元スレ妹「おにいちゃん、なんか最近冷たいかも…」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
51 = 1 :
妹の小さい体は、僕の腕の中にすっぽりはまってしまう。
石鹸の良いにおいがして、少しくすぐったい感じがする。
(…………)
静かな空気が、室内を張りつめる。
妹「……」
兄「なぁ…」
妹「…んぅ?」
少し眠たいのか、ウトウトとした声で妹は返事した。
…何を言いたかったんだっけ。
今更になって、そんなことを考え始めた。
兄「おまえは…もし僕が――」
妹「うん…」
53 = 1 :
もし僕が――
そこまで言いかけて、やめた。
妹「どうしたの…?」
兄「いや、なんでもないよ」
“もし僕が、兄じゃなかったらどうする?”
なんで…。
どうして、そんなバカなことを訊こうとしたのか。
絶対に口にしないと――そう誓ったことを今、破棄しようとした。
そんな自分に、酷く腹が立った。
今更になって、言うつもりだったのか? この愚か者は。
54 = 1 :
兄「もう、眠いだろ?」
妹「んーんぅ、全然ねむくない…よ」
半目のまま言われても、説得力もあったものじゃない。
そんな妹の姿に、少し苦笑してしまう。
妹「…ん」
妹の体を後ろから抱きしめた。
柔らかく、温かく、そして可愛らしい。
…何を、悩んでいたのだろう。
どうして、妹と離れようかなんて真剣に考えたのだろう。
また、この子を一人にするつもりだったのか――僕は。
55 :
しえん
56 = 1 :
兄「そう…だよな」
妹「ん…ぅ?」
少し、おかしかったのかな。
もう、妹と離れるなんて言わない。
僕は知ってしまったんだ。
妹のそばにいなきゃいけないこと――そして、僕が妹のそばに居たいことを。
そっと、頭を撫でる。
(ごめんな…、寂しい思いさせて)
そうだよな。
僕はこの子のお兄ちゃんだものな。
兄「…そろそろ寝ようか?」
妹「すぅ…」
すでに、眠りについているようだった。
僕は起こさないように枕元まで運び、そっと電気を消した。
57 = 1 :
(そういえば、久々だな…)
…この子の隣で寝るのは。
(そもそも、お泊りなんてあんまりしないか)
妹の布団にゆっくりと入ると、心の中で『…おやすみ』と呟いた。
カーテンの隙間から月の光が入り込み、部屋を照らす。
薄暗い天井をみつめながら、徐々に眠りにつこうとした…。
腕に抱きつく、妹の感触を覚えながら――
58 :
これは・・・期待
59 :
支援だよ、お兄ちゃん
60 = 55 :
しえん
61 = 1 :
,'⌒,ー、 _ ,,.. X
〈∨⌒ /\__,,.. -‐ '' " _,,. ‐''´
〈\ _,,r'" 〉 // // . ‐''"
,ゝ `</ / 〉 / ∧_,. r ''"
- - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / / . {'⌒) ∠二二> - - - - - - -
_,.. ‐''" _,,,.. -{(⌒)、 r'`ー''‐‐^‐'ヾ{} +
'-‐ '' " _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐' ;; ‐ -‐ _- ちょっくらコンビニ行ってくる
- ‐_+ ;'" ,;'' ,'' ,;゙ ‐- ー_- ‐
______,''___,;;"_;;__,,___________
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62 :
可愛い妹に添い寝してほしい
64 :
なんだこのスレは……っ
ざわ…
こんな、こんなスレを立てられたら……っ
ざわ…
支援っ! 支援せざるをえないじゃないか……っ!
