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    元スレ唯「平行世界の私達!?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - けいおん! + - サンジュ + - パラレルワールド + - ホットカルーアミルク + - ミニマムあずにゃんずです + - 唯「石ころさえもいとおしい」 + - 唯先輩 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 1 :

    梓>2号「これは酷い。あまりにも酷い」

    「正直ものすごいショックなんだけど…」

    「でも、これで全員一人ずつ平行世界の自分が現れたね」

    「どうにかして解決策を見つけないと、こんな調子でどんどん平行世界の私たちが増えてくるのかしら」

    「洒落になりませんね…」

    「とりあえず、和とかさわちゃんにも相談してみるべきじゃないか?」

    「憂にも改めて説明しとかなきゃいけないね」

    デブ「また一から説明していかなきゃいけないわね」

    「状況が状況だから…。さすがの和もビックリすると思うよ」

    そんな話をしていると、再び扉が開いた。

    「お邪魔するわよ」

    52 = 1 :

    「噂をすれば…」

    「な、何これ…!?どういう状況!?唯が二人!?」

    「…ん?私だけじゃなくて、他にも――」

    「他のみんなが二人三人いようとどうでもいいのよ!あぁ…唯が二人にも増えてしまったら、私はどちらを愛していけばいいの…?」

    「なん…だと…」

    「おい、まさか――」

    「まぁいいわ。どちらも愛すればいいのよね。そういうことだから唯、今日は何色のパンツを履いているの?教えなさい」

    「違う!絶対この人和ちゃんじゃない!!」

    「何言ってるのよ。あなたの運命の人、真鍋和その人よ?」

    池沼「あー!のどかちゃー!!」トテトテ

    「見切った!」ファサ

    無邪気に駆け寄ってきた池沼唯のスカートを、和はためらうことなくめくった。

    53 = 1 :

    「白…」

    最高「な、何やってんだよ和!」

    ガチャッ

    「呼んだかしら?っていうか、何騒いで――」

    「」

    「の、和ちゃんまで!!」

    「これは…。どうやら唯と愛を語り合うのは少し後回しにするべきのようね…」

    「語り合ったりしないよ!!」

    「こっちの和先輩からは想像できないぐらいの変態っぷりですね」

    54 = 1 :

    「失礼しまーす」

    職員室へと足を踏み入れていく軽音部の五人と和。律の声に顔をあげたさわ子は、彼女を見て眉をひそめた。

    さわ子「あら?りっちゃんにムギちゃん…」

    「何でそんな変な顔するのさ?来ちゃ駄目だった?」

    さわ子「そうじゃないけど…さっき帰ったんじゃなかったの?」

    一同「へ?」

    全員の声が重なった。律と紬ならもう一人も含めて、今までずっと部室にいたのだ。

    「りっちゃん達ならずっと私たちと一緒だったよ?」

    さわ子「あらそう?さっき二人とも一緒に校庭ウロウロしてたじゃない。てっきりもう帰るのかと思ってたわ」

    「それって…まさか…」

    「――梓、和。さわちゃんに説明頼む。私たちは校庭に行くから」

    「わ、わかったわ」

    55 = 1 :

    校庭。

    「さわちゃん先生が見たのって…もしかして、平行世界のムギちゃんとりっちゃんなのかな?」

    「まだいたって言うのか?一人に一人ずつじゃないの?」

    「そう決まったワケじゃあないだろ?もしかしたら、ムギが言ったみたいに――」

    「放っておいたらどんどん増えてくるかもしれないってこと…?」

    「な、なんで私たちばっかり…」

    「わかんないよ?もしかしたら周りの人たちも増えてるのかも。そしていつのまにかこの世界は平行世界の住民達に溢れ――」

    「き、聞こえない聞こえない…」

    「はいはい、馬鹿やってないでまじめに探すぞ」

    「さわ子先生の話だと、見かけたのはついさっきだって言ってたから、もしかしたらまだ校庭内にいるかもしれないわね」

    56 = 1 :

