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元スレ妹「温もりがほしい笑いかけてほしい受け入れてほしい。寂しい。」
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兄「ただい……うわっ」
妹「……にぃ、さ……ん」
玄関を開けてまず目の前に飛び込んできたのは、布団にくるまって小さく座っていた妹だった。
妹「ばか……! ばかっ! 心配した!!」
靴を脱ぐ間もなく、飛びついてきた妹がポカポカと俺の胸をたたく。
兄「すまん……」
妹「ずっと待ってた……待ってたんだから。長かったん、だからぁ……!」
兄「ごめん。ちょっと、いろいろあって」
妹「一人は、やだよぉ……」
兄「……」
妹の瞳から涙がポロポロ零れ落ち、嗚咽する。
そんな妹を、俺はそっと抱き寄せた。
妹「……にぃ、さ……ん」
玄関を開けてまず目の前に飛び込んできたのは、布団にくるまって小さく座っていた妹だった。
妹「ばか……! ばかっ! 心配した!!」
靴を脱ぐ間もなく、飛びついてきた妹がポカポカと俺の胸をたたく。
兄「すまん……」
妹「ずっと待ってた……待ってたんだから。長かったん、だからぁ……!」
兄「ごめん。ちょっと、いろいろあって」
妹「一人は、やだよぉ……」
兄「……」
妹の瞳から涙がポロポロ零れ落ち、嗚咽する。
そんな妹を、俺はそっと抱き寄せた。
兄「おみやげ、買ったんだけどさ。途中でだめにしちゃった」
妹「そんなの、いいから……」
妹「どんなおみやげなんかより、兄さんがいいの」
兄「……」
妹「兄さんと少しでも長くいられれば、それで、いいの……っ」
妹の髪を、そっと撫でた。
慰めというよりも、自分を求めてくれる妹が愛しくなった。
自然に手が動いていた。
妹「何にもいらないの……っ、何にも」
妹「でも、一人は……寂しいのは、嫌なの……!」
今日したことを、俺はあまり後悔していない。
選択するということは、何かを犠牲にすることなのだと、実感するだけだ。
もし妹の幸せだけを選ぶ事ができるのなら、生きることに迷いなんて少しもないのに。
妹「そんなの、いいから……」
妹「どんなおみやげなんかより、兄さんがいいの」
兄「……」
妹「兄さんと少しでも長くいられれば、それで、いいの……っ」
妹の髪を、そっと撫でた。
慰めというよりも、自分を求めてくれる妹が愛しくなった。
自然に手が動いていた。
妹「何にもいらないの……っ、何にも」
妹「でも、一人は……寂しいのは、嫌なの……!」
今日したことを、俺はあまり後悔していない。
選択するということは、何かを犠牲にすることなのだと、実感するだけだ。
もし妹の幸せだけを選ぶ事ができるのなら、生きることに迷いなんて少しもないのに。
妹「うっ……う、うっ……」
兄「ほんと、ごめんな。ごめん……ごめん」
兄「もうこんなこと、無いから。側にいるから」
妹「……一緒に、寝る」
兄「うん、寝ような」
妹「一人で、寝たくない」
兄「……うん。いいよ。これから毎日、一緒に寝よう」
妹「抱きついて寝ていい?」
兄「夏以外なら」
妹「……ばか」
兄「……うん」
兄「ほんと、ごめんな。ごめん……ごめん」
兄「もうこんなこと、無いから。側にいるから」
妹「……一緒に、寝る」
兄「うん、寝ような」
妹「一人で、寝たくない」
兄「……うん。いいよ。これから毎日、一緒に寝よう」
妹「抱きついて寝ていい?」
兄「夏以外なら」
妹「……ばか」
兄「……うん」
それからすぐに、俺と妹は一緒の布団に入った。
今日は歯磨きも風呂に入るのも出来そうに無い。
