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元スレルパン「なぁ次元、デスノートって知ってるか?」
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《67》
ミサがルパンにさらわれたこと、守るべきノートがなくなったせいで捜査本部と外部への行き来は自由になった。
ライトは自分の部屋で次にルパンがうってくる手を予想した。しかしそのどれも上手く対処する自信がなかった。戦闘に持ち込まれたら勝ち目がないのは明白だからだ。
(あとひとつ・・・何かひとつ切り札がなければ動けない・・・)
「苦戦しているようだな・・・それとももう負けといっていいのか?夜神月」
「・・・レム!!」
突然ライトの前にレムが現れた。
「いままでどこにいた!!」
「どこにいようと私の勝手だ。少し死神界に用事があったんだ。お前の知ったことではない」
「レム・・・いま現在のノートの所有権・・・地中に埋めてあるほうはミサの所有でついている死神はリュークだな?・・・もう一冊ルパンの手にあるノートの所有権は誰にある?」
「今はまだ夜神月、お前のものだ」
この取引は絶対にしないつもりだったが、もう他に手段はない。チャンスさえ作ればこの取引は必ず役にたつ。
「レム・・・取引だ」
ミサがルパンにさらわれたこと、守るべきノートがなくなったせいで捜査本部と外部への行き来は自由になった。
ライトは自分の部屋で次にルパンがうってくる手を予想した。しかしそのどれも上手く対処する自信がなかった。戦闘に持ち込まれたら勝ち目がないのは明白だからだ。
(あとひとつ・・・何かひとつ切り札がなければ動けない・・・)
「苦戦しているようだな・・・それとももう負けといっていいのか?夜神月」
「・・・レム!!」
突然ライトの前にレムが現れた。
「いままでどこにいた!!」
「どこにいようと私の勝手だ。少し死神界に用事があったんだ。お前の知ったことではない」
「レム・・・いま現在のノートの所有権・・・地中に埋めてあるほうはミサの所有でついている死神はリュークだな?・・・もう一冊ルパンの手にあるノートの所有権は誰にある?」
「今はまだ夜神月、お前のものだ」
この取引は絶対にしないつもりだったが、もう他に手段はない。チャンスさえ作ればこの取引は必ず役にたつ。
「レム・・・取引だ」
《68》
ライトはホームセンター、スーパーマーケット、ガソリンスタンドへ向かって必要なものを仕入れた。
この知識は中学生のころ興味本位で海外のサイトから仕入れたものだった。一生使うことなどないと思っていたが・・・
各種携帯電話ショップにいき50台の携帯電話を契約する。さらに埋めていたノートを掘り返した。
部屋に戻って準備をしながら場所を決めることにした。
ひと目につかない場所で自分に有利な場所・・・携帯電話が鳴った。みたことのない番号だったが相手は予想できた。
『もう一冊のノートはいま手元にあるのかぁ?』
「さあな、なんのことだか」
『取引だライト、ミサとノートを交換してもらう。場所は・・・』
「場所はこっちで決めさせてもらう。仲間をぞろぞろ連れてこられたら取引にならないからな。ひとりでミサを連れてこい。見通しが良くて市街地からそれほど離れていない場所・・・こちらから明日場所を提示する」
『しょうがねぇなぁ。忘れ物すんなよぉ~三流の死神めぇ~じゃあ明日』
「まて、ミサの無事を確認させろ」
ミサが電話にでた。ライト~と嬉しそうな声をあげるがライトは早口でまくしたてた。
「ミサ、ルパンの始末はその場ではするな。多勢に無勢では全員を葬る前にミサが危険な目に合う。明日の取引まで大人しくしていろ。安心しろ」
