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    元スレ妹「おにいちゃん、なんか最近冷たいかも…」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 黒子 + - アイマス雪歩 + - ビッチ + - ヤンデレ + - 僕は友達が少ない + - + - + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 04:53:18.82 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-91)
    妹の小さい体は、僕の腕の中にすっぽりはまってしまう。

    石鹸の良いにおいがして、少しくすぐったい感じがする。


    (…………)

    静かな空気が、室内を張りつめる。

    「……」

    「なぁ…」

    「…んぅ?」

    少し眠たいのか、ウトウトとした声で妹は返事した。


    …何を言いたかったんだっけ。

    今更になって、そんなことを考え始めた。


    「おまえは…もし僕が――」

    「うん…」
    53 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 04:59:08.82 ID:spwvjtTn0 (+93,+30,-58)
    もし僕が――

    そこまで言いかけて、やめた。


    「どうしたの…?」

    「いや、なんでもないよ」



    “もし僕が、兄じゃなかったらどうする?”

    なんで…。
    どうして、そんなバカなことを訊こうとしたのか。

    絶対に口にしないと――そう誓ったことを今、破棄しようとした。
    そんな自分に、酷く腹が立った。

    今更になって、言うつもりだったのか? この愚か者は。

    54 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 05:04:17.21 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-100)
    「もう、眠いだろ?」

    「んーんぅ、全然ねむくない…よ」


    半目のまま言われても、説得力もあったものじゃない。
    そんな妹の姿に、少し苦笑してしまう。

    「…ん」

    妹の体を後ろから抱きしめた。
    柔らかく、温かく、そして可愛らしい。



    …何を、悩んでいたのだろう。

    どうして、妹と離れようかなんて真剣に考えたのだろう。

    また、この子を一人にするつもりだったのか――僕は。
    55 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 05:04:32.05 ID:+6LJzASEO (+2,+14,-11)
    しえん
    56 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 05:08:44.02 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-91)
    「そう…だよな」

    「ん…ぅ?」


    少し、おかしかったのかな。
    もう、妹と離れるなんて言わない。

    僕は知ってしまったんだ。
    妹のそばにいなきゃいけないこと――そして、僕が妹のそばに居たいことを。


    そっと、頭を撫でる。

    (ごめんな…、寂しい思いさせて)

    そうだよな。
    僕はこの子のお兄ちゃんだものな。


    「…そろそろ寝ようか?」

    「すぅ…」

    すでに、眠りについているようだった。

    僕は起こさないように枕元まで運び、そっと電気を消した。
    57 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 05:13:35.52 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-132)

    (そういえば、久々だな…)

    …この子の隣で寝るのは。

    (そもそも、お泊りなんてあんまりしないか)


    妹の布団にゆっくりと入ると、心の中で『…おやすみ』と呟いた。

    カーテンの隙間から月の光が入り込み、部屋を照らす。

    薄暗い天井をみつめながら、徐々に眠りにつこうとした…。


    腕に抱きつく、妹の感触を覚えながら――

    58 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 05:15:03.52 ID:LKye4IQh0 (+0,+15,-3)
    これは・・・期待
    59 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 05:16:57.68 ID:4HB1OH930 (+18,+28,+0)
    支援だよ、お兄ちゃん
    60 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 05:20:51.37 ID:+6LJzASEO (+2,+14,-11)
    しえん
    61 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 05:21:10.48 ID:spwvjtTn0 (+35,-30,-24)
                       ,'⌒,ー、           _ ,,..  X
                     〈∨⌒ /\__,,..  -‐ '' " _,,. ‐''´
              〈\   _,,r'" 〉 // //     . ‐''"
               ,ゝ `</ /  〉 /  ∧_,. r ''"
    - - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / /  . {'⌒) ∠二二> -  - - - - - -
      _,.. ‐''"  _,,,.. -{(⌒)、  r'`ー''‐‐^‐'ヾ{} +
     '-‐ '' "  _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐'   ;;    ‐ -‐   _- ちょっくらコンビニ行ってくる
     - ‐_+      ;'"  ,;'' ,''   ,;゙ ‐-  ー_- ‐
    ______,''___,;;"_;;__,,___________
    ///////////////////////
    62 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 05:30:38.76 ID:Mn8UtpWe0 (+22,+29,+0)
    可愛い妹に添い寝してほしい
    64 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:00:23.42 ID:eW5O1EhOO (+30,+30,-46)
    なんだこのスレは……っ

            ざわ…

    こんな、こんなスレを立てられたら……っ

                      ざわ…

    支援っ! 支援せざるをえないじゃないか……っ!

