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    元スレ唯「おいたち!」

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    みんなの評価 : ★★
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    251 = 40 :

    「この包み焼きハンバーグうめー!」

    「そ、そうか?」モジモジ

    「最近のインスタントってすげーなー!」

    「えっ・・・」


    「それ、私の手作りなんだけど・・・」


    「えっ!?」

    「・・・」グスッ

    「今日は澪のお母さんやお父さんいないからてっきりインスタントかと・・・」

    「せっかく、頑張って、作ったのにぃ・・・」ポロポロ

    「ごめんごめん! でも確かに美味いぞコレ」

    「・・・ほんとぉ?」グスッ

    「ああ、マジで!」

    「・・・!」パアアッ

    252 = 40 :

    「澪~、もっとおかわりないの~?」

    「食い過ぎだ!」

    ゴチン!

    「だって、澪の手料理が美味しいんだもん・・・」

    「そ、そうか?」モジモジ

    「じゃあおかわりを・・・」

    「いい加減にしろ!」

    ゴチン!


    「じゃあ、そろそろ帰りますか」

    「えっ・・・」

    「今日、うちに泊まるんじゃないの・・・?」

    「無理無理、明日中学の入学式だぞ?」

    253 = 40 :

    「でも・・・今日パパもママも帰ってこないから・・・」

    「ひとりぼっちは、ヤだよぉ・・・」グスッ

    「でもなぁ・・・」

    「り~つ~ぅ・・・」ウルウル

    その上目遣いは反則だろ・・・

    「分かった分かった!じゃあ荷物取ってくるから!」


    「おまたせ!」

    「お風呂の準備しといたから・・・先に入ってて」

    「え~、一緒に入ろうぜ~」

    「じゃあ、洗濯が一段落するまで待ってて」

    「ほーい」


    何か、澪の家の中がいつもより綺麗になったような気がする。

    澪が掃除したのかな・・・?

    254 = 40 :

    「澪~、終わった~?」

    「ああ、あとは明日干すだけだから・・・」

    「じゃあ一緒に風呂入ろうぜ~!」


    「・・・」

    「・・・」ヌギヌギ

    「澪~、早く脱げよ~」

    「だ、だって・・・恥ずかしい・・・」

    「いいから早く脱げ!」

    「わ、分かったよぉ・・・」


    「ふ~・・・お風呂の後はやっぱ牛乳だよな!」グビグビ

    「澪も飲め飲め!」

    「あ・・・うん」ゴクゴク

    「そういえば・・・澪っていつから特訓してたんだ?」

    「・・・!?」ブフッ!

    255 = 40 :

    風呂に入るので30分ほど抜けます

    保守

    256 = 233 :

    待ってます

    259 = 40 :

    「ななななな、何の事だ?」

    「最近あんまり遊ばなかったのも、特訓してたからだろ?」

    「え・・・、えーっと・・・」

    「ごまかしてもムダだ」

    「何で、バレてるんだ・・・?」

    「いきなり完璧超人になってたら誰でも気付くだろ」

    「そ、そうか?」

    「でも、何でそんな事したんだ?」

    「そ、それは・・・」


    「中学校の次は、高校だろ?」

    「律と同じ高校は無理だと思うから、律と離れ離れになっちゃうだろうから・・・」

    「今のうちに、律に頼らなくても生きていけるようになりたかったんだ・・・」

    「それでも、恥ずかしがり屋だったり、怖い話や痛い話が苦手だったりするのは克服できなかったんだけどな・・・」

    260 = 40 :

    「澪・・・」

    「変わろうと思っても、完全には変われなかった・・・」

    「私って、ダメなやつだよな・・・」


    「・・・いや、澪は十分変わったよ」

    「運動もできるようになったし、家事もこなせるし・・・」

    「私なんて、もう不要なんじゃないのかな・・・」


    「そんな事ないよ・・・律は、私を孤独から解放してくれたヒーローなんだから・・・」

    「私の唯一無二の友達・・・いや、親友だから・・・」

    「これからも、ずっと一緒にいてくれる・・・?」


    「当たり前だろ!」

    261 = 40 :

    「じゃあ、私はリビングで寝るから」

    「・・・」ジーッ

    「?」

    「・・・一緒に寝てもいい?」

    「いいけど・・・私、寝相悪いぞ?」

    「別にいいよ、律と一緒がいいから・・・」


    「「おやすみー」」


    「・・・」zzz・・・

    澪の寝顔・・・可愛いな

    私も寝ようっと・・・


    「律!起きろ!」

    「う~ん、あと3時間・・・」ムニャムニャ・・・

    「早く起きろ!遅刻するぞ!」

    ゴチン!

