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    元スレ新ジャンル「ともだち」

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    101 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 04:21:27.33 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-151)

    「あ、はい。今、自分が、やれることですね…?
      何となく…分かりました」

    先生「そう、なら良かった。あとね──」

    先生「あまり心配するな。
       諸々のややこしい件は私も調べておくから」

    「…先生」

    「ありがとうございます」

    ・ ・ ・

    「あれー…男どこ行ってたの?」

    「いや、ちょっと野暮用があって職員室に。
      それで…、女はもう飯食っちゃった?」

    「ひどいぞー、待ってやったのに。
      私、信用されてないのかな? ちょっと傷ついたぞ」

    「わ、悪かったって! 本当は心の底で信頼してたんだぜ?」
    102 : >> - 2009/02/10(火) 04:22:54.07 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-116)

    「はは、うそうそ、別にそれぐらいじゃ傷つかないって。
      ちょっと意地悪してやろうかなーっと思いまして、にしし」

    「何だよ…。今度はこっちが拗ねる…」

    「んー、そういうのいくない」

    「あ、はい。すみません…。って、俺が謝るんだ?」

    「そうだろー、元はと言えば、男が連絡しないで急に消えるから。
      問題はそこだろーぶいぶい」

    「確かに授業終わった瞬間に飛び出したね俺。
      先食べといて、とか一言あれば良かったわ。めんごめんご」
    103 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 04:25:35.13 ID:1nWPs8tz0 (+53,+30,-131)

    「だろだろー? 今日は丁重に振る舞えよー。
      一人昼食は寂しいと思って、待っててやったんだかんなー」

    「うぅ、その優しさに痺れる、憧れる!」

    「ま、本音を言うと私も一人は寂しいと思ったのですよ。
      去年からずっと一緒にいたから、久しぶりの一人は堪えそうで」

    「そういえばそうだなー。去年、俺皆勤だし、
      学校ある日はずっと一緒にいたことになるのかあ…」

    「うん、私はちょくちょく休むけど。男はほんといつでもいるよね」

    「ハハ、馬鹿は風邪引かないってか?
      それ以前に、学校生活普通に面白いっしょ」
    104 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 04:27:49.72 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-130)

    「そういう男のボジティブなとこ、本当羨ましいぞ。
      爪の垢でも煎じて飲みたいところ」

    「…え? ほれ、どうぞ」

    「いや…例えだから、飽くまでも例えだから。
      ちょ、ちょっと近づけないでよ、汚い汚い」

    「ひっでぇ…。女が言うからあげようと思ったのに…」

    「その切り返し方は、幾ら私でも想像してなかったよ…。
      いや、常識で考えるとね、有り得ない」

    「……んと、要約すると?」

    「キモい」

    「ぐはっ!」

    ・ ・ ・

    ──授業中

    男友「……なあ」
    105 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 04:28:20.72 ID:SzVH+5XC0 (-19,-9,+0)
    支援
    106 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 04:32:29.68 ID:yRnQbi0rO (+19,+29,-4)
    男友「"ぜっこう"だ」
    107 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 04:34:32.15 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-139)

    「ん?」

    男友「ちょっと聞いてもいいか?」

    「ア? 俺はいいが…静かにしてねぇと、あの教師切れるぜ?
      気が短いからな…あのオヤジ」

    男友「まあいいじゃんよ。気付かれねぇーって。
       でな、聞きたいことってのは──」

    男友「他ならぬ、女のことなんだけどよー」

    「……え?」

    「ど、どういうことだ?」

    男友「ププ、明から様にどもってんじゃねーよ。
       さっきまでの眠そうな顔はどうしたよ」

    「う、うっせ。余計なお世話だ」
    108 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 04:38:23.16 ID:pO5ACUNv0 (-19,-9,+0)
    支援
    109 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 04:39:39.88 ID:JCMOTVal0 (+6,+11,-1)
    oi
    どこでなにが完結して今なんだおい
    110 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 04:41:46.10 ID:SzVH+5XC0 (-19,-9,+0)
    支援
    111 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 04:43:27.33 ID:1nWPs8tz0 (+53,+30,-177)

    男友「はは。…で、どうなん?」

    「どうって…何だよ…」

    男友「あー…もう、察しろよな。お前と女の関係だよ!
       いつからお前ら付き合いだしたんだあ?」

    「俺と女が付き合う?」

    男友「そうだよ。去年からずっと昼飯は一緒なのに、
       お前は『おともだち』の一点張り。
       そしたら今日、ふとお前らの会話が聞こえてくるわ」

    「…何だ…盗み聞きかよ…」

    男友「ちげぇーよ、お前ら大きいんだよ声が。
       んで話聞いてみたら、これまたどこのバカップルだよー的な。
       教室の異常な空気感じ取らなかったのかね君?」