ルパンたちの一味の誰かひとりを操ってノートの秘密を知っている不二子を始末する必要があるからだ。
ノートで操って直接不二子は始末できないのだから行動が制限されているミサでは難しいしそこまで知恵も回らないだろう。
通話を斬った。これでいい。あとは夜のうちに準備を終えなければならない。
ライトはホームセンター、スーパーマーケット、ガソリンスタンドへ向かって必要なものを仕入れた。
この知識は中学生のころ興味本位で海外のサイトから仕入れたものだった。一生使うことなどないと思っていたが・・・
各種携帯電話ショップにいき50台の携帯電話を契約する。さらに埋めていたノートを掘り返した。
部屋に戻って準備をしながら場所を決めることにした。
ひと目につかない場所で自分に有利な場所・・・携帯電話が鳴った。みたことのない番号だったが相手は予想できた。
『もう一冊のノートはいま手元にあるのかぁ?』
「さあな、なんのことだか」
『取引だライト、ミサとノートを交換してもらう。場所は・・・』
「場所はこっちで決めさせてもらう。仲間をぞろぞろ連れてこられたら取引にならないからな。ひとりでミサを連れてこい。見通しが良くて市街地からそれほど離れていない場所・・・こちらから明日場所を提示する」
『しょうがねぇなぁ。忘れ物すんなよぉ~三流の死神めぇ~じゃあ明日』
「まて、ミサの無事を確認させろ」
ミサが電話にでた。ライト~と嬉しそうな声をあげるがライトは早口でまくしたてた。
「ミサ、ルパンの始末はその場ではするな。多勢に無勢では全員を葬る前にミサが危険な目に合う。明日の取引まで大人しくしていろ。安心しろ」
ルパンたちの一味の誰かひとりを操ってノートの秘密を知っている不二子を始末する必要があるからだ。
ノートで操って直接不二子は始末できないのだから行動が制限されているミサでは難しいしそこまで知恵も回らないだろう。
通話を斬った。これでいい。あとは夜のうちに準備を終えなければならない。
「ミサを取り返せるのか夜神月・・・?」
ライトは返事をしなかった。勝利を確信しているのか、あるいはライトにももう、わからないのか知れなかった。
《69》
レムがルパンのアジトに着いた時には夜が明けた。それぞれの思惑は今日終わるのだろうか。レムは眠ってるミサを見つめた。
この娘の不幸は私のノートから始まった。私はもう自分のノートに竜崎の名前を書いて消えてしまうべきではないのか、と思った。
「早まるなよ、レム・・・ふぁ~あ・・・」
「ルパン・・・起きていたのか」
「今日決着がつく。レム、約束だミサはおれが守る。その代わりひとつ約束してほしいんだ」
「なんだ?」
「決着の場所がもうすぐライトから知らされると思うがレム、お前はその場所にいかないで欲しいんだ」
「なぜだ?いざとなれば私はお前の手助けもできるんだぞ」
「気持ちはありがてぇんだけどもな・・・おれの作戦がそれだと・・・」
「・・・わかったいいだろうルパン。私はお前を信じている。お前がそういうなら信じて待とう」
「ありがとよ」
ライトは返事をしなかった。勝利を確信しているのか、あるいはライトにももう、わからないのか知れなかった。
《69》
レムがルパンのアジトに着いた時には夜が明けた。それぞれの思惑は今日終わるのだろうか。レムは眠ってるミサを見つめた。
この娘の不幸は私のノートから始まった。私はもう自分のノートに竜崎の名前を書いて消えてしまうべきではないのか、と思った。
「早まるなよ、レム・・・ふぁ~あ・・・」
「ルパン・・・起きていたのか」
「今日決着がつく。レム、約束だミサはおれが守る。その代わりひとつ約束してほしいんだ」
「なんだ?」
「決着の場所がもうすぐライトから知らされると思うがレム、お前はその場所にいかないで欲しいんだ」
「なぜだ?いざとなれば私はお前の手助けもできるんだぞ」