       ざわ…        ざわ…
    65 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:00:51.09 ID:spwvjtTn0 (+80,+25,+1)
    ただいまオンライン
    66 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:07:43.98 ID:9PNm6lTIO (+10,+22,+0)
    来たか
    67 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:11:42.97 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-92)


    (――きた)

    …いつものやつだ。

    寝ているとき。
    あまりよくない夢をみてしまう時に限って、それは襲ってくる。

    全身がしびれるように、自分の体を抑えつける。
    指先ひとつも思い通りにならず、とてつもない恐怖感に囚われる。

    耳鳴りがひどい。女性の悲鳴のようなものが、だんだん強まっていく…。

    全身から冷や汗がふきだし、奥深い闇の中で僕は恐怖という鎖でしばりつけられている。
    68 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:12:42.83 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-95)

    怖い、怖い、怖い。
    目をひらいた先に幽霊がにらみ付けているんじゃないか、そんな事を考えてしまうと目が開かなくなる。

    「…ちゃん」

    …なんだ? 悲鳴以外に、誰かの声が聞こえてくる。

    「に…ちゃん」

    もう、聞きなくない。
    耳を塞ぎたくなるような気持ちで、力強く目を瞑る。


    「おにいちゃん」

    「……っ」

    視線の先には、優しげな妹の顔があった…。

    なんともいえない開放感に、心の底から安堵に包まれていく。
    69 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:19:36.36 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-82)

    「汗…すごいよ?」

    ああ――

    「…すまない」

    なんだろう、この澄んだような気持ちは。
    室内の空気が透き通っていて、肺が冷たい空気で満たされる。

    「…また、いつものあれ?」

    「ああ。でも、もう大丈夫」

    「ん…」

    いつものように妹の頭を撫でてやると、どこか心地よさうな声を上げた。

    「ご飯できてるよ。いこっ」

    「ああ」
    70 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:30:05.25 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-164)
    「っ」

    ベッドから降り、立ち上がろうとしたところで眩暈と吐き気のような感覚に襲われ、その場で立ちくらむ。

    どうやら、気分は最悪だ。


    「だっ、大丈夫!?」

    あわてて僕にしがみつき、支えようとがんばる妹の姿。

    「大丈夫…たいしたことない」

    それに、そんなに体重かけられたら余計に悪化しそうだ…
    妹の不安げな顔に、心の中で少し苦笑してしまう。


    「まだ、休んでいたほうがいいよ…ご飯持ってくるから、おにいちゃんはベッドで休んでて」

    「…大丈夫だから。気にするなよ、な?」

    「んぅー…」

    いちいち大げさだ。この程度、普段のを比べればまだたいしたことないというのに。
    71 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:32:40.39 ID:UwcFCO6yO (+13,+28,-5)
    深いな…
    期待
    72 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:37:38.68 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-121)
    (…でも、な)

    不安に満ちて今にも泣きそうな妹。
    これを知らん顔するのは、どうやら僕にとっては難しそうだ。

    「…わかったよ。少しの間ベッドで休んでる」

    「う、うん。そうしたほうがいいよ…。今ご飯もってくるね」


    ……。

    果たして、いつからだっただろうか。

    強烈な金縛りにかかるようになったのは。


    それは、子供の頃、両親をなくしたとき?――
    あるいは生まれつき?――

    (どちらにせよ…)

    こればっかりは、治せそうにない。
    そのせいで、妹にも心配をかけてしまっている
    73 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:37:44.62 ID:HlkZmJcmO (+24,+29,-1)
    なにこのイカ臭い文章・・・・
    74 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:40:42.40 ID:FZ4cGd650 (+19,+29,+0)
    性的欲求なく読める


    支援
    75 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:40:55.50 ID:Mn8UtpWe0 (+31,+29,+0)
    >>73
    多分俺がシコシコしまくってたから
    76 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:40:59.98 ID:9PNm6lTIO (-27,-15,+0)
    77 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:42:08.59 ID:3JsemisU0 (+19,+29,-12)
    悔しくて眠れなかったわ
    78 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:45:33.24 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-114)

    「…おまたせ」

    おぼんを持って、妹が朝食をはこんできた。
    そそっかしい足の運び方だった。


    机に置かれたそれは、焼き魚とご飯と味噌汁――
    味噌汁の良い匂いが漂い、食欲をそそられる。

    「ありがとう…美味しそうだな。おまえはどこで食べるんだ?」

    「んー? おにーちゃんと一緒」

    そういって、部屋を出た後また自分の朝食を持って歩いてきた。


    妹と一緒の部屋で食事。

    「いただきますっ」

    「いただきます」


    両手を合わせる――子供の頃のように。
    79 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:50:26.25 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-58)

