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元スレ上条「……サイレン?」
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「他人の話を盗み聞くのは関心しねェなァ……」
振り向きざまに一方通行は言う。
そこに居たのは学園都市レベル5第二位『未現物質』、先日一方通行によって虐殺されたはずの人物。
彼は驚いた様子の一方通行をみてニヤ、と怪しい笑みを浮かべる。その男の名は、
「なンでテメェがここにいやがる? 垣根帝督……!」
そこに垣根帝督は立っていた。数日前となんら変わらぬ姿で。
「よぉ、一方通行。テメェを殺したいが為に地獄から這い上がってきてやったぜ」
「……そうかィ。おい、クソガキ。下がってろ」
垣根をにらみ、一方通行は打ち止めを一歩下がらせる。
一方通行はチョーカーの電極スイッチを上げた。学園都市最強の戦いが始まる。
振り向きざまに一方通行は言う。
そこに居たのは学園都市レベル5第二位『未現物質』、先日一方通行によって虐殺されたはずの人物。
彼は驚いた様子の一方通行をみてニヤ、と怪しい笑みを浮かべる。その男の名は、
「なンでテメェがここにいやがる? 垣根帝督……!」
そこに垣根帝督は立っていた。数日前となんら変わらぬ姿で。
「よぉ、一方通行。テメェを殺したいが為に地獄から這い上がってきてやったぜ」
「……そうかィ。おい、クソガキ。下がってろ」
垣根をにらみ、一方通行は打ち止めを一歩下がらせる。
一方通行はチョーカーの電極スイッチを上げた。学園都市最強の戦いが始まる。
「いいね。最高にカッコいいぜ、一方通行」
「か弱きヒロインを守るダークヒーローってかぁ!?」
垣根は両腕を大きく広げ叫ぶ。
大きな衝撃と共に垣根の周囲の地面がへこみ、垣根の背中に純白の翼が現れた。
展開された翼は左右対称に並ぶ。純白の翼を背負う姿はまるで天使。それを見て一方通行が言う。
「オイオイ、なンですかァ? 前より随分と豪華な翼じゃねェか」
垣根が背負う純白の翼。それぞれの長さは約2mほどで統一され数は左右に4つずつ、計8つ。
「一方通行。テメェが人類最強っていうんなら、俺は人間の上にいる存在になる」
「面白ェなァ! 面白ェよ、オマエ!」
「か弱きヒロインを守るダークヒーローってかぁ!?」
垣根は両腕を大きく広げ叫ぶ。
大きな衝撃と共に垣根の周囲の地面がへこみ、垣根の背中に純白の翼が現れた。
展開された翼は左右対称に並ぶ。純白の翼を背負う姿はまるで天使。それを見て一方通行が言う。
「オイオイ、なンですかァ? 前より随分と豪華な翼じゃねェか」
垣根が背負う純白の翼。それぞれの長さは約2mほどで統一され数は左右に4つずつ、計8つ。
「一方通行。テメェが人類最強っていうんなら、俺は人間の上にいる存在になる」
「面白ェなァ! 面白ェよ、オマエ!」
「俺は力を得た……! 人智を超えた圧倒的な力を!」
「代償は大きい。それでも! テメェを殺さずにはいられねえんだよ!」
純白の翼が大きく振るわれる。
それは風を打ったのか、空間を切り裂いたのか。轟音と同時に衝撃がはしる。
(アレは……未現物質で物理法則を塗り替えて……!)
垣根帝督の能力、未現物質。この世の物理法則を捻じ曲げる力。
それは絶対的な防御を誇っていた一方通行の反射すらも擦りぬけた異世界の力。
しかし前回、一方通行は未現物質独自の物理法則を解析して反射のプログラムに組み込んでいた。
「ンな物、二度と喰らう訳ねェだろォがァ!」
謎の衝撃が一方通行の身体に触れようとした瞬間、その向きが反転する。
変わらぬ速度で垣根に迫る謎の衝撃に対し、垣根は自らの翼でそれを打ち砕いた。
「代償は大きい。それでも! テメェを殺さずにはいられねえんだよ!」
純白の翼が大きく振るわれる。
それは風を打ったのか、空間を切り裂いたのか。轟音と同時に衝撃がはしる。
(アレは……未現物質で物理法則を塗り替えて……!)
