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    元スレ幼馴染「アンタとは絶対付き合わない」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - ベルセルク + - + - 幼馴染 + - + - 神スレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    確か昨日だった。俺はあいつと会った。引っ越してきたらしい。
    俺は声をかけた。

    「お?久しぶりじゃん。幼馴染だよな?」

    幼馴染「…」

    おかしい。違和感の原因を突き止めるのはそう難しくなかった。

    3 :

    ボルゴウでやれ

    4 :

    幼馴染「でも、突き合うのはいいわよ」

    5 :

    幼馴染に幼馴染だよな?って話しかけるやつもいないよな。

    7 :

    ほうほう・・・それで?

    8 = 1 :

    「…?どうした?」

    人違いか?いや…そんな筈は…でもひょっとしたら…

    幼馴染「…」

    なんだ人違いか。自分を無理矢理納得させて、アパートの自分の部屋に戻ろうとした。

    「すみません、人違いでした」

    幼馴染「アンタ、男でしょ?」

    足が止まった

    10 = 1 :

    「なんだよ、人違いかと思ったじゃないか…あー恥ずかしい思いして損した」

    幼馴染「ふぅん」

    もしかしたら、こいつ明日から俺と同じ高校に通うのか?

    「お前ってさ、もしかして通う高校って」
    幼馴染「〇〇高校」

    当たった。ちょっとテンションが上がった。でも、なにか違う。こいつ、こんな性格だったっけ?

    11 = 1 :

    「そうだ!引っ越しの後片付けとか、荷物の整理とか手伝うよ!」

    幼馴染「いや…いいよ」

    「そっか…」

    なんか鼻っ柱を折られた気分だなぁ…
    まぁこいつも女の子だ。男には見られたくないものだってあるに違いないさ。

    「じゃ…用があったらいつでも呼んでくれな」


    部屋に戻り…寝た。
    隣からあわただしい音がしたが、呼ばれない以上しかたない。明日から新学期だ。

    12 = 1 :



    あいつはもう部屋にいなかった。初日からお早い登校ですこと…。

    学校

    男友「おう!お前また同じクラスだな!」

    「お、そうなのか。よろしくな」

    男友「はは、何を今更!」

    無意識に幼馴染の名前を探した。無い…無い…あった。灯台下暗し、とはこのことか。同じクラスだ。

    男友「まぁ…教室に行こうぜ」

    「そうだな」

    多分今年も出席番号でいえば、1番後ろの席だろう

    13 = 1 :

    やはり席は1番後ろか。
    あいつは1番前の隅だった。

    男友「あの子…うちの学校にいたっけ?可愛い子はすぐチェックしてるんだが…」

    お前のチェック精度は舐めたモンじゃないが、「あの子」は転校生だ、無理もない。

    女友「あの子多分転校生だよねー…。なんか怖いなぁ…雰囲気が」

    聞いてたのか

    14 = 1 :

    男友「話しかけてこいよ!お前が友達第1号だ」

    女友「えぇ~」

    男友「帰りにタコ焼きおごってやるよ」

    女友「イェッサー!」

    小柄な女友が幼馴染の席に走っていく。机の上に乗り出し、気さくそうに話しかけている。
    あいつの昨日のようすじゃ、突っ返されるのがオチ…


    女友「そんなわけで、よろしくぅッ!」

    幼馴染「うんっ!よろしくねっ」

    あ…あれ…?

    そこには昔のあいつがいた

    15 = 1 :

    先生からの紹介により、幼馴染は自己紹介した。うん、普通に明るい。友達もたくさんできるだろう。じゃ、昨日なんで…。

    放課後

    「おう、一緒に帰るか?アパート隣だし」

    幼馴染「いい。一人でかえる」

    「はぁ…俺…お前に嫌われちゃったのかなぁ…」

    幼馴染「…」

    しまった、つい口をついて!

