元スレ範馬勇次郎「おう、また会ったな」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×6
1 :
前スレが途中で終わり、すぐに書こうと思ったのですが、仕事が忙しくて遅れました
今度こそピクルまで行きます、が、その前に前スレを少し改良して書きます
2 :
カツ丼って聞いたらソースカツ丼なの?
3 :
竹田ぁぁぁぁ!!!!!!!!
また会えてうれしいぞ!!!!
待ってました!!
4 = 1 :
私の名前は竹田博、普通の家庭に生まれ、普通の生活を送っていた
私が小学2年生になるとクラス替えが行われ、新たなクラスに胸を躍らせていた
しかし、その新たなクラスに、とんでもない男がいた
彼の名は範馬勇次郎くん、特別体が大きいといったわけでもなく、無口な少年だった
5 :
最初からやってくれるのか?
6 = 1 :
そんな子はクラスにたくさんいたが、彼は、彼だけは何かが違った
その・・・なんというか、独特のオーラというか、とにかく話しかけにくい雰囲気だったのは覚えている
範馬くんと席が隣りだった私は、一度だけ、自分から話しかけた事があった
竹田「ねぇ、範馬くんって前は何組だったの?」
勇次郎「・・・壱組だ・・・」
8 = 1 :
>>2
うん
>>3
お待たせしました
>>5
最初から竹田行きます
9 = 1 :
竹田「そうなんだ、僕は4組だったんだ、あっ、名前は竹田、よろしくね」
勇次郎「ふん・・・・」
ある日の事、昼休みの時間にクラスの男子が格闘ゴッコをしていた
僕はグラウンドでサッカーをするためにグラウンドに行こうとしていた
範馬くんは腕を組んだまま格闘ゴッコをしている男子達を見ていた気がする
僕はグラウンドでサッカーを始めると、校舎から信じられない程の大声が聞こえた
「貴様ら!!!!!本気ではないな!!!!!」
今思えばあれは範馬くんの声だったに違いない
10 :
11 = 1 :
夏になり、体育は授業は水泳になった
僕は黙々と着替えていると、背後からざわめきが聞こえた
男子A「お、おい、あれ・・・」
男子B「範馬って何かスポーツしてたっけ?」
そこには裸の範馬くんが立っていた
背丈は130センチ程の子供の体ではない事くらい、子供の僕でも理解出来た
12 = 1 :
教師「おおぉ、範馬、凄い体だな、何かスポーツでもやってるのか?」
範馬「スポーツ?クックック・・・・」
教師「??」
その後、体育の先生は好きな泳ぎ方でいいから25メートルを泳いでみろと皆に言った
誰もが泳げない中、範馬くんは潜水で25メートルを泳ぎ切り、一同の度肝を抜いた
教師「そうか、範馬はスイミングに通ってるんだな、凄いぞ、範馬」
範馬「ふん・・・・」
13 = 1 :
範馬くんは無口だけど、クラスでは一番目立っていたのかもしれない、だけど誰も話しかける事は無かった
そんなある日、僕は友達と3人で下校していると、目の前に自分の2倍はあろうかというハスキー犬が2頭現れた
この付近では迷惑がられているオジサンが飼っている犬だという事はすぐにわかった
僕達は恐怖から身動きをとることが出来ず、ただただどうするべきかを考えていた
有効手段など無い事を悟り、犬が危害を加えてこない事を祈った
だが、その願いも虚しく、ハスキー犬は僕達に向かって走ってきた
2匹のハスキー犬はなぜか3人いる中で僕だけを標的にしていた
竹田「ぎゃあああ!!!」
1頭目が僕に飛びつき、倒れた僕の足を2頭目のハスキーが噛みついた
僕に飛びついたハスキーが友達Aに目線を移し、飛びかかった
14 = 1 :
その瞬間、住宅街の塀を圧倒的な高さで飛び越えて来た黒い物体
一同「範馬くん!!!!」
範馬くんはハスキーに向かって回転胴回し蹴りを喰らわした
ハスキーはその一撃でピクリとも動かなくなった
僕の足に噛みついているハスキーは驚いた様子で逃げて行った
なぜか僕を5メートル程引きずって
結局、被害は、僕の足を10針縫った事と、全身の擦り傷だけだった
もう少し早く来てくれれば良かったのに・・・
15 = 1 :
その時範馬くんは一言だけ言い放って帰ったのを覚えている
