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    元スレ律「バンドミーティング」

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    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - けいおん! + - けいおん!!! + - アイス中毒 + - ギター + - サンタ娘 + - バンドミーティング + - + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 = 17 :

    取り合えず、速やかにしなければならない事は新たなマネージャーを見つける事だ。

    良いマネージャーの条件に、アーティストと同じ方向を見ていると言うのがある。

    アーティストと同じオーラを纏う事が出来れば完璧だ。

    そう言う人材を探さなければならなくなった。

    152 = 17 :

    バイト「律さん、デモテープ今日の分です」

    「置いといて」

    バイト「はい」

    唯の成功を見て多くのインディーズミュージシャンがデモテープを送りつけてくる。

    最初は真面目に。

    一週間後には?

    音は聞かずに売り込み文だけを見る。

    そして見込みがありそうなものだけ。

    収穫ゼロ。

    153 = 17 :

    二、三ヵ月後には?

    机の上に届けられたデモテープの山を見もせずにバーンと。

    ん?だからこう言う事だ。

    まとめて机の脇のシュレッダーに放り込む。

    機密保持の強い味方。

    CD-Rも問題なくバリバリにする。

    ああ、こんな風に私たちのデモも「バリバリ」されていたのか。

    人間立場が変われば昔のことは忘れると言う事だ。

    154 :

    音楽の知識はあまりないけどアカギの言葉を思い出すSS

    156 = 17 :

    出社してまず最初にやるデモテープ「チェック」。

    その日、私は机の上無造作に広げられた山の頂上に懐かしい名前を発見する。

    一つ、閃く。

    「よし」

    一芝居打つ事に決めた。

    157 = 17 :

    後輩のよしみだ。

    一応、音も聞いておいてやろう。

    158 = 17 :

    一人編成。

    ドラムマシンが揺らぎの無い四つ打ちのリズムを刻む。

    最初は爪弾くように、それから流れるように。

    悪くない。

    ギターの感じとか…、あーなんだっけか、確かなんちゃら言うフュージョンギタリストっぽいな(あとで、思い出したけどパット・メセニーのことだ)。

    四つ打ちなんだけど手触りがって言うか…。

    うん、何度か聞けばより好きになる感じもある。

    取り合えず、今すぐ会うんだ。

    159 = 17 :

    大柄なフレームのサングラス。

    ヴィンテージスタッズ使いの一点ものカスタムレザージャケットにサテンのトップス。

    デザイナーズブランドのスキニーデニムをフリンジブーツにイン。

    勿論、カチューシャは付けない。

    最初に驚かす事が肝心だ。

    身長が足りないのは悔しいが、心意気だけは本場セレブにも負けない女社長のお出ましだ。

    160 = 17 :

    「初めまして。私がHTTレーベルオーナー田中です」

    偽名です。

    日系三世リッチー田中ってのが私だ。

    それっぽくない?

    革張りソファーに緊張気味の我が後輩。

    「あ、はい、中野梓です。初めまして…」

    「ああ、座ったままで良いよ。私は音楽を売る、君は音楽を作る。うちでは対等の関係だから」

    「そうなんですか…」

    「うん。だからもっとリラックスしてよ」

    162 :

    ちょっとこれは期待しちゃうね

    163 = 17 :

    さるくらうまで連続投下して仕事行って来ます。
    一応最後まで終わらせてあるんで、
    何とかラストまで行きたいので、23:00ぐらいまで保守して頂けると嬉しいです。

    ・・・


    「は、はい」

    視線があっちいったりこっちいったり。

    前髪で隠れ気味の私の表情を覗こうとしたり。

    ぷぷぷ。

    なんだよ、あの緊張した表情。

    「あ、あのコーヒー飲んでも良いでしょうか」

    「良いよ良いよ。飲んで?それとも紅茶の方が良かったかな?あ、冷めちゃってるでしょ?入れ直させようか?」

    「い、いえ大丈夫です。そんなお気遣いは…」

    そう言うと、今まで手をつけずにいた冷めたコーヒーを一気に流し込む。

    164 = 17 :

    少し落ち着いた?

    ふふ、梓は相変わらず『あずにゃん』だな。

    「あ、あの…」

    「ん?何?」

    「リッチーさんって、女の方だったんですね」

    「意外?」

    「い、いえ…」

    「まあねー。いきなりレーベル立ち上げてってのは、日本だとあんま無いかも知れないよね」

    「リッチーさん、凄いですね」

    「それだけ、唯に惚れ込んでたって事だよ」

    165 = 17 :

    あ、ちょっと傷ついた表情。

    『私たちより仲良さそうにしないでー』って嫉妬してんのかな。

    梓可愛い。超可愛い。

    「そうそう、デモテープ聞かせて貰ったよ。中々良いと思った」

    「ありがとうございます!」

    「でもさ、何でうちに送って来たの?私はこう言うのもそこそこ聞くからより疑問に思うんだけど、うちみたいなとこよりもっと良いとこあるでしょ?このクオリティならこう言う音を専門にしてる老舗でもって思っちゃうんだ」

    私も大概意地悪いねー。

    でも、梓と話すのも久々だし、種明かしはもうちょっとだけ先延ばし。

    166 :

    あずにゃんは気付いてないって事か

    支援

    167 = 17 :