    あいつは廊下に鞄を持って飛び出し、帰ってこなかった。

    男友「おやおや、あの子となんか関係あんのか?」

    「べ…別に…」

    女友「タコ焼き~~」

    男友「わかったって!こら、引っ張るな!」

    16 :

    昨日のことも定かじゃないとか頭やばいなwwwwww

    17 = 1 :

    アパート

    一応謝ったほうがいいのか…
    コンコンとドアを叩く

    「…いる?」

    カギ…かかってないし…

    「は、入るぞ」

    幼馴染「入らないで!!!」

    ビックリしたね。イヤーたまげた。だって怒声がいきなりさぁ

    「あ、あのさ、今日、何か悪いこと言ったみたいで…ごめん」

    幼馴染「…」
    幼馴染「わかったから、さっさと部屋に戻って」

    絶対許してもらってないな。ったくもう…。

    自分の部屋に入ると、隣からすすり泣くような声がきこえた
    これはマズイ

    18 :

    これはマズイ

    19 :

    SSはどうでもいいが
    >なんか鼻っ柱を折られた気分だなぁ…

    20 = 1 :

    翌朝、あいつはまたしても早く部屋を出ていた。

    学校

    女友「おはよーっ!」

    「お、おはよ」

    男友「よう…」

    「ど、どうした」

    男友「聞いてくれ。このおチビちゃんがさぁ…タコ焼き10人前って…もうなんなんだよ…」

    女友「量の指定はなかったもんねっ!」
    男友「だからといって遠慮を知らんのかこのドチビがぁあ!」

    女友「ドチビとは何事じゃあああ!!!」

    また始まった。
    さ、HRだ。席につこう

    21 = 1 :

    休み時間、あいつは色々な子とメルアド交換をしていた。友人関係に悩むことはなさそうだな。

    男友「頼みがある」

    「なんだ?」

    男友「金…貸して…くれ…あと1週間100円で過ごせる自信がない…」

    「ほら…仕方ねぇなぁ」

    男友「恩に着る!!2倍返ししてやるからな!」

    さて…俺はこれで一週間買い物は一切できなくなったわけだ。

    22 = 1 :

    自部屋

    「さぁてと…冷蔵庫の中身は…と…」

    ニンジン、モヤシ、残りものの煮物…白菜etcと若干の調味料

    「うっ…とりあえず今日は煮物の残り食うか」

    これから先一週間が思いやられる。もうお金ないんだもん…!

    23 = 1 :

    翌朝
    学校

    えぇい、昼飯と晩飯は抜きだ!流石に朝飯は抜くわけにはいかんがな。

    男友「あれ?お前…昼飯は?」

    「あぁ、早弁したんだよ!」

    男友「なるほど…あっこら!俺のおかずを食うな!」

    女友「痛いっ!」

    こいつら仲いいのか悪いのか…。

    24 = 1 :



    だめだ…腹が減ってなにもする気になれん…寝るか…。


    『コンコン』

    ん?

    「はい」ガチャ

    幼馴染「…」

    「お、お前から珍しいな。どうした?」

    幼馴染「これ…」

    その手には、可愛い絵柄がついたタッパがあった

    「?」

    幼馴染「今日、何も食べてないんでしょ」

    バレたか。朝飯は食べたけどなぁ。

    幼馴染「はい」

    「おう、サンキュ」

    俺が受け取ると、あいつはプイと自分の部屋に引き返した。なんか淋しい気がするけど、タッパの中にあった野菜炒めは美味しかった。

    25 = 1 :



    さて、冷蔵庫にあったモヤシを炒めて食べて、今日もバリバリいけそうだ!!
    ん?郵便受けに何か入ってる?


    弁当箱だった。

    26 :

    1に書き上げなければ悶え苦しんで死ぬ呪いをかけたから必ず書き上げること

    27 = 1 :

    男友「そりゃお前、ツンデレって奴だよ」

    「ツン…デレ…?」

    知ってる。いや言葉の意味は知ってるんだ!あいつがツンデレ…ねぇ…

    男友「ためしにあの子に好きって言ってみろよ」

    「ためしって…」

    男友「ったく…しかたねぇな…じゃ、俺があの子にお前があの子の事好きってことほのめかせばだな…」

    「待て!なんで俺があいつの事好きって事になってんだよ!」

    男友「違うのか?」

    「あ、あぁ…!」

    男友「そうか、行ってくる」

    「待てーーー!!」

    28 = 1 :

    「あ…あぁぁ…」

    終わった…あいつに変な目で見られる…せっかく再会したのに…

    女友「ありゃりゃ」

    男友が喋ってる…その会話に全神経を集中する。

    男友「…て訳なんだが、どうだ?」

    幼馴染「ふぅん…私は…『あの人』の事、嫌いだなぁ…」


    !!!!