範馬「噛み付きは戦闘の基本中の基本、そして頸動脈を狙うのが常識だ、貴様ら、命拾いしたな」
一同「・・・・・・・・」
それからの僕は範馬くんに対して根拠の無い恐怖心を抱くようになり、極力近づかないよう努めた
16 = 1 :
だが、神様は僕の努力をあざ笑うかのように、卒業まで範馬くんをクラスメイトという関係から離さなかった
範馬くんは学年が上がるたびに学校に来なくなっていた
僕は範馬くんの欠席するたびに安堵し、何もされてないのに圧迫感を感じていた
6年生になった頃には範馬くんはほとんど学校に現れず
たまに姿を現したかと思ったら教室に飾ってある花を一日中見ていた
気のせいだと思うが、範馬くんが学校に来ると花の劣化ペースが上がっていた、気のせいだと思うが・・・
17 = 1 :
僕はこの頃から教師になる事を将来の夢としていた
中学校は私立の難関中学に挑戦したが、落ちてしまった
そして進学し、新しい学校、新しいクラス、そして何より範馬くんのいないクラスに胸を躍らせていた
担任「よーし、みんな揃ったか~?私が皆さんの担任を受け持つ事になった・・・」
ガラッ
教室の後ろの扉が開く音、クラスの皆はその音の正体を確認した
竹田「あっ・・・」
扉の前には範馬くんが立っていた
なんてこった
担任「なんだ、入学早々遅刻か、君、名前は?」
18 :
待っていたぞっっ!!
20 = 1 :
範馬「範馬・・・・勇次郎」
担任「範馬か、まぁいい、早く席に着け」
その瞬間、範馬の姿が消えた
気がつくと、範馬は僕の右隣りの席に着いていた
ん?幻覚か?っていうか、隣りの席とは・・・なんてこった
私立中学の試験に落ちた自分を恨んだ
21 :
復ッ活ッ!竹田復活!!竹田復活!!竹田復活!
!竹田復活!!竹田復活!!竹田復活!!
22 = 1 :
一年の時、範馬は割と学校に来ていた
相変わらず花を眺めていたが・・・その日に生けた花が放課後には枯れていたのは気のせいだろう
2年になると範馬は成長期真っ盛りだったらしく背丈は175センチにはなっていた
この辺りから範馬の体は学ラン越しからでも胸筋の形が把握出来る程、発達していた
ある日の体育
僕達は100メートル走のタイム計測を行った
当然、皆が範馬のタイムに注目した
23 = 1 :
しかし、範馬のタイムは17秒を超えていた
男子A「なーんだ、範馬って足おせーんだな」
男子B「見せかけかよ~」
男子C「けど、範馬の汗が半端じゃねぇぞ?なんだありゃ」
僕は・・・僕は幻覚をみたのだろうか・・・・僕には範馬がコンクリの詰まったドラム缶を背負いながら走ってるように見えたんだ
2年生になると、範馬は
範馬「アフリカで紛争か・・・ニヤリ」
こう呟いてから、不登校になった
きっと家庭の事情でバイトでもしてるんだろう
24 = 1 :
3年生になり、僕は受験勉強に励んでいた、正直この頃には範馬の事など頭の片隅にも無かった
しかし、ある日の授業中、僕は気づいてしまった
範馬は勉強する際、鉛筆やシャーペンではなく、筆ペンを使っていた事を
そして彼の字が達筆だった事を
夏休みが終わり、学校は体育祭の準備に追われていた
僕達は3年生だったので、最後の体育祭を盛り上げるために日々頑張っていた
勿論、範馬は一度も準備に参加していない
しかし、体育祭の競技メンバーを決める生徒が言った
「範馬君には棒倒しに出てもらう」
25 :
オヤ…?続きがこねェな
書き込み規制かな?
26 :
このスレに会えることを何日待ち続けたことか・・・
wktkッッ!!!
28 = 1 :
メンバー決め担当の生徒は怖がりながらも範馬に出場の依頼をした
驚いた事に範馬はそれを承諾した
そして体育祭当日
アナウンス「次の競技は、棒倒しです、出場する生徒は・・・・」
僕は部活でサッカーをしていたため、足も速いので、センターポジションでスタートの合図を待っていた
「よーい!ドン!!」
相手の陣地に向かって走り出す
僕は思い切り走った、中学3年にして100メートルを12秒前半で走る健脚、活躍してモテてやるんだ
しかし、目の前にチラチラと残像のようなものが見える、なんだこれは
29 :
頼む勉強が手につかん!