    「そ、それは…」

    「あ、ごめんね。中野さんを責めてるとかでは無くて、正直な話少し疑問に思っちゃってさ」

    「あの、二枚目に出した奴の三曲目ってリズムを四つ打ちに完全に差し替えてたじゃないですか。で、キックにもリバーーブかけてたり。それで、そう言う自由さが許されてるなら、今回私が送ったみたいのも許されるかなって…」

    「なるほど…」

    「その…、あとは新しいレーベルってのが良いなって。メジャー傘下の形だけインディーズじゃなくて完全にインディーズと言うのも良いなって」

    168 :

    おでこミーティング

    169 = 17 :

    まだまだ、本心隠すね。

    良いよ?
    もう少しこう言うのを続けよう。

    「それと…、送ってくれた曲ってギターは生演奏じゃない?あれだけ弾けるのにバンドとかやってなかったの?」

    「あー…」

    「言いにくい?出来れば言いたく無い?」

    ちょっと、表情が硬い。

    意地悪が過ぎたかな。

    「いえ、構わないです」

    「気を悪くしたら、ごめんね?でも、うちでこう言う風にデモ送ってくれた人と話すの中野さんが初めてだから。うん。突っ込んだ話がしてみたいってのもあるんだ?」

    172 = 17 :

    「構わないです。それにそんな大した事でも無いんです。どこにでもある話って言うか」
    「うん」

    「少し前にちょっとバンドで揉めちゃって、あの、そのバンドは本当にオーセンティックなジャズをやろうって感じだったんだけど、私はそれがつまらないからって、もっと色々な事やって見れば良いのにって思ってて、それで…」

    「ぶつかっちゃったって訳だ?」

    「結局、ザッパが言った通りだと思うんですよ」

    「ああ、死んじゃいないけど、ただ変な臭いがするって奴?」

    「それです。他のメンバーはそれが分からなかったんですよ」

    「それで自由にやってみたって訳だ。でもさ?」

    「何です?」

    「そんなバンドをやるぐらいだし、元々ジャズっぽいのが好きなんじゃ無かったの?」

    さあ、こっからが本題。

    173 = 17 :

    「ええ、親がそう言う感じだったんで…。気が付いたらって感じですよね。でも、音楽的に衝撃を受けたのは高校の時でした」

    「ちょっと興味ある」

    「私、高校時代にも部活でバンド組んでたんですよ」

    「へー、それもジャズ系?」

    「いえ、それが違うんですよ。全然普通のガールズポップバンド」

    「良く分からないな」

    「実際、最初はジャズ研に入ろうと思ってたんです。
    でもそれまでの好みとか、ポップスって言うネガティブさとか、そんなの吹っ飛んじゃうような、それ以上の衝撃があったって言うか。
    テクニックとか全然大した事無かったんですけど、その先輩が弾くと凄いんですよ。
    一言で言うとノれたんですよね」

    私はまだその時には気付かなかったんだよな。

    174 = 17 :

    私はまだその時には気付かなかったんだよな。

    気付けなくてごめんな?

    それで、きっと澪の事も傷付けてたんだよな。

    「その先輩に衝撃を受けたんだ?」

    「ええ。凄くその先輩に影響受けてると思います、音楽をやる上で。だから、大学入ってからバンド組んだんですけど、その時みたいなワクワク感が感じられなくて…、だから、ちょっと揉めちゃったって言うか…」

    「その先輩は今どうしてるの?」

    「それは…」

    クスッ、どう答えるかな。

    「その先輩と一緒に音楽をした方が良いんじゃないの?」

    175 = 17 :

    梓の性格なら、ファンだったり、増えすぎた親戚みたいな扱いをされる事を嫌うはず。

    さあ、どう答える。

    「…」

    「…」

    梓は一つ息を吸い込む。

    準備OK?

    「あ、あの、こう言う言い方は傲慢かも知れないですけど、CD一枚も出してないような、自分の力で何も出来ないような状況じゃ、あの人と一緒にやる資格無いと思うんです。
    だから、そう言う事もあって、あの頃の自分とは違う音を作って送ったつもりです」

    「そっか」

    「はい…」

    さあ、面接が終わって自分がどう評価されたかが気になってるね。

    まあ、私の答えは決まってるんだけどさ。

    176 = 17 :

    「うん。取り合えず検討するよ」

    「あ、はい。お願いします」

    「まったく、評価して無かったらここに来て貰って無い。でも一応、唯と相談してね。あいつは一応共同オーナーみたいなもんだからさ」

    また、嫉妬の表情。

    可愛い超可愛い。

    「今回はこんな感じだけど、何か聞いておく事ある?」

    「あ、えっと…」

    「ん、何?」

    「HTTレコードってのは誰の命名で、どんな意味があるんですか?」

    177 = 161 :

    さるとかさせん

    178 = 162 :

    モンキーアヴォイド!!

    179 = 166 :

    しえーん

    180 :

    バックステージパスって結局一枚しかゲットしてないんだな・・・

    182 = 119 :

    続ききてた紫煙

    183 :

    なんかおもしろい

    184 :

    かっけえええええええ!!!! くそwwwwこのやろうwwwwwファック!!!! ファック!!!! 女の子ファック!!!!

    185 = 180 :

    最後まで読みたい

    186 :

    映像イメージがデフリック効いてないじらじら画面のトゥーンシェイド

    187 :

    面白いなあ

    188 :

    イケメンりっちゃん!

    189 :

    久々に最後まで読みたいと思ったわ
    是非完走してほしい

    193 :

    おもしろいなこれ・・・

    195 :

    面白いです

    199 :

    油断してると落ちますん

    200 :

    てす


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