    262 = 40 :

    「なんとか間に合った・・・流石私!」

    「お前のせいでこんなギリギリになったんだろ!」

    ゴチン!

    「いって~!」


    そして、入学式後のクラス分け発表。

    今年は・・・どうなったかな?

    また澪と一緒だといいけど・・・


    「よかったぁ~! また律と一緒だよぉ~!」

    「でも、そろそろ別の友達も作らないと・・・」

    「律だけでいい!」

    「あのなぁ・・・」

    264 = 40 :

    教室に入ると、澪のところに男子達が殺到した。

    まあ無理もない。

    「ひぃぃっ!」

    「り、律! 助けてぇ~!」


    「もう死にたい・・・」

    「死ぬな」


    担任「では自己紹介をして下さい、まずは秋山さんから・・・」

    「え・・・え~っと・・・」アタフタ

    「あ、秋山澪です!」アタフタ

    「よ、よろしくお願いします・・・」アタフタ

    子達「(きゅるるるりん!)」

    265 = 40 :

    何でもできて容姿端麗な澪は、校内で絶大な支持と人気を得た。

    当の本人は全く望んでいないが。

    まさに、澪は学校のアイドル的存在だった。


    それに対して私の方は、小学校の時と大して変わらなかった。


    そんなある日、私はとあるライブのDVDを入手して澪と一緒にそれを見た。

    「バンドやろうよバンド~!」

    「・・・」

    「はぁ・・・仕方ないな」

    266 = 40 :

    そして、私達は楽器を買うために貯金を続け・・・

    半年後、ようやく楽器を手に入れた。

    「私がドラムで・・・澪がベースか」

    「ギターもキーボードもボーカルもいないじゃん・・・」

    「それに、ベースはまだしもドラムなんて誰に教わるんだ?」

    「ああ、それならマキちゃんに頼んであるから」

    「律のくせに用意周到だな」


    「バンドを組めるのは高校に入ってからかなぁ・・・」

    「でも、この辺で軽音部のある学校は桜高ぐらいしかないぞ?」

    「だったらそこに行けばいいじゃん」

    「あのなあ・・・」

    267 :

    これ澪話すことなくなっちゃうだろ

    268 :

    「偏差値70・・・だと・・・!?」

    「律には無理だろ?」

    「いや、私は諦めない!」

    「澪、勉強教えてくれ!」

    「分かったよ・・・」

    この時の熱意はわずか三日で冷めてしまったが。


    そして、中3になると・・・

    「志望校どこにした?」

    「桜高」

    「無理があるだろ・・・」

    「澪は私と同じ高校に行くのが嫌なのか!?」

    「そうじゃないけど・・・」

    「じゃあいいじゃん!」

    269 :

    >>267
    みなまで言うな!

    270 :

    マキちゃん?てなに?

    271 = 40 :

    「だったら今日から猛勉強だな!」

    「え~・・・」

    「私が教えてやるから・・・」

    「さっすが澪~!」


    それから約一年間、ひたすら(?)勉強し・・・

    ついに、運命の時がやってきた。

    合格発表の日だ。

    272 = 40 :

    「・・・」ジーッ

    「・・・」ジーッ


    「あっ・・・あった・・・」

    「私も・・・」

    「合格だぁー!!」

    「良かった・・・」ホッ

    ____
    ___
    __

    273 :

    えっ?偏差値70なの??

    274 = 40 :

    「・・・という感じだな!」

    「どうだ!感動しただろ!」


    「私達の過去に」

    「比べれば」

    「まだまだですね」


    「こういう時だけ連携するな!」


    律編おわり

    275 :

    偏差値70…だと…?