    手分けして探すことになった五人。唯は正面玄関付近をウロウロしていると、憂と純に出くわした。

    「あ、憂!と純ちゃん!」

    「お姉ちゃんどうしたの?何か探し物?」

    「えっと、りっちゃんとムギちゃんを捜してるんだけど…二人は見てないかな?」

    「律先輩と紬先輩のことですか?その二人なら唯先輩みたいにあっちの方で何か探し物してましたけど…」

    「他には見てない?」

    「…はい?」

    「お、お姉ちゃん?まさか、律さんとおねえちゃんだけじゃなくて紬さんまで?」

    「えっと…軽音部全員増えちゃいました」

    「」

    (話が理解できない)

    57 :

    支援ぬ

    58 = 1 :

    一方、律は。

    「ややこしいことになる前に早く見つけないと…」

    生焼けGirl1「あれ、律?何でこんな所にいるの?」

    「へ?――わ、私を見たのか!?どこで!?」

    生焼けGirl1「え、え?えっとさっきあっちで、講堂の方に歩いて行ってたよね?」

    生焼けGirl2「う、うん。だから、何でこんな所にいるのかなって…」

    「講堂だな!ありがとう!!」

    生焼けGirls「…?」

    律は首をひねる二人を尻目に駆け出しながら携帯を取りだし、メールを手早く打った。

    『みんな、講堂に来てくれ!』

    59 = 21 :

    最高律以外、元分かんねぇや

    と思ったけど、さほど心配しなくてもよさそうだ。
    もっとカオスになりそうだし

    60 = 1 :

    講堂。

    「い、いた!」

    唯が指した指の先、ステージをぼんやりと眺めている律と紬がいた。最高律とデブ紬は部室で待っているはずだ。

    ということは、この二人はさらに違う世界からきた二人なのだろう。
    唯の声に、二人は振り返り目を見張った。

    「なっ…」

    「お前ら…誰だ…!?」

    「説明お願い、ムギちゃん」

    「かくかくしかじか」

    「平行世界…。じゃあここは、私たちが知ってる世界じゃないのね」

    「どーりでなんか話がかみ合わなかったり、知らないうちに変なとこにいたりするわけだ」

    (便利な表現だなぁ…)

    61 :

    サンジュ澪と池沼唯はたくさんいすぎてわかんねえwww

    62 = 1 :

    >>61
    元ネタたくさんあるヤツは一つにまとめてます
    デブ紬とか


    「二人は同じ世界の住人なのか?」

    「えぇ、こっちのりっちゃんは私が知っているりっちゃんよ」

    「気付いたら同じ所にいたしな」

    「…」

    唯は律の質問に答える二人を見つめていた。なぜだろうか、この二人…何か雰囲気が今までの皆とは違う感じがする。

    見た感じはこの世界の二人とほとんど変わりないのだが、どこかやつれているし、感情の起伏が乏しい。

    視線を感じたのか、もう一人の律は唯と目を合わせると、小さく笑った。

    「なぁ唯…部活、楽しいか?」

    「え?えと…うん、もちろんだよ!」

    「…そっか」

    笑顔で答えた唯を見て、もう一人の律は少し悲しげに微笑んだような気がした。と、その時だった。

    「せんぱーい!どうでしたか-!!」

    63 :

    「やっぱ軽音部は最高だぜ!」
    「早くしね!」
    「おはよう唯。パンツ何色?」

    これしか分からん、デブムギはなんだ

    64 = 1 :

    「梓!和!」

    「先生に説明は済ませたわ。信じてなかったけど、部室に連れて行ったら呆然としてた」

    「とりあえず協力はお願いしました。平行世界の私たちだと思われる人達を見つけ次第、すぐ保護してくださるみたいです。それにしても…やっぱりまだいたんですね」

    困ったようにため息をつく梓。唯は二人に視線を戻す。瞬間、背筋に悪寒が走った。

    何故だかははっきりわからなかった。ただ、梓を見た二人の様子から何かいやなものを感じたのだ。

    (気のせい、だよね…)

