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    元スレ唯「おいたち!」

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    みんなの評価 : ★★
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    151 = 113 :

    よっつんばいならぬ乙んばい
    これからもがんばれ

    152 = 40 :

    春休み中に桜ヶ丘への引っ越しを済ませ、ついに中学校の入学式の日がやってきた。

    入学式というものに参加するのは初めてなのでとてもわくわくしていたが、意外と普通だったので少しがっかりした。

    そしてクラス分け。

    私のクラスは・・・3組。

    今度こそ、友達を作れるかな?


    担任「じゃあ一人づつ、自己紹介をして下さい」


    「えっと・・・、この春から桜ヶ丘に引っ越して来た琴吹紬です。よろしくお願いします・・・」

    子A「質問です! 琴吹さんは何か特技はありますか?」

    「小さい頃からピアノをやっているので、ピアノを弾くのは得意です」

    「じゃあ私からも! 琴吹さんは頭がいいと聞いたんですが本当ですか?」

    「先生にはよくそう言われます」

    「じゃあ、今度勉強教えてね!」

    「はい、喜んで♪」ニコッ

    153 = 90 :

    いい中学校だな

    154 = 40 :

    やっと自己紹介が終わった・・・

    ここまで質問攻めされるとは思いもしなかった。

    次の人は・・・

    「この春から桜ヶ丘に引っ越してきた紫合天(シアワセ ソラ)です。よろしくお願いします・・・」

    あの人は・・・紫合グループ会長の次男・・・?


    学活の時間が終わると、男子は私のところに、女子は天君のところに集まっていた。

    子B「ニックネームはどうする?」

    「えーっと・・・うーん・・・」

    「じゃあ、『ムギ』って呼んでね」

    155 = 40 :

    そして給食の時間。

    給食当番の人が味噌汁をこぼしてしまい、それが私の制服にかかった。

    でも、小学校の時のようにはならなかった。

    子C「すまん! これ使って!」

    彼はそう言ってハンカチを差し出した。

    私は笑顔でそれを受け取り、自分の服を拭いた。

    普通の人からすれば何気ない事だが、私はそれがとても嬉しかった。

    相手が対等に接してくれたのだから。


    子A「俺のむぎゅうに何て事を・・・」ボソッ

    156 :

    天くんか DQNネームめ

    157 = 90 :

    むぎゅうてwww

    158 = 40 :

    給食の次は昼休み。

    「ムギちゃ~ん!数学教えて~!」

    質問の時の女の子が早速助けを求めてきたので、私は彼女に数学を教える事になった。

    「ここにこれを代入して・・・」

    「そういう事か! 分かったぞー!」


    そして放課後。

    部活動見学の期間らしい。

    どこへ行こうか迷っていると・・・

    「琴吹さん!」

    159 :

    「天君?」

    「どこへ行こうか迷ってたんでしょう?」

    「うん・・・」

    「じゃあ、一緒に見て回りませんか?」

    「えっ・・・? 私なんかでいいの?」

    「もちろん構いませんよ、早く行きましょう!」


    その後、天君と一緒にいろんな部活を見て回ったが、入りたいと思うような部活は無かった。

    ちなみに、天君は柔道部に入部するつもりらしい。


    「琴吹さん、今日はありがとう!」

    「天君も、誘ってくれてありがとう・・・」

    「じゃあまた明日!」

    「またね・・・」

    160 :

    ウホッシュッシュッ

    161 = 40 :

    学校を出たあとは、バス停へ向かう。

    そして、家の近くまでバスで移動。

    バスを降りて徒歩数分で、自宅に到着する。

    もちろん、斎藤の送り迎えは私の方から拒否している。

    みんなと同じように通学したいからだ。


    斎藤「お帰りなさいませ、紬お嬢様」

    「ただいま♪」ニコッ

    斎藤「随分と嬉しそうに見えますが・・・」

    「そうかしら?」


    「紬、中学校初日はどうだった?」

    「えっとね・・・」

    私は今日あった事を全て父に話した。

    もちろん笑顔で。

    162 :

    給食だっけ?まあいいや

    163 = 162 :

    中学校だったか・・・スルーして下さい

    164 = 40 :

    次の日も、その次の日も、私は学校で楽しく過ごした。

    気がつくと、既に入学式から十日が経過していた。

    けれど、最近困った事がある。

    天君の事が気になるのだ。

    ・・・もしかしたら、これが、恋!?