妹「……あったかい」
妹「あった、かい」
俺の胸に頭を預けて、妹は何度もそう呟いた。
兄「寝にくくないか?」
妹「うぅん、落ち着く」
妹「兄さんの音を聞いてると、すごく、落ち着くの」
俺の音。
心臓の鼓動の事だろうか。
妹「でも」
妹「まだ、しばらく、眠れないかも」
今日は歯磨きも風呂に入るのも出来そうに無い。
妹「……あったかい」
妹「あった、かい」
俺の胸に頭を預けて、妹は何度もそう呟いた。
兄「寝にくくないか?」
妹「うぅん、落ち着く」
妹「兄さんの音を聞いてると、すごく、落ち着くの」
俺の音。
心臓の鼓動の事だろうか。
妹「でも」
妹「まだ、しばらく、眠れないかも」
妹「あのね、兄さん」
妹「思ったの」
兄「ん?」
妹「胸が、少し大きくなってきたの」
兄「え、……うん。」
妹「わかる、かな」
そう言って、妹は自分の胸を俺の体にこすり付けてくる。
腹部のあたりに、感じる。
気にしない振りをしていた、布一枚隔てた、やわらかみ。
寝ているので、ブラはしていない。
兄「あまり、そういう事、するなよ」
妹「うれしいくせに」
兄「そういう問題じゃなくて」
妹「思ったの」
兄「ん?」
妹「胸が、少し大きくなってきたの」
兄「え、……うん。」
妹「わかる、かな」
そう言って、妹は自分の胸を俺の体にこすり付けてくる。
腹部のあたりに、感じる。
気にしない振りをしていた、布一枚隔てた、やわらかみ。
寝ているので、ブラはしていない。
兄「あまり、そういう事、するなよ」
妹「うれしいくせに」
兄「そういう問題じゃなくて」
妹「ちえ」
妹「もう。……言いたいこと、わかるかな?」
兄「今度、買いに行こうか」
妹「……うん」
兄「今まで、Bだっけ」
妹「……デリカシーないんだ」
兄「やましい気持ちで聞いてるんじゃないぞ。ブラを買う上で必要な知識だろう」
妹「もう」
妹「なら、私も必要な知識を調べておく必要あるかな」
兄「え、何?」
妹「兄さんはどんな柄が、……好き?」
妹「もう。……言いたいこと、わかるかな?」
兄「今度、買いに行こうか」
妹「……うん」
兄「今まで、Bだっけ」
妹「……デリカシーないんだ」
兄「やましい気持ちで聞いてるんじゃないぞ。ブラを買う上で必要な知識だろう」
妹「もう」
妹「なら、私も必要な知識を調べておく必要あるかな」
兄「え、何?」
妹「兄さんはどんな柄が、……好き?」
兄「お、おまっ」
妹「色でもいいよ。白とか、ピンクとか」
妹「透けてるのとか……あと、ヒモとか」
兄「後者はブラの話じゃなさそうだな」
妹「最近は、ブラもショーツもセットが普通なんだよ」
兄「そうだったのか」
知らなかった。
高校生も、みんなそうなのだろうか。
体育の時間、着替えている時に、これまで妹は恥をかいてきたのだろうか。
妹「だからね。兄さんが着けて欲しいもの、着たい」
妹「それなら、……兄さんに見てもらえるためなら」
妹「スーパーで売ってる下着、卒業してもいいかなって、思うの」
兄「俺が着けて欲しいったってな……」
妹「無いなら、別にいつものでも、いいかな」
兄「う、むぅ」
妹「色でもいいよ。白とか、ピンクとか」
妹「透けてるのとか……あと、ヒモとか」
兄「後者はブラの話じゃなさそうだな」
妹「最近は、ブラもショーツもセットが普通なんだよ」
兄「そうだったのか」
知らなかった。
高校生も、みんなそうなのだろうか。
体育の時間、着替えている時に、これまで妹は恥をかいてきたのだろうか。
妹「だからね。兄さんが着けて欲しいもの、着たい」
妹「それなら、……兄さんに見てもらえるためなら」
妹「スーパーで売ってる下着、卒業してもいいかなって、思うの」
