元スレ妹「おにいちゃん、なんか最近冷たいかも…」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
152 = 147 :
ず
154 :
わ
155 = 141 :
ほ
157 :
ほ
158 = 150 :
っ
159 :
今追いついた。
すっげぇ面白いわ…続き待ってます。
161 = 159 :
しゅ
162 :
催眠オナニー
163 = 139 :
続きまってます~
165 = 154 :
補主
166 = 139 :
ほす
167 = 64 :
☆ゅ
169 = 159 :
173 :
っ
181 = 64 :
我ながら>>167-168に驚いたwww
182 = 1 :
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ヽ. ヽ::〈; . ‘::. :’ |::/ / ,. ”
`ー 、 \ヽ::. ;:::|/ r’”
/ ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
| 答 | 復 活 │|
\_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ
183 = 173 :
まってたよ
184 = 1 :
兄「あ、ああ」
友人「あれだろ? 昨日眠れなかったとか。いや、この場合は…妹ちゃんと喧嘩したんだろ?」
少し意地悪そうに友人が笑った。
兄「喧嘩はしてないが、ちょっと、な…」
僕は友人に話した。
妹の記憶が一部すっぽり抜けてしまったこと。
友人「おまえ、それヤバいんじゃねえの?」
不安を煽るように、真顔で言ってきた。
兄「俺もそう思ったんだが…そもそも原因が分からない」
友人「もし、何かの病気だったらどうするんだ?」
なぜか、背筋に冷たいものを感じた
187 = 1 :
兄「おいおい、やめてくれよ…」
そんなの、まるでドラマみたいじゃないか。
友人「おまえも兄として…、というか家族としてそのへん調べたほうがいいんじゃね?」
兄「調べるっていってもな…」
.
.
.
はて、いつ以来だっただろうか。
前に、図書室に足を踏み入れたのは。
静かな室内に足を踏み入れると、医学系の棚を探す。
189 = 159 :
これまでずっと待っててよかったw
暇つぶしに外国人とずっとチャットしてたぜ
190 = 1 :
記憶喪失に関する資料を探すと、意外にもあっさりとみつかった。
その本を手に取り、ページをめくる…。
別名…健忘症。
脳損傷、あるいは情緒的外傷に起因する、記憶の喪失。
(ふむ…)
アルツハイマー病――頭部外傷――てんかん発作
記憶喪失が起こりうる原因として、様々な数があった。
素人の僕はどこから調べればいいのやら…
192 = 1 :
結局、よく分からないまま数十分、あるいは数時間が経過した。
時刻は17時。
兄「……」
昇降口に向かい、靴を履き替え外に出る。
辺りは既に夕暮れに包まれていた。
初春の肌寒い風を受けながら、校門の方へと歩いていく。
妹の記憶喪失の原因については、結局わからなかった。
193 = 1 :
果たして、このまま放っておいても大丈夫なのだろうか。
もし妹の症状が悪化して――取り返しのつかないことになったら。
(……)
空を見上げると、宵闇が現れ始めていた。
少しずつ、僕らの住むこの世界を侵食していくとでもいうように…。
ほんの少し寂しい気分になり、前を向くと――
妹「あっ、おかえりー」
兄「……」
校門の横に、妹が立っていた。
194 = 1 :
兄「ずっと、待っていたのか…」
妹「うん、だっておにいちゃん帰ってくるの遅いんだもんー」
帰ってくるのが遅い。
だから、迎えにきたというのか?
兄「あのな、妹」
妹「早く帰ろぉーっ、一緒にご飯食べよーよ」
僕の腕を引きずるように、引っ張られていく。
兄「あの、さ…」
僕は妹の手から抜けた。
195 = 1 :
兄「僕の家…あっちだから」
妹「…え?」
ここから遠く離れている場所を、指差した。
僕ら兄妹は別々に暮らしている。
…もしかすると、そのことを忘れてしまったのではないか?
そんな不安が徐々に襲ってくる。
妹「わかってるよぉ…」
…妹の言葉に、安心した。
妹「けど……」
196 = 1 :
妹「あたし達は兄妹なのに、…どうしていっしょの家じゃないの?」
兄「……」
さて、どうしてだろうか。
僕が本当の家族じゃないから?
妹の実の兄じゃないから?
妹「おにいちゃん家族でしょ…? なのに、どうして…」
深い事情がある。
そんな風に、今まで誤魔化してきたんじゃないか。僕は。
197 = 1 :
兄「それには、事情が…」
妹「じゃあ教えてよ! その事情っ」
兄「…言えないんだ」
僕がおまえの家族でも、血のつながった兄でもないこと。
妹「…妹にも言えないことなの?」
兄「……」
だからこそ――だ。
おまえを大事に思ってるから。
だから、言えない。
198 = 1 :
妹「もう…やだよぉ、おにいちゃんが、そば…にっ」
そして、その場で泣き始めてしまった。
兄「……」
どうして、傍に居てやれないのか。
どうして、一緒の家に住んでいないのか。
そんなこと明確で簡単なことだけど…
妹「そばにっ、居てよ…ぉ」
…果たして、間違っているのだろうか。
血が繋がってないから、家族じゃないから。
そんな理由で、別々に暮らしてきた。
199 = 159 :
ちょっと兄が羨ましいと思った自分が憎い。
実際にこんなのがあったら辛いだろうなぁ…
200 = 1 :
『たとえ血の繋がりがなくても、貴方たちは兄妹――』
妹の母の言葉を思い出す。
兄妹…。
それが血の繋がりを前提とするならば、多分僕らは兄妹ではない。
妹「んっ…」
その場で妹の体を、小さい体を抱きしめた。
(でも…)
もし、血縁以外の…、血の繋がっていなくとも
それが言葉通りの兄妹だと認められるのであれば。
兄「わかったよ…妹」
たぶん、僕たちは“兄妹”なんだろう。
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