    「た、確かにいつもよりは静かだなあーと…」
    112 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 04:52:21.47 ID:SzVH+5XC0 (-2,+7,+0)
    支援だぞ
    113 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 04:56:06.47 ID:SzVH+5XC0 (+23,+28,-3)
    必死で支援だよ。
    寝た?
    114 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:00:07.26 ID:1nWPs8tz0 (+53,+30,-194)

    男友「バカ、それガチ違う。
       お前らがあまりにもラブラブっぷりを発揮するもんだから、
       喋るに喋れなかったんだよ。俺達の気持ちが分かるかい?」

    「まあ…それは悪かったよ。
      でも、断じて俺と女は付き合ってねぇー…」

    男友「あれだけ当てられたら、そんな言葉信用出来るかよ…。
       ──で、どこまで進んだ?」

    「ちょっ…おまえ…声大きいだろ。
      進むも何も、始まってねぇよ…」

    男友「大体よー、去年の二学期の半ばに突然引っ越してきてさ。
       いつの間にか、俺達より女と親しくしてるってどうなの?
       何、なんか力でも持ってるわけ? 分けれないのそれ?」

    「そんな裏設定ないです…。…んじゃ、何だ。
      俺に一向に男の友達が出来ないのはそれが理由なのか。
      男たちの醜い嫉妬なのか」

    男友「正解☆」
    115 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:04:06.12 ID:SzVH+5XC0 (+23,+28,+0)
    今日テストだけど頑張って支援。
    116 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:04:25.06 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-153)

    「あー…一年越しに明かされる…衝撃のじじつぅー。
      かなり悩んだ時期もあったのになー…やべ、目から汗が」

    男友「んま、ハブられてたのはお前だけじゃなかったけどな」

    「…………」

    男友「ま、その辺の話はいいや。
       で、付き合ってないなら、なんでそんな親しいのか教えろよ」

    「………振られた」

    男友「え?」

    「…告って盛大に振られたんだよ…。
      そこから『ともだち』期間絶賛継続中」

    男友「あっ…ということは、その…」
    117 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:10:31.38 ID:SzVH+5XC0 (+8,+18,-2)
    見てるよ支援。
    118 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:13:28.88 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-136)

    「…そうだよ、俺は今でも女のことがずっと好き。
      以前より、親しくなってきたのは確かだけど
      結局は…『ともだち』止まりなわけ」

    男友「………き、君は」

    男友「同志でありながら、勇者だったのか!」

    「うっせバーカ」

    教師「おい!そこの二人うるさいぞ!」

    二人「「へーい、すみませんでした」」

    ・ ・ ・

    「男ー、帰るよー」

    「あ、うん。ちょっと待って」

    「まーてーなーいー。
      早くしろー。置いてくぞー」

    男友「……………」

    男友「…チッ」
    119 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:16:45.71 ID:SzVH+5XC0 (-19,-9,+0)
    支援。
    120 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:18:59.34 ID:6SkZ1GMGO (+24,+29,-1)
    おいついちゃったよー

    はやくー
    121 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:22:02.94 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-124)

    男友「(理解したはずなのに…このイライラは何だ…?
        くそっ…この愚足が勝手に…!)」

    男友「……おっと! 悪いね」

    バンッ…バタバタ

    「あ、あ、あ、おめぇぶつかんなよ! 落ちたじゃん!
      急いでるってーのに…てか、そんなに急かさないで」

    「更にまた時間食ってる…。
      あーーもう、早く早くぅー!」

    男友「ああーごめんごめん、自分も手伝うよ」

    「ア、ありがと…。って、俺の手を掴まなくていいんだよ!
      別にそれは落としてないからッ! いって…足つねんな!」
    122 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:23:09.19 ID:pO5ACUNv0 (+29,+29,-6)
    なるほど 男友の心情が垣間見えますな
    123 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:24:54.39 ID:SzVH+5XC0 (+24,+29,-2)
    人が増えてきたね支援。
    124 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:33:11.36 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-157)

    男友「こ、これは結構大きな荷物だな!」

    「痛いイタい、そこいいから。
      ってお前、どこ掴んでんだよ! そこは空中に浮いてるだろうが。
      男のデリケートゾーン何触ってんだ、リアル引くぞ」

