元スレ新ジャンル「透視能力」

みんなの評価 : ○
451 = 425 :
――エレベーター内
看護婦「ふんふーん…♪」
ゴォォォォ…
看護婦「――ッ」
チン
エレベーター『一階です』
グォォォ
看護婦(バッ)
振り子男「!」
ドガッ
振り子男「ごはっ!!」
ズザザザザ
看護婦「誰でしょうか? こんな時間に夜間病棟を徘徊する不審者さんは?」
振り子男「…」
452 = 425 :
振り子男「やれやれ参ったね…いきなり面会者に飛び蹴りしてくる看護婦なんてのは、キミが生まれてだよ」
看護婦「私も、ハナから患者を殺そうとして堂々と面会しに来たサイコ野郎は初めてですよ♪」
振り子男「! 貴様、どうしてそれを…」
看護婦「どうしてだと思います? …ふふふ」
振り子男(この距離で催眠は掛けられる…がしかし、この女は一体なんだ?
何故私の目的を知っている)
看護婦「…ははん、よく分かりませんけど、今貴方、私に何かしようと企んでますね?
それにどうして私が貴方の目的を知っているか、気にもなっている」
振り子男「!」
看護婦「うふふ…隠そうとしたって無駄ですよ。
私の前では、誰であろうと嘘をつけませんから」
振り子男「…くッ…」
453 = 425 :
振り子男(くそ…気味の悪い女だ。しかし端麗な容姿だな…出来ればこの女、催眠で言いなりにしてやりたいぞ)
看護婦「さあ、怪我しないうちにさっさとお引取りなすって下さい。あいにく、私がつけた傷は治療してあげませんよ」
振り子男「フン、やってみればいいさ。力ずくで、追い返してみろ…」
ゴゴゴゴゴ…
看護婦「そうですか、なら――
行きます!」
454 = 425 :
看護婦「ハッ!」
ブオッ
振り子男(なんて速さの蹴りだ――武道の経験者なのか?)
看護婦「やっ!」
ビュン!!
振り子男「くそッ」
振り子男(こちらに回避を――)
看護婦「――!」グイッ
振り子男「な――!?」
ボグッ
振り子男「ぐぇっ…か…」
振り子男(何故…だ? 軌道を避けたハズなのに…)
看護婦「さあ、次はそれだけじゃ済みませんよ?」
振り子男「ぬぅ…!」ババッ
看護婦(距離を取ったか…中々に身軽ね)
振り子男「ハァ…ハァ…」
振り子男(蹴られた肋骨が軋む…折れたか、ヒビが入ったか。なんて威力なんだ。マトモに直撃すれば、一溜まりも無いな)
455 = 425 :
振り子男(分かってきたぞ…あいつ、俺が「こっちに避けよう」と考えた瞬間に軌道を変えやがった…
それに、さっきから俺の胸中を見透かしたような多数の言動――間違いない、常識的にありえないが、あいつは俺の心を読んでいるぞッ!)
ゴゴゴゴゴ…
振り子男(あれも、俺の能力のようなもの、なのか?
油断していたぞ…てっきり自分だけだと考えていたからな…クソッ、クソッ!
だが、これで対策を考えることが出来る…!)
看護婦「どうしたんですか? 押し黙ったりして?」
振り子男(…どうやらあいつも、一定距離を離れれば心を読むことが出来ないらしい。
ならば――!)
バッ
看護婦(持っていた花束を――投げた?)
振り子男(花に気を取られる、その一瞬の隙を突いて…)
ダッ
振り子男(懐に――)
看護婦「!」
振り子男「潜り込むッ!!」
看護婦(しまった――!)
振り子男『――催眠開始ッ!――』
キィィィン
456 = 425 :
看護婦「――あ…」
振り子男「クク…ハァーッハッハッハッ! やった! 成功したぞッ!
これで看護婦は、私の意のままだッ!」
看護婦「…」
振り子男「それじゃあまず…何をしてもらおうかなぁ~~ッ?