垣根帝督の能力、未現物質。この世の物理法則を捻じ曲げる力。
それは絶対的な防御を誇っていた一方通行の反射すらも擦りぬけた異世界の力。
しかし前回、一方通行は未現物質独自の物理法則を解析して反射のプログラムに組み込んでいた。
「ンな物、二度と喰らう訳ねェだろォがァ!」
謎の衝撃が一方通行の身体に触れようとした瞬間、その向きが反転する。
変わらぬ速度で垣根に迫る謎の衝撃に対し、垣根は自らの翼でそれを打ち砕いた。
「だよなぁ……オマエの反射は俺の未現物質を解析してんだろ?」
「でも、どうだ? 俺が未現物質の自分だけの現実に新たなプログラムを代入したとしたら」
「テメェがどうなろうが関係ねェよ。ここで殺されるテメェにはなァ!」
一方通行が吐き捨てる様に言った。瞬間、掌が天を衝く。
体に触れるベクトルを観測、操作。空間に流れる風を集めて、一方通行は風の塊を作り出す。
周囲の風を集めた塊を垣根帝督に向けて放つ。同時に一方通行自身も地面を蹴って超加速をした。
「チンケな風だなぁ、オイ!」
垣根が純白の翼を振り回し風の塊を打ち砕く。
しかし、一方通行の攻撃は終わらない。風を打ち破った先に一方通行は手を伸ばしながら垣根に迫る。
「でも、どうだ? 俺が未現物質の自分だけの現実に新たなプログラムを代入したとしたら」
「テメェがどうなろうが関係ねェよ。ここで殺されるテメェにはなァ!」
一方通行が吐き捨てる様に言った。瞬間、掌が天を衝く。
体に触れるベクトルを観測、操作。空間に流れる風を集めて、一方通行は風の塊を作り出す。
周囲の風を集めた塊を垣根帝督に向けて放つ。同時に一方通行自身も地面を蹴って超加速をした。
「チンケな風だなぁ、オイ!」
垣根が純白の翼を振り回し風の塊を打ち砕く。
しかし、一方通行の攻撃は終わらない。風を打ち破った先に一方通行は手を伸ばしながら垣根に迫る。
彼は人を殺すのを躊躇わない。
それが打ち止めを、彼女の瞳に映る世界を守る為ならばどんな善人だろうと迷いはしない。
結果、彼自身が打ち止めに拒絶されたとしても彼は打ち止めを守り抜く。
「テメェがどうなろうが関係ねェ。このガキを守る……これが俺の答えなンだよォ!」
手を伸ばす。垣根の身体に伸ばした右手が触れれば最後。
身体電流や血流を操り、その瞬間、垣根は単なる意味も無い肉片へと変わる。
宙に浮く垣根はその攻撃を避けようとはしなかった。彼の背負う純白の翼がふわり、と舞う。
「甘いんだよ。テメェは……!」
純白の翼が振るわれる。その翼は一方通行の体に触れた途端、大きな衝撃を生み出した。
垣根の身体が勢い良く吹き飛ぶ。
「がっ……!?」
ほぼ同時に一方通行の身体も吹き飛び、地面に叩きつけられた。
それが打ち止めを、彼女の瞳に映る世界を守る為ならばどんな善人だろうと迷いはしない。
結果、彼自身が打ち止めに拒絶されたとしても彼は打ち止めを守り抜く。
「テメェがどうなろうが関係ねェ。このガキを守る……これが俺の答えなンだよォ!」
手を伸ばす。垣根の身体に伸ばした右手が触れれば最後。
身体電流や血流を操り、その瞬間、垣根は単なる意味も無い肉片へと変わる。
宙に浮く垣根はその攻撃を避けようとはしなかった。彼の背負う純白の翼がふわり、と舞う。
「甘いんだよ。テメェは……!」
純白の翼が振るわれる。その翼は一方通行の体に触れた途端、大きな衝撃を生み出した。
垣根の身体が勢い良く吹き飛ぶ。
「がっ……!?」
ほぼ同時に一方通行の身体も吹き飛び、地面に叩きつけられた。
地面に打ち付けられた一方通行は理解が出来なかった。
確かに自分の右手は垣根の放つ純白の翼に触れた。その時点で反射は開始されたのだ。
その証拠に垣根帝督は大きく吹き飛び、公園の植木にのめりこんでいる。
本来ならば未現物質本体の放ったベクトルは全て垣根に反射される。一方通行にダメージは無い。
(どうなってやがンだ……!?)
