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女妹「あなたは本物の男さんがどうなっているか、ご存知ないんですよね…?」
男「あ、ああ…俺には全く…すまない」
女妹「いえ…すみません」
男「………」
女妹「でも、不思議なことが1つだけあるんです」
男「あ、ああ…俺には全く…すまない」
女妹「いえ…すみません」
男「………」
女妹「でも、不思議なことが1つだけあるんです」
男「不思議な…こと?」
女妹「最後にお姉ちゃんが家から出るとき、不思議なことを言っていました」
男「なん…て?」
女妹「『どうして私は気づいてあげられなかったんだろう』って…。
振られた時よりも悲しげな表情で…家を飛び出していきました」
男「気づいて…あげられ…―――」
男『アドレス帳に1つだけデータが残ってる…この番号は『駅前病院』?
なんで病院の番号だけ入ってるんだ…?』
女妹「最後にお姉ちゃんが家から出るとき、不思議なことを言っていました」
男「なん…て?」
女妹「『どうして私は気づいてあげられなかったんだろう』って…。
振られた時よりも悲しげな表情で…家を飛び出していきました」
男「気づいて…あげられ…―――」
男『アドレス帳に1つだけデータが残ってる…この番号は『駅前病院』?
なんで病院の番号だけ入ってるんだ…?』
男「1つ聞いていいか…?」
女妹「はい…?」
男「女は…病院通いとかそういうことはあった?」
女妹「いえ…すごく健康的でここ数年病院に通うなんてことは…」
男「じゃあ、女が死んだ日、向かおうとしていたところは…」
女妹「…?」
女妹「はい…?」
男「女は…病院通いとかそういうことはあった?」
女妹「いえ…すごく健康的でここ数年病院に通うなんてことは…」
男「じゃあ、女が死んだ日、向かおうとしていたところは…」
女妹「…?」
男『そういや俺、なんかお前に伝えなきゃいけないことがあったような気がするんだけど…』
男「俺が今ここにいる理由はまさか…」
女妹「え、えっとどういう…?」
男「イチかバチか…もしかしたら本物の俺は…」
女妹「何か分かったんですか!?」
男「…ああ。『本物の俺』が『俺』を呼んでるのかもな。行ってくる、俺のいる場所へッ!」
女妹「は、はい―――」
?「どこへも行かせねえよ」
男「俺が今ここにいる理由はまさか…」
女妹「え、えっとどういう…?」
男「イチかバチか…もしかしたら本物の俺は…」
女妹「何か分かったんですか!?」
男「…ああ。『本物の俺』が『俺』を呼んでるのかもな。行ってくる、俺のいる場所へッ!」
女妹「は、はい―――」
?「どこへも行かせねえよ」
女妹「きゃあああああッ!?」
男「ッ!?」
中年「やっと見つけたぞ?ふひゃひゃひゃッ!
おい、ガキ。この女を殺されたくなかったら、その携帯電話を渡すんだ」
男「貴様…」
中年「簡単な話だろう?さあ、早く!」
男「お前…女をひき殺した犯人だな?」
女妹「ッ!?」
男「ッ!?」
中年「やっと見つけたぞ?ふひゃひゃひゃッ!
おい、ガキ。この女を殺されたくなかったら、その携帯電話を渡すんだ」
男「貴様…」
中年「簡単な話だろう?さあ、早く!」
男「お前…女をひき殺した犯人だな?」
女妹「ッ!?」
男「どうしてお前がこの携帯電話にこだわるのか、警察の話を聞いて分かったよ。
お前、女が死の直前携帯電話を触っていたから、もしかしたらひき逃げする瞬間のお前の車を写真に撮られたと思ってるんだろ?」
中年「…うるせえよ。さっさと渡せ。ガキが」
男「写ってたぜ?お前のその間抜け面と車のナンバーがはっきりとな」
中年「いいからさっさとよこしやがれ、このクソガキがッ!」
男「やるよ!それッ!」 ヒュバッ
お前、女が死の直前携帯電話を触っていたから、もしかしたらひき逃げする瞬間のお前の車を写真に撮られたと思ってるんだろ?」
中年「…うるせえよ。さっさと渡せ。ガキが」
男「写ってたぜ?お前のその間抜け面と車のナンバーがはっきりとな」
中年「いいからさっさとよこしやがれ、このクソガキがッ!」
男「やるよ!それッ!」 ヒュバッ
;':,.,:':,
:'':'゚∀゚ .;''; かびはえたよ!
`'、 .:'
':,, ':,,';
:'':'゚∀゚ .;''; かびはえたよ!