ざわ… ざわ…
65 = 1 :
ただいまオンライン
66 :
来たか
67 = 1 :
(――きた)
…いつものやつだ。
寝ているとき。
あまりよくない夢をみてしまう時に限って、それは襲ってくる。
全身がしびれるように、自分の体を抑えつける。
指先ひとつも思い通りにならず、とてつもない恐怖感に囚われる。
耳鳴りがひどい。女性の悲鳴のようなものが、だんだん強まっていく…。
全身から冷や汗がふきだし、奥深い闇の中で僕は恐怖という鎖でしばりつけられている。
68 = 1 :
怖い、怖い、怖い。
目をひらいた先に幽霊がにらみ付けているんじゃないか、そんな事を考えてしまうと目が開かなくなる。
「…ちゃん」
…なんだ? 悲鳴以外に、誰かの声が聞こえてくる。
「に…ちゃん」
もう、聞きなくない。
耳を塞ぎたくなるような気持ちで、力強く目を瞑る。
妹「おにいちゃん」
兄「……っ」
視線の先には、優しげな妹の顔があった…。
なんともいえない開放感に、心の底から安堵に包まれていく。
69 = 1 :
妹「汗…すごいよ?」
ああ――
兄「…すまない」
なんだろう、この澄んだような気持ちは。
室内の空気が透き通っていて、肺が冷たい空気で満たされる。
妹「…また、いつものあれ?」
兄「ああ。でも、もう大丈夫」
妹「ん…」
いつものように妹の頭を撫でてやると、どこか心地よさうな声を上げた。
妹「ご飯できてるよ。いこっ」
兄「ああ」
70 = 1 :
兄「っ」
ベッドから降り、立ち上がろうとしたところで眩暈と吐き気のような感覚に襲われ、その場で立ちくらむ。
どうやら、気分は最悪だ。
妹「だっ、大丈夫!?」
あわてて僕にしがみつき、支えようとがんばる妹の姿。
兄「大丈夫…たいしたことない」
それに、そんなに体重かけられたら余計に悪化しそうだ…
妹の不安げな顔に、心の中で少し苦笑してしまう。
妹「まだ、休んでいたほうがいいよ…ご飯持ってくるから、おにいちゃんはベッドで休んでて」
兄「…大丈夫だから。気にするなよ、な?」
妹「んぅー…」
いちいち大げさだ。この程度、普段のを比べればまだたいしたことないというのに。
71 :
深いな…
期待
72 = 1 :
(…でも、な)
不安に満ちて今にも泣きそうな妹。
これを知らん顔するのは、どうやら僕にとっては難しそうだ。
兄「…わかったよ。少しの間ベッドで休んでる」
妹「う、うん。そうしたほうがいいよ…。今ご飯もってくるね」
……。
果たして、いつからだっただろうか。
強烈な金縛りにかかるようになったのは。
それは、子供の頃、両親をなくしたとき?――
あるいは生まれつき?――
(どちらにせよ…)
こればっかりは、治せそうにない。
そのせいで、妹にも心配をかけてしまっている
73 :
なにこのイカ臭い文章・・・・
74 :
性的欲求なく読める
支援
75 = 62 :
>>73
多分俺がシコシコしまくってたから
77 :
悔しくて眠れなかったわ
78 = 1 :
妹「…おまたせ」
おぼんを持って、妹が朝食をはこんできた。
そそっかしい足の運び方だった。
机に置かれたそれは、焼き魚とご飯と味噌汁――
味噌汁の良い匂いが漂い、食欲をそそられる。
兄「ありがとう…美味しそうだな。おまえはどこで食べるんだ?」
妹「んー? おにーちゃんと一緒」
そういって、部屋を出た後また自分の朝食を持って歩いてきた。
妹と一緒の部屋で食事。
妹「いただきますっ」
兄「いただきます」
両手を合わせる――子供の頃のように。
79 = 1 :
妹「ねぇ、おにいちゃん。今日はどうするの?」
兄「ん…、どうしようか。おまえはどこか行きたい所とかあるのか?」
妹「あんまり…。おにいちゃんの所ならついていくよぉ」
兄「そうか」
そういえば、昔からそんなんだったけ。
僕の行く所には、服の袖を掴んでは何処にでも付いてくる。
そんな子だ…僕の妹は。
80 = 1 :
妹「おにーちゃん、少し髪伸びてきた?」
兄「ん…」
そう言われてみれば、そんな気がする。
考えてみればもう2ヶ月半も髪切ってないような…。
兄「そうだな、今日は床屋行こうか」
妹「えー、あたしが切ってあげようとしたのに…」
残念そうな表情をする妹。
…ただでさえ不器用な妹に切らせたら、どんな髪型になるのか想像がつかない。
というか、させたくない。
兄「いや、今日は床屋に行こう。ついでに、おまえの好きな物も買ってやるよ」
妹「えっ、ほんとぉ?」
兄「ああ。ご飯食べたら、着替えて行くか」
妹「うんっ!」
81 = 1 :
家を出て数分、バスに乗って数十分がたった頃。
妹「すぅ…」
兄「……」
僕の肩にもたれながら、静かに眠る妹。
(もしかして、昨日寝てなかったんじゃないか…?)
