私的良スレ書庫
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元スレ妹「温もりがほしい笑いかけてほしい受け入れてほしい。寂しい。」
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友「あ、見て」
妹「……?」
友さんが指さした方向に、船がとまっていた。
白くて、大きい船。
友「あれね、氷川丸。もうずっと昔の船なの」
妹「昔……」
友「私のおじいちゃんよりも、年とってるんじゃないかな」
友「もう引退しててね。確か中を見学できたはずだよ」
そんなに前からある船なんだ。
船の事なんかぜんぜん知らない私にとって、今の船とどこが違うのか分からない。
友「入ってみる?」
返事を待たずに、友さんは私の手をとって氷川丸に向かって歩き出した。
……やっぱり、友さんのペース。
嫌じゃないけど。
妹「……?」
友さんが指さした方向に、船がとまっていた。
白くて、大きい船。
友「あれね、氷川丸。もうずっと昔の船なの」
妹「昔……」
友「私のおじいちゃんよりも、年とってるんじゃないかな」
友「もう引退しててね。確か中を見学できたはずだよ」
そんなに前からある船なんだ。
船の事なんかぜんぜん知らない私にとって、今の船とどこが違うのか分からない。
友「入ってみる?」
返事を待たずに、友さんは私の手をとって氷川丸に向かって歩き出した。
……やっぱり、友さんのペース。
嫌じゃないけど。
友「いいよ、私だすよ」
妹「あ、……大丈夫、だから」
友「でも、せっかく来たんだし」
船の中を見学するには入場料がいるみたいで、また友さんは奢ってくれようとしてくれた。
気持ちはうれしいけど、……なんだろう、どうしても受け付けない。
兄さんもよく私の好きなものを買ってくれようとする。
兄さんが私の事を想って、お金を出そうとしてくれるって、分かってる。
でも……そうじゃ、ないんだ。
妹「……」
友「ご、ごめん。そうだよね」
友「私、ごめんね。妹さんの気持ちも考えず……」
知らず知らずのうちに、不機嫌な顔をしてしまっていたらしい。
謝らなくていいのに。
私は、自分でも良く分かってない意地を張ってるだけだから。
妹「あ、……大丈夫、だから」
友「でも、せっかく来たんだし」
船の中を見学するには入場料がいるみたいで、また友さんは奢ってくれようとしてくれた。
気持ちはうれしいけど、……なんだろう、どうしても受け付けない。
兄さんもよく私の好きなものを買ってくれようとする。
兄さんが私の事を想って、お金を出そうとしてくれるって、分かってる。
でも……そうじゃ、ないんだ。
妹「……」
友「ご、ごめん。そうだよね」
友「私、ごめんね。妹さんの気持ちも考えず……」
知らず知らずのうちに、不機嫌な顔をしてしまっていたらしい。
謝らなくていいのに。
私は、自分でも良く分かってない意地を張ってるだけだから。
妹「……うう、ん」
私はそう言って、首を横に振った。
……もっとしっかり意思を伝えられたらいいのに。
友「私が誘ったから、さ……。妹さんに楽しんで欲しくて」
妹「……うん」
友「でも、今度また来ようね。一緒に」
妹「……」
返事はかえさない。
嫌、とは言えなかった。
友「私ね、こういう……昔からあるもの、好きなの」
友「妹さんは?」
私はそう言って、首を横に振った。
……もっとしっかり意思を伝えられたらいいのに。
友「私が誘ったから、さ……。妹さんに楽しんで欲しくて」
妹「……うん」
友「でも、今度また来ようね。一緒に」
妹「……」
返事はかえさない。
嫌、とは言えなかった。
友「私ね、こういう……昔からあるもの、好きなの」
友「妹さんは?」
妹「……どうだろ」
友さんは歴史が好きなのかな。
私はべつに嫌ってわけじゃない。
歴史のテストは覚えたところがそのままでやすいから、楽でいいけど。
友「妹さんは、この世界が『用意されたもの』とか、思うことない?」
妹「……?」
友さんは、ちょっと変わった事を言う癖がある。
私は友さんのこういう面が、嫌いじゃない。
むしろ、好きかもしれない。
