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元スレ先輩「男くんはよくわたしに差し入れを持ってきますが」

みんなの評価 : ★★★×5
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先輩「胸、触りますか?」
男「へ?」
先輩「いえ。良いお店を教えてくれたお礼に」
男「触りません」
先輩「そうですか」
男「そういうの駅のホームで云うのやめてくださいよね」
先輩「では学校でなら良いのですか?」
男「あー。……先輩?」
先輩「はい?」
男「もしかして機嫌が良いんですか?」
先輩「すごく良いです。とても良いです。
オムライスが美味しかったから」
男「機嫌が良いと俺のこと虐めるのもやめてください」
先輩「そういう自覚はないんですけど……」
男「……(ため息)」
男「へ?」
先輩「いえ。良いお店を教えてくれたお礼に」
男「触りません」
先輩「そうですか」
男「そういうの駅のホームで云うのやめてくださいよね」
先輩「では学校でなら良いのですか?」
男「あー。……先輩?」
先輩「はい?」
男「もしかして機嫌が良いんですか?」
先輩「すごく良いです。とても良いです。
オムライスが美味しかったから」
男「機嫌が良いと俺のこと虐めるのもやめてください」
先輩「そういう自覚はないんですけど……」
男「……(ため息)」
先輩「不愉快にさせたのなら謝罪します」
男「不愉快になんかならないですよ」
先輩「良かった」
男「先輩と一緒にいて、それはないです」
先輩「……」
男「……」
~♪ ~♪
先輩「来ましたね」
男「電車に入ればちょっとは温かいでしょ」
プシュー
先輩「そういえば」
男「はい?」
先輩「家族以外に二人で外食をしたのは初めてです」
男「……」
先輩「有意義な経験ですね」
男(胸さわるとかより、そっちのが
よっぽどご褒美ですわ。先輩)
男「不愉快になんかならないですよ」
先輩「良かった」
男「先輩と一緒にいて、それはないです」
先輩「……」
男「……」
~♪ ~♪
先輩「来ましたね」
男「電車に入ればちょっとは温かいでしょ」
プシュー
先輩「そういえば」
男「はい?」
先輩「家族以外に二人で外食をしたのは初めてです」
男「……」
先輩「有意義な経験ですね」
男(胸さわるとかより、そっちのが
よっぽどご褒美ですわ。先輩)
――新学期、昼下がりの教室
男「進級おめでとさん」
男友「おたがいなー」
男「早いな。あっちゅぅ間だ」
男友「そうだな。花に誘われるミツバチのように
飛び回れば、あっという間に一年だ」
男「お前、そのうち刺されるぞ」
男友「これでもそのあたりは見極めている。
拙僧は真心を繋いでいるだけなのだ」
男「真心とか云うな。キモイから」
男友「全否定から入ってくれるな。
そっちこそ、最近先輩どうなん?
さすがに諦めたのか?」
男「いや」
男友「強情だな」
男「進級おめでとさん」
男友「おたがいなー」
男「早いな。あっちゅぅ間だ」
男友「そうだな。花に誘われるミツバチのように
飛び回れば、あっという間に一年だ」
男「お前、そのうち刺されるぞ」
男友「これでもそのあたりは見極めている。
拙僧は真心を繋いでいるだけなのだ」
男「真心とか云うな。キモイから」
男友「全否定から入ってくれるな。
そっちこそ、最近先輩どうなん?
さすがに諦めたのか?」
男「いや」
男友「強情だな」
男「そんな都合良く“次”なんて見つからないし
見つけるつもりもないし」
男友「お前は高校生活を彼女無しで
全編押し通すつもりなのか?」
男「そうしたい訳じゃないけど。
先輩以外はいやだ」
男友「……」
男「悪いか?」
男友「仏教的には妄執の類なんだろうが、
お前の場合はきちんと蹴りをつけないと
縁が解けそうにもないだろうからなぁ」
男「……」 ふいっ
男友「お。あれだろ?」
男「ん?」
男友「会長さん」
見つけるつもりもないし」
男友「お前は高校生活を彼女無しで
全編押し通すつもりなのか?」
男「そうしたい訳じゃないけど。
先輩以外はいやだ」
男友「……」
男「悪いか?」
男友「仏教的には妄執の類なんだろうが、
お前の場合はきちんと蹴りをつけないと
縁が解けそうにもないだろうからなぁ」
男「……」 ふいっ
男友「お。あれだろ?」
男「ん?」
男友「会長さん」
男「持ち上がりで生徒会長ってな」
男友「いままでだって仕事の仕切りはしてたんだろ」
先輩「……」
三年生――? ――!
