女（あの男が…怒ってる……それだけ本気で心配してくれたのに……私は……）

男「なんでさっさといってくんないんだよ！！女さんにもしものことがあったら…」

女「ほ、本当に…悪かった…ごっ…」（私は…男を…騙した……）

男「……」

女「ごっ…ひっく…ごめん…なさい……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

男「こっ、こっちも…ちょっと……いいすぎた」（あの女さんが…泣いてる……）

ｷｰﾝｺｰﾝ

男「授業……始まっちゃったな」

女「ごめん…私のせいだ……」

男「いやもういいよ……どうせ嫌いな授業だったしさ」

女「……」

男「……」

女「まっ、まだ……怒ってる…か？」

男「ちょっとね」

女「…こっ、これっ！」ｻｯ

男「？」



ごめん、せっかく最後まで書いたから落としたいんだ…

女「わっ、私が大事にしている羊の骨でつくった首飾りだ……！！これをお詫びに上げるから…その……許してほしい」

男「ぷッ」

女「なっ、何故笑うんだ…私は真剣なんだ……ぞ…」

男「いやだからというかなんというかさ……まあいいや、もう怒ってないよ」

女「ほっ、本当か！？」

男「うん、首飾りありがとうね」

女「な、なぁ男…その……ちょっと首飾りつけてみてくれないか？」

男「う、うん」

女「おお、似合ってる！かっこいいぞ男！！」（帰ったらさっそくまた作って男とおそろいにしてやろう！！フフ♪）

男「そ、そうかなぁ」

女「～♪」（フフフ、男とおそろいかぁ///）

男（立ち直り早えなぁ）

女「おっ、男…」

男「ん？」

女「この前は…その……すっごく格好良かったぞ」

男「ああ、アレね……」（なんであんなことしちゃったんだろう…）

女「今日も私を長い距離おぶってくれたし……」

男「……」

女「男…お前は強いんだ……だからもっと自分の力に自信をもて………」

男「そんなことないよ…体だって小さいし……力もないし……」

女「ちっ、違う！お前は優しいだけだ！！本当は誰よりも…誰よりも強い…ハズなんだ……」

男「……」

男「そういえば女さん、謹慎中全然あわなかったね」

女「ああ、この季節は干し草を作ったり冬越しの準備で忙しいからな」

男「そうなんだ」

女「だがこの天候のせいでな、いい草が全然育たん。おかげで最近まったくいい肉を食ってない」

男「遊牧民の人達って結構大変なんだね、のどかなイメージがあるのになぁ」

女「フフフ『のどか』か……真逆だな。我々の生活は自然に全面的に依存してるからな」

男「へぇ…」

女「ほんの少しの事故や自然の変化でいともたやすく崩壊する。そうなると…」

男「そうなると？」

女「まず家畜から死んでいく……そして――」

男「……」

女「あいだをおかずして我々も死ぬ」

男（うわぁ…）

女「まあ、そういう時のために」　　　　
　　　　
――ﾁｬｯ

女「こいつがあるんだけどな」

男「…弓？」

女「ああ…我々は戦いを躊躇わない……臆病者の農耕民共と違ってな。戦わねば明日飢え死にするのは我々のほうだから……」

男「……」ｺﾞｸｯ

女「フフ、男は弓の才能があるからな。そっち側（定住民）の人間なのがもったいないくらいだ……だっ、だから――」

男「女さん…」

女「だから…いつでも……その…こっち側に…」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

男「？」

女「…きてくれても……い、いいんだぞ///」ﾎﾞｿｯ

翌日

ﾊﾟｶﾗ、ﾊﾟｶﾗ

女「～♪」
　　
クラス「ねぇみた？男君と女さんおそろいの首飾りしてるよ」「あの２人地味に仲いいよね？」「男ってああいうのがタイプなのか？」ｻﾞﾜｻﾞﾜ
　　
男「……」



