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元スレみくる「長門さんはお化粧したって無駄ですよ」
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古泉(ギクリ――!)
ハルヒ「ユキが、消えた?」
古泉「ちょっと待ってください、落ち着いてください、お二人とも。この話は」
キョン「長門がっ! 消えちまった……いなくなっちまったんだよ! 跡形もなく!」
古泉「……! ……!」
ハルヒ「いなくなったって、その、家出、ってこと? よね?」
古泉「え、ええ、ええそうでしょう。そのようですね」
ハルヒ「……いいわ。話を続けましょう。それで、我がSOS団のユキが失踪してしまった。そしてそのことに、これまた我がSOS団のミクルちゃんが関わっている。
それも、キョンがこんなに取り乱してしまうほどにね。ここまででおかしいところはなさそうね。ないかしら、古泉君?」
古泉「え、ええ。一応いまのところは、僕にも辻褄があっていると思いますよ?(キリキリ)」
ハルヒ「問題はここからね。つまるところ、これは、ミクルちゃんがユキに対して家出をしてしまうような、そしてキョンがあれだけ取り乱してしまうほどの何かを行った」
キョン「ああ。ああ……多分、そうなんだろうな」
古泉(どうか、平静さを取り戻していてくださいよ……? あっ胃が)
ハルヒ「それじゃあ、キョン?」
ハルヒ「話してちょうだい。いったい何があったのか――私たちでできることなら、なんでもするから……!」
ハルヒ「ユキが、消えた?」
古泉「ちょっと待ってください、落ち着いてください、お二人とも。この話は」
キョン「長門がっ! 消えちまった……いなくなっちまったんだよ! 跡形もなく!」
古泉「……! ……!」
ハルヒ「いなくなったって、その、家出、ってこと? よね?」
古泉「え、ええ、ええそうでしょう。そのようですね」
ハルヒ「……いいわ。話を続けましょう。それで、我がSOS団のユキが失踪してしまった。そしてそのことに、これまた我がSOS団のミクルちゃんが関わっている。
それも、キョンがこんなに取り乱してしまうほどにね。ここまででおかしいところはなさそうね。ないかしら、古泉君?」
古泉「え、ええ。一応いまのところは、僕にも辻褄があっていると思いますよ?(キリキリ)」
ハルヒ「問題はここからね。つまるところ、これは、ミクルちゃんがユキに対して家出をしてしまうような、そしてキョンがあれだけ取り乱してしまうほどの何かを行った」
キョン「ああ。ああ……多分、そうなんだろうな」
古泉(どうか、平静さを取り戻していてくださいよ……? あっ胃が)
ハルヒ「それじゃあ、キョン?」
ハルヒ「話してちょうだい。いったい何があったのか――私たちでできることなら、なんでもするから……!」
――――――
古泉「それは……」
ハルヒ「……落ち着きなさい古泉君? キョン、確認させてもらうけど、大丈夫?」
キョン「ああ……」
ハルヒ「ユキは失踪する直前まで、自分の容姿や性格について、周りからどう思われているのかを、ひどく気にしていたというのね?」
ハルヒ「そしてそれはすべてあのミクルちゃんが、私たちの知らないところでユキとふたりきりになったところを狙って、陰湿なでまかせをふきこんでいた。ユキはそれを鵜呑みにしてしまった」
ハルヒ「そしてついにユキが失踪してしまった。その直後よ。あんたは部室のドアの前で必ず一度立ち止まるクセがついていた。ミクルちゃんの着替えを覗かないためにね。でも」
ハルヒ「あんたは聞いてしまった。ミクルちゃんの、今までに聞いたこともないような笑い声を」
キョン「ああ……」
ハルヒ「いなくなってしまったユキを、ユキがいなくなってしまったことを、とてもうれしそうに嗤う――その、ミクルちゃんの、声を」
キョン「ああ……!」
ハルヒ「……ふぅ」
キョン「!!」
ハルヒ「ねえ、古泉君? 副団長のあなただから聞くけど……どう思う?」
古泉「それは……」
ハルヒ「……落ち着きなさい古泉君? キョン、確認させてもらうけど、大丈夫?」
キョン「ああ……」
ハルヒ「ユキは失踪する直前まで、自分の容姿や性格について、周りからどう思われているのかを、ひどく気にしていたというのね?」
ハルヒ「そしてそれはすべてあのミクルちゃんが、私たちの知らないところでユキとふたりきりになったところを狙って、陰湿なでまかせをふきこんでいた。ユキはそれを鵜呑みにしてしまった」
ハルヒ「そしてついにユキが失踪してしまった。その直後よ。あんたは部室のドアの前で必ず一度立ち止まるクセがついていた。ミクルちゃんの着替えを覗かないためにね。でも」
ハルヒ「あんたは聞いてしまった。ミクルちゃんの、今までに聞いたこともないような笑い声を」
キョン「ああ……」
ハルヒ「いなくなってしまったユキを、ユキがいなくなってしまったことを、とてもうれしそうに嗤う――その、ミクルちゃんの、声を」
キョン「ああ……!」
ハルヒ「……ふぅ」
キョン「!!」
ハルヒ「ねえ、古泉君? 副団長のあなただから聞くけど……どう思う?」
ハルヒがキョンに力貸してくれそうな展開っぽくていい感じだ
ただ、みくるの動機がよくわかんないままだと消化不良になりそう
ただ、みくるの動機がよくわかんないままだと消化不良になりそう
>>261
長門に対して初めから腹立ってたって設定でいいじゃね?
