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    元スレ一夏「たとえ、この想いが届かなくても――」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - インフィニット・ストラトス + - シャル + - ハーレム + - ラウラ + - ラウラは俺の嫁 + - 一夏 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    立つかな?

    2 :

    立ったね

    3 = 1 :

    ・地の文多め、苦手な人は見ない方がいいかも
    ・設定は4巻と5巻の間ぐらい?あんまり詳しいことはしらね
    ・まぁー後は適当になんとかする

    じゃあ行きます。目標は終わるまで寝ない

    4 = 1 :

    いつから彼女に惹かれていたのだろう

    自分の拙いISの特訓に、嫌な顔一つせず、協力してくれたときからだろうか
    ふと自分に向けられた笑顔を見て、心が和んだときだろうか

    それとも、もしかすると初めて会ったそのときから、
    俺は彼女に惹かれ始めていたのかもしれない

    ゆっくり、ゆっくりと

    心はコップのようなものだと、昔誰かが言っていた気がする

    それが本当なら、俺のこの気持ちは、自分では気がつかないくらい、
    ゆっくりと時間をかけて溜まり、遂には自覚できる量に達してしまったんだろうか

    あぁ…だからこんなにも、彼女が愛おしく感じられるんだろうか

    5 = 1 :

    ――――寮・一夏の部屋


    「一夏!いつまでダラダラと寝ているつもりだ。朝稽古を始めるぞ!」

    一夏「なんだよーまだこんな時間じゃないか…」

    バン!と音を立ててドアを開け放つ箒を眠気眼で捉えつつ、不平を漏らしてみる。

    「何を腑抜けた言っている!しばらく見ない間に剣道の腕はおろか、
      性根まで腐ってしまったかっ!?私が叩き直してやる!!」

    一夏「うわっ、大きい声出すなよ!こっちは寝起きだぞ、全く……
       よーしっ、じゃあ勝った方が朝食を奢るってのはどうだ?
       朝稽古が終わったら、そのまま一緒に飯食おうぜ?」

    「なっ…」カァー

    思わぬ申し入れに意表を突かれ、頬が熱くなるのを感じる。

    「い、いいだろう。望むところだ」


    こうして、織斑一夏の一日は今日もまた平和に始まった。

    6 :

    山田「今日はまたまた転校生を紹介しま~す。それでは自己紹介どうぞ~」

    「みなさんこんにちは。伊藤誠といいます。これからよろしくお願いします」

    一同「きゃあああああああああああああああああ、カッコイイイイイイイイイイイイイ」

    7 = 2 :

    しうぇん

    8 = 1 :

    ――――食堂


    一夏「くっそー後少しだったのに…朝から出費が痛い…」ショボーン

    「怠けて帰宅部なんかにいたから、そういうことになるのだ。
      それに、そもそもお前が言い出した勝負だろうが、二言を放つとは、
      男らしくないぞ。」

    朝稽古を終えて、朝食を摂りに来た二人。勝負はどうやら一夏の敗けだったらしい。

    一夏 「わぁかってるよ。それにしても箒は強いよな。だが『明日は勝つ!』」

    「ッ…『その明日はいつ来るのだろうな。』」

    それは幼い頃、同じ剣道場に通っていた頃に交わした言葉
    箒と一夏しか知らない言葉
    二人だけの想い出

    9 = 1 :