    「梓、ちゃん…」

    「…」

    「で、どうしよう?」

    「さわ子先生の助言では、今日はもう様子を見てみるしかないと思うって。このまま平行世界の私たちが次々現れて、その中に原因を知ってる人がいるかもしれないから」

    「いるのかな…」

    65 = 1 :

    「ほいじゃ、二人もとりあえず部室に来てもらおうか。この後のこともあるし」

    「…いえ、ごめんなさい。ちょっと二人で話したいことがあるから…いいかしら?明日には戻るから」

    「…あぁ。うまく人目につかないように行動するからさ。準備室にいればいいだろ?」

    「で、でも、夜はどうするんだ?とりあえずみんな、各家に振り分けて泊まってもらうつもりだったんだけど」

    「大丈夫よ、気にしないで。良いところ見つけて適当に済ますから」

    「大丈夫、なんですか?」

    「…悪い、そういうことだから。じゃあな」

    皆が口を開く前にそそくさと二人は講堂から出て行ってしまった。

    「…なんだか私、あの二人に避けられてる気がします…」

    「そう?そんな風には見えなかったけど」

    「…」

    唯は開いたままの扉を、ただ黙って見つめた。

    66 = 1 :

    六人が講堂から出ると、すでに二人の姿は消えていた。

    二人を信じてそっとしておこうという律の提案に皆賛成し、部室に戻ろうとしたときだった。

    「…あ!」

    思わず声を上げた唯を皆が振り返る。その視線の先には、薄汚い作業服を着た女性がぼんやりと突っ立っていた。

    「…唯ちゃん、知り合い?」

    「ううん。でも、今日授業中もあの人校庭にいたんだ。なんか不思議な雰囲気がするから気になったんだけど――」

    「不審者かしら…」

    こそこそと話す声に気が付いたのか、女性は帽子の下からちらりと唯達の方を見る。と、わずかに見えるその口元が、驚きに開くのが見えた。

    「――…妖精の、お姉さん…?」

    「は、はい?」

    67 :

    来いよ!

    68 = 63 :

    >妖精の、お姉さん

    (今日も流れてくる瓶に傷が付いてないか確認する仕事頑張るぞ)ですねわかります

    70 = 1 :

    おぼつかない足取りで、女性は唯達に歩み寄る。少し離れたところで様子を見ていた律が、不審に思って前に出た。

    「アンタ…何なんですか?」

    途端、女性が息をのむのがわかった。

    「…り、つ?」

    「…何で私の名前――をっ!?」

    女性は突然駆け出したかと思うと、律の体を抱きしめた。豊満な胸に顔を押しつけられ、律は声にならない呻き声をあげる。

    「律だ…律だ…若いけど…律だ!」

    「ちょ、ぐるし…――!」

    「あ!!」

    女性の帽子が地面に落ちる。その下から現れた顔は、澪にそっくりだった。

    「まさか…大人の私…!?」

    「――!?…私?…若い頃の私…!?」

    71 = 1 :

    「――…さて、とりあえず落ち着きました?」

    「…」コクッ

    「確認ですけど、あなたは知らないうちにこの校庭にいて…この学校に見覚えはない、と」

    「…」コクッ

    「学校に見覚えがないんだとしたら、この世界の澪の未来の姿、っていうワケじゃあないわよね」

    「また平行世界からのお客さんなんだね」

    「…?」

    「ムギ、説明お願い」

    「かくかくしかじか」

    「…異世界…。――でも、嬉しい。私が知ってる律じゃない。けど、また律に会えた」

    72 = 1 :

    「あの、何でそんな私が恋しいんですか?そっちの世界じゃ幼なじみ同士一緒に出かけたりとかないんですか?」

    「幼なじみ…?私は職場で初めて律と出会った。私の人生を変えてくれた、かけがえのない人」

    「そうなんだ…全然違う運命だな。ちなみにどんなお仕事を?」

    「流れてくる瓶に傷がついてないか確認する仕事」

    「」

    「そ、そうですか。でも、職場が一緒なら会う機会多いんじゃ…。そんな寂しがる必要ないですよね?」

    「――律、数年前に車に轢かれそうになった子供を庇って…亡くなった」

    「」

    (…こう言っちゃ不謹慎ですけど…)