長門に対して初めから腹立ってたって設定でいいじゃね?
古泉「ソワソワ」
ハルヒ「古泉君?」
古泉「えっ? ああはいなんでしょう」
ハルヒ「どうしたっていうの? 困るわ。今はSOS団始まって以来の危機。そしてあなたは副団長なのよ?」
古泉「いえ、その、はは。あまりにも突飛なお話でしたもので。その、落ち着いて聞いてください? 普段服用している薬はどこにやったかなと」
古泉「部室にでも忘れてきてしまいましたかね? でも落ち着いてください。ええ、まったく。妙な歌でも口ずさんでしまいそうですよ」
ハルヒ「体調不良は仕方がないわね……でも、あなたが落ち着きなさい? なんだったら部室に取りに戻ってくれてもいいのよ? 私が許可するわ」
ハルヒ「事情の聴衆は私がやっておくか」
古泉「とんでもない!! 仮にも副団長を任されている身の上。この場におふたりをのこしていくなど、とんでもない!!」
ハルヒ「そ、そう……すばらしい心がけだわ」
谷口「ブエエエエックストラメイショーン!」
国木田「そのくしゃみ、すごくばかっぽいからやめた方がいいよ?」
谷口「おぅ……」
ハルヒ「古泉君?」
古泉「えっ? ああはいなんでしょう」
ハルヒ「どうしたっていうの? 困るわ。今はSOS団始まって以来の危機。そしてあなたは副団長なのよ?」
古泉「いえ、その、はは。あまりにも突飛なお話でしたもので。その、落ち着いて聞いてください? 普段服用している薬はどこにやったかなと」
古泉「部室にでも忘れてきてしまいましたかね? でも落ち着いてください。ええ、まったく。妙な歌でも口ずさんでしまいそうですよ」
ハルヒ「体調不良は仕方がないわね……でも、あなたが落ち着きなさい? なんだったら部室に取りに戻ってくれてもいいのよ? 私が許可するわ」
ハルヒ「事情の聴衆は私がやっておくか」
古泉「とんでもない!! 仮にも副団長を任されている身の上。この場におふたりをのこしていくなど、とんでもない!!」
ハルヒ「そ、そう……すばらしい心がけだわ」
谷口「ブエエエエックストラメイショーン!」
国木田「そのくしゃみ、すごくばかっぽいからやめた方がいいよ?」
谷口「おぅ……」
ハルヒ「それで。古泉君。改めて聞くわ? 今のキョンの話……どう思った?」
キョン「ハルヒ、それはどういう――」
ハルヒ「黙って。古泉君?」
古泉「え、ええそうですね。どうといいますか、その……」
キョン「……」
古泉「いえ、単刀直入に申し上げましょうか。正直……『信じられない』。そういったところでしょうか」
ハルヒ「そうね……」
キョン「――!」
キョン「ハルヒ、それはどういう――」
ハルヒ「黙って。古泉君?」
古泉「え、ええそうですね。どうといいますか、その……」
キョン「……」
古泉「いえ、単刀直入に申し上げましょうか。正直……『信じられない』。そういったところでしょうか」
ハルヒ「そうね……」
キョン「――!」
キョン「お前ら、俺は――!」
ハルヒ「ストップ、キョン!」
ハルヒ「わかってるわ、キョン。キョンはそんなウソはつかない。私たちがそんなこと、知らないはずないもの」
ハルヒ「でもね、少しだけ、少しだけでいいの。私たちにも時間をくれないかしら? あんたの話に確信が持てるように、私たちは私たちで」
キョン「どういうことだよ!」
ハルヒ「!!」
キョン「少しの時間って、お前ら、『有紀』が消えちまったんだぞ!? もう戻ってこない……あの人があんな人だなんて
思わなかった……あいつが、あいつが一体どんなどんな気持ちで消えて行っちまったのか……俺は、何もしてやれなかったんだ!」
