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    元スレキョン「お前、誰だ?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - キョン子 + - 七夕 + - 朝倉 + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    301 = 278 :

    307 :

    313 = 292 :

    長門は俺の嫁

    314 :

    315 = 222 :

    帰ってくる頃には再開してるといいな…保守

    316 :

    昼ごろと言ってたから、遅くとも3時くらいには再開すると予想。

    317 :

    おほ

    319 = 295 :

    おけえ ほしゅ

    323 :

    今から読むよ

    >>152
    即興の人って即興師のことか?

    325 :

    >276
    ラノベか童話でいいから読書しろよ

    326 = 215 :

    >>1です。保守thx

    ていうか2日ルールあるのか。
    本当にこの調子じゃ終わらないどころか1スレじゃ足りなくなるかもしれんが
    とりあえずやれるとこまでやります。って言っても今日もバイトあるんだが

    勢いで書いてるのでおかしいところは脳内補完よろ

    327 = 233 :

    328 = 215 :

    >>232の続き

    「さて、そろそろ本題に入ろうかしら。まずは何から聞きたい?」
    長門を散々つつき回して気が済んだようだ。朝倉が俺に向き直した。
    「ここはどこだ。……俺の勘ではここには一回来たことがある気がするんだが」
    「あなたの言う通りよ」
    朝倉は顔の前で手を組み、続ける。
    「去年の12月に長門さんが改変した世界、って言って分かるかしら」
    それだけで十分だ。

    だが待て、この世界は長門によって再改変されたんじゃなかったのか。
    「長門さんはそうね、例えるなら上書き保存しようとしたんだわ」
    でもね、と朝倉は続けた。
    「上書き保存って、保存しようとしているファイル名とされようとしているファイル名が同じだから実行されるわけでしょ」
    この例えはちょっと分かり難かったかしら、と朝倉は首を傾げた。
    「そこでね、私はある細工をしたの」

    同じ場所に同じ名前のファイルは存在できない。
    「だったら少しでも、名前を変えればいいんだわ。ドットでもカンマでも、ひとつ入れればそれは違う名前のファイルになるの」
    なるほどな。朝倉の言っていることは大体分かった。
    「長門が再改変しようとした世界を、お前が防いだのか」
    「ええ、そうよ」

    330 :

    多少の誤差を勝手に妄想補完は慣れてるぜw
    中途半端に落ちたらパー速も探すから同じタイトルで頼むよ

    331 = 215 :

    ん?いや、ひとつおかしな点がある。

    考えてみれば明らかにおかしい。
    俺が怪訝な顔をするのを見て、朝倉は俺が何を言おうとしているのか分かったらしい。
    微笑みながら俺の言葉を待っているようだ。
    あまり待たせるのはよくないな。朝倉の期待に応えてやる。
    「お前はどうしてここに居る」

    今正面に居る長門は短針銃の効果をもろに浴びている。
    ならば朝倉は?どうして平気な顔をしている。あの時確かに長門にナイフと一緒に消されたはずだ。
    俺は目の前で朝倉が消えていく瞬間を確かに見た。
    待っていた、とばかりに微笑んだ朝倉は、自分の頭部から髪の毛を一本抜きとった。
    「わたしたちって結構便利につくられているのよ」

    332 :

    追いついたら再開ktkr

    333 = 215 :

    「この髪の毛一本からだって、朝倉涼子を構成することができるの」
    自分の髪の毛を指で弄りながら朝倉は言った。
    俺の視線をどう取ったのか、
    「今ここでわたしのコピーを作ることもできるけど、今はしないわよ」
    弄っていた髪の毛を床に落とす。
    「それにね、作るにはそれなりのエネルギーと時間がかかるの」

    「あの時ね、念のために自分の髪の毛を切り取っておいたの」
    あの時とは、俺が朝倉に横腹を刺された時のことだろう。
    朝倉がこれくらい、と指を広げた。ざっと10cmはあるんじゃないだろうか。
    「素材が多ければ多いほど時間は短縮できるのよ」
    長門に消去された後、その髪の毛を使って「朝倉涼子」を再構成したっていうのか。
    「さすがキョン君ね。そうよ。なんとか長門さんが再改変を完了させる前に手を加えることができたわ」
    なんとかって。朝倉が消えてから長門が再改変を行うまで、その間はほんの十数分しかなかったはずだ。
    そんな短時間で人ひとり再構成できてしまうのか。
    「ね、便利でしょ」

    335 :

    憂鬱の時は長門の介入が本当に予想外だったってことか

    336 :

    今来た
    昨日見てたんだがまだ残っててよかったよ

    337 = 215 :

    ガタッ。
    急に長門が立ち上がった。
    「……どうした?長門」
    「約束の時間」
    約束の時間?
    「誰と?」
    「涼宮ハルヒ」
    思わず俺も立ち上がった。

    もしかして、あの時から今までSOS団は続いていたのか。

    長門が軽く頷く。
    「ハルヒがここに来るのか?」
    「違う。駅前の喫茶店」
    ああ、そういえばハルヒが言ってた気がするな。
    学校からここまで来るのは交通が不便だって。思い出したよ。
    「もうすぐ朝比奈みくるが来るはず」
    長門の話によると、放課後は毎日朝比奈さんと文芸部室で待ち合わせをして、2人で喫茶店に向かうらしい。
    喫茶店でハルヒと古泉と落ち合うと、そこから色々なところへ赴くようだ。
    この世界のSOS団は、俺たちが土曜日に行っている不思議探索パトロールを放課後に行っているらしかった。

    339 :

    なんだよ、記憶喪失になって、古泉と花アリネタかと思ったのに

    340 :

    消失長門は消失世界とともに消滅して、違う長門が生まれたってことか。

    341 :

    この流れでハルヒと一緒に佐々木が!!