国＝国際交流部部員
畑＝畑部部員

国「今日の留学生歓迎合同ＢＢＱ大会楽しみだね～」

畑「うん！野菜いっぱいもってくるよ～。そっちもお肉いっぱいもってくるんでしょうね？」

国「もちろん！！だいぶ奮発しちゃった♪」

女「……」ﾆﾔｧ

女「男、もう秋だな」

男「そうだね。紅葉がきれいだ」

女「時に男、秋といえば？」

男「う～ん、読書とか？」

女「フフ、甘いぞ男。秋といえば――」

男「？」

女「――戦争の季節だ」

男「せっ、戦争！？」

女「馬もよく肥えるからな。フフフ…」

畑部部長＝畑部

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

畑部「男君？よろしかったら今日の放課後の留学生歓迎ＢＢＱ大会に参加しませんか？」

男「えっ、あれって部員と留学生以外参加したらまずいんじゃ」

畑部「別にいいんです」ｷｯﾊﾟﾘ

男「あっ、そうなの？じゃあ参加させてもらいます」

畑部「はいっ！！」

男友「……」

男友「部長さん、部長さん」

畑部「はい？」

男友「俺も放課後のＢＢ」

畑部「部外者はお断りです」ｷｯﾊﾟﾘ

男友「……」



放課後

外「ヨロシクオネガイシマース！！」

新畑「部長！豊作ですね」ﾄﾞｯｻﾘ

畑部「フフ、そうですね。悪天候が続いた割には…ん？」

国「肉もう焼くぞー！！」ｼﾞｭｳｳｩｩｩ

男（うわぁ、初めて参加したけど豪華だなぁ）

新畑「部長？どうかしたんですか」

畑部「い、いえ」（この胸騒ぎは……）

ｶﾝｶﾝｶﾝｶﾝ!!

男（ん？なんだこの音？）

畑見「ヤツらが来たぞォー！！」

畑部「…やはり来ましたか」

新畑「へ？な、なんですか？ヤツらって一体？」

畑部「そういえばあなたはまだ入ってばかりですもんね……ヤツらは――」

外人「オーウ！！オマツリノアイズカナンカデスカ？」

畑部「――ヤツらは人の形をした害虫です！！」

新畑「！？」


ﾊﾟｶﾗｯ､ﾊﾟｶﾗｯ!!

？「ハァッ！！ハイヤアッ！！」


見てる人いたらできたら支援よろ

④

ヒャッハー！

畑部「いいですか。新畑さん」ｶﾞｼｯ

新畑「は、はい」（なんか部長さん怖い…）

畑部「奴等はタルタロスの落とし子、地の果てよりやってくる蛮族共……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ……

新畑「ぶっ、部長さん！？」

畑部「ひとたび動きだせば、我々より遥かに少ない食糧で戦い、遥かに多くの苦痛に耐え、遥かに少ない睡眠で遥かに長距離を疾走する……」

新畑（この雰囲気、いつもの温厚な部長さんじゃない…）

畑部「奴等は人にして人に非ず…獣と同じ……我々農耕民の永遠にして最強の宿敵―――」

新畑「……」ｺﾞｸｯ

畑部「―――遊牧民だ」


ありがとう…

ﾊﾟｶﾗｯ､ﾊﾟｶﾗｯ!!