兄「俺が着けて欲しいったってな……」
妹「無いなら、別にいつものでも、いいかな」
兄「う、むぅ」
兄「あのさ……」
妹「うん」
兄「俺の為とか、そういうのさ」
兄「あんまり考えて、欲しくないかもしれない」
妹「……」
兄「あ、いや。もちろん嬉しいんだけど、さ……」
そう、嬉しい。
妹に想われて、妹に好かれて、妹に愛されて嬉しい。
妹のすべての行動は、俺ありきで成り立っている事実は、しごく甘美だ。
このまま酔いしれて、妹に溺れるのもきっと幸せな人生なのかもしれない。
……けれど。
兄「普通の家族に、なりたいんだ」
妹「うん」
兄「俺の為とか、そういうのさ」
兄「あんまり考えて、欲しくないかもしれない」
妹「……」
兄「あ、いや。もちろん嬉しいんだけど、さ……」
そう、嬉しい。
妹に想われて、妹に好かれて、妹に愛されて嬉しい。
妹のすべての行動は、俺ありきで成り立っている事実は、しごく甘美だ。
このまま酔いしれて、妹に溺れるのもきっと幸せな人生なのかもしれない。
……けれど。
兄「普通の家族に、なりたいんだ」
妹「……」
兄「だから、……だから」
兄「……うまく、言えないんだけど」
兄「妹は、もっとわがままでも、いいと……思う」
何度か同じ様な事は言ってきた。
十分わがままさせてもらってるよ、と返されてきた。
けれど、何度だって言うのだ。
俺の過去も将来も命も、妹の為にあるのだから。
妹が妹たりえる為なら、俺は何だってするのだから。
妹「兄さん」
妹「……話」
妹「もどす、ね」
兄「……?」
妹「思ったの」
兄「だから、……だから」
兄「……うまく、言えないんだけど」
兄「妹は、もっとわがままでも、いいと……思う」
何度か同じ様な事は言ってきた。
十分わがままさせてもらってるよ、と返されてきた。
けれど、何度だって言うのだ。
俺の過去も将来も命も、妹の為にあるのだから。
妹が妹たりえる為なら、俺は何だってするのだから。
妹「兄さん」
妹「……話」
妹「もどす、ね」
兄「……?」
妹「思ったの」
妹「下着ひとつとっても、私は兄さんが居なければ、用意することが出来ないの」
兄「それは違う」
妹「聞いて」
兄「……」
妹「……私は、ずっと兄さんに甘えてきた」
妹「もう何万回って後悔したよ」
妹「高校なんて行かずに働けば良かった」
妹「勉強なんか鼻にかければよかった」
妹「ずっとずっと、悔やんでる」
妹「ずっとずっと、甘えちゃってる」
妹「こうなるって……後悔するって、分かってた」
妹「でも無理だったの」
妹「私が一人で生きていけるようになったら、きっと兄さん」
妹「私から離れていっちゃう……」
兄「それは違う」
妹「聞いて」
兄「……」
妹「……私は、ずっと兄さんに甘えてきた」
妹「もう何万回って後悔したよ」
妹「高校なんて行かずに働けば良かった」
妹「勉強なんか鼻にかければよかった」
妹「ずっとずっと、悔やんでる」
妹「ずっとずっと、甘えちゃってる」
妹「こうなるって……後悔するって、分かってた」
妹「でも無理だったの」
妹「私が一人で生きていけるようになったら、きっと兄さん」
妹「私から離れていっちゃう……」
兄「そんな、こと……」
言い切れなかった。
もし、……もし、妹が自分の力で生活できるようになったとして。
今と同じぐらいの距離を保って居られるだろうか。
妹「兄さん……」
妹は、俺の手のひらを掴んで、自分の胸に押し付けた。
はっきりとした乳房の感触。
ぞくりと何かが掻き立てられる。
妹「わかりますか?」
妹「私の、気持ち」
兄「……」
妹「もっと、兄さんとの繋がりが欲しいの……」
言い切れなかった。
もし、……もし、妹が自分の力で生活できるようになったとして。