    「な、なぁ一夏、昔のことを覚え――」「あぁー!アンタたち!!」

    「朝っぱらから二人で何してんのよ!」

    一夏「何って、見りゃ分かんだろ?ご飯だよ。朝稽古で負けまって箒の分まで
       払うことになっちまったけどな」

    「なっ!?朝稽古っ……」ムムムッ

    片想いの異性が、自分以外の女性と一緒にいるのは嬉しいことではない。
    それが、恋のライバルならば尚更だ。嫉妬に燃えて当然である。

    が、、、
    『ちょっと一夏!何回言えば分かるのよ?いいちゃんと聞きなさい。
     こういうときは、こんな感じでこう感じるままに動くわけよ。
     よーするに、大事なのは感覚よ。感覚。いい?』
    『なるほどーいやぁ、鈴はホントに教え方が巧いよな。
     いつも迷惑ばっかかけてごめんな?』
    『な、何言ってるのよ…ちっとも迷惑だなんて思ってないわよ。
     寧ろ、好きな人の力になれるのが……あっ』
    『鈴…お前……実は俺もお前のことが…』
    『……一夏』

    10 = 1 :

    「ちょっと鈴さん、そこ、空けて頂けます?」

    妄想絶好調、朝からシナプス全開で妄想に耽っていたところをぶった切ったのは
    自分と立場を同じくするイギリス代表候補生のセリシア

    セリシア「あら、一夏さんに箒さん。おはようございます。早いですわね」

    一夏「おはようセリシア。急がないとSHRに遅れちまうぞ?」

    「ほらほら、ラウラ早く~」「むー嫁が部屋にいないのだ。もしや逢い引きか?」

    小走りになりながら書けてくる金髪の少女と銀髪の少女
    シャルとラウラだ
    あの様子だと、部屋にいない一夏を捜していて遅くなったご様子

    11 = 1 :

    シャル「いや、そんなことはないと思うけど…
        あっ、ほら、みんないるよ?みんな、おはよう!」

    ラウラ「おはよう。む~一夏。夫婦とは茶碗を共にするべきものと聞いたぞ?」

    一夏「おはよう。シャル、ラウラ。ラウラ、それを言うなら『枕を共にする』だ。
       いやしかし、だからと言って一緒に寝たいわけではなく…むぅ、まぁいい。
       ほら、みんな、早く食っちまおう。」


    慌ただしくも、日常的な風景


    いつの間にか揃っている、いつもメンバー
    いつもと同じような会話
    でも飽きず、繰り返されることが幸福に感じられる会話

    12 = 1 :

    ――――昼休み


    午前の授業を終え、昼食を摂り終えた織斑一夏は、物思いに耽っていた。

    心に過るは彼女のこと

    我ながら、最近は本当にどこかおかしいんじゃないかと思う

    ほんのちょっとした時間
    例えば、授業中にふと窓から外を眺めたとき
    例えば、ふっと息をついたそのとき
    例えば、寝るためにベッドに入り目を瞑ったとき
    例えば、こうしているとき


    彼女のことを考えてしまう

    13 = 1 :


    彼女は今何をしているだろうかと、何を考えているだろうかと、誰といるだろうかと。


    もしかしたら今の自分と同じ様に誰かのことを想っているのだろうかと。

    そう考え、胸が締め付けられたように苦しくなる。

    彼女の立ち振舞い、言動に一喜一憂し、心が彼女で占められていくのを感じる。

    ――そうか、これが恋をするということか――

    織斑一夏は考える。

    あぁ…誰かに心を奪われるとはこういうことか、と。


    一夏「はぁ…たまんねぇな」

    そう一人ごちて溜め息を吐く。

    14 = 1 :

    「なにが?」

    急にかけられた声に驚き、振り向くと、シャルがキョトンとした顔をしてる。

    シャル「どうしたの溜め息なんか吐いちゃって?悩み事?
        僕で良ければ力になるよ?」

    一夏「いや、少し考え事してただけだ。みんなと比べると
       全然ISをうまく使えねーなぁってな」

    シャル「そんなことないよ!一夏が初めてISに触れたのはたった数ヶ月前じゃないか。
        僕たちはもう何年もISに乗ってるんだよ
        それを考えれば、贔屓目なしにしても一夏の成長のスピードはホントに凄いと思うよ」ニコッ

    一夏「シャル…」

    15 = 1 :