テレビの話とか、アイドルの話なんかよりも、私にとってはよっぽど興味深いから。
なんとなく感じていた日々の疑問に、友さんの言うことがぴったり当てはまる時だってある。
友「もし、私っていう意識を生かすために、歴史があったとしたら……」
友「ありえない事なんだけどね、考え方によっては、正しい気がするの」
友さんは歴史が好きなのかな。
私はべつに嫌ってわけじゃない。
歴史のテストは覚えたところがそのままでやすいから、楽でいいけど。
友「妹さんは、この世界が『用意されたもの』とか、思うことない?」
妹「……?」
友さんは、ちょっと変わった事を言う癖がある。
私は友さんのこういう面が、嫌いじゃない。
むしろ、好きかもしれない。
テレビの話とか、アイドルの話なんかよりも、私にとってはよっぽど興味深いから。
なんとなく感じていた日々の疑問に、友さんの言うことがぴったり当てはまる時だってある。
友「もし、私っていう意識を生かすために、歴史があったとしたら……」
友「ありえない事なんだけどね、考え方によっては、正しい気がするの」
……なるほど。
これまでの歴史が、友さん一人を生み出す為に『用意された』のだったとしたら。
そういう仮説の話を、友さんは言っているのだ。
確かにそれは誰にも証明や否定ができない。
そして友さんは、歴史の末端にいる。
「歴史の歯車が友さんを生み出した」とも、それは言い換えられるだろう。
友「だからね。私は生まれながらにして、歴史を与えられてる」
友「用意された世界に、生きている」
妹「……」
友「私だけじゃないよね」
友「みんな、生まれた時から、何かを与えられている」
友「用意されている」
友「それって……」
友「……」
これまでの歴史が、友さん一人を生み出す為に『用意された』のだったとしたら。
そういう仮説の話を、友さんは言っているのだ。
確かにそれは誰にも証明や否定ができない。
そして友さんは、歴史の末端にいる。
「歴史の歯車が友さんを生み出した」とも、それは言い換えられるだろう。
友「だからね。私は生まれながらにして、歴史を与えられてる」
友「用意された世界に、生きている」
妹「……」
友「私だけじゃないよね」
友「みんな、生まれた時から、何かを与えられている」
友「用意されている」
友「それって……」
友「……」
ひとしきり話すと、友さんは海の方に視線を向けた。
波のおだやかな港。
遠くの方で、白いかもめが2羽飛んでいる。
つがいだろうか。
……きっと、友さんは「運命」とかそういう類のものを「用意された」と言っている。
自分の置かれた境遇や立場は、振り返ってみないと分からない。
私だって、兄さんと二人寄り添って生きている現実が、「用意された」ものだなんて、これまで思ったことは無かった。
友「氷川丸はね、太平洋戦争を生き残った、数少ない貨客船らしいの」
友「そして今日この時、私は妹さんと氷川丸を見れた」
友「……そう思うと、なんだか面白いよね!」
海を見ていた友さんが、私の方に振り返って明るい声でそう言った。
……一瞬見えた悲哀は、多分、私の勘違いじゃない。
きっと、友さんは何かを抱えている。
その「何か」を知りたい欲求が、この時、私の心に芽生えた。
波のおだやかな港。
遠くの方で、白いかもめが2羽飛んでいる。
つがいだろうか。
……きっと、友さんは「運命」とかそういう類のものを「用意された」と言っている。
自分の置かれた境遇や立場は、振り返ってみないと分からない。
私だって、兄さんと二人寄り添って生きている現実が、「用意された」ものだなんて、これまで思ったことは無かった。
友「氷川丸はね、太平洋戦争を生き残った、数少ない貨客船らしいの」
友「そして今日この時、私は妹さんと氷川丸を見れた」
友「……そう思うと、なんだか面白いよね!」
海を見ていた友さんが、私の方に振り返って明るい声でそう言った。
……一瞬見えた悲哀は、多分、私の勘違いじゃない。
きっと、友さんは何かを抱えている。
その「何か」を知りたい欲求が、この時、私の心に芽生えた。
それからしばらく友さんと海沿いの散歩を続けた。
友さんに先導されて歩いていたら、いつの間にか桜木町に着いていた。
