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元スレ上条「……サイレン?」
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「……なんだ? 獲物が増えているな」
浜面は車の陰からチラッと顔を出して敵を見据える。
明らかに強そうな外見。先程の攻撃を見る限り見掛け倒し、という訳ではなさそうだった。
(な、何だよアイツ……ヤベェって! 絹旗たちには悪いがここは逃げ……)
「五人、か。なに、全員残らず地獄へ連れて行ってやるさ」
(バレてるぅぅ!? 人数カウントされちまってる!?)
「面白いね。出来る物ならやってみてくれないか? 君は僕を楽しませてくれるのか?」
朧が一歩前に出て言い放つ。銀髪の男はニィっと笑い、
「ああ、楽しめる余裕があるかは保障できないがな。覚えておけ。ここでお前達を殺す男の名は……」
「『ワイズ』の構成員、ドルキだ」
浜面は車の陰からチラッと顔を出して敵を見据える。
明らかに強そうな外見。先程の攻撃を見る限り見掛け倒し、という訳ではなさそうだった。
(な、何だよアイツ……ヤベェって! 絹旗たちには悪いがここは逃げ……)
「五人、か。なに、全員残らず地獄へ連れて行ってやるさ」
(バレてるぅぅ!? 人数カウントされちまってる!?)
「面白いね。出来る物ならやってみてくれないか? 君は僕を楽しませてくれるのか?」
朧が一歩前に出て言い放つ。銀髪の男はニィっと笑い、
「ああ、楽しめる余裕があるかは保障できないがな。覚えておけ。ここでお前達を殺す男の名は……」
「『ワイズ』の構成員、ドルキだ」
「挨拶代わり、だ。……死ね」
ドルキが手を軽く振る。
「や、ば……! 来るぞッ―――
自らに迫る脅威を感じ取ったカブトが叫んだ。
次の瞬間、大きな爆音が響き、辺り一体が爆発に包まれる。
絶大な威力を誇る爆撃は、コンクリートを砕き、車を吹き飛ばし、黒煙をあげる。
「我が力『爆塵者(イクスプロジア)』。全てを破壊しつくすバースト波動の極地ッ!」
爆発により車のガソリンが引火し、炎があがる。
「……これで本気か?」
一陣の突風が吹き荒れる。砕けたコンクリートの欠片を、車の破片を吹き飛ばし、煙を晴らす。
晴れていく煙の中に立っている五人。そのうちの一人、朝河飛龍の手には巨大な龍の翼。
ドルキが手を軽く振る。
「や、ば……! 来るぞッ―――
自らに迫る脅威を感じ取ったカブトが叫んだ。
次の瞬間、大きな爆音が響き、辺り一体が爆発に包まれる。
絶大な威力を誇る爆撃は、コンクリートを砕き、車を吹き飛ばし、黒煙をあげる。
「我が力『爆塵者(イクスプロジア)』。全てを破壊しつくすバースト波動の極地ッ!」
爆発により車のガソリンが引火し、炎があがる。
「……これで本気か?」
一陣の突風が吹き荒れる。砕けたコンクリートの欠片を、車の破片を吹き飛ばし、煙を晴らす。
晴れていく煙の中に立っている五人。そのうちの一人、朝河飛龍の手には巨大な龍の翼。
本誌の方では雨宮さんかばって瀕死だったというのにこっちのヒリューさんときたら
でもバースト使えば案外もっと軽傷だったかもね
でもバースト使えば案外もっと軽傷だったかもね
「ほう。面白い。俺の爆塵者を防ぐか……」
「なんですかこの爆撃。超温いですね」
「お返しだ。特大のプレゼントをやる、よッ!」
朝河の手から延びるドラゴンテイルが燃え盛る車に蒔きつき持ち上げる。
更に、大きなモーションをとって、朝河はそれをドルキに向かって投げつけた。
「そんなモノで俺を倒せると思ったか虫ケラ共がァ!」
ドルキは迫り来る車に臆することなく爆撃を放つ。
燃え盛っていた車は爆撃を受け、より一層強い炎を噴き粉々に砕け散った。
「なんですかこの爆撃。超温いですね」
「お返しだ。特大のプレゼントをやる、よッ!」
朝河の手から延びるドラゴンテイルが燃え盛る車に蒔きつき持ち上げる。
