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    元スレキョン「……また同じ日の繰り返しか…」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - 佐々木 + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + - 無限ループ + - 美琴犯 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 7 :

    何が彼をそこまでひっぱるのか…
    面白いのは題材じゃなくて1なのに

    102 :

    またループスレか

    103 = 68 :

    と、そこで俺はあることに気がついた。
    古泉や朝比奈さんは記憶を引き継いでループすることで性格が豹変していた。
    今の俺は記憶が引き継がれていない、つまりリセットされた状態にあるわけだが、
    長門の話によれば、記憶を引き継いだ俺は、何度もハルヒを殺すという凶行に走っていたという。
    だが、その事実を長門から知らされた俺が、
    今後記憶を引き継いだとして、ハルヒを殺すことが有り得るのだろうか?
    古泉や朝比奈さんだってそうだ。
    記憶を保持したままループすることで性格が豹変し、
    ハルヒを殺害することを『前もって知らされていれば』普通の性格を保てるのではないか?
    「………」
    俺の問いかけに長門は首を横に振った。

    106 = 68 :

    「それは覆すことの出来ない『傾向』。
     朝比奈みくるや古泉一樹がループに気付いてわたしのところへ真実を求めにきたとき、
     わたしは例外なくそれまでのループの情報を与えている。
     戸惑い、豹変する自分に警戒するのは最初だけ。
     記憶を引き継いでループする度に理性が失われ、今日あなたが出会った二人のようになる」
    それは無論あなたにも言えること、と長門が視線で語っている。
    以前にも今回のような、俺が記憶を引き継がなかったループが存在したのだ。
    その時、古泉や朝比奈さんがどのような状態だったのかは定かでないが、
    記憶を確実に保持できる長門は、今回のように真実を教えてくれたのだろう。
    俺が自分から進んでハルヒを殺したループが確かに存在したという真実を。
    ループの事実を知った俺は、その場で錯乱して長門を犯すか、
    今の俺と同じように予め情報を得ていれば、ハルヒを殺さないという安易な結果に達した。
    が、それは大きな間違いだった。
    例え防衛線を張っていたところで、ループを重ねる度に俺は理性を失っていく。
    どんなに否定したところで、長門が観測してきた事実がそれを証明している。

    110 = 68 :

    俺は無意識に、意味の無い言葉を口にした。
    「どうすればループを抜け出せるんだろうな」
    暗い目が俺を見上げる。
    長門の心境は簡単に察することができた。
    俺や古泉や朝比奈さんは、何度この言葉を長門にぶつけ、縋り付いてきたんだ?
    もういい加減うんざりしているんだろう。
    俺と古泉と朝比奈さんが記憶を引き継がないループがあって、
    協力的かつ親密な話し合いの場を持ち、
    長門がそれまでの情報を提示し、ループ脱出の道を模索したケースが、何度あったんだ?
    そういったケースは間違いなく存在した。
    しかし、結局答えは見つからなかった。
    長門の精確な情報、古泉の明晰な頭脳、朝比奈さんの突飛な奇想を以てしても、
    ハルヒがループを発生させている理由を突き止めることができなかった。
    今この状況が何よりの証拠だ。

    114 = 68 :

    「あなたがその問いを口にしたのは……」
    「いや、もういいんだ。回数は言わなくていい」
    項垂れる。どうしようもできない。
    可能性は全て潰されている。
    正確には前回のループで俺や他の人が試し、失敗に終わっている。
    この陰鬱な思考さえ、別世界の俺をなぞっているに違いない。
    「危険な兆候」
    長門は不意に立ち上がって言った。
    坐っている俺からすると、目線の高さが変わったことで、叱られているような格好になる。
    「あなたの性格が変貌する切欠は、
     打開案が浮かばないことによる無力感と絶望感。
     涼宮ハルヒの殺害という究極的選択もそこから発生した」

    115 :

    >>113
    募金箱にポイ

    119 = 68 :

    長門……。
    「逆説的に言えば、ループの原因究明に集中することで正常な自我を保つことが可能。
     あなたの想像通り、涼宮ハルヒを除くSOS団のメンバーは何度も話し合いの場を持ち、
     既知の結果を論じ合うことで答えを模索し、結果、ループを止めることはできなかった。
     でも、諦観に達するその時まで、理性は失われなかった」
    「希望を持ち続ければいいってことか」
    「そう」
    「俺とお前はもう何度もこういった会話をしてるんだよな」
    コク、と長門が首肯する。
    「そしてその度に、俺はループの原因を探る決意をするわけだ」
    首肯。
    「古泉の話を聞く限り、どうやら俺の記憶が引き継がれる可能性は低いらしいな」
    首肯。
    「つーことは、今日の決意も明日という今日には、すっかり忘れてるかもしれないわけだ」
    首肯。

    121 :

    1は前と同じところでやめてるのか・・・


    ん?