先輩 こくり
男「まぁね。実務には問題ない」
男友「んじゃ、適任だろう」
男「あの人、ああ見えて、結構危なっかしい」
男友「そうなのか?」
男「向こうは俺のことそう思ってんだろな。
で、こっちも相手をそう思ってる」
男友「……ふむ」
男「……」
男友「多少は上手く行ってるのか?」
男「あー」
男友「なんだよ」
男友「いままでだって仕事の仕切りはしてたんだろ」
先輩「……」
三年生――? ――!
先輩 こくり
男「まぁね。実務には問題ない」
男友「んじゃ、適任だろう」
男「あの人、ああ見えて、結構危なっかしい」
男友「そうなのか?」
男「向こうは俺のことそう思ってんだろな。
で、こっちも相手をそう思ってる」
男友「……ふむ」
男「……」
男友「多少は上手く行ってるのか?」
男「あー」
男友「なんだよ」
男「よく判らん」
男友「濁世の事は全てそうだ。五里霧中だ」
男「また坊主節だよ」
男友「俺から見ると、結構仲良さそうに見えるぜ?」
男「悪かぁないよ。悪くは、ない」
男友「ふむ」
男「男子で一番仲がよいとかくらいまでは、
行ってるんじゃないかな」
男友「もう一息」
男「その一息が果てしなく険しいタイプなんだ」
男友「まぁ、下手に関係が安定すると崩すのが
大変だしな。速攻が一番成功率が高い」
男「それで玉砕した」
男友「覚えてるよ」
男友「濁世の事は全てそうだ。五里霧中だ」
男「また坊主節だよ」
男友「俺から見ると、結構仲良さそうに見えるぜ?」
男「悪かぁないよ。悪くは、ない」
男友「ふむ」
男「男子で一番仲がよいとかくらいまでは、
行ってるんじゃないかな」
男友「もう一息」
男「その一息が果てしなく険しいタイプなんだ」
男友「まぁ、下手に関係が安定すると崩すのが
大変だしな。速攻が一番成功率が高い」
男「それで玉砕した」
男友「覚えてるよ」
男「だいたいのところさー」 ぐいっ
男友「ん?」
男「あの人、好きとか嫌いとかよく判ってなさそう」
男友「それはないだろう」
男「なんで?」
男友「馬鹿じゃないから」
男「馬鹿じゃなくても、判って無いことはあるだろ」
男友「無いね。判りたくないって事はあっても」
男「……」
男友「おっぱい揉んでおきゃいいのに」
男「あのなー」
男友「そうすれば、いまとは多少違う風になれただろうに」
男「今さらそんな事出来る訳ねぇよ」
男友「それももっともだ。チキンだしな」
男友「ん?」
男「あの人、好きとか嫌いとかよく判ってなさそう」
男友「それはないだろう」
男「なんで?」
男友「馬鹿じゃないから」
男「馬鹿じゃなくても、判って無いことはあるだろ」
男友「無いね。判りたくないって事はあっても」
男「……」
男友「おっぱい揉んでおきゃいいのに」
男「あのなー」
男友「そうすれば、いまとは多少違う風になれただろうに」
男「今さらそんな事出来る訳ねぇよ」
男友「それももっともだ。チキンだしな」
――春、北高への訪問
先輩「どうしました?」
男「いえ、別に」
先輩「緊張ですか?」
男「そんな事はないです」
先輩「北高は結構お嬢様高校ですからね」
男「そうなんですか?」
先輩「戦後しばらくは女子高だったそうですよ」
男「へぇ」
先輩「だから旧校舎は廊下とか細いのだそうで」
男「ああ、あれですね。綺麗ですね、桜で」
先輩「来たことありましたっけ?」
男「ないですね。話は聞いてましたけど」
先輩「話?」
男「友達の彼女(の一人)が北高ですんで」
先輩「どうしました?」
男「いえ、別に」
先輩「緊張ですか?」
男「そんな事はないです」
先輩「北高は結構お嬢様高校ですからね」
男「そうなんですか?」
先輩「戦後しばらくは女子高だったそうですよ」
男「へぇ」
先輩「だから旧校舎は廊下とか細いのだそうで」
男「ああ、あれですね。綺麗ですね、桜で」
先輩「来たことありましたっけ?」
男「ないですね。話は聞いてましたけど」