？「急げっ！ヤツらに迎撃の準備を与えるなっ！！」

？「おおッ！！」



畑部「野郎共ッ！！戦争だあああ！！体育倉庫からバットと投槍を！！ハードルと跳び箱でバリケードを築けッ！！！」

国「へ？」

畑「ハッ！！急げっ、お前らッ！！時間がないぞ！！！！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

国部「ちょ、ちょっと部長さん…コレ何の騒ぎ？」

畑部「我が部は創立以来ずっとヤツらと闘ってきました。ここは我が部にまかせておいてください」

男（これってまさか…）

ﾋｭﾝｯ

国「ぐわぁっ！？」ﾄﾞｻｯ

畑部「クソっ！！もうきやがったか！早すぎる！！！」

新畑「ひぃいいいいいい！？」

国部「な、なんなんだよ…コレ」

外「ファンタスティック！！」

男（はぁ…やっぱり……）

―――ｻﾞｯ
　　
女「よう！！虫ケラのように地を這いつくばる農耕民共ッ……！！」

畑部「よう、獣のように移住を続ける害虫共ッ！！さっさと我々の土地から去れ……！！」

女「我々の土地？フッ、笑わせるな！！一生をくだらない土いじりで過ごし神聖なる大地を汚す家畜以下の連中が何を……」

畑部「貴様らはその家畜以下の連中とやらに依存しなければ生存すらままならん害虫だろ……」

女「フフフ、その通りだ。自らの立場がよぉ～くわかってるじゃあないか。そう、貴様らは我々にとって大切な大切な――」

女「―――略奪すべきエサ！！資源だッ！！！それ以上でも以下でもないッ！！！！」

畑部「―――害虫共がッ！！」


外「タタール！？タータル共ガキタネ！！ママ！！！」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
　　　　
ｼﾞｭｳｳｳｩｩｩ

男「…腹減ってきたな」

女「勇敢なる蒼き狼の子等よ！！殺せえぇぇ！！奪いつくし犯しつくせえぇぇぇ！！！！」

遊「ハイヤアアァァァァ！！」

畑部「来るぞ！膝をついて投槍を４５度の角度で構え食糧を中心に円陣を組めッ！！決して円陣を乱すな！！食糧を守り抜くんだ！！！！」
　　　
ﾋｭﾝｯ

畑「ぎゃあああっ！！」

新畑「ぶっ、部長さん……これ…」

畑部「安心しろ、矢じりは丸めてある……死にゃせん、多分」

新畑「たっ、多分って…当たった人すごく痛そうに悶えてるんですけど……」

畑「うがああああ！！痛ってぇ！！痛ってえぇよぉおおおお！！」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

畑部「そうなりたくなかったらしっかりと槍先をそろえろ……そうすれば弓はあたらん、バリケードもあるしな」

ﾋｭﾝｯ、ﾋｭﾝｯ

国「ぐおおっ！！」

新畑「部長さん！！弓が雨みたいに…！！このままじゃやられっぱなしですよぅ！！」

畑部「落ち着け、円陣を乱すな……乱しさえしなければヤツらが突っ込んでくることはない」

新畑「そ、そうなんですか？」

畑部「ああ、奴等の装備は基本的に弓だけだ……接近戦にはむかない」
　　　　
ﾋｭﾝｯ

新畑「ひぃっ…！」

畑部「奴等の狙いは機動力を生かし全方位から弓を射って我々の円陣を乱すこと……」

新畑「……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

畑部「少しでも円陣を乱したら最後、奴等は突撃をかけ我々をひっかきまわして一人残らず殲滅する。我々にできることは――」

新畑「…でっ、できることは？」

畑部「奴等がしびれを切らして円陣に突っ込んでくるか、矢玉を使い果たすまで耐え続けることだ」

新畑「そんな…」

男「肉焦げてるんですけど……」ｼﾞｭｳｳｩｩｩ


やっとこの前規制されたとこまで落とせました　できたら引き続き支援よろ

こっから続きか、wktkwktk

ﾊﾟｶﾗｯ､ﾊﾟｶﾗｯ!!

