私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
元スレ超王道ジャンル「思い出の鎖」
新ジャンル スレッド一覧へ / 新ジャンル とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ○
レスフィルター : (試験中)
-13年前(中学生) 遊園地-
ザーザー…
男「今年は雨、か…」
男「レインコートにすりゃよかったかな…」
男「今年は来てくれるだろうか…」
男「いや…やっぱり来ないか…」
?「…すみません」
男「ッ!?」
ザーザー…
男「今年は雨、か…」
男「レインコートにすりゃよかったかな…」
男「今年は来てくれるだろうか…」
男「いや…やっぱり来ないか…」
?「…すみません」
男「ッ!?」
係員「あの…雨が激しいのでこちらのエリアを閉鎖致します」
男「あ、ああ…そう、ですか…」
係員「どなたかをお待ちですか?」
男「あ、いや…えっと…まあ」
係員「来ると…いいですね(ニコッ)」
男「あ…」
係員「もう少しだけエリア開けておきますね」
男「あ、ありがとうございますッ!」
―――――
―――
―
男「あ、ああ…そう、ですか…」
係員「どなたかをお待ちですか?」
男「あ、いや…えっと…まあ」
係員「来ると…いいですね(ニコッ)」
男「あ…」
係員「もう少しだけエリア開けておきますね」
男「あ、ありがとうございますッ!」
―――――
―――
―
-10年前(高校生) 学校-
後輩「セ、センパイっ!」
男「…ん?」
後輩「え、えっとあの…その…//////」
男「どしたの?顔真っ赤だぞ?陸上に打ち込むのもいいけどやりすぎは体に悪いぞ?」
後輩「…もうバカァ!そんなワケじゃないですかぁ!顔が赤いのは告白するから緊張で―――」
後輩「セ、センパイっ!」
男「…ん?」
後輩「え、えっとあの…その…//////」
男「どしたの?顔真っ赤だぞ?陸上に打ち込むのもいいけどやりすぎは体に悪いぞ?」
後輩「…もうバカァ!そんなワケじゃないですかぁ!顔が赤いのは告白するから緊張で―――」
男「こ、告白…?」
後輩「はうあッ!?何を自らバラしてッ!?あ、あう~…」
男「え、えっと…マ、マジで…?」
後輩「あ、あの…は、はい…そです////」
男「………」
後輩「ず、ずっとセンパイのことが好きで…えっと…だからその…付き合って欲しいなって…」
後輩「はうあッ!?何を自らバラしてッ!?あ、あう~…」
男「え、えっと…マ、マジで…?」
後輩「あ、あの…は、はい…そです////」
男「………」
後輩「ず、ずっとセンパイのことが好きで…えっと…だからその…付き合って欲しいなって…」
男「ああ…えっとその…////」
後輩「っ…!」
男「ありがとう…でも、ゴメン」
後輩「あ…」
男「ゴメン…ずっと好きな人がいるんだ。ずっとずっと…待っている人がいる」
―――そう、ずっと待ち焦がれている人がいるんだ。
後輩「っ…!」
男「ありがとう…でも、ゴメン」
後輩「あ…」
男「ゴメン…ずっと好きな人がいるんだ。ずっとずっと…待っている人がいる」
―――そう、ずっと待ち焦がれている人がいるんだ。
-4年前(大学生) 大学-
男「えっ…あの遊園地が閉園!?」
同級生「うん、そうらしいよ?まあ最近はあんまり遊園地に行く人も少なくなってきたからね」
男「そう、か…もう…待つことは出来ないのか」
同級生「待つ…?何の話…?」
男「いや…何でもない…」
―――そうか、もうあの少女を待つことはできないんだ…。
男「えっ…あの遊園地が閉園!?」
同級生「うん、そうらしいよ?まあ最近はあんまり遊園地に行く人も少なくなってきたからね」
男「そう、か…もう…待つことは出来ないのか」
同級生「待つ…?何の話…?」
男「いや…何でもない…」
―――そうか、もうあの少女を待つことはできないんだ…。
同級生「…男クンってさ、彼女いなさそーだよね」
男「えっ…?」
同級生「モテそうなのに…女の子を拒んでる感じ」
男「そう、かな…」
―――まあ実際拒んできたもんな…。
同級生「…どう?」
男「えっと、ゴメン!なんて?」
同級生「だからさ…わ、私なんかどう?」
男「えっ…?」
同級生「モテそうなのに…女の子を拒んでる感じ」
男「そう、かな…」
―――まあ実際拒んできたもんな…。
同級生「…どう?」
男「えっと、ゴメン!なんて?」
同級生「だからさ…わ、私なんかどう?」
男「は…?」
同級生「べ、別にさ!そんなにいうほど男クンのことが好きってわけでもないんだけどさ!
