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    元スレインデックス「行こ!あくせられーた!!」一方通行「…おォ」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×12
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - インデックス + - 一方禁書 + - 一方通行 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 :

    153 = 88 :

    ペラペラ喋ってないでさっさとやることやらないから
    死亡フラグ立っちゃうんだよぉ

    154 = 42 :

    髪の毛一本残さぬ!

    155 = 1 :

     麦野の持つノコギリの刃がミサカの腕に食い込む。
     数人の男に押さえ込まれたミサカはぐったりとして動かない。

    麦野『そーれ、そーれ』

     ギコギコ、ギコギコと、ノコギリの刃が進む。
     ビクン、ビクンとミサカの体が跳ねた。
     ぶちぶち、ぶちぶち、ぶしゅう、ぽたぽた。
     学園都市製の小型テレビは一切ぼかすことなくその光景を見るものに伝える。

    一方通行「あ…?」

    麦野『あははは!! やぁっととれた!! 全く、やっぱ刃こぼれしたノコギリじゃうまく切れないねえ!!』

     麦野の手で切り離されたミサカの左手がブラブラ揺れる。

    麦野『ああやばいやばい血ぃ出過ぎだって! 簡単に死なれちゃ困るんだから!! 止血止血! ほら急いで!!』

     麦野に手渡される真っ赤に焼けた鉄の棒。麦野は何のためらいもなくその棒を切断面に押し付けた。
     じゅう、と肉のこげる音が響く。

    麦野『ああヤバイ思ったよりくっさいなあコレ! 匂いまでは向こうに届かないもんねえ、私だけ大損じゃん!』

     一方通行の思考は完全に止まっていた。
     テレビの中で行われている『ソレ』が、どうしても現実に思えなかった。
     まるで、出来の悪いホラービデオのような。
     そうとしか思えなかった。


     ――そうとしか、思いたくなかった。

    156 = 123 :

    この人なんでこんなに勝ち誇ってるんだろ

    157 = 141 :

    実は御坂だった☆

    158 :

    一方通行だけは怒らせちゃだめなんだ・・・

    159 = 106 :

    むしろ御坂がいい

    160 = 39 :

    ミサカ殺したところで麦のんが死ぬことはかわらないなwww

    161 = 88 :

    いやあああ麦のんが殺されちゃうよおおおお

    162 = 1 :

    麦野『分かった? 反射を切れ。操作もするな。お前はただ打たれるだけのサンドバックでいなさい、一方通行』

     片腕を切り飛ばされた男が一方通行を殴りつけた。

    「クソが! いてえ…!! 思い知らせてやるぞクソがぁ!!」

     男達は倒れる一方通行を取り囲み、踏みつけ、蹴り飛ばし、立ち上がらせて殴りつける。

    麦野『好き勝手やんのは勝手だけどさ、ちゃんとトドメは差しなさいよ?』

     ノコギリでトントンと肩を叩き、麦野は言った。

     ちゃんと麦野の指示が耳に入っているのか、男達は暴行をやめない。
     いつまでもトドメを差そうとはしない。
     一方通行は、痛いとすら感じなかった。
     痛いと思う心すら壊れかけていた。

    163 :

    うわーん
    麦のん死亡フラグ立てすぎだよ~!

    164 = 1 :

     ああ、この世に神はいないのか。

     違う。神はいる。


     そうでなければ、このタイミングはありえない。


     神様はきっと存在して、ずっと一方通行を見下ろしていて。




     そして、一方通行のことが、大嫌いなのだ。


    166 = 1 :

     白い翼が男達を薙ぎ倒す。
     男の手から零れた小型テレビが地に落ちて、その画面にヒビを入れる。

    垣根「あぶねえあぶねえ。くっだらねえ真似で先越されるところだったぜ」

     白い翼をはためかせ、『未元物質』が舞い降りる。
     既にボロボロに壊れかけた一方通行の目が、ソレを見る。

     赤いドレスを身に纏った少女。
     その前にいる、白い修道服の少女を。

     一方通行に敵意を向ける、インデックスを。

    167 = 123 :

    何でもかんでも神様のせいにするなよこのクソッタレの悪党

    168 :