女「クソっ！さすがは畑部だ！！素人の国際交流部がいるのにちっとも円陣を乱さんとは！！」

遊「アタマン！！このままでは弓を射つくしてしまいます！！突撃しましょう！！」

女「馬鹿者っ！！それでは畑部の思うつぼだ！我々は機動力が命！！今突撃したら最後……！！」

遊「……」

女「軽装備の我々の衝撃力では連中の円陣を突き破れず、一人ずつ引き落とされるだけだ！！」

遊「くそッ！！」

女「焦るな！！私に策がある――」

新畑「うっ、うわわ！！突っ込んできましたよ！！」

畑部「落ち着け！隊列を乱しさえしなければ大丈夫だ！！しっかりと槍を構えろ！！槍先を揃えるんだ！！！」（このタイミングで……何のつもりだ女？）

新畑「ひぃっ！？ぶつかるぅ！！！」　　　
　　
ﾄﾞｶﾞｯｼｬｱｱｱｱｱ

新畑「ッ！！あれ？以外とたいしたことない……」

畑部「いっただろう、槍を装備しないヤツらの衝撃力はそんなものだ」（にしてもこの感触は…）

女「だめだー退け退けー（棒）」

遊「うわあー」

国「奴等総崩れになったぞ！！」

国部「よしッ！！追撃だ！！追ええええええ！！！！」ﾀﾞｯ

新畑「部長！！わっ、私たちも……！！」

畑部「よせっ、追うな！！貴様等ッ！！持ち場を離れるんじゃない！！止まれ！！これは罠だッ！！！！」

国部「なにをいってるッ！？このまんまじゃやられっぱないしだ！！数は我々のが断然多い！！！続けえええぇ！！！！」

畑部（糞っ、国際交流部の連中につられて我々の新入部員まで！！）


男「こまめに裏返して……と」ｼﾞｭｳｳｳｩｩｩ

ﾊﾟｶﾗｯ､ﾊﾟｶﾗｯ!!

