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    元スレ超王道ジャンル「恋ノ病」

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    1 :

    -3月7日昼 自宅アパート 男の部屋-

    「はいお兄ちゃん!親子丼できたよー」

    「おお、サンキュー!ほかほかじゃん」

    「どうせ普段ロクなもの食べてないんでしょ?」

    「お察しの通りで。いただきまーす!」

    「あ!粕汁も作ったから…はい!」

    「おお、気が利くなあ」

    「てへへっ/////だってお兄ちゃんの妹ですからっ」

    2 = 1 :

    「ねえ、どう!?美味しい!?」

    「ツユの甘さと鶏肉の旨味が絶妙で、卵がフワトロ…文句の付け所がないな」

    「そ、そんなに誉めなくてもっ//////」

    「いやいや、上出来だよ!ありがとうな」

    「ま、まあ私が来たときくらいは美味しいもの食べてもらわないとねっ」

    「だな。一人暮らしはやっぱダメだ」

    「…なんか変わったね。お兄ちゃん」

    「…へ?」

    3 = 1 :

    「なんか一人暮らし始めたお兄ちゃん、家にいた頃より雰囲気が変わった気がするよ」

    「そうかぁ?別に何も変わったことはないけど…」

    「ねえ、家に帰って来ないの?お金キツイんじゃない?」

    「まあでもこっちの方が自由きくからな」

    「そう…やっぱり戻ってきてくれないんだ…」

    「…どうした?」

    「ううん…何でもない」

    4 = 1 :

    「ん?そういやお前昼から用事あるんじゃなかったっけ?」

    「あ!忘れてた」

    「早く行かないといけないんじゃないか?」

    「…もう行かないでおこっかな」

    「おいおい」

    「だって…お兄ちゃんと一緒にいる方が楽しいし」

    「何言ってんだよ、途中まで送ってやるからさ」

    5 = 1 :

    「じゃあ駅まで一緒に行く―――」

    「いいよ、玄関で」

    「い、いいのか?」

    「うん…いい」

    「そ、そうか…じゃあ、またな。親子丼と掃除サンキュ」

    「うん、じゃまた来るから。あ、あとゴミ捨てとくね」

    「何から何までゴメンな。じゃ、バイバイ」

    「…バイバイ」

    キィ… バタン

    「………」

    ―――お兄ちゃんは全然私の気持ちに気づいてくれない。

    6 :

    粕汁作れるのかよ・・・・

    7 = 1 :

    タタタ…

    「…ここなら見えないよね」

    ―――このゴミ袋はお兄ちゃんの部屋から出たゴミばかり。

    ガサゴソ…

    「………」

    ―――でも全部持ち帰ると怪しまれるから…。

    「…ふふ、うふふふふふっ」

    ガサゴソ…

    ―――だから少しだけ持って帰るの。

    「…オ兄チャン…うくっうくくくくっ」

    ―――大好きなお兄ちゃんのゴミなら何でも欲しい。何でも、なーんでも。

    8 = 1 :

    「…あはっ、お兄ちゃんてば、パンツそのまま捨てちゃって」

    「ハアハア…わあ、これ割り箸…あ、ティッシュもある…」

    「えへ、えへへへへへっ///////大好き、お兄ちゃん」

    ガサゴソ…

    ―――お兄ちゃんのものなら何でも欲しい。全てが欲し…。

    「…何これ?」

    ―――どういう…こと…?

    「…生理…用品?」

    9 :

    ヤンデレ妹ktkr

    10 = 1 :

    「………っ」

    ―――お兄ちゃん、まさか女を連れ込んでる?

    「へえ…」

    ―――そっか、そういうことなんだ。

    「へえー、そっかそっか」

    ―――私以外の女があの部屋に、ね。

    「…許さない」

    11 = 1 :

    ―――そんなのダメ。だってお兄ちゃんは私のもの。

    「…あはっ」

    ―――いいわ。そんな女がいるのなら排除するから。

    「うく、うくくくくく…」

    ―――私以外の女は絶対に許さないんだから。

    「ふふっ…ふふふふ。あははははははははははっ!!」

    ―――どんな手段を使っても排除してやるわ。

    12 :

    ヤンデレ好きな俺に夜の楽しみができた

    支援

    13 = 1 :

    -3月7日夕方 自宅アパート前-

    ガチャッ

    「さて新聞新聞っと」

    女友「あ、男クンじゃん」

    「おおっす女友。なんだ、買い物帰り?」

    女友「うん、1週間分の買いだめ」

    「だろうな、すげえ量だ」

    女友「あ!部屋が隣だからって食料たかりに来ないでよね」

    「…ちっ、いま言おうとしてたところなのに」

    女友「だから先に言ったのよっ」 

    14 = 1 :

    女友「そういえば昼間、妹さん来てたよね」

    「声聞こえたか?うるさくてすまんな」

    女友「いえいえ、仲睦まじいようで」

    「まあ、ちょっとシスコンじみてるかもしれんな」

    女友「やだーきもーい(棒読み)」

    「そんなリアクションいらねえから」

    女友「そういえばさ、男クン彼女とかいないの?」

    15 :