早くしてくれ!
30 = 1 :
不思議な事に、相手チームの迎撃部隊の人間が次々と倒れ込んでいる、あれ?
バタバタッ・・・・バタッ・・・・バキィィィィ!!!!!
竹田「相手チームの丸太が!!!!!」
真っ二つに折れて倒れたのである
丸太を守っていた相手チームの生徒も吹き飛ばされたような状態になっていた
グラウンドにいる全ての人が唖然とした
教師達が倒れている生徒の元へ駆け寄る、しかし外傷等は無く、瞬間的に気絶しただけだった
折れた丸太付近にいた生徒達もかすり傷程度の怪我だけだった
しかし、なぜこうなったのか、付近の生徒の話によると
「訳のわからないうちに吹き飛んだ、あと・・・何かこう、強烈な殺意を感じた」
という
教師は訳がわからないといった感じだったが、丸太が無くなったのと、とりあえず安全ではないという理由で棒倒しを中止した
僕は・・・僕だけだろうか、これが範馬の仕業な気がした、周りを見回した、範馬の姿は無い、そんなわけないか
31 = 1 :
体育祭が終わり、僕は受験勉強をひたすら頑張った
そして僕は第一希望の高校に見事合格し、小学校から続けていたサッカーを高校でも続け、国立のピッチに立つために、サッカーに青春を捧げた
範馬は高校には進学しなかった、きっと家庭の事情だろう
範馬のいない学校生活は楽しかった
なんていうか、ホント言葉では言い表せられないのだが、敢えて言うならば白髪が無くなった、なぜだろうか
準一流大学に進学し、夢である教師になるため、私は勉強した
サッカーでそこそこの成績を残した私は、体育教師になりたいと思っていた
32 :
>>10
次の日、俺は引っ越した
33 :
おお!この前の!
34 = 1 :
そして、その努力が実を結び、私は一発で高校の体育教師になる事が出来た
教師になって3年目に入った頃
当時発生していた某国の戦争のニュース映像が目に入った
竹田「大変だな、戦争は」
すると、空襲を受けた後の荒野で、現地の様子を伝えるキャスターの後ろ、何も無い荒野の地面から人が出てきた瞬間を見逃さなかった
竹田「ん?生存者じゃないのか!?」
その男は明らかに丸腰で、その独特の立ち振る舞いは、昔のクラスメイトを感じさせた
竹田「そういえば範馬って奴がいたな・・・あいつ今頃何してんだろうな・・・」
35 = 1 :
それから更に3年の月日が流れ、私は2年交際した女性と結婚し、新婚旅行に出かけた
私の妻は動物園の飼育員をしており、とても動物が好きで、新婚旅行はアフリカに行きたい、そして大自然で生きる野生の動物が見たい、そう私に言った
私は妻の意見を尊重し、アフリカ行きを決めた
そして我々は旅立った
現地に到着し、ホテルに荷物を置いて、さっそくナビゲーターと共にサバンナに向かった
ナビゲーター「飼いならされたライオンと野生のライオンでは全くモノが違うよ、人間じゃ120%勝てないね」
妻「ライオンだって生きてるのに、野蛮なナビゲーターね」
竹田「そうだな、まぁ気を悪くするなよ」
36 :
復活ッッッッ!!!
37 = 1 :
その時、茂みの奥からオスのライオンが現れた
あまりに突然だったため、ナビゲーターはすかさず銃を手に取った
ナビゲーター「シット!!」
ナビゲーターが銃を構ようとした時にはライオンはジャンプの予備動作に入っていた
竹田(間に合わない!!)
