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    元スレ一夏「たとえ、この想いが届かなくても――」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - インフィニット・ストラトス + - シャル + - ハーレム + - ラウラ + - ラウラは俺の嫁 + - 一夏 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 = 40 :

    ラウラ「ふふっ、すまない。うん。楽しかった、凄く。
        たくさんの知らなかったことを知って、たくさんの感じたことのない感情を感じることができた。
        一夏とシャルロットのおかげだ。ありがとう」

    シャル「そっか~ふふっ。よかったね、ラウラ。
        でも素敵な1日を送れた一番の理由は、ラウラが頑張ったからだよ」ニコッ

    ラウラ「むぅ、お前は謙遜しすぎだ。もう少し自分を褒めた方がいいぞ」ムー

    シャル「そ、そんなことないと思うけどなぁ。ね?今日は一夏と他にどんなところに行ったの?」

    ラウラ「うむ、今日は生まれて初めて映画を見たぞ。あ、あれは中々言葉で表現のが困難な稀有な経験だった。
        それとお前には申し訳ないと思ったが、あの公園でミックスベリーを食べた」

    シャル「えっ……えぇ~~!?
        ミックスベリーってあの公園の?もぅ!抜け駆けしちゃダメって言ったじゃないか~!?
        まったく~油断も隙もあったもんじゃないね、ラウラには」クスクス

    ラウラ「すまん、すまん。お詫びと言ってはなんだが、
        是非今度、私とお前で一緒にミックスベリーを食べよう」クスクス

    シャル「もぅ!それじゃあ意味が――」



    僕はラウラが楽しそうに笑いながら話している姿を見るのが大好きだ。

    152 = 40 :

    人を寄せ付けないように冷たく、他人に厳しく、自分には更に、更に厳しい。
    娯楽や流行りなどに関する興味はまるでない。

    およそ10代の少女とは思えない。
    まるでロボットのように強靭で規則正しく、何を考えているのか分からない。

    初めてあった頃は、そう思っていた。
    この子は、笑ったことがあるのだろうかと疑問になるぐらい。


    だけど敵という関係から、同級生という関係になって、初めてラウラが笑っているところを見た。

    少しぎこちなく、遠慮がちに目を伏せて、笑うことが恥ずかしいことのように、
    コッソリと頬を上げていた。

    153 :

    ペロペロ

    154 :

    しえん

    156 = 123 :

    この>>1できる!

    157 = 40 :

    そのときに思ったんだ。

    あぁ、この子はきっと、笑い方を知らないだけなんだって。

    だから、そのときに決めたんだ。

    僕はこの、世間知らずで不器用で、だけど恥ずかしがり屋で、
    そしてとても優しいこの子と友達になろうって。


    だから今日ラウラが帰ってきて、まるで今まで無口だったことを取り返すぐらい饒舌に、
    そして感情を隠すことなど知らないみたいに、コロコロと表情を変えて、
    楽しそうに話をしているのを見て、


    僕は本当に幸せな気持ちになれたんだ。

    158 = 40 :

    ――寮・一夏の部屋



    一夏「ッ……クソッ…!」


    まるで、自分の気持ちに自分が押し潰されるような気がした




    その日、また昔の夢を見た

    159 = 40 :

    ――翌日・弾の家


    一夏「オッス!」

    「なーにが、『オッス!』だ、このバカっ。貴重な日曜だってのに朝っぱらから電話してきやがって。
      しかも『今から行くわ』って言うなり切っちまいやがって」

    一夏「すまん、すまん。なんつーか、こう、衝動的に?」

    「ったく。まぁ、立ち話もなんだ。上がれよ?」

    一夏「おう。さんきゅーな」


    叩き起こしてしまったことを、内心で申し訳なく思いつつも
    なんだかんだ言いながら、快く迎えてくれる辺り、流石は弾だと感謝する。

    今はただ、一人でいたくなかったんだ。

    161 = 40 :

    「で?」

    一夏「で?」

    「あぁ?用があるから来たんじゃねーのか?
      これでただの嫌がらせだったら、流石の俺も怒るよ?」

    一夏「あ~…まぁ、あっ!うん。そうなんだ!実は鈴のことなんだけど」

    「鈴の?」

    一夏「おう。そのさ、この前あいつと話したんだが、今度三人で遊びに行かないか?」

    「三人って、俺とお前と鈴の三人?」

    一夏「それ以外に誰がいんだよ?」

    「な、なんの罰ゲームだよ…それ…」ハァー

    一夏「あれ?嫌だったか?」

    「嫌というか、何というか…ん?鈴は何か言ってなかったのか?」

    162 :

    よけよけ

    163 = 97 :

    心折れそうw

    164 = 40 :

    一夏「別に何も言ってなかったと思うけど…
       確か中国に帰ってからみんなに会えなくて、寂しかったとか、なんとか…だから、
       折角日本に戻ってこれたんだから、中学の時のように三人で遊びに行かないかって誘ったんだよ。」

    「へっ?誘ったって、お前から?」

    一夏「あぁ、俺から」

    「えぇ?あの織斑一夏が女の子をデートに誘ったのか!?」

    一夏「そう、この織斑一夏が。って、デートじゃねーだろ。三人なんだし。
       でもまぁ、うん。俺から誘った」


    「て、テメー!!女の子ばかりのうらやまけしからん環境にぶち込まれて早半年、
      とうとう女に目覚めやがったか?」クワッ

    一夏「お、おい、弾!?」アセアセ

    「くっくっくっ、いいぜ、一夏…テメーが親友の俺を捨て置き、一人の女も紹介することなく、
      自分ひとりだけうら若き女性たちのハーレムを形成しようってんなら、
      俺が…この俺が、そのふざけた幻想を――」