    すぐにでも誰かに相談したいところだが、琴吹家の執事達はこういう事には疎い。

    どうすればいいんだろう・・・?

    165 = 40 :

    そろそろ寝るので朝まで保守お願いします

    保守

    166 :

    律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律律

    169 = 160 :

    よっつんばいならぬ乙んばい

    171 :

    しかたない

    175 :

    ふん

    176 :

    一日一話で5日保守しろって甘え過ぎだろ

    177 :

    ほら、もう朝だぞ

    180 :

    「ホシュリーナ」

    「えっ 何が?」

    181 = 40 :

    いつまでも悩んでたって進歩しない。

    とりあえず学校に行こう。


    「琴吹さーん!」

    「な、何?」

    「今度の土曜日・・・空いてる?」

    「えっ・・・」

    「一緒に遊園地でも行こうかなって思ったんだけど・・・」

    それって要するに・・・デート!?

    「ダメかな?」

    向こうから誘われるなんて思いもしなかった・・・

    「そんな事ないわ、行きましょ♪」ニコッ

    182 = 40 :

    そして、デートの日。

    「琴吹さーん!」

    「あっ・・・天君!」

    「じゃあ、行こうか」

    「はい!」


    まず最初は、ジェットコースターに乗った。

    「うわああああああああ!」

    「私、こういうのに乗ってみたかったの~♪」


    次は、お化け屋敷。

    「紬さん、怖くない?」

    「学園祭のより凄い・・・」

    183 = 40 :

    いろいろなアトラクションを楽しみ、最後は観覧車。

    「・・・」

    「・・・」

    観覧車から見える外の景色は、とても綺麗だった。

    観覧車の一番高いところで告白すると・・・っていう言い伝えもあったっけ。

    そして、一番高いところまで来た。

    告白するなら、今しかない!

    「あ、あの・・・」

    「?」


    「つ、付き合って下さい!」

    184 = 40 :

    「えっ・・・」

    「・・・」ドキドキ

    「もちろん、いいよ」

    「!?」

    「これからもよろしくね、ムギちゃん♪」ニコッ

    「・・・!」パアアッ


    「今日は楽しかったね」

    「う、うん・・・」

    「じゃあ、また来週!」

    「あ、はい!」

    185 = 40 :

    家に帰ると、執事達が一斉にこう言った。

    「紬お嬢様!おめでとうございます!」

    えっ・・・!?

    「まさか、今日ずっと見てたの・・・?」

    斎藤「その通りでございます」

    「告白の時も・・・?」

    斎藤「もちろん、撮影させていただきました」

    「・・・!」カアアッ


    「紬、相手の名前は?」

    「紫合天・・・」

    「紫合だと!?」

    「でも、天君は、いい人だから・・・」

    「そうか・・・もう私は手を出さないと決めたからな、好きにしていいぞ」

    「うん!」

    186 = 40 :

    「父上、計画は順調でございます」

    「思いっきり舞い上がっているところから、突き落としてやれば・・・」

    「精神的に相当追い込まれるでしょう」

    「暗殺するより、精神的に追い込んで自殺させる方が・・・」

    「簡単なんですよ」


    次の日、私が学校へ行くと・・・

    「おはよう、ムギちゃん♪」ニコッ

    「おはよう、天君♪」ニコッ

    これが・・・恋人同士・・・

    そして放課後、部活をやっていない私は家に帰った。

    187 = 40 :

    「ちょっと来てくれ」

    子達「何だ?」

    「琴吹紬をイジメてくれないか?」

    子達「お前・・・彼女をイジメるって・・・」

    「あんなの上辺だけだ、琴吹と紫合が敵対してるのは知ってるだろう?」

    「暗殺するより、精神的に追い込んで自殺させる方が楽だからな・・・」

    子達「でも、可愛いムギちゃんにそんな事できないよ・・・」

    「・・・社会的に抹殺されてもいいのか?」

    子達「!?」

    「多額の借金を負わせたり、無実の罪で逮捕させたり・・・こっちにはいろいろと手段があるんだよ」

    「人生を終わらせたい奴は手をあげろ」

    子達「・・・」シーン・・・

    「じゃあ明日から、よろしくな」

    188 = 40 :