    シャル「大丈夫だよ、一夏。僕は一夏が頑張ってるのをちゃんと知ってるから。
        僕で良ければ、いつでも練習にも付き合うよ。
        だから、あんまり自分を追い詰めないで。ね?」

    一夏「おう。ありがとな、シャル。だいぶ気が楽になったよ」

    シャル「えへへ。一夏だって僕が学園に来たばかりの頃に助けてくれたじゃないか。お互い様だよ。
         …でも、でもね、一夏の力になれて嬉しいな」

    そう言って微笑むシャル

    シャルに小さな嘘を吐いてしまったことを内心申し訳なく思いながら、全く関係ない話の
    はずなのに応援され、励まされて、知らず知らずのうちに滅入っていた気持ちが薄れていた。

    誰にでも分け隔てなく優しいシャルらしい、そう思った。


    千冬「織斑!デュノア!何をしている!もう予鈴が鳴っているぞ!遅れるなよっ!!」

    一夏・シャル「「は、はいっ!」」

    一夏「急ごう、シャル!」ギュッ

    そう言って、シャルの手を掴み走り出す。

    シャル「う、うん!(はわわわ…ててて……手!!一夏っ!)」ドキドキ


    千冬の怒号に戦々恐々しながら、授業は午後の部へと進んで行く。

    16 = 1 :

    ――――アリーナ


    セシリア「よいですか、一夏さん。超長距離からの射撃で重要となるのは標的は元より、周りの環境です。
         その時の天候、気温、湿度、風向き、コリオリの法則、さらには発射から着弾におけるまでの
         敵味方の行動予測、反撃を受けた場合の回避行動の想定、次弾装填における…etc」

    一夏「……」チーン


    放課後、一夏はセシリアから熱のこもった射撃の講義を受けていた。


    一夏「(わ、わからん。さーっぱりわからんぞ。
        そもそも俺のISの標準装備に銃なんか入ってねーぞ…
        くそーこんなことならちゃんと授業聞いとくんだった…
        だけど、銃なんて

         ――『当たらなければどうということはない』――

        ってあの人も言ってたからな…どうしても軽視してしまうんだよなー)」

    17 = 1 :

    セシリア「――さん?一夏さん!ちゃんとお聞きになっておられますの?確かに、一夏さんには
         必要のない講義のように思えますが、いざ戦闘となれば友軍機の武器を手にすることも
         あるのですよ。そのとき、友軍や自分を守るための講義ですわよ。
         かつての歴戦の戦士も
         
         ――『戦いとは、常に二手三手先を考えてするもの』―
         
         と述べています。ですから、想像力の幅を広げておくことが肝要になるのです」

    一夏「確かに、まぁ、そうだな。すまなかったな、セシリア。
       この技術は、セリシアやみんなを守るためのものだもんな。
       いざって時に、セシリアを守れなかったら後悔しちまうからな。」

    セリシア「と、ともあれ、私はいつでも一夏さんの側におりますゆえ、一夏さんの身が
         危険にさらされるようなことになれば、この私が身を投げ打ってでも……」ゴニョゴニョ

    一夏「おう!俺もセリシアが危険にさらされるようなことがあれば、助けにいくよ。
       絶対に俺が、お前を守ってみせるさ。」

    恥ずかし気もなく、そんなことを言い放つ一夏

    セリシア「ッ~~」カァー

    18 = 1 :

    『危ないっ、セリシア!』
    『一夏さん!?』
    ドカーン!
    『一夏さん!一夏さん!』
    『くっ…怪我はないか?セリシア?』
    『私のことよりも、ご自身のことを……あぁ、こんなにも血が…』
    『俺のことなら大丈夫さ。それよりもセリシアに怪我がなくて良かった。好きな女の子を守ることができて、
     俺は幸せだ。』
    『あぁ…私も、私もお慕い申しております…一夏さん…』
    『セリシア…』