更に、大きなモーションをとって、朝河はそれをドルキに向かって投げつけた。
「そんなモノで俺を倒せると思ったか虫ケラ共がァ!」
ドルキは迫り来る車に臆することなく爆撃を放つ。
燃え盛っていた車は爆撃を受け、より一層強い炎を噴き粉々に砕け散った。
「下らねぇなァ! おいおい!」
「……そうかい? 敵は彼一人じゃないんだよ?」
「一人に集中するとかあなたって実は超バカじゃないんですか?」
二人分の声。
声の主は炎に包まれた車の破片の間から猛スピードで飛び出した。
咄嗟にドルキが爆撃を放つが、絹旗の窒素装甲に防がれる。絹旗は朧の足の裏に拳を当て、
「超人間大砲、ってね」
勢い良く打ち出した。身体向上により強化された朧のスピードが更に上昇する。
朧は勢いよく拳を突き出し、拳はドルキにのめり込んで、ドルキが数メートル吹き飛んだ。
「……そうかい? 敵は彼一人じゃないんだよ?」
「一人に集中するとかあなたって実は超バカじゃないんですか?」
二人分の声。
声の主は炎に包まれた車の破片の間から猛スピードで飛び出した。
咄嗟にドルキが爆撃を放つが、絹旗の窒素装甲に防がれる。絹旗は朧の足の裏に拳を当て、
「超人間大砲、ってね」
勢い良く打ち出した。身体向上により強化された朧のスピードが更に上昇する。
朧は勢いよく拳を突き出し、拳はドルキにのめり込んで、ドルキが数メートル吹き飛んだ。
勢い良く地面に叩きつけられドルキは地面を転がる。
今まで能力だけで戦ってきたドルキにとって殴られ地面を転がることなど無かった。
それは今までに味わったことの無い屈辱。起き上がったドルキは朧らをにらみつけ、
「クククク……カカカカ……ハハハハハハ!!」
「あくまで俺に抗うか……! いいだろう。ここで死ねなかったことを後悔させてやる!」
「我が爆塵者の終焉を味わえ……!」
爆発が一点に集中していく。
それはまるで視えない力が漂う塵を集めるかのように。
「アレは……惑星……?」
その形を見て朧が言う。ドルキは自らの究極の技の名前を言った。
「爆塵者・星船形態……!」
今まで能力だけで戦ってきたドルキにとって殴られ地面を転がることなど無かった。
それは今までに味わったことの無い屈辱。起き上がったドルキは朧らをにらみつけ、
「クククク……カカカカ……ハハハハハハ!!」
「あくまで俺に抗うか……! いいだろう。ここで死ねなかったことを後悔させてやる!」
「我が爆塵者の終焉を味わえ……!」
爆発が一点に集中していく。
それはまるで視えない力が漂う塵を集めるかのように。
「アレは……惑星……?」
その形を見て朧が言う。ドルキは自らの究極の技の名前を言った。
「爆塵者・星船形態……!」
これの二の舞になるとしか思えない
http://2syokan.blog.shinobi.jp/Entry/232/
http://2syokan.blog.shinobi.jp/Entry/232/
「……全方位を補足する攻撃要塞。星船形態から逃れる事は出来ない」
爆音と同時に星船から爆撃が放たれる。
ほぼ同時にカブトが脅威を視て声をあげるが、それはほぼ無意味だった。
無数に放たれる爆撃。まさに雨の如く頭上から容赦なく降り注ぐ爆撃を避ける事などできなかった。
「くっ……!」
朝河は自らの身体に堅牢装甲最大出力を纏い爆撃を防ごうと試みる。
―――けれども。
「がっ……!?」
朝河に集中した無数の爆撃は堅牢装甲をも突き破り朝河に直接命中した。
爆音と同時に星船から爆撃が放たれる。
ほぼ同時にカブトが脅威を視て声をあげるが、それはほぼ無意味だった。
無数に放たれる爆撃。まさに雨の如く頭上から容赦なく降り注ぐ爆撃を避ける事などできなかった。
「くっ……!」
朝河は自らの身体に堅牢装甲最大出力を纏い爆撃を防ごうと試みる。
―――けれども。
「がっ……!?」
朝河に集中した無数の爆撃は堅牢装甲をも突き破り朝河に直接命中した。
(俺の堅牢装甲が……破られた……ッ!?)
