元スレ幼馴染「アンタとは絶対付き合わない」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
51 = 1 :
翌朝、いつも通りの時間だった。夕飯受けには弁当があった。やっぱり申し訳ない気分になる。朝からブルーな気分だ…
学校
男友「おいっす」
男「おっす」
女友「おはよっ」
いつものメンバーで少し雑談を交わすと、
女友「ねぇね、幼馴染ちゃんともいっぱい話したいな…ね、男」
また突拍子もないこと言い出しやがって…
52 = 1 :
男「まぁ待て」
男「確かにあいつの事を知りたい気分になるのもわかるが、俺は席を外していいか?」
女友・男友「ダメ」
即答かよ…
男友「もしかしたらお前のこと好きになるかも知れねーだろが!」
女友「印象アップのチャンスだよ!!」
こ、こいつら…
男「…ったく…」
53 :
つづけなさい
54 = 1 :
女友は幼馴染を呼んできて、4人で面白可笑しい話をした。楽しかった。あいつは表情豊かで、昔と変わっていない様だった。
ただ、俺とあいつがそんな楽しいムードですら、直接言葉を交わすことが無かったことに俺は気付いていた
55 = 1 :
帰り道、少しモヤモヤした気分を晴らしたくて、気分転換に帰り道を変えてみた。それなりに大型の病院があるんだが、救急車のサイレンを聞くことはあまりなかったため、この町は恵まれていると思った。
…
病院から幼馴染が出てきた!?
男「お、おう。どうした、病院なんかに」
幼馴染「…先生に、念のため貧血の件で診てもらえって…」
なるほど
まぁ、一緒に帰る流れを作ることができたからよしとしよう。
56 = 1 :
男「なぁ」
幼馴染「ん?」
男「なんで…こっちに引っ越してきたんだ?お前なら向こうの高校でも…」
幼馴染「両親と喧嘩したの。だから、一人暮らしがしたかったの」
男「学費は親御さんもちだろ?てかお前の家族は、あんなに仲がよくて…」
幼馴染「昔と今をごっちゃにしないで」
幼馴染「もう変わったの。私も、何もかも。変わってないのは、貴方だけ」
そういうと、スタスタと帰ってしまった。
思わぬ不意打ちを喰らった。近くに落ちていた空カンを蹴り飛ばすことも忘れるくらい、俺は何か裏切られたような憤りを自覚した。
57 = 1 :
今日はバイトから給料がおりるから、もうあいつの厄介になることはなさそうだ。
男「そういうわけで…ありがとな」
手短に礼を言い、お礼といってはなんだがケーキを渡した。
これであいつの厄介にはならない。
それと同時に、あいつと話すことは0になった。本当に赤の他人のような関係になった。
58 = 1 :
学校
男友「なぁ、お前ら何かあったのか」
男「何かも何も、いつもどおりだろ?」
男友「なんかお前、怒ってる?」
男「べーつにぃ」
男友「そうか…」
そう…もともとこんな感じだからな、変な期待した俺がバカだったんだ。そうに違いない。
60 = 1 :
後輩「男さん!」
うおっ!?なんだいきなり…廊下くらい静かに歩かせてくれ!
後輩「あの…コレ…」
差し出された手には封筒があった。
ラブレター!?まさか俺に!?
後輩「あの…男友先輩に、その中に入ってるコンサートのチケットをですね…」
あぁ、ガックリ来たね。やっぱり男友なんだなと。もうね、死にたいね。
男「わかった!これを渡せばいいんだな!」
後輩「はい!ありがとうございます!」
最大限の爽やかスマイルで任務を引き受けた
61 = 1 :
男友「俺が?」
男「あぁ」
男友「うーん、断る理由もないからな、行くか」
お前のそういう所が女の子を勘違いさせるんだよ…
まぁこちらにも引き止める理由はないが
女友「何の話ぃ?」
男「あぁ、男友と後輩がコンサートに行くんだ」
女友「ふぅん…アタシも行きたいなー」
男友「残念ながらこいつは超人気バンドでな…俺はちょっと楽しみだ」
女友「ぶー」
やれやれ
63 :
あいたたたたた
64 = 1 :
日曜日
駅前
後輩「あっ!こっちですよぉ!」
男友「お、待ったか?」
後輩「いえいえ、今来たとこですよぉ」
男友「そっか…じゃ、行くか」
後輩「はい!」
65 = 1 :
後輩「せんぱぁい…」
男友「何さ」
後輩「手…つないでいいですかぁ?」
男友「よし、あそこにゲーセンがある」
後輩「まさかUFOキャッチャー…」
男友「そしてあそこには格ゲー筐体がある。あとはわかるな?」
後輩「勝ったら手つないでもらえるんですね」
男友「あぁ、まだライブまで時間がある、勝負だ」
後輩「望むところです!」
66 = 1 :
……
男友「ハッハ、残念だったな」
後輩「うぅ~…」
男友「ほら、もう着くみたいだぞ?」
後輩「あ…はい!」
………
67 = 1 :
男部屋
あぁ、暇だ。ゲームも飽きた。
男「散歩でもするか…」
幼馴染を呼ぼうと一瞬思ったが、すぐにやめた。馴れ馴れしいからな。やめておこう。
今日はいい天気だなぁ…
68 :
うわwツンデレと幼馴染が大好きな俺にとっては夢の様なスレ
70 :
散歩するのは久しぶりだな。散歩なんて下らないと思っていたけど、ただ歩くのもいいなぁ。健康にもいいし。
『トントン』
肩を叩かれた。
女友「やっほー」
これは中々な大ボスに出会ったもんだぜ…
71 = 70 :
女友「何してんの?」
散歩だよ、散歩。
男「あぁ、ちょっと買い物をね」
!