「気持ちはありがてぇんだけどもな・・・おれの作戦がそれだと・・・」
「・・・わかったいいだろうルパン。私はお前を信じている。お前がそういうなら信じて待とう」
「ありがとよ」
「それから夜神月がおかしな企みをしているようだ・・・爆発物を作成しているようだったが・・・」
「最後の悪あがきってわけかぁ?まあそうでもしないと現れねぇだろうなぁあいつは・・・」
その時ルパンの携帯電話が鳴った。
《70》
「ルパンが誘拐しにきたときミサ、カリオストロの城思い出しちゃった~。ね、ルパン。クラリスとミサどっちが好み?」
「そ・・・そりゃあ、難しい質問だなぁ、勘弁してくれよ~あはは」
「ごまかすな~!!クラリスのほうなのね~!?このこの!!」
「いてっイテテ・・・つ、ついたぜぇミサぁ~」
約束の場所はどこかの大金持ちがセスナの滑走路として使っていた土地で、今は使われなくなっている場所らしい。
小さな管制塔らしきものがある。夜神月が管制塔のてっぺんにいてふたりの様子を窺った。二人乗りのブルーのコブラからミサと降りた。
(くくく・・レムがいたら面倒だったが、邪魔されなくて助かった。もう余計な演技も必要ない)
「よお!来たぜライト・・・いや、キラ~!!」
「最後の悪あがきってわけかぁ?まあそうでもしないと現れねぇだろうなぁあいつは・・・」
その時ルパンの携帯電話が鳴った。
《70》
「ルパンが誘拐しにきたときミサ、カリオストロの城思い出しちゃった~。ね、ルパン。クラリスとミサどっちが好み?」
「そ・・・そりゃあ、難しい質問だなぁ、勘弁してくれよ~あはは」
「ごまかすな~!!クラリスのほうなのね~!?このこの!!」
「いてっイテテ・・・つ、ついたぜぇミサぁ~」
約束の場所はどこかの大金持ちがセスナの滑走路として使っていた土地で、今は使われなくなっている場所らしい。
小さな管制塔らしきものがある。夜神月が管制塔のてっぺんにいてふたりの様子を窺った。二人乗りのブルーのコブラからミサと降りた。
(くくく・・レムがいたら面倒だったが、邪魔されなくて助かった。もう余計な演技も必要ない)
「よお!来たぜライト・・・いや、キラ~!!」
《70,5》
「そのままこちらに近づけ。あと10メートルほどこちらへ」
ルパンたちはライトの指示通りに10メートルすすんだ。その位置には夜のうちに仕掛けてあった爆弾が埋められている。
短縮ダイヤルの”3”を押した。一拍間があり、ルパンとミサが乗ってきたコブラの位置の爆弾が爆発した。
爆発音にミサが悲鳴をあげた。コブラは黒煙をあげて燃えている。
(くくく・・・ルパン、お前は顔を隠してくると思っていたが・・・これなら爆弾は必要なかったな・・・いやまて・・まだ何か策を持っているのか・・・?)
ルパンは危険な男だ。操るのは次元かウエディに変更するべきだ。
ふたりのいる位置は”14”だ。ライトはダイヤルボタンに指をかけた。ふたりを片付ければ13日ルールで再び潔白になってやる。勝利だ。
「ばかやろ~、帰りが徒歩になっちまったじゃね~かコノヤロ~!!」
「ルパン、帰りの心配は不要だ。死ね・・・!!」
「あぶねぇ!!ミサ!!」
ルパンはミサを突き飛ばした。
「そのままこちらに近づけ。あと10メートルほどこちらへ」
ルパンたちはライトの指示通りに10メートルすすんだ。その位置には夜のうちに仕掛けてあった爆弾が埋められている。
短縮ダイヤルの”3”を押した。一拍間があり、ルパンとミサが乗ってきたコブラの位置の爆弾が爆発した。
爆発音にミサが悲鳴をあげた。コブラは黒煙をあげて燃えている。
(くくく・・・ルパン、お前は顔を隠してくると思っていたが・・・これなら爆弾は必要なかったな・・・いやまて・・まだ何か策を持っているのか・・・?)