    (りっちゃんそんなのばっかりだね…)

    (将来が不安になってきた…)

    73 = 1 :

    「…律と幼なじみ…羨ましい。律は本当に良い人だった。この世界の律も、良い人のはず」

    「あ、えと…は、はい、良いヤツだと思います」

    「おいよせよ恥ずかしいなっ」

    「きっとどの世界でもそう。運命が違っても、性格が違っても、心の奥にある本当の姿は変わらないと思う」

    「意外にファンタジックなことを言うんだね」

    「でも、確かにそういう所はこの世界の澪ちゃんも変わらないね」

    (あのめんどくさい私にも同じところがあるとは思いたくないなぁ…)

    「…」

    「なんだか全然違う世界みたいだし一応こっちの関係説明しとこっか」

    「私も…こっちの世界のこと、説明する」

    74 = 1 :

    「私と梓ちゃんは出会ったことがない、と」

    「こうなると存在してるのかどうかもわかりませんね」

    「軽音部…ベース…」

    「全く知らないって感じの顔だな…」

    「自殺を考えていた大人の澪ちゃんを救ったのが私…なんか凄い!」

    「澪さんから見れば、確かに妖精に見えたのかもね」

    瓶澪の話を要約すると、コミュニケーションが苦手で職場でもいつも一人だった彼女に明るく話しかけ初めて友人になってくれたのが律で、律の死後後を追って自殺しようとしていた彼女を引き留めてくれたのが唯らしい。

    その後頑張って生きていくことを決心した彼女が、初めて自分から親しくなれた相手が紬で、梓と和の二人には出会ったことはないそうだ。

    「――えっと、どうしようか。澪さんにもついて来てもらうか?家の割り当て考えなきゃいけないし」

    「いい。私、もう少しウロウロしてみたい。私が知っているようで、知らない町」

    「えっ、でも…宿泊場所とかは…」

    「さすがに大人の私が泊まらせてもらうわけにはいかない。お金もある」

    「そ、それじゃあ…また明日、これぐらいの時間にここに来てくれませんか?私達待ってますから。戻る方法をみんなで話し合いたいし」

    「…」コクン

    75 = 1 :

    瓶澪と別れ、皆は異世界の自分たちが待つ準備室へと戻ってきた。

    デブ「おかえりなさい」

    梓>2号「なんだかまた律先輩とムギ先輩が現れたそうですね」

    「あぁ。でも、ちょっと二人きりになりたいって言ってどこかに行っちゃったよ。あと、私ももう一人現れた」

    最高「おいおい…マジでどうなってるんだ?」

    「さっぱりわけがわかんないよぉ」

    「とりあえず、もう下校時刻も近いから家の割り当てしちゃいましょう」

    変態「家の割り当て?」

    「お前らみんなここに寝泊まりするわけにはいかないだろ?だから、私達の家にうまく振り分けて泊まってもらうことにしたんだ。親には泊まりに来たっていってなんとかごまかして」

    「親同士話すようなことになったら厄介ですけど…これぐらいしか方法がなくて」

    変態「そうなんだ。じゃあ私、唯の家にお嫁に行くね」

    「おい」

    76 :

    >>64
    この律と紬は梓殺しちゃってバラバラにして全員で隠してたやつか
    タイトル忘れた

    77 = 1 :

    晩飯支度してきます
    元ネタ様は最後に紹介しますんで

    78 = 61 :

    瓶澪ってよく聞くけど読んだことないなあ
    これ終わったら読もう

    79 = 1 :

    その後、家の割り当てを終えた唯達は、できるだけ人に会わないようにしながら一組ずつ下校した。

    唯の家

    「あがってあがって~」

    池沼「いえ!いえ!ゆいのいえ!」

    デブ「ほら唯ちゃん、靴脱ごうね」

    「お姉ちゃんお帰――うわ!!」

    デブ「お邪魔します、憂ちゃん」

    池沼「あ!ういーうーいー!」

    「あ、憂。あのね、今日泊まってもらうことになったんだ。憂も朝出会ったもう一人の私と、部室にいたもう一人のムギちゃんだよ」

    (なんだか凄く濃いメンバーだなぁ…)

    「お父さんとお母さんまだ出張中だから、他のみんなの家にお泊まりしたらちょっと厄介なことになりそうな二人を呼んだんだー」

    デブ「突然ごめんね?家具を破壊しないように気をつけるから、今晩はよろしくね♪」

    (破壊…?)

