元スレ魔王「ふはは、小さいからといって甘く見ていたな!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×6
101 = 83 :
勇者「い、いいよ、家でゆっくりしとけよ」
魔王「いやだ!」
賢者「はっはっは。仲がいいのう」
勇者「い、いやそんなことはないんですよ!?」
魔王「な、なにおう!」
賢者「それでは、張り切って行こうではないか」
勇者「は、はい!」
魔王「…」(デレデレしおって…)
102 :
なんてかわいい魔王なんだ
103 = 83 :
勇者「募金にご協力くださーい」
「おや、勇者様じゃないですか!」
「魔王討伐、おめでようございます」
勇者「いやいや、それほどでもないですよ」
魔王「…ふんっ」
「それじゃあすこしだけ」
チャリン
勇者「ありがとうございまーす!」
賢者「そういえば、討伐したのだったな、勇者よ」
勇者「は、はい! そうなんですよ。あはははは」
賢者「すまんかったな、私もお供できればよかったのだが…」
勇者「いえいえ、賢者さんの手を煩わす事なんてできませんよ」
104 = 83 :
賢者「しかし、ひとりで魔王討伐とは、なかなかの大役を一人でこなすとは、すごいのう」
勇者「お褒めに預り、光栄です」
魔王「…」バチッ
勇者「気を取り直して…募金にご協力おねがいしまーす!」
そして…
賢者「そろそろ、おしまいにしよう、どうじゃ? お昼をご馳走しよう」
勇者「え、本当ですか?」
賢者「うむ、あまり上手くないが、料理でも…」
勇者(手料理…!)「はい、いただきます!」
魔王「…」バチッバチッ
105 = 83 :
勇者「おい、行くぞ」
魔王「私はいい」
勇者「は? なんで」
魔王「そんなことを言いながら、お前は私のことを邪魔者だと思っているのだろう?」
勇者「は、はぁ?」
魔王「ふん、私はいい。まずい飯など食べたくもないわ」
勇者「お、おい! 賢者さんに謝れ!」
魔王「ふんだっ! バーカバーカ!」
賢者「勇者よ、あいつの言うとおりじゃ。私の飯は決して美味くはない」
勇者「それでも許せませんよ…」
賢者「あの子はまだ未熟じゃ。おまえさんがやつを熟成しないといけないのに、お前さんが未熟でどうする?」
勇者「は、はい…すいませんでした」
106 = 83 :
そして
勇者「ただいま」
魔王「…」プイッ
勇者「…賢者さんの飯、普通に美味かったぞ」
魔王「そんなこと聞いとらんわ」
勇者「…」イラッ
勇者「あのな…お前そろそろいいかげんにしろよ?」
魔王「…」
勇者「なにが気にくわないのか知らないけどな、このさいはっきりさせろよ」
魔王「…」プイッ
勇者「おい! 目をそらすなよ!」
魔王「…」
勇者「…お前…泣いてるのか?」
107 :
うむ、かわいい
109 = 83 :
魔王「な、泣くわけがなかろう!」
勇者「で、でも…」
魔王「目にゴミが入っただけだ!」
勇者「そんなに涙でたらとりあえず病院行かねえとダメだろ」
魔王「…」ダッ
勇者「お、おい!」
勇者「…ったく、もうあたり真っ暗だぞ?」
勇者「くそ、追いかけるかっ」
110 :
これはかわいい
111 = 83 :
勇者「おーい!」
勇者「くそ、あいつ早すぎるだろ…もうどこにもいねえじゃねぇか…」
遊び人「あら、勇者じゃんやほー」
勇者「おお、遊び人。また今日も朝までお遊びかい?」
遊び人「まぁね。伝説の勇者様がこんな時間にどうしたんだい?」
勇者「いや、実はな、さっき…」
遊び人「ああ、あの子か」
勇者「知ってるのか?」
遊び人「たりめぇよ、もう街では相当有名だぜ?」
112 = 83 :
遊び人「さっき、あっちの森に突っ走ってったけどあの森、夜は相当危険だぜ?」
勇者「そうか、ありがとう」
遊び人「どーいたましてー」
勇者「あとな、遊び人」
遊び人「あん?」
勇者「お前は可愛いんだから、口調を改めた方がいいと思うぞ。絶対損してるからな」
遊び人「な、なにいってんだよ…」カァァ
勇者「じゃあな!」
遊び人「…イメチェン、してみよっかな…」
113 = 83 :
勇者「はぁ、はぁ…」
勇者(あの森は、凶暴なやつが多い。夜行性の魔物ばかりだから、この時間帯は本当に危険だ)
勇者「恩に着るぜ、遊び人!」
魔王「…はぁ…はぁ…」
魔王「ここなら、あいつもこれまい」
魔王「…いつまで、涙を流している」
魔王「流す必要がどこにある…」
114 = 83 :
「グルルルル…」
魔王「!」
「グアウゥ!」
魔王「…やれやれ、仕方がない…」
魔王「今の私は加減ができんぞ?」
勇者「! いた! おい…」
勇者「…!?」
勇者(魔物を…食っている?)