    今北
    これから読む

    169 = 1 :

    心理定規「さあインデックス、さっき私が言ったとおりにね」

    インデックス「はい…わかりました」

     インデックスがふらふらと一方通行に歩み寄る。
     一方通行は凍りついたように動かない。

    インデックス「ごめんね、あくせられーた」

     インデックスの手が一方通行の首に伸びる。
     ぎゅう、とインデックスの細い指が一方通行の首を締め付ける。

    一方通行「か…ふ…」

     インデックスの力はそれほど強くはない。
     しかし、一方通行の体にまたがって首を絞める手に体重をかければ、気道を塞ぐことは出来る。
     死にたくなければ簡単な話だ。
     インデックスを振り払えばいい。
     それだけなのに、ただそれだけなのに。

     一方通行は動けない。

    170 :

    さるがーど

    171 = 158 :

    しえん

    172 = 88 :

    心理定規って相手と相手の距離を縮めることもできるけど
    距離を開くこともできるんだよね?
    距離を最悪にすれば敵意を向けることができるのか

    173 = 88 :

    あっ心理定規とインデックスの距離をものすごく縮めて言うことを聞かせてるのか

    174 = 1 :

    麦野「クソ! どうなってんのよコレはぁ!!」

     麦野は廃ビルの一室で激昂していた。麦野の目の前にあるテレビはもう砂嵐しか映していない。
     垣根帝督が現れて、何かが起こって、現場に備え付けていたカメラが死んだ。これでは向こうの状況がわからない。

    麦野「くそ! せっかくあそこまで追い詰めて、手柄横取りされちゃたまんないのよ!!」

    ミサカ「ふふ…」

    麦野「…おい、何笑ってんのオマエ?」

     麦野はミサカの髪をつかむ。

    麦野「大体気持ち悪いのよアンタよぉ。腕切られても傷焼かれても声一つ上げないで。ホントに人形なんじゃないの?」

    ミサカ「そう、ミサカが声を上げなければ、あの人もそう思うかもしれない」

    麦野「…はぁ?」

    ミサカ「あなたに捕まったのはミサカのミスです。そのミスが、あの人を殺すことなどミサカは許せません」

    麦野「馬鹿じゃないの? それで人形だと思われたらあんた死ぬじゃん」

    ミサカ「元より、あの人にもらった命です、とミサカは胸を張ります」

    麦野「いいよ、わかった」

     麦野の顔から表情が消えた。

    麦野「どうせ今から現場行っても間に合わないし? アンタ私のストレス発散に付き合ってよ。人形なら人形らしくさ」

    175 = 123 :

    まるで一方通行を追い詰めたみたいに思ってるむぎのんかわいい

    176 = 106 :

    いやあああああああミサカあああああああ

    177 = 20 :

    ミサカのうでがああああああ
    支援

    178 = 106 :

    どさくさに紛れてミサカの腕回収してくるwwwwwwww手コキふひひwwwww

    179 = 1 :

    一方通行「…は……」

     自分の死が近づいてきたのを、一方通行は知った。
     視界が白く染まって、さらに周りから黒く塗りつぶされていく。
     それでも、一方通行は目の前の少女を振り払えない。

     この馬鹿で大食らいで向こう見ずなコイツを傷つけてまで助かろうとする。
     自らの生に対して、一方通行はそこまでの執着心を持つことが出来ない。
     
     自らの死を前にして、一方通行は笑っていた。
     頭の中はカラッポなのに、それでも一方通行の顔は笑みを形作った。
     壊れた心で、一方通行は考えてしまったのかもしれない。


     何て無様で、何て悪党に相応しい死に様だと。


     だけど、一方通行は死ななかった。 
     インデックスの手が一方通行の首から離れる。

     明確になった視界の中で、一方通行は、インデックスがぼろぼろと涙を零すのを見た。

    182 = 123 :

    みんなが笑える最高のハッピーエンドがうんたらかんたら

    183 :

    インデックスを操ってる電波?的なものをベクトル変化させればイインジャネ

    184 = 170 :

    >>183歩く教会

    185 = 1 :

