私的良スレ書庫
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元スレ妹「温もりがほしい笑いかけてほしい受け入れてほしい。寂しい。」
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母「それは辛かったね。今まで、苦しかったろうに」
妹「うん……」
母「大丈夫」
母「安心して。妹が選んだ道に、間違いなんてないから」
妹「そう、なの、かな……」
妹「きっと、もっと違うやり方があって……もっと、優しくできたはずで……」
母「私もね、たぶん兄も、不器用に生きているわ」
母「どこかに最善の選択があると思って、迷って、なかなか自分で選べない」
母「でもね、選んだ道に間違いなんてないから」
母「今は悪いと思える事でも、時間が経てば、良かったりするの」
母「大事なのはね」
母「やり通す事じゃないかな、って、お母さん思うな」
……ねぇ。
お母さんも不器用に生きてるなら、……今、何かをやり通しているの?
お母さんが毎日疲れた顔をしているのは、何かをやり通しているからなの?
胸に抱かれながら、私は母の思いを探った。
妹「うん……」
母「大丈夫」
母「安心して。妹が選んだ道に、間違いなんてないから」
妹「そう、なの、かな……」
妹「きっと、もっと違うやり方があって……もっと、優しくできたはずで……」
母「私もね、たぶん兄も、不器用に生きているわ」
母「どこかに最善の選択があると思って、迷って、なかなか自分で選べない」
母「でもね、選んだ道に間違いなんてないから」
母「今は悪いと思える事でも、時間が経てば、良かったりするの」
母「大事なのはね」
母「やり通す事じゃないかな、って、お母さん思うな」
……ねぇ。
お母さんも不器用に生きてるなら、……今、何かをやり通しているの?
お母さんが毎日疲れた顔をしているのは、何かをやり通しているからなの?
胸に抱かれながら、私は母の思いを探った。
妹「お母さん」
妹「私、決めたの」
母「……うん」
妹「兄さんと、これからも、ずっと、暮らそうと思うの」
母「……うん」
妹「兄さんの事が、好きなの」
母「……そう」
妹「許して欲しいけど、許してくれなくても、いい」
妹「でも、それくらい、私は兄さんを大切に思ってる」
母「生まれた時から迷惑かけてるから」
母「せめて、妹と兄には、何にも縛られず生きて欲しい」
妹「おかあさん……」
妹「迷惑とか、ないよ。私、兄さんの妹で……お母さんの娘で、良かったって、思ってるよ」
妹「私、決めたの」
母「……うん」
妹「兄さんと、これからも、ずっと、暮らそうと思うの」
母「……うん」
妹「兄さんの事が、好きなの」
母「……そう」
妹「許して欲しいけど、許してくれなくても、いい」
妹「でも、それくらい、私は兄さんを大切に思ってる」
母「生まれた時から迷惑かけてるから」
母「せめて、妹と兄には、何にも縛られず生きて欲しい」
妹「おかあさん……」
妹「迷惑とか、ないよ。私、兄さんの妹で……お母さんの娘で、良かったって、思ってるよ」
母「ありがとう、妹」
母「母さん嬉しい」
母「……忘れないで」
母「妹は、妹の選んだ事をすればいいから」
母「あなたが産まれる前から決まっていた事に、負けないで」
妹「……うん」
私はずっと、戦ってきた。
肉親への想い。
お金の無い事への憤り。
他人に壁を作ってしまう、弱い自分。
私の知らない、誰かが決めた、何かと、ずっと戦っている。
……たぶん、これからも。
母「落ち着いた?」
妹「おかげさまで」
母「よかった。……じゃあ、お母さんお仕事がんばっちゃおうかな!」
母「母さん嬉しい」
母「……忘れないで」
母「妹は、妹の選んだ事をすればいいから」
母「あなたが産まれる前から決まっていた事に、負けないで」
妹「……うん」
私はずっと、戦ってきた。
肉親への想い。
お金の無い事への憤り。
他人に壁を作ってしまう、弱い自分。
私の知らない、誰かが決めた、何かと、ずっと戦っている。
……たぶん、これからも。
母「落ち着いた?」
妹「おかげさまで」
母「よかった。……じゃあ、お母さんお仕事がんばっちゃおうかな!」
お母さんは、笑顔で家を出て行った。
きっと、疲れているはずなのに。
私のために、笑ってくれている。
……強いな、お母さんは。
私も、お母さんみたいな人になれるかな。
私も、お母さんみたいなお母さんに、なりたいよ……。
私がお母さんと居られなかった時間の分だけ、私は私の子供と一緒に居てあげたい。
……その隣には、兄さんが居て欲しい。
妹「……兄さん、まだ……?」
玄関前の天井を見上げる。
変哲も無い、白い天井。
……今度、兄さんと観覧車乗りに行きたいな。
二人で、この街を見下ろしてみたい。
私は、兄さんと一緒がいいよ……。
