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    元スレ幼馴染「アンタとは絶対付き合わない」

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    みんなの評価 : ★★★×4
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    453 :


    454 :

    夏目さんはいい人すぎる

    455 :

    カレン編まで一気に読んでゲゲゲ挟んで追いついた!

    459 = 408 :

    今日はドクターがリハビリの説明、導入を教えてくれるそうです。

    ドクター「いいか、まだ動かせるって言っても足首くらいだからな。立つのはまだまだだ」

    ドクター「ま、軽く動かそう、今日は」

    ドクターはそういって私の足を持って

    「ひゃッ!?」ビクッ

    ドクター「ん?お前足弱いのか?」

    う…

    ドクター「そりゃそりゃ」

    「痛い痛い痛い!!足裏のツボ押さないでください!!」

    ドクター「よし、とりあえず感覚は戻ってきてるみたいだな」

    …そういえば…

    460 :

    追いついたら来てた支援

    462 = 408 :

    その日を境に、私の足はだんだん動くようになってきました。

    足の自分で大きく開いたり、足の指先までは動かすことは無理でしたが、半年経つころには膝を充分に曲げられるようになりました。


    ドクター「よし、そろそろリハビリかな」

    ドクター「歩けるようになるかもよ」

    私…が…?

    ドクター「明日から、始めよう」

    「はいっ!」

    明日が楽しみでした

    463 = 408 :

    次の日、看護師さんが部屋に来ました。
    看護師「さ、今からリハビリよ。車椅子に乗りましょ」

    車椅子を押してもらい、着いたのはトレーニングルームみたいな場所。

    看護師「さ、まず足を動かせるようにね、1、2のテンポで動かしてね。1、2…」

    あれ?いきなり立つ練習をするもんだと思っていましたが。

    看護師「はいはい、ほら、ちゃんと持っててあげるから」

    看護師「1、2、1、2」

    「………」

    足をこんなに単純に動かすことも、少し難しいことでした。

    464 = 408 :

    今日のリハビリが終わり、病室に戻り、一眠りすると

    ドクター「お…寝てるのか」

    ドクターの声が聞こえました。

    ドクター「どうだった?」

    「まだ…立つ練習はしないんですか?」

    ドクター「ばかもの、どのくらいの期間足動かしてないと思ってんだ」
    ドクター「足の筋肉は衰え放題、今日の奴でもキツかった筈だぞ?」

    「で、でも…」

    ドクター「焦る必要なんかないさ、立って歩けるようにはなる」

    「……」

    なんか納得いかない…

    465 = 408 :

    足を動かすことを数日やると、座った状態では足を結構動かすことができるようになりました。

    看護師「明日から立つ練習してもよさそうね」

    きた!!

    やっと、やっと立てる。

    目はあいかわらず回復にはいたりません…。

    467 = 408 :

    次の日、リハビリの部屋に連れてもらうと

    ドクター「よし、今日から本番だな。まずは単純に立つ練習だ」

    ドクター「立てるか?」

    あ…れ…?
    こんなに力いっぱい立とうとしてるのに、立っているのはドクターの腕力のおかげ…

    そんな…

    看護師「最初はこんなものよ、ガッカリしないの」

    うぅ…

    468 = 408 :

    立つ練習は難しかった…。そう落ち込んでいる日々の中にドクターの世間話(主に友人について)は聞いていて飽きませんでした。

    その人達には最近子供もできたそうで。

    ドクター「あの幼児体型、子供産むのに大変だったろうに。」

    ドクターは楽しそうでした。

    私の過去、今の状況にはわざと触れなかったんだと思います。
    多分、私がこんなケガをした本当の原因も勘づいているのかも知れない…。

    469 :

    さるよけ

    470 = 408 :

    ドクター「そろそろリハビリの時間だな、行くぞ」

    そういって、いつものようにルームで立つ練習をしました。

    そのころにはドクターの手を借りてはいたものの、立つことができるようになっていました。



    ドクターの手は…あったかかった。

    471 = 408 :

    ドクター「目が見えるようになるかもですよ」

    えっ

    ドクター「なんか海外とか行って色々面倒だけど…」

    目が見える…?