けれども。一方通行は現にこうして地面に転がっていた。
謎の衝撃。いや、アレが衝撃かも一方通行には解らなかった。
それ程の謎の力。ベクトル云々の問題ではない。それ以前に理解すら出来ない力が働いていた。
「は、ハハハ……!」
一方通行と同じく盛大に吹き飛んだ垣根は口から血を吐きながらも立ち上がる。
「……そういう事か。一方通行!」
確かに自分の右手は垣根の放つ純白の翼に触れた。その時点で反射は開始されたのだ。
その証拠に垣根帝督は大きく吹き飛び、公園の植木にのめりこんでいる。
本来ならば未現物質本体の放ったベクトルは全て垣根に反射される。一方通行にダメージは無い。
(どうなってやがンだ……!?)
けれども。一方通行は現にこうして地面に転がっていた。
謎の衝撃。いや、アレが衝撃かも一方通行には解らなかった。
それ程の謎の力。ベクトル云々の問題ではない。それ以前に理解すら出来ない力が働いていた。
「は、ハハハ……!」
一方通行と同じく盛大に吹き飛んだ垣根は口から血を吐きながらも立ち上がる。
「……そういう事か。一方通行!」
「なァに調子のってンだァ……!?」
「オマエも解ってるだろう? テメエの反射は完璧じゃねーことぐらい」
「いや、弱体化するまでは、か? 残念だったな。以前のオマエだったら反射できたかもしれねぇのによ」
「ベクトルの変換。最強に最凶だよ、テメエの能力は。そりゃあ弱体化しても学園都市第一位だわな……」
垣根は再び八つの純白の翼を展開させる。
「でもな、物事には限界っつー物があるんだよ。……テメェの反射にも、な」
「反射できる限界以上のベクトルを与えたらどうなるか……わかるよな?」
「処理しきれないベクトルは当然、反射を強引に擦り抜ける」
「カカカ……! そこまで見抜いてンのかァ? 大したモンだなァ!」
「限界を超える量のベクトルをぶつける為の代償で寿命が縮まったがな……」
そう言う垣根に一方通行は狂気の笑みを浮かべる。
「関係ねェ。テメェの寿命はあと数分だからなァ!」
「オマエも解ってるだろう? テメエの反射は完璧じゃねーことぐらい」
「いや、弱体化するまでは、か? 残念だったな。以前のオマエだったら反射できたかもしれねぇのによ」
「ベクトルの変換。最強に最凶だよ、テメエの能力は。そりゃあ弱体化しても学園都市第一位だわな……」
垣根は再び八つの純白の翼を展開させる。
「でもな、物事には限界っつー物があるんだよ。……テメェの反射にも、な」
「反射できる限界以上のベクトルを与えたらどうなるか……わかるよな?」
「処理しきれないベクトルは当然、反射を強引に擦り抜ける」
「カカカ……! そこまで見抜いてンのかァ? 大したモンだなァ!」
「限界を超える量のベクトルをぶつける為の代償で寿命が縮まったがな……」
そう言う垣根に一方通行は狂気の笑みを浮かべる。
「関係ねェ。テメェの寿命はあと数分だからなァ!」
垣根「限界なんて超えるためにあるんだ……」
(お前も、そうだろ――?)
(お前も、そうだろ――?)
「限界なんて超えるためにあるんだ……!」
垣根は今一度、宙に舞い空から一方通行を見下ろす。
(テメエも、そうだろ―――?)
「限界なんざ知らねェなァ。ンなモノは雑魚共の言い訳じゃねェか」
「……そうか。ならその限界を超えてみせろ」
垣根の翼が舞う。空間が切り裂かれ、謎の衝撃が放たれた。
その衝撃は一方通行の横をすり抜けていく。一方通行は思わず、目で衝撃を追った。
「て、メェ……! 避けろッ―――」
声は届かない。謎の衝撃は打ち止めのいる方向にとび、轟音を辺りに撒き散らした。
垣根は今一度、宙に舞い空から一方通行を見下ろす。
(テメエも、そうだろ―――?)