ルパンは危険な男だ。操るのは次元かウエディに変更するべきだ。
ふたりのいる位置は”14”だ。ライトはダイヤルボタンに指をかけた。ふたりを片付ければ13日ルールで再び潔白になってやる。勝利だ。
「ばかやろ~、帰りが徒歩になっちまったじゃね~かコノヤロ~!!」
「ルパン、帰りの心配は不要だ。死ね・・・!!」
「あぶねぇ!!ミサ!!」
ルパンはミサを突き飛ばした。
《71》
ルパンが炎に包まれてもだえている。ミサは放心状態でそれを見ている。
「ライト・・・!?」
「ミサ、僕は今目を持っている。お前はもう必要ない。いや・・・むしろ邪魔なだけだ」
「そんな・・・ライトォ!!」
「焼け死ぬのは苦しいだろう・・・せめてもの情けだ。ノートで葬ってやる」
(ミサをノートで行動不能のまま23日間生かしておき、レムと竜崎を始末する・・・これで邪魔者は全て・・・)
その時ライトの携帯電話が鳴った。起爆に使っていないほうの携帯電話だ。着信は竜崎から・・・嫌な予感がする。
ミサは涙を流しながらルパンを見て腰を抜かしている。ルパンは火達磨だ。ミサの名前をノートにかきこみながら電話に出た。
「そこまでだ、夜神月」
「・・・!?」
ヒュン、と音がしてペンを握っている右手の平に穴が開いた。一瞬遅れて銃声がした。
「ぐああああああああっ・・・!!」
管制塔西側の窓に弾痕があった。
「次元・・・大助か・・・?ううっ・・・」
「いいえ、そこはワタリが狙っています・・・」
ルパンが炎に包まれてもだえている。ミサは放心状態でそれを見ている。
「ライト・・・!?」
「ミサ、僕は今目を持っている。お前はもう必要ない。いや・・・むしろ邪魔なだけだ」
「そんな・・・ライトォ!!」
「焼け死ぬのは苦しいだろう・・・せめてもの情けだ。ノートで葬ってやる」
(ミサをノートで行動不能のまま23日間生かしておき、レムと竜崎を始末する・・・これで邪魔者は全て・・・)
その時ライトの携帯電話が鳴った。起爆に使っていないほうの携帯電話だ。着信は竜崎から・・・嫌な予感がする。
ミサは涙を流しながらルパンを見て腰を抜かしている。ルパンは火達磨だ。ミサの名前をノートにかきこみながら電話に出た。
「そこまでだ、夜神月」
「・・・!?」
ヒュン、と音がしてペンを握っている右手の平に穴が開いた。一瞬遅れて銃声がした。
「ぐああああああああっ・・・!!」
管制塔西側の窓に弾痕があった。
「次元・・・大助か・・・?ううっ・・・」
「いいえ、そこはワタリが狙っています・・・」
《72》
ルパンは懐から取り出した小さな装置のスイッチを押した。小さな爆発音のあと装置から勢い良く泡が噴出されルパンは泡に包まれる。炎が消えるがルパンは立ち上がれない。
「ふう~ひぃ~・・・死ぬかとおもったぜぇ・・・」
「・・・ルパン!!」
ミサがルパンに抱きついてきた。
「あてっいてててて・・・!!」
「あ、ごめん。大丈夫?」
「ミサは怪我はねぇか?」
「うん・・・でも・・・」
ミサは管制塔を見上げる。ライトの姿は管制塔の窓からは確認できない。銃声が聞こえた後、中に倒れこんだらしい。
「ライト・・・」
ルパンは懐から取り出した小さな装置のスイッチを押した。小さな爆発音のあと装置から勢い良く泡が噴出されルパンは泡に包まれる。炎が消えるがルパンは立ち上がれない。
「ふう~ひぃ~・・・死ぬかとおもったぜぇ・・・」
「・・・ルパン!!」
ミサがルパンに抱きついてきた。
「あてっいてててて・・・!!」
「あ、ごめん。大丈夫?」
「ミサは怪我はねぇか?」
「うん・・・でも・・・」
ミサは管制塔を見上げる。ライトの姿は管制塔の窓からは確認できない。銃声が聞こえた後、中に倒れこんだらしい。
「ライト・・・」
《73》
ルパンの携帯電話が鳴った。携帯の本体が熱くなっているらしくあちち・・といいながらルパンは電話にでた。
「殺してねぇだろうな竜崎」
『はい、まだ起爆装置を持っていますが動きはおさえています』
ルパンはふらつきながら管制塔に向かう、ミサがルパンを支えた。ルパンとミサがはしごを上り管制室まで昇ると、ライトは右手を血まみれにして壁にもたれかかっていた。
足元に携帯電話がふたつ。ルパンはワルサーを抜いてライトに銃口を向けた。