116 = 83 :
魔王「ふぅ…ひさしぶりにまとも飯を食べた」
勇者「…」
魔王「…む、まだたくさんいうようだな…」
魔王「一匹残らず食ってやる!」
勇者「…帰ろう」
勇者「俺がここで出ていっても、何も起こらないだろうし」
勇者「…」
117 = 110 :
魔物は魔王を襲うのか
魔王は魔物を食べるのか
魔物は魔王の手先じゃないのか
118 :
メリッサ セラフィー
119 = 83 :
>>117
自然繁殖した魔物たくさんいるわけで…ってことで考えておいてくれ。
120 = 110 :
>>119
OK水差して悪かった
122 :
かわいいな
124 = 83 :
勇者「…はぁ」
勇者「やなもん見ちまったな…」
勇者「くそ、俺の予定では、襲われそうなあいつを俺の剣でぶった斬る…だったのに!」
勇者「…あいつ、このまま帰ってこないのか?」
勇者「…もういっかい、森に行こう」
125 = 83 :
魔王「…」
勇者「おい!」
魔王「む、勇者…」
勇者(う、口が血まみれ…)
魔王「ふむ…見ていたのか」
勇者「…ああ」
魔王「見られては仕方がない」
魔王「死んでもらう」
126 = 83 :
勇者「!」
シュン
勇者(んな!? 早いっ!)
勇者(やべえ、殺られる…!)
魔王「…」
勇者「…え?」(寸止め…?)
魔王「おかしいな…まったく、笑わせる」
勇者「?」
魔王「これ以上、体が動かない。動くのを拒否する」
勇者「…」
魔王「なぜだろうな、私はいったいどうしたのだろうな…」
127 = 99 :
まおたんかわいい
129 = 83 :
勇者「…」ギュッ
魔王「にゃ!? なにをする!」
勇者「もういい、何も言うな」
魔王「は、離せ! 離せよう!」
勇者「ええい、離さん! 絶対に離さないからな!」
魔王「私は…あの女みたいに、胸は柔らかくないぞ…?」
勇者(姫のことか?)「そんなこと、関係ないだろ…」
魔王「まあ、お前が、そ、そこまでそうしたいのなら…少しの間は、このままで、…いいぞ」
130 :
いいね
131 :
もうセックスさせろよ
132 = 83 :
勇者「俺はお前と出会えてよかった!」
魔王「そ、そうか?」
勇者「俺は魔王を倒したあと、どれほど面白くない人生が続くんだろうってずっと考えてた」
勇者「でも、お前に会って、この先も面白い人生になるって、思えたんだ」
魔王「ふ、ふんっ」
勇者「だから、どっかに行こうなってしないでくれよ」
魔王「…」
勇者「な?」
魔王「…」コクリ
勇者「よし、それじゃあ帰ろうか」
魔王「…」コクリ
魔王(でも、それは無理だ…。私とお前は対の存在…なのだから)
134 :
あっこれは鬱エンドの予感・・・もう見るのやめよ
135 = 83 :
勇者「もう、だいぶ遅くなっちまったな」
魔王「そうだな」
勇者「お前はそのベッドで寝な」
魔王「お前はどうするんだ?」
勇者「俺はテーブルに突っ伏して寝るからいい」
魔王「…」
勇者「じゃあ、おやす…」
ギュッ
勇者「ん?」
魔王「…私にはあのベッドは、大きすぎる」
勇者「そうだろうな」
魔王「だから、二人で寝ても、支障はないはずだ」
勇者「え」
魔王「か、勘違いするなよ、私はベッドをただもっと有効活用したいだけだ!」
勇者「…そうか、じゃあ、一緒に寝るか」
137 = 83 :
魔王「う、うむ…」
勇者「なんてな。お前は嫌だろ?」