    まさかr

    122 = 7 :

    まさか…前と同じところでやめてるのも

    123 = 68 :

    「運が良ければ俺は記憶を引き継げる。
     朝比奈さんや古泉を集めて、みんなでループの原因について話し合うことができるんだよな」
    首肯。
    「これまで、俺たち完全に諦めて狂い始めるまでに何日かかった?」
    「日数は幾何級数的に減少している。
     前回は最初の一人が脱落するまでに二日しか要しなかった」
    長門はこれまでの話し合いで提出された試案を全て記憶している。
    必然的に、どんなに知恵を絞ってもほとんどの案が既出の試案と重複することになり、
    ループを脱出するという希望は急速に失われていく。
    しかも記憶を確実に引き継げる長門は例外として、全員が記憶を保持したままループできるわけじゃないから、
    途中で記憶がリセットされ、ループを知覚するところから始まる人間が発生する。
    その度に他の記憶保持者はその人にループについて説明し、
    終点の見えない話し合いに参加させなければならない。
    そういったストレスが重なって、運良く(或いは運悪く)記憶を連続で引き継げた人間ほど、理性の箍が外れやすくなる。

    124 :

    おっ

    125 = 68 :

    俺がこれからやろうとしていることは、既に俺や、他のハルヒを除くSOS団員によって行われ失敗したことの焼き直しなのかもしれない。
    目の前には二つの道がある。
    現在の古泉や朝比奈さんのように諦観に浸るか。
    気が遠くなるほど延々繰り返されてきた試行錯誤に注力するか。
    「長門、正直に答えてくれ」
    俺は訊いた。
    「俺が希望を持ち続けたとして、それが報われる時が来ると思うか」
    長門は沈黙を答えにした。
    「はは………」
    そう、だよな。
    現実的に考えればそうだ。
    何百回も話し合いを繰り返して、
    エンドレスサマーの経験を生かして案を出し合って、
    それでも俺たちはループから抜け出せなかった。
    これはもうハルヒが『ただなんとなしに』世界をループさせていて、脱出口は造っていないと考えた方が自然だ。余程まともだ。
    でもな、俺は嫌なんだ。絶対に嫌なんだよ、長門。
    そうやって諦めるってことは、ゆくゆくハルヒを殺す俺を、認めてるも同じじゃねえか。

    131 = 68 :

    俺の意思を聞いた長門は、
    窓をかたかた鳴らす夜風に掻き消されそうなほど小さな声で「そう」と呟いた。
    俺を誉めるでも貶すでもない、無感情な声だった。
    まあ、こいつにとっちゃ俺の決意なんて耳にたこができるほど聞かされているわけで、この反応は至極普通と言える。
    俺は長門の機微には人一倍敏感なつもりだが、
    長門は無表情の裏で、俺がいずれ理性を失うことを想像して、呆れているのかもしれない。



    24:00までに戻る
    すまない

    133 :

    同人でにたようなのがあったな。

    136 = 64 :

    やれやれ、0時までお預けか支援

    138 = 64 :

    諦めの悪い坊やだな

    139 = 68 :

    「また"明日"連絡する」
    仄暗い部屋を歩いて玄関に向かう。
    長門が見送りに来てくれる気配はなかった。
    「……あなたの選択には重大な見落としがある」
    という小さな声が俺の背中に触れただけだった。

    その夜、俺は何も行動を起こさずに眠った。
    長門が別れ際に言った『見落とし』について、俺は理解していた。
    ループ脱出の希望を失い、自暴自棄になった古泉と朝比奈さんが、話し合いに参加してくれるとは思えない。
    反論の余地もない辛辣な言葉を返されるのは目に見えている。
    だから俺は"明日"に賭けることにした。
    次のループで俺が記憶を引き継ぎ、朝比奈さんと古泉のどちらか、あわよくば両方記憶をリセットされていることを祈った。
    脱出計画の初っ端から運任せとは、我ながら笑われても仕方がない。
    現時点で俺に出来るのは、時期を待つこと、それだけだった。

    140 = 126 :

    おかえりなさい

    144 :

    お前ら何回このスレ続ける気だよ

    俺が記憶しているだけで1274回目。もう飽きたよ…

    145 :

    >>144嘘だろ!?
    まさかこの質問も繰り返してるのか!?

    147 :

    >>144
    お前がそう書き込むのを見るのももう849回目…

    148 :

    俺500回くらいから数えてないよ・・・

    149 = 68 :

    神様はいるのかもしれないな……。
    無神論者の俺だが今朝ばっかりは本気でそう思ったね。
    ホームルーム開始30分前の文芸部室で、古泉と朝比奈さんはこう言った。

    「確かに朝食を取って眠気が取れてきた辺りから既視感はありましたね。
     錯覚かと思いましたが、事実、ループしていたとは。驚きです」
    「初めて見る朝のニュース番組の内容が、なんだか前にも見たことがあるような気がしてたの。
     ふええ、やっぱりこの前の夏休みみたいに、同じ日が繰り返してたんですかぁ……」

    対する俺は記憶をきちんと引き継いでいる。
    こんな幸運があるだろうか。
    俺は小躍りした気持ちを抑えて、
    今回のループの原因究明が難題であること、
    その究明過程で俺たちの理性がストレスに耐えきれず崩壊する可能性があること、
    それを防ぐには希望を絶やさず、長門が蓄えた情報を元に、
    残された可能性を模索すること大切だと熱弁した。
    長門は定位置のパイプ椅子に腰掛けて朝練に励む野球部を眺めていたが、
    俺の話が終わると同時に、視線をこちらに戻して言った。

    「……まずはこれまでに実行に移され失敗に終わった計画を知ることから始めるべき」

    150 :

    記憶が残っているものが現れるのは74回目…

    >>144が書き込んでスレが荒れるのは32回目…

      


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