そうだなぁ…景気付けに、俺のモノをしゃぶる…ってのはどうだい?」
看護婦「…」
看護婦「畏まりました」
振り子男「うひょおおお~~~ッ、こんなカワイコちゃんにモノをしゃぶってもらえるなんざ、私はとんだ幸せ者だなぁ」
ガチャガチャ…スルッ…
振り子男「おっと、キミはなるたけ扇情的に、色っぽく、感じやすいんだからな」
看護婦「はい、分かりました」
ニュルッ
看護婦「はぁん…おっきぃ…」
457 = 425 :
看護婦「ああ、いただきます…んッ、ふぅ、ん…」
ジュポッ、ジュルル、ジュポッジュポッ、ジュルリ
振り子男「あっああっ…あぁ~…最高だ、最高だよキミ、テクニシャンだな」
看護婦「ありがとう…んふッ、ございます…んッ…」ジュルル、ジュポッ
振り子男「ああ…そこだよ、そこ…さあ、もっと激しく吸って!」
看護婦「んん…」ジュッジュボジュボッジュッジュッジュ
振り子男「くッ…たまらんッ…出すぞッ!」
ビュクッビュクッビュクッビュビュビュッ
看護婦「んんぅ!? ん…」
458 = 425 :
振り子男「さあ…綺麗に舐め取るんだ…」
看護婦「はい…」レロレロレロレロレロレロ
振り子男「さあ次は…そのでかい乳でパイズリでもしてもらおっかなぁ~~」
看護婦「…」スッ
振り子男「そうモノを挟んでそうそう、良い子だね。そのままゆっくりと、モノをしごくんだ、そのパイオツでな」
ズリッズリッ
看護婦「あんッ…」ビクビク
振り子男「確かに感じやすくはなっているようだな…可愛いぞ」
看護婦「あッ…あッ…」ズリッズリッ
459 = 425 :
振り子男「胸でしごいて胸で感じるとは! 傑作だねェ~~~ッ、ハハハハハ!」
看護婦「んッ、んふっ」
振り子男「ん? そろそろまた出そうだな…どうだ、お前のほうは?
濡れてるかい?」
スッ…クチュクチュ
看護婦「ぁあん!」ビクビクッ!
振り子男「十分だな…っと、そろそろ――出るッ!」
ビュビュッビュッビュッ
看護婦「ああ~…」
振り子男「ッはは! 何だその間抜けなツラは? 世に言う『アヘ顔』って奴かい?
まだ胸だけだろうに、よっぽど気持ち良いとみえた!
相当快楽好きだな…このド淫乱の変態メス豚がッ!」
ドカッ
看護婦「んッ」
振り子男「フン、淫乱の上にマゾヒストか? …気持ち悪い。
ちょうどいい、メス豚、今からこの私に『どうぞ私の淫乱変態マ●コに貴方のおっきぃおち●ぽ挿れて下さい』と言え!」
看護婦「!」
460 = 425 :
振り子「どうした? 早く言え!」
看護婦「…れて下さい」ボソッ
振り子「んん~? よく聞こえなかったなぁ~~…もう一度言うのだッ!」
看護婦「ど、どうぞ私の乱変態マ●コに貴方のおっきぃおち●ぽ挿れて下さいぃぃっ!」
振り子「はははッ、よく言えましたァ~~~ッ! ぷぷ…くくく…何も院内中に響きかねん声で言わなくともいいものを…」
看護婦「…~ッ」
振り子「羞恥の極みかい? いい、いいぞその苦悶の表情ッ!
さあ、言われたからには期待に応えてやらんとな。ではいくぞッ!」
ズルッ、ズボッ!
看護婦「んあああ~~っ!」
461 = 425 :
振り子「ハハ、挿れたばっかで絶頂かい? よっぽど敏感なんだなぁ~キミのは」
ズボッズボッズボッズボッ
看護婦「ああっああっあっあっあ」
振り子「いいぞ…やや濡れ過ぎてはいるが、締りが最適だ。これはくく、たまらないぞ…
ホラ、床に寝てやるから、またがって思いっきり腰を振れ! 狂え! 乱れろ!」
ズヌッズヌッズヌッズヌッ
看護婦「んふー、ぬふ、ぬふっ、ふあっああっぁあっあっあっ」
振り子「は、激しい…この女、真性の淫乱だぞッ! 悪魔でもとり憑いてるみたいだッ」
看護婦「あっああっ、イくぅぅぅん、おかあさああん!!」
ビクンビクンビクンビクン
462 = 425 :
振り子「なんて可愛いヤツなんだ…絶頂を迎えた瞬間、おかあさんを叫ぶとは…」
看護婦「ああーっ、ああーっ…」
振り子「まだ快楽の余韻に浸っているのか…(クソ、こっちはまだ最期の仕上げを出しちゃいないんだぞ)」
振り子「そんな勝手はこの振り子男が許さんッ!