今と同じぐらいの距離を保って居られるだろうか。
妹「兄さん……」
妹は、俺の手のひらを掴んで、自分の胸に押し付けた。
はっきりとした乳房の感触。
ぞくりと何かが掻き立てられる。
妹「わかりますか?」
妹「私の、気持ち」
兄「……」
妹「もっと、兄さんとの繋がりが欲しいの……」
妹「そうすれば、もっと安心して兄さんに甘えられると思う」
妹「兄さんが望む姿の私で居ることに自信が持てると思う」
兄「……愛してる」
妹「愛してるなら、抱いて、ください」
兄「嘘じゃない」
妹「たとえ嘘じゃなくても、言葉は残らないから」
妹「私の体に、残してほしいの」
妹「傷を」
兄「だめだ……、出来ない」
妹「兄さん」
妹「私を傷つけて……」
妹「兄さんが望む姿の私で居ることに自信が持てると思う」
兄「……愛してる」
妹「愛してるなら、抱いて、ください」
兄「嘘じゃない」
妹「たとえ嘘じゃなくても、言葉は残らないから」
妹「私の体に、残してほしいの」
妹「傷を」
兄「だめだ……、出来ない」
妹「兄さん」
妹「私を傷つけて……」
キスをした、あの頃。
唇と唇を重ね合わせて幸せを感じた、あの時。
『結婚できるのは4等親から』が産まれるもっともっと前に決められていた事を、知らなかった頃。
よく、物語を読んで聞かせた。
いつも絵本のお姫様にあこがれていた。
運命の王子様とお姫様を演じて、誓いのキスをした。
何度も。
けれど。
そんな「ごっこ」はすぐ卒業した。
「お姫様と王子様」から「兄と妹」になるのだと
どこにでもいる兄妹になるのだと
ぼんやり分かってきた、その頃。
父が命を絶った。
唇と唇を重ね合わせて幸せを感じた、あの時。
『結婚できるのは4等親から』が産まれるもっともっと前に決められていた事を、知らなかった頃。
よく、物語を読んで聞かせた。
いつも絵本のお姫様にあこがれていた。
運命の王子様とお姫様を演じて、誓いのキスをした。
何度も。
けれど。
そんな「ごっこ」はすぐ卒業した。
「お姫様と王子様」から「兄と妹」になるのだと
どこにでもいる兄妹になるのだと
ぼんやり分かってきた、その頃。
父が命を絶った。
死の際に、父の声を聞いた。
学校で「グリーングリーン」という唄を習っていたから、父はなにか大切なことを言ってくれるのかと思っていた。
しかしそうではなかった。
父は何度も何度も、謝るだけだった。
弱弱しい声で、死んだ後も謝り続けるのかと思うくらい「すまない」を繰り返していた。
その時、なぜ謝るのか理解できなかった俺は、父に聞いた。
「ぼくはこれから どうすればいいですか」
謝る事を辞めた父は、2つの答えを言った。
言い終わると、もう一度だけ「すまない」と言って、静かになった。
それから数年が経ち
中学3年生になり、担任がこう言った。
「高校には行きなさい。将来を決めるには、まだ幼すぎる」
違うんだ、先生。
俺の将来を決めたのは、俺だけど、父さんなんだ。
学校で「グリーングリーン」という唄を習っていたから、父はなにか大切なことを言ってくれるのかと思っていた。
しかしそうではなかった。
父は何度も何度も、謝るだけだった。
弱弱しい声で、死んだ後も謝り続けるのかと思うくらい「すまない」を繰り返していた。
その時、なぜ謝るのか理解できなかった俺は、父に聞いた。
「ぼくはこれから どうすればいいですか」
謝る事を辞めた父は、2つの答えを言った。
言い終わると、もう一度だけ「すまない」と言って、静かになった。
それから数年が経ち
中学3年生になり、担任がこう言った。
「高校には行きなさい。将来を決めるには、まだ幼すぎる」
違うんだ、先生。