先輩「話?」
男「友達の彼女(の一人)が北高ですんで」
先輩「わたしは二回目ですけど、気を楽に」
男「はぁ」
先輩「吹奏楽大会のうちあわせと
交流戦の記録の受け渡しくらいで
対して内容のある話じゃないですよ。
学区のお茶会なんて」
男「はぁ」
先輩「そわそわしてますね」
男「だってめちゃくちゃ手をふってるのって
俺たちにじゃありません?」
三階の窓 ぶんぶんぶんっ
先輩「……そうみたいですね」
男「急いだ方が良いのかな」
先輩「どうしたのでしょうか」
男「いや、俺にも判らないですよ」
男「はぁ」
先輩「吹奏楽大会のうちあわせと
交流戦の記録の受け渡しくらいで
対して内容のある話じゃないですよ。
学区のお茶会なんて」
男「はぁ」
先輩「そわそわしてますね」
男「だってめちゃくちゃ手をふってるのって
俺たちにじゃありません?」
三階の窓 ぶんぶんぶんっ
先輩「……そうみたいですね」
男「急いだ方が良いのかな」
先輩「どうしたのでしょうか」
男「いや、俺にも判らないですよ」
――北高の廊下
北高書記「ようこそいらっしゃいました」
北高会計「ようこそいらっしゃいました」
先輩「お邪魔します」
北高書記「いまから被服室へご案内しますね」にこにこ
先輩「生徒会室じゃないですか?」
北高会計「被服室の方が広さがあるので。
お茶を飲むならその方が良いかと」にこにこ
先輩「ああ、そうなのですか」
男「お世話になります」
北高書記「いえいえ」
北高会計「今年の吹奏楽はそちらでやりますし」
先輩「そう言えばそうですね」
男「?」
北高書記「ようこそいらっしゃいました」
北高会計「ようこそいらっしゃいました」
先輩「お邪魔します」
北高書記「いまから被服室へご案内しますね」にこにこ
先輩「生徒会室じゃないですか?」
北高会計「被服室の方が広さがあるので。
お茶を飲むならその方が良いかと」にこにこ
先輩「ああ、そうなのですか」
男「お世話になります」
北高書記「いえいえ」
北高会計「今年の吹奏楽はそちらでやりますし」
先輩「そう言えばそうですね」
男「?」
――北高の被服室、お茶会
北高会長娘「ありがとうございますね、わざわざ」 にこっ
先輩「いえ、とんでもないです。
こんな席をセッティングしてもらって」
男「あー。これ、つまらないモノですが、お土産です。
アップルシフォンケーキ……とかなんですけど」
北高書記「ありがとうございます」 にこにこ
北高会計「いま出しますね。
座ってお待ちになっていて下さい」 にこにこ
男「北高の生徒会って女性だけっぽいですか?」
先輩「生徒の殆どが女性ですから。
商業科併設の所はそうらしいですよ」
北高会長娘「お茶をどうぞ」
先輩「ありがとうございます」
男「……」 ちらっ
北高書記 にこにこ
北高会計 にこにこ
北高会長娘「ありがとうございますね、わざわざ」 にこっ
先輩「いえ、とんでもないです。
こんな席をセッティングしてもらって」
男「あー。これ、つまらないモノですが、お土産です。
アップルシフォンケーキ……とかなんですけど」
北高書記「ありがとうございます」 にこにこ
北高会計「いま出しますね。
座ってお待ちになっていて下さい」 にこにこ
男「北高の生徒会って女性だけっぽいですか?」
先輩「生徒の殆どが女性ですから。
商業科併設の所はそうらしいですよ」
北高会長娘「お茶をどうぞ」
先輩「ありがとうございます」
男「……」 ちらっ
北高書記 にこにこ
北高会計 にこにこ
男「なんか異様にフレンドリーな気がします」
先輩「……気のせいじゃないと思う」
北高会長娘「こほんっ」
先輩「はぁ」
男「……」
北高会長娘「まぁ、有り体に云います」
先輩「はい」
北高会長娘「うちは女子ばっかりなので
出会いがないです」がしっ
男「すごいストレートですね」
北高会長娘「そんなわけで、
そちらで吹奏楽大会というのは
