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    元スレ唯「おいたち!」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - けいおん! + - 相良宗介 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    201 = 40 :

    紬編がやっと終わりました

    あとは、律編、澪編、最後に憂編です

    202 = 40 :

    次の日

    「じゃあ今日は澪ちゃんね!」

    「えっ・・・」

    「おい!私をスルーすんな!」

    「だって、りっちゃんのお話はくだらない事ばっかりになりそうなんだもん・・・」

    「何だとー! 私にだって、すごーく重厚な、聞けば誰でも感動する過去があるんだぞ!」

    「じゃあ話してみて下さい」

    「よーし分かった! 今日は私の番だー!」

    203 = 40 :

    ただ今、仕事が臨時に入ったので夜まで抜けます

    保守よろしくお願いします

    207 = 160 :

    209 = 171 :

    てい

    210 :

    皆過去暗すぎだろwww

    211 :

    >>112
    梓の電話帳に梓の連絡先があるのか

    212 :

    登場人物に漏れなく辛い過去があります

    214 = 171 :

    まだよ

    218 :

    まだ三つも残ってるのか
    楽しみだ

    219 = 40 :

    __
    ___
    ____

    両親は日本人だけど、私が生まれたのは日本じゃなかった。

    治安は最悪で、まるで地獄のような国。

    警察なんて、存在しないも同然だった。

    強盗殺人は毎日のように発生し、日常茶飯事と化していた。

    幼稚園なんて行けるはずもなく、毎日死の恐怖と隣り合わせ。

    そんな私達一家に転機が訪れる。

    父がパスポートを手に入れてきたのだ。

    「これで、やっと日本に帰れる・・・」

    「そうね・・・」

    220 = 40 :

    「ねぇねぇ、日本ってどんな国なの?」

    「こことは大違いで、とっても平和な国よ」

    「ふーん・・・」


    その数日後、私達一家は荷物をまとめて船に乗った。

    「姉ちゃん、楽しみだね!」

    「うん!」


    「お父さん、どうやってパスポートを手に入れたの?」

    「琴吹っていうお金持ちの日本人にお願いして、手配してもらったんだ」

    「国籍や家の方も大丈夫だって言ってたよ」

    「へぇ・・・琴吹って凄いんだね!」

    221 = 40 :

    約一週間後、私達一家は日本に到着した。

    「ここが・・・日本・・・!」

    あの国とは大違いだった。

    街は整備され、衛生環境も良好。

    何より、みんなが生き生きとしている。


    その後、私達の家がある桜ヶ丘というところまでバスで移動した。

    母の話によると、私はちょうど小学校に入学する直前らしい。

    春休みと呼ばれる時期で学校や幼稚園はないので、日本語の勉強をしておいた。

    向こうでも家の中では日本語で話していたので、日本語は話せるけどとりあえず・・・


    そして、入学式の日がやってきた。

    222 = 162 :

    むぎゅは偉大だった

    223 = 40 :

    日本国籍こそ取得したものの、日本の生活には不慣れだったので最初は静かにしているつもりだったが・・・


    担任「自己紹介をして下さい、まずは秋山さんから・・・」

    「え・・・えーっと・・・」

    可愛い子だな・・・

    「あ、秋山澪です・・・」

    何か、凄く恥ずかしがってる。

    「よ、よろしくおねがいしましゅ・・・」

    あ、噛んだ。

    「・・・!」カアアッ

    その子は必要最低限の事だけ言うと、すぐに席へ戻っていった。

    見た感じだと、友達は特にいないみたいだった。

    224 = 40 :

    担任「じゃあ次は田井中さんの番ね」

    あの子みたいに友達がいないのは嫌だなぁ・・・

    よし、もう素の自分を出すしかない!

    「田井中律です!呼び方は律でもりっちゃんでもお好きにどうぞ!」

    「みんな、よろしくッ!」ビシッ!

    フッ・・・決まったぜ・・・

    プッ・・・アハハハハ!

    「笑うなー!」

    そういえばあの子は・・・

    「・・・!」クスクス

    一応笑ってた。

    225 = 40 :

    全員が自己紹介を終えると、休み時間になった。

    何故か、みんなが私のところに集まってきた。

    子F「田井中って外国にいたんだろ?」

    「そうだぜ、りっちゃん武勇伝でも話してやろうかー?」


    いろいろと喋っていたら休み時間が終わり、給食の時間。

    担任「今日は自由に机をくっつけていいですよー!」

    担任「みんなで仲良くしましょうね」


    「よーし、みんな集まったかー?」

    子達「オー!」

    「負けた奴は片付け担当! いいな?」

    子G「言い出しっぺが負けたりしてなー!」

    「何だとー!?」

    ジャンケンポン!

    226 = 160 :

    律……いいなぁ

    227 = 40 :

    「くそっ・・・本当に負けた・・・」

    そういえば、あの子はどこだろう?


