元スレ超王道ジャンル「恋ノ病」
新ジャンル覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
-3月7日昼 自宅アパート 男の部屋-
妹「はいお兄ちゃん!親子丼できたよー」
男「おお、サンキュー!ほかほかじゃん」
妹「どうせ普段ロクなもの食べてないんでしょ?」
男「お察しの通りで。いただきまーす!」
妹「あ!粕汁も作ったから…はい!」
男「おお、気が利くなあ」
妹「てへへっ/////だってお兄ちゃんの妹ですからっ」
2 = 1 :
妹「ねえ、どう!?美味しい!?」
男「ツユの甘さと鶏肉の旨味が絶妙で、卵がフワトロ…文句の付け所がないな」
妹「そ、そんなに誉めなくてもっ//////」
男「いやいや、上出来だよ!ありがとうな」
妹「ま、まあ私が来たときくらいは美味しいもの食べてもらわないとねっ」
男「だな。一人暮らしはやっぱダメだ」
妹「…なんか変わったね。お兄ちゃん」
男「…へ?」
3 = 1 :
妹「なんか一人暮らし始めたお兄ちゃん、家にいた頃より雰囲気が変わった気がするよ」
男「そうかぁ?別に何も変わったことはないけど…」
妹「ねえ、家に帰って来ないの?お金キツイんじゃない?」
男「まあでもこっちの方が自由きくからな」
妹「そう…やっぱり戻ってきてくれないんだ…」
男「…どうした?」
妹「ううん…何でもない」
4 = 1 :
男「ん?そういやお前昼から用事あるんじゃなかったっけ?」
妹「あ!忘れてた」
男「早く行かないといけないんじゃないか?」
妹「…もう行かないでおこっかな」
男「おいおい」
妹「だって…お兄ちゃんと一緒にいる方が楽しいし」
男「何言ってんだよ、途中まで送ってやるからさ」
5 = 1 :
男「じゃあ駅まで一緒に行く―――」
妹「いいよ、玄関で」
男「い、いいのか?」
妹「うん…いい」
男「そ、そうか…じゃあ、またな。親子丼と掃除サンキュ」
妹「うん、じゃまた来るから。あ、あとゴミ捨てとくね」
男「何から何までゴメンな。じゃ、バイバイ」
妹「…バイバイ」
キィ… バタン
妹「………」
―――お兄ちゃんは全然私の気持ちに気づいてくれない。
6 :
粕汁作れるのかよ・・・・
7 = 1 :
タタタ…
妹「…ここなら見えないよね」
―――このゴミ袋はお兄ちゃんの部屋から出たゴミばかり。
ガサゴソ…
妹「………」
―――でも全部持ち帰ると怪しまれるから…。
妹「…ふふ、うふふふふふっ」
ガサゴソ…
―――だから少しだけ持って帰るの。
妹「…オ兄チャン…うくっうくくくくっ」
―――大好きなお兄ちゃんのゴミなら何でも欲しい。何でも、なーんでも。
8 = 1 :
妹「…あはっ、お兄ちゃんてば、パンツそのまま捨てちゃって」
妹「ハアハア…わあ、これ割り箸…あ、ティッシュもある…」
妹「えへ、えへへへへへっ///////大好き、お兄ちゃん」
ガサゴソ…
―――お兄ちゃんのものなら何でも欲しい。全てが欲し…。
妹「…何これ?」
―――どういう…こと…?
妹「…生理…用品?」
9 :
ヤンデレ妹ktkr
10 = 1 :
妹「………っ」
―――お兄ちゃん、まさか女を連れ込んでる?
