元スレ阿良々木「・・・・・・学園都市?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
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157 = 88 :
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158 :
しぇしぇ
160 :
姫神のせいでアララギさんが危ない
161 :
ほ
163 :
文体がしっかりしてて面白い ほ
164 = 1 :
「さぁ? 多分寺巡りしてたんじゃね?」
さらっと答えた。
儂だったらやっておったと思うし、寺巡り、だそうだ。
「軽っ!!!お前のフットワーク常に軽いな!!!」
「いやぁ・・・・」
「褒めてねぇよ!!!」
こいつ確か、自殺願望があるとかいって僕の街に来る前は名古屋観光楽しんでたらしいからな。
もっと深い理由があったなんてこと自体が僕の考えすぎかもしれない。
165 = 1 :
僕は正体が既に割れていることもあって、上条君、姫神さん、月火ちゃんに時間移動のこと、八九寺を探していることを話した。
「分かった。協力するよ」
話し終えてすぐに上条君たちは了承してくれた。
見ず知らずの僕たちを信じてくれた。 だからこそ協力する、と言って。
「上条△!!!!!」
これで進展が望めるだろう。八九寺を見つけることができれば解決!あとは帰るだけだ!!・・・・・帰るだけ?
「なぁ忍? 帰れるんだよな?」
「・・・・・・・あー・・・・・・・・・・・・・」
「おまっ!?!?」
「冗談じゃ!!帰れる!!大丈夫じゃ!!・・・・・・・・・多分」
八九寺を見つけても結構重要な問題が控えていた。
166 = 1 :
「ん? メール? うわっなんだこれ英語じゃん!?」
上条君がメールを見た途端、月火ちゃんにパスする。
本文が英語で書かれていて読めなかったと。
・・・・・・これは以前火憐ちゃんが言っていたが、英語だけではなく全世界で使える共通言語があるらしい。
たった三語覚えるだけで意思の疎通があらゆる国境を超えて行えるという画期的なもの。
「ハァイ」、「チャーン」、「バブー」
の三語。
かの魚介系家族が織り成す日常系アニメのキャラクターを参考にした三種の神器とも呼べる三語。
・・・・・ほんとそうだったらどれほど世界は楽だったろうか。
言語を共通にしないから生きづらくてしょうがない!!
167 = 1 :
で、メールの内容なのだが。
「学園都市に天使の反応があった。現在学園都市の組織も動いて調査している。土御門には詳細を伝えているが、
万が一でもあの子が巻き込まれないとも限らない。くれぐれも用心してくれ。 ステイルより」
「追伸 それと関係していると見られる吸血鬼ないしエージェントが学園都市に侵入しているらしい。
土御門から送られてきた写真を添付するから確認しておいてくれ」
月火ちゃんが読み上げてくれたそのメールには、天使や組織がどうとか危険を示唆するような文章があった。
が、それより気になったのは
「関係している吸血鬼?」
うわー嫌な予感しかしない。
168 :
忍はかわいいなぁ!
169 = 1 :
添付された写真を確認したところ学園都市に着いたばかりのときの写真だった。
僕と忍の姿がバッチリ写っていた。
八九寺も同じ扱いを受けたようで、写真をどっからどうみてもそれは八九寺でしかなかった。
またケータイが震える。今度は着信だった。
「上やーん!! 今電話おっけーかにゃー」
「土御門か!? ちょうどよかった今ステイルからメールが来て・・・」
「おっ!!それなら話が早いぜよ。 天使の件については俺で調査中なんだけどにゃー、吸血鬼ってあったろ?
あの写真の三人については別の組織が動いていて、どうやらその組織に吸血鬼を抹殺しろって指令がでてるみたいなんだにゃー。
学園都市の統括理事会の誰か一人の独断らしいが、ひとまず学園都市の意向では保護対象ってことなんぜよ。 それでうちの面子で保護兼護衛の任務がおりてるんだにゃー。
けっこう危ない空気になってるから、見つけても関わらず、巻き込まれないように注意しろよー」
・・・・・・・
「ん? 今の電話なんだったんだ?」
「いやぁなんつーか・・・・・・不幸だ・・・・・・」
170 = 1 :
とにかく命が狙われていると分かった以上、悠長にしている余裕はなくなった。
姫神さんとインデックスを帰宅させ、
上条君に連れられて、僕と忍は身を隠すことにした。
なんでも、学園都市で一番信頼のおける人物がいる病院があってそこに隠れていてくれとのことだった。
そして連れられる途中に僕と忍は彼とはぐれた。
携帯電話の番号はメモしてあるのだが、しかし公衆電話すら見当たらない。
171 = 1 :
・・・・・・・・・・・
電車に乗って移動していたのだが、帰宅ラッシュに流されてしまい、
気がつけばどこで降りたかも分からず、それでも八九寺が心配だった僕は
じっとしておくことももどかしくなり、見知らぬ土地を動き回り、結果迷子になっていた
・・・・・・・・・・・
「ていうか何勝手に一人称僕で進行させてんだよ!! お前の身体じゃ人波に流されるから影入っとけって言ったのに『子供扱いするでないわ!』
って言って拒否した割にすぐに流されてそのお前を救出していて迷ったんだろうが僕たちは!!」
何で僕が無計画な直情的で短絡的な人間みたいになってんだよ!!