    恋ノ病ってヤンデレのことですか

    16 = 1 :

    「…彼女?」

    女友「そ、彼女。いたら妹さんじゃなくて彼女にやってもらえばいいのに」

    「…いねえよ」

    女友「いないんだ?へー」

    「何だよ、そのどうせ知ってましたけど的な顔は」

    女友「おほほほほっ!いえいえこれは失敬失敬」

    「どうせ俺はモテないっつの」

    女友「―――じゃあさ、好きな人とかは?」

    17 = 1 :

    「は?」

    女友「いるでしょ?好きな人くらい」

    「いや特には…」

    女友「たとえばさ…女とかは?」

    「えっ…女っ!?」

    女友「ほれほれぇ!声が裏返ってますぞよ?」

    「ち、違うって…これはそのっ」

    18 = 1 :

    女友「だって男クンがこのアパートに決めたの、女が住んでるからでしょ?」

    「違うって!大学で女がストーカーに悩んでるって聞いたから、その…」

    女友「それを理由に家を探してるフリをして見事隣の部屋をゲットした、と」

    「い、言いがかりだ!」

    女友「そしてそのまた隣に私も引っ越してきましたよっと」

    「ど、どうでもいいっつの!お前の話は」

    女友「いいねえ、両隣に女の子なんて、男クンは日本中の童貞から殺意の念を送られること必至だねぇ」

    「…ちっ、言ってろ」

    19 = 1 :

    女友「…そういえばさ、ここんとこ女のこと見ないんだけど…知ってる?」

    「へ?俺、昨日見かけたぞ?」

    女友「たまたまかぁ、私あんまり見かけないんだよね」

    「まあもともと引きこもりがちなヤツだからな」

    女友「4回生ともなると大学にも行かないしね」

    「電話でもしてみたら?」

    女友「そうね、今夜にでも電話してみよっかな

    20 = 1 :

    「…うう寒っ!じゃあ俺もう部屋入るぞ?」

    女友「じゃね!」

    「うーい」

    ガチャッ バタン…

    「………」

    「…女のことが好き、か」

    21 = 1 :

    -3月7日夜 男自宅-

    ピリリリリッ ピリリリリッ

    「…はいもしもし?」

    『私だけど』

    「ああ、妹か」

    『今、家からかけてるんだけど、私、携帯電話忘れてない?』

    「携帯電話…?いや別にないけ―――」

    『明日、探しにに行ってもいいかな?』

    「いや、だからないって―――」

    『探しに行くね?いいでしょ?』

    「えっ…あ、ああ、まあいいけど」

    『分かった。じゃあ明日行くから』

    32 = 1 :

    「つーか、なんかお前声のトーン低くないか?」

    『そう?気のせいじゃない?』

    「いや、なんか言葉の端々にトゲがあるっていうか…」

    『とにかく、明日行くから』

    「あ、ああ…分かった」

    『…じゃ』

    ブチッ ツーツーツー…

    「何なんだ一体…?」

    「………」

    33 = 1 :

    -3月7日深夜 女友部屋-

    トゥルルルル トゥルルルル

    『もしもし?』

    女友「あ、女?私だけど。久しぶりっ」

    『久しぶりだね。そういえばしばらく会ってないカモ』

    女友「今どこ?」

    『い、いまっ!?え、えっと…』

    女友「部屋にいる?行ってもいい?」

    『あ!いまは部屋にはいないの!実家に帰省中だからっ』

    34 :

    つまんね
    エビマヨ頑張って

    40 = 1 :

    女友「そういえば女の実家、めちゃくちゃ遠いよね」

    『う、うん…そうなの…あはははは、しばらく戻らないって感じ』

    女友「ま、でもそっちの方がたぶん安全だよ」

    『どういうこと…?』

    女友「だって男と離れてられるじゃん」

    『………』

    女友「絶対ストーカーの犯人、アイツだよ」

    41 = 1 :

    『そ、そうかな…?』

    女友「決まってるって!アイツ、人の良さそうな顔してるけど、内心何考えてるか分かんないし!」

    『い、いい人だと思うケド…』

    女友「ストーカーの話をダシに都合よく女の隣室に引っ越してくるし!絶対にアイツしかいないって!」

    『…う、うん』

    女友「ま、男のヤツは私が監視してるから心配しないで!
        もし留守中の女の部屋に入ろうとしたりしたら、警察呼んでやるからっ」

    42 :

    おもしろくなってまいりました

    48 = 1 :

    『あ、ありがと…ハア…ハア…』

    女友「ね、ねえ。なんか息荒くない?調子悪いんじゃ…」

    『ハア…ハア…ゴ、ゴメン!私…ちょっといま忙しいの!で、電話切っていい?』

    女友「へ?あ、ちょっと…」

    『フゥ…フゥ…じ、じゃあね、電話ありがとっ』

    女友「あ、ちょっと女―――」

    ブチッ ツーツーツー…

    女友「切れちゃった…」

    女友「………」


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