    ・・・あ、いた。

    「・・・」パクパクモグモグ

    やっぱり一人で食べてる。


    とりあえず、私はクラスに溶け込む事に成功した。

    でも・・・

    先生「田井中さん、勉強しましょうね~」

    先生はこう言って、0点のテストを私に返した。

    「あはははは・・・」

    そう、私は勉強が苦手なのだ!

    228 = 40 :

    しかし、私には特技がある!

    先生「位置について・・・よーい、ドン!」

    スタタタタ・・・

    「どうしたお前ら~!」

    子F「あいつ速過ぎだよ・・・」

    治安が悪く、道も全く整備されていないような国で育ったので運動は得意だった。

    男子ですら相手にならない。

    あの子の方を見てみると・・・

    「・・・」ハァ・・・ハァ・・・

    凄い苦しそう。運動が苦手みたいだ。

    229 = 162 :

    律充

    230 = 40 :

    だんだん日本での生活や学校生活にも慣れていき、心の余裕ができてきた。

    何か新しい事をしよう。

    そこで、あの子が気になるので少しちょっかいを出そうと思った。

    「・・・」ジィー

    「何読んでるの!?」

    「!?」ビクッ

    「ねー見せて~~」

    「・・・」ウルウル


    「すごーい、100点だー!!」

    「・・・!」ビクッ


    「澪ちゃんって絵もうまいんだ!!」

    「ひぃっ」ビクッ


    あの子の反応が面白いので、しょっちゅうちょっかいを出すようになった。

    でもこの時は、あの子と親友になるなんて思ってなかったけど・・・

    231 = 40 :

    そして私は順調に進級していき、小4になった。

    よく考えたら、毎回あの子と同じクラスになってるような・・・?


    学活の時、担任の先生からあの子の作文が県から賞をもらった事を聞いた。


    その日の放課後に学校の外に出ると、どこかから誰かの泣いている声が聞こえた。

    公園の方からかな?


    私が公園に行くと、あの子が泣いていた。

    「・・・」グスッ・・・

    「どうしたの?」

    232 = 40 :

    夕食のため、少しの間抜けます

    保守

    233 :

    ダメです
    書いてください

    234 :

    鬼だなwww

    235 :

    た、夕食

    237 = 40 :

    どうやら、賞をもらった人は全校集会でその作文を読まないといけないらしい。

    もちろん、みんなの前で。

    あの子は恥ずかしがり屋なので、読みたくなくて落ち込んでいたようだ。

    「なんで?」

    「だって恥ずかしいもん・・・」

    「恥ずかしくないよ、すごいよー!」

    「ぜ、全然すごくなんかないよ!!」

    「だって、賞もらったのクラスで澪ちゃんだけだよ?」

    「私だったらみんなに自慢するな~・・・」


    「だったらりっちゃんが賞もらえばよかったのに! みんなの前で読むのヤだよぉ!!」

    「!!」

    238 = 40 :

    「・・・」ドキドキ

    「あ・・・ご、ごめんなさい・・・」シュン・・・

    澪ちゃんってこんな大きな声出せるんだ・・・

    なんか・・・面白いっ!!

    「ねえっ!!」

    「?」

    「今からうちにおいでよ!! 特訓しよう!!」

    「え・・・ええっ!?」

    「で・・・でも・・・」

    「いいからいいから!!」

    239 = 40 :

    「・・・どうぞっ!!」

    「・・・できないよぉ~・・・」

    「台もっと高くする?」

    「そ、そういう事じゃなくって・・・」

    「う~ん・・・」

    どうすればいいんだろ?

    そういえば、お父さんが緊張した時は観客をじゃがいもだと思えって言ってたような・・・

    じゃがいもの真似はできないけど、パイナップルぐらいなら・・・


    「はい! 出来上がり!」

    「・・・なあに?それ・・・」

    「パイナップル!!」

    240 = 40 :

    「パイナップルの真似~」

    「・・・!」クスクス

    「ん?」

    「ぜ、全然似てないよ~・・・」

    「えへへ・・・」


    そして、全校集会の日。

    澪ちゃんは、ちゃんと発表できていた。

    内容がちょっとアレだったけど・・・


    「りっちゃん、昨日はありがと・・・」

    「いいよいいよ、友達でしょ?」

    「私なんかが友達でいいの・・・?」

    「もちろん!」

    241 :

    50まで読んだけどこれは痛い。ほら、何パクったか言ってみろよwwwwww

    242 = 40 :

    それから、澪ちゃんは私の家によく遊びにくるようになった。


    「おーい姉ちゃん・・・ってあれ?姉ちゃんの友達?」

    「うぅ・・・」ビクビク

    「(か、可愛い・・・)」

    「あ、紹介するの忘れてた」

    「澪ちゃん、こいつが私の弟の聡だよ」

    「聡、この子が私の友達の秋山澪ちゃんだ」

    「よろしくおねがいします・・・」ペコリ

    「こ、こちらこそ・・・」


    「ねぇりっちゃん」

    「何?」

    「今度、私のおうちに遊びにこない?」

    「いいよー!」

    243 = 40 :