    セリシア「(……いいっ!)」ドキドキ

    一夏「ん?どうしたんだ、セリシア?」

    セリシア「ななな、何でもありませんわ。さぁ、続きを始めますわよ!」

    一夏「お、おぅ!」

    19 = 1 :

    ――――練習後


    一夏「ふぅ~疲れた、疲れた」

    セリシア「ご苦労様でした、一夏さん。はい、スポーツドリンクでよろしかったでしょうか?」

    一夏「おぉ~サンキューな。セリシアもお疲れ様。
       おかげでだいぶコツが掴めたような気がする」

    セリシア「うふふ、お役に立てて何よりですわ。」

    一夏「ホントに助かったよ。でも考えてみりゃ、不思議なもんだよな?
       最初の頃はあんなにケンカばっかしてたのに」

    セシリア「あ、あの頃のことは忘れてくださいまし。
         私は常に一夏さんに対して淑女として接しようと心がけておりますわ。」ムスッ

    一夏「ははっ、セシリアは優しくて綺麗だもんな。確かに淑女ってのはピッタリだ」

    セシリア「あ、ありがとうございます…(き、綺麗?私が…)」ドキドキ

    20 = 1 :

    本当に綺麗な子だな
    夕日のためか、頬に茜さすセシリアを見て本心でそう思った。

    (いやー白人の知りあいなんてほとんどいないけど、セシリアほどの美人はそうはいないんじゃねーか?
     顔は整ってるし、胸だって…って、何考えてんだよ、俺はっ!?)

    心に過るやましい考えを断ち切るかのように、セシリアから顔を背けた。


    (綺麗…私が?)
    顔が熱くなるのを感じる
    あぁ、彼にはバレてはいないだろうか

    内心を押し隠すこともできない自分を歯痒く思い、自分の頬が熱さを感じる。

    あぁ、急に顔を赤くして、変な女だと思われていないだろうか

    セシリア・オルコット 15歳
    まだまだ好きな異性のためには、価値観すら変えられる、うら若き乙女の年頃である。

    願わくは、、願わくは夕日が顔の赤みを隠してくれていますように
    本心でそう願った。

    21 = 1 :

    書き溜めなくなるの早すぎわらえない;;
    書いてくる、落ちたら仕方ない

    22 :

    ほほう

    23 :

    取り敢えず支援

    24 = 1 :

    ――――帰宅途中


    一夏「(今日のセリシアは随分と張り切ってたな。みんなに迷惑をかけないためにも、
        早く強くならなきゃ……もっと頑張らなきゃ…)
       
       ん?あれは――おい、鈴!」

    「ひゃっ、一夏か。急に大きな声出さないでよね!ビックリしちゃったじゃない!」ムキッー

    一夏「わりぃ、わりぃ。で?何してんだ?こんなとこで」

    「な、何にもしてないわよ!バカっ!」

    弁当箱「…………。」

    25 = 23 :

    ところどころセシリアがセリシアになるのはなんなんだww

    27 = 1 :

    「(ちがーう!こんなことを言いたかったわけじゃないのに!あぁ…私のバカっ…)」

    『あっ、一夏。今帰り?お疲れ様!あのね、今日は一夏が遅いだろうなって思って、
     料理作ったんだ。良かったら一緒に食べない?』
    『…鈴、ありがとう。俺のために…』

    (って流れを数十回もシュレーションしたじゃない!!も~あたしのバカバカっ…)

    28 = 1 :

    >>25
    すまん・・これのキーボード特殊なんだ・・

    29 = 1 :

    >>28

    ×これ
    ○俺

    もうヤダw

    30 = 1 :