女「フフフ、愚かな……」

国部「もう少しで追いつけるぞ！！走れええええ！！」

国「おおー！！」

畑部（奴等明らかに遅く走ってやがる…ギリギリのところで引きずりまわして疲れさせるつもりか……クソったれが）

新畑「ぶ、部長さん！！見てください、追いつきそうですよ！！」

畑部「…終わりだ」

新畑「え？」

国部「ハァハァ！！くそっ、あと少しなのに！！」



やっぱテーマがきついか…

ﾋｭﾝ

国「ぎゃああっ！！」

国部（なッ！？や、ヤツら逃げながら背中をそって正確に後ろ向きに弓を！？）
　　　
ﾋｭﾝ、ﾋｭﾝ

国「ぶっ、部長！！これ以上走れぐわあッ！！！！」

国部「畜生ッ！ヤツらはもうあらかた散らばった！！とりあえず円陣まで引き返すぞ！！！」

国「はあ、はあッ！くそッ…！！疲れて足が……」
　　　　　
ﾊﾟｶﾗｯ､ﾊﾟｶﾗｯ

遊「へへへへへ…」

国部「なっ…！？そんな……ヤツら算を乱してちりじりに逃げて行ったはずじゃあ……」

国「ぶっ、部長完全に囲まれました！！」

国部（やはり罠だったのか！？）

国「――うっ、撃たないでくれ！！降伏する！！」ｶﾞｼｬ

女「フフフ、残念ながら我々には捕虜を養うほどの余裕はないもんでな」

遊「へへへへへ……」

国部（まっ、まさかこいつら…そんな……ッ！？）

国「たっ、助け」

女「いいか…勇敢なる蒼き狼の子よ――」ﾁｬｯ

女「――ゆっくりだ、ゆっくりと矢玉を節約して射倒していけ、向こうにいる連中をうまく誘いだせ……」ｷﾘｷﾘ

遊「へへへへ……」ｷﾘｷﾘ

国部（そんなっ…こんなところで……！！）

国「ひいいいいいぃぃぃぃぃ！！」



国「ぎゃあああああああああ！！」「ひいいぃぃぃ！！」「うわぁああああ！！」

新畑「そんなっ！？相手はもう降参してるのに…！！むっ、むごいよ…！！むご過ぎる……」

畑部「耐えろッ！！今でていけば我々もあいつらの二の舞だぞ」

新畑「ぶっ、部長さん…」

畑部「こっ、これがヤツらの…！！やり方なんだ……」ｷﾞﾘｯ…

新畑（部長さんも…辛いんだ……）

畑部（どうする？この人数、円陣の厚さじゃ奴等の突撃にすら耐えられん……）

畑部（いっそ降伏…いや危険すぎる……食糧を差し出したところで……奴等は…）

男「あ、野菜焦げちゃう」ｼﾞｭｳｩｩｩ



ごめん、ご飯食べてくる　できたら保守よろ

何この展開ｗｗｗｗｗ

保守

新部「ぶっ、部長さん！！あの人達こっちにきますよぅ……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

畑部「どうやら…むこうは終わったようだな……」


国＆国部「……」「…うぅ」「痛ぇ…痛ぇよぉ…」


新畑「やっ…やだぁ……こんな……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

女「フフフ、その人数じゃどうやらこの戦い……我々の勝ちのようだな」

畑部「……我々の負けだ、食糧をくれてやるから」

女「くれてやるだぁ？貴様自分のおかれている境遇がわかっているのか！？」


ありがとう

畑部「………」

女「勇敢なる蒼き狼の子等よ―――全力射撃。全てだ、全て奪いつくせ……ヤツらの命さえもな…」

遊「……」ｷﾘｷﾘ

畑部（――ここまで、か）

新畑（うぅ…まっ……まだ死にたくないよぅ…お母さん…）ｸﾞｽｯ



男「ちょっと待ってよ！！」

女「ッ！？」

男「今までバーベキュー必死で気付かなかったけど、女さん！！こんなの酷いよ、人のものとるなんて！！！」

女「なっ！？おっ、男！？なぜこんなところに！！どけっ！！そこをどくんだ！！！」

遊（遅せぇよ……）

畑（遅せぇだろ…）

外（ナニコノ人！？オソスギルネ！！）

女「フフフ『酷いよ』か…なるほど優しいな、優しい……実にお前らしい台詞だ……だがな」

男「分けて欲しいならちゃんと頼みなよ！！」

女「…考えてもみろ男、どっちが酷い？」

男「えっ？」

女「我々がすき好んで不毛の地で死と隣り合わせに暮らしていると思うか？」

男「い、いや…」

女「この地上に豊かな土地なんてのはほんの僅かしかない……いいたいこと…わかるな？」

男「……」

女「その上、その上にだ。身の程知らずの虫ケラ共は豊かな土地を占有するだけでは飽き足らず無謀にも自然に挑み汚し……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