    「ねぇ、おにいちゃん。今日はどうするの?」

    「ん…、どうしようか。おまえはどこか行きたい所とかあるのか?」

    「あんまり…。おにいちゃんの所ならついていくよぉ」

    「そうか」


    そういえば、昔からそんなんだったけ。
    僕の行く所には、服の袖を掴んでは何処にでも付いてくる。

    そんな子だ…僕の妹は。

    80 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 06:55:02.13 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-144)

    「おにーちゃん、少し髪伸びてきた?」

    「ん…」

    そう言われてみれば、そんな気がする。
    考えてみればもう2ヶ月半も髪切ってないような…。

    「そうだな、今日は床屋行こうか」

    「えー、あたしが切ってあげようとしたのに…」

    残念そうな表情をする妹。
    …ただでさえ不器用な妹に切らせたら、どんな髪型になるのか想像がつかない。

    というか、させたくない。


    「いや、今日は床屋に行こう。ついでに、おまえの好きな物も買ってやるよ」

    「えっ、ほんとぉ?」

    「ああ。ご飯食べたら、着替えて行くか」

    「うんっ!」
    81 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 07:05:55.80 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-128)
    家を出て数分、バスに乗って数十分がたった頃。

    「すぅ…」

    「……」

    僕の肩にもたれながら、静かに眠る妹。

    (もしかして、昨日寝てなかったんじゃないか…?)

    そんなこと思い、終点の駅前に到着した所で妹を起こす。

    「ん…、んぅ」

    「ほら、降りるぞ」

    「んぅ……すぅ…」

    …だめだ、これ。
    妹は一度眠るとなかなか起きない。

    (…仕方がないか)

    そのまま妹を背負い、運賃2人を支払ってバスを降りた。
    82 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 07:10:38.11 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-133)
    すれ違う人々が、こちらを見ているような気がした。

    「すぅ…」

    ただでさえ都会で人が多いというのに、小さい女の子をおんぶして歩いているというこの状況…
    目立つに決まっている。

    (…まあ、いいか)

    たいしたことはない。

    街の雑踏を目じりに、妹を背負って歩く。


    「んぅ? ……あれ」

    どうやら、目を覚ましたようだ。

    「あれ、おにいちゃん…。」

    「昨日、寝てなかったのか?」

    「ぁ…、ごめんなさい」

    「いいよ、別に」
    83 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 07:15:45.73 ID:spwvjtTn0 (+98,+30,-124)

    「おにいちゃんと同じ部屋で寝るの…、久しぶりだったから」

    だから――ドキドキして眠れなったと?
    どうして、こいつはこんなにも僕に固執するのだろう。

    同じ年頃の中学生は、兄弟なんて避けるようなものだと思うけど…


    「おにいちゃんのおんぶ、久しぶりだね」

    「そうか? 昨日してやっただろ」

    「…え? そだっけ?」

    (……?)

    「それより、そろそろ降りてくれ」

    「えー。背中あったかいのに」
    84 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 07:23:28.46 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-84)
    少なくとも、去年までランドセルを背負っていたような妹だ。
    誰かに甘えたがるのも、仕方がないことなのかもしれない。

    それに、この子は…

    この子は…



    ――この子は、なんだって?

    少なくとも、この子は普通だ。

    そう、普通の女の子。

    今更、兄を亡くしたショックで――とか関係無い。

    …今は僕がこの子の兄なんだ。
    85 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 07:25:07.88 ID:eW5O1EhOO (-19,-9,+0)
    支援
    86 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 07:27:31.93 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-75)
    「なぁ…」

    「なぁに? おにいちゃん」


    僕は――

    「僕は、おまえのお兄ちゃんだもんな」

    そうだ。


    「あ、あたりまえだよぉ。どうしたの?」

    「いや、なんでもないよ。なんとなくさ」

    「――?」


    果たしてそれは、兄だと確認できたことの嬉しさからだろうか?
    気付いたら、微笑んでいた。
    87 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 07:29:07.89 ID:8nI7hlo2O (+24,+29,-6)
    スレタイ見て
    「し、死んでる・・・」
    ってことかとオモタ
    88 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 07:33:53.43 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-118)
    “1000円カット”

    そう大きく書かれた看板の床屋に入ると中は混雑していた。

    (こりゃ、結構かかりそうだな)


    妹を椅子に座らせ、その隣に自分も座る。

    「……」

    妹は足をばたつかせ、辺りを見回しているようで、とにかく落ち着きがなかった。

    「…ほら」

    僕は妹の背中に腕を回し、とんとんと2回叩く。
    ――落ち着け。

    幼い頃からの、そういう合図。

    「ん…」


    そうすると妹は落ち着き、その場でじっと座った。
    89 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 07:38:36.29 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-63)
    一時間ぐらい経っただろうか。
    名前を呼ばれ、ようやく自分の番がきた。