でもまー、相手してあげてもいいかなーなんてっ」
男「あ、ああ…」
同級生「あ、いや!好きっちゃ好きなんだけど…はうあッ!?
いや好きってなんてゆーかその…っ!
まあとにかく私が付き合ってあげようか…なんつって!」
男「ああ…それも悪くないかな」
同級生「べ、別にさ!そんなにいうほど男クンのことが好きってわけでもないんだけどさ!
でもまー、相手してあげてもいいかなーなんてっ」
男「あ、ああ…」
同級生「あ、いや!好きっちゃ好きなんだけど…はうあッ!?
いや好きってなんてゆーかその…っ!
まあとにかく私が付き合ってあげようか…なんつって!」
男「ああ…それも悪くないかな」
同級生「ほ、ほえっ!?ほ、ホントに!?」
男「ああ。俺でよければ」
同級生「ウソ…信じられない…/////」
男「じゃあ今日から恋人同士、だな」
同級生「う、うん…///////」
―――たとえようもない喪失感を忘れるためにはそれしかなかったんだ。
―――――
―――
―
男「ああ。俺でよければ」
同級生「ウソ…信じられない…/////」
男「じゃあ今日から恋人同士、だな」
同級生「う、うん…///////」
―――たとえようもない喪失感を忘れるためにはそれしかなかったんだ。
―――――
―――
―
-11月22日 踏み切り-
カンカンカン… ウイーン…
男「おっと!何か昔の話を思い出しているうちに電車行ったんだな」
男「…夕焼けがまぶしいな」
男「俺、結婚しちゃっていいのかな?」
男「なんで俺は今こんなに悲しいんだろうな?」
男「自分でもバカみたいだって分かってる…でも…でも!」
―――18年前、出会ったあの少女がどうしても忘れられないんだ。
カンカンカン… ウイーン…
男「おっと!何か昔の話を思い出しているうちに電車行ったんだな」
男「…夕焼けがまぶしいな」
男「俺、結婚しちゃっていいのかな?」
男「なんで俺は今こんなに悲しいんだろうな?」
男「自分でもバカみたいだって分かってる…でも…でも!」
―――18年前、出会ったあの少女がどうしても忘れられないんだ。
男「帰るか…」
―――明日は結婚式。それまでにこの気持ちを忘れられるだろうか。
タタタタッ…
男「自信はない、けど…」
―――そう、いままさに踏切の向こうからやってくる女の子にそっくりなあの少女のこと…。
男「………」
―――踏切の向こうからやってくる…あの少女は…まさか。
男「…ッ!?」
タタタタッ…
―――すれ違った女の子は18年前のあの少女だった。
―――明日は結婚式。それまでにこの気持ちを忘れられるだろうか。
タタタタッ…
男「自信はない、けど…」
―――そう、いままさに踏切の向こうからやってくる女の子にそっくりなあの少女のこと…。
男「………」
―――踏切の向こうからやってくる…あの少女は…まさか。
男「…ッ!?」
タタタタッ…
―――すれ違った女の子は18年前のあの少女だった。
男「まさか!そんなバカな!」
カンカンカンカンッ!!
男「ちっ!踏み切りが閉まっちゃったか!?あの女の子はもう向こう側に…ッ!?」
男「あ…!」
―――踏切の向こう側に見える少女の背中は、18年前と何も変わってはいないような気がした。
カンカンカンカンッ!!
男「ちっ!踏み切りが閉まっちゃったか!?あの女の子はもう向こう側に…ッ!?」
男「あ…!」
―――踏切の向こう側に見える少女の背中は、18年前と何も変わってはいないような気がした。
男「おい!聞こえるかッ!?僕だ!観覧車で君と出会った…!」
―――俺は今、一体誰に話しかけているのだろう?
男「君を…君をずっと待っていた!待っていたんだ!」
―――その後ろ姿が振り返る様子はない。
男「振り返ってくれ!君に…あれから18年間1度たりとも君の事を忘れた日はないんだ!」
―――幻?それとも他人の空似?
男「お願いだ!もう1度、もう1度だけ話を―――」
―――俺は今、一体誰に話しかけているのだろう?
男「君を…君をずっと待っていた!待っていたんだ!」
―――その後ろ姿が振り返る様子はない。
男「振り返ってくれ!君に…あれから18年間1度たりとも君の事を忘れた日はないんだ!」
―――幻?それとも他人の空似?