女「残された我々の神聖な大地まで侵している」ｷﾞﾘｯ…

男「……」

女「草原はどんどん消えていってるんだ……だから男……私は前にお前にいったよな？」

女「『我々は戦いを躊躇わない』と……農耕民共と違ってただただ生きるために――」

男「女さん…」

畑部「うッ、うるさい！！野蛮人共めが！！！」

男「ちょ…畑部さん刺激しないで……」

女「野蛮人？どっちがだ？生きるために戦う我々か、富のために戦う貴様等か？」

畑部「だっ、だから貴様等は獣となんら変わらんのだ！！」

女「…ではなんだ？貴様等農耕民のいう人間らしさとやらは？」

畑部「そっ、それは――」

女「先の部長のように自ら戦うこともできんくせに権力の上にあぐらをかく、例え無能でも生まれや金だけで人の上に立てる事か？」

畑部「くッ…」

女「人の上に立つ者が馬にも乗れず弓すら射れない、自ら汗を流すことなく他人の生産の上になりたっている階級の存在か？確かに我々の世界では考えられないこ」

畑部「だッ、だまれ戦争屋…ッ！！貴様等、獣風情と同じ物差しで我々を計るなッ！！！」

女「そうか、ならば――」ﾁｬｯ

畑部「ハァ…ハァッ……！！」

女「――獣は獣らしく目の前のエサをただ平らげる事だけに専念するとしよう」ｷﾘｷﾘ


支援できたらしてね　淋しくて淋しくて

見てるよ、頑張ってくれ

見てるからガンガレ

ほちゅ

男「ま、待ってってば！！」

女「なんだ男？まだどちらが正しいのかがわからないのか！？」

男「わからない、わからないけどっ……！！人を傷つけるのだけはやめてくれ！！！」

女「男…」

男「もう勝ったも同然だろ！？食糧はほら！！全部あげるからさ！！ほら部長さんもそうって！！！」

畑部「……無駄だ男君、我々はお互いがお互いを死ぬほどに憎んでいる、たとえ全てを差し出したところで――」

女「その通り…虫ケラの割には物分かりが良いな

ｶﾞﾊﾞｯ

女「なっ…」

男「ゆっ、許してあげてよ！部長も助けてもらえるなら食糧全部差し出すって！！この通りだから！！」

女「何も助けんでも全部いた」

男「お願いだから！！」

女「むうぅ…」

畑部「男君…」

遊「な、なにをためらってるのですかアタマン！？こんな奴等に容赦など！！」

女「……」


ありがとう…ホントにありがとう……

女「…かった」ﾎﾞｿｯ

畑部「え？」

女「わかったといってるんだ！！男に免じて命だけは許してやる！！」

遊「そっ、そんな――」

女「諦めろ。命令だ、二度は言わんぞ」ｷﾞﾛﾘ

遊「……」

男「あっ、ありがとう！！ありがとう女さん！！」

畑「おっ、俺達助かったのか！？」「やっ、やったァ…」「ハハハ……」

女「こっ、今回だけだからな……まったく男は甘い…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

畑部（あの女がこんな……男君って一体？）

男「良かったぁ。やっぱり女さんはなんだかんだいっても優しいよね」

女「ばっ、バカを言うな///！！今回だけだといってるだろう！！食糧は全部頂いてくんだからな！！！」

畑部（もしやコイツも男君のことを…）

女「固定電話どこ引いたらええのん？」

畑部「男君ありがとうございます。おかげで助かりました」ﾍﾟｺｯ

国「痛てて…あ～痛かった……」ﾑｸｯ

男（ん？そういえば別にこれって当たったところで少し痛いだけじゃ……）

新畑「（主に部長さんが）こっ、こわかったですぅ」

男「……」

畑部「とりあえず当たった人はみんな保健室にいって、適当に絆創膏でもはっといくださいねー」

外「ヒイイイ、タタール怖カッタ！怖カッタネ！！」

国部「はぁ～疲れた。あざになっちゃったよ…ったく」ﾑｸｯ

男「……」

畑部「いや～やっぱり痛いのは嫌ですもんね！！」

男（――なんかムカついてきた）


男友「あいつら学校のグラウンドで何やってんだよ」

畑部「あのー…男君？」

男「ん？」

畑部「この前のお礼にお弁当つくってきたんです。一緒に食べましょう」

男「えっ、いいの！？ありがとう！」

畑部「じゃあさっく食堂にいきましょう！！」

女（糞ッ…畑部のヤツあれ以来やたら男につきまとうようになったな……まさかやつも男のことを………）ｲﾗｲﾗ

男「はい」

女「まっ、待て！！男…私と一緒に飯を食おう……」

畑部（こいつ…）

男「でも女さん前お昼は食べないって」

女「うっ…そ…それは……きょ、今日は腹が減ったんだ！！」

畑部「あれぇ～？もしかして女さん男君のこと好きなんですかぁ～？」ｽﾞｲｯ

女「なッ！？そっ、そんなわけないだろっ！！きっ貴様こそ、男の事が……すっ好」

畑部「ええ、好きですよ」ｷｯﾊﾟﾘ

男「ブフッ！！？」

女（こっ、こいつやっぱり！！というかこんな堂々と男の前で！！！なっ、なんて奴！！）

畑部「じゃあ男君、こんな野蛮な人ほっといて早く食堂にいきましょう！！」ｸﾞｲｯ

男「え、いや……ちょっと待ってよ！！さっきの本気！？」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

女（まずい…このままじゃ…男が……）



うはｗｗｗうんこから帰ってもｗｗｗだれもｗｗｗ

ここにいるよｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

食堂

畑部「はい！お礼のお弁当です」ﾊﾟｶｯ

男「あっ、ありがとう……じゃあいただきます」（うわぁ、なんというか…すごいちゃんとしてる……）

畑部「どうですか？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

男「―――ッ！！おいしいっ！すんごいおいしいよ！！」（誰かさんの脂っこい肉と乳製品だけの料理とは大違いだ…）

畑部「よかったです！そのっえと、男君がいいなら明日からもお弁当つくってきます！！」

男「いっ、いや、それはさすがに悪いよ。というかさ」

畑部「？」

男「さっき俺のこと好きって……本気で？」

畑部「はい」ｷｯﾊﾟﾘ

男「そ、そう」（そんなあっさりと……）

畑部「男君さえよければ…その……是非私と付き合って下さいっ！！」

男「！！」


ありがとうｗｗｗなんか拭いても拭いてもなにもつかないｗｗｗｗｗ