キョン「あいつは、それでもあいつは手紙を残して俺の気持ちに応えてくれたんだ! これから消えようって時に、あいつが手書きで……!」
古泉(キリキリキリキリ)
キョン「なぁ、頼むよハルヒ……古泉……信じてくれ。このままじゃあいつが、浮かばれねえじゃないか――」
古泉(パ――――――( ゚∀゚)――――――ン)
ハルヒ「キョン、あんた……浮かばれないって、まさか、思いつめすぎよ」
古泉「ああっ、ええ、ごほ、げふ、んぐむ。あー、あー、AhAAAAAAAA、アッー♪」
ハルヒ「やだちょっとなによ古泉君」
古泉「涼宮さん、ちょっといいでしょうか?」
ハルヒ「ストップ、キョン!」
ハルヒ「わかってるわ、キョン。キョンはそんなウソはつかない。私たちがそんなこと、知らないはずないもの」
ハルヒ「でもね、少しだけ、少しだけでいいの。私たちにも時間をくれないかしら? あんたの話に確信が持てるように、私たちは私たちで」
キョン「どういうことだよ!」
ハルヒ「!!」
キョン「少しの時間って、お前ら、『有紀』が消えちまったんだぞ!? もう戻ってこない……あの人があんな人だなんて
思わなかった……あいつが、あいつが一体どんなどんな気持ちで消えて行っちまったのか……俺は、何もしてやれなかったんだ!」
キョン「あいつは、それでもあいつは手紙を残して俺の気持ちに応えてくれたんだ! これから消えようって時に、あいつが手書きで……!」
古泉(キリキリキリキリ)
キョン「なぁ、頼むよハルヒ……古泉……信じてくれ。このままじゃあいつが、浮かばれねえじゃないか――」
古泉(パ――――――( ゚∀゚)――――――ン)
ハルヒ「キョン、あんた……浮かばれないって、まさか、思いつめすぎよ」
古泉「ああっ、ええ、ごほ、げふ、んぐむ。あー、あー、AhAAAAAAAA、アッー♪」
ハルヒ「やだちょっとなによ古泉君」
古泉「涼宮さん、ちょっといいでしょうか?」
古泉「実は僕には皆さんに隠していた少しばかり特殊な性癖がありまして」
古泉「体調が優れなかったのも、そのためなのです」
ハルヒ「何のための薬なのよ……」
古泉「ですから今から僕が起こす行動をその間だけでいいので黙認して欲しいのです」
古泉「では」
ハルヒ「な……! キョ、古泉君、キョン……?」
古泉(申し訳ありません。こうでもしなければ、あなたとふたりきりの密談も叶いそうもないままに最悪の状況を迎えてしまいそうでしたので)
キョン(なんだよ……)
古泉(察するに、あなたの言う『長門有紀が消えた』というのは、文字通りの意味を指すのでしょうね? つまり、存在そのものの完全なる消失)
キョン(……信じてないんじゃなかったのか?)
古泉(とんでもない。先日お伝えしたと思いますが、僕たち機関は、彼らのいくつかを監視しています)
古泉(であれば当然、長門有紀のパーソナルが突然消失したことによる彼らの混乱も、ですよ)
古泉(そしてさらに僕は、あなたにこう忠告さしあげたはずです)
古泉(朝比奈みくるあのままの姿を鵜呑みにするべきではない……と)
古泉「体調が優れなかったのも、そのためなのです」
ハルヒ「何のための薬なのよ……」
古泉「ですから今から僕が起こす行動をその間だけでいいので黙認して欲しいのです」
古泉「では」
ハルヒ「な……! キョ、古泉君、キョン……?」
古泉(申し訳ありません。こうでもしなければ、あなたとふたりきりの密談も叶いそうもないままに最悪の状況を迎えてしまいそうでしたので)
キョン(なんだよ……)
古泉(察するに、あなたの言う『長門有紀が消えた』というのは、文字通りの意味を指すのでしょうね? つまり、存在そのものの完全なる消失)
キョン(……信じてないんじゃなかったのか?)