こういう微妙なところで変な意地はりやがってこの幼女。
172 = 1 :
「わかっとらんのーお前様。そうやって背伸びしておる女子をたてつつ、さりげなく甲斐性のある台詞で説得するのが男というものじゃろう」
「お前の戯言に付き合ってる暇なんてねーんだよ! どうすんだよこの状況!」
「さしずめ漂流教室ただしヒロイン代打幼女みたいな?」
「先手打っといたじゃねえか!! しかも正直微妙な完成度で言ってんじゃねえ!!! 何そのドヤ顔!?」
漂流教室だけ聞いて、咄嗟に今の状況とシンクロさせて理解できるのって僕くらいだろ。
「にしても、さっき居た場所とは随分雰囲気が違うな。ここ」
「物語の進行上、こういう場合は中ボスがひょこっと出てきてもおかしくはないの」
廃工場と空き地というある種の雰囲気を呼び寄せるようなロケーション。
173 = 1 :
「さっきも考えていたんだけどな。 姫神って子がいる以上、吸血鬼性を無闇にあげちゃ駄目かもしれないだろ?
けどやっぱり念には念を入れて今より少しは上げておいたほうがいいと思うんだ」
「同感じゃな。今なら人目もないしの。ただ上げるにしてもお前様の妹御と同い年くらいが限界じゃぞ?」
「それくらいでいいだろ。 ただ日没までは少し時間があるし・・・・・・今はできないよな」
灰にはならないだろうが。 火傷は確実に負うだろう。
「え!?なんで!?!?」
「逆になんでここでお前が疑問系なんだよ!! 吸血鬼だろうが僕たちは!!」
「そうだったの!?!?」
「同感じゃな~って言ってからまだ十秒しか経ってねえ!!」
すがすがしいほどいい顔で驚きやがった。 物語の骨子を脱臼させる前に先にこいつを何とかしなければならないらしい。
175 = 1 :
「冗談じゃよお前様。 身体に力が入っておったから、茶化してやったんじゃ」
それにそのくらいなら火傷といっても痛みを感じる前にはなおっておるし、と。
僕は忍に血を与え、臨戦態勢を整えた。
まぁでも、すぐに敵が襲ってくることもないだろうが。
「そうでもないみたいじゃぞ・・・・・・中二的お約束展開への前フリ終了後に都合よくあちら様もきてくれたみたいじゃ」
少し遠いがカツ、カツ、カツとゆっくりとした足音が聞こえてくる。
176 = 1 :
こういう場面で出てくる中ボスが僕の人生の中でいたとして、適材適所すぎるやつに心当たりがある。
夕焼けを背にそいつは姿を現した。
傍若無人で暴虐無人。
全身を逆鱗でコーティングされた少女。
三回回って死になさい、のキャッチフレーズでお馴染み。
私立直江津高校三年生。 僕のクラスメイトであり彼女。
「見ぃつけたぁ」
戦場ヶ原 ひたぎが現れた。
177 = 1 :
考えてみると、こんな僕という特定した個人を攻撃対象にしたようなイベントなら、そこに相応の人物が出てくるのも必然なのかもしれない。
例えば戦場ヶ原とかひたぎさんとかヶ原さんとか彼女とか。
しかし、この戦場ヶ原ひたぎはおそらく僕を知らない。
そして怪異に遭ってない以上、心を閉じてしまっていたかつての戦場ヶ原ではないだろう。
普通の女の子・・・・・という雰囲気は微塵も感じられないが、話せば分かるかもしれない。
「気持ち悪いからしゃべらないでちょうだい」
178 = 1 :
第一声と同時に、問答無用で攻撃された。
瞬間、閃光。 僕の左腕が吹き飛ばされた。
「ぐあああああああああああああああっ!!痛ええええええ!!!!!!!!!!っくそ!!!」
瞬きする間に、腕は回復する。
前言撤回、話せば殺される!!!!!