魔王「え?」
勇者「好きでもないやつと一緒に寝るなんてできないだろ」
魔王「そ、そんな…」
勇者「ん?」
魔王「そ、そ、その通りだ! お前となぞ一緒に寝とうないわ!」
勇者「そうだよな、それじゃあ、おやすみぃ」
魔王「…うぅ……ふえぇん…」
138 :
この勇者できるな
139 = 83 :
次の日
魔王(寝顔が見れなくなるのは悲しいが…)「おい、起きろ!」
勇者「ん? おお、おはよう」
魔王「うむ」
勇者「今朝は早いな」
魔王「うむ」
勇者「うむ以外言えないのか?」
魔王「う、うるさい!」
勇者「どうして起こしたんだよ?」
魔王「その…なんだ。散歩にでも行かないかと…思って」
勇者「散歩? ああ、いいぜ」
140 = 83 :
勇者「でも、いきなりどうしたんだよ、散歩なんて」
魔王「べ、別に、理由はない」
勇者「? そうか」
魔王「…」
勇者「ん?」
魔王「こっちを、見るな! バカ!」
勇者「え、あ、すまん」
魔王(照れるだろう…まったく!)
141 = 122 :
ほ
142 = 131 :
一緒に寝て朝勃ちに興味を持つイベントは無いのかよ
143 = 83 :
勇者「あのさ」
魔王「…うむ」
勇者「ずっと気になってるんだけど」
魔王「うむ」
勇者「魔王は、どこに行っちまったんだろうな」
魔王「…は?」
勇者「ほら、お前だけを残して、どこに行っちまっただろうって」
魔王「お前の馬鹿さにはほとほと呆れた」
勇者「え? 何がだ?」
魔王「なんでもないっ」
144 :
これは可愛い
146 = 83 :
魔王「それと、勇者よ」
勇者「あん?」
魔王「私はまだお前をすべて認めていないからな」
勇者「そうか。それならよかった」
魔王「な、なぜじゃ?」
勇者「そういうのはゆっくりでいいからさ。じっくりと考えて、結果を出してくれよ」
魔王「そうか…まあ、お前もそうであろう?」
勇者「ああ、俺はすでにお前のことを全部受け止める覚悟だ」
魔王「えっ」カァァ
勇者「俺はこらから二人で暮らしていくって、お前に言っただろ」
魔王「…そうだな」
勇者「ま、お前が嫌になったらどこに行ってもいい。俺はその時もちゃんと覚悟しとくからさ」
勇者「でも、何も言わずに消えるのはやめてくれよ?」
魔王「…」コクリ
147 = 83 :
勇者「っと、歩いてるうちにこんなところに着いちまったな」
魔王「うわぁ…すごい…綺麗な湖だな」
勇者「だろ? 俺はこの湖を見て、旅することにしたんだ」
魔王「なんで?」
勇者「俺が行くか行かないか迷ってた頃、ちょうど今日の今頃ぐらいの時間にとぼとぼ歩いてたんだ」
勇者「そしたら、ここに着いてさ。この、大きな湖を見たんだ。それで世界にはこれ以上の何かが存在するんだって、あの時、思っただろうな」
魔王(じゃあ、これがなかったら、私はこいつと出会わなかったのか…)
魔王「うふふ…」
勇者「なんだ? 不気味な笑い声出して」
魔王「ぶ、不気味とは失礼な!! ふんっ! …ただ」
勇者「ただ?」
魔王「湖サマサマ、だな」
勇者「…そうだな」
148 = 83 :
すまん、脇腹の激痛に耐えられない…。
朝には戻ります。すんません…。
149 :
おつ
150 :
朝って今さ!
お大事にノシ
みんなの評価 : ★★★×6
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