「携帯をこっちに蹴ってよこしな。両方だ」
ライトは口元に少し笑みを浮かべて支持に従った。
「僕の負けか・・・」
「そういうことだ。ノートはどこだ?」
「その机の上だ・・・」
管制室の小さなスペースにある小さな机に開かれたままのノートがあった。ミサの苗字までが書かれていて血まみれだ。
「ミサ、ノートを持ってきてくれ」
ミサは黙ってノートの方へ歩いていった。
ルパンの携帯電話が鳴った。携帯の本体が熱くなっているらしくあちち・・といいながらルパンは電話にでた。
「殺してねぇだろうな竜崎」
『はい、まだ起爆装置を持っていますが動きはおさえています』
ルパンはふらつきながら管制塔に向かう、ミサがルパンを支えた。ルパンとミサがはしごを上り管制室まで昇ると、ライトは右手を血まみれにして壁にもたれかかっていた。
足元に携帯電話がふたつ。ルパンはワルサーを抜いてライトに銃口を向けた。
「携帯をこっちに蹴ってよこしな。両方だ」
ライトは口元に少し笑みを浮かべて支持に従った。
「僕の負けか・・・」
「そういうことだ。ノートはどこだ?」
「その机の上だ・・・」
管制室の小さなスペースにある小さな机に開かれたままのノートがあった。ミサの苗字までが書かれていて血まみれだ。
「ミサ、ノートを持ってきてくれ」
ミサは黙ってノートの方へ歩いていった。
《74》
『ルパン、スピーカーにして会話をこちらにも聞かせてください』
ルパンは竜崎の言うとおりに携帯をスピーカー通話にして窓枠に置いた。
「竜崎と協力していたのか・・・?ルパン・・・ノートが欲しかったんじゃないのか・・・?」
「ああ・・・最初はな。でも気が変わったんだよ。お前さんを見てたらよ、こんなものは人間がもってていいもんじゃねぇって気がしてなぁ~」
「警察でミサをめぐって攻防していたのも・・・?」
「ぜ~んぶお前を安心させるためにやったおれと竜崎の演技だぜぇ、迫真の演技だったろう?」
『火口のノートを差し上げるとは言いませんでしたけどね』
「ま、まぁ、それは済んだことじゃな~い、おれの計画には必要だったんだよ。竜崎もこればっかりは協力してくれなかったろう?ニッヒヒヒ・・・」
「ふふふ・・・ルパン・・・犯罪者のお前には理解できないか・・・?世の中の弱い人たちには必要なんだ悪人を裁く・・・僕が・・・キラが・・・」
「・・・・・・」
『ルパン、すぐに捜査員がそちらへ向かいます。それまで確保をお願いします』
ルパンはそれには答えずライトに語りかけた。
「ライト・・・最後のチャンスをやろう。所有権を捨てて記憶を消し、ミサと一緒にどこかでひっそり暮らせ。おれが手引きしてやる」
『ルパン・・・!!』
ミサがルパンを見つめ、ライトを見つめる。外に雨が降り始めた。
『ルパン、スピーカーにして会話をこちらにも聞かせてください』
ルパンは竜崎の言うとおりに携帯をスピーカー通話にして窓枠に置いた。
「竜崎と協力していたのか・・・?ルパン・・・ノートが欲しかったんじゃないのか・・・?」
「ああ・・・最初はな。でも気が変わったんだよ。お前さんを見てたらよ、こんなものは人間がもってていいもんじゃねぇって気がしてなぁ~」
「警察でミサをめぐって攻防していたのも・・・?」
「ぜ~んぶお前を安心させるためにやったおれと竜崎の演技だぜぇ、迫真の演技だったろう?」
『火口のノートを差し上げるとは言いませんでしたけどね』
「ま、まぁ、それは済んだことじゃな~い、おれの計画には必要だったんだよ。竜崎もこればっかりは協力してくれなかったろう?ニッヒヒヒ・・・」
「ふふふ・・・ルパン・・・犯罪者のお前には理解できないか・・・?世の中の弱い人たちには必要なんだ悪人を裁く・・・僕が・・・キラが・・・」
「・・・・・・」
『ルパン、すぐに捜査員がそちらへ向かいます。それまで確保をお願いします』
ルパンはそれには答えずライトに語りかけた。
「ライト・・・最後のチャンスをやろう。所有権を捨てて記憶を消し、ミサと一緒にどこかでひっそり暮らせ。おれが手引きしてやる」
『ルパン・・・!!』
ミサがルパンを見つめ、ライトを見つめる。外に雨が降り始めた。
《75》
「み・・・見逃してくれるのか・・・?僕達を・・・?」