    一夏「お、おぅ。確かに、何もしてなさそうだったが…あっ、そうだ。
       おい、鈴、お前もう飯食ったのか?」

    「へ?いや、まだだけど…(何?このフラグ?)」ソワソワ

    一夏「そうか!俺、ISの特訓でまだ食ってなくて、腹ペコなんだ。ついでに一緒に食わないか?」

    「う、うん!食べる!(な、なんという結果オーライ!ここで言わなければっ!)」

    「ね、ねぇ一夏?実は、実はね。丁度ご飯作ってきてたの!だから良かったら
      アンタの部屋で食べてもいいけど…」ギューッ

    弁当箱「………(つ、潰れる…)」ムギュー

    一夏「なんだ、そうだったのか!よしっ、じゃあ早く行こうぜ?ホントに今日は腹ペコなんだ。」

    「う、うん!」ニコッ

    32 = 1 :

    ――――食後・一夏の部屋


    弁当箱「………(からっぽ…)」

    一夏「食った食った。腹が一杯だ。ごちそうさま、鈴」

    「はいはい、お粗末様でした。ねぇ、一夏?どうだった?美味しかった?」

    一夏「おぉ~すげー旨かったぞ。悪かったな、俺ばっか食っちまって。
       あれじゃあ、まるで鈴が俺のために作ってきてくれたみたいになっちまったな」ハハッ

    「だ、誰がアンタの為に…ま、まぁ美味しかったならいいわ」カァー

    一夏「いやぁ、腕を上げたのは酢豚だけじゃなかったんだな。
       他の料理だって、みんな美味しかったぞ」

    33 = 1 :

    「アンタ…もしかして私が酢豚しか作れないキャラだと思ってたんじゃないでしょーね?」

    一夏「ギクッ…って、んなことねーよ!あの約束があったから、てっきりご馳走してくれるのは
       酢豚のイメージが強かっただけだ!」

    「アンタの中の私のイメージは一体どうなってんのよ?ったく…まぁ、いいわ。
      …ねぇ、一夏。聞いていい?」

    一夏「ん?なんだよ?」キョトン

    「わ、私が引っ越して、少しは寂しかった?」

    一夏「あれ?お前、前にも聞かなかったか?それ?」

    「い、いいじゃない!あんまり二人きりで話をする機会がないんだし、私だって…
      私だって一夏と話したいもん。おまけに私だけ二組だし…不公平だよ…」

    34 = 1 :

    一夏「確かに鈴と二人で話すのは久しぶりな気がするな。んーそうだなぁ、前にも言ったけど、
       寂しくなかったって言ったら嘘になるな。
       やっぱりいつも側にいた奴がいなくなったら、物足りないつーか、なんと言うか」

    「…うん」

    一夏「弾とよく話してたんだ。もしここに鈴がいたら、
       アイツはどんなリアクションするだろうなー?ってな。
       よくあいつと、三人一緒に笑いあっていた日を懐かしんでたよ」

    「そっ…か。わ、私もね。寂しかったよ。みんなやア、アンタと会えなくて。
      中国に帰って暫くしたら軍に入ることになって、生活もガラッと変わっちゃったしね。
      うん、寂しかったなぁ…」

    一夏「…鈴」

    36 = 1 :

    「でも、でもね。今となっては、そんな生活にもほんのちょっとだけ感謝してるんだ。
      ISに乗れるようになって、代表候補生になれて、この国に戻ってこれたし、
      何よりまたアンタと同じ学校に通えるようになったんだからね」ニコッ

    一夏「…あぁ、そうだな。また一緒だ。そうだ!今度、弾も誘って三人で遊びに行こうぜ?
       あの頃みたいにさ。アイツ、鈴にすげー会いたがってたぞ!」

    「えへへっ…うん!約束だよ、一夏?」



    (『寂しくなかったって言ったら嘘になる』……か。
      俺は…俺は寂しかったよ、鈴。
      それまで一緒にいることが当たり前だった人が、急に自分の全く知らない、
      遠いところへ行ってしまうのは、堪らなく寂しかった。
      そんな思い、もうしたくなかったのに。)

    37 = 1 :