古泉(とんでもない。先日お伝えしたと思いますが、僕たち機関は、彼らのいくつかを監視しています)
古泉(であれば当然、長門有紀のパーソナルが突然消失したことによる彼らの混乱も、ですよ)
古泉(そしてさらに僕は、あなたにこう忠告さしあげたはずです)
古泉(朝比奈みくるあのままの姿を鵜呑みにするべきではない……と)
キョン(そうだな……俺が、間違っていた。のかもしれん)
古泉(おや珍しい。弱気なんですね)
古泉(とはいえ、今の僕もあなたのことを言える状態とはとてもとても。正直、いっぱいいっぱいです)
古泉(涼宮さんはさっきこうおっしゃいました。SOS団最大のピンチであると。相も変わらず彼女の感性の鋭さには度肝を抜かれます。もはや皮肉と言ってもいい)
古泉(ええ、これはいまだかつてない規模の、SOS団ひいては世界の危機です)
キョン(古泉、すまない。俺は今『それどころじゃない』ん――)
古泉(これは失礼。では念のために、一番大切なことを聞かせてください)
古泉(あなたは、今のSOS団の危機を認識していますか?)
キョン(――)
キョン(意味が、分からない)
古泉(結構です。充分です。では話を元に戻しましょう)
古泉(おや珍しい。弱気なんですね)
古泉(とはいえ、今の僕もあなたのことを言える状態とはとてもとても。正直、いっぱいいっぱいです)
古泉(涼宮さんはさっきこうおっしゃいました。SOS団最大のピンチであると。相も変わらず彼女の感性の鋭さには度肝を抜かれます。もはや皮肉と言ってもいい)
古泉(ええ、これはいまだかつてない規模の、SOS団ひいては世界の危機です)
キョン(古泉、すまない。俺は今『それどころじゃない』ん――)
古泉(これは失礼。では念のために、一番大切なことを聞かせてください)
古泉(あなたは、今のSOS団の危機を認識していますか?)
キョン(――)
キョン(意味が、分からない)
古泉(結構です。充分です。では話を元に戻しましょう)
古泉(さて、長門さんの存在が完全に消失してしまいました。今までのようなクラスメートやお隣の部員さんでもなく、紛れもない我らがSOS団のメンバーが、です)
古泉(そしてそれを、涼宮さん自身も自覚してしまっている。ええ、もちろん今の彼女にとっては、長門有紀はあくまでも失踪しているにすぎないといった程度の認識でしょうが)
古泉(ですがはたして、本当にそれだけで済むでしょうか)
古泉(涼宮さんはああ見えて、とても友愛にあふれたお方です。当然、長門さんのことを探そうとなさるでしょう)
古泉(ですが、いくら探そうとも、長門さんが見つかることはない)
キョン(っ……)
古泉(ひょっとしたらこの時点ではまだ、涼宮さんはこう思ってくれるかもしれない。長門有紀はなんらかの事件に巻き込まれて、拉致されるなりで見つけ出すことが困難な状況に陥ったのだと)
古泉(しかし、逆に……これは超常現象だと、思うかもしれない)
古泉(そしてそれを、涼宮さん自身も自覚してしまっている。ええ、もちろん今の彼女にとっては、長門有紀はあくまでも失踪しているにすぎないといった程度の認識でしょうが)
古泉(ですがはたして、本当にそれだけで済むでしょうか)
古泉(涼宮さんはああ見えて、とても友愛にあふれたお方です。当然、長門さんのことを探そうとなさるでしょう)
古泉(ですが、いくら探そうとも、長門さんが見つかることはない)
キョン(っ……)
古泉(ひょっとしたらこの時点ではまだ、涼宮さんはこう思ってくれるかもしれない。長門有紀はなんらかの事件に巻き込まれて、拉致されるなりで見つけ出すことが困難な状況に陥ったのだと)
古泉(しかし、逆に……これは超常現象だと、思うかもしれない)
キョン(それが、お前の言う危機ってやつか……)
古泉(困ったものです。僕はやはり説明や解説が苦手なようですね。しかし今は、そういうことにしておいてください)
キョン(俺はそんなことより、有紀の――)
古泉(それもコミで、です。いいですか? ご存知の通り、涼宮さんには、自らの願望を実現してしまう神のごとき能力が備わっています)
古泉(このままでは間違いなく、涼宮さんは長門さんを探すでしょう。しかし見つからない。たとえそれが、事件であったにせよ、超常現象であったにせよ、そのとき涼宮さんは一体、何を望むでしょう?)