生身に直接爆撃を受けた朝河は体に火傷を負い、その場に倒れる。
「所詮はその程度だ。……お前らの様な普通の能力者が俺に勝てる訳が無い」
「まるで自らが進化したみたいな言い方だね」
倒れる飛龍に止めを刺そうとしたドルキの前に朧は立ちふさがる。
朧はそっと倒れてる飛龍に触れると自らの能力の応用、生命エネルギーを流し込み飛龍の傷を少しだけ癒した。
「……少しは痛みが和らいだだろう。君は休んでいてくれ。後は僕達がやる」
(……身体烈破。ライズモード。身体能力を限界まで向上)
生身に直接爆撃を受けた朝河は体に火傷を負い、その場に倒れる。
「所詮はその程度だ。……お前らの様な普通の能力者が俺に勝てる訳が無い」
「まるで自らが進化したみたいな言い方だね」
倒れる飛龍に止めを刺そうとしたドルキの前に朧は立ちふさがる。
朧はそっと倒れてる飛龍に触れると自らの能力の応用、生命エネルギーを流し込み飛龍の傷を少しだけ癒した。
「……少しは痛みが和らいだだろう。君は休んでいてくれ。後は僕達がやる」
(……身体烈破。ライズモード。身体能力を限界まで向上)
「身体能力の向上、か。なるほど」
朧は一度、姿勢を低くすると瞬間、ドルキの視界から消えた。
それでもドルキは慌てることなど無く腕を軽く振るう。
「それがどうした?」
ドルキの前方右斜めの方向へ向かって爆塵者から爆撃が放たれる。
その爆撃は高速でドルキに迫る朧を的確に捉え、爆撃が朧を包み込む様に集中する。
朧の進む足は止まり、膝からガクンと崩れ落ちる。
「まともに戦えるのはお前だけか……?」
黒コゲになって倒れた朧を見下した後、ドルキは絹旗に狙いを定めた。
朧は一度、姿勢を低くすると瞬間、ドルキの視界から消えた。
それでもドルキは慌てることなど無く腕を軽く振るう。
「それがどうした?」
ドルキの前方右斜めの方向へ向かって爆塵者から爆撃が放たれる。
その爆撃は高速でドルキに迫る朧を的確に捉え、爆撃が朧を包み込む様に集中する。
朧の進む足は止まり、膝からガクンと崩れ落ちる。
「まともに戦えるのはお前だけか……?」
黒コゲになって倒れた朧を見下した後、ドルキは絹旗に狙いを定めた。
ドルキは絹旗に一歩づつ歩み寄る。その時。
「くが……ッ!?」
ぱん。乾いた音がしてドルキの腹部に衝撃が走る。
ドルキが自らのわき腹を見ると、そこには銃弾がのめり込んでいた。
「絹旗に手出してんじゃねーよ。この銀髪クソバイザー野郎……!」
「は、浜面! やめ―――」
絹旗の言葉はドルキの爆撃に掻き消される。
「ふん。今更英雄気取りか? 能力も使えない負け犬が」
「くが……ッ!?」
ぱん。乾いた音がしてドルキの腹部に衝撃が走る。
ドルキが自らのわき腹を見ると、そこには銃弾がのめり込んでいた。
「絹旗に手出してんじゃねーよ。この銀髪クソバイザー野郎……!」
「は、浜面! やめ―――」
絹旗の言葉はドルキの爆撃に掻き消される。
「ふん。今更英雄気取りか? 能力も使えない負け犬が」
「……ああ、そうだな。確かに俺は負け犬だよ」
煙の中で立ち上がる人影。
「でもな、負け犬だって頑張らなきゃいけねえ時もあんだよ」
「大事な奴を傷つけられて黙っていられるほど俺は出来た人間じゃねーんだ」
「……咄嗟で爆撃をかわしたか」
「さあ、始めようぜ。爆塵者。テメェのチンケな爆竹花火なんざあ、俺には効きやしねぇよ!」
「……面白い。面白い! 威勢に乗るのもいい加減にしろ! 負け犬がァ!」
煙の中で立ち上がる人影。
「でもな、負け犬だって頑張らなきゃいけねえ時もあんだよ」
「大事な奴を傷つけられて黙っていられるほど俺は出来た人間じゃねーんだ」
「……咄嗟で爆撃をかわしたか」
「さあ、始めようぜ。爆塵者。テメェのチンケな爆竹花火なんざあ、俺には効きやしねぇよ!」
「……面白い。面白い! 威勢に乗るのもいい加減にしろ! 負け犬がァ!」
使うの嫌がるけどドルキさんのライズってどれくらいのレベルなんだろうな
流星見てからライズ使って回避余裕でした、ってくらいなんだからそこそこじゃね?
