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元スレ阿良々木「今日は暇だけどさ」
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化物語SSの遭遇率は異常
と思ったが最近は毎日vipに籠ってるのに
3日目にしてようやく発見とか俺も腕が落ちたな
と思ったが最近は毎日vipに籠ってるのに
3日目にしてようやく発見とか俺も腕が落ちたな
何が何でもこのスレを保守し続ける
私は、その為にここにいるんだから!
私は、その為にここにいるんだから!
なにこの文。
西尾に全然似てない上につまらない。
こんなにまわりくどくなくね?
さっさと落とせよ
西尾に全然似てない上につまらない。
こんなにまわりくどくなくね?
さっさと落とせよ
なんかクビシメロマンチストの事件の前兆みてーだな。
ドアを隔てた向こうで一体何をやっているんだろう
ドアを隔てた向こうで一体何をやっているんだろう
>>235
でもそんなことを言ってもしょうがない。
あいつはここに居なくて、
僕はここに居るんだから。
気づくのが遅かろうが、遅すぎようが、
手遅れでないのならそれでいいと思おう。
思うことにしよう。
じゃないと、報われないから。
僕は僕なりに怪異と向き合えばいい。
でもそんなことを言ってもしょうがない。
あいつはここに居なくて、
僕はここに居るんだから。
気づくのが遅かろうが、遅すぎようが、
手遅れでないのならそれでいいと思おう。
思うことにしよう。
じゃないと、報われないから。
僕は僕なりに怪異と向き合えばいい。
04.
忍とミスタードーナツに行って
ドーナツを二つ貰い、それを両方とも忍に食べられ
さらに足りないからとポン・デ・リングやチョコファッショや
ゴールデンチョコレート、エンゼルクリーム等様々なドーナツを買わされた土曜日。
あの日に交わした些細な会話を最後に僕と月火は今日まで一言も会話しておらず、
つまりは仲直りも果たしていない。
というか、僕はあれ以降月火の姿そのものを見ていないのだ。
学校には行ってるみたいだし、微妙にニアミスしたりもしているのだが
故意か、はたまた奇跡みたいな偶然か、
同じ家に住んでいながらあれからの数日僕は月火と本当に遭遇していない。
火憐も同様で、気配はするけど会えないとよくわからない事を言っていた。
まぁ気配で場所と個人を特定できる感覚が僕には当然わからないので
適当に無視をしたけれど。
しかしそんな状況に僕や火憐ちゃんは
置手紙やいると思われる部屋の外から接触を試みたりなどせず
月火ちゃんに対してここ数日、完全にノータッチを貫いている。
単にここまで切れたことの無い月火ちゃんに
どう接して良いのかわからないとか、
今度こそ殺されるんじゃという恐怖などがあって
躊躇っているわけでも、またない。
放置することこそが最良だ、と、
どこか僕も火憐ちゃんもそう認識してる帰来が有る。
理由はわからないし、以前の僕なら確実に自分の用事や
学校等を放棄して月火ちゃんが元に戻るまで付きっ切りだったろうけど
どういう訳か今回はそうするべきだと思ったのだ。
するべき、と思ってそうして。
そしてどうにもならないまま、今日も僕は学校に来て
誰もまだ登校してない教室に一人呆っとしている。
「……ちょっと早く着すぎたかな、羽川もまだみたいだし」
午前七時十五分前。
そんな時間に学校に来る高校生なんて
もっと部活動に力を入れてる学校の
全国大会とかにしょっちゅう顔出してる部の奴等でもそうは居ないんじゃないだろうか。
特にこの時期のこの時間帯は異様に寒いし。
「っつっても、この所平日でも居心地悪いんだよなぁ……」
別に月火の事で家の雰囲気がギスギスしてる訳じゃない、
さっきは触れなかったけど家の両親も月火の隠密活動に対して
まったく普段通りの感じでいる。寛容なのか冷淡なのかはわからないが、
まるでなんの問題も起きていないかのように、まるで月火が居ないことを平常とするかのように
触れる事無く過ごしている。
だからそうじゃなくて、
え~っと、なんというのだろうか。
無性にそわそわする、とでも言えばいいのかな。
とりあえず居たくないのだ。
まるで歓迎されていない家に居る時のように、
そわそわして、浮き足立つ。
仕舞いには眠りまで浅くなってこんな時間に登校してしまったり。
「早く羽川来ないかな……」
一人では予習する気にも慣れず
ただただ怠惰に時間を過ごしているこの感じも、また嫌だ。
かといってなにもしないでいるのも当然辛いので
頭に入らないのを承知で適当に教科書を取り出して
最初から順番に読んでいく。
教室にも暖房が一応存在するのだが、
こんな時間からつけっぱなしにしているのを羽川にバレたら
絶対に怒られる。
僕が先に来たのはこれが初めてだからどの位の時間にくるかも