そんなこと思い、終点の駅前に到着した所で妹を起こす。
妹「ん…、んぅ」
兄「ほら、降りるぞ」
妹「んぅ……すぅ…」
…だめだ、これ。
妹は一度眠るとなかなか起きない。
(…仕方がないか)
そのまま妹を背負い、運賃2人を支払ってバスを降りた。
82 = 1 :
すれ違う人々が、こちらを見ているような気がした。
妹「すぅ…」
ただでさえ都会で人が多いというのに、小さい女の子をおんぶして歩いているというこの状況…
目立つに決まっている。
(…まあ、いいか)
たいしたことはない。
街の雑踏を目じりに、妹を背負って歩く。
妹「んぅ? ……あれ」
どうやら、目を覚ましたようだ。
妹「あれ、おにいちゃん…。」
兄「昨日、寝てなかったのか?」
妹「ぁ…、ごめんなさい」
兄「いいよ、別に」
83 = 1 :
妹「おにいちゃんと同じ部屋で寝るの…、久しぶりだったから」
だから――ドキドキして眠れなったと?
どうして、こいつはこんなにも僕に固執するのだろう。
同じ年頃の中学生は、兄弟なんて避けるようなものだと思うけど…
妹「おにいちゃんのおんぶ、久しぶりだね」
兄「そうか? 昨日してやっただろ」
妹「…え? そだっけ?」
(……?)
兄「それより、そろそろ降りてくれ」
妹「えー。背中あったかいのに」
84 = 1 :
少なくとも、去年までランドセルを背負っていたような妹だ。
誰かに甘えたがるのも、仕方がないことなのかもしれない。
それに、この子は…
この子は…
――この子は、なんだって?
少なくとも、この子は普通だ。
そう、普通の女の子。
今更、兄を亡くしたショックで――とか関係無い。
…今は僕がこの子の兄なんだ。
86 = 1 :
兄「なぁ…」
妹「なぁに? おにいちゃん」
僕は――
兄「僕は、おまえのお兄ちゃんだもんな」
そうだ。
妹「あ、あたりまえだよぉ。どうしたの?」
兄「いや、なんでもないよ。なんとなくさ」
妹「――?」
果たしてそれは、兄だと確認できたことの嬉しさからだろうか?