俺の将来を決めたのは、俺だけど、父さんなんだ。
兄「俺は妹を傷つけたりなんか出来ない」
兄「俺は妹を守るために生きているから」
妹の目をまっすぐ見据えて、俺は言った。
言葉が残らないなんて言わせない。
俺は父さんの言葉を頼りに、ずっと生きてきたのだから。
妹「……言うと、思った」
兄「父さん言ってた。兄は妹を守るものだって」
妹「意気地なし」
兄「……」
妹「父さんのせいにしたって駄目なんだから……」
妹「知ってるんだから。私に手を出す勇気が無いんだって……知ってるんだからっ」
ボロボロと涙を零しながら、ずっと堪えていたものを妹は吐き出した。
兄「……」
妹「ほら、否定できない……っ」
兄「俺は妹を守るために生きているから」
妹の目をまっすぐ見据えて、俺は言った。
言葉が残らないなんて言わせない。
俺は父さんの言葉を頼りに、ずっと生きてきたのだから。
妹「……言うと、思った」
兄「父さん言ってた。兄は妹を守るものだって」
妹「意気地なし」
兄「……」
妹「父さんのせいにしたって駄目なんだから……」
妹「知ってるんだから。私に手を出す勇気が無いんだって……知ってるんだからっ」
ボロボロと涙を零しながら、ずっと堪えていたものを妹は吐き出した。
兄「……」
妹「ほら、否定できない……っ」
妹を大切に想う気持ち。
妹を手に入れたい気持ち。
ずっと抱え続けてきた、二律背反の苦しみ。
大切に思えば思うほど、妹への想いは募ってきた。
そんな俺に否定できるはずもない。
妹「お願い……もう、限界なの……!」
妹「兄さんが今日、いろいろあったように、私にもいっぱいいっぱいあるんだよぅ」
妹「兄さんはずっとコンビニで働いて、私を養ってればいいと思ってるの?」
妹「違うんだよ……」
妹「私も、選ばなきゃいけない」
妹「何かを犠牲にして、前に進まなきゃいけない」
妹「……言ってること、分かる?」
妹「お願い」
妹「私に兄さんを選ばせて……」
兄「……」
妹を手に入れたい気持ち。
ずっと抱え続けてきた、二律背反の苦しみ。
大切に思えば思うほど、妹への想いは募ってきた。
そんな俺に否定できるはずもない。
妹「お願い……もう、限界なの……!」
妹「兄さんが今日、いろいろあったように、私にもいっぱいいっぱいあるんだよぅ」
妹「兄さんはずっとコンビニで働いて、私を養ってればいいと思ってるの?」
妹「違うんだよ……」
妹「私も、選ばなきゃいけない」
妹「何かを犠牲にして、前に進まなきゃいけない」
妹「……言ってること、分かる?」
妹「お願い」
妹「私に兄さんを選ばせて……」
兄「……」
妹「兄さん、お願い……兄さんっ」
俺を求めて、俺の名前をを呼んでくれる。
嬉しい。心地が、いい。
こんなに自分の事を想ってくれる人が居ることを、幸せに思う。
妹「もういいの……。私の為に、父さんの為に、苦しまないで」
妹「私が、父さんの呪いを解くから……」
父さんの、呪い。
そう、俺は父さんの言葉に忠実に……
兄は妹を守るものだと、忠実に……
常に俺を衝き動かしていたものは、父さんの言葉―――
―――いや
違う
妹「思い出して」
妹「兄さんは、兄さんである前に」
妹「王子様だったこと」
俺を求めて、俺の名前をを呼んでくれる。
嬉しい。心地が、いい。
こんなに自分の事を想ってくれる人が居ることを、幸せに思う。
妹「もういいの……。私の為に、父さんの為に、苦しまないで」
妹「私が、父さんの呪いを解くから……」
父さんの、呪い。
そう、俺は父さんの言葉に忠実に……
兄は妹を守るものだと、忠実に……
常に俺を衝き動かしていたものは、父さんの言葉―――
―――いや
違う
妹「思い出して」
