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    元スレ小鷹「お泊りパーティー?」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×8
    タグ : - 僕は友達が少ない ×2+ - 虎どら + - とある魔術の禁書目録 + - なんかやだ + - ぼくは友達が少ない + - みこと + - インフィニット・ストラトス + - キョン×軽音 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 = 2 :

    小鷹「よくわからんけど、傷口をなめてやればいいんだな?」

    理科「ええ、それはもう。ねぶったりしゃぶったりガーッっと
       やっちゃって下さい!」

    小鷹「と、いうわけだからちょっと指借りるぞ」

    夜空「ちょ、やめろ小鷹! 血が出てるから! 汚いから! だから……ひゃわっ!?」

    小鷹「ん……れろ……どうだ? 痛くないか?」

    夜空「指……なめられてる……わたしのゆび、小鷹にぃ……」

    小鷹「夜空?」

    夜空「……はっ!? だ、大丈夫だ! 大丈夫だからもう止めろ!」

    小鷹「ん……わかったから暴れるなって……」

    152 = 91 :

    もどってきたーーーーーー!!!!

    153 = 2 :

    小鳩「あんちゃん、救急箱」

    小鷹「ああ、サンキュ。あとは消毒して絆創膏貼って、と。ほい、終わったぞ」

    夜空「」ポー

    小鷹「夜空?」

    夜空「はっ!? な、なんでもないぞ。……とりあえず、礼は言っておこう」

    夜空「それと、理科も……その、ありがとう」

    小鷹「なぜに理科?」

    理科「」グッ

    小鷹「そして何故にグーサイン?」

    その後の夜空はどこか上の空だったので、結局ほぼ俺1人で食事を作ることになった。

    何故かしきりに怪我した指を気にしていた、ということも併記しておこう。

    154 = 2 :

    夕食後

    マリア「ふうー。相変わらずお兄ちゃんの作ったご飯はおいしいなー」

    小鷹「そう言ってもらえると、作った甲斐があるよ。で……」

    星奈・理科「」ドンヨリ

    小鷹「……なんでそこの2人は凹んでるんだ? ……もしかして、口に合わなかったか?」

    星奈「いや……美味しかったわよ? 美味しかったけれど、
       やっぱり限度ってあると思わない?」

    小鷹「限度?」

    理科「市販のカレールーであそこまで美味しく作られちゃうと、
       流石に自信失くしますよね……」ゲンナリ

    良くはわからないけれど、不味くなかったならそれでいいか。

    小鷹「さて、夕食も終わったし次は風呂……」

    幸村「れいぷのおじかんですか」

    155 = 104 :

    キてた

    157 = 2 :

    小鷹「……は?」

    幸村「しょくよくをみたしたあとはせいよくをみたす。
       あにきはそうおっしゃりたいのですね」

    小鷹「仰らねぇよ!」

    幸村「むしろ、きょうはそのためにじょせいばかりおよびになったのでしょう」

    小鷹「違ぇよ! っていうか人の話を聞け!」

    星奈「……レイプ、するの?」

    小鷹「しねぇって!」

    理科「チッ……ヘタレが」

    小鷹「なんで舌打ちされなきゃいけないんだよ……」

    158 :

    幸村くんペロペロ

    159 = 2 :

    小鷹「なんで風呂の話を振るだけで、こんなに疲れるんだ……」

    小鷹「で、誰から入る?」

    マリア「はいはーい!」

    マリア「ワタシはお兄ちゃんと一緒に入りたいです!」

    全員「!?」

    ざわ...

       ざわ...