気付いたら、微笑んでいた。
87 :
スレタイ見て
妹「し、死んでる・・・」
ってことかとオモタ
88 = 1 :
“1000円カット”
そう大きく書かれた看板の床屋に入ると中は混雑していた。
(こりゃ、結構かかりそうだな)
妹を椅子に座らせ、その隣に自分も座る。
妹「……」
妹は足をばたつかせ、辺りを見回しているようで、とにかく落ち着きがなかった。
兄「…ほら」
僕は妹の背中に腕を回し、とんとんと2回叩く。
――落ち着け。
幼い頃からの、そういう合図。
妹「ん…」
そうすると妹は落ち着き、その場でじっと座った。
89 = 1 :
一時間ぐらい経っただろうか。
名前を呼ばれ、ようやく自分の番がきた。
兄「あ、はい」
席を立ち、理容椅子に向かうと…
妹「……」
妹がついてきた。
兄「…おまえは、あそこで待ってるの」
妹「…んぅ」
そう言うと渋々と自分の場所に帰っていった。
90 = 1 :
チョキチョキ。チョキチョキ。
そんなハサミの音を聴きながら、目を瞑る。
切られた髪が、束になって床に落ちていく。
半目を開けると、大きな鏡。
その鏡の中に映る妹の姿が、なにやら微笑ましい。
ふとももに手を置き、行儀良く座っていて…
時々、僕のほうを見て――笑顔で手を振ってくる。
我ながら可愛らしい妹だ。
散髪が終わり、料金を支払うと、妹を連れて店を出る。
妹「おつかれさま。かっこよくなったね」
兄「そうかな…。おまえも行儀良かったな」
妹「えへへ…」
途中から…だけどな。
あえてそんなことは口にはしなかった。
91 = 1 :
妹「ねぇ…これからどうするの? おにいちゃん」
兄「うーん、どうしようか…」
この街にある所で、行くとしたら
行くとしたら…
>>92
92 = 66 :
雑貨屋
93 = 1 :
兄「――雑貨屋」
妹「えっ?」
兄「あ、いや雑貨屋にでも行こうか」
.
.
.
やはり休日というわけなのか、デパートの中は人で満たされていた。
親子連れ――恋人連れ――
僕らのような兄妹連れは、あまり居ないようだ。
やはり稀なのかもしれない。この年頃で兄妹でくるというのは…。
妹「……」
僕の袖を掴んだままの妹。
兄「おまえエスカレーター苦手だっけ?」
妹「……」
そのまま、こくんと頷いた。
エスカレーターを降りる際も、やや危なっかしい感じだった。
94 = 1 :
3階にある雑貨屋。
そこには、様々なものが売っていた。
キーホルダー…ぬいぐるみ…可愛らしい文房具…アクセサリー
少なくとも、ウチの妹が気を引きそうなものばかりだ。
そう思い妹の方をみると、どうやら本当にそうらしく、瞳を輝かせていた。
兄「なんでもいいぞ…好きなの選べよ」
妹「ほんとぉ? えっと、じゃあねー…」
妹はしばらく見回った後、何かを持ってこちらに駆け寄ってくる。
手に持っていたのは、ノートだった。
兄「そんなものでいいのか?」
妹「うん…。毎日日記書くのぉ」
日記…か。
妹にしては意外だな、と思った。
95 :
まさかの安価
96 = 1 :
レジに足を運び、それを購入。
妹「~♪」
兄「ご機嫌だな」
妹「うんっ!」
スキップまでして――本当に、来て良かったと思った。
妹のこんな楽しそうな顔をみれるのならば、たまには2人で出かけるのも悪くないかな、なんて…。
そして妹を連れて店を出ようとした所で、妹の足が止まった。
兄「ん…」
友人「よう、兄。何してんのー…って、兄妹で買い物か」
兄「ああ、そうだけど」
妹「……」
妹が、僕の後ろに隠れてまったく出てこなかった。
97 :
どうでもいいからエロくれよエロ
98 = 66 :
思った通りに書くがいい支援
99 = 1 :
友人「はは……」
兄「すまない。嫌ってるわけじゃないと思うだが…」
妹「……」
服を掴む妹の手が、ギュッと強くなる。
――どうしてだろう…な。
この子は、明るい子ではない。
かといって、特別人見知りってわけでもない。
兄「昔から、こうなんだよな…」
おびえた様子の妹の頭をさすりながら、そういった。
100 = 64 :
この話はエロくなくていい
キスまででいい
後は書かなくていい
みんなの評価 : ★★
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