結構校内では盛り上がっていまして」
北高書記 こくこく
北高会計 こくこく
先輩「そうなんですか?」
先輩「……気のせいじゃないと思う」
北高会長娘「こほんっ」
先輩「はぁ」
男「……」
北高会長娘「まぁ、有り体に云います」
先輩「はい」
北高会長娘「うちは女子ばっかりなので
出会いがないです」がしっ
男「すごいストレートですね」
北高会長娘「そんなわけで、
そちらで吹奏楽大会というのは
結構校内では盛り上がっていまして」
北高書記 こくこく
北高会計 こくこく
先輩「そうなんですか?」
北高会長娘「ご存じないかも知れませんが、
去年こちらで大会を行なった時に出会った
そちらの高校と当校の女生徒が
その……交際を始めた事例が二件有りまして」
男「ああ。そう言うことですか」
北高書記「そちらの高校の男子は、その……
格好良いという学区でも評判ですし」
先輩「そうなのですか?」
男「ええ。制服が、ですけど」
北高会長娘「このチャンスに彼氏が
欲しいという娘も相当数いるわけで」
北高書記 こくこく
北高会計 こくこく
先輩「そんなに血道を上げることでしょうか」
男「先輩はここはひとまず黙っておきましょう。
多分ややこしくなるから」
去年こちらで大会を行なった時に出会った
そちらの高校と当校の女生徒が
その……交際を始めた事例が二件有りまして」
男「ああ。そう言うことですか」
北高書記「そちらの高校の男子は、その……
格好良いという学区でも評判ですし」
先輩「そうなのですか?」
男「ええ。制服が、ですけど」
北高会長娘「このチャンスに彼氏が
欲しいという娘も相当数いるわけで」
北高書記 こくこく
北高会計 こくこく
先輩「そんなに血道を上げることでしょうか」
男「先輩はここはひとまず黙っておきましょう。
多分ややこしくなるから」
この手のSSで毎度毎度口調がキモいのはなんなの?
なんかキモくしなきゃいけないルールでもあるの?
なんかキモくしなきゃいけないルールでもあるの?
漫画の書き方入門であったネタだが
とことん簡略化して、簡単な個性とかデフォルメ、型にハマッてるキャラのが読み手は分かり易いそうだ
キャラAはこういう人、Bはこういう人、簡単な特徴をつけておけば把握しやすいらしい・・・
とことん簡略化して、簡単な個性とかデフォルメ、型にハマッてるキャラのが読み手は分かり易いそうだ
キャラAはこういう人、Bはこういう人、簡単な特徴をつけておけば把握しやすいらしい・・・
>>179
あるよ
あるよ
男「お話としては判りました。
では、用件としては、おそらく吹奏楽大会の
開催の……細部を、こちらとそちらの生徒会で
詰めて教師の方に上げたい、と。
その方向性は、応援席の拡大とか、
交流あたりを絡めたいという話ですか」
北高会長娘「その通りです。話が早くて助かりますっ
えーっと……」
男「今年度から副会長をしています二年の男です」
北高会長娘「教師陣を説得するにも、
こちらの方の意思疎通が終わっていて、
計画のアウトラインが出来ている方が
説得しやすいだろうなぁ、なんて」
男「それは判ります。どういった規模を考えてますか?」
北高会長娘「んーっと」
北高書記「はいっ。吹奏楽部の、普通の部員が61名で」
先輩「61!?」
北高会長娘「この時期にわかにに増えたんです」
北高会計「恥ずかしいです」
では、用件としては、おそらく吹奏楽大会の
開催の……細部を、こちらとそちらの生徒会で
詰めて教師の方に上げたい、と。
その方向性は、応援席の拡大とか、
交流あたりを絡めたいという話ですか」
北高会長娘「その通りです。話が早くて助かりますっ
えーっと……」
男「今年度から副会長をしています二年の男です」
北高会長娘「教師陣を説得するにも、
こちらの方の意思疎通が終わっていて、
計画のアウトラインが出来ている方が
説得しやすいだろうなぁ、なんて」