こちらの世界でも十二分に元気ハツラツ戦場ヶ原さんだった。
179 = 1 :
「あなたに恨みはないけれど死んで頂戴。 私も心苦しいけれど、仕事なのよ」
「とかいいつつ、腕とか足とかしか狙ってませんよねえ!!!」
嬲る気まんまんじゃねえか!
「失礼なことを言わないで。 確実にあなたをえっと・・・・・・アプリボワゼ君?を殺すため、逃げられないようにしないと・・・ねっ!!!」
台詞と表情がかみ合っていない。 見たことないくらいニッコニコである。 ひだまり壮のゆのちゃんくらいニコニコしている。
ノリノリな戦場ヶ原さんだ。
181 = 1 :
「遠まわしに僕のことを銀河系規模で美少年って言ってくれてるなら嬉しいなぁ!!だけど僕の名前は阿良々木だ!!」
「失礼、噛みました」
「やはりそうきたか!」
「噛みま死ね!!綺羅星!!」
戦場ヶ原の周囲の空間から、莫大な熱量を帯びた光線が発射される。
昼間の御坂美琴のそれのような攻撃が全方位にわたり展開される。
「弾幕が薄いようじゃの!! 何をやっておるのやら!!」
忍艦長は僕が撃たれている隙を狙い、背後から距離を詰めようとした、が・・・
182 = 1 :
「よっと!」
戦場ヶ原あるところにこいつあり。
僕の横をBダッシュで通過したそいつは忍の身体を蹴り飛ばす。この間実に0.2秒。
僕たちを殺しにきた組織という因縁めいたものから、
戦場ヶ原についても神原についても出てくることは予想できていた。
まぁ神原にだけ関して言えば、もうちょっと僕に優しいところ、例えば火憐ちゃんの代わりで出てきても役としては
成立できただろうが、
戦場ヶ原あるところにあってこその神原なのだ。
183 = 1 :
そしてプッツンヶ原さんに適役なのは結局悪の組織の中ボスあたりになる。
ツンデレ系学園恋愛アドベンチャーのヒロインではない。
結果、僕の前に立ちふさがる以外の選択肢は事実上破綻してしまうと言える。
ヴァルハラコンビ・・・・・・
「すまない戦場ヶ原先輩! お怪我はないか!? もしあるのなら言ってくれ!! 脱ぐから!!」
「もし私が怪我をしていて、仮にあなたが全裸になったとして、それで私に何のメリットがあるのかしら?」
185 = 158 :
しぇぬ
186 = 1 :
「何を言っているのだ、戦場ヶ原先輩? 年頃の女子が怪我をする、しかも目の前には男。
そうなるとその怪我は初体験で負ってしまった怪我しかないではないか!
ならば年頃の女子の怪我を癒すには、二人で裸になり抱き合うセラピーこそしかるべき対処法、というものだ」
「こちらがまるでしかるべき常識を弁えてもいないような言い方をしないでちょうだい。
大体、こんなシリアスな空気を平気で台無しにするあなたが弁えなさい」
188 = 1 :
「尻? 言うに事欠いてここでお尻の話とはさすが戦場ヶ原先輩だ!!」
「黙りなさい神原。相手もなかなかやり手のようだし、気を抜くとあぶないわよ」
「そ、それはもしや、しまっていこう!!って意味なのか!? 私の活躍を期待してしまっていこう!とエールを送ってくれているのか!?!? 尻だけに!!
それなら心配はいらないぞ!! 私の括約筋に関して言えば、常に万全の状態にあると誇ってもいい!!」
「あ~なる、ほどね、尻だけに。 でも別に私はそんなアバンギャルドなことを言ったつもりはないのだけれど。
これから、異能バトル展開の命をかけたせめぎ合いになるから、覚悟しなさいと言ったのよ」
189 = 168 :
今のうちに逃げられるよな
190 :
1です
ばいさるくらった
191 :
すまぬ、仕事中だと支援むずい
192 = 158 :
しえんだな、まかせろ
193 :
しえん
195 = 120 :
しえん
199 :
パリシェンヌ
みんなの評価 : ★★★×5
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