    80 = 1 :

    ムギの家

    斉藤「お帰りなさいませ、紬お嬢様。いらっしゃいませ、律さん」

    最高「ど、どうも。すみません、急にお邪魔して」

    斉藤「ご遠慮なさらず。お嬢様のお友達ならいつでも歓迎いたします。今日はごゆっくりくつろぎになってください」

    ぺこりとお辞儀をして去っていく斉藤の後ろ姿を眺めながら、最高律ははーっと息を吐いた。

    最高「やっぱムギん家ってすげーよなぁ。めちゃくちゃ広いし、執事さんもお出迎えしてくれるし」

    「そうかしら?」

    最高「私の世界のムギん家も凄かったからさ。家は見たことないけど、その、例の事件の時に犯人グループ捕まえるのに、ムギのお父さんがビックリするぐらい大勢の警備員さん連れて現れたらしいし」

    「お、お父様…。でも、りっちゃんも凄い。澪ちゃんを救ったんだし」

    最高「澪は大切な親友だからな。守らないわけにはいかないだろ?」

    (ちょっと不謹慎かもしれないけど…このりっちゃんのヒーローっぷりと向こうの澪ちゃんのヒロインっぷり…素敵だわぁ)ホゥ

    最高「ムギ?どした?なんか顔赤いぞ?」

    82 :

    元ネタよく分からんけどなんかいい
    支援

    83 = 1 :

    さるくらった…
    結構長くなったからチャッチャと投下したいんだけどな

    84 = 1 :

    律の家

    変態「…」

    「テンション低いな」

    変態「当たり前じゃない…。唯の家に乗り込むチャンスだったのに…。履いていたパンツをいただいて、着ていたシャツをクンカクンカスーハーして、お風呂にry」

    「やめてくれ。私の中の和像が音を立てて崩れちゃうから」

    玄関で靴を脱ぎながら会話を続ける律達。と、二階からドタバタと慌ただしい足音が聞こえてきた。

    「…?聡、何暴れてんだー!?」

    「ねーちゃーん!助けて-!!」

    「っ!?どうした!?」

    急いで階段を駆け上がり、聡の部屋のドアを開ける。と、

    「ね、姉ちゃん、これ、どういうことなの…?」

    「…マジかよ」

    聡?「あっ姉ちゃんおっかえりー。うへへwwあれ?後ろの美人さん、お友達!?(今晩のおかずktkr!)」

    変態「まさかの展開ね」

    85 :

    さる ってよく聞くが何なんだ
    VIP四年ほど見てるが最近になってよく聞き始めた

    86 :

    律の元ネタって
    犯人が教師のやつ?

    87 = 1 :

    >>85
    バイバイさるさん。同じヤツが短時間に連投してたら書き込めなくなる


    澪の家

    「そういえば、梓はどうして自分のことを私達に教えてくれないんだ?」

    梓>2号「え?あ、えーと…私、ちょっと異常なんです」

    「異常?――それって、どういうことなんだ?」

    梓>2号「私、ちょっと特別なんです」

    「いや、大して意味は変わってないような気がするぞ」

    梓>2号「何でもないですよ、私達の世界は。この世界と同じぐらい平和です。でも、私はちょっと違うんです」

    「梓だけが…?」

    梓>2号「あ、うーん…確か唯先輩も同じような感じでしたね」

    「唯も?ますます意味がわかんなくなってきたぞ」

    梓>2号「まぁ、いずれお見せすると思いますから、そのときまで待ってください」

    88 = 21 :