    「ああ、俺が指示した事は誰にもバラさないように」

    「じゃあな」


    子B「どうする?」

    子D「ムギちゃんをイジメるなんて・・・そんな事できないよ・・・」

    子A「ムギちゃんには琴吹がついてるんだ、ここはムギちゃんに真相を伝えて協力してもらうしかないよ」

    子A「そして、天の野郎に反撃するんだ!」

    子C「でも、ムギちゃんの連絡先知らないよ?」

    子E「とりあえず明日ムギちゃんが来るまで、天をイジメて縛り上げとけばいいよ」

    子E「そしてムギちゃんが来たら、天自身から真相を暴露させる・・・」

    子E「紫合グループが何かやろうとしても、琴吹グループが守ってくれるはずだよ」

    子A「よし、それでいこう!」

    子達「オー!」

    189 :

    面白い

    190 = 160 :

    ところどころ王道をねじまげるあたり良いと思う

    191 = 40 :

    次の日、私が学校に行くと・・・

    「・・・チッ」

    天君がイジメられていた。

    子A「ほら、ムギちゃんが来たぞ! 本当の事言えよ!」

    ドガッ!

    「うぐッ!?・・・」

    子B「早くしろ!」

    「仕方ねぇな・・・」

    「琴吹紬!俺はお前の恋人なんかじゃない!」

    「俺はお前を精神的に追い込んで自殺させるためにここへ来たんだ!」

    「だから、昨日コイツらにお前をイジメるように指示した!」

    子達「誰がムギちゃんを悲しませるような事するかよ!」

    192 = 40 :

    「くそっ・・・!覚えてろ・・・!」

    彼がそういうと、一人の執事が窓ガラスを突き破って教室に突入してきた。

    執事「・・・」

    その執事は無言のまま男子達を蹴散らし、天君を解放すると、彼を連れてすぐに自家用ヘリで撤退していった。


    私はすぐに携帯電話を取り出し、斎藤に指示を出した。

    これで、紫合グループによる男子達への報復は防げるだろう。

    でも・・・

    「ううっ・・・」グスッ

    子C「気にするなよ、あんな奴」

    「うん・・・」

    193 = 40 :

    その日は一日中、みんなに慰めてもらってばかりだった。

    「じゃあね、ムギちゃん!」

    「うん・・・」


    家に帰ると、斎藤が出迎えてくれた。

    斎藤「指示通り、手配をしておきました」

    「ありがとう・・・」


    「斎藤、最後のミッションだ」

    「一人の人間として、紬の父として、紫合を許す訳にはいかない・・・」


    「何ッ!?兄さんが暗殺された!?」

    「くそっ!琴吹の仕業か!」

    「このままだと俺の命も危ない・・・桜ヶ丘から撤退するぞ!」

    執事「了解致しました」

    194 = 40 :

    私は家に帰った後、ずっと泣いていた。

    大好きだった人に裏切られたのだから。

    「ううっ・・・」グスッ


    次の日、担任の先生から天君が引っ越した事を伝えられた。


    それから数ヶ月・・・

    みんなが慰めてくれたおかげで、私はもうすっかり立ち直っていた。

    でも、一つだけ前と違う事がある。

    子A「あの・・・」

    子A「つ、付き合って下さい!」

    「気持ちは嬉しいけど、男女の仲は・・・」


    「まだちょっと、遠慮したいの」

    197 = 40 :

    「ははは・・・臨時に増員するとは、よく考えたねぇ」

    斎藤「紬お嬢様が高校生になられる前に、紫合グループを倒す事が目標ですので・・・」

    斎藤「あなたが、その紫合家の最後の一人です」

    「もう俺の負けだ、早く撃て」

    斎藤「では、あなたの望み通りに・・・」


    こうして、私が中2の時、紫合グループは崩壊した。

    198 = 40 :

    そして時は流れ・・・私は中3、受験生になった。

    今日は二者面談だ。

    担任「第一志望はどこですか?」

    私が目指している高校は、あの時からずっと、変わっていない・・・

    「桜ヶ丘女子高等学校です!」

    ____
    ___
    __

    199 :

    斉藤スレですねわかります

    200 = 40 :

    「・・・っていう感じかしら」


    「・・・」

    「何か・・・」

    「凄いな・・・」

    「・・・でも、喋っちゃってよかったんですか?」

    「ええ、だけど・・・」


    「今話した事は、私達だけの秘密ね♪」ニコッ


    紬編第二部おわり


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