男「お願いだ!もう1度、もう1度だけ話を―――」
プアアアアアアンッ!! タタムタタム…タタムタタム…
男「あ…」
―――電車が通り過ぎると、少女はどこにもいなかった。
男「………」
キィ… キキキキキ…
男「…ちくしょう!」
―――耳にある残響は、錆びた金属のような不協和音。
男「あ…」
―――電車が通り過ぎると、少女はどこにもいなかった。
男「………」
キィ… キキキキキ…
男「…ちくしょう!」
―――耳にある残響は、錆びた金属のような不協和音。
男「………」
―――明日は結婚式。
男「…っ!」 タタタタタタタタッ
―――過去と向き合えるのは、たぶん今しかない。
―――――
―――
―
―――明日は結婚式。
男「…っ!」 タタタタタタタタッ
―――過去と向き合えるのは、たぶん今しかない。
―――――
―――
―
-11月22日夜 自宅-
TV『明日取り壊しを予定している遊園地を本日は特集でお送り致します。
この遊園地は巨大観覧車を目玉に長年日本屈指の―――』
プチッ
男「…よし」
男「今ならまだ前日だ。あの観覧車まで辿りつけるはず」
男「あの踏切にいた少女は何だったのか…いや、今はそれはどうでもいい」
TV『明日取り壊しを予定している遊園地を本日は特集でお送り致します。
この遊園地は巨大観覧車を目玉に長年日本屈指の―――』
プチッ
男「…よし」
男「今ならまだ前日だ。あの観覧車まで辿りつけるはず」
男「あの踏切にいた少女は何だったのか…いや、今はそれはどうでもいい」
男「とりあえず必要なのは『手紙』だけだな、たぶん」
男「うし、今からちょっくら行ってみるか」
―――失われた時間を取り戻すために。
男「『彼女』は今日来ているのだろうか」
―――たとえどのような結末が待っていても。
男「…そっか、今日は19年目の『この日』だったんだな」
―――18年間の思いを伝えたい。
男「うし、今からちょっくら行ってみるか」
―――失われた時間を取り戻すために。
男「『彼女』は今日来ているのだろうか」
―――たとえどのような結末が待っていても。
男「…そっか、今日は19年目の『この日』だったんだな」
―――18年間の思いを伝えたい。
-11月22日深夜 廃遊園地-
男「何だか夜の、しかも廃墟となった遊園地って不気味だよな」
男「常識的に考えれば中には誰もいないはずだし、『彼女』が来るはずもない」
男「しかし…」
男「何かが…何かがあるような気がする―――」
男「何だか夜の、しかも廃墟となった遊園地って不気味だよな」
男「常識的に考えれば中には誰もいないはずだし、『彼女』が来るはずもない」
男「しかし…」
男「何かが…何かがあるような気がする―――」
キィ… キキキキキ…
―――あの、音だ。
男「観覧車の方か」
男「行くか…」
―――あの少女はいるのだろうか。
―――あの、音だ。
男「観覧車の方か」
男「行くか…」
―――あの少女はいるのだろうか。
-観覧車前-
男「おーい、誰かいるかー?」
シーン…
男「いない、のか…?」
男「いや、待つさ。いくらでも待ってやる」
―――君が来るまで、ずっと。
キィ… キキキキキ…
―――――
―――
―
男「おーい、誰かいるかー?」
シーン…
男「いない、のか…?」
男「いや、待つさ。いくらでも待ってやる」
―――君が来るまで、ずっと。
キィ… キキキキキ…
―――――
―――
―
-18年前 お化け屋敷-
少女「ええ…ここ、入るの?」
少年「大丈夫だよ」
少女「え、えっと…その…なんてゆーか」
少年「あれ?もしかして怖いの苦手…?」
少女「に、苦手とかじゃないけどッ!苦手とかじゃ…ないけど…」
少年「大丈夫だよ。僕がついてるから」
少女「う、うん…」
少女「ええ…ここ、入るの?」
少年「大丈夫だよ」
少女「え、えっと…その…なんてゆーか」
少年「あれ?もしかして怖いの苦手…?」
少女「に、苦手とかじゃないけどッ!苦手とかじゃ…ないけど…」
少年「大丈夫だよ。僕がついてるから」
少女「う、うん…」
少女「ちょ、ちょっと…もう早く行こうよ」
少年「そう?じゃあ」
少女「あ!今度は早すぎ!暗くて君が見えない…あ!」 ドテッ
少年「だ、大丈夫ッ!?怪我してない?」
少女「もう…お化け屋敷はヤだ…グスッ」
少年「………」 スッ
少女「…ほえ?」
少年「そう?じゃあ」
少女「あ!今度は早すぎ!暗くて君が見えない…あ!」 ドテッ
少年「だ、大丈夫ッ!?怪我してない?」
少女「もう…お化け屋敷はヤだ…グスッ」
少年「………」 スッ