    終わった

    29 = 1 :

    帰り道

    男友「…正直ゴメンナサイ…」

    「いい…いいんだ…ははっ」

    もうどうでもいいんだ…アハハハハ

    男友「お前…自殺とかすんなよな…」

    「だーかーら!言ったろ?俺は好きじゃないってさ!!」

    男友「あ…あぁ…」

    女友「なんか悲しいね…」

    男友「それだけは言うな…」

    30 = 1 :

    男友の話によると、ツンデレとはあの状況のときに

    『なっ…///そっそんな話して何になるのよっ!!』
    とか
    『わっ私も…好き…かも…』

    とか、動揺したり第三者には素直になったりするらしい。
    ところがあいつは
    「私は嫌いだなぁ」
    淡々と答えた。しかも『あの人』と来たもんだ。
    完全に嫌われてるな。でも、弁当とかくれたり、そういう優しさは変わってないみたいで有り難かった。

    33 = 1 :

    『コンコン』

    「あ、あのさ…弁当箱とタッパ…洗ったから帰しにきたんだ…」

    幼馴染「…」ガチャ

    「お、おう…ありがとな…俺みたいな奴に弁当なんか…」

    幼馴染「……」

    「そ…それじゃ…な!!」

    こいつは俺のことは嫌いなんだよな…嫌いな相手とは関わりたくないからな。だから無駄話はせず早々に切り上げた。

    なんだろう、膝カックンを食らった気分を何倍にも高めた、そんないいようのない気分

    34 = 1 :

    朝…か?
    何故か眠れなかった。そうだ、たまにはめちゃめちゃ早く学校に行くのも一興だな。まぁ学校に着く頃には野球部あたりが朝練をしている頃だろう

    アパートの駐輪場には幼馴染の自転車があった。あいつより早く学校か。ちょっと勝った気分。

    こうして俺は学校に向かった。

    36 = 1 :

    学校

    女友「おはよっ」

    早っ!!!

    「一応きくが…」
    「いつも…この時間に登校?確か部活はやってなかったよな?」

    女友「うん!いつもこのくらいだよ!部活は…帰宅部だよ!えへへっ」

    えへへじゃねぇよ…
    「こんな時間に来て、何してるんだ?」

    女友「寝る」

    「は?」

    女友「だって誰よりも早く来るっていう記録のためだし。でも最近、幼馴染ちゃんっていう強敵が来たから、記録塗り替えられそうで…あははっ!」


    こういう無駄なことに一生懸命になれる人を俺は尊敬します。

    幼馴染「…」ガララ

    来たか。

    37 = 1 :

    幼馴染「!」

    「よ、よう…おはよ」

    と言い終わる前に、あいつは教室から飛び出した。
    嫌われてるってレベルじゃねぇよイジメだよコレ…。

    女友「なんか…ご愁傷様です…」

    「笑うなら笑えよ…」

    俺の何がキライなんだ?嫌われる分には仕方ないが、理由は知りたい!

    「全てか!?全てなのか!!?」

    女友「うぁッ」ビクッ

    「あ…ごめん…声に出しちまった…」

    38 = 1 :

    HRの途中にあいつは息を切らして帰ってきた。当然遅刻扱い。もうなんなんだ。

    休み時間

    男友「どうした?あの子が遅刻なんざ…」

    「一回来たんだけどな…」

    女友「男くんの顔見るなり教室飛び出しちゃった」

    「はぁ…」

    男友「女友、言うな…俺からのお願いだ…」

    もういい…廊下をうろつくことにした

    39 :

    幼馴染「アンタとは絶対付き合わない」

    「……」

    幼馴染「結婚しましょう」

    はいはいはっぴーえんどはっぴーえんど

    40 = 1 :

    廊下

    『ドンッ』

    誰かとぶつかった。あぁもうついてない!