    【審議中】

    星奈「一緒にお風呂って……ぶっちゃけマズいんじゃないの?」

    理科「でもまあ、まだ10歳ですから法的に混浴はギリギリセーフじゃないですかね?」

    夜空「だとしても、2人っきりでお風呂など……」

    理科「まあ、横縞ランドでもお2人は一緒にお風呂入られてましたし……」

    夜空「しかしあの時は幸村が……って」

    160 = 2 :

    星奈「そういえば、幸村も一緒に入ってたわよね……」

    幸村「?」

    星奈「ねえ幸村? アンタ、もしかしてあの馬鹿の背中とか流したりした?」

    幸村「わたくしはあにきのしゃていですゆえ、せんえつながらおせわを
       させていただきました」

    夜空「なん……だと……!?」

    星奈「その……裸を見られたり……とかは?」

    幸村「このようななさけないからだでおめよごししてしまい、
       おはずかしいかぎりです」

    夜空「」

    理科「先生助けて! 夜空先輩が息をしてないの!」

    161 = 2 :

    星奈「まさか、あたし達が必死にゲロの臭いを落としている裏で
       そんなことが起きてたなんて……」

    夜空「その後! その後、小鷹はどうしたのだ!?」

    幸村「それは……………………」

    幸村「………………………………………………ぽ」

    夜空・星奈「何 故 そ こ で 照 れ る ! ?」

    幸村「あにきは、わたしくしにやさしくしてくださいました」

    星奈「やさ、しく……?」

    幸村「さようです」

    夜空「」

    理科「もうやめて! 夜空先輩のライフはとっくにゼロよ!!」

    162 = 2 :

    幸村「あにきはわたくしに、わたくしがだんしでなくても、あにきのしゃていで
       いてもいいとおっしゃってくださったのです」

    星奈「……へ?」

    理科「ああ、そういえばそんなこと言ってましたね」

    星奈「で、それから?」

    幸村「いじょうでございます」

    星奈「へ?」

    幸村「?」

    星奈「要するに、それ以上のことはされてないわけね?」

    幸村「それいじょう、ともうしますと?」

    星奈「だから、その……っくす、とか…………イプってああもう!!
       とにかくそれ以外のことはされてないわけよね!?」

    幸村「さようでございます」

    163 :

    ようやく夜空の声を日笠から麻里奈に矯正できたのにこのスレみてたらまた日笠で再生されてきた支援

    164 = 104 :

    星奈かわいいよ星奈

    165 = 2 :

    夜空「まあ、カーネノレクリスピーが代名詞の小鷹のことだ。
       所詮そんなもんだとは思っていたがな」

    理科「お帰りなさいです、夜空先輩」

    星奈「なんなのよ、そのカーネノレクリスピーって……」

    夜空「骨なしのチキンという意味だ」

    星奈「ああ……」

    理科「でも、ここまでヘタレだと、むしろホモなんじゃないかって
       疑っちゃいますよね。理科的にはそっちでも全然OKなんですけど」

    星奈「確かに……あたしの裸を見たときも反応薄かったし……」

    夜空「肉。貴様今何といった?」

    星奈「な、なんでもないわよ!!」

    夜空「しかし、流石にホモは言いすぎではないか?」

    理科「やー、でもわっかんないですよ? 人間どこで同性愛に目覚めるか
       わかりませんからね」

    166 = 104 :

    頑張れ!! あ

    167 = 2 :

    星奈「たとえば?」

    理科「そうですね……小さい頃に遊んだ友達が女の子よりも可愛くて、
       気がついたら好きになっていたとか」

    夜空「」ビクッ

    理科「まあ、あくまで想像ですけどね」アハハ

    夜空「そ、そうだな。たとえ話だからな」アハハ

    理科「……で、なんの話をしてたんでしたっけ?」

    星奈「そうだ、お風呂!」

    小鷹「あー、なんか時間かかりそうだったからマリアと小鳩に先に入ってもらったぞ」

    夜空「……小鷹は? 一緒に入ったのか?」

    小鷹「は? いや、俺は最後で良いよ」

    星奈「……まあ、とりあえず」

    理科「一安心、ってことでいいんですかね……?」

    幸村「?」

    168 = 2 :