どうしちまったんだ俺の口は
こんなチンチクリンに見栄を…見栄とすら言えない嘘言ってどうすんだよ
女友「そうなの?じゃ、一緒に行ったげる!」
男「お、おいおい。いいよ」
女友「まかせてよね!こう見えてもセンスはいいんだから!」
いやそういう問題じゃなくて…
72 = 70 :
ライブ会場
後輩「イェイ!!」
男友「イェイ!!!」
後輩「いやぁ…いいですねぇ…やっぱり!!」
男友「あぁ、しかもこの熱気…すごいな…ほら、ハンカチ」
後輩「あ…ありがとうございますぅ…///」
男友「まだまだ続くのかぁ…ノってるねぇ皆」
後輩「あっホラ!始まりますよ!」
男友「おっ」
73 :
ヤンデレでも構いませんよ・・・
76 :
最後までやりきr…ってください
77 = 70 :
ショッピングモール
女友「何が買いたいの?」
男「まぁ…服…かな…」
嘘。
女友「服ならまかせて!」
男「あぁ~ひっぱるなぁ~こらぁ~!!!」
痛い痛い!ちぎれる!ちぎれる!!
女友「服なら…ここかな…結構安いよ!」
なになに…70%割引…
うん、激安だね
78 = 70 :
女友「これ着てみて!」
男「あ、あぁ」
女友「次!」
男「あぁ」
女友「はい!」
男「うん」
女友「次は…」
男「うん…」
女友「これはどう?」
男「はい」
女友「ほい!」
男「うぁい!」
忙しい…
79 = 70 :
女友「ん…こんなモンかな?」
おお…確かにセンスはいいみたいだな…だが金額は…
上下合計3枚と帽子で3000円以内だと!?
本物だな…こいつ…
女友「えっへん!」
男「なんか…ありがとな」
女友「うんっ!全然いいよ!」
う~ん、今までただのやかましいチンチクリンだと思ってたけど、結構やり手なんだな…こいつ…とつき感心してしまった、悔しいっ
80 = 70 :
ライブ・終了・帰り道
男友「ふぃ~熱かったなぁ、色んな意味で」
後輩「そーですねぇ…」
後輩「先輩?」
男友「なにさ」
後輩「私は先輩のこと…好きですよ…」
男友「うん…前から言ってるな…」
後輩「でも…」
男友「ん?」
後輩「ただ好きってだけで…先輩が誰が好きかなんて…どうでもいいってことに最近気付きました」
男友「なんだなんだいきなり」
後輩「今日はとても楽しかった。ありがとうございます!それじゃっ」
男友「お…おいっ」
男友「……なんだかなぁ…」
82 = 70 :
翌朝
忌まわしい月曜日だ。あーやだやだ。郵便受けに弁当は確かに入っていない。当たり前だろ、何未練がましく期待してんだ、俺は。
学校
女友「よっ」
男友「おっす」
男「おはよ」
幼馴染はやはり早くに来ていた。もはや完全に他人だ。
女友「ライブどーだった?」
男友「素晴らしかったな。観客の女の子のレベルもお前の万倍…いや…それ以上…」
女友「もっぺん言ってみやがれぇッ!!」
男友「痛い!やったな!このやろ!!」
………本気でやったら男友が勝つだろうに。
83 = 70 :
放課後
女友「じゃ、アタシは帰るね!」
男友「なんだ?アイツ、最近早く帰るようになったな…」
男「奴いわく、『早起きには早めの充電』…だそうだ」
男友「何時から寝るんだあいつは」
ん?幼馴染の奴、まだ帰ってなかったのか?