    「あ、はい」

    席を立ち、理容椅子に向かうと…


    「……」

    妹がついてきた。

    「…おまえは、あそこで待ってるの」

    「…んぅ」

    そう言うと渋々と自分の場所に帰っていった。
    90 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 07:48:21.07 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-183)

    チョキチョキ。チョキチョキ。

    そんなハサミの音を聴きながら、目を瞑る。
    切られた髪が、束になって床に落ちていく。

    半目を開けると、大きな鏡。
    その鏡の中に映る妹の姿が、なにやら微笑ましい。

    ふとももに手を置き、行儀良く座っていて…
    時々、僕のほうを見て――笑顔で手を振ってくる。


    我ながら可愛らしい妹だ。


    散髪が終わり、料金を支払うと、妹を連れて店を出る。

    「おつかれさま。かっこよくなったね」

    「そうかな…。おまえも行儀良かったな」

    「えへへ…」

    途中から…だけどな。
    あえてそんなことは口にはしなかった。
    91 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 07:50:53.67 ID:spwvjtTn0 (+93,+30,-22)
    「ねぇ…これからどうするの? おにいちゃん」

    「うーん、どうしようか…」

    この街にある所で、行くとしたら
    行くとしたら…


    >>92
    92 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 07:52:52.13 ID:9PNm6lTIO (+23,+22,-1)
    雑貨屋
    93 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 08:02:44.45 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-151)
    「――雑貨屋」

    「えっ?」

    「あ、いや雑貨屋にでも行こうか」





    やはり休日というわけなのか、デパートの中は人で満たされていた。
    親子連れ――恋人連れ――

    僕らのような兄妹連れは、あまり居ないようだ。
    やはり稀なのかもしれない。この年頃で兄妹でくるというのは…。

    「……」

    僕の袖を掴んだままの妹。

    「おまえエスカレーター苦手だっけ?」

    「……」

    そのまま、こくんと頷いた。
    エスカレーターを降りる際も、やや危なっかしい感じだった。
    94 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 08:14:07.25 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-137)
    3階にある雑貨屋。
    そこには、様々なものが売っていた。

    キーホルダー…ぬいぐるみ…可愛らしい文房具…アクセサリー

    少なくとも、ウチの妹が気を引きそうなものばかりだ。
    そう思い妹の方をみると、どうやら本当にそうらしく、瞳を輝かせていた。

    「なんでもいいぞ…好きなの選べよ」

    「ほんとぉ? えっと、じゃあねー…」


    妹はしばらく見回った後、何かを持ってこちらに駆け寄ってくる。

    手に持っていたのは、ノートだった。

    「そんなものでいいのか?」

    「うん…。毎日日記書くのぉ」

    日記…か。
    妹にしては意外だな、と思った。
    95 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 08:17:28.52 ID:bpLCJRyW0 (+8,+23,+1)
    まさかの安価
    96 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 08:19:25.17 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-99)

    レジに足を運び、それを購入。

    「~♪」

    「ご機嫌だな」

    「うんっ!」


    スキップまでして――本当に、来て良かったと思った。
    妹のこんな楽しそうな顔をみれるのならば、たまには2人で出かけるのも悪くないかな、なんて…。


    そして妹を連れて店を出ようとした所で、妹の足が止まった。

    「ん…」

    友人「よう、兄。何してんのー…って、兄妹で買い物か」

    「ああ、そうだけど」

    「……」

    妹が、僕の後ろに隠れてまったく出てこなかった。
    97 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 08:19:26.94 ID:33+sTgbv0 (+3,+29,-2)
    どうでもいいからエロくれよエロ
    98 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 08:22:36.28 ID:9PNm6lTIO (+22,+29,+0)
    思った通りに書くがいい支援
    99 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 08:23:53.64 ID:spwvjtTn0 (+95,+30,-81)

    友人「はは……」

    「すまない。嫌ってるわけじゃないと思うだが…」

    「……」

    服を掴む妹の手が、ギュッと強くなる。


    ――どうしてだろう…な。

    この子は、明るい子ではない。
    かといって、特別人見知りってわけでもない。


    「昔から、こうなんだよな…」

    おびえた様子の妹の頭をさすりながら、そういった。
    100 : 以下、名無しにか - 2010/03/06(土) 08:24:03.41 ID:eW5O1EhOO (+27,+29,-21)
    この話はエロくなくていい
    キスまででいい
    後は書かなくていい
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