>>582
やっぱり星将やれるだけのライズは使えるんだろうな
やっぱり星将やれるだけのライズは使えるんだろうな
「ったく。何お前だけかっこつけてんだ?」
「アンタは……!」
ドルキ相手に啖呵を切る浜面を見てカブトは浜面に歩み寄る。
「俺にも少しカッコつけさせろよ。リトルバニーが待ってるからさ」
「お前……」
「お前じゃない。霧崎カブト。さーて、この銀髪クソバイザー野郎をさっさと片付けちまおうぜ」
二人を見てドルキが不機嫌そうに言う。
「面倒くせェ。雑魚が二匹合わさったところで何にもなりゃしねェんだよォ!」
「アンタは……!」
ドルキ相手に啖呵を切る浜面を見てカブトは浜面に歩み寄る。
「俺にも少しカッコつけさせろよ。リトルバニーが待ってるからさ」
「お前……」
「お前じゃない。霧崎カブト。さーて、この銀髪クソバイザー野郎をさっさと片付けちまおうぜ」
二人を見てドルキが不機嫌そうに言う。
「面倒くせェ。雑魚が二匹合わさったところで何にもなりゃしねェんだよォ!」
「絹旗。早く逃げろ。お前はもう任務終わってんだろうが」
浜面が絹旗の前に立ち、そういった。絹旗は声を大きくして、
「な、何を言っているんですか!? 相手が誰だかわかってるんですか!?」
そんなのはわかっていた。今、目の前にいる相手は強い。
けれども俺は戦わなければならない。浜面はそう思っていた。
「大丈夫だ。俺を誰だと思ってやがる。あのレベル5を倒した男だぜ?」
浜面は笑いながらそう言うと絹旗は「死んだら超許しませんよ」と言い残し、その場を後にした。
そこに残り、立っているのはレベル0浜面仕上と戦闘能力0の霧崎カブトのみ。
対するは朝河飛龍、望月朧を退けた能力者、ドルキ。
浜面が絹旗の前に立ち、そういった。絹旗は声を大きくして、
「な、何を言っているんですか!? 相手が誰だかわかってるんですか!?」
そんなのはわかっていた。今、目の前にいる相手は強い。
けれども俺は戦わなければならない。浜面はそう思っていた。
「大丈夫だ。俺を誰だと思ってやがる。あのレベル5を倒した男だぜ?」
浜面は笑いながらそう言うと絹旗は「死んだら超許しませんよ」と言い残し、その場を後にした。
そこに残り、立っているのはレベル0浜面仕上と戦闘能力0の霧崎カブトのみ。
対するは朝河飛龍、望月朧を退けた能力者、ドルキ。
「おい、あの子って能力者じゃないのか?」
走り去る絹旗の背中を見ながらカブトは残念そうに言った。
「ああ。お前も逃げたきゃ逃げていいぜ?」
そんなカブトに対して浜面は言う。カブトは首を横に振って、
「俺も暗部の人間だし。逃げるわけにはいかねーな。それに、女の子に格好悪いとこみせられっか」