「ああ、だからお前たちはキラとしての記憶を捨てろ。ノートは2冊ともこの場で処分する」
「うっ・・・くっ・・・!!ルパン・・・さん!!ルパンさん・・・あっ・・・ありがとう・・・」
『ルパン・・・!?何を言っている!!よせ!!』
「悪いな竜崎、ライトは確かにキラだ。・・・だが、一度だけチャンスをやってくれねぇか?」
(くくく・・・くくく・・・馬鹿かこいつ・・・とんだ甘い男だ。この期に及んで僕に情けを・・・)
ライトは感涙に咽ぶふりをしながら腕時計の竜頭を4回ひいた。カシャン、と裏蓋がひらいだ。
銃声。ライトの足が撃ち抜かれた。
「ぐああああああああああああああああっ・・・ああ・・・!!」
「救えねぇやつだな、馬鹿野郎・・・」
その様子を見ていたミサがライトに語りかけた。
「ライト・・・」
「み・・・見逃してくれるのか・・・?僕達を・・・?」
「ああ、だからお前たちはキラとしての記憶を捨てろ。ノートは2冊ともこの場で処分する」
「うっ・・・くっ・・・!!ルパン・・・さん!!ルパンさん・・・あっ・・・ありがとう・・・」
『ルパン・・・!?何を言っている!!よせ!!』
「悪いな竜崎、ライトは確かにキラだ。・・・だが、一度だけチャンスをやってくれねぇか?」
(くくく・・・くくく・・・馬鹿かこいつ・・・とんだ甘い男だ。この期に及んで僕に情けを・・・)
ライトは感涙に咽ぶふりをしながら腕時計の竜頭を4回ひいた。カシャン、と裏蓋がひらいだ。
銃声。ライトの足が撃ち抜かれた。
「ぐああああああああああああああああっ・・・ああ・・・!!」
「救えねぇやつだな、馬鹿野郎・・・」
その様子を見ていたミサがライトに語りかけた。
「ライト・・・」
《76》
「わたしライトに利用されてるのはわかってたよ・・・でもいつかは好きになってくれると思ってた・・・」
「・・・?・・・」
血走った目のライトがミサの言葉に耳をかたむける。血まみれでどこまで話を聞けているかはわからない。
「でも結局駄目だったね・・・でもさ、ここじゃあないどこか別の世界ではミサとライトは幸せになれるかも知れないよね」
「い・・・いったい何を・・・?」
ぜい、ぜい、と息を切らしながらライトはミサに訊ねた。ミサがノートをライトに見せた。ノートには小さな相合い傘が書かれている。
傘の下には夜神月と弥海砂の名前が書かれていた。
「わたしライトに利用されてるのはわかってたよ・・・でもいつかは好きになってくれると思ってた・・・」
「・・・?・・・」
血走った目のライトがミサの言葉に耳をかたむける。血まみれでどこまで話を聞けているかはわからない。
「でも結局駄目だったね・・・でもさ、ここじゃあないどこか別の世界ではミサとライトは幸せになれるかも知れないよね」
「い・・・いったい何を・・・?」
ぜい、ぜい、と息を切らしながらライトはミサに訊ねた。ミサがノートをライトに見せた。ノートには小さな相合い傘が書かれている。
傘の下には夜神月と弥海砂の名前が書かれていた。
《77》
「うわあああああああああああああああっ!!」
ライトの顔が恐怖で蒼白になりながら後ずさりする。ルパンがノートをミサから奪い取る。
「ば・・・ばかヤロー!!・・・ミサ!!」
ルパンは慌ててノートの書き込みを切り取ってびりびりに破いて踏みつけた。ライトは放心している。
「・・・もう遅いよ、ルパン。デスノートに名前を書かれたらもう何をしても無駄なの」
「なんでだぁ馬鹿!!なにも死んじまうこたぁねぇだろう!!ミサ、おい・・・死ぬなよ!!」
「あ~あミサ、ルパンを好きになればよかったなぁ~・・・えへへ」
「ミサ・・・」
ごめんね、と言いながらミサが崩れ落ちた。ルパンが支えるがその身体はもう弛緩しきっていた。ほぼ同時にライトが痙攣して死亡した。
ルパンは一度ミサを強く抱きしめた。
「うわあああああああああああああああっ!!」
ライトの顔が恐怖で蒼白になりながら後ずさりする。ルパンがノートをミサから奪い取る。
「ば・・・ばかヤロー!!・・・ミサ!!」
ルパンは慌ててノートの書き込みを切り取ってびりびりに破いて踏みつけた。ライトは放心している。