気がつけば、日はとっくに傾いている。
友「せっかくだから、観覧車乗っていこうよ」
遊園地にたどり着いて友さんがそう誘ってきたが、私は今度も断った。
観覧車は、ちょうどライトアップをし始めたところだった。
虹色に光る大きな円。
あの高さから横浜の街を見下ろしたら、きっと気持ちがいいだろうなぁ……。
私の家は、海に程近い低地にあるから、景色を見下ろす事なんて殆どなかった。
丘の上にある高校からの景色は、入学当初すごく新鮮だったのを覚えている。
友「じゃあ今度、絶対乗ろうね」
妹「……」
やっぱり、私は嫌ともウンともいえない。
……友さんと乗りたくないなんて言ったら、うそになる。
でも、私は普通の女の子みたいに、遊んだりできないから……
友さんに先導されて歩いていたら、いつの間にか桜木町に着いていた。
気がつけば、日はとっくに傾いている。
友「せっかくだから、観覧車乗っていこうよ」
遊園地にたどり着いて友さんがそう誘ってきたが、私は今度も断った。
観覧車は、ちょうどライトアップをし始めたところだった。
虹色に光る大きな円。
あの高さから横浜の街を見下ろしたら、きっと気持ちがいいだろうなぁ……。
私の家は、海に程近い低地にあるから、景色を見下ろす事なんて殆どなかった。
丘の上にある高校からの景色は、入学当初すごく新鮮だったのを覚えている。
友「じゃあ今度、絶対乗ろうね」
妹「……」
やっぱり、私は嫌ともウンともいえない。
……友さんと乗りたくないなんて言ったら、うそになる。
でも、私は普通の女の子みたいに、遊んだりできないから……
桜木町から家に帰るのは、大変だった。
そんなに長い間一緒にいた感じがしなかったから、すっかり油断しちゃってた。
友「ごめんね、ほんと、遅くまでつき合わせちゃって」
何度かこうやって謝られたけれど、私は首を振って返事をした。
謝らないで。今日は、楽しかったよ。
……そうやって、口に出して言ってあげたい。
タイミングが分からないし、気恥ずかしいから言えないけど。
友「あ、私、道こっちだ」
妹「……そう」
友「今日はありがとね。こんな遅くなっちゃったけど……妹さんと一緒に遊べてよかった」
友「すごく、楽しかった」
私が言いたいことを、友さんは当たり前のように言ってのける。
……いいな。うらやましいな。
そんなに長い間一緒にいた感じがしなかったから、すっかり油断しちゃってた。
友「ごめんね、ほんと、遅くまでつき合わせちゃって」
何度かこうやって謝られたけれど、私は首を振って返事をした。
謝らないで。今日は、楽しかったよ。
……そうやって、口に出して言ってあげたい。
タイミングが分からないし、気恥ずかしいから言えないけど。
友「あ、私、道こっちだ」
妹「……そう」
友「今日はありがとね。こんな遅くなっちゃったけど……妹さんと一緒に遊べてよかった」
友「すごく、楽しかった」
私が言いたいことを、友さんは当たり前のように言ってのける。
……いいな。うらやましいな。
妹「……じゃ」
友「うん。また、明日」
妹「う、……ん」
友「にひっ」
私がなんとか返事をすると、友さんは笑顔を見せてくれた。
そしたらなんだか、その笑顔に答えたい義務感が溢れてきて、気がついたら口が動いていた。
妹「今日は、ありが、と。えっと……クレープ、とか」
友「美味しかった?」
妹「……ん」
友「あの時、妹さんの笑顔見れて、……嬉しかった」
妹「え、……?」
友「なーんって。じゃ、ね! 気をつけて!!」
ほおける私を置いていく様に、友さんは家路に向かっていった。
……ほんとに、もう……どうしてあの人は恥ずかしい事を平気で言えるんだろ。
友「うん。また、明日」
妹「う、……ん」
友「にひっ」
私がなんとか返事をすると、友さんは笑顔を見せてくれた。
そしたらなんだか、その笑顔に答えたい義務感が溢れてきて、気がついたら口が動いていた。
妹「今日は、ありが、と。えっと……クレープ、とか」
友「美味しかった?」
妹「……ん」
友「あの時、妹さんの笑顔見れて、……嬉しかった」
妹「え、……?」
友「なーんって。じゃ、ね! 気をつけて!!」
ほおける私を置いていく様に、友さんは家路に向かっていった。