    『そげふ!』

    「ぐはっ!?」

    165 = 40 :

    「」チーン

    一夏「ま、まぁ落ちつけよ。確かに難しく考えることもできるけど、
       俺はただ、久しぶりに三人で遊びたいなって思っただけなんだ。」

    「ふーーーん…」

    一夏「な、なんだよ?」

    「いや、お前さ、もしかして――――」

    「お兄!日曜だからっていつまでも寝てんじゃないわよ!布団干すから、さっさと――」

    ドカンと音を立ててドアが蹴り開けられて、入ってくるは、弾の妹、五反田蘭


    一夏「あ、朝からごめんな。お邪魔してます」

    「いっ、一夏…さん!?」

    やはり、休日、しかも来客の予想など微塵もしていなかったのだろう。

    いつか見たあの時と同じように、肩まである髪を後ろでクリップに挟んだだけの状態。
    服装もノーブラにタンクトップ、そのままの格好で寝ていたのだろうか、
    下はピンクのショーツしか履いていなくて、目の行き場に困ってしまう。

    166 = 40 :

    「ひゃっ…」カァー

    自分のあられもない姿を一夏に晒してしまい、急いで壁に身体を隠す蘭。
    所謂、逆チョッパー状態。

    「い、いやっ、あのっ、き、来てたんですか…?す、すみません。
      見苦しい姿をお見せしてしまって…」カァー

    一夏「い、いや。俺の方こそ。女の子が住んでいるんだから、
       こういうことが起こるかもしれないこと、考えておきべきだった。
       恥ずかしい思いをさせてしまったな。悪かった」

    弾・蘭「「へっ!?」」

    おおよそ、いつもの一夏の口から出たとは思えない言葉。
    いつもなら、わざとやってんのかと思うぐらい、さらっと流して全く気にする素振りすら見せないのに…

    「で、では、ご、ごゆっくり――」
    最後まで言い終らない間に姿を消してしまう。

    全く関心が払われていなかった今までは、自分の身体はそんなに魅力がないのだろうかと
    確かにヤキモキした気持ちになったが
    だからと言って、面と向かって謝れると、痴態を晒してしまったことが一層恥ずかしく感じられてしまった。

    167 = 40 :

    一夏「まいったな…蘭の奴、怒ってないかな?」

    「そ、その心配はないと思うが…」

    一夏「そうか。ならいいが」

    「なぁ、一夏?お前どうしたんだ?」

    一夏「…あぁ、どうしちまったんだろうな…俺…」


    答える気がないのではなく、自分でも答えることができない。
    自分でも自分が分からない。
    自分の感情を的確に表すことができる言葉を、一夏は知らなかった。


    「そうか…よしっ、このまま家にいても仕方ねー。街にでも行ってみようぜ?」

    一夏「そうだな。おう、行ってみるか」


    そう言って、深くは聞かない弾の心遣いが、妙に嬉しかった。

    168 = 40 :

    その後、何処に行くにしてもまずは腹拵えだと弾は言って、五反田食堂で昼食をご馳走になった。

    蘭はあれから着替えたのだろう。可愛らしい服をしっかり着こなしていた。
    良かった。どうやら、嫌われてはいないようだ。

    厳さんは相変わらず厳つくて、それなのに料理の味は絶品で、
    蓮さんの笑顔は相変わらず愛嬌があって、優しくって今日もまた、美人だった。

    いつもと同じように、弾の軽口が蘭の逆鱗に触れ、それを肴に笑顔が絶えることのない食堂。
    厳しさと優しさが、厳さんの料理に負けず劣らず絶妙な分量でミックスされていて、
    不思議と心地の良い雰囲気が食堂を包み込んでいる。

    傍目に見ても、弾が愛されているのが良く分かる。

    いつものように蘭が制裁を加えられるのは、弾に気を許しているからだ。
    厳さんが、蘭には甘く、弾には厳しいのは男の孫として立派になってほしいからだ。
    いつものように、K.O.されている弾の口から、家族の悪口など一度も聞いたことがないのは、
    弾も無意識で、それを理解しているからだ。


    愛情が満ちている――

    ―― あぁ、きっとだから、俺はここが好きなんだ。

    169 = 123 :

    心温まる話だな

    170 = 162 :

    すみません
    さるって心が折れました
    残ってたら書きに来ます

    171 = 42 :

    そろそろ股間も温まりたいな

    172 :

    >>171
    こら
    いい話なんだからだまっとけ

    177 :

    一見するとラウラルートのようだがそうでもないか

    179 :

    ラウララウララウララウララウ

    184 :

    誰ルートなんだろうか

    190 = 97 :

    残ってる・・だと・・
    12時過ぎに投下しま

    191 = 42 :

    >>190
    おっけー

    192 :

    194 = 114 :

    まさか残ってるとは
    おまえらやっぱすごいわ

    195 :

    こんな平和なISスレはじめて見た

    196 = 160 :

    ぶっちゃけ安価無しのほうが面白いわ

    197 :

    ほすほす

    199 = 197 :

    >>198
    グロしか見たことないんだが

    200 = 140 :

    最初に見たISのSSスレは安価なしのすごく良いやつだったんだが
    今は安価ありのばっかりだな


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