    ドクターは私の両親と話をしていました。病院を車椅子でうろついていたときに、偶然聞こえた会話です。

    「ありがたいんですが、その…治療費は…」

    ドクター「そこがネックなんですよ、だいたい、僕の予想ですが…」

    「そ、そんなに!?」

    ドクター「えぇ、金額からして、並たいていの物ではないので、ご本人には黙ってますが…」

    「あの子は知らないんですね?」

    ドクター「はい」


    今、知りましたから。

    472 = 408 :

    ドクター「どうします?今すぐ決める必要はありませんが…」

    「じゃ…この話はなかったことに…」


    …やっぱり……

    ドクター「…」
    ドクター「今決める必要はありませんよ?じっくり考えてそれから娘さんのためにですね…」

    「私達にそんな余裕はありません!!」

    ドクター「…」
    ドクター「ま、じっくり考えてくださいね」


    部屋に戻ることにしました。

    473 :

    さるさんこわいお

    474 = 408 :

    病室には看護師さんが置いてくれた花瓶に花があります。

    両親とはほとんど顔をあわせていません。

    私は窓からクラスメイト達に落とされました。

    学校の先生が寄せ書きを持ってきてくれることがありましたが、書いてあることばは皆同じ

    『がんばってね』

    とだけでした。


    別に、寄せ書きに色んな事を書いて欲しかったわけじゃない。
    目が見えて欲しいわけじゃない。

    なのに涙がとまりませんでした

    476 = 408 :

    ドクターの声を聞くことは最近少なくなりました。

    「ドクターは…」

    看護師「さぁ…あの人は重傷患者しかみないから、最近病院の外に出ることが多くて…」

    なんてマイペースな医者…

    看護師「でも腕は確かよ?海外の医療チームにもオファーが来てるとか」

    そ、そんなに…!?

    看護師「まぁ、すぐにアナタのところに来るわよ」

    そうだといいんですが。

    477 :

    幼馴染みbadendか

    >>1は前に
    「姉が邪魔なんだが」を書いた人?

    479 = 408 :

    ドクターは今日も来てくれませんでした。

    看護師「あの人相当忙しいみたいで…」

    本当なんですか?

    その次の日、ドクターの声が部屋で聞こえました。

    480 = 408 :

    ドクター「おっす、調子はどうだ?」

    「今ではなんとか歩けるようになりました」

    ドクター「マジか!それはおめでとう」
    ドクター「退院も近いなー」

    退…院…

    またあの家に戻るの?

    「ドクターは最近忙しいんですか?」

    ドクター「んーまぁな、もうすぐ終わるけど」

    481 :

    途中まで読んだけど、
    このSSにおける後輩とは一体何だったのか…

    482 = 469 :

    >>481
    マイナーキャラ好きの救済枠

    483 = 408 :

    リハビリでは、わざとモタつきました。退院を延ばすために。
    看護師さんには少し申し訳ないです。

    ドクターは今日も来ません。
    来たときのドクターの声は、相当な疲れが感じられました。

    忙しいというのは本当なんでしょう。
    私は心配でした。ドクターがこのまま遠くに行ってしまいそうで。

    484 = 408 :

    それから、3ヶ月とちょっと後

    看護師「ふふ、知ってるのよ?わざとリハビリ遅らせてるでしょ」

    「…ごめんなさい…」

    看護師「あはは、いいのいいの」

    看護師「ドクター、来月には海外に行くそうよ」

    え…………

    485 = 408 :

    看護師「ドクターのところにいたいから退院延ばしてたのは知ってたけど」

    うっ…

    看護師「あ、赤くなったー」

    「は、話を続けてください」

    看護師「うん、最近忙しかったのもそのせいなのかなって…」

    看護師「今のうちに、後悔がないようにね」


    そんな…ドクターが本当に遠くに行ってしまう…

    486 = 408 :

    ドクター「久しぶり」

    ドクターの声が聞こえました。

    「海外に行くんですね」
    『おめでとうございます』は、言えませんでした。

    ドクター「お前もくるか?」

    へ?