    マリア「あったまったのだー」

    小鳩「」ゲンナリ

    小鷹「おお、あがったか……って、なんで小鳩はげんなりしてるんだ?」

    小鳩「…………っちゃないもん……」ブツブツ

    小鷹「よくわからんけど、冷蔵庫にアイスがあるから」

    マリア「アイス!? た……食べてもいいんですか!?」

    小鷹「いや、その為に買ったんだし……」

    マリア「なんなのだここは!? 天国なんですか!?」

    普通の一般家庭だっつーの。

    小鷹「小鳩もアイス……」

    小鳩「うちはいい……それよりも、牛乳じゃ……」

    ブツブツと何か言いながら、パックの牛乳を一気にあおる小鳩。

    小鳩「成長期、なんじゃ……」

    そういえば星奈が大人しいな、と星奈に視線を向けると、鼻血を噴きながら
    恍惚の笑みを浮かべて倒れていた。

    なんというか、どこまでも残念な奴だと思った。

    169 :

    追いついた
    夜空かわいいよ夜空

    170 = 2 :


    そんなこんなでみんな入浴を済ませ、ようやく俺の番。

    髪も伸びてきたなー、そろそろ切りにいかないとなー、なんて思いながら
    頭を洗っていると、不意に扉がノックされた。

    ???「おせなかをおながしいたします」

    ああ、幸村か。
    いや、だとして落ち着く理由にはならないわけだけれども。

    小鷹「すまないな、頼むわ」

    まあ、ここで断っても後々面倒だということは経験上わかっているので、
    素直に行為に甘えることにする。

    171 = 2 :

    ???「では、しつれいします」

    ふよ、と。背中に柔らかい感触の何かが当たる。

    小鷹(静まれ、俺の愚息よ……!!)

    横縞ランドの一件で幸村に自分が女性だという自覚は生まれたものの、
    男に対して無防備なのは相変わらずだった。

    つまりどういうことかというと、さっきから背中や肘や腕に幸村の胸が当たっっていて、
    しかも時たまちょっと固めの部分が引っかかってああああああああああああ!!!!!!


    小鷹「あのさ、悪いんだけどその……さっきからお前の胸が当たっててな」

    ???「っ!?」カアァ

    小鷹「だからその、後は自分でやるからお前もリビングに戻ってろ幸村……って痛い痛い
       痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛!?」

    ???「だぁーれが幸村だと? あァ!?」ギリギリ

    ――待て。この声は――。

    咄嗟に振り返る。そこにいたのは、身体にバスタオルを巻いた……



    馬だった。

    173 = 2 :

    小鷹「……馬?」

    「オレサマ、ユキムラ、チガウ」

    見りゃわかる。

    小鷹「……で、何やってるんだ夜空?」

    「ヨゾラ、チガウ。オレサマ、明日太郎。オレサマ、オマエ、マルカジリ」

    小鷹「どうでもいいけど、風呂場で馬のお面って……蒸れないのか?」

    「……蒸れる」

    小鷹「そうだろうよ……。とりあえず脱げって」

    「……そうする」

    馬の中から出てきたのは、案の定夜空だった。

    174 = 91 :

    夜空の残念さに惚れるぜ!

    175 = 104 :

    抜け駆けじゃんww

    176 = 2 :

    小鷹「……で、なんでお前が俺の背中なんか流してるんだ?」

    夜空「それは……その……」

    小鷹「?」

    夜空「ひごろの……かんしゃというか……」

    小鷹「は?」

    夜空「だから感謝だ感謝! なんだかんだで世話になってるからな!
       その恩返しというわけだ!」

    小鷹「いやその……え?」

    夜空「なんだその意外そうな顔は……」

    小鷹「いや、正直意外というか」

    夜空「私だって、人に感謝くらいする……」

    小鷹「それもそうだな……すまん」

    夜空「謝罪はいいから、大人しく私に背中を流されていろ」

    小鷹「あ、ああ……」

    それからしばらく、無言の時間が続く。

    177 :