男「それは判ります。どういった規模を考えてますか?」
北高会長娘「んーっと」
北高書記「はいっ。吹奏楽部の、普通の部員が61名で」
先輩「61!?」
北高会長娘「この時期にわかにに増えたんです」
北高会計「恥ずかしいです」
北高書記「まぁ、そのぅ……。部員が61名と。
出来れば見学者というか、
観客の入場が出来るような形に」
北高会計「だめでしょうかね」
先輩「……」ちらっ
男「ふられちゃって良いですか?」
先輩「任せます」
男「部員が増えたのは、まぁ、体育館の舞台の大きさは
こちらの高校とも大差がないと思いますので、
こちらでの練習が通っているのなら問題ないかと。
ただ、そういうにわかな部員が増えているのであれば
旧来の正規の部員の肩のモチベーションもあると
思いますので二班編制にしても良いかと思いますよ。
61人を30人くらいずつに分けるとか。
もしそうなった場合は、吹奏楽のプログラム変更に
なりますので、あとで事務的な打ち合わせをすれば
よいかと思います。
……えーっと、観客というか、随行ですねー」
北高会長娘「……」 北高書記「……」
男「誤魔化して取り繕うことも出来るんですけれど
そうすると後が余計にややこしくなりそうですよね。
素直にここは親睦会というラインで説得するのが
良いかと思います」
出来れば見学者というか、
観客の入場が出来るような形に」
北高会計「だめでしょうかね」
先輩「……」ちらっ
男「ふられちゃって良いですか?」
先輩「任せます」
男「部員が増えたのは、まぁ、体育館の舞台の大きさは
こちらの高校とも大差がないと思いますので、
こちらでの練習が通っているのなら問題ないかと。
ただ、そういうにわかな部員が増えているのであれば
旧来の正規の部員の肩のモチベーションもあると
思いますので二班編制にしても良いかと思いますよ。
61人を30人くらいずつに分けるとか。
もしそうなった場合は、吹奏楽のプログラム変更に
なりますので、あとで事務的な打ち合わせをすれば
よいかと思います。
……えーっと、観客というか、随行ですねー」
北高会長娘「……」 北高書記「……」
男「誤魔化して取り繕うことも出来るんですけれど
そうすると後が余計にややこしくなりそうですよね。
素直にここは親睦会というラインで説得するのが
良いかと思います」
北高会長娘「それで行けますかね」
男「いけると思いますよ。
そもそも吹奏楽の、例えば都の公式な大会と云うよりは、
うちの学区の交流的なイベントに過ぎない訳ですし。
生徒同士の交流を目的とした親睦会と
吹奏楽の組み合わせでいいでしょう。
一般生徒のアンケートによる優秀楽曲も選ぶと良いかな。
吹奏楽の大会は3時間くらいかな。
そのあと、引き続き体育館で懇談会でよいかと。
テーブルそのほかはこちらで用意できます。
後はお茶くらい有れば、済むでしょう?」
北高会長娘「そ、そうですか?」
男「企画書みたいなモノが必要ですよね。
それは……やっぱり実施校であるうちで作った方が
説得力有りますよね。んじゃ、それは作りますので」
北高書記「す、すみませんっ。ねだったみたいで」
北高会計 ぺこぺこ
男「あ。いえいえ。やっぱり高校生ですから。
彼女の一人も欲しいのは
こちらの学生の気持ちだって一緒ですよ、多分」
男「いけると思いますよ。
そもそも吹奏楽の、例えば都の公式な大会と云うよりは、
うちの学区の交流的なイベントに過ぎない訳ですし。
生徒同士の交流を目的とした親睦会と
吹奏楽の組み合わせでいいでしょう。
一般生徒のアンケートによる優秀楽曲も選ぶと良いかな。
吹奏楽の大会は3時間くらいかな。
そのあと、引き続き体育館で懇談会でよいかと。
テーブルそのほかはこちらで用意できます。
後はお茶くらい有れば、済むでしょう?」
北高会長娘「そ、そうですか?」
男「企画書みたいなモノが必要ですよね。