「そうかい。じゃあ、行くぜ、霧崎」
浜面はあのレベル5を倒したレディース用拳銃を強く握り締める。
「ああ、浜面」
走り去る絹旗の背中を見ながらカブトは残念そうに言った。
「ああ。お前も逃げたきゃ逃げていいぜ?」
そんなカブトに対して浜面は言う。カブトは首を横に振って、
「俺も暗部の人間だし。逃げるわけにはいかねーな。それに、女の子に格好悪いとこみせられっか」
「そうかい。じゃあ、行くぜ、霧崎」
浜面はあのレベル5を倒したレディース用拳銃を強く握り締める。
「ああ、浜面」
「仲良しごっこは終わったか? 死ね」
痺れを切らしたドルキが爆塵者から無数の爆撃を放つ。
カブトはその一つ一つの脅威を見切り、浜面に言葉を伝える。
「右だ!」
浜面はカブトの言葉を受けて思いっきり右にはねる。
爆撃は浜面の先程までいた場所を襲い、爆風で浜面の身体がよろめいた。
「行くぜ……!」
地面に着地した浜面は体勢を低くしてドルキから離れるように走り出す。
ドルキが浜面を爆撃で追うが、カブトの支持がある上、距離が遠ければ遠いほど爆撃の精度は落ちていた。
痺れを切らしたドルキが爆塵者から無数の爆撃を放つ。
カブトはその一つ一つの脅威を見切り、浜面に言葉を伝える。
「右だ!」
浜面はカブトの言葉を受けて思いっきり右にはねる。
爆撃は浜面の先程までいた場所を襲い、爆風で浜面の身体がよろめいた。
「行くぜ……!」
地面に着地した浜面は体勢を低くしてドルキから離れるように走り出す。
ドルキが浜面を爆撃で追うが、カブトの支持がある上、距離が遠ければ遠いほど爆撃の精度は落ちていた。
「……喰らいやがれッ!」
浜面が爆撃の隙に拳銃の引き金を引く。
ぱん、と乾いた音と共に弾丸が発射され、ドルキに迫る。
「……ッ!?」
迫る弾丸をドルキは自らの腕で受けとめる。
弾丸はドルキの腕にのめり込むとそのスピードを緩めた。
(弾丸を……防いだ? アイツの防御力ならこの程度……?)
(違う。何かを庇った、のか……?)
浜面は何かを思いついたかの様に駆け出した。
駐車場に紛れ込み、幾つも停められている自動車の陰に隠れる。ドルキは浜面を見失った。
見失った浜面の代わりに爆撃の矛先はカブトに向く。無数の爆撃がほぼ同時にカブトを襲う。
けれども爆撃はカブトに掠りもしなかった。煙の中から現れたカブトは言う。
「お前の攻撃は見えてるぜ」
浜面が爆撃の隙に拳銃の引き金を引く。
ぱん、と乾いた音と共に弾丸が発射され、ドルキに迫る。
「……ッ!?」
迫る弾丸をドルキは自らの腕で受けとめる。
弾丸はドルキの腕にのめり込むとそのスピードを緩めた。
(弾丸を……防いだ? アイツの防御力ならこの程度……?)
(違う。何かを庇った、のか……?)