キョン(長門の帰還……それじゃあ、有紀は!)
古泉(ええ、もしも、いえ、十中八九彼女が望むであろうその願いにより、長門さんは帰還をはたす可能性が非常に高い)
キョン(それじゃあ、お前はこのことを見越して――)
古泉(ですがそうして我々の前に現れる長門さんは、はたして本当に僕らの知る長門さんでしょうか?)
キョン(!?)
古泉(困ったものです。僕はやはり説明や解説が苦手なようですね。しかし今は、そういうことにしておいてください)
キョン(俺はそんなことより、有紀の――)
古泉(それもコミで、です。いいですか? ご存知の通り、涼宮さんには、自らの願望を実現してしまう神のごとき能力が備わっています)
古泉(このままでは間違いなく、涼宮さんは長門さんを探すでしょう。しかし見つからない。たとえそれが、事件であったにせよ、超常現象であったにせよ、そのとき涼宮さんは一体、何を望むでしょう?)
キョン(長門の帰還……それじゃあ、有紀は!)
古泉(ええ、もしも、いえ、十中八九彼女が望むであろうその願いにより、長門さんは帰還をはたす可能性が非常に高い)
キョン(それじゃあ、お前はこのことを見越して――)
古泉(ですがそうして我々の前に現れる長門さんは、はたして本当に僕らの知る長門さんでしょうか?)
キョン(!?)
おい字が違うぞボケ
有紀じゃなくて有希だぞボケ
脳みそにたたきこんどけやボケ
有紀じゃなくて有希だぞボケ
脳みそにたたきこんどけやボケ
>>272
古泉がキョンにキスして黙らせたのかと思った
古泉がキョンにキスして黙らせたのかと思った
キョン(どういう……意味だ?)
古泉(こういうことです。涼宮さんはすでにあなたから、長門有希失踪の原因と経緯を聞いてしまっている。朝比奈みくるの隠された人格についてもです。そして、彼女はなんと言いましたか?)
古泉(信じられない……僕という媒介を介してですが、だからこそ彼女の本音の強さがうかがえます。自身では明言できないほどに、信じたくないのです。朝比奈みくるの人格についても、長門有希の苦悩についても、ね……)
キョン(なかったことに……なっちまうって、いうのか。全部)
古泉(そんな生易しいものではありません。ないんですよ。始めから全部)
古泉(長門さんは自ら存在を消しましたが、その長門さんを構築したのは、情報統合思念体です。ですが今回現れる長門有希は、恐らく涼宮さん本人によって構築されるはずです)
古泉(情報統合思念体に残っている長門さんの情報をそっくりそのままトレースするなどということは、彼女にとっては造作もないことでしょう。ですが、情報統合思念体は彼女との直接のコンタクトを極度に恐れているでしょう。
つまり、長門さんの情報を涼宮さんと同期させるとは考えにくい。また……涼宮さん自身も望んでいない。なぜなら彼女の望む長門有希は『そう』ではないのですからね)
キョン(それじゃあ!)
古泉(ええ、涼宮さんに長門有希を探させてはならない。そういうことになりますね。――ああ、忘れていましたが、朝比奈みくるの人格の改変というおまけもついてきますね。これについては……いいことなのでしょうか?)
古泉(ですが先ほど申しましたように、それはもはや限りなく難しくなってしまいました。このままでは、今まで涼宮ハルヒに対して唯一有効的なカウンターとして機能していた長門有希が、今度は一転して彼女にとって限りなく都合のいい存在として蘇ってしまうのですから)
キョン「だから、そういうことじゃねえんだよ!」
古泉「!」
ハルヒ「――」
古泉(こういうことです。涼宮さんはすでにあなたから、長門有希失踪の原因と経緯を聞いてしまっている。朝比奈みくるの隠された人格についてもです。そして、彼女はなんと言いましたか?)