きっと、疲れているはずなのに。
私のために、笑ってくれている。
……強いな、お母さんは。
私も、お母さんみたいな人になれるかな。
私も、お母さんみたいなお母さんに、なりたいよ……。
私がお母さんと居られなかった時間の分だけ、私は私の子供と一緒に居てあげたい。
……その隣には、兄さんが居て欲しい。
妹「……兄さん、まだ……?」
玄関前の天井を見上げる。
変哲も無い、白い天井。
……今度、兄さんと観覧車乗りに行きたいな。
二人で、この街を見下ろしてみたい。
私は、兄さんと一緒がいいよ……。
もうちょっと、続きます。
今日のところはこのあたりで。
的確な保守をありがとうございます。
お蔭様でやっと終わりが見えてきました。
できれば完結させてください。
今日は夜何時になるかまだ分からないですが
残っていたら、また続きを書かせてください。
今日のところはこのあたりで。
的確な保守をありがとうございます。
お蔭様でやっと終わりが見えてきました。
できれば完結させてください。
今日は夜何時になるかまだ分からないですが
残っていたら、また続きを書かせてください。
日が暮れても、兄さんは帰ってこなかった。
すこし、寒くなってきた。
まだかな、兄さん……
はやく兄さんの体で、あっためてほしいな……
なにか、バイト先であったのかな
それとも買いたいものがスーパーになくて、どこか他の所に行ってるのかな。
気まぐれで寄り道とか、してるのかも。
……兄さん。
今何をしてるのか分からないけど。
私の事、考えててくれてますか?
私は今、兄さんの事しか考えてないよ。
だから、早く帰ってきて……
すこし、寒くなってきた。
まだかな、兄さん……
はやく兄さんの体で、あっためてほしいな……
なにか、バイト先であったのかな
それとも買いたいものがスーパーになくて、どこか他の所に行ってるのかな。
気まぐれで寄り道とか、してるのかも。
……兄さん。
今何をしてるのか分からないけど。
私の事、考えててくれてますか?
私は今、兄さんの事しか考えてないよ。
だから、早く帰ってきて……
……日が暮れてから、だいぶ経ってきた。
いつまで待てばいいのかな。
いつもは、こんなに遅く帰ってくることなんて、なかった。
どうして、今日に限って、こんなに遅いの?
妹「兄さん、寒い、よ……」
体が震えてきた。
どうしよう。
妹「……兄さん」
フラフラと、玄関から私と兄さんの部屋へと入った。
……もし、このまま帰って来なかったら、どうしよう。
もう一生兄さんのぬくもりを感じる事ができなかったら、どうしよう。
妹「兄さんの、香り……」
兄さんが普段使っている布団に倒れこんだ。
顔を埋めて息いっぱいに吸い込むと、布と綿の匂いの間に、兄さんの香りが混ざっているのが分かる。
いつまで待てばいいのかな。
いつもは、こんなに遅く帰ってくることなんて、なかった。
どうして、今日に限って、こんなに遅いの?
妹「兄さん、寒い、よ……」
体が震えてきた。
どうしよう。
妹「……兄さん」
フラフラと、玄関から私と兄さんの部屋へと入った。
……もし、このまま帰って来なかったら、どうしよう。
もう一生兄さんのぬくもりを感じる事ができなかったら、どうしよう。
妹「兄さんの、香り……」
兄さんが普段使っている布団に倒れこんだ。
顔を埋めて息いっぱいに吸い込むと、布と綿の匂いの間に、兄さんの香りが混ざっているのが分かる。
もし兄さんが居なくなったら、こんな残り香を頼りに私は生きなきゃいけなくなる。
そしてその残り香も、やがて薄れ消えていく。
……そんなのは、嫌だ。
妹「いやだよ、ぉ……」
兄さんの布団を抱きしめる。
今は、たとえ偽者でもすがりたい気分だった。
妹「布団さん」
妹「あなたの持ち主、帰ってきてくれないよ」
妹「いっしょに、待とっか」
玄関に戻って、布団にくるまった。
……兄さんの香りに覆われている。
今日この布団で眠っていた兄さんの温もりは、もう流石に無いだろう。
妹「……兄さん」
妹「布団も、兄さんが恋しいって」
そしてその残り香も、やがて薄れ消えていく。
……そんなのは、嫌だ。
妹「いやだよ、ぉ……」
兄さんの布団を抱きしめる。
今は、たとえ偽者でもすがりたい気分だった。
妹「布団さん」
妹「あなたの持ち主、帰ってきてくれないよ」
妹「いっしょに、待とっか」
玄関に戻って、布団にくるまった。
……兄さんの香りに覆われている。
今日この布団で眠っていた兄さんの温もりは、もう流石に無いだろう。
妹「……兄さん」
妹「布団も、兄さんが恋しいって」
来て早々ですが
ごめんなさい2時間ほど空けます
保守ありがとうございました
冥利に尽きます
ごめんなさい2時間ほど空けます
保守ありがとうございました
冥利に尽きます
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