まったく予想が付かないし、仮に時間がはっきりとわかっていても
教室が暖かかくなっていたらやっぱりバレバレだもんな。
しばらくそんな感じで教科書を読みながら
寒さと座る椅子の冷たさに慣れてきた頃。
「あれ? 阿良々木君? おはよう、今日は随分早いね」
開けっ放しにしていた引き戸から現れた羽川は
僕の姿を見て驚いたようにそういった。
教科書を閉じながら時計を見てみれば
まだ僕が来てから二十分も経っていない。
「おはよう羽川。うん、なんか早く目が覚めてさ。
暇だったから教科書読んでた」
「それは良いことだけど、早く起きたからって早く学校来る理由にはならないよ?」
相変わらず鋭いなあ、
普通の奴ならそこで流しちゃう場面だろうに。
「あ~、まぁ確かに理由はそれだけじゃないんだけどさ」
「どうしたの? 妹さん達と仲違いでもしたの?」
……ほんと、隠し事ができない相手って事じゃ
やっぱりそもそも隠す場所を共有してる忍に勝る奴は居ないけど、
次点を挙げるならどう考えても羽川だよなぁ。
そこに隠し事をしようと思わせない人格が重なるんだから、
反則級だよな。羽川が良い奴で本当によかった。
「そうだな、喧嘩っていうより仲違いってのはまさに正解って感じだ」
「そっか、朝からそんな事があったから早く学校に来ちゃったんだね阿良々木君は」
「うん? いや、違うよ羽川。珍しいな読みを外すなんて
仲違いしたのは今朝じゃない」
「じゃあ昨日の夜に色々あって不貞寝してそのまま?」
「いや、もっと前の事だよ。えぇっと、先週の土曜日だから……五日前、かな」
僕がそう言った途端に羽川の目がスッと細くなったのは
ただの気のせいだろうか。
「それは月火ちゃんと? 火憐ちゃんと? それとも両方?」
「いや、元はどっちかとでももう片方が絶対に向こうに回るから
大抵喧嘩は両方とって感じなんだけど、今回は下の妹とだよ」
「月火ちゃんと、って事は火憐ちゃんとの事で?」
「あー、まぁ、そうかな」
あ、また羽川の目がちょっと細くなった。
「ねぇ阿良々木君。それって阿良々木君が一言謝ったら終わるんじゃないかな?
少なくともそれっていままでになかった類の事じゃないでしょ?」
「あー、まぁ、そうかもな」
「今までは、それで月火ちゃんの機嫌は直ってたんだよね?」
「あー、うん、そうだな」
さっきから同じ様な言葉しか口にしてない僕。
「なのにどうして今回はそんなに長引いてるの?」
羽川って、こんなに根掘り葉掘りな事する奴だっけ?
ううん、妹達と仲良くやっているのは知っていたけど
こんな風になるとは想定外だ。
「何度怒っても同じこと繰り返す僕と火憐ちゃんにいい加減愛想が尽きたんじゃないのか?
実際下の妹がぶち切れた事なんて数え切れないくらい僕も見てきたけどさ、
その中でも群を抜いてる位でさ今回は」
「謝っても、許してくれなかったの?」
「いや、そもそも謝ってないなそういや
「謝ってない。……へぇ」
意味ありげに僕の言葉を反芻する羽川。
もう目がどうこうじゃないレベルで明らかに雰囲気が変だ。
「だ、大体あいつも僕を徹底的に避けてるのか顔も見せないしな
謝ろうにもそもそも会えないんじゃなあ」
自然と言い訳をするような口調になる。
「でも同じ家に住んでて部屋もわかってるんだよ?
謝ろうと思えばいくらでも手段はあったんじゃないかな、
携帯だってあるんだし」
早口で捲し立てるように喋る羽川。
「いや、それも思いついたんだけどさ」
「だけど?」
「まぁ、いいかなって」
「なに、それ」
話しながら近づいてきて、いまは手を伸ばせば届く距離に居る羽川の
そのドスの利いた声は、実際はとても小さなもので、
でも僕の耳にはまるで怒鳴り声のように大きくはっきりと聞こえた。
「阿良々木君って、そんな冷たい人だったっけ?」
座ったまま見上げる僕と、立って見下ろす羽川。
なにもしてなくても、威圧される。
「いや、でも――」
「阿良々木君さ」
僕の弁解を遮る様に、羽川は続ける。
「さっきから月火ちゃんのことだけ、名前で呼んでないけど、なんで?」
「なんでって……」
言われて気づいた、なんでだろう。
羽川には妹の呼び方の事なんてとうにバレてるのだから
わざわざ面倒な呼び方をする理由も無い筈なのに。
羽川が僕の机に勢い良く両手を叩きつける。
その乾いた音を、僕はまるで自分の頬を思い切り張られた音のように
なぜか、錯覚した。多分、羽川の中でどんな理由があっても
手を上げるのは悪いことという考え方がなければ、
本当に僕が殴られていたのだろうと確信したからだろう。
「忍ちゃんっ!」
そして羽川は叫ぶ。
誰も居ない、冷たい空気が蔓延る教室で、
僕ではなく、この場に居ないけど存在するもう一人を呼びかける。
「でてきて忍ちゃん! 話があるの!」
もう耐えられない、そう言ってる様な悲痛な呼びかけ。
「お、おい羽川」
「阿良々木君は黙っててっ! 忍ちゃん、聞こえてるんでしょ!?
