元スレキョン「お前、誰だ?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
351 :
消失見たことないんだが相当なネタばれっぽいな
まあおもしろいからいいか
352 = 215 :
奥から長門、朝比奈さん、俺の順に一列に座ってハルヒを待つ。
「朝比奈さんたちは、あの後どうしたんですか?」
ここに来る最中に浮かんだ疑問を朝比奈さんに聞いてみた。
あの後、とは俺が部室でエンターキーを押した後のことである。
「えっと……ジョン君が目の前で消えちゃったんです」
消えた?
「そうです。びっくりしちゃって、慌てて皆で部室の周りを探したんですけど、どこにも居なくて」
朝比奈さんは指を口元に当てて、必死に思い出しているようだ。
「その後、えっと、自己紹介しようって涼宮さんが言ったんです」
部室で、4人が輪になりひとりひとり自己紹介している光景が頭に浮かんだ。
なんというか、シュールだ。
「それから、喫茶店、ここです。このお店に、明日の放課後集合!って言われて」
353 = 215 :
それを聞いて俺は懐かしいような、嬉しいようなむず痒いような、
形容しがたい気持ちになった。
「そうですか」
俺がそう言った瞬間、喫茶店のドアが来客の合図を鳴らした。
扉の向こうから光陽園学院の制服を着た女が現れた。
ハルヒだ。
俺は思わず自分の目を疑った。
そこに居たハルヒは、俺の記憶の中にあった「この世界のハルヒ」と微妙に外見が異なっていた。
リボン付きの黄色いカチューシャが収まっている髪の毛の長さが、
俺の見慣れたものだったからだ。
以前見たときは腰まであった長い髪の毛が、肩の上で揃っていた。
爛々としている瞳はよく知っている。服装を除けば俺のよく知っているハルヒと全く同じだった。
356 = 215 :
ハルヒの後ろには学ランを着た古泉も居た。
ハルヒは手を上げている朝比奈さんに気が付き、それから俺にも気がついたらしい。
顔に驚きと、喜びの表情を浮かべて、しかしそれは一瞬で引っ込んでしまった。
眉を寄せてこっちにずんずん歩いてくる。なんだ?
「ちょっとあんた。今更何しにきたのよ」
ハルヒは俺の前に立ち、そう言った。
なんのことだか分からない。
「しらばっくれんじゃないわよ、あんたあたしに向かってお前、誰だ?なんて言ったじゃない」
あたしは忘れてないわよ。とハルヒ。
その瞳は怒り一色で塗られていた。相当お怒りのようだ。
朝比奈さんが慌てて立ち上がり、
「ちょっと待ってください、涼宮さん。えっと、ジョン君なんです!」
ハルヒは怒った目のまま朝比奈さんのほうを向いた。「ひぃっ」とたじろぐ朝比奈さん。
「……本当に?」
どうやらハルヒはこの世界の俺に酷い扱いを受けたらしい。
そりゃ悪いことをしたな、この世界の俺が。
「久しぶりだな。俺はまた異世界に飛んできたみたいだ」
ハルヒに抱きつかれた。
357 :
だ、だだだだきつかっかれて、そそそれからどうなったんでえええすか!!!???
358 = 332 :
>>357
落ち着け
359 :
羨ましい・・・
360 :
ヘッドロックを掛けられていると思ってしまう…
361 :
耳をかじられてると思う…
362 = 215 :
「!!!」
朝比奈さんも長門も、ハルヒの鞄を持って立っている古泉も驚いたようだ。
つーか俺が一番驚いた。
「は、ハルヒ、ちょっと」
ハルヒの両腕が俺の首を容赦なく締め付ける。そろそろ苦しくなってきた。
俺の声を聞いて我に返ったらしいハルヒは、ハッと顔をあげてすぐに飛びのいた。
「えっ、えっと、これは、その、ちがうのよ」
何が違うんだって?
みるみるうちに真っ赤になっていくハルヒの顔。
それを黙って見ている俺たち。
「っ、ジョン!いいから説明しなさい!」
沈黙に耐えられなくなったハルヒが俺を指差した。
363 = 284 :
ジョンって何?
364 = 223 :
>>363
お前はここにいない方がいい
365 = 309 :
まさかのデレハルヒ
366 = 215 :
俺は保健室で目が覚めてから今までの出来事をハルヒに話した。
こうして説明してみると、なんだか短い気がするな。
「ふーん。とにかくあんたは12月に会ったジョンなわけね」
ああ。
「あの時は急に消えちゃうからびっくりしたわよ。探したのにどこにもいないし」
それは朝比奈さんからもう聞いた。
「あたし、次の日に北高に行って確かめてみたの」
「どうやって」
「中学の制服を着て、『部活動の見学をしたいんですけど』って言ってみたのよ」
なるほど。よく思いついたなそんなこと。
「すんなり入れたわ。拍子抜けしたわよ。あんたの学校ユルユルね」
ハルヒは右手を頭の横でくるくる回した。
367 = 215 :
「とりあえず、1年の教室を端から見て回ったわ。あんたの教室聞いておけばよかったと思ったわよ」
そりゃ悪かったな。5組だよ。
ハルヒは「今言われても遅いわよ」と少し目を吊り上げて言った。
朝比奈さんや古泉は微笑しながらハルヒの話を聞いていた。多分既に一回聞いたんだろうな。
「それでね、やっと見つけたの。あんたと同じ顔」
ハルヒは幼稚園児に怪談話をしているような仕草で、顔の横に指を立てた。
「あたしはやっと見つけた!と思ったわ。すぐ教室に入っていったの。そしたらあんたと目があったわ」
それで?
俺が続きを促すと、ハルヒの目は「聞きたい?」とでも言うように一層輝いた。
なんか楽しそうだなお前。
「あたしは言ったの。あんた昨日どこに行ったのよって」
368 = 215 :
バイトの時間だ。
ちょうど書き溜めも切れてしまいました。全部書いてから始めればよかった
また夜に来るけど、落としちゃってもかまわないです。
むしろここまで残るとは思わなかったぜ。
できるだけ頑張るけど、終わらなかったらまた後で暇なときにスレ立てることにするよ
369 :
アニメのハルヒしか知らんけど面白い
期待するぜ
370 :
>>368
乙乙乙
次に立てるときも同じスレタイで頼むぜ!
371 :
保守は任せろ
372 :
なんてことだ!なんてことだ!!
373 :
死守を開始する
374 = 215 :
保守するなんて言われたら嬉しくなっちゃう!
2日ルールだったら落ちるのは明日の昼かな?
夜中頑張るぜ
375 = 305 :
どうせ落ちてもいいなんて言うな
もはやこのスレはお前だけのものではないんだぞ
376 = 255 :
これだけ面白いとパー速でじっくり書いて貰いたい気もする
保守
378 :
どうしても人妻かすみさんで再生される
379 = 295 :
くあああ ほしゅ!
380 = 335 :
この手の二次創作SSはずっと忌避して見てこなかったけれどこのスレでは>>2辺りで既に虜になってた。
素晴らしい
381 = 332 :
保守せざるを得まい
387 :
本当に最近はハルヒSSが豊作で困る
389 :
誰か保守時間の目安天麩羅持ってないですか?
まぁこのレス数だったらすぐに埋まることないと思いますが
390 = 246 :
良SSスレは荒れないから良い感じ
392 = 219 :
ほんとに>>1乙だぜ
ここまで読んでやっとスレタイの意味がわかった気がした
394 :
いちもつ
395 = 277 :
これは面白いな 消失の内容忘れかけてたけど思い出してきたよ
みんなの評価 : ★★
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