ほら、そのデカい尻を上げろ! 後ろから思い切り突いてやるよ」
看護婦「んん」スッ
振り子「もはや抵抗も無しとは、一刻も早く快楽を貪りたいのか? はは、いいだろう!」
ガッガッガッガッ
看護婦「んあぁんぁんぁんぁあ!!」
463 = 425 :
振り子「ハハッ、獣じみているとは思わんかねッ?
我々は今獣だ! 野生に還っているのだッ!」
ガッガッガッガッ
看護婦「い、イぐッイぐッ」
ビビビクンビクン
振り子「こっちはまだイってないぞッ! そら!」
ズドッズドッズドッズドドッ
看護婦「ひぎぃぃぃっ、らめぇぇぇ、らめでぇぇッッ! んあッんああ゛ッッ!! こ、ごわれ゛ぢゃううう!!!!」
振り子「く――あああああああああッッッ!!!!!」
看護婦「あ゛あ゛ーーッッッ!!!!!!!」
ビュクンビュクンビュクビュクンクンビュクリビュクッ
464 = 425 :
振り子「はぁーッ…はぁーッ…」
看護婦「んああ…あああん…んあん」
振り子「くく…いやいやイき続けているのか…流石だな。
私も随分と楽しませて貰ったよ…」
看護婦「うう…」ブルブル
振り子「うん?」
看護婦「うう…調子に…乗らないでよ…」プルプル…
振り子男「おっと、もう催眠が解けて来たのか。早いなぁ。そいじゃあ用も済んで楽しんだことだし、カタをつけさせてもらおうか!」
振り子男『――今すぐに自害しろ――』
看護婦「くッ…ああああああああ!」
ダダダダダ…
パリィン
465 = 425 :
振り子「ふん、飛び降りたか…この高さならまず生きてはいまい」
振り子「さて…」
振り子「あの女の子を探すとしよう…」
466 = 425 :
実はこの時既に、女は透視能力で、二人の桃色遊戯の一部始終を、壁の透過で見える位置から覗いていた。
二人の激しく乱れる姿に、危機的状況と理解していても多少の興奮を覚えながら、その内心でこの振り子男の頭の狂い様に心底恐れ入っていた。
とんでもない色モノ狂いの狂人――遊戯の途中からしか見ていない女は当然先の会話の内容を知り得るはずもなく、ただそういう認識で、振り子男を見ていた。
467 = 425 :
女(看護婦さん、まさか――ああっ、駄目!)
パリィン
女(~っ)
女(…目を背けちゃいけない。立ち向かわなきゃ。
こんなときにこそ役に立てないで、何の為の能力よっ!)
女(それにしても…あの男…今は振り子持ってないのよね…なんで催眠が掛けられるのかしら。
やっぱり私たちのような、能力なのかな、あれ。
とくると…少なくとも進化はしてるみたいね。
振り子要らずで催眠を掛けることが出来る…看護婦さんもきっとあれで…)
女(…あれ?
気のせいかな、今、こっちを見――)
ギロッ
女「ッ!」
振り子「…」
女(そんな…間違いなく私を見てる…嘘でしょ? だって壁と階段越しだよ…?
まさか、アイツも透視が出来るの!?)
振り子「 」
女「何か言ってる…口がぱくぱく動いて…」
女「み」
女「つ」
女「け」
女「た?」
女「!」
468 = 425 :
女「いや…!」ダッ
女(間違いない…あいつ、私を狙ってる!)