    猿去る支援

    89 = 1 :

    そのころ、薄暗い街中をふらふらと歩き回る、部室を追い出されてしまった澪は。

    「ちっ…なんだよみんな急にキレてさ。そんなに私を差別したいのかよ。これだからチョッパリは」

    『みんなあなたと同じで平行世界からやってきたのよ』

    「…何意味わかんないこと言ってんだあの沢庵。前からずれたヤツだとは思ってたけど、とうとうおかしくなったのか?」

    (平行世界…?じゃあここは私の住んでた世界じゃないってことなのか…!?)

    「――ん?」

    紬の言葉に思考を巡らせていた澪?の目に入ったのは、怪しげな路地裏へと入っていく律と紬の姿。

    (何やってるんだあの二人?また私を置いて何か楽しもうっていうのか?…つけてやれ)



    二人が入っていったのは路地の奥にあった廃工場だった。澪?も二人に気付かれないように工場内に侵入すると、積まれたドラム缶の陰に身を隠す。

    (文句の一つや二つ言ってやろうと思ったけど…なんだこの雰囲気。す、少し様子を見てやることにするか)

    「…」

    「梓が・・・いたな」

    澪?がつけていたのは、この世界の唯達に同行するのを断った律と紬だった。無論、澪?はそんなこと知らないが。

    90 = 7 :

    >>85
    同じ人ばかりが一つのスレに何度も書き込むとしばらく書き込めなくなること
    毎時間00分に解除される
    他の人達が同じだけ書き込めば防げる(だから支援ってレスをする)

    91 = 1 :

    「ムギ、顔色悪いぞ。大丈夫なのか?」

    「りっちゃんだって…ホントは気分悪いんでしょ?だって、私達の目の前で死んで、私達がこの手でバラして、挙げ句の果てには食――」

    「やめてくれ。…やめて、それ以上…言わないで」

    澪?には話の筋が全く見えなかった。ただ、恐ろしく物騒な言葉が飛び出したことには気が付いた。

    「…この世界のみんなは、もしかしたら平行世界の住民はもっと増えるかもしれないっていってたよね」

    「…あぁ」

    「私達の世界の唯ちゃん…」

    「あぁ、私も思ったよ。アイツがこの世界に来てるかどうかわかんないし、来てなかったとしてもこれから来るかもしれない。そうなったとき…梓――」

    「絶対に会わせられないわ。今の唯ちゃんにとって、梓ちゃんの姿は精神を破壊する爆弾でしかない。あれ以上壊れた唯ちゃんなんて…見たくない。何があっても絶対に、唯ちゃんと梓ちゃんは会わせちゃいけない…!」

    「…それは…また、梓を処分しなくちゃいけないってことだよな?」

    92 = 1 :

    「!?!?」

    「りっちゃん…」

    「ダメだよな、私。もう疲れ果ててるんだよ。ずっと更生のために刑務所の中にいたってのに、やっぱりこんな選択しかできなくなってる」

    「私も、おんなじことを思ってた。ただ言葉にするのが恐ろしかったの…。ごめん、りっちゃんにばっかりこんな思いをさせて…」

    「ムギが誤る必要ないよ。誰も悪くない。悪いのはこんな運命にしてくれた神さんだよ」

    やつれた笑みを浮かべる律?の顔を見て、紬?は足下に置いていた袋から包みを取り出して開く。

    中から出てきたのは立派なノコギリ。暗い工場の中でも鈍い光を放つそれは、澪?の目にもしっかりと焼き付いた。

    (ひ、ひいぃい!!)