「限界なんざ知らねェなァ。ンなモノは雑魚共の言い訳じゃねェか」
「……そうか。ならその限界を超えてみせろ」
垣根の翼が舞う。空間が切り裂かれ、謎の衝撃が放たれた。
その衝撃は一方通行の横をすり抜けていく。一方通行は思わず、目で衝撃を追った。
「て、メェ……! 避けろッ―――」
声は届かない。謎の衝撃は打ち止めのいる方向にとび、轟音を辺りに撒き散らした。
当たっちゃったよ
バール使いを雑魚扱いだと
一方さんパネェっす
バール使いを雑魚扱いだと
一方さんパネェっす
「きゃあっ……!」
幼い声は轟音に散る。辺りの草木が一気に吹き飛んだ。
一方通行の目に映るのは衝撃はによって宙を舞い、そのまま地面に叩きつけられる打ち止めの姿。
その瞬間、一方通行の中で何かが壊れた。
「……grw殺yrcす」
狂気に満ちた瞳が垣根を捕らえる。
轟と爆音と共に一方通行の背中から一対の黒い翼が噴出した。
「黒い翼……! いいぜ、一方通行! やっぱりテメェは最凶だよ……!」
垣根が嬉しそうに言う。
「rmgふざlwjる……な」
幼い声は轟音に散る。辺りの草木が一気に吹き飛んだ。
一方通行の目に映るのは衝撃はによって宙を舞い、そのまま地面に叩きつけられる打ち止めの姿。
その瞬間、一方通行の中で何かが壊れた。
「……grw殺yrcす」
狂気に満ちた瞳が垣根を捕らえる。
轟と爆音と共に一方通行の背中から一対の黒い翼が噴出した。
「黒い翼……! いいぜ、一方通行! やっぱりテメェは最凶だよ……!」
垣根が嬉しそうに言う。
「rmgふざlwjる……な」
>>715
エルモアさんなにやってんすか
エルモアさんなにやってんすか
「rtm……死rghね」
垣根は油断などしていなかった。前回、一方通行の黒い翼にやられたのだから。
勝てる自身はあった。一方通行の演算処理限界を超えたベクトルを放出する為に強化した能力。
けれども、垣根は思った。
(コイツは……)
瞬間、垣根は見えない力に押さえつけられ地面にのめり込む。
反応すら出来なかった。自らが背負う純白の翼は気づいた時には糸も簡単に打ち消されていた。
「rty終mws……!」
再びの見えない力が垣根を襲う。
一瞬だけ感じた激痛の後に、垣根の下半身が消し飛んだ。
垣根は油断などしていなかった。前回、一方通行の黒い翼にやられたのだから。
勝てる自身はあった。一方通行の演算処理限界を超えたベクトルを放出する為に強化した能力。
けれども、垣根は思った。
(コイツは……)
瞬間、垣根は見えない力に押さえつけられ地面にのめり込む。
反応すら出来なかった。自らが背負う純白の翼は気づいた時には糸も簡単に打ち消されていた。
「rty終mws……!」
再びの見えない力が垣根を襲う。
一瞬だけ感じた激痛の後に、垣根の下半身が消し飛んだ。
三度、見えない力が垣根を襲い右腕を引きちぎる。
垣根の意識はそこで途絶え、垣根が肉片と化すまで時間は掛からなかった。
「はァ……はァ……」
黒い翼を収めた一方通行はふらつきながらも打ち止めの元へ向かう。
植え込みがクッションになったのか、芝生の上で打ち止めは気絶していた。
「……ふ、ざけやがって」
一方通行は呟きながらも杖を片手に打ち止めを担ぐ。
「帰るぞ、クソガキ」
垣根の意識はそこで途絶え、垣根が肉片と化すまで時間は掛からなかった。
「はァ……はァ……」
黒い翼を収めた一方通行はふらつきながらも打ち止めの元へ向かう。
植え込みがクッションになったのか、芝生の上で打ち止めは気絶していた。
「……ふ、ざけやがって」
一方通行は呟きながらも杖を片手に打ち止めを担ぐ。
「帰るぞ、クソガキ」
「垣根帝督……学園都市レベル5第二位も一位の化物には適わず、か」
後ろで聞こえた青年の声に一方通行は振り向く。
「ンだ? テメェは……?」
「俺か? 俺は天城弥勒。『ワイズ』のリーダーだ。始めまして、一方通行」
「……テメェが『ワイズ』の……!」
「ああ。そうだ、一方通行。俺と共に来ないか? オマエの圧倒的な力を持ってすれば世界をその手におさめられる」
「……生憎だな。俺の望む世界なんざねェよ。……仮にあったとしても、それはコイツの望む世界だ」