……ほんとに、もう……どうしてあの人は恥ずかしい事を平気で言えるんだろ。
その日、兄は少し不機嫌だった。
学校からまっすぐ帰る暗黙の了解を、私が破ってしまったからだろうか。
それとも、私が誰かと一緒にいた事を気にしてくれているのだろうか。
……後者だったらいいな、と思う。
妹「兄さんのバイト先には、どんな人がいるの?」
兄「え、何。突然」
夜。
夕食と寝る準備をお互い済ませた頃、私は聞いてみた。
妹「……ちょっと、気になって」
思えば、兄は自分の事をあまり話してくれない。
それは私もだけど。
学校からまっすぐ帰る暗黙の了解を、私が破ってしまったからだろうか。
それとも、私が誰かと一緒にいた事を気にしてくれているのだろうか。
……後者だったらいいな、と思う。
妹「兄さんのバイト先には、どんな人がいるの?」
兄「え、何。突然」
夜。
夕食と寝る準備をお互い済ませた頃、私は聞いてみた。
妹「……ちょっと、気になって」
思えば、兄は自分の事をあまり話してくれない。
それは私もだけど。
兄「コンビニだからさ、人がしょっちゅう出たり入ったりするよ」
妹「うん」
兄「俺はあそこで働いて結構経つけど、俺みたいなのは珍しいんじゃないかな」
兄「みんな1年経たないでやめてくから。2年持てばいいほう」
兄「半分くらいが大学生で、あとは俺含めてフリーターとか、主婦の人とか」
兄「シフトは被った事ないけど、高校生も居るらしいよ」
妹「ほんと? どんな人?」
兄「さぁ……。会った事無いから」
私と同じ年くらいの人が、お金を稼いでいる。
うらやましい。
奨学金が貰えて、学費も殆ど免除になるからと今の学校に決めた。
今思えば、普通の公立高校に通って、バイトをするのも良かったかもしれない。
妹「うん」
兄「俺はあそこで働いて結構経つけど、俺みたいなのは珍しいんじゃないかな」
兄「みんな1年経たないでやめてくから。2年持てばいいほう」
兄「半分くらいが大学生で、あとは俺含めてフリーターとか、主婦の人とか」
兄「シフトは被った事ないけど、高校生も居るらしいよ」
妹「ほんと? どんな人?」
兄「さぁ……。会った事無いから」
私と同じ年くらいの人が、お金を稼いでいる。
うらやましい。
奨学金が貰えて、学費も殆ど免除になるからと今の学校に決めた。
今思えば、普通の公立高校に通って、バイトをするのも良かったかもしれない。
どうしてバイト禁止の学校なんか、選んでしまったんだろう。
兄「あんまり、お金の事考えるなよ」
妹「う、うん……、でも」
私の気持ちを読み取ったのか、兄が私の頭を優しく撫でてくれた。
でも、考えない訳には行かない。
だって、兄さんは私と違って、高校へ行く選択肢すらなかったじゃない。
妹「くやしいな」
今日、友さんが話してくれた事が、頭に浮かぶ。
『用意された世界』。
兄さんが私と同じ年の頃から、毎日働きに出なければいけない事や
私が兄さんの荷物になっている事は
あらかじめ決まって居たのだろうか。
兄「妹は十分がんばってくれてるよ」
兄「妹が一生懸命に勉強とかしてくれてるとさ……俺も、働いてる甲斐とか、あるからさ」
妹「……うん」
兄「あんまり、お金の事考えるなよ」
妹「う、うん……、でも」
私の気持ちを読み取ったのか、兄が私の頭を優しく撫でてくれた。
でも、考えない訳には行かない。
だって、兄さんは私と違って、高校へ行く選択肢すらなかったじゃない。
妹「くやしいな」
今日、友さんが話してくれた事が、頭に浮かぶ。
『用意された世界』。
兄さんが私と同じ年の頃から、毎日働きに出なければいけない事や
私が兄さんの荷物になっている事は
あらかじめ決まって居たのだろうか。
兄「妹は十分がんばってくれてるよ」
兄「妹が一生懸命に勉強とかしてくれてるとさ……俺も、働いてる甲斐とか、あるからさ」
妹「……うん」
すいませんナイトパックの時間切れるので失礼します……
寝てる間に保守して下さって、本当にありがとうございます
また続きを書かせてくれると嬉しいです
寝てる間に保守して下さって、本当にありがとうございます
また続きを書かせてくれると嬉しいです
保守 ところで、あと何章くらいあるんだろうか?