少女「…ほえ?」
少年「手をつなごうよ。そしたらもう離れないからさ」
少女「え…あ…えっとその…//////」
少年「大丈夫、僕がついてるから」
少女「う、うん…//////」
―――――
―――
―
―――そう、あのときの手の温もりは確か…。
少女「え…あ…えっとその…//////」
少年「大丈夫、僕がついてるから」
少女「う、うん…//////」
―――――
―――
―
―――そう、あのときの手の温もりは確か…。
>>89
初恋は何年たっても色褪せないのさ…
初恋は何年たっても色褪せないのさ…
-観覧車前-
男「―――確か…こんな感じで…」 ギュッ
男「…えっ?」
少女「…やっと出会えたね」
男「君は…あの時の…」
少女「久しぶりだね?ずっと待ってたんだよ?」
男「ぼ、僕もだよ!毎年、毎年欠かさず来たのに君には…」
少女「あはははっ♪そりゃそうだよ。
だって君と私は観覧車の反対側でお互いを待っていたんだから」
男「―――確か…こんな感じで…」 ギュッ
男「…えっ?」
少女「…やっと出会えたね」
男「君は…あの時の…」
少女「久しぶりだね?ずっと待ってたんだよ?」
男「ぼ、僕もだよ!毎年、毎年欠かさず来たのに君には…」
少女「あはははっ♪そりゃそうだよ。
だって君と私は観覧車の反対側でお互いを待っていたんだから」
男「あ…」
―――そう言えば、観覧車の反対側までは見ていなかったっけ。
少女「君も私もバカだよね。どうして観覧車の反対側を見てみなかったんだろ?
そしたら…もっと早く出会えていたのに…」
男「ははっ…ちくしょう。どうしてそんなことに気づかなかったんだろ」
少女「お互い様だね」
男「ああ、お互い様だ」
―――そう言えば、観覧車の反対側までは見ていなかったっけ。
少女「君も私もバカだよね。どうして観覧車の反対側を見てみなかったんだろ?
そしたら…もっと早く出会えていたのに…」
男「ははっ…ちくしょう。どうしてそんなことに気づかなかったんだろ」
少女「お互い様だね」
男「ああ、お互い様だ」
少女「雨の年も晴れの年も」
男「忙しい年も穏やかな年も」
少女「遠いところからでも近いところからでも」
男「悲しい年も嬉しい年も」
男・少女「毎年この観覧車で君を待っていたよ?」
少女「クスッ…ふふふふっ」
男「あははははっ」
男「忙しい年も穏やかな年も」
少女「遠いところからでも近いところからでも」
男「悲しい年も嬉しい年も」
男・少女「毎年この観覧車で君を待っていたよ?」
少女「クスッ…ふふふふっ」
男「あははははっ」
>>95
うるせぇ!!!黙ってろ!!!
うるせぇ!!!黙ってろ!!!
>>95
つヒント 超王道
つヒント 超王道
少女「ねえ、一緒に遊びましょ?あの頃のように」
少年「でも…僕はもう大人だし…あれ?」
少女「ふふふっ、何を言ってるの?『今』は子どもでしょう?」
少年「あ、あれ…?なんで?で、でもこの遊園地はもう閉園して…」
少女「…見て。観覧車」
少年「う、動いてる…どうして?」
少女「今日は…『最後の日』だから…」
少年「でも…僕はもう大人だし…あれ?」
少女「ふふふっ、何を言ってるの?『今』は子どもでしょう?」
少年「あ、あれ…?なんで?で、でもこの遊園地はもう閉園して…」
少女「…見て。観覧車」
少年「う、動いてる…どうして?」
少女「今日は…『最後の日』だから…」
類似してるかもしれないスレッド
- 超王道ジャンル「恋ノ病」 (253) - [69%] - 2009/3/13 8:30 ☆
- 超王道ジャンル「図書室の少女」 (203) - [67%] - 2008/11/3 14:30 ☆
- 超王道ジャンル「君といた場所」 (288) - [67%] - 2009/4/11 6:01 ☆
- 超王道ジャンル「ホタルの病室」 (146) - [67%] - 2008/7/21 6:00 ☆
- 超王道ジャンル「Who are you ?」 (176) - [63%] - 2008/9/29 8:02 ○
- 超王道新ジャンル「おねしょクール」 (62) - [56%] - 2008/4/19 20:30
- 自慰ジャンル「あまがみ」 (631) - [51%] - 2008/7/8 14:30 ☆
- 新ジャンル「殺しあう仲」 (137) - [51%] - 2008/9/26 3:30 △
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について