古泉(信じられない……僕という媒介を介してですが、だからこそ彼女の本音の強さがうかがえます。自身では明言できないほどに、信じたくないのです。朝比奈みくるの人格についても、長門有希の苦悩についても、ね……)
キョン(なかったことに……なっちまうって、いうのか。全部)
古泉(そんな生易しいものではありません。ないんですよ。始めから全部)
古泉(長門さんは自ら存在を消しましたが、その長門さんを構築したのは、情報統合思念体です。ですが今回現れる長門有希は、恐らく涼宮さん本人によって構築されるはずです)
古泉(情報統合思念体に残っている長門さんの情報をそっくりそのままトレースするなどということは、彼女にとっては造作もないことでしょう。ですが、情報統合思念体は彼女との直接のコンタクトを極度に恐れているでしょう。
つまり、長門さんの情報を涼宮さんと同期させるとは考えにくい。また……涼宮さん自身も望んでいない。なぜなら彼女の望む長門有希は『そう』ではないのですからね)
キョン(それじゃあ!)
古泉(ええ、涼宮さんに長門有希を探させてはならない。そういうことになりますね。――ああ、忘れていましたが、朝比奈みくるの人格の改変というおまけもついてきますね。これについては……いいことなのでしょうか?)
古泉(ですが先ほど申しましたように、それはもはや限りなく難しくなってしまいました。このままでは、今まで涼宮ハルヒに対して唯一有効的なカウンターとして機能していた長門有希が、今度は一転して彼女にとって限りなく都合のいい存在として蘇ってしまうのですから)
キョン「だから、そういうことじゃねえんだよ!」
古泉「!」
ハルヒ「――」
長門が情報統合思念体によって作られたインターフェース「長門有希」じゃなく、ただの少女「長門有希」として復活するってことでおk?
そしてこの間わずか0.5秒
さすがだな、こいつら
ウソですごめん
さすがだな、こいつら
ウソですごめん
>>283
許す
許す
>>282
古泉「あるいは情報統合思念体そのもののコピーとして、以前以上の性能を有した状態での構築もありえます。
僕としてはそちらの方をこそ危惧しているのですが、いやはや、まさに戦々恐々ですよ。朝比奈みくるの改変も含めれば最悪、
涼宮さんの監視役は僕ひとりになってしまいかねませんから」
古泉「あるいは情報統合思念体そのもののコピーとして、以前以上の性能を有した状態での構築もありえます。
僕としてはそちらの方をこそ危惧しているのですが、いやはや、まさに戦々恐々ですよ。朝比奈みくるの改変も含めれば最悪、
涼宮さんの監視役は僕ひとりになってしまいかねませんから」
キョン「そんなこと言ったって、それじゃああいつの気持ちなんかどこにもねえじゃねえか。俺はただ……あいつの最後の気持ちに応えてやることができなくて、
そうだ。朝比奈みくるのことだってもうどうだっていい。それだけが、悔しいんだよ……」
ハルヒ「キョン……」
ハルヒ「古泉君」
古泉「はい、なんでしょう、涼宮さん」
ハルヒ「全部が終わったら、さっきのキョンとのハグ。もう一回やりなさい。撮って売るから」
古泉「ハグですか? ハグはちょっと……」
ハルヒ「今までやってたじゃない。長々と。それで内緒話のことは不問にしてあげる。聞かないでおいてあげた分の代金も込みなんだから、ありがたく思いなさい」
古泉「それはもう」
ハルヒ「キョン」
キョン「……」
ハルヒ「泣いてるの、キョン?――顔を上げなさい」
ハルヒ「さっきは悪かったわ……あんたの気持ちを、分かってあげられなかったの」
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「さっきからユキのこと、名前で呼んでる。ユキ……って」
そうだ。朝比奈みくるのことだってもうどうだっていい。それだけが、悔しいんだよ……」
ハルヒ「キョン……」
ハルヒ「古泉君」
古泉「はい、なんでしょう、涼宮さん」
ハルヒ「全部が終わったら、さっきのキョンとのハグ。もう一回やりなさい。撮って売るから」
古泉「ハグですか? ハグはちょっと……」
ハルヒ「今までやってたじゃない。長々と。それで内緒話のことは不問にしてあげる。聞かないでおいてあげた分の代金も込みなんだから、ありがたく思いなさい」