「・・・もう遅いよ、ルパン。デスノートに名前を書かれたらもう何をしても無駄なの」
「なんでだぁ馬鹿!!なにも死んじまうこたぁねぇだろう!!ミサ、おい・・・死ぬなよ!!」
「あ~あミサ、ルパンを好きになればよかったなぁ~・・・えへへ」
「ミサ・・・」
ごめんね、と言いながらミサが崩れ落ちた。ルパンが支えるがその身体はもう弛緩しきっていた。ほぼ同時にライトが痙攣して死亡した。
ルパンは一度ミサを強く抱きしめた。
《78》
相沢達が乗り込むと管制塔にルパンの姿はなかった。ただライトの亡骸にミサが寄り添うようにもたれかけられていた。
心なしか弥海砂の表情は幸せそうに見えた。やりきれない想いが相沢の胸を突き抜けた。
「竜崎、夜神月と弥海砂の死亡を確認いました・・・ルパンの姿はありません」
『ノートはありますか?』
「いえ・・・見当たりません。調査した後もう一度連絡します」
『よろしくお願いします』
相沢達が乗り込むと管制塔にルパンの姿はなかった。ただライトの亡骸にミサが寄り添うようにもたれかけられていた。
心なしか弥海砂の表情は幸せそうに見えた。やりきれない想いが相沢の胸を突き抜けた。
「竜崎、夜神月と弥海砂の死亡を確認いました・・・ルパンの姿はありません」
『ノートはありますか?』
「いえ・・・見当たりません。調査した後もう一度連絡します」
『よろしくお願いします』
《79》
雨上がりの夕暮れの海岸沿いを赤いアウディが走っている。運転しているのは不二子だ。
「どーなってんのよ!なんでノートが2冊ともないのよ!!」
「だ~って~しょうがないじゃない。キラが2冊とも燃やしちゃったんだもんよ~」
「本当に!?どこかにこっそり切れ端でももってんじゃないの?だしなさいよー!!」
「そんなキラみてぇな真似しねぇよおれはぁ~」
次元と五右衛門は後部座席でやれやれ、といった感じでため息をついた。
ルパンはタバコに火をつけようと懐に手を入れて何かに気づくと不二子の足ごとブレーキを踏んだ。
「ちょっと危ないじゃない!なんなのよぅ!」
「悪りぃ、ちょっくらお小便タイム~」
「んもう!!下品ね!!」
雨上がりの夕暮れの海岸沿いを赤いアウディが走っている。運転しているのは不二子だ。
「どーなってんのよ!なんでノートが2冊ともないのよ!!」
「だ~って~しょうがないじゃない。キラが2冊とも燃やしちゃったんだもんよ~」
「本当に!?どこかにこっそり切れ端でももってんじゃないの?だしなさいよー!!」
「そんなキラみてぇな真似しねぇよおれはぁ~」
次元と五右衛門は後部座席でやれやれ、といった感じでため息をついた。
ルパンはタバコに火をつけようと懐に手を入れて何かに気づくと不二子の足ごとブレーキを踏んだ。
「ちょっと危ないじゃない!なんなのよぅ!」
「悪りぃ、ちょっくらお小便タイム~」
「んもう!!下品ね!!」
>>829
悪人には普通にワルサー撃つぞ
悪人には普通にワルサー撃つぞ
《80》
ルパンは車から離れて海岸にたった。落ちていく夕日を眺めてタバコに火をつけると車から見かけたレムがこちらに向かってきた。。
懐から一枚の紙を取り出す。レムが渡してきたメモ、──デスノートの切れ端だ。
切れ端にはノートはミサが隠し持っている。ノートを盗み、ノートの出所は秘密にしておくこと。約束が守られなかった場合お前は死ぬ、と書かれている。
最後の一文は竜崎に教えたようにこのノートはデスノートである、とある。
そしてそのひとつ手前の一文には竜崎・・・Lの本名と思われるものが綴りを逆にして記してある。
「わりぃなぁレム。約束、守れなかった・・・」
「いいや、お前は良くやってくれたさルパン・・・」
ルパンがノートの切れ端をレムに差し出した。レムは首を振って受け取らなかった。
ルパンはメモに火をつけて燃やした。灰が空舞って海に消えた。
「それではさらばだルパン三世・・・私は死神界から・・・悪人を裁く。ミサの代わりにな」
「ああ・・そうしてやってくれ・・っておれは勘弁してくれよぉ?レム」
ふっ・・とレムはわずかに笑ってどこかへ飛んでいった。
ルパンは車から離れて海岸にたった。落ちていく夕日を眺めてタバコに火をつけると車から見かけたレムがこちらに向かってきた。。