女「どうすれば…あ、携帯…充電して病室に置きっ放しだ」
クルッ
女(…どうしよう、病室と反対の方向に走ってきちゃった…)
女(戻るには、もう一回階段の前を通らないと)
ゴゴゴゴゴ…
女(どうしよう…今もうすぐそこにいたら…)
女(でも、やるしか…)
469 :
おお、書き手が来てた。
ガンガレ
470 :
新しい書き手がんがれ
途中から読んでないけど
471 = 425 :
女「とにかく助けを呼ばなくちゃ…男」
女「そのためにはやはり――携帯ッ」
ダッ
女(大丈夫…透視!)
女(あいつは…いた。まだやり過ごせる距離ッ!
一気に駆け抜ければ――)
タッタッタッタッタ
女(ふう…でも早くしないと)
バッ
女(あれ? どこだったかな…携帯、携帯は…)
振り子男「…」
ザッザッ
女(うう…明かりを点けたいけど、どこにいるのかばれちゃうし)
女「どこにいったのよ~…」
ゴソッ
女「ん? ――あ、あった!」
472 = 425 :
女(あいつ今どこ? 透視)
女(…階段を昇りきったところか…)
女(早く男に連絡しないと)
ピッピッ…プルルルル、プルルルル
女(お願い…出て…)
473 = 425 :
ヴーッ、ヴーッ
男母「あら、あの子の携帯がぐーぐーがんもちゃんねぇ」
男母「でもあの子今お風呂入ったばかりだし…上がってきたら言えばいいわよね」
男母「さて、今夜のおかずは何にしましょうかねぇ」
474 = 425 :
女(…出ないッ。もう…肝心な時に!)
カツ…コツ…
女(まずい)
コッ
振り子「…この部屋だな」
女「…」(どうしよう。とっさにベッドの下に隠れたのはいいけど、このままじゃいずれ見つかっちゃう)
ゴッ、ゴッ
女(真っ直ぐこっちに向かってくる…男、助けて…!)
ゴッ、ゴ…
女(…あれ?)
振り子「…」
振り子「誰だ、誰かそこにいるのか?」
女(え?)
?「ブフヒ、アンタね、巷で話題の振り子男は」
女(この声は――ブスちゃん! 来てくれたんだ!
でも…どうして?)
475 = 425 :
ゴゴゴゴゴ…
ブス「ブヒ、女ちゃんのお見舞いをしようと思って、面会時間が分からなかったけどとりあえず来てみて正解だったわ。
受付の看護婦の様子はおかしいし、変な物音も聞こえてくるしね」
振り子「貴様…その品の無い面構え、見覚えがあるぞ。そうか、夕刻、路地裏にいたあの女だな」
ブス「ブヒ! 誰が品の無い面構えよ、そんなこと言ってるとアタシのダーリンが許さないわよ」
振り子「お前のダーリンとやらが誰なのか、興味無いし知ったこっちゃないが、場合によって邪魔されると非常に厄介だ。
だからお前は今消しておこう」
ブス「ブヒッ…」
振り子『――今すぐこの場から消え失せ、投身自殺でもするがいい――』
女(まずいっ、これが多分催眠術――)
女「駄目ぇぇぇぇぇっ!!」
ドガッ
振り子「うぐっ」
振り子(くそっ、催眠が…)「このアマ…そこにいたのか。今に片付けてやるぞッ!」
女「ブスちゃん大丈夫? こっちよ」
ブス「ブヒッ、女ちゃん…」
476 = 425 :
振り子「待てぇぇぇこの阿婆擦れ共がぁ!」
女「はぁっはぁっ」
ブス「ブヒッ、ヒッ、ヒッ」
タタタタタ…
女「こっち!」
振り子「待たねぇかこのアマ共ォ~~~ッ!」
――隔離病棟
女「ここまで来れば…」
ブス「ブヒ…ここどこよ?」
女「分かんない。でも…なんだろう、まるで造りが牢獄みた――」
?「ヴェあああ゛ああ゛あ゛あァぁぁぁぁぁぁぁ゛ぁ゛ぁぁっぁあっぁああ!!」
ガシャァァァン!!
女「きゃぁぁああっ!」
477 = 427 :
ヴェあああ゛ああ゛あ゛あァぁぁぁぁぁぁぁ゛ぁ゛ぁぁっぁあっぁああ!!