古泉「それはもう」
ハルヒ「キョン」
キョン「……」
ハルヒ「泣いてるの、キョン?――顔を上げなさい」
ハルヒ「さっきは悪かったわ……あんたの気持ちを、分かってあげられなかったの」
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「さっきからユキのこと、名前で呼んでる。ユキ……って」
キョン「!」
古泉(そちら方面からせめてきましたか。ふふっさすがというかなんというか、さすが涼宮さんです。アワワワワワワワワワワ)
ハルヒ「ユキがキョンに書いたっていう手紙……私が見ちゃいけないのかもしれない。キョンも、私には、他の人には見せたくないかもしれない。だけど、だけどねキョン、お願い――」
ハルヒ「見せて……?」
キョン「ハルヒ……」
キョン「これ、だ」
――ありがとう。嘘でも嬉しかった。
――ありがとう。さよなら。
古泉(そちら方面からせめてきましたか。ふふっさすがというかなんというか、さすが涼宮さんです。アワワワワワワワワワワ)
ハルヒ「ユキがキョンに書いたっていう手紙……私が見ちゃいけないのかもしれない。キョンも、私には、他の人には見せたくないかもしれない。だけど、だけどねキョン、お願い――」
ハルヒ「見せて……?」
キョン「ハルヒ……」
キョン「これ、だ」
――ありがとう。嘘でも嬉しかった。
――ありがとう。さよなら。
ハルヒ「――」
古泉「――」
ハルヒ「ねえ、キョン? ユキは、何が嬉しかったんだろう。何を嘘だと思っちゃったのかしら。キョンはそんな嘘、絶対言うはずないのに」
キョン「……」
ハルヒ「ははっ」
キョン「ハルヒ、聞いてくれ。俺は」
古泉「おふたりとも、あとでいくらでも怒られますからこの話はまたこん」
キョン「古泉。今までいろいろと済まなかったな。黙っててくれ。俺はハルヒに、今すぐ言わなくちゃならない」
古泉「――」
ハルヒ「ねえ、キョン? ユキは、何が嬉しかったんだろう。何を嘘だと思っちゃったのかしら。キョンはそんな嘘、絶対言うはずないのに」
キョン「……」
ハルヒ「ははっ」
キョン「ハルヒ、聞いてくれ。俺は」
古泉「おふたりとも、あとでいくらでも怒られますからこの話はまたこん」
キョン「古泉。今までいろいろと済まなかったな。黙っててくれ。俺はハルヒに、今すぐ言わなくちゃならない」
致命的なミスに気づいてしまった
いや、ミスを築いてしまった
さりげなく修正しておく
いや、ミスを築いてしまった
さりげなく修正しておく
やっぱり分かんなくなっちまった
ハルヒの一人称って私だっけ?あたしだっけ?
だれか助けてくれ
ハルヒの一人称って私だっけ?あたしだっけ?
だれか助けてくれ
>>291
漫画版一巻ではあたしかと
漫画版一巻ではあたしかと
古泉「いえ、僕の方も聞いてください。実は僕、妹属性なんです。困りましたね」
キョン「そうか。ハルヒ――お前はさ」
キョン「お前はさ、本当にすごいやつだよ。いつも想像の斜め上をゆくなんて、生ぬるいくらにな。俺はついさっきまでお前の言葉ひとつひとつにビクビクしてたってのに」
ハルヒ「うん」
キョン「そんなことしてたら、あっという間にお前に、心を読まれちまった。そうなんだよ、俺は、長門有希が好きだ」
古泉「」(イッチャッタヨー)
ハルヒ「うん」
キョン「好きなんだ」
キョン「言っちまったついでにこいつもばらしちまうと、俺は好きな女の子を守れなかったのが我慢できなかっただけなんだ。朝比奈さんには悪いとは思わないが、
お前らにも八つ当たりしちまった。そいつは本当に悪かった……いや、申し訳なかった!」
古泉「ブクブク」
キョン「そうか。ハルヒ――お前はさ」
キョン「お前はさ、本当にすごいやつだよ。いつも想像の斜め上をゆくなんて、生ぬるいくらにな。俺はついさっきまでお前の言葉ひとつひとつにビクビクしてたってのに」
ハルヒ「うん」
キョン「そんなことしてたら、あっという間にお前に、心を読まれちまった。そうなんだよ、俺は、長門有希が好きだ」
古泉「」(イッチャッタヨー)
ハルヒ「うん」
キョン「好きなんだ」
キョン「言っちまったついでにこいつもばらしちまうと、俺は好きな女の子を守れなかったのが我慢できなかっただけなんだ。朝比奈さんには悪いとは思わないが、