    「ごめんなさい!大丈夫ですか!?」

    「ん?あぁ…こちらこそごめん」

    ん?名札の色は2年…一つ下か…

    「男さん…ですか?」

    いかにも

    「なんで俺の名前を?」

    「名札に書いてますし…それに男友先輩がいつも…」

    あぁ、男友の後輩ってわけか

    41 = 1 :

    男友「ん?お、後輩じゃん」

    後輩「こんにちは」

    「この子は?マネージャー…じゃないよな、お前帰宅部だし」

    男友「俺と同じ中学だよ。同じ中学で女の子はこいつだけだ」

    後輩「だって私…男友先輩を追い掛けて…///」

    はいはい、男友、こいつはモテすぎなんだよ。先月何人に告白されたんだ言ってみろ!

    男友「ばーか、俺なんかのために高校決めると苦労するぞって行ったろ?大学は自分で決めるんだぞ?」

    後輩「はい!自分で決めます」

    男友「本当かよ…」

    42 = 1 :

    授業中

    先生がまたくだらない雑談してる。いいのかよ、テスト前は先生は皆範囲を終わらせるためにヒィヒィ言ってるらしいぞ?雑談なんてしてたら範囲まで履修できないだろ。

    先生「では、今から大切なお話があります」

    そうそう、早くテストの範囲を…

    先生「皆さんは『人』という字がどうやってできているか知っていますか?」

    そういうのもういいから!アンタ英語の教師だろうがクソジジィ!!

    『ガタン』

    幼馴染が倒れた

    44 = 1 :

    ざわめくクラス。

    女友「どうしたの!?大丈夫!?」

    女友「先生!保健室に連れていきますね!!」

    幼馴染「大丈夫…ただの貧血だから…」

    先生「一応保健室で安静にな。貧血は怖いからな」

    おいおい…。
    小柄な女友が幼馴染をおんぶした。大丈夫かよそんなヨタヨタ歩きで…

    女友「おぉっとっと…」

    とりあえず授業は再開された

    45 :

    46 = 1 :

    昼休み

    幼馴染「…」ガララ

    女友「大丈夫なの!?」

    幼馴染「うん…ありがと…」

    本当かよ…。家に送るくらいなら俺だって…。

    「家に…送ろうか?」

    幼馴染「いい…これ…」

    弁当箱

    男友が目を丸くしたのが視界に入った。

    「いいのか?」

    幼馴染「二人分作った人の身にもなって」

    ありがたくいただくことにした

    47 = 1 :

    帰り道
    「ますますわからん」

    男友「あの子のことか?」

    「あぁ、なんで弁当なんか…昨日も実はもらったんだ」

    男友「…でも明らかに嫌っていた感じだったよなぁ」

    「あぁ…実はあいつと俺は幼馴染なんだ」

    男友「あぁ~そんな気がした」

    女友「じゃ、腐れ縁って奴じゃないの?」

    「それだ!」

    男友「決まりだな」

    納得した

    48 = 1 :

    帰宅完了。寝るか。

    『コンコン』

    またか?

    「はい」ガチャ

    幼馴染「はい夕飯」

    「なんか…悪いな…」

    幼馴染「死なれちゃ困るから…」
    幼馴染「あと、朝早く行くんだったらちゃんと言ってよね」

    「?なんでだ?」

    幼馴染「お弁当アンタの部屋の前にいつも置い…」

    こいつは今しまったと言う顔をした。俺の前で表情を変えるのは初めてだな。いや、そんなことより…

    「お前…もしかして…今朝の…」

    幼馴染「…」

    部屋に戻ってしまった。あいつ…今朝俺を見て教室から出ていったのは弁当をとりに行ったのか…?いや…まさか…でも…

    50 :

    ハッピーエンドにならなかったら暴れる 自分の部屋で


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