懐から一枚の紙を取り出す。レムが渡してきたメモ、──デスノートの切れ端だ。
切れ端にはノートはミサが隠し持っている。ノートを盗み、ノートの出所は秘密にしておくこと。約束が守られなかった場合お前は死ぬ、と書かれている。
最後の一文は竜崎に教えたようにこのノートはデスノートである、とある。
そしてそのひとつ手前の一文には竜崎・・・Lの本名と思われるものが綴りを逆にして記してある。
「わりぃなぁレム。約束、守れなかった・・・」
「いいや、お前は良くやってくれたさルパン・・・」
ルパンがノートの切れ端をレムに差し出した。レムは首を振って受け取らなかった。
ルパンはメモに火をつけて燃やした。灰が空舞って海に消えた。
「それではさらばだルパン三世・・・私は死神界から・・・悪人を裁く。ミサの代わりにな」
「ああ・・そうしてやってくれ・・っておれは勘弁してくれよぉ?レム」
ふっ・・とレムはわずかに笑ってどこかへ飛んでいった。
《81》
車に戻る途中電話がかかって来た。竜崎だった。
『ひどいですルパン・・・ノートを処分するにしてもひとりで勝手に燃やすなんて』
「ご、ごめんってば竜崎ちゃ~ん。いやあなんつーか・・・いたたまれなくてよぉ~」
少しだけ間があった。
『・・・ひとつ借りができましたルパン』
「ニッシッシ・・・いいのかぁ?Lが泥棒に貸しなんて作って」
『私があなたを捕まえた際には情状酌量を考えなくもないです』
「な・・なんだよ!?捕まえるって」
『ルパン、次は私が勝ちます』
「おう、捕まえられるもんなら捕まえてみやがれぇ。ヌフフ」
車から次元がルパンを呼ぶ声がした。
「おーい、ルパン!!とっつぁんがこっちに向かってるらしい!!早いとこズラかろうぜ!!」 ──了
車に戻る途中電話がかかって来た。竜崎だった。
『ひどいですルパン・・・ノートを処分するにしてもひとりで勝手に燃やすなんて』
「ご、ごめんってば竜崎ちゃ~ん。いやあなんつーか・・・いたたまれなくてよぉ~」
少しだけ間があった。
『・・・ひとつ借りができましたルパン』
「ニッシッシ・・・いいのかぁ?Lが泥棒に貸しなんて作って」
『私があなたを捕まえた際には情状酌量を考えなくもないです』
「な・・なんだよ!?捕まえるって」
『ルパン、次は私が勝ちます』
「おう、捕まえられるもんなら捕まえてみやがれぇ。ヌフフ」
車から次元がルパンを呼ぶ声がした。
「おーい、ルパン!!とっつぁんがこっちに向かってるらしい!!早いとこズラかろうぜ!!」 ──了
乙!
ミサがちゃんとヒロインしてたな、そういう意味ではルパンっぽい
ミサがちゃんとヒロインしてたな、そういう意味ではルパンっぽい
>>832
面白かった!!!
フッ… l!
|l| i|li , __ _ ニ_,,..,,,,_
l|!・ω・ :l. __ ̄ ̄ ̄ / ・ω・≡
!i ;li  ̄ ̄ ̄ キ 三
i!| |i  ̄ ̄  ̄ =`'ー-三‐ ―
/ ; / ; ;
; _,/.,,,// / ヒュンッ
/・ω・ /
| / i/
//ー--/´
: /
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ニ_,,..,,,,,_
/ ・ω・`ヽ ニ≡ ; .: ダッ
キ 三 三 人/! , ;
=`'ー-三‐ ―_____从ノ レ, 、
面白かった!!!
フッ… l!
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キ 三 三 人/! , ;
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乙!!
さて、あとは>>1か
さて、あとは>>1か
まじでおつ!
よくこの大作を仕上げてくれた!
この後はもう一人の文豪に期待
よくこの大作を仕上げてくれた!
この後はもう一人の文豪に期待
おお・・やっぱ読んでる人いたんだな。投げ出さなくてよかった・・
>>848
こんな名作読まずにいられないだろ
こんな名作読まずにいられないだろ
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