    ドクター「目、治るかもよ?」

    「で、でも!お金が…!」

    ドクター「金ならあるぞ?」

    え?

    ドクター「いやぁ、最近顔出さなかったのは、募金でもやってたんだよ」

    看護師「なんか騙したみたいでごめんなさいね」

    ドクター「俺はいつも募金集める余裕はないからさ、色んな人に手伝ってもらってた」

    看護師「男友と女友って人にもですか?」

    ドクター「あの二人は育児で忙しそうだから、黙っておいた」

    看護師「もう…貴方が体調崩したら意味ないじゃないですか…」

    487 = 408 :

    「…でも…」

    ドクター「行かないのか?行かないならなんか俺が不正募金したみたいになるんだが…」

    ドクター「ま、一種の押し付けみたいなもんだから、行かなくてもいいんだが」

    看護師「お金は?」

    ドクター「俺のポケットマネーになる」

    看護師「最低」

    本当に迷った。こんなに自分のために何かしてもらった事はありませんでした。遠慮すべきなのか、受け取るべきなのか。




    ドクターの顔を見てみたかった。

    「本当に…お願いして…いいんですか…?」

    ドクター「よっしゃ決まり」

    488 = 473 :

    仕事だ…終わるまで残ってることを祈る

    489 :

    支援

    頼むから夜まで残っといてくれ

    491 = 408 :

    1ヶ月後、海外に行きました。

    両親には軽い連絡をしたあと、ドクター自腹の旅行という名目で。

    もちろん病院にはちゃんとした話をしたそうで。

    某国の空港

    ドクター「お、結構歩けるようになったじゃん」

    リハビリでは手は抜いていましたが、治るのは早かったようです。

    ドクター「ほら、こっち。肩掴んだほうが見えない子は安心すんだっけ?」

    ドクターの肩を持ちました。

    たしかに安心しました。

    492 = 408 :

    ドクター「うわ…うちの病院とは比べものにならないくらいデケェ…」

    病院についたみたいです。

    ドクターと誰かが、そばで英語を話しています。
    そんなにペラペラ話せたんだ…。

    ドクター「よし、行くぞ」

    私はドクターの腕につかまりました。

    493 :

    >>446
    俺も夏目先生で脳内再生してたわwwww

    494 = 408 :

    ドクター「じゃ、頑張れよ」

    「ふぇ?」

    ドクター「ふぇ?じゃねーよ。俺は目は管轄外だからなぁ」

    ドクター「それに、元々チームの会議があるからここに来たわけで…」

    そうだった…ドクターはもう…

    ドクター「頑張るんだぞ?」

    「…うん……」

    495 = 408 :

    注射が打たれました。医師さんたちが英語でやりとりしています。

    ドクターの声が聞こえない。

    不安で、その中で、意識がぼんやりしていきました。

    ドクター、今何してるんでしょうか…


    ……

    496 :

    キャラが「ふぇ」と言い出したら一気にラノベっぽくなるな

    497 = 408 :

    気がつくと、ベッドに寝ていました。

    ドクター「お」

    目に布が巻かれています。煩わしい。

    ドクター「あ、それとるなよ。せめて3日間は。見えるまで時間がかかるからな」


    「手術は?」

    ドクター「成功したみたいだな。レポートを読むかぎり」

    成功…よかった…。目が見える事は嬉しかった。

    でもなにより、ドクターや色んな人の募金が無駄にならなかったことが1番嬉しかった。

    498 = 447 :

    紫煙

    499 = 408 :

    「ドクター」

    ドクター「ん?」

    「会議…どうだったんですか?」

    ドクター「あぁ…まぁ一日で全部決まることじゃないからな」

    そうですか…。
    ドクターには好きな人がいて、その人は亡くなったんだっけ…。

    なんでこんな事急に思い出すんだろ…。

    もう一度寝ることしました。

    500 = 493 :

    なんかこう淡々とした喋り方の女の子好きだわ


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