`'、 .:'
':,, ':,,';
中年「あッ!?」
男「…!(今だッ!)」 ドカッ
中年「あぐあッ!?」
男「貴様だけは…貴様だけは絶対に許さないッ!」 ガッ ガッ
中年「う…ぬぐあ…」 ドサッ
男「はあ…はあ…ふう。写ってねえよ。糞野郎が」
男「女妹さん。警察を呼んでくれないか?俺はもう行くから」
女妹「は、はい…」
男「…!(今だッ!)」 ドカッ
中年「あぐあッ!?」
男「貴様だけは…貴様だけは絶対に許さないッ!」 ガッ ガッ
中年「う…ぬぐあ…」 ドサッ
男「はあ…はあ…ふう。写ってねえよ。糞野郎が」
男「女妹さん。警察を呼んでくれないか?俺はもう行くから」
女妹「は、はい…」
ひき逃げで携帯なんか気にする前に
即死するほどの衝撃と考えて
塗料が落ちてるだろうし車にちが付いてる可能性高いし
すぐにつかまるような
即死するほどの衝撃と考えて
塗料が落ちてるだろうし車にちが付いてる可能性高いし
すぐにつかまるような
男「じゃ、さよなら―――」
女妹「あ、あのッ!」
男「…なに?」
女妹「あなたが誰なのか分からないけど、昨日…本当に楽しかったです」
男「…俺も楽しかったよ」
女妹「また!また…会えますよね?」
男「…きっと、会えるんじゃないかな」
女妹「必ず、またどこかで…!」
男「ああ、またいつかきっとどこかで―――」 ダッ
―――俺には分かる。
もうたぶん、会うことはないだろう。
女妹「あ、あのッ!」
男「…なに?」
女妹「あなたが誰なのか分からないけど、昨日…本当に楽しかったです」
男「…俺も楽しかったよ」
女妹「また!また…会えますよね?」
男「…きっと、会えるんじゃないかな」
女妹「必ず、またどこかで…!」
男「ああ、またいつかきっとどこかで―――」 ダッ
―――俺には分かる。
もうたぶん、会うことはないだろう。
>>119
このタイプのオナニー小説(笑)にそういう突っ込みは野暮ってもんだ
このタイプのオナニー小説(笑)にそういう突っ込みは野暮ってもんだ
-同日夜 駅前病院-
男「はあ…はあ…」
男「おそらく…ここに…」 スウッ…
男「ッ!?」
男「体が…透けてきた…?」
男「ちくしょう…もう時間がない!でも、俺の考えは恐らく間違っちゃいないってことかッ!急げッ!」
男「はあ…はあ…」
男「おそらく…ここに…」 スウッ…
男「ッ!?」
男「体が…透けてきた…?」
男「ちくしょう…もう時間がない!でも、俺の考えは恐らく間違っちゃいないってことかッ!急げッ!」
男「はあ…はあ…」
―――俺は何のために存在してるのだろうか。
男「入り口は…あっちか…!」
―――たぶん俺は、伝えるために存在してるのだと思う。
男「くそ!どこにいるんだよッ!」
―――何を伝えるのか?それはたぶん…。
男「いや、落ち着け。恐らく『俺』の症状は重いはずだッ」
―――『俺』の、『真実の気持ち』だと思う。
―――俺は何のために存在してるのだろうか。
男「入り口は…あっちか…!」
―――たぶん俺は、伝えるために存在してるのだと思う。
男「くそ!どこにいるんだよッ!」
―――何を伝えるのか?それはたぶん…。
男「いや、落ち着け。恐らく『俺』の症状は重いはずだッ」
―――『俺』の、『真実の気持ち』だと思う。
男「ちくしょう!どんどん体の色が薄くなてきやがるッ!」
―――どうして『俺』は愛した女を振ったのか。
男「急げ!時間がない!」
―――愛する人の人生を台無しにしたくないから。
男「集中治療室…こっちか!」
―――わずかにしか生きることの出来ない俺から、彼女を引き離すのは辛いけれど…。
男「やばい!あと少しで…あと少しで『俺』が…」
―――愛する人が自分のために不幸になるのは、もっと辛いから。
―――どうして『俺』は愛した女を振ったのか。
男「急げ!時間がない!」
―――愛する人の人生を台無しにしたくないから。
男「集中治療室…こっちか!」
―――わずかにしか生きることの出来ない俺から、彼女を引き離すのは辛いけれど…。
男「やばい!あと少しで…あと少しで『俺』が…」
―――愛する人が自分のために不幸になるのは、もっと辛いから。
男「ははっ…でも誰も俺の方を振り向かないな。もう俺のことは見えてないんだ」
―――でも、その決断は『俺』には重かった。だから<俺>がいる。
男「そこの…角を…曲がれば…」
―――女に『俺』の気持ちを伝えるために。
男「あと、少し…」
―――だが、女はもういなかった。
男「はあ…はあ…」
―――<俺>は『俺』にそれを伝えるためにいま、走っている。
―――――
―――
―
―――でも、その決断は『俺』には重かった。だから<俺>がいる。
男「そこの…角を…曲がれば…」
―――女に『俺』の気持ちを伝えるために。
男「あと、少し…」
―――だが、女はもういなかった。
男「はあ…はあ…」
―――<俺>は『俺』にそれを伝えるためにいま、走っている。
―――――
―――
―
-集中治療室-
寒い。9月だと言うのにこの寒さは何だろうか。
答えは簡単。俺はもうすぐ死ぬから。
医者たちが必死に何かをしている。でも無駄だ。
俺には分かるし、医者たちにも分かっているだろう。
俺はもう助からない。
男「―――ッ!―――ッ!」
おや、医者たちに混じって、私服のやつがいる…どうして、『俺』の前に<俺>がいるんだ?