    男友「くっ…これは負けた」

    「っと、何が負けたのか知らないけどガンバ…」

    男友「……くそっ…こんな予想外のアクシデントに見舞われるんて…。
       だめだ…精神的にこれは来るぞ…」

    「……先行ってるよー?」

    「あ、オッケー、今終わった。すぐ行くから先歩いといて。
      男友も……ん、大きさだけが全てじゃないぜ」

    タタタタタタ…

    男友「うぅ…」
    125 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:35:30.06 ID:SzVH+5XC0 (+24,+29,+0)
    小さくってもいいじゃないか。支援。
    126 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:36:45.78 ID:G8YwQfWkO (+8,+23,+0)
    ふむ支援
    127 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:39:03.75 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-91)


    男友「……く、くそおおおおお!!」


    ・ ・ ・

    「いやね。だからさ、
      さっきみたいな場面は男性が主体であるべきだと思うんだ。
      女が良く言う、“常識”ってやつよ」

    「ん? どういうこと?」

    「仕方ないな。参考に理想像を見せてやるよ。いくぞ」

    「あ、うん」

    「ゴホン。では、気を取り直して…」
    128 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:40:20.21 ID:SzVH+5XC0 (+29,+29,-4)
    たまに死ねって打ちそうになるよ。支援。
    129 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:40:27.20 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-134)

    「…………」

    「『おーい、たらたらやってると先行くぞー』」

    「『あっ、○カ君待ってよー! 私もすぐ行くからー!
       (バタバタ)って…あー落としちゃったよぉ…』」

    「『はは、そんなに慌てなくても先に行くのは嘘だからなー』」

    「『うぇーん、だったら初めから急かさないでよー。
       もう、タ○君のいじわる!』」

    「…………」

    「ゴホン、こんな感じですな」

    「えっと、その微妙に声が高かった方を私がやるの?」

    「そうそう、物わかりが早い子で助かるねー。
      これがベストな状況な。今後よろしく頼むよ」
    130 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:43:56.43 ID:SzVH+5XC0 (+24,+29,-1)
    眠くなってきたけど支援。
    131 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:52:15.40 ID:OWJLc0sgO (+31,+29,-22)
    この人は>>1
    >>1の『ともだち』?
    132 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 05:53:54.21 ID:1nWPs8tz0 (+45,+26,+1)
    >>131
    違うよ
    133 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 06:04:13.76 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-114)

    「………えっと」

    「悪いけど、私の常識で考えるとね、有り得ない」

    「……んと、要約すると?」

    「キモい」

    「ぐはっ! これがデジャブ…」

    ・ ・ ・

    「ふざけるのはこの辺にしといて、と。
      じゃ本題。今日はこの後、駅の近くに出来た新しい
      ケーキ屋さんにでも行こうかと思ってるんだけど、どう?」

    「異論なし。自分も結構甘党だしね。
      最近出来たってことは、あの評判のお店?」

    「その通りー。なんかネットとか見ると結構騒がれてるよね。
      甘さ加減がちょうどいいーとか、レビュー見た」
    134 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 06:06:19.34 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-172)

    「ほう。でも、この時間帯だと混んでないか?
      ちょうど学生が溜る時間帯だと思うけど、その辺の不安要素は?」

    「うーーん、お店の席は全部埋まってる可能性が高いなー。
      その時は、持ち帰りにしてもらって、私の家で食べるぞ」

    「ああ、それなら大丈夫だな。…って、女の家に行くの!?」

    「あれ? 男って来たことなかったっけ?」

    「な、ないですよ。てか、そんな簡単に入れていいもん?」

    「あー…確かにないかー。気付かないうちに、
      相当前からの仲だと錯覚してしまった。まー、別に男ならいい」

    「そ、それは素直に嬉しいけどよ…。
      あとで後悔とかすんなよ」
    135 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 06:06:35.37 ID:SzVH+5XC0 (+22,+27,-4)
    まったり進行だな。支援。
    137 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 06:14:50.23 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-121)

    「はは、何それ。『襲っちゃいますよー』とかそういうこと?
      大丈夫大丈夫。男はそんなこと絶対しないってわかってるから」

    「……ッ」

    「(不意打ちかよ…ま、信頼されてるのは嬉しいけどさ。
       結局は『ともだち』止まりってことだもんなあ…複雑…)」

    「ど、どうせ、チキンですよーだ。ベー」

    「ふふ、その顔面白い。よっしゃー、じゃーケーキを猟りに行くぞー。
      皆の衆、私に続けー! 敵は目の前だー!」

    「おおー!…って一人しかいねえけどな」





    「そのー…」
    138 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 06:25:34.06 ID:1nWPs8tz0 (+63,+30,-157)