なにやら自分の鞄に手をつっこみ、ゴソゴソさせていた
85 = 70 :
とりわけ気にすることなく、俺は学校を出る……わけにもいかず、尋ねてみた
男「どうした?何かないのか?」
幼馴染「…何でもない」
そういうとスタコラ教室を出て帰ってしまった。なんなんだあいつは…
男友「しゃあね、俺たちも帰るか」
男「そうだな」
そういって、何気なく下を見た。
俺が持っている部屋の鍵と似た形の鍵が落ちていた
ハハーン…
87 = 70 :
俺は二段飛ばしでアパートの階段を上った。
案の定、部屋の前に幼馴染が立っていた。
幼馴染「…」
男「…どした?」
幼馴染「…鍵…落としちゃったの…」
男「だと思ったよ。ほら」
幼馴染「!」
幼馴染「…」
幼馴染「ありがと…」
そう言って、少し微笑んだ。
そういえばこいつの笑う顔、久々に見たな…
88 = 70 :
翌朝 今日は校外学習…つまるところ遠足だな
確か…工場だったよな。現地集合か。そろそろ行くか。
男「あ」
幼馴染「ん」
玄関でばったり。
まぁ別々に行くこれて言った理由もないから二人揃って行くことにした。
90 :
これ闇子じゃね?
91 = 81 :
あげ
92 = 70 :
工場
女友「遅いっ!」
いや…集合時間15分前…
男友「よぉ、二人揃って仲良しだねぇ」
男「な…ちっちが…」
幼馴染は何の反応も示さなかった。ここで慌てて否定するとガキっぽいかなと思い、途中でやめた。
おっと、そろそろ集合だ
93 = 70 :
工場は複雑だった。看板があるからいいものの、なかったら今頃迷うだろう、そう、迷路だった。
男「ふぅ…だいたいまわったなぁ」
男友「あぁ…疲れた…」
先生「ではこれから午後の部、繁華街散策です。繁華街の飲食店で昼食をとっても構いません。くれぐれも問題を起こさぬように」
男友「飲食店で昼食OKだってよ。わかってるねぇ」
男「同感」
女友「よっしゃーっ!一緒にまわろ!幼馴染ちゃん」
幼馴染「うんっ!」
94 = 75 :
④
眠い
明日の朝までのこってるかなぁ・・・
95 = 70 :
いやぁ…美味しかった。
こういうところでハメを外しすぎると一人暮らしの俺は一気に明日からの生活が圧迫されるわけで。
男「ふぅ…まぁ、色々回ってみるか」
男友「そーだな」
女友「うんっ」
幼馴染「…」
とりあえず土産物をメインに見ることにした。
96 = 70 :
女友「このキーホルダーにしよっと」
男友「なんだ、お前のことだから食べ物系だと…」
女友「私だってたまには可愛くなりたいのっ!」
いや充分だろ。まぁ多少童顔だが…。
男友「じゃ、俺はこれで」
枕ってお前…!しかもそれ普通に近所で売ってたぞ!!
俺はまんじゅうを買った。1番無難だからな…
幼馴染は…なんなんだろう…
97 = 70 :
自宅
ふぅ…疲れた…明日は普通に授業か…
お気に入りのテレビ番組は終わっていた。今日はもう寝るか。
『ピピピッ』
メールか。
男友『お前、土産の饅頭忘れてるぞ』
饅頭?それなら今ここにあるんだが…。
…なるほど、あいつのか。部屋の鍵といい饅頭といい。あぁ見えてドジなんだな。
男『わかった、ありがとう。』
送信完了
98 = 75 :
最後までかけよ・・・
99 = 70 :
学校
男友「おす」
男「おいっす」
女友「おはよ!」
幼馴染「おはよ…」
土産の件で、わずかながら言葉を交わすようになった。たいした進歩だな。
遠足も終わり、テストが近づいている。
仮にも高校3年生。普段から勉強してはいるが、テスト前はやはり気合いの入り方が違う。
男「さ、俺も勉強しないとな…」
男友「あぁ…」
女友「勉強会だよねっ!」
誰かこいつを止めてくれ
100 = 70 :
会場は何故か俺の部屋
幼馴染は女友に引きずられてやってきた。
男友「あぁん、わからん!」
男「どれ、見せてみろ」
女友「…??」
幼馴染「女友ちゃん、ここはね…」
てな具合だ。俺は一応恥ずかしくない成績だから、多少余裕はあるんだ。
男「はい、おやつですよー」
女友「わぁい」
幼馴染「最後にこれ解いてからね」
女友「え、ぇぇ~…」
なんでそんな絶望的な表情をするんだお前は
みんなの評価 : ★★★×4
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