浜面は何かを思いついたかの様に駆け出した。
駐車場に紛れ込み、幾つも停められている自動車の陰に隠れる。ドルキは浜面を見失った。
見失った浜面の代わりに爆撃の矛先はカブトに向く。無数の爆撃がほぼ同時にカブトを襲う。
けれども爆撃はカブトに掠りもしなかった。煙の中から現れたカブトは言う。
「お前の攻撃は見えてるぜ」
「クソがァァッ!!」
怒りに身を任せるドルキは標準を定めずに爆撃を撃つ。
普通の人間が相手ならば周囲の爆撃に動揺し自ら動いてしまうのだが、カブトは違う。
その眼は迫る死の脅威を視ることが出来る。避けるべき爆撃も、避けなくていい爆撃もカブトには手に取るようにわかる。
「あァァァァァ!!」
怒号が飛ぶ。一層激しい爆撃が辺りを火の海に変える。
けれどもカブトが臆する事は無かった。彼は浜面を信じていたから。
「待たせたな、相棒」
その声を聞いて、カブトの口元が緩み小さな笑顔を作る。
今までドルキに視えていた脅威を表す白い光が完全に消えたのだ。
怒りに身を任せるドルキは標準を定めずに爆撃を撃つ。
普通の人間が相手ならば周囲の爆撃に動揺し自ら動いてしまうのだが、カブトは違う。
その眼は迫る死の脅威を視ることが出来る。避けるべき爆撃も、避けなくていい爆撃もカブトには手に取るようにわかる。
「あァァァァァ!!」
怒号が飛ぶ。一層激しい爆撃が辺りを火の海に変える。
けれどもカブトが臆する事は無かった。彼は浜面を信じていたから。
「待たせたな、相棒」
その声を聞いて、カブトの口元が緩み小さな笑顔を作る。
今までドルキに視えていた脅威を表す白い光が完全に消えたのだ。
「テメェがどんな能力者だろうと中身は人間だろうが!」
浜面は白いポリタンクを空中から投げた。
蓋のはずされたポリタンクは中身の液体を辺りに撒き散らしながら宙を舞う。
「ふ、ざけるなァァァァ!!」
ドルキは振り返った。爆撃がポリタンクに集中し、勢い良く炎が燃え盛る。
浜面の投げたポリタンクはドルキに命中する事は無かった。
「死ねェェェェ!!」
ドルキが勢い良く腕を振り上げ爆撃を放とうとしたときだった。
「楽勝だ、爆塵者」
発砲音がしてパリン、と何かが砕ける音がした。
浜面は白いポリタンクを空中から投げた。
蓋のはずされたポリタンクは中身の液体を辺りに撒き散らしながら宙を舞う。
「ふ、ざけるなァァァァ!!」
ドルキは振り返った。爆撃がポリタンクに集中し、勢い良く炎が燃え盛る。
浜面の投げたポリタンクはドルキに命中する事は無かった。
「死ねェェェェ!!」
ドルキが勢い良く腕を振り上げ爆撃を放とうとしたときだった。
「楽勝だ、爆塵者」
発砲音がしてパリン、と何かが砕ける音がした。
「な……?」
ドルキが振り向くと、そこには拳銃を持ったカブトがいた。
それは先程まで浜面が手にしていたレディース用の拳銃。
ポリタンクとほぼ同時に浜面が投げ、カブトに手渡された物だった。
「お前、胸が弱点なんだろ? だよな、さっき浜面の銃撃から胸だけは異様に守ってたもんな」
「胸だけ強化出来なかったのか、それとも弱点となる何かを埋め込んでるのか」
「まあ、その反応を見れば、平気っていう訳でもなさそうだ」
カブトはそう言って拳銃を持ち主に返し、受け取った浜面は言う。
「お前も麦野と同じで熱くなると周りが見えない奴だからな」
「く、そが……!」
そして、更にもう一発の弾丸を胸に撃ち込み、ドルキは膝から崩れ落ちた。
ドルキが振り向くと、そこには拳銃を持ったカブトがいた。
それは先程まで浜面が手にしていたレディース用の拳銃。
ポリタンクとほぼ同時に浜面が投げ、カブトに手渡された物だった。
「お前、胸が弱点なんだろ? だよな、さっき浜面の銃撃から胸だけは異様に守ってたもんな」
「胸だけ強化出来なかったのか、それとも弱点となる何かを埋め込んでるのか」
「まあ、その反応を見れば、平気っていう訳でもなさそうだ」
カブトはそう言って拳銃を持ち主に返し、受け取った浜面は言う。
「お前も麦野と同じで熱くなると周りが見えない奴だからな」
「く、そが……!」
そして、更にもう一発の弾丸を胸に撃ち込み、ドルキは膝から崩れ落ちた。
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