    「一夏…?」

    一夏「ん?わりぃ、少し考え事してた。じゃあ、また弾に話して暇な日を聞いておくよ」

    「うん。さってとー、じゃあ私はそろそろ部屋に帰るわね。また日にち決まったら
      教えてちょうだい」

    一夏「おぅ、わかった。おやすみ、鈴」

    「ん。おやすみ、一夏。…今日は二人で話せて嬉しかった。」ゴニョゴニョ

    一夏「へ?」

    「なんでもない!じゃあまたね!」


    足早に去っていく鈴

    一夏「なんだ?まぁ、いいか。さて、俺もシャワー浴びて寝るか」


    何かと朝から忙しかった今日も、もうすぐ終わろうとしていた。

    38 = 1 :

    ――――寮・シャルとラウラの部屋


    シャル「ふぃー今週も疲れたね~?」

    ラウラ「いや、体力の消費度合いで考えれば、通常通りの一週間だったように思えるが?」

    シャル「ラウラは鍛えてるからなぁ、体力あるよね。
        ね?やっぱり、僕ももっと鍛えた方がいいのかな?」

    ラウラ「要不用の議論ならば、要だろう。戦時下となれば、体力のないものは
        必然的に足手まといになりやすく、また生存率も落ちるからな。しかし…」

    シャル「しかし?」

    39 = 1 :

    ラウラ「し、しかし…私の聞いたところでは、男とはほどよく肉のついた体型の女に
        惹かれる傾向があるという。
        そ、その点を考慮に入れるならば、シャルロットのような細さと柔らかさを
        兼ね揃えた肉体は、些か羨ましく思う。私は細すぎるからな」

    シャル「もしかして…一夏のことを心配してるのかな?
        一夏も胸の大きい人が好きなんじゃないかとか?」

    ラウラ「な、何を言う!?あれは私の嫁だぞ!そんなことがあるはずがないっ!
        …と思いたい…」ショボン

    シャル「ふふっ、ごめんごめん。意地悪しちゃったかな?
        でも僕も、一夏はそんなこと気にする男の子じゃないと思うよ。
        だから大丈夫だよ、ラウラ」

    ラウラ「う、うむ。そうだ、私が選んだ嫁がそんなことを気にするはずがない」

    40 :

    シャル「うんうん。あっ、そうだ!ラウラは明日のお休みは何か予定あるの?」

    ラウラ「明日か?いや、特に何もない。せいぜい、
        『戦時下におけるISの効用とその弱点に関する考察』をしようかと思っていたぐらいだ」

    シャル「あは、あはは…それはまた、生産的だね…じゃ、じゃあさ、それ以外に予定がないなら、
        一夏と一緒にお出掛けするのはどうかな?」

    ラウラ「なっ!?」

    シャル「ほら、ラウラはあまり外に出掛けないでしょ?
        この前二人で買いに行った服だって、全然着てないじゃない?
        早くしないと夏が終わって秋になっちゃうよ?」

    ラウラ「そ、それはそうだが…」モジモジ

    シャル「それに、あの服は一夏に見せるために買ったんでしょ?いい機会だと思うけどなぁ?」

    ラウラ「むむ、し、しかしだな…」

    41 :

    すずが一番可愛い

    42 :

    >>41
    すずって^^;
    リンリン

    43 = 40 :

    シャル「んーラウラが乗り気じゃないなら仕方ない。
        それじゃあ、ラウラを置いて僕だけ、一夏と一緒にお出掛けしてこようかなー?」

    ラウラ「なっ!?行かないなどと言っていない。いいだろう、私も行くっ!」アセアセ

    シャル「えーホントかなぁ?」

    ラウラ「うむ!…に、二言などないっ。
        それに、一夏とシャルロットと私の三人で出掛けたことなど一度もないからな。よい機会だ」

    シャル「うんうん。その調子、その調子。でもごめんね、実は僕明日は朝から
        ISの整備が入ってて空いてないんだ。
        だから僕は次の機会にってことになっちゃうんだけど…」