確か今って8日くらいで落ちちゃうんじゃなかったっけ
確か今って8日くらいで落ちちゃうんじゃなかったっけ
兄「出来のいい妹で、俺も鼻が高いよ」
妹「兄さんこそ。高校行ってたら、きっと私なんかより凄かったよ」
兄「そんなことないさ。昔から俺は勉強嫌いだから」
私が今がんばれてるのも、兄さんが昔勉強教えてくれたからだよ。
そう言いたいけれど、今は兄さんの優しさに甘えたい。
……撫でてくれるだけじゃ、足りないよ。
妹「……んー」
兄さんの胸板に、頭をこすり付ける。
猫になってじゃれついている気分で、不思議と落ち着く。
要は、私が甘えん坊だってこと。
兄「寝るか?」
妹「……もうちょっと」
まだ話したりないし、兄さんの温もりも感じたりない。
妹「兄さんこそ。高校行ってたら、きっと私なんかより凄かったよ」
兄「そんなことないさ。昔から俺は勉強嫌いだから」
私が今がんばれてるのも、兄さんが昔勉強教えてくれたからだよ。
そう言いたいけれど、今は兄さんの優しさに甘えたい。
……撫でてくれるだけじゃ、足りないよ。
妹「……んー」
兄さんの胸板に、頭をこすり付ける。
猫になってじゃれついている気分で、不思議と落ち着く。
要は、私が甘えん坊だってこと。
兄「寝るか?」
妹「……もうちょっと」
まだ話したりないし、兄さんの温もりも感じたりない。
兄「じゃあ、……もうちょっと」
胸の中の私を、兄さんは両腕で包み込んでくれた。
甘えてもいいよ、と体で言ってくれているのだ。
なら……心も甘えちゃおうかな……
妹「……仲のいい人とか、いるの?」
兄「え?」
兄「あ、あぁ……バイトの話か」
妹「気になってる人とか」
兄「ぶふっ、……ど、どういう意味」
あれ。
思ったよりも兄さんが動揺してる。
妹「あやしい」
兄「あ、怪しいって。決め付けはよくない。冤罪だ」
胸の中の私を、兄さんは両腕で包み込んでくれた。
甘えてもいいよ、と体で言ってくれているのだ。
なら……心も甘えちゃおうかな……
妹「……仲のいい人とか、いるの?」
兄「え?」
兄「あ、あぁ……バイトの話か」
妹「気になってる人とか」
兄「ぶふっ、……ど、どういう意味」
あれ。
思ったよりも兄さんが動揺してる。
妹「あやしい」
兄「あ、怪しいって。決め付けはよくない。冤罪だ」
妹「なら正直に話してほしいな」
兄「う、うーん。困ったな。正直なところ、仲のいい人なんて居ない」
妹「……そうなの?」
兄「俺バイト先では浮いてるから」
私も、クラスの中では浮いている。
もしかしたら、沈んでるって表現した方が正しいかも。
テストの成績関係以外で、目立ったことなんてないし。
妹「バイト中、話したりはしないの?」
兄「それはする、かな……」
妹「お話できるのに、浮いてるの?」
兄「俺、趣味とかないし。あんまりほかの人と話合わないんだよね」
兄「う、うーん。困ったな。正直なところ、仲のいい人なんて居ない」
妹「……そうなの?」
兄「俺バイト先では浮いてるから」
私も、クラスの中では浮いている。
もしかしたら、沈んでるって表現した方が正しいかも。
テストの成績関係以外で、目立ったことなんてないし。
妹「バイト中、話したりはしないの?」
兄「それはする、かな……」
妹「お話できるのに、浮いてるの?」
兄「俺、趣味とかないし。あんまりほかの人と話合わないんだよね」
仮眠とってご飯を食べさせていただきました。
何度も保守スレにしてしまって申し訳ないです。
そういえばバレンタインのやつをかいてから、もう一年経つんですね
成長してない感ハンパねぇっす
何度も保守スレにしてしまって申し訳ないです。
そういえばバレンタインのやつをかいてから、もう一年経つんですね
成長してない感ハンパねぇっす
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