    唯入学無理じゃん

    276 :

    唯紬梓の過去が重すぎて律が・・・

    277 = 270 :

    >>275
    唯はやればできる子
    そしてやらないとできない子

    278 = 40 :

    律編が終わりました
    ちなみに、ほのぼの路線は律だけだと思います
    あとは澪編・憂編ですね
    docomoが再規制される前に終わるかどうか

    PCが三ヶ月規制なので、docomoが規制されると2ちゃんねるに書き込みできなくなります
    その場合、製作情報VIPに移って続行すると思います

    >>267
    大丈夫です
    >>270
    ラブクライシスのドラム、第一期14話を参照
    >>273
    桜高がって事です

    279 = 275 :

    >>277
    唯はそれもそうだな…ってなんとなく納得?できるが…

    純は…orz

    280 = 40 :

    次の日

    「「じゃあ最後は澪ちゃんね!」」

    「えっ!?」

    「逃がしませんよ・・・澪先輩」

    「梓まで!?」

    「早く白状しちゃえよ」

    「わ、分かったよぉ・・・」


    「じゃあ、話すからな・・・」

    282 = 40 :

    __
    ___
    ____

    私は、とても恥ずかしがり屋で、運動が苦手だった。

    そのせいか、小さい頃は誰も友達がいなかった。

    幼稚園の頃はイジメられていた程だ。


    子達「やーい!弱虫ー!」

    彼らはそう言うと、私に砂をかけたり、泥をぶつけたりしてきた。

    「やめて・・・やめてよぉ・・・」ポロポロ

    子達「やーい!泣き虫ー!」

    バシッ!バシッ!

    「ううっ・・・痛いよぉ・・・」ポロポロ

    283 = 40 :

    「・・・」グスッ

    子達「ねえ、汚れた服を洗ってあげる!」グイグイ

    「えっ・・・」


    子達「せーの!」

    ドンッ!

    「うわああっ!」

    バッシャーン!


    男子達に攻撃され、女子達によって池に突き飛ばされる。

    いつものパターンだ。

    そのせいで、毎日帰る頃には服がボロボロになっている。

    284 = 40 :

    今日はそろそろ寝るので、保守よろしくお願いします

    docomo規制が再発動しない事を祈って保守

    285 = 276 :

    お疲れさん、おやすみ!

    288 :

    >>284
    おい
    モリタポあげよーか?

    289 :

    ふぅ
    やっと追いついた。続き待ち

    290 = 267 :

    ほも

    292 = 267 :

    落とさせない

    295 = 40 :

    再開します

    >>288
    嬉しいですが、
    モリタポのシステムがよくわからないです

    296 = 40 :

    「ただいま・・・」

    ママ「おかえり、澪ちゃん♪」

    「うぇぐ・・・うぅっ・・・」ポロポロ

    「またぁ・・・イジメられたよぉ・・・」ポロポロ

    ママ「澪ちゃんは何も悪くないのに・・・大変だったわね・・・」ナデナデ


    ママ「澪ちゃんも、もうすぐ小学生ね」

    「うん・・・」

    「どうせ、またイジメられるんでしょ・・・?」

    ママ「・・・」

    「友達なんて、一生できないよ・・・」

    297 = 286 :

    おかえり!

    298 = 40 :

    そして、小学校の入学式の日。

    入学式が終わると、自分のクラスに向かった。


    担任「では自己紹介をして下さい、まずは秋山さんから・・・」

    えっ・・・」

    自己紹介・・・?


    ふと気が付くと席に戻っていた。

    緊張し過ぎて、何を言ってたかは覚えてない。


    「みんな、よろしくッ!」ビシッ!

    「・・・!」クスクス

    面白い子だな・・・


    結局、友達ができないまま放課後になった。

    イジメられないだけ前よりマシか。

    299 = 40 :

    しばらくの間、誰とも関わらずにひとりぼっちだった。

    でも、最近・・・

    「すごーい、100点だー!!」

    「・・・!」ビクッ

    あの子がちょっかいを出してくるようになった。


    そして、私が4年生になった頃・・・

    先生「秋山さん、あなたの作文が県から賞を貰ったわよ!」

    「えへへ・・・」

    先生「それでね、賞を貰った人は・・・全校集会でそれを読まなきゃいけないの」

    「えっ・・・!?」


    「・・・」グスッ・・・

    放課後、私が公園で泣いていると・・・


    「どうしたの?」

    300 = 40 :

    「へ?作文読みたくない?」

    「なんで?」

    「だって恥ずかしいもん・・・」

    「恥ずかしくないよ、すごいよー!」

    「ぜ、全然すごくなんかないよ!!」

    「だって、賞もらったのクラスで澪ちゃんだけだよ?」

    「私だったらみんなに自慢するな~・・・」

    勝手な事ばっか・・・言わないで・・・!

    「だったらりっちゃんが賞もらえばよかったのに!」

    「みんなの前で読むのヤだよぉ!!」


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