    「ここが私のおうちだよ・・・」

    私の家がすぐそこに・・・こんなに近くにあったとは。

    「ママ、ただいま~」

    ママ「澪ちゃん、おかえり♪ あれ?横の子は?」

    「私の友達のりっちゃんだよ」

    「田井中律です! お邪魔しまーす!」

    ママ「まあ・・・ついに澪ちゃんがお友達を・・・」

    ママ「パパに連絡しなきゃ!」アタフタ

    「・・・入っていいのかな?」

    「大丈夫だよ、早く入って」


    ママ「さあ、今日のおやつは特大ケーキよ!」

    「こんなに食べたら太っちゃうよぉ・・・」

    ママ「じゃありっちゃん、遠慮せずにどんどん食べてね!」

    私はどんなに太ってもいいんですか・・・?

    244 = 40 :

    「ごめんね、ママが迷惑かけて・・・」

    「大丈夫だよ、気にしないで!」

    「うん・・・」


    「あのね、りっちゃん・・・」

    「ずっと、一緒にいてね・・・」

    「もちろん! 私達、もう親友だよ!」


    次の日、私は宿題をやるのを忘れていたので、澪ちゃんに見せてもらう事にした。

    「悪いねぇ~」

    「ううん、全然平気だよ」

    「でも・・・自分でやらないと、力にならないよ?」

    「うぅっ・・・分かった、次からは自力で頑張ってみるよ」


    こうして、澪ちゃんと仲良くなっていった。


    245 = 40 :

    そして私が小6になった頃、面白い本を見つけた。

    『行動を変えれば人も変わる!』

    これだ! これなら澪ちゃんもきっと・・・


    「恥ずかしがり屋を治すには自分に自信を持たなきゃ!」

    「まずは喋り方!!」

    「語尾に『だぜ』を付ければ自信満々に見えるよ!」

    「わ・・・私は秋山澪・・・だぜー・・・」

    「そうそうその調子!!」


    「え?今日は遊べないのか?」

    「うん、ちょっとね・・・だぜー・・・」

    「何でも『だぜ』を付ければいいってもんじゃないだろ・・・」

    あれ?澪じゃなくて私の方があの喋り方になっちゃった・・・?

    246 = 40 :

    「え?今日もダメなの?」

    「うん、ちょっと用事が・・・だぜー・・・」

    「・・・分かった」


    「随分と眠そうだなー、澪ー?」

    「そ、そんな事ない!」

    「夜遅くまで何やってたんだー?」

    「それは、まだ・・・言えない・・・」

    「?」


    最近、澪と遊ぶ時間が減ったような気がするなぁ・・・

    何か隠してる事があるっぽいし・・・


    「春休みはいっぱい遊ぼうぜー!」

    「ごめん、いろいろあるからあんまり遊べないかも・・・」

    「そっか・・・」

    247 = 40 :

    中学生になる直前の春休みのある日、私は公園を歩いていた。

    ふと前を見ると、ジャージ姿の少女が走ってくる・・・って、

    「澪!?」

    「り、律!?」


    「いやー、こうして見ると・・・」

    「ん?」

    「澪ってスタイル抜群だよな~・・・胸もあるし、背も高いし・・・」

    「そ、そうか? 律だって・・・」

    「・・・いや、何でもない」

    「うわーん! 澪ひどーい!」

    「あ、ごめんごめん・・・」

    248 = 40 :

    「そういえば、何でそんな格好して走ってたんだ?」

    「それは・・・えっと・・・」

    「よし! じゃあ勝負!」

    「ここから私の家まで競走だ! 私が勝ったら、今まで隠してた事全部白状してもらうからな!」

    「分かった・・・」

    よし、これでやっと聞き出せる。

    澪は運動が苦手だったはずだ。

    「位置について・・・よーい、ドン!」

    249 = 40 :

    「・・・」

    「・・・?」

    あれ?澪ってこんなに速かったっけ・・・

    「・・・♪」

    「・・・!?」

    ヤバい、このままだと引き離される・・・、私もスピードアップしよう。


    「・・・」

    「・・・!」ハァ・・・ハァ・・・

    澪のやつ・・・ずっとハイスピードで走ってるのに、何でバテてないんだ・・・?

    ゴールの私の家はもうすぐ・・・

    「・・・!」ハァッ・・・ハァッ・・・

    澪から、聞き出すためにも、負ける訳には、いかない・・・

    「・・・」フラフラ


    「・・・」バタッ・・・

    250 = 40 :

    目が覚めると、私は澪の部屋のベッドで横になっていた。

    確か、澪とマラソン対決してて、それで・・・

    ガチャッ

    「律! 大丈夫か!?」

    「大丈夫だよ、そんなに気にすんなって」

    「律に何かあったら・・・私・・・」グスッ

    「はいはい、分かったから」


    「夜ご飯は食べれるか?」

    「ああ、平気だよ」

    「じゃあ、もうリビングに用意してあるから・・・」

    「ほーい」


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