一方通行は背負う打ち止めを見る。
「そうか、残念だ」
弥勒は構えを取ると、残念そうに言った。
後ろで聞こえた青年の声に一方通行は振り向く。
「ンだ? テメェは……?」
「俺か? 俺は天城弥勒。『ワイズ』のリーダーだ。始めまして、一方通行」
「……テメェが『ワイズ』の……!」
「ああ。そうだ、一方通行。俺と共に来ないか? オマエの圧倒的な力を持ってすれば世界をその手におさめられる」
「……生憎だな。俺の望む世界なんざねェよ。……仮にあったとしても、それはコイツの望む世界だ」
一方通行は背負う打ち止めを見る。
「そうか、残念だ」
弥勒は構えを取ると、残念そうに言った。
「……ならばお前に用はない」
弥勒の手から白く光る種が現れ、地面に落とされる。
「生命の樹"峻厳"」
種は地面に落ちた途端、急速に芽吹きその形を変えていく。
一本の幹が地面を突き破り、そこから無数の枝が派生して巨大な光る樹が作り出される。
光る樹は恐るべき勢いで成長を続け、無数に作り出された枝が一方通行を狙う。
「くッ……!」
避けられない訳ではなかった。
今すぐ打ち止めを放り出し、電極のスイッチをいれればよかったのだ。
けれども一方通行はそれをしない。咄嗟に身体をひねって自らの身体を盾にして打ち止めを庇う。
一方通行の身体を光る枝が貫いた。
弥勒の手から白く光る種が現れ、地面に落とされる。
「生命の樹"峻厳"」
種は地面に落ちた途端、急速に芽吹きその形を変えていく。
一本の幹が地面を突き破り、そこから無数の枝が派生して巨大な光る樹が作り出される。
光る樹は恐るべき勢いで成長を続け、無数に作り出された枝が一方通行を狙う。
「くッ……!」
避けられない訳ではなかった。
今すぐ打ち止めを放り出し、電極のスイッチをいれればよかったのだ。
けれども一方通行はそれをしない。咄嗟に身体をひねって自らの身体を盾にして打ち止めを庇う。
一方通行の身体を光る枝が貫いた。
っていうか上手いな>>1
そういやカイルがゲブラァされたときは生命力吸われないで済んだけど
サイキッカーだと吸われずに済むのかね?
サイキッカーだと吸われずに済むのかね?
>>732
遊坂のゴルゴンもそうだったしそうなんじゃない?
遊坂のゴルゴンもそうだったしそうなんじゃない?
倒れる一方通行。打ち止めは彼の腕から離れ、地面に落ちる。
這い蹲りながらも打ち止めに近づこうとする一方通行の前に弥勒が立ちふさがる。
「……この子はもらっていくよ」
冷徹に一方通行を見下しながら弥勒は言った。
倒れている打ち止めに近づき、弥勒は荷物の様に打ち止めを持つ。
「さようなら、一方通行」
そういい残して弥勒はその場を立ち去ろうとする。
「ま、ち、やが……れ」
微かな声は誰にも届かない。一方通行の意識が途絶える。
這い蹲りながらも打ち止めに近づこうとする一方通行の前に弥勒が立ちふさがる。
「……この子はもらっていくよ」
冷徹に一方通行を見下しながら弥勒は言った。
倒れている打ち止めに近づき、弥勒は荷物の様に打ち止めを持つ。
「さようなら、一方通行」
そういい残して弥勒はその場を立ち去ろうとする。
「ま、ち、やが……れ」
微かな声は誰にも届かない。一方通行の意識が途絶える。
>>732
一応可哀想って思う心はあるんじゃないか
一応可哀想って思う心はあるんじゃないか
そういや宣戦の儀でチルドレン皆殺しにされた時も吸収してなかったわ
情けをかけるときもあるってことか
情けをかけるときもあるってことか
弥勒にとってサイキッカーは助けるべき存在だけど、普通の人間は死ねって感じだしな
一般人だったらゲブラァで終了
一般人だったらゲブラァで終了
Side.上条当麻 インデックス
翌朝。風呂場で目覚ましの音が鳴り響き、上条は目を覚ます。
眠い目を擦りながらも上条は起きた。昨晩は殆ど眠れなかったのだが。
「ふあぁ……さーて、飯作るかな」
冷蔵庫を漁り、野菜とバラ肉を取り出して簡単な野菜炒めを作る。
醤油やらをフライパンに投入しているうちにいい臭いが部屋に漂いインデックスが目を覚ました。
臭いに釣られてインデックスは着替えもせずにキッチンへと向かう。
「おはよ。とうま。元気なさそうだけど、どうしたの?」