478 = 425 :
?「ひっ、いっ゛、いっ゛、いっ゛、いっ゛」
女「いや…な、何…なんなのよ…」
?「……」
女「や…見ないでっ!」
スゥッ
女「はぁぁっ…な、何だったの?」ヘタリ
ブス「…なんか知らないけど、アタシたちまずいトコに来ちゃったみたいね」
女「あ、そうだ、男にもう一回掛けよう…」
ピッ
プルルルル、プルルルル
女「やっぱり出ないか…もう、何やってるのよあいつは…
そうだ、留守録を残せば良いんだ」
『ピーッという発信音の後に、メッセージをどうぞ』ピーッ
女「もしもし男…? 今私、大変なことになってるの。振り子の男に狙われてるわ。助けに来て、お願い――」
ピッ
女「これで良いはず。出来ることはやったわ」
ブス「ブヒ、アタシもダーリンの電話に掛けてみるわ」
スッ
?「アアアアアアあああぁぁっぁぁぁあああああああ!」
ガッ!
ブス「ブヒ、な、何すんのよ! 携帯返しなさいよ!」
?「いあああかかっかけcfghdszkrdfさd…」
バキッ
ブス「あ! ちょ、ちょっとアンタ、ブッヒィィィ!!」
?「あぎるszでゃあdf・gdさ…」
スゥッ
女「携帯が…」
479 = 425 :
ブス「ブヒン、高かったのに」
女「とりあえず牢の前は危ないから、中央に寄ろう?」
ブス「うん」
?2「ヴヴ…」
?3「嗚呼嗚呼嗚」
?4「ヴェあああ゛ああ゛あ゛あァぁぁぁぁぁぁぁ゛ぁ゛ぁぁっぁあっぁああ!!」
女「うう…もしかしてここがこの病院名物の『狂人病棟』なのかも…」
ブス「…そこってかなりヤバイわよね」
女「ごめん、もっとマシな逃げ道を見つけるべきだったね」
ブス「でも流石のあいつもここに来るには時間かかるんじゃないの?」
振り子「そいつはどうかな?」
ザッ
女&ブス「!!!」
振り子「見つけたぞ…さあ観念するんだな、ふふふ」
480 = 425 :
女(まずい…追い詰められた。
ここに窓はないし、通路も一方通行ッ)
?「ヴェああいいいあ゛ああ゛あ゛あァぁぁぁぁぁぁぁ゛ぁ゛ぁぁっぁあっぁああ!!」
ガシャアアアン
振り子「ちっ、うるせぇなぁ、お前――『大人しいマトモなヤツ』のはずだろう…?」
キィィィン
?「…ああ、分かってるさ」
スゥッ
女「そうか、あいつには催眠があったんだ!」
振り子「さて、キミたちもそろそろ諦めたらどうだ?」
女「――ッ(ここまで来たら覚悟を決めるか)誰が!」
女(透視ッ!)
女(何か弱点は…、あった、肋骨にヒビ!)
女「くらえっ!」
ビュン!
ガドッ
振り子「がっ」(くそ…あの看護婦にやられたところが…)
481 = 425 :
振り子(それにしても…なぜ分かったんだ。外見には見えないはずだが…まさか、この女も能力持ちなのか?)
女「今のうち、逃げよう! 時間を稼がないと」
ブス「ブヒ」
振り子「ふん…せいぜいケージの中を逃げ惑えばいいさ。さっき自分で袋小路だと言っていたじゃないか」
482 = 425 :
女「男…早く来て…」
男「ふぅ…風呂はやっぱりさっぱりするな」
男母「あら男、さっきあなたの携帯が鳴ってたわよ。ぐーぐーがんもちゃんね」
男「え?」
男(…)
ピッ
『メッセージが一件、録音されています』
ピーッ
女『もしもし男…? 今私、大変なことになってるの。振り子の男に狙われてるわ。助けに来て、お願い――』
ピーッ
『メッセージは以上です」
男「…」ダッ
男母「あらちょっと、どこ行くの?」
バタン
男(なんてこった…暢気に風呂に入ってる場合じゃなかった)
483 = 425 :
ガシャン
女「う…どん詰まりってわけ?」
ブス「ちょっと、今度こそ逃げ道ないじゃないの。三方が檻、正面からあいつよ!?」
女「分かってるわよ…」
振り子「~♪」
女「暢気に鼻歌なんて…余裕かましてくれるわね」
振り子「やあマドモアゼル、覚悟はよろしいかな?」
女「私はまだ…諦めたわけじゃないもの」
振り子「そうかいそうかい、関係ないね。さて、どうやってキミたちの最期を飾ってあげようかな…」
女「支配者にでもなったつもり? その能力一つでさ」
振り子「フン、そういえばキミも見たところ、何か力を持っているようだが…何故私利私欲のために使わない?