妹「へえ…」
―――そっか、そういうことなんだ。
妹「へえー、そっかそっか」
―――私以外の女があの部屋に、ね。
妹「…許さない」
11 = 1 :
―――そんなのダメ。だってお兄ちゃんは私のもの。
妹「…あはっ」
―――いいわ。そんな女がいるのなら排除するから。
妹「うく、うくくくくく…」
―――私以外の女は絶対に許さないんだから。
妹「ふふっ…ふふふふ。あははははははははははっ!!」
―――どんな手段を使っても排除してやるわ。
12 :
ヤンデレ好きな俺に夜の楽しみができた
支援
13 = 1 :
-3月7日夕方 自宅アパート前-
ガチャッ
男「さて新聞新聞っと」
女友「あ、男クンじゃん」
男「おおっす女友。なんだ、買い物帰り?」
女友「うん、1週間分の買いだめ」
男「だろうな、すげえ量だ」
女友「あ!部屋が隣だからって食料たかりに来ないでよね」
男「…ちっ、いま言おうとしてたところなのに」
女友「だから先に言ったのよっ」
14 = 1 :
女友「そういえば昼間、妹さん来てたよね」
男「声聞こえたか?うるさくてすまんな」
女友「いえいえ、仲睦まじいようで」
男「まあ、ちょっとシスコンじみてるかもしれんな」
女友「やだーきもーい(棒読み)」
男「そんなリアクションいらねえから」
女友「そういえばさ、男クン彼女とかいないの?」
15 :
恋ノ病ってヤンデレのことですか
16 = 1 :
男「…彼女?」
女友「そ、彼女。いたら妹さんじゃなくて彼女にやってもらえばいいのに」
男「…いねえよ」
女友「いないんだ?へー」
男「何だよ、そのどうせ知ってましたけど的な顔は」
女友「おほほほほっ!いえいえこれは失敬失敬」
男「どうせ俺はモテないっつの」
女友「―――じゃあさ、好きな人とかは?」
17 = 1 :
男「は?」
女友「いるでしょ?好きな人くらい」
男「いや特には…」
女友「たとえばさ…女とかは?」
男「えっ…女っ!?」
女友「ほれほれぇ!声が裏返ってますぞよ?」
男「ち、違うって…これはそのっ」
18 = 1 :
女友「だって男クンがこのアパートに決めたの、女が住んでるからでしょ?」
男「違うって!大学で女がストーカーに悩んでるって聞いたから、その…」
女友「それを理由に家を探してるフリをして見事隣の部屋をゲットした、と」
男「い、言いがかりだ!」
女友「そしてそのまた隣に私も引っ越してきましたよっと」
男「ど、どうでもいいっつの!お前の話は」
女友「いいねえ、両隣に女の子なんて、男クンは日本中の童貞から殺意の念を送られること必至だねぇ」
男「…ちっ、言ってろ」
19 = 1 :
女友「…そういえばさ、ここんとこ女のこと見ないんだけど…知ってる?」
男「へ?俺、昨日見かけたぞ?」
女友「たまたまかぁ、私あんまり見かけないんだよね」
男「まあもともと引きこもりがちなヤツだからな」
女友「4回生ともなると大学にも行かないしね」
男「電話でもしてみたら?」
女友「そうね、今夜にでも電話してみよっかな
20 = 1 :
男「…うう寒っ!じゃあ俺もう部屋入るぞ?」
女友「じゃね!」
男「うーい」
ガチャッ バタン…
男「………」
男「…女のことが好き、か」
21 = 1 :
-3月7日夜 男自宅-
ピリリリリッ ピリリリリッ
男「…はいもしもし?」
『私だけど』
男「ああ、妹か」
『今、家からかけてるんだけど、私、携帯電話忘れてない?』
男「携帯電話…?いや別にないけ―――」
『明日、探しにに行ってもいいかな?』
男「いや、だからないって―――」
『探しに行くね?いいでしょ?』
男「えっ…あ、ああ、まあいいけど」
『分かった。じゃあ明日行くから』
32 = 1 :
男「つーか、なんかお前声のトーン低くないか?」
『そう?気のせいじゃない?』
男「いや、なんか言葉の端々にトゲがあるっていうか…」
『とにかく、明日行くから』
男「あ、ああ…分かった」
『…じゃ』
ブチッ ツーツーツー…
男「何なんだ一体…?」
男「………」
33 = 1 :
-3月7日深夜 女友部屋-
トゥルルルル トゥルルルル
『もしもし?』
女友「あ、女?私だけど。久しぶりっ」
『久しぶりだね。そういえばしばらく会ってないカモ』
女友「今どこ?」
『い、いまっ!?え、えっと…』
女友「部屋にいる?行ってもいい?」
『あ!いまは部屋にはいないの!実家に帰省中だからっ』
34 :
つまんね
エビマヨ頑張って
40 = 1 :
女友「そういえば女の実家、めちゃくちゃ遠いよね」
『う、うん…そうなの…あはははは、しばらく戻らないって感じ』
女友「ま、でもそっちの方がたぶん安全だよ」
『どういうこと…?』
女友「だって男と離れてられるじゃん」
『………』
女友「絶対ストーカーの犯人、アイツだよ」
41 = 1 :
『そ、そうかな…?』
女友「決まってるって!アイツ、人の良さそうな顔してるけど、内心何考えてるか分かんないし!」
『い、いい人だと思うケド…』
女友「ストーカーの話をダシに都合よく女の隣室に引っ越してくるし!絶対にアイツしかいないって!」
『…う、うん』
女友「ま、男のヤツは私が監視してるから心配しないで!
もし留守中の女の部屋に入ろうとしたりしたら、警察呼んでやるからっ」
42 :
おもしろくなってまいりました
48 = 1 :
『あ、ありがと…ハア…ハア…』
女友「ね、ねえ。なんか息荒くない?調子悪いんじゃ…」
『ハア…ハア…ゴ、ゴメン!私…ちょっといま忙しいの!で、電話切っていい?』
女友「へ?あ、ちょっと…」
『フゥ…フゥ…じ、じゃあね、電話ありがとっ』
女友「あ、ちょっと女―――」
ブチッ ツーツーツー…
女友「切れちゃった…」
女友「………」
みんなの評価 : ☆
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