     インデックスは泣いていた。
     インデックス泣きじゃくっていた。

    インデックス「ふ…う…ぐ…ふうぅ…!」

     一方通行の首を絞めるのをやめた手は、今はただ零れる涙を拭っている。

    心理定規「…何をしてるのインデックス。早く彼を殺しなさい」

     インデックスは一方通行にまたがったまま、心理定規の方を振り返る。

    インデックス「どうしても…どうしても、あくせられーたを殺さなきゃだめですか?」

    心理定規「そうよ。はやくしなさい」

    インデックス「ころしたくないです。私、あくせられーたをころしたくないです…!」

    心理定規「な…!?」

     心理定規(メジャーハート)の少女の顔が驚愕に染まる。

    心理定規「どうして私の言葉に逆らえるの!? 設定した距離はもはや『崇拝』の域に達している!! あの女からしたら、私の言葉は『神託』に等しいというのに!!」

    インデックス「ころしたくないです…私はあくせられーたと一緒に笑っていたいです……!」

     ぼろぼろと零れる大粒の涙が、一方通行のシャツを暖かく濡らした。

    186 = 98 :

    インなんとか・・・インデックスさあああああああああああああああん!!!!!!

    187 :

    やべえ、このインデックスさんインデックスさんとは思えないぐらい可愛い

    188 :

    インデックスの株価が上がってまいりました

    189 = 1 :

    一方通行「インデッ…クス…」

     壊れたかけた心のまま、一方通行は少女の名を呼んだ。

    インデックス「うぇ…ふ…あくせられーたぁ……」

     零れる涙を拭おうと、一方通行はインデックスの顔に手を伸ばした。


     ゴバッ!!!! という轟音と共に、インデックスの体が宙を舞った。


     伸ばされた一方通行の手は、虚しく虚空を漂うばかりで。
     宙を舞ったインデックスはどしゃりと音を立て、頭から地面に落ちた。
     嫌な落ち方だった。
     砂の詰まった皮袋が落ちたような、何の力も入っていない落ち方だった。

    一方通行「…あ……?」

    垣根「殺意を分散させるなよ一方通行」

     インデックスを吹き飛ばした白い翼をはためかせ、垣根帝督が一方通行の前に立つ。

    190 = 20 :

    やべえ、このスレではインなんとかさんとは呼べない

    191 = 106 :

    やっぱていとくんは冷蔵庫になる運命なのれす

    192 = 141 :

    インデックスさんって最高だよな

    193 = 48 :

    インデックスさああああああああん

    194 = 158 :

    これはていとくんでも許せない

    195 :

    上条さん待機中です

    196 :

    おいちょっとおまえら助けに行こうぜ

    197 = 88 :

    まさにかませ

    198 = 123 :

    一方通行さんがこのまま嬲り殺された方が教育に良い展開になりそう

    199 = 1 :

    垣根「『心理定規(この女)』を眼中に入れるな。麦野沈利など放っておけ」

     学園都市第二位の怪物は、第一位の一方通行を前にして不敵に笑う。

    垣根「テメエの殺意を全て集約して俺にぶつけろ。それを超えて、俺は『第二候補(スペアプラン)』から『第一候補(メインプラン)』に成り代わる」

     一方通行の耳に、垣根帝督の言葉は届いていない。
     一方通行のぶれた視界には、ピクリとも動かないインデックスを捉えていた。

    麦野『ほら、鳴けよ!! 鳴けって言ってんだろ!! くそが! 今度は焼けた鉄串股に突っ込んでやろうかオイ!!!!』

     一方通行の耳には、画面にヒビの入ったテレビが垂れ流す音声が嫌が応にも飛び込んできた。


     耳の奥で何かがぶちぶちと千切れる音を、一方通行は確かに聞いた。

    一方通行「けひ……」

     戻りかけた彼の心は、今完全に崩れ去った。




    一方通行「ぎゃは、ぎゃァっはハはっはハハははあはハハフヒャ、あはぎゃは、ひゃっはハはははハハははは!!!!」

    200 = 88 :

    ていとくんが冷蔵庫になる運命は変えられないの?


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