あの看護婦だってそうだ。自分のために使えば…もっと人生が楽しくなるぞ」
女「あいにく私はアンタほど狂っちゃいないし、そうやって私利私欲のために能力を使ってると、しっぺ返しがくることぐらい想像がつくわ。
それにね…私は決めたんだ。
絶対に男を裏切るような真似だけはしない、ってね」
ブス「女ちゃん、貴方…」
女「あいつの前で、堂々と胸を張っていたい。あいつだけが、私の苦しみを唯一理解出来るかけがえの無い人だから。
だから、私は、貴方のようにはならない!」
振り子「言ってくれるじゃないか…青いね、実に青い」
女「アンタは腐り切ってるクソ野郎だけどね」
振り子「これ以上抵抗されても面倒だ…おい、うしろのイカレ患者共」
患者たち「う゛うう…」
振り子『――そいつらを、逃がさないようにふんじばるのが、お前らの仕事のはずだ――』
キィィィン
患者たち「う゛ぁ゛」
ガシッ
ブス「ブヒッ、離しなさいよ、離しなさいったら」
患者たち「…」
485 = 425 :
ヴォォォン
男「女…待ってろ」
ドルルルルン
男「赤信号? クソ、シカトこく!」
ボヒュン
男「病院――見えた! 時間が無い…
このまま突っ込んでやるッ!!!!」
ゥゥ…ン
ッ
ガッシャァァァァァン!!!!
男「夜分恐れ入りますッ!」
486 :
面白いけどこの新ジャンルにエロ要素は要らないよ
ってか能力勝負の話になっちゃったなw
心を読める看護婦はちゃんと助かるんだよな?
487 = 425 :
看護婦2「…」
男「すみません、女さんは何号室ですか?」
看護婦2「○○○号室です」
男「ありがとうございます」
ピリリリリ
男「? 誰だ? …女!」
ピッ
男「もしもし」
?『ヴェあああ゛ああ゛あ゛あァぁぁぁぁぁぁぁ゛ぁ゛ぁぁっぁあっぁああ!!』
男「うおぉっ!?」びくっ
看護婦2「隔離病棟の患者が…騒いでいる。
誰か…いかなくては」
男「隔離病棟? まさか…女はそこに」
488 = 425 :
女(さっきの遠くのガラスの割れた音…まさかと思うけど、これで伝わってくれれば…)
振り子「さて…じゃあ、仕上げといこうか」
女「…ッ」
ヒュッ
振り子「む」
ドガァッ!
振り子「ぐおぉっ」ガシャアアン
?「ったく、気がつくのと身体洗うのと服着替えるのとで時間掛かっちゃったじゃないですか」
女「! 看護婦さん! 良かった…生きてたんだ」
振り子「ぐ…お前、さっき確かに飛び降りで死んだハズだ」
看護婦「ところがどっこい、下に運よく茂みがあったのよん」
振り子「くそ…」
看護婦「さぁ、覚悟は出来てるかしらん?」
振り子「ぐぅ…」
489 = 425 :
ヴォォォォン…
振り子「? 何だこの音は」
女「あ――」
ブス「まさか…」
看護婦「あら、こんな時間に面会者みたいですね」
女「男!」
男「うぉらぁぁぁぁぁ!!!!」
キキィィィッ
男「見つけたぜ…」
ドルン
女「良かった、来てくれたんだ」
男「ああ、遅くなって悪かったな。
もう、あの時みたいに独りにしないよ」
女「男ぉ…」
看護婦「あら、青春ね」
振り子「クソ…まだだ、まだ貴様を葬ればッ!」
男「テメーかッ、さんざ女を傷モノにしやがった最低のクソッタレ野郎よぉ」
振り子「フン、何がおかしいかッ! お前らのほうこそが異常なのだ!