    これくらい行動力があれば本編でもっと関係が進んだだろうに

    178 = 2 :

    小鷹「そういや、さ」

    夜空「な、なんだ?」

    小鷹「なんで馬のマスクなんて被ってたんだ?」

    夜空「だって……恥ずかしいじゃないか」

    小鷹「すまん、よく意味がわからないんだが」

    夜空「だから……小鷹の裸なんて直視できないし、顔を見られるのも
       恥ずかしいし……!」

    小鷹「? すまん、良く聞こえないんだが」

    夜空「なんでもないこの馬鹿!」

    179 = 2 :

    夜空「さっぱりしたか?」

    小鷹「ああ、お陰様で」

    夜空「そうか、それは良かった」

    夜空「では、私は先に戻るから」

    小鷹「ん。ありがとな――ソラ」

    夜空「――――っ!!」

    なんとなく、昔の呼び方で呼んでみる。

    俺たちが――『タカ』と『ソラ』が友達だった頃の呼び方で。

    けれど、返ってきたのは頬への軽い衝撃と、

    夜空「小鷹。二度とその名前で私を呼ぶな」

    そんな、夜空の言葉だった。

    180 :

    はがないSSとか初めてみた支援

    181 = 2 :

    夜空「私たちはもう『タカ』と『ソラ』には戻れないし、私は戻るつもりもない。
       だから――」

    夜空「もう、その名前で呼ぶな」

    そう言う夜空の顔は今にも泣き出しそうで。だから俺は

    小鷹「……わかった」

    としか返せなかった。

    小鷹「……ごめんな」

    夜空「ん、もういい」

    小鷹「身体、ちゃんと拭いとけよ」

    夜空「わかってる」

    そして、何かを躊躇うようなそぶりを見せ、けれど夜空はそのまま風呂場を後にした。

    小鷹「……何してるんだよ、俺」

    風呂場に一人残った俺は、言いようのない気持ちを抱えたままお湯の中へと身体を沈めた。

    182 = 144 :

    夜空かわいいよ夜空

    183 :

    とりあえず>>1が夜空派だということは分かった

    184 = 2 :

    マリア「おかえりなのだ、お兄ちゃん!」

    風呂から上がると、皆がボードゲームをしているのが目に入る。

    理科「おや先輩、ずいぶんと長風呂でしたね。もしや、理科たちの入ったお風呂のお湯に
       欲情しちゃってました?」

    小鷹「浴場だけに、ってか? やかましいわ!」

    全員「……」

    小鷹「な、なんだよその目は!?」

    理科「流石に今のは理科でもフォローできないレベルのオヤジギャグですよ……」

    小鳩「あんちゃぁん……」

    気がつけば全員(幸村でさえ)白い目で俺を見ていた。

    マリア「ぎゃはははは!!!! うぇへ、うぇへへへへへへ……ゲッホ、ゴホッ!
        浴場で欲情って……ぶっ、くふふふふふふ……。お、お兄ちゃんは天才だな!
        げは、ひゃ、あひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!!!」

    ただ1人、爆笑するマリアを除いて。

    185 = 2 :

    小鷹「で、お前らは何やってるんだ?」

    理科「これですか? これは理科が持ってきた
       『しょっぱくもあり辛くもありしかし味わい深い人生ゲーム』です」

    小鷹「どこかで聞いたようなネーミングだな……」

    星奈「あたしの番ね……6っと。1、2、3……
       『大学に入ったは良いものの、デビューに失敗しぼっちになる。
        五月病にかかり3回休み』……なんなのよこの無駄にリアルなイベントは!?」