それは……やっぱり実施校であるうちで作った方が
説得力有りますよね。んじゃ、それは作りますので」
北高書記「す、すみませんっ。ねだったみたいで」
北高会計 ぺこぺこ
男「あ。いえいえ。やっぱり高校生ですから。
彼女の一人も欲しいのは
こちらの学生の気持ちだって一緒ですよ、多分」
北高会長娘「本当にありがとうございます」
北高書記「ありがとうございます」
北高会計 ぺこぺこ
先輩「礼を言われるほどのことではないです。
それにまだ実施できると決まった訳でもないですし」
男「そうですよ」
北高会長娘「いえ、お世話になっちゃって」
北高書記「あ。お茶お代わりします」
北高会計「そうですねっ」
先輩「……」
男「カップル成立とかは横に置いても
和やかな感じで交流が進むと良いですね」
北高会長娘「はい」 にこっ
北高書記 こそこそ
北高会計 こそこそ
先輩「?」
北高書記「ありがとうございます」
北高会計 ぺこぺこ
先輩「礼を言われるほどのことではないです。
それにまだ実施できると決まった訳でもないですし」
男「そうですよ」
北高会長娘「いえ、お世話になっちゃって」
北高書記「あ。お茶お代わりします」
北高会計「そうですねっ」
先輩「……」
男「カップル成立とかは横に置いても
和やかな感じで交流が進むと良いですね」
北高会長娘「はい」 にこっ
北高書記 こそこそ
北高会計 こそこそ
先輩「?」
――北高の玄関
北高会長娘「そう言えば、生徒会の
他の方々はどうされたんですか?」
先輩「当校は執行部方式なんです。
生徒会長以外は任命制ですから。
お手伝いの非常勤の人がいれば
わたしと男くんの二人で廻っちゃうんですよ」
北高会長娘「すごく効率が良くないですか?」
先輩「馴れていますから。
男くんは出来の良い後輩ですし」
北高会長娘「羨ましいですね!
二人っきりの生徒会役員室とか」
先輩「そう……ですか?」
北高会長娘「うちからすると天国っすなー。
じゃない、天国ですね。あははは。
女ばっかりだと、荒みます。ここだけの話。
潤い成分ゼロです」
北高会長娘「そう言えば、生徒会の
他の方々はどうされたんですか?」
先輩「当校は執行部方式なんです。
生徒会長以外は任命制ですから。
お手伝いの非常勤の人がいれば
わたしと男くんの二人で廻っちゃうんですよ」
北高会長娘「すごく効率が良くないですか?」
先輩「馴れていますから。
男くんは出来の良い後輩ですし」
北高会長娘「羨ましいですね!
二人っきりの生徒会役員室とか」
先輩「そう……ですか?」
北高会長娘「うちからすると天国っすなー。
じゃない、天国ですね。あははは。
女ばっかりだと、荒みます。ここだけの話。
潤い成分ゼロです」
北高書記「あのっ」
北高会計「本日は」
男「?」
北高書記「色々、そのお世話にっ」
北高会計「これ、お土産ですので! 紅茶の葉ですっ!」
男「ありがとうございます。
こちらこそ美味しいお茶を頂いて。ども」
北高書記「そ、それでですねっ!」 がばっ
北高会計「はいっ」 めらめら
男「なんでしょう?」
北高書記「そ、その。企画書の件とか、今後のことも
ありますので、その……めっ! あ。メアドの交換なんかっ」
男「あ、そですね。……いいですか?」 ピッ
北高会計「わっ。わたしもよろしいでしょうかっ」
男「はい? 構いませんけど」
北高会計「本日は」
男「?」
北高書記「色々、そのお世話にっ」
北高会計「これ、お土産ですので! 紅茶の葉ですっ!」
男「ありがとうございます。
こちらこそ美味しいお茶を頂いて。ども」
北高書記「そ、それでですねっ!」 がばっ
北高会計「はいっ」 めらめら
男「なんでしょう?」
北高書記「そ、その。企画書の件とか、今後のことも
ありますので、その……めっ! あ。メアドの交換なんかっ」
男「あ、そですね。……いいですか?」 ピッ