さあ――『死ね!』」
女「男! 目と耳を塞いで!!」
男「くッ」
キィィィン
男「…あぶねぇ」
振り子「小娘が、余計な入れ知恵を…」
男「てんめぇ…やりやがったな」
ドルン
振り子「!」
490 :
傷モノ?
まさか犯されたんじゃないよな?
491 = 425 :
男「覚悟は出来てンだろうな…」
ルルルルル
振り子「あ…」
男「俺の峠百日のバイクテク…じっくりと味わせてやんよ」
振り子「こ、このまま来る気か!?
来れば後ろの小娘どもも巻き込むぞ!」
男「どうかな…後ろを見てみろよ」
振り子「な…」
看護婦「ざーんねんでした♪ お二人はもう救出済みですよ。
私の徒手空拳を持ってすれば、こんな狂患者なんてなんともないですから」
振り子「なな、な」
男「さーて、心配事は無くなったし、これで心置きなくテメーをぶっ飛ばせるぜ」
振り子「あ…」
492 = 425 :
女「男ぉ、いっけぇぇぇ!!」
ブス「そんな人でなし、いっそあの世に搬送しなさいよブヒッ!」
男「だとさ! あばよヘンタイ!!」
振り子「う――うわぁぁぁああああぁぁぁぁぁああああ!!!!」
ヴォオオオ――グシャッ ガッッシャアァァァン!!!!!!
493 = 425 :
男「ふぅ…終わったか…」
女「男!」ダッ
ガシッ
女「おとこ…おとこぉぉ…私、私…本当はすっごくこわかったよぉ…ふぇぇ…」
男「もう大丈夫だ。な、だから安心しろ」
女「うん…」
ブス「ブヒ!? こいつ、まだ息があるわよ。大した生命力ね。ゴキブリ並みだわ」
振り子「うう…」
ドスッ
振り子「ひげぉ!?」
看護婦「これが、さっき犯された分です♪」
ドゴッ
看護婦「そしてこれが、落とされた分♪
そして最期に――ごー…しゅーと!」
チーン
振り子「アオオオオオオッ!」
看護婦「ふぅ、ま、これで決算付けてあげますよ♪ うふふふふ」
男(鬼だ…)ブルッ
女「やだ男…なんで大事な部分押さえてるの?」
男「邪気棒を持たぬものには分かるまい…」
494 = 425 :
その後俺たちは適当な処理をした後、振り子男を警察へ突き出した。
警察のほうでは連続強姦魔として振り子男を処罰し、振り子男は然るべき罰則を受け、今は独房へ投獄されているらしい。当分の間は出てこれないそうだ。
一方俺たちは犯人を捕らえた栄誉市民として表彰される運びとなり、俺は華やかしい探偵家業の第一歩を見事踏み出すことに成功したのだった。
女も女で、様々な面から優遇を受けているらしい。同級生に生還パーティをもう何回も開かれたとか。
あの後俺たちは病院で働いていたあの御強い看護婦さんと懇意になり、あの看護婦さんもまた能力を持っているという話を聞いた。
彼女も彼女で、自分の能力に苦労した時期があったらしい。
看護婦「意識しなくても他人の考えが頭の中に入り込んできてね…あの頃は発狂して、おかしくなる寸前だったなぁ。
頭割れるかとおもったもん」
今では、俺たちの透視能力同様に、自由に使いこなせるという。
それから、看護婦さんとは私生活でも人生の、そして能力者としてのよき先輩として、お付き合いするようになっていった。
ブスも、あれから未だにイケメンとは上手くやっているようだ。事件のときは、四六時中世話を焼いて焼かれてラブラブだったとか。
今では、俺たちはたまに5人揃って、食事したりしている。
今のところは、ひとまず平穏である。
―完ー
495 :
携帯に変わりました。
以上で終わりです。駄文失礼いたしました。
無いと思いますがもし質問等ございましたら何なりと。
496 = 182 :
>>495
乙!
仕事終わったらじっくり見させてもらうわ
497 :
>>495
やっとおいついた乙!
498 = 427 :
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
499 :
新作きてたのか
500 :
俺の適当に書いたネタをやってくれるとは
仕事の後、がっつり読ませて頂きます
みんなの評価 : ○
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