その時、我々が乗っているジープの頭上を飛び越えてライオンに何かが立ちはだかった
竹田「ひ・・・人!?」
38 = 1 :
ナビゲーター「お。おい!お前!危ない!早く車に乗れ!!!」
その人は男、身長は185センチはあって、両手両足を大きく開き、風も無いのに髪はユラユラとなびいていた
竹田「おい!危ないぞ!はやくっ・・・!!!」
私の言葉をかき消すかのようなライオンの雄叫び
大人である私の2倍は身丈があった
謎の男「3日もテメェを探してたぜ」
39 = 1 :
明らかにその男は日本語を話した、私は驚き、再度、避難を指示する声をあげようとした
しかし、男は目にも止まらぬ速さでライオンに突撃し、激しくパンチ、手刀、蹴り、肘打ちをライオンに見舞った
戦闘に関してはズブの素人である私にもわかる程、男の攻撃はライオンの急所を突いていた
締めの一撃に回転胴回し蹴りを放ったが、ライオンは野生の勘か何か知らないが、紙一重で避ける事に成功した
竹田(あの蹴り・・・どこかで見たような・・・)
40 = 1 :
男は我々に背を向けていたため、表情を見る事は出来なかったが
男が両手を突き上げた瞬間、我々の目の前に、鬼の顔が現れた
ナビゲーター「ビューティフル・・・」
妻は両手で目を塞いでいた、私は・・・目を逸らしたら殺される気がして、瞬きする事すら恐れた
この圧迫感で私は確信した
あいつは俺の元クラスメイトだと
そう思った瞬間、男の首から下、腰から上、つまり銅と腕が消えた
私は眼球に当たる乾いた空気に耐えられなくなり、一度、そう、一度瞬きをした、目を開いた時にはライオンの脇腹に、男の拳が突き刺さっていた
41 :
またこのスレかwwwww
42 :
ビューティフルじゃなくてハラショーだろそこは
43 = 1 :
ライオンは目を見開いたまま、その場に倒れ込んだ
竹田「は・・・範馬・・・範馬なのか!?」
私はそう言うと、男は「次はゾウだ!」とか言いながらサバンナを突っ切っていった
こうして私と妻は、ヒトがライオンをぶちのめす瞬間を目撃してしまった
あれから15年が経った・・・
私は妻との間に2人の子供を授かり、普通の幸せを掴んでいた
相変わらず高校の体育教師をしており、陸上部の顧問もしていた
44 = 1 :
そんなある年、私の高校で入学式が行われた
私は入学生の名簿に目を通していると
「範馬刃牙」
私は目を疑った
竹田「いや、そんなハズは無い、ただの偶然だ・・・」
しかし、私は範馬刃牙という生徒の姿を追った
顔写真を見る限り、奴の面影は無い
しかし、この胸のざわめきが、私の予想を確信にしようとしていた
45 = 1 :
他の先生の情報によると、範馬刃牙は非常におとなしく、話しかければ普通の高校生のような対応をし
学校をよくサボる事を除いては問題の無い生徒だという
ボクシング部の顧問の先生に至っては「あいつはいい奴だ」と言う
しかし、あいつはちょっと変な奴だから参考にしないでおこう・・・
ある日、私はとうとう範馬刃牙の存在を確認した
竹田「おい、君は・・・」
範馬「あ、どうも、1年の範馬っていいます」
竹田「範馬か、変わった苗字だな、君のお父さんは仕事とか何してるんだ?」
46 = 1 :
範馬「オヤジですか?しがない会社員やってますよ」
竹田「そうか、すまんな、初対面で変な事聞いて」
範馬「ホントですよ~、まぁ、別にいいっすけど」
確かに、普通の高校生だ、多少ガッチリはしてるが、あの範馬程ではない、ただの偶然か・・・
念には念で、体育の授業中の範馬を見ていたが、特に変わった様子も無く、噂どおり、普通の高校生だった
だが、私は範馬刃牙のサボり癖を気にしていた
私だって一応陸上部の顧問を務めて、砲丸投げチャンピオンとか育てたわけだし、教師としてのプライドとかあるわけだし、いいじゃん別に
47 = 1 :
そんなある日、範馬刃牙のクラスが体力測定を行った
この日、範馬はサボらずに授業に参加していた
範馬がこのペースで学生生活を続けると留年の可能性がある、ここは私がなんとかせねば・・・
竹田「なんだなんだぁ?懸垂15回も出来ないのかぁ?お前ら」
生徒A「無理だお」
生徒B「15回とか無理だろ、常識的に考えて」
竹田「だらしないな~・・・次!範馬!」
範馬「・・・」
スコスコスコスココココココココココココ!!!!スタッ
竹田「ん?どうした?範馬、早くやれ」
48 :
あ!
三巻の……!
49 = 25 :
無理無理無理
今日眠れる気がせん
50 = 1 :
範馬「終わりましたよ?」
竹田「はぁ~?インチキをするなインチキを」
範馬「・・・・・ふん」
スコスコスコ!バギャイィイイン!!!!
竹田「!!!!!!」
範馬「・・・・・」
竹田「バカモン!!鉄棒を壊すな!!」
みんなの評価 : ★★★×6
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