    「…もうこいつだけは目にしたくなかったな。いつの間に買ってたんだ?さっきトイレ探しに行ったときか」

    「――私ね、もう完全に麻痺しちゃってるみたい。もう一度梓ちゃんを殺さなきゃいけないっていうのに…何の罪悪感も感じないの」

    「私は梓の死体をバラしたあの日からすでに壊れてるよ」

    93 = 1 :

    (何こいつら何て話をしてるんだ!やばい逃げなきゃ…口封じに私まで殺される!う、動け私の足!!)ガクガク

    「一本しかないのか?」

    「あの日の思いを生々しく思い出すのは私だけで十分よ」

    「何言ってんだ。ムギだけにそんなことさせないぞ」

    「じゃあこれ使えば?」

    突然聞こえてきた緊張感のない声とともに、一本のノコギリが律の足下へ放られた。

    「!!!!」

    「誰だ!!」

    「そんな怖い顔しないでよりっちゃん。私だよわ・た・し」

    「唯ちゃん…?」

    工場の入り口で、にやにやと笑みを浮かべているのは、まぎれもなく唯だった。

    「あぁ、心配しないでね。私、この世界の私でも二人の世界の私でもないからね」

    94 :

    カオスすぎるwww

    95 = 1 :

    「今の話…聞いていたの?」

    いぶかしげな表情をする二人。唯?は軽い足取りで廃工場へと足を踏み入れる。

    「うん。だから、二人に協力したいなぁと思って。だって、この世界のあずにゃんを二人の世界の私だけのために消しちゃおうっていうんでしょ?愛されてるよー私」

    「でもね、他の世界からもあずにゃんは来てるし、ここの世界の私達はきっと二人の計画の上では非常に面倒な存在になると思うんだよね。それを二人だけで対処できる自信はあるの?」

    「…」

    「あぁわかるよ。覚悟なんかはもとからないんでしょ?二人はもう最初から人殺しに対して罪悪感はない。たとえ、今日会話して親近感を覚えた相手でも。ただ、明らかに力不足だよね、二人だけじゃ」

    「…えぇ」

    「だから、手伝ってあげようかなって話。――ねぇ、澪ちゃんはどうするの?」

    「――!!?」ドキィッ

    ?・「!?」

    96 :

    すごい話の展開だなw
    どうなるか見ものだわ

    97 = 1 :

    「話聞いてたよね?」

    ドラム缶の山に近づくとその裏をのぞき込みにっこり微笑む唯?。思わず澪?は後退りしてしまった。

    「澪…?」

    「は、ははは…ち、違うんだ!わ、私も協力しようと思ってさ!でも、いつ話しかけたらいいのかわからなかったんだ!私も平行世界から来たんだけど、この世界のみんなにめちゃくちゃ酷い目に遭わされて…」

    「酷い目…?」

    「そうなんだよ!なんで私だけこんな目に遭ったんだろう…。私、何も悪いことしてないのにいきなり怒鳴られたり、出ていけって言われたり、除け者にされたり…」

    「ひでぇ…ここのやつら、そんなやつらだったのか…」

    「だから、もう二人しかいないんだよぉ。お願い、私を見捨てないで…。血生臭いことでもなんでも手伝うから…」

    「わかったわ。大丈夫よ、澪ちゃん。私達は澪ちゃんの味方だから、ね?」

    98 = 1 :

    「――でも、澪に手伝わせるわけには…」

    「頼む、手伝わせてくれ律!私、二人の役に立ちたい!二人にだけは認めてもらいたい!」

    「澪…。――わかった、好きにしろよ」

    「あ、ありがとう律!」
    (よ、よし!これで私の身は安全だ!絶対殺されなくてすむ!)

    律?にすがりつく澪?を見て、唯?は小さくふーんと呟き、口を開いた。

    「…これでこっち側は四人になったね。まぁ、念には念を入れといた方が良いと思うから、もう一人助っ人を呼ぶことにするよ」

    「助っ人って?」

    「絶対役に立つと思うよ~。でも、こっちに呼ぶのちょっと時間かかるんだ。明日の放課後ぐらいになっちゃうかな?」

    「…こっち?」

    「あぁ、こっちの話。とにかく、その助っ人のことも考えて計画を立てよう」

    生き生きとした笑顔で話す唯?を見て、律?は少し不快げに眉をひそめた。

    99 = 63 :

    この唯はなんだ

    100 :

    ラスボスっぽいな


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