お前らにも八つ当たりしちまった。そいつは本当に悪かった……いや、申し訳なかった!」
古泉「ブクブク」
ハルヒ「あっそう! で、それで?」
キョン「ん」
ハルヒ「そんなことをいちいち報告したかったわけじゃないんでしょ? あんたは、何をどうしたいの!?」
キョン「俺は」
ハルヒ「さあ」
キョン「俺は、長門有希を助けたい。どうすればいいのかは分からない。でもそれには少なくとも、お前たちの力が必要なんだ」
キョン「頼む、力を貸してくれ!」
ハルヒ「力を貸すっていうのは……そりゃあもちろんやぶさかじゃないわよ? でもあたしたちには外を探して回るくらいしかできることなんてないわよ?」
キョン「あとは、そうだな……祈ってくれ」
ハルヒ「ユキが帰ってくることを? それはもちろん祈ってるけど」
キョン「その情報を少し変更させてくれ。『俺が有希を見つけ出せるように』、だ」
ハルヒ「いいけど……いやに具体的ね。いいのよ、気持ちは分かるわ。でも――」
古泉「オヴォロロロロヴォロロロ」
キョン「ん」
ハルヒ「そんなことをいちいち報告したかったわけじゃないんでしょ? あんたは、何をどうしたいの!?」
キョン「俺は」
ハルヒ「さあ」
キョン「俺は、長門有希を助けたい。どうすればいいのかは分からない。でもそれには少なくとも、お前たちの力が必要なんだ」
キョン「頼む、力を貸してくれ!」
ハルヒ「力を貸すっていうのは……そりゃあもちろんやぶさかじゃないわよ? でもあたしたちには外を探して回るくらいしかできることなんてないわよ?」
キョン「あとは、そうだな……祈ってくれ」
ハルヒ「ユキが帰ってくることを? それはもちろん祈ってるけど」
キョン「その情報を少し変更させてくれ。『俺が有希を見つけ出せるように』、だ」
ハルヒ「いいけど……いやに具体的ね。いいのよ、気持ちは分かるわ。でも――」
古泉「オヴォロロロロヴォロロロ」
ハルヒ「古泉君、あなた本当に大丈夫なの? ちゃんと自分で掃除するのよ?」
古泉「それはもう」
ハルヒ「さて、でもその前に――」
ハルヒ「あたしにはSOS団団長として、どうしてもやっておかなければならない仕事が残っているのよ」
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「さっきあたしは、あんたに、少し時間が欲しいって言ったわよね」
キョン「? ああ、そうだな」
ハルヒ「それはどれくらいの時間なのかしら? それはね、キョン。あたしが部室に戻って、みくるちゃんの様子を見てくるまでって意味だったの」
ハルヒ「正直いてもたってもいられない、一億分の一秒でもはやく確かめに行きたい……そう思っていたの」
ハルヒ「でもおかげで、その手間は見事に省けたのよ」
キョン「何を言ってるんだ? 俺には分からん」
ハルヒ「みくるちゃん、鍵は開いているから……入ってきなさい?」
キョン「!!」
古泉「クラクラ」
ハルヒ「分かってるの――さっき、舌打ちの音が聞こえたもの――さぁ!」
古泉「それはもう」
ハルヒ「さて、でもその前に――」
ハルヒ「あたしにはSOS団団長として、どうしてもやっておかなければならない仕事が残っているのよ」
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「さっきあたしは、あんたに、少し時間が欲しいって言ったわよね」
キョン「? ああ、そうだな」
ハルヒ「それはどれくらいの時間なのかしら? それはね、キョン。あたしが部室に戻って、みくるちゃんの様子を見てくるまでって意味だったの」
ハルヒ「正直いてもたってもいられない、一億分の一秒でもはやく確かめに行きたい……そう思っていたの」
ハルヒ「でもおかげで、その手間は見事に省けたのよ」
キョン「何を言ってるんだ? 俺には分からん」
ハルヒ「みくるちゃん、鍵は開いているから……入ってきなさい?」
キョン「!!」
古泉「クラクラ」
ハルヒ「分かってるの――さっき、舌打ちの音が聞こえたもの――さぁ!」
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