    …ってそりゃないか…orz

    342 = 332 :

    消失の団員たちは急にキョンが消えてどう思ったんだろうな

    343 = 215 :


    コンコン
    扉が鳴った。
    「入って」

    「長門さん、お待たせしまし……た……」
    扉の向こうから現れたのは朝比奈さんだ。

    この部屋に長門以外の人間がいることが相当珍しかったのだろう。
    朝比奈さんは大きな目をパチパチ、と瞬かせて、それから朝倉と俺の顔を順に見た。
    「あっ……」
    俺の顔を見て可愛らしい口元が開かれる。どうやら俺のことを覚えているらしい。
    そして俺も思い出した。あの時の朝比奈さんの目。
    なんとも居ずらい状況に置かれてしまった俺は
    どうすればいい、と長門に目配せをした。我ながらヘタレである。

    「あのっ……キョン君、ですよね?……ジョン君って言ったほうがいいのかな」
    予想外だ。朝比奈さんの方から声をかけていただいた。
    「涼宮さんからいつも話を聞いているの」
    にっこりと笑った。その笑顔はまるで向日葵のごとく明るく綺麗なものだった。

    344 = 215 :

    「あの時は、その……ごめんなさい。私、酷いこと言いましたよね」
    朝比奈さんはハルヒから全てを聞いているらしい。
    別の世界から来たらしいということ、その俺は朝比奈さんや長門を知っていたこと。

    それからこちらの朝比奈さんはやけに勘が良いらしい。
    今の俺を「あの時、ここに連れて来てくれたジョン君ですよね」と何の説明も聞かずに言ったのだ。
    こちらの朝比奈さんも未来人か何かなのか?
    「朝比奈みくるは至って普通の人間。未来人でも宇宙人でもない」
    長門が言うんなら間違いないな。
    「なんだか、見た瞬間そんな感じがしたんです。あ、ジョン君だって」
    恐るべき第六感。

    345 = 257 :

    消失読み返したくなってきた

    346 = 340 :

    あれ?入れ替わったキョンは朝比奈さんを知らないのか?

    347 = 316 :

    >>346
    >>2-3を読み直すと幸せになれるかもね

    348 = 215 :


    「そろそろ行った方がいいんじゃないかしら」
    いかん、朝比奈さんの笑顔に見とれていた。
    長門は朝倉の言葉に頷くと、自分の鞄を肩にかけた。
    「長門、俺も一緒に行っていいか」
    「もっもちろんです!涼宮さん、きっと喜ぶんじゃないかなぁ」
    長門への問いかけに朝比奈さんが答えてくれた。両手を合わせて微笑む朝比奈さん。
    また、あのハルヒに会える。

    まだ部室に残っているという朝倉に、部室の鍵を渡して俺たちはこの部屋を後にした。
    「キョン君」
    長門、朝比奈さんの後に続いて退室しようとしていた俺に、朝倉が声をかけた。
    「長門さんに何かあったら、真っ先にあなたを疑うからね」
    にったり。
    ……おいおい、さっきの約束はどこにいった。
    掴まれている右腕から殺意を感じるんだが気のせいかな。
    「長門さんに、お夕飯作って待ってるからって伝えておいて。じゃあね」
    朝倉は微笑み、俺を扉の外へ軽く突き飛ばす。バタン。
    やけに乱暴に閉じられた。
    ……なんなんだ、あいつは。
    俺は、名前を呼ぶ朝比奈さんの声を聞き、小走りで2人の後を追った。

    349 = 340 :

    >>347
    幸せになったw

    350 = 215 :


    校内から出て、坂道を降りている最中。
    朝比奈さんと長門はずっと寄り添って俺の前を歩いていた。
    とても楽しそうに話をしている朝比奈さんと、それを頷いて聞いている長門の横顔が見える。
    俺の知っている朝比奈さんと長門からは想像のできない光景だな。
    あの調子じゃ休日には2人で買い物行ったりしているんじゃないだろうか。

    駅前に着き、馴染みのある喫茶店が目に入った。
    朝比奈さんがそこを指差した。
    「ジョン君、あそこです」
    この世界のSOS団もここの常連らしい。

    喫茶店に入り、朝比奈さんは店内を見回した。
    「涼宮さんたちはまだ来てないみたいです」
    そうですか、と俺が朝比奈さんに返す前に
    長門は店の奥まで進んでいき、あるテーブルの前で立ち止まった。
    「いつもあそこに座るんですよ」
    朝比奈さんも長門について行く。俺もそれに倣う。


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