妹「兄さんは、兄さんである前に」
妹「王子様だったこと」
王子は竜と戦った。
王子は悪い魔女をこらしめた。
王子は姫を永遠の眠りから解き放った。
なんてことはない。
父の言葉はきっかけにすぎない。
俺を衝き動かしていたものは、父が死ぬよりもずっと前にあったじゃないか。
兄「王子は、姫を、守る」
妹「それから、姫と王子は、幸せになる」
兄「……もう、兄と妹には戻れないかもしれない」
妹「いいよ」
兄「幸せにしてやれないかもしれない」
妹「兄さんと一緒に居られる以上の幸せなんて、ないよ」
王子は悪い魔女をこらしめた。
王子は姫を永遠の眠りから解き放った。
なんてことはない。
父の言葉はきっかけにすぎない。
俺を衝き動かしていたものは、父が死ぬよりもずっと前にあったじゃないか。
兄「王子は、姫を、守る」
妹「それから、姫と王子は、幸せになる」
兄「……もう、兄と妹には戻れないかもしれない」
妹「いいよ」
兄「幸せにしてやれないかもしれない」
妹「兄さんと一緒に居られる以上の幸せなんて、ないよ」
兄「なら、俺は王子として呪いを解かなきゃいけないな」
妹「お約束だね」
いっぱいの涙で濡れている妹に、笑顔がこぼれた。
兄「あぁ、お約束だ」
笑顔に引き寄せられるように、妹を近くに引き寄せた。
ぐっ、と顔が近づく。
吐息が熱く、くすぐったい。
妹「呪いを解く方法は?」
まるで秘密を言い合う様な、ささやきあい。
昔もこうやって、親に内緒の秘密を教えあった。
兄「もちろん―――
ずっとずっと隔てていた、保ってきた距離を、今、縮めた。
唇が、誓いを帯びて、妹の唇と触れ合った。
そして兄妹の呪いは解かれ、男女の契りへと変わる。
妹「お約束だね」
いっぱいの涙で濡れている妹に、笑顔がこぼれた。
兄「あぁ、お約束だ」
笑顔に引き寄せられるように、妹を近くに引き寄せた。
ぐっ、と顔が近づく。
吐息が熱く、くすぐったい。
妹「呪いを解く方法は?」
まるで秘密を言い合う様な、ささやきあい。
昔もこうやって、親に内緒の秘密を教えあった。
兄「もちろん―――
ずっとずっと隔てていた、保ってきた距離を、今、縮めた。
唇が、誓いを帯びて、妹の唇と触れ合った。
そして兄妹の呪いは解かれ、男女の契りへと変わる。
ずっと見ていた肢体。
狭い家だ。成熟してきた妹の裸を見たのは、一度や二度ではない。
感じぬ振りをしていた。嘘を自分についていた。
いつだって、この肢体を手に入れたくて仕方なかった。
兄「ごめん」
妹「なに……が……?」
兄「待たせて、ごめん」
ふくよかな双丘。ツンと勃ちあがった乳首。
折れそうな程細い腰。その中央の薄い茂みに隠れた、妹の秘密の部分。
すべて、いつも近くにあった。
兄「好きだ」
祈るようにつぶやいて、やがて妹と繋がった。
俺は生まれて初めて、妹を傷つけた。
狭い家だ。成熟してきた妹の裸を見たのは、一度や二度ではない。
感じぬ振りをしていた。嘘を自分についていた。
いつだって、この肢体を手に入れたくて仕方なかった。
兄「ごめん」
妹「なに……が……?」
兄「待たせて、ごめん」
ふくよかな双丘。ツンと勃ちあがった乳首。
折れそうな程細い腰。その中央の薄い茂みに隠れた、妹の秘密の部分。
すべて、いつも近くにあった。
兄「好きだ」
祈るようにつぶやいて、やがて妹と繋がった。
俺は生まれて初めて、妹を傷つけた。
「死ぬほど」という言葉が使いたくなるほど、妹の粘膜は気持ちが良かった。
狭くきつかったが、俺自身が締め付けられれば締め付けられるほど、求められているような気がした。
快楽に夢中になって、妹を壊してしまうのではないかと怖くもなった。