    理科「先輩もやります?」

    小鷹「いや、遠慮しとく……幸村はさっきから携帯いじってるみたいだけれど、
       何見てるんだ?」

    幸村「ついったぁです」

    小鷹「ああ……」

    幸村「『ぜんいんにへんじをかえすのがともだちをつくるちかみち』と
       おしえられましたので、みなさんにへんじをかえしているのです」

    小鷹「そうか……そ、その、頑張れな」

    幸村「はい、あにき」

    186 = 2 :

    ピンポーン。

    小鷹「ん? こんな時間に誰だ……はい、どちら様ですか?」

    ステラ「夜分失礼いたします。ステラでございます」

    小鷹「ああ、どうもこんばんわ。どうしたんですか?」

    ステラ「旦那様よりお届け物がありまして……失礼してもよろしいでしょうか?」

    小鷹「あ、はい。今ドアを開けます」

    それにしても、理事長から届け物?

    いったい何なんだろう……?

    187 = 2 :

    小鷹「お待たせしました」

    ステラ「いえ。それで荷物なのですが」

    小鷹「えーっと、この段ボールですか?」

    ステラ「左様でございます」

    小鷹「ずいぶんと……あるんですね……」

    目の前には俺よりも少し高い段ボールの山が3つ。

    小鷹「ちなみにこれ、中身は何なんですか?」

    ステラ「開けてみてからのお楽しみ、でございます」

    小鷹「はぁ……」

    小鷹「っていうか、理事長はなんでこれを俺に?」

    ステラ「お嬢様がお世話になっているお礼、とのことでしたが」

    小鷹「……まあ、とりあえず『ありがとうございます、天馬さん』と伝えておいて
       くれますか?」

    ステラ「承知いたしました。それと……」

    ステラ「これは私からです」スッ

    小鷹「?」

    189 = 2 :

    渡されたのは薄い袋で、中にはリング状の何かが……。

    小鷹「ってこれ!?」

    ステラ「では、ご武運を」グッ

    小鷹「ちょっ、ステラさん!? ステラさぁぁぁぁん!?」

    そんな俺の呼びかけに答えるものは誰もいなく、
    声は虚しく宵闇に溶けていくのだった。

    星奈「ちょっとー、なんなのよ。夜中に近所迷惑でしょ……って、なんなのこの荷物?」

    小鷹「今さっきステラさんが持ってきたんだよ。理事長からって」

    星奈「パパから……? ふぅん、珍しい。小鷹、パパによっぽど気に入られてるみたいね」

    小鷹「そうなのか?」

    星奈「そうよ。で、これ中身はなんなの?」

    小鷹「開けてみてからのお楽しみ、だってさ」

    星奈「ふぅん……じゃ、とりあえず中に運んじゃいましょっか……って重ッ!?」

    小鷹「こっちもそれなりに重いぞ……しかもガチャガチャいってるし……本当に何なんだ」

    その後、俺たちはどうにかこうにか荷物を全て運び入れたのだった。

    190 :

    女に見せかけて男と見せかけての女

    192 = 124 :

    超面白いです!
    この続きも頑張ってください!

    194 = 2 :

    夜空「なんなのだ、その大荷物は?」

    星奈「あたしのパパからだって。中身は聞いてないけど」

    小鷹「全部運び終えたことだし、とりあえず開けてみるか」

    星奈「そうね、せっかくだし……」ベリベリ

    星奈「……って、お酒?」

    小鷹「こっちも酒だ……」

    もしやと思って全部の段ボールを開けてみたが、予想通りというかなんというか、
    中身は全て酒やらつまみだった。

    しかもビールをはじめ、日本酒、焼酎、カクテル、ウィスキー、ブランデーなどなど、
    多種多様なお酒がこれでもか! と詰めあわされていた。

    チンタオビールとか、初めて見たぞ俺。

    星奈「何考えてるのよパパは……」

    がっくりとうなだれる星奈。

    いやまあ、気持ちはわからないでもないけれど。

    195 = 2 :