    ラウラ「なっ!何を言っている!?お前がが言い出したことではないか!?」

    シャル「だーいじょうぶだよ、ラウラ。一夏はラウラの嫁なんでしょ?
        夫婦が一緒に出掛けるのは変なことじゃないよ?それに、二言はないんでしょ?」フフン

    ラウラ「そ、それはそうだが…二人っきりとなると…男は狼になるものだと聞いたし…」カァー

    44 = 40 :

    シャル「へへっ、ねぇーラウラ?」

    ラウラ「ん?なんだ?シャルロット?」キョトン

    シャル「ラウラ、ここはIS学園だよ。通ってくるのは、大半が普通の女の子。
        ラウラは軍籍が長いから、中々難しいかもしれないけど…
        けど、けどね、ラウラも普通の女の子のように色んなものを見たり、聞いたり、
        経験してもいいんじゃないかなって僕は思うんだ。
        その初めてが一夏なら、きっとラウラも緊張しないと思うしね」ニコッ

    ラウラ「シャルロット…うむ。『郷に入れば郷に従え』というやつだな。
        よし、早速一夏に伺いをたててこよう」

    シャル「うん!」

    ラウラ「あっ、だ、だがその前にシャワーを浴びて身を清めることにする」

    シャル「ラウラ?」

    ラウラ「ま、万が一ということも有り得るからな…狼だし…」モジモジ

    シャル「あはは…大丈夫だと思うけど…」

    ラウラ「お前はどうする?」

    46 = 40 :

    シャル「うん、僕も浴びようかな。もうすぐ寝る時間だし」

    ラウラ「一緒にか?」

    シャル「ち、違うよっ、もう!ラウラの後!」カァー

    ラウラ「冗談だ」

    シャル「へ?」

    冗談だと言って、浴室へ去っていくラウラ


    僕がこの部屋に移ってから、ラウラとはたくさんお話をした。
    そりゃ、最初は少し無愛想だったけど――それも今は昔


    ラウラが冗談を言うようになったこと
    そして自分とラウラが冗談を言い合える間柄になれたことを喜びながら、
    シャルロットはラウラを見送った。

    48 :

    あっちのスレから来ました^^支援

    49 = 40 :

    ――――夜・寮内自室


    一夏「ふぅ~やっぱり緑茶は落ち着くな。今日はもうやることないし、後は寝るだけか」

    ――コンコン

    一夏「ん?誰だ?どうぞ?」

    ラウラ「わ、私だ、一夏」ドキドキ

    お風呂上がりなのか、いつもはストレートの銀髪が緩やかにウェーブしているラウラが入ってきた。

    なんというか、、あれだ。
    修学旅行で初めて、女子のお風呂上がりの姿を見たときのような――


    一夏「ラ、ラウラか。どうしたんだ、こんな夜に?」ドキドキ

    ラウラ「う、うむ。実は、明日のことなんだが…?」

    一夏「明日?」

    50 = 40 :

    ラウラ「その、なんだ、あ、明日はその、可及的速やかに処理しなければならない案件は
        何かあるのか?」モジモジ

    なんだ?妙に歯切れが悪いな、とラウラを訝しく思う

    一夏「いや、そんな切羽詰まった問題は何もないぞ。
       というか、明日は暇で何をしようか考えてぐらいだ」

    ラウラ「そ、そうか?ならば、もし良ければ明日、わ、私と一緒に出かけてくれないか?
        そ、そうだな、駅前とかに服を見に行くのはどうだ?
        以前シャルロットが数点見繕ってくれたのだが、やはり嫁である一夏にも選んでもらいたいのだ。
        その、、一夏が可愛いと思うものを…」カァー

    一夏「お?おう。それぐらいお安いご用だ。折角の休みを寝て過ごすのももったいないしな。
       うん、一緒に行こう」

    ラウラ「ホントか!?嫌じゃないのか?」ソワソワ


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