眠たそうな顔で朝食を用意する上条を不思議に思ったインデックスは心配そうに声をかける。
上条はインデックスは心配させまいと笑顔で答える。
「なんでもないさ、さ、飯できたぞ」
翌朝。風呂場で目覚ましの音が鳴り響き、上条は目を覚ます。
眠い目を擦りながらも上条は起きた。昨晩は殆ど眠れなかったのだが。
「ふあぁ……さーて、飯作るかな」
冷蔵庫を漁り、野菜とバラ肉を取り出して簡単な野菜炒めを作る。
醤油やらをフライパンに投入しているうちにいい臭いが部屋に漂いインデックスが目を覚ました。
臭いに釣られてインデックスは着替えもせずにキッチンへと向かう。
「おはよ。とうま。元気なさそうだけど、どうしたの?」
眠たそうな顔で朝食を用意する上条を不思議に思ったインデックスは心配そうに声をかける。
上条はインデックスは心配させまいと笑顔で答える。
「なんでもないさ、さ、飯できたぞ」
「とうま、困った事があったら私に話してくれていいんだよ」
「とうまが一人で全部抱え込む必要なんて無いんだから」
疲れ気味に家を後にする上条をインデックスは玄関に立ち笑顔で見送る。
「そっか。ありがとな、インデックス」
上条はそのまま自らの通う高校へ向かう。
いつも通りの光景。昨日、土御門から聞いた事が全て嘘の様な日々。
「土御門はいないの、か」
授業が始まっても誰も座っていない土御門の席を見て上条は一人呟く。
姫神や小萌が元気の無い上条を心配するが、上条はそれを軽くあしらう。
ただ、時間だけが過ぎていった。
「とうまが一人で全部抱え込む必要なんて無いんだから」
疲れ気味に家を後にする上条をインデックスは玄関に立ち笑顔で見送る。
「そっか。ありがとな、インデックス」
上条はそのまま自らの通う高校へ向かう。
いつも通りの光景。昨日、土御門から聞いた事が全て嘘の様な日々。
「土御門はいないの、か」
授業が始まっても誰も座っていない土御門の席を見て上条は一人呟く。
姫神や小萌が元気の無い上条を心配するが、上条はそれを軽くあしらう。
ただ、時間だけが過ぎていった。
午後の授業も時間だけが過ぎていった。上条は自分の無力さに嫌気がさしていた。
身近な場所で学園都市の存亡が掛かった争いが繰り広げられていて、自分はそれを知っている。
なのに、自分はそれに関わることすら出来ない。そんな自分の無力さに。
「大丈夫。君は。弱くないから」
五時間目が終わり、姫神はまたも上条に寄ってきていた。
あまりにも自分を心配する姫神に上条は「自分は無力だ」と漏らしたのだ。
「君は。私を助けてくれた。……それだけで。もう。君は他の誰よりも強い」
「それに君はいつでも諦めない。諦めないから強い。だから。もうちょっとだけ頑張ってみて」
「……もし。それでもダメなら誰かを頼るの。きっと。君を助けてくれるから」
姫神は真剣な目付きで言う。上条は小さくうなずいて、
「ありがとな、姫神。ちょっとだけ問題が解決したよ」
身近な場所で学園都市の存亡が掛かった争いが繰り広げられていて、自分はそれを知っている。
なのに、自分はそれに関わることすら出来ない。そんな自分の無力さに。
「大丈夫。君は。弱くないから」
五時間目が終わり、姫神はまたも上条に寄ってきていた。
あまりにも自分を心配する姫神に上条は「自分は無力だ」と漏らしたのだ。
「君は。私を助けてくれた。……それだけで。もう。君は他の誰よりも強い」
「それに君はいつでも諦めない。諦めないから強い。だから。もうちょっとだけ頑張ってみて」
「……もし。それでもダメなら誰かを頼るの。きっと。君を助けてくれるから」
姫神は真剣な目付きで言う。上条は小さくうなずいて、
「ありがとな、姫神。ちょっとだけ問題が解決したよ」
しかし、弥勒の兇悪ぶりが凄まじいな
天麩羅さんとのバトル見返したけど、能力の応用が効き過ぎる
天麩羅さんとのバトル見返したけど、能力の応用が効き過ぎる
あれで10個の能力のうち3個しか使ってないとか酷い話だ
隠し技も一つ残ってるし…
隠し技も一つ残ってるし…
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