寒い。9月だと言うのにこの寒さは何だろうか。
答えは簡単。俺はもうすぐ死ぬから。
医者たちが必死に何かをしている。でも無駄だ。
俺には分かるし、医者たちにも分かっているだろう。
俺はもう助からない。
男「―――ッ!―――ッ!」
おや、医者たちに混じって、私服のやつがいる…どうして、『俺』の前に<俺>がいるんだ?
アンタ、誰だ?
俺?いや、俺は俺だろう。ほかに俺はいない。
じゃあアンタは一体誰なんだ?
そういえば、ドッペルゲンガーなる現象があるんだっけ。
自分のドッペルゲンガーを見た人間は死ぬという。
なんだ、いまの俺にぴったりじゃないか。
じゃあ、お前はドッペルゲンガーだ。
俺?いや、俺は俺だろう。ほかに俺はいない。
じゃあアンタは一体誰なんだ?
そういえば、ドッペルゲンガーなる現象があるんだっけ。
自分のドッペルゲンガーを見た人間は死ぬという。
なんだ、いまの俺にぴったりじゃないか。
じゃあ、お前はドッペルゲンガーだ。
男「―――ッ!―――ッ!」
ドッペルゲンガーが必死に俺に何かを叫んでいる。
聞こえないけど、伝わってくる。
そうか、女は俺のところに来る途中で死んだのか。
最低だな、俺は。
分かった、ありがとう。
女には俺が直接あの世で伝えることにするよ。
お前には苦労をかけたな。
ドッペルゲンガーが必死に俺に何かを叫んでいる。
聞こえないけど、伝わってくる。
そうか、女は俺のところに来る途中で死んだのか。
最低だな、俺は。
分かった、ありがとう。
女には俺が直接あの世で伝えることにするよ。
お前には苦労をかけたな。
男「―――ッ!―――ッ!」
ドッペルゲンガーが俺の手に何かを握らせた。
これは…携帯電話のSDカード?
ああ、そうだ…あいつとの思い出が…たくさん…詰まって。
あれ…どうして俺は涙を流してるんだ?
死ぬのが怖いのか?
ちがう、これは恐怖の涙じゃない。
いままで死ぬのが怖かった。
でも、もう怖くない。
これは、優しい涙だ。
ドッペルゲンガーが俺の手に何かを握らせた。
これは…携帯電話のSDカード?
ああ、そうだ…あいつとの思い出が…たくさん…詰まって。
あれ…どうして俺は涙を流してるんだ?
死ぬのが怖いのか?
ちがう、これは恐怖の涙じゃない。
いままで死ぬのが怖かった。
でも、もう怖くない。
これは、優しい涙だ。
あいつとの思い出を片手にこれからあいつに会いに行くんだ。
最初に何を話そう。ごめんなさいかな?
いや、最初はこうだ。
不思議なことがあったんだよ。
どこの誰とも知らないやつが、俺とお前のために奔走してくれた。
これがそのお土産。
だから俺はそのどこの誰とも知らないやつにお礼をしたんだ。
ドッペルゲンガーの最後のお約束展開だよ。
そうそう、少し話は変わるけど…映画でシュワちゃん主演の「シックス・デイ」という映画があってね…―――
最初に何を話そう。ごめんなさいかな?
いや、最初はこうだ。
不思議なことがあったんだよ。
どこの誰とも知らないやつが、俺とお前のために奔走してくれた。
これがそのお土産。
だから俺はそのどこの誰とも知らないやつにお礼をしたんだ。
ドッペルゲンガーの最後のお約束展開だよ。
そうそう、少し話は変わるけど…映画でシュワちゃん主演の「シックス・デイ」という映画があってね…―――
―――たくさんの涙が流れた。その中に一人、私服の女性がいたような気がしたのは気のせいだろうか。
―――しかし、多くの中でただ一人、笑顔の人間がいたのを<俺>は見た。
―――その瞬間、自分が誰なのか、何のために存在したのか、やっと分かったけれど…
―――気がつくと<俺>は、
真っ白な世界に溶け込んでいた…。
―――――
―――
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―――しかし、多くの中でただ一人、笑顔の人間がいたのを<俺>は見た。
―――その瞬間、自分が誰なのか、何のために存在したのか、やっと分かったけれど…
―――気がつくと<俺>は、
真っ白な世界に溶け込んでいた…。
―――――
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