    「あなたの言う『ともだち』ってなんだろう?」




    「──え?」

    「……『ともだち』?」

    「そう、あなたが考える『ともだち』」

    「はあ…」

    「あ、別にふざけてるとか、そういうことじゃなくて。
      本当に真剣に…純粋に…聞いてみたいなって」

    「ご、ごめん」

    「意味不明な質問だった…。やっぱ、今の取り消──」

    「……例えば」

    「え?」
    139 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 06:26:46.72 ID:SzVH+5XC0 (-19,-9,+0)
    支援
    140 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 06:28:19.07 ID:1nWPs8tz0 (+58,+30,-50)
    >>138ミス
    ×「あなたの言う『ともだち』ってなんだろう?」
    「あなたの言う『ともだち』ってなに?」





    は過去の回想など

    ・ ・ ・

    はただの場面展開と設定
    141 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 06:29:38.56 ID:Gm+eZYRRO (+11,+26,+0)
    絶交
    142 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 06:33:31.23 ID:1nWPs8tz0 (+44,+29,-18)
    また間違えた
    『場面転換』が正しい
    143 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 06:37:04.04 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-259)

    「『ともだち』が持つ意味って色々あると思うけど…
      例えばさ、とても辛くて逃げ出したい現実が自分に降り掛かった時」

    「それをそっと隣で支えてくれるのが、『ともだち』」

    「時には些細なことですれ違って、傷つけ合ったとしても──」

    「すぐに仲直り出来るのが、『ともだち』?」

    「出来なかった場合は、『ともだち』じゃなかったってこと?」

    「ううん、俺の考える『ともだち』はそんなに強くない」

    「…………」

    「時には、すれ違いが大きくて修復が無理な場合もある。
      断絶とまではいかないけど、何かがきっかけで、
      前の関係に戻れないことも多々ある」

    「『ともだち』は…ひどく壊れ易い…。思った以上に、脆いんだ」
    144 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 06:45:33.51 ID:6SkZ1GMGO (+24,+29,-5)
    頭が…凄く痛いです…
    145 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 06:50:32.01 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-239)

    「…………私もあなたと同意見。でも…」

    「あなたもそう考えているのなら…」

    「私とその『ともだち』になる意味は、……本当にある?
      少しの亀裂で壊れてしまう関係に、価値を持てる?」

    「今以上に親密になって、いつも二人でいるだけで楽しくて…
      でも、その時は皮肉にも訪れる──」

    「その時が来ない場合だってあるさ」

    「違う、“来る”“来ない”の問題じゃない。
      “来る”かもしれない…その可能性があること自体が問題なの」

    「そんなこと言っても、百パーセントの事象なんて有り得ない。
      全てのことに危険はつきものだ」

    「私は嫌。仲良くなったのに壊れてしまう事実に耐えられない。
      そんな危険性に怯えるのなら…そもそも──」


    「『ともだち』なんていらない」


    146 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 06:54:10.61 ID:6VuKEwsD0 (+24,+29,-6)
    乙一と絶望の世界混ぜたみたいな感じだな
    147 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 07:01:45.91 ID:snbXsntNO (+19,+29,-1)
    二十世紀少年かと思ったwwwww
    148 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 07:06:36.22 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-118)





    「もう少しで着くぞー。あの角曲がったすぐ先だったかなあ?」

    「ん。多分そうだと思う」

    「よっし、迷わずにいけたー! んじゃ、私何頼もうかなー。
      やっぱ、モンブランだよね。それが美味しいとこは大体いいお店」

    「気が早いなー、ハハ。もう買うケーキ決めてんだ。
      んじゃー俺は、イチショー」

    「いいじゃーん。混んでるかもしんないし、早めに決めとくのだ!
      あ、私もショートケーキ食べたい…」

    「ちょっと…俺の食うとか止めてよね…?」

    「あーうんと、一人三つ買って、分けて食べようよ」

    「三つ!? 一人一つでいいんじゃないの?」
    149 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 07:10:08.91 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-119)

    「そんな、少ないし」

    「えー…太るぞー…まあ、ちょっとぷっくりした女も見てみたいけど」

    「あ、ひどいしー…。ふん! ベーだ、いいもんねー。
      男がのる気じゃないなら、私が全部食べるから」

    「もう何食う意地張ってんだよー。
      ──とこの角曲がればいいんだな」

    「ん、多分そう。それで…、食い意地って何それ!」

    「ははっ、おっと、危ないから前向け…って」

    「──あ」

    バンッ
    150 : 以下、名無しにか - 2009/02/10(火) 07:20:23.06 ID:1nWPs8tz0 (+55,+30,-86)

    「キャ!」

    「…ッ」

    「おいおい、大丈夫かよ! きちんと前向いとかないからだぞ!」

    「うー…、ごめん」

    「ッ…いったいわね…誰よ……」

    「あーええと、連れがすみません」

    「もう、マジでふざけんなって……前向いて歩けよ…」

    「あ、ごめんなさ──」

    「──ン?」
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