それでも妹は、俺の欲望の全てを肯定して、受け入れてくれた。
この行為が命を産み出す行為だと、もちろん知っていた。
妹が俺を求めて、俺も妹を求めて、お互いを受け入れ合っているのだ。
兄妹で無くなった今、引け目を感じる必要などまったく無かった。
俺はむしろ、もっと先の事を想像していた。
1年後の事すら想像できなかった、あの頃とは違う。
10年以上先の、未来を。
この行為の結果を。
妹「兄さんの温もりが、全部、ほしい……!」
最高だ。幸せだ。
やっと、叶えられる。
妹の願いを。
兄「妹―――」
ずっと、ずっと耐えてきたものを、妹の中に解き放つ。
生まれてからずっと、何か足りないと感じたものが埋まった充足感に、俺は打ち震えた。
狭くきつかったが、俺自身が締め付けられれば締め付けられるほど、求められているような気がした。
快楽に夢中になって、妹を壊してしまうのではないかと怖くもなった。
それでも妹は、俺の欲望の全てを肯定して、受け入れてくれた。
この行為が命を産み出す行為だと、もちろん知っていた。
妹が俺を求めて、俺も妹を求めて、お互いを受け入れ合っているのだ。
兄妹で無くなった今、引け目を感じる必要などまったく無かった。
俺はむしろ、もっと先の事を想像していた。
1年後の事すら想像できなかった、あの頃とは違う。
10年以上先の、未来を。
この行為の結果を。
妹「兄さんの温もりが、全部、ほしい……!」
最高だ。幸せだ。
やっと、叶えられる。
妹の願いを。
兄「妹―――」
ずっと、ずっと耐えてきたものを、妹の中に解き放つ。
生まれてからずっと、何か足りないと感じたものが埋まった充足感に、俺は打ち震えた。
兄「透けてるやつが、いいな」
妹「え?」
兄「下着」
兄「一緒に買いに行くんだろ?」
妹「あ……」
俺の腕を枕に寝ている妹の、にごった返事。
顔に「しまった」と書いてある。
兄「エッチな下着をはいてる妹、見たいな」
妹「も、もう……兄さん、調子に乗りすぎ」
そう言って、赤くなった顔を隠すように布団に隠れた。
兄「嫌?」
妹「べ、別に嫌じゃないけど……」
妹「え?」
兄「下着」
兄「一緒に買いに行くんだろ?」
妹「あ……」
俺の腕を枕に寝ている妹の、にごった返事。
顔に「しまった」と書いてある。
兄「エッチな下着をはいてる妹、見たいな」
妹「も、もう……兄さん、調子に乗りすぎ」
そう言って、赤くなった顔を隠すように布団に隠れた。
兄「嫌?」
妹「べ、別に嫌じゃないけど……」
兄「心配しなくても、普通の下着も買ってやるって」
妹「……ほんと?」
兄「ただし、条件がある」
妹「条件?」
兄「遠慮なく、妹の好きな柄を選ぶこと」
妹「……兄さん」
そうだ。
もう、我慢しなくていい。
もっと俺に甘えていい。わがままを言っていい。望みを持っていい。
いいんだ。
兄「ほしいものはほしいって、ちゃんと言っていいから」
妹「……うん」
小さい体を、愛しい気持ちを込めて抱きしめる。
妹を守り、共に生きていくのだと、そっと自分に約束をした。
第2章 おわり
妹「……ほんと?」
兄「ただし、条件がある」
妹「条件?」
兄「遠慮なく、妹の好きな柄を選ぶこと」
妹「……兄さん」
そうだ。
もう、我慢しなくていい。
もっと俺に甘えていい。わがままを言っていい。望みを持っていい。
いいんだ。
兄「ほしいものはほしいって、ちゃんと言っていいから」
妹「……うん」
小さい体を、愛しい気持ちを込めて抱きしめる。
妹を守り、共に生きていくのだと、そっと自分に約束をした。
第2章 おわり
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