北高会計「わっ。わたしもよろしいでしょうかっ」
男「はい? 構いませんけど」
――北高からの帰り道
先輩「お疲れ様でした」
男「別になんもしてませんし」
先輩「感謝されてたではないですか」
男「実務じゃないですよ」
先輩「それでも、お仕事です」
男「はーい」
先輩「良い返事ですね」
男「先輩の教育が良いですから」
先輩「……」
男「……」
先輩「そんなに」
男「?」
先輩「恋人が欲しいものでしょうか」
男「あー」
先輩「お疲れ様でした」
男「別になんもしてませんし」
先輩「感謝されてたではないですか」
男「実務じゃないですよ」
先輩「それでも、お仕事です」
男「はーい」
先輩「良い返事ですね」
男「先輩の教育が良いですから」
先輩「……」
男「……」
先輩「そんなに」
男「?」
先輩「恋人が欲しいものでしょうか」
男「あー」
男「あれは、んー。俺もよく判らないですけど。
まぁ、彼氏とか彼女とかいると、
学生時代が充実するというか、
そういう話じゃないですかね」
先輩「彼女達は充実してないのですか?」
男「いや、そういう訳じゃないと思いますが。
後から振り返って、感慨に浸りたいというか
寂しい訳じゃないけど物足りないというか。
……つか、なんで俺が女の人の考えを
代弁しなきゃいけないんですかっ」
先輩「……それもそうですね」
男「そうですよ」
先輩「……」
男「……」
先輩 ちらっ
男「どうしました?」
先輩「いえ、なんでも」
まぁ、彼氏とか彼女とかいると、
学生時代が充実するというか、
そういう話じゃないですかね」
先輩「彼女達は充実してないのですか?」
男「いや、そういう訳じゃないと思いますが。
後から振り返って、感慨に浸りたいというか
寂しい訳じゃないけど物足りないというか。
……つか、なんで俺が女の人の考えを
代弁しなきゃいけないんですかっ」
先輩「……それもそうですね」
男「そうですよ」
先輩「……」
男「……」
先輩 ちらっ
男「どうしました?」
先輩「いえ、なんでも」
先輩「……」
男(あー。あの顔は)
先輩「……」
男(またなんか猛烈な勢いで考えてるな-。
仕方ないなぁ、先輩も。
どうするかな。
なんか甘い飲み物用意する……っていってもな。
どこかでお茶の誘い。いや、ケロケロバーガーかな)
先輩「男くんは」
男「はい?」
先輩「もてるんですね」
男「はぁぁぁ!?」
先輩「そのように観測できます」
男「藪から棒ですね」
男(あー。あの顔は)
先輩「……」
男(またなんか猛烈な勢いで考えてるな-。
仕方ないなぁ、先輩も。
どうするかな。
なんか甘い飲み物用意する……っていってもな。
どこかでお茶の誘い。いや、ケロケロバーガーかな)
先輩「男くんは」
男「はい?」
先輩「もてるんですね」
男「はぁぁぁ!?」
先輩「そのように観測できます」
男「藪から棒ですね」
先輩「胸触りませんか?」
男「触りませんっ」
先輩「触りましょう」
男「……え?」
先輩「要請です。触りましょう」
男「……なんで?」
先輩「……」
男「……」
先輩「……」じぃっ
男「……」
先輩「いえ、失言でした。取り消します」
男「……はぁ」
先輩「日が暮れる前に帰りましょう。
話しに出ていた企画書とかも作るんでしょう?」
男「それはまぁ。……あ、ちょっと」
先輩 すたすたすた
男「先輩っ」
男「触りませんっ」
先輩「触りましょう」
男「……え?」
先輩「要請です。触りましょう」
男「……なんで?」
先輩「……」
男「……」
先輩「……」じぃっ
男「……」
先輩「いえ、失言でした。取り消します」
男「……はぁ」
先輩「日が暮れる前に帰りましょう。
話しに出ていた企画書とかも作るんでしょう?」
男「それはまぁ。……あ、ちょっと」
先輩 すたすたすた
男「先輩っ」
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