全部わかってるんでしょ!? お願いだからでてきて!」
羽川いいやつに見えるけど猫物語をよむとどうもマイナスに捉えてしまうな
錯乱坊
写経をし出すともう 二年経つなぁって
やっぱ実感するね なんだか禿げたりするね
そういや払ったこともあったし 呪ったこともあったし
漢字がいっぱい詰まった 長い長いお経です (遺影!)
南無南無の一日や 写経だって書き表せれない
漢字多いんだもん
寺を焼く 炎に飛び込む和尚
もし遠い未来に 火葬があるなら
唱え合う二人 いつの時も
木魚投げるあなたとわたし 錯乱坊
「もう一戒!」
下駄を履く二人 いつの時も
拝み通しあなたとわたし 錯乱坊
写経をし出すともう 二年経つなぁって
やっぱ実感するね なんだか禿げたりするね
そういや払ったこともあったし 呪ったこともあったし
漢字がいっぱい詰まった 長い長いお経です (遺影!)
南無南無の一日や 写経だって書き表せれない
漢字多いんだもん
寺を焼く 炎に飛び込む和尚
もし遠い未来に 火葬があるなら
唱え合う二人 いつの時も
木魚投げるあなたとわたし 錯乱坊
「もう一戒!」
下駄を履く二人 いつの時も
拝み通しあなたとわたし 錯乱坊
机をどかし、まるで椅子に座る僕に頭を垂れる様な姿勢になって
僕の足元の影に住む、起きてるかどうかもわからない忍に向かって
闇雲に声をかけ続ける羽川。
そんな羽川を見ていられなくなって止めようとしたと同時。
「やかましいのう小娘」
一歩踏み出そうとした僕の足を掴み
影から這い上がるように忍は登場した。
欠伸をかみ殺し、所々跳ねた金髪を掻きながら、
不機嫌そうな表情で、忍は厳かに言う。
「主でもない人間が儂の眠りを妨げおって、
くだらない用事ならば容赦はせんぞ」
普段僕と接するときの砕けた忍ではない、
小柄ながらも怪異の王としての風格を前面に押し出した姿に
けれど羽川は一歩も動じずに正面から向き合う。
「忍ちゃん一つだけ答えて。この阿良々木君は正常なの?
それともなにかの仕業なの?」
「おい、まるで今の僕が異常とでも言う様な――」
「阿良々木君は黙ってて。
ねぇ忍ちゃん、あなたならわかるでしょう? 阿良々木君と繋がってる忍ちゃんなら」
僕に見向きもせず沈黙を命じ、
羽川は真剣な表情で忍に問う。
僕がまともかどうかを。
「小娘、目上の者になにかを請うならばそれ相応の態度がおるじゃろうに」
「お願いします、教えてください」
忍の不遜な態度に対する羽川の行動は素早かった。
凄惨な笑みを浮かべ見下すようにその瞳を輝かす忍に、
羽川はなんの躊躇も逡巡もなく、ようなではなく本当に頭を垂れ懇願した。
忍は羽川のその姿を数秒だけ眺めた後。
「ふん。本当につまらん小娘じゃ」
唾棄するように呟いた。
「言っておくが我があるじ様は至って正常じゃ、
少なくとも怪異には憑かれておらぬ」
「じゃあ、月火ちゃんなの?」
「……一つだけ答えてくれという話の筈じゃろ、これでサービスは仕舞いじゃ」
羽川の追求に、忍は忌々しげに顔を歪めてから
僕の影に沈もうとする。
「ま、待ってくれ忍」
その手を、僕は掴んで引き止める。
「なんじゃ、お前様まで儂の睡眠を妨げるのかの」
「そういう訳じゃないが、僕も聞きたいことがある」
「……ふぅ。なんじゃ?」
「羽川の言った事についてだ、正直僕には全く感じれないけど、
羽川がなんの確信もなしにそんな事言う訳が無い。
念の為の質問ってレベルで答えてくれ。僕の身の回りで、なにか起こってるのか?」
忍は僕の質問に舌打ちをして先程よりも顔を歪め、
羽川を睨みつけてから「そこの小娘の言った通りじゃ」と肯定した。
―――
哺乳綱偶蹄目イノシシ科亜種の動物。
つまりは豚。食用として世界中で飼育される家畜。
他人を罵倒する際に名称が使われるが
実際は賢く、運動能力も高い。
原種は、知っての通りイノシシ。
「かたきらうわ?」
「うむ、かたみみぶたと書いて片耳豚じゃ
主に九州で知られているらしいの」
教室で忍の一言を聞いた僕は
羽川に今日は早退するとだけ告げてから忍を抱えて
全力で教室から自転車置き場に戻り、
籠に忍を積めて街を走っている。
「そいつは一体どんな怪異なんだよ?」
「単純に言えば人を殺す怪異だそうじゃ」
「人を殺すって、憑いた人間を殺すって事か?」
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