    星奈「で、どうする、コレ?」

    小鷹「どうするって……どうするも何も」

    星奈「だから、飲むの? 飲まないの?」

    小鷹「は?」

    星奈「あたしはその……折角だし、飲んでもいいかなーって思わなくもなかったり……?」

    なかったり? って言われても……。

    星奈「それにホラ、親に内緒でお酒を飲むってのも、リア充っぽいじゃない?」

    小鷹「それはまぁ……」

    夜空「確かに……」

    つっても、差し入れしてくれたのはお前の親なんだけどな。

    夜空「まぁ、肉の言うことも一理ある……折角の好意を無駄にするのも悪いしな」

    言いながら、瓶ビールを取り出す夜空。

    夜空「それに、酔った勢いでしか言えない事もある」

    そう言う夜空は、さっきと同じような目をしていた。今にも泣き出しそうな目を。

    小鷹「……栓抜きとグラス、持って来るよ」

    196 = 2 :

    星奈「みなさーん、飲み物は行き渡りましたかー!?」

    全員「ハーイ!」

    さっきとは打って変わって、場の空気はやたらとハイになっていた。

    夜空「何故肉が仕切っているのだ……」

    星奈「では、記念すべき『第一回・隣人部お泊りパーティー』を祝って……
       かんぱーい!」

    全員「かんぱーい!」

    夜空「……乾杯」

    カツンという小気味のいい音が響く。

    みんなそれぞれ好みの酒を飲みながら談笑を――

    小鷹「って、待て! 高等部の奴らはいいとして、小鳩とマリアは流石にマズいだろうが!」

    小鳩・マリア「?」キョトン

    小鷹「不思議そうな顔するなよ!?」

    197 = 2 :

    マリア「お兄ちゃん、ワインはキリストの血なんだぞ? だからワタシが飲んでも
        問題ないのだ!」

    小鳩「ククク……我は吸血鬼にしてその真祖。神の子の血など水にも等しい……
       ううぅ、まじゅか……」

    マリア「なんだ、吸血鬼はワインも飲めないのかー。やっぱり子供だな!」

    小鳩「うっさいわ! 子供じゃないってゆーとるやろ!」

    小鷹「いや、子供だろ」

    小鳩「うぅー……」

    小鷹「まぁ……ほどほどにな」

    198 = 2 :

    小鷹「幸村はやっぱり日本酒なんだな」

    幸村「にっぽんだんじですゆえ」

    小鷹「肴は炙った烏賊なんだな」

    幸村「にっぽんだんじですゆえ」

    小鷹「明かりはぼんやり灯りゃいい?」

    幸村「にっぽんだんじですゆえ」

    小鷹「……」

    幸村「にっぽんだんじですゆえ」

    小鷹「誰か水! 水持って来い!!」

    199 = 2 :

    小鷹「理科は何飲んで……って臭っ!? 異様に酒臭っ!?」

    理科「んふふふふ、せんぱぁい……女の子にくさいって言っちゃダメれすよぉ……」

    なんでこいついきなりここまで出来上がってるの!?

    小鷹「おい、お前何飲んでるんだ? ちょっと見せてみろ……」

    理科「んぅ? 普通のお酒ですよぉ? 透明のぉー、
       工業用アルコールみたいなぁー……」

    小鷹「って、これスピリタスじゃねぇか!? しかもストレート!」

    良く急性アル中にならなかったな……。いやホントに。

    小鷹「とりあえず、これは没収な」ヒョイッ

    理科「あぁん、小鷹先輩ぃぃぃぃ」

    小鷹「足にしがみつくな!」

    理科「あと一杯……あと一杯だけぇ……」

    小鷹「飲んだくれのオッサンかお前は! ウーロン茶でも飲んでろ!」

    理科「じゃあそれでいいれすからぁ、こだかせんぱいがのませてくらさいよぉ……」

    ついに呂律すらまわらなくなってきたか……。

    200 = 104 :

    しえんですゆえ


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