元スレ平沢進「東京のヒラサワです」翠星石「まきますか?まきませんか?」平沢進「違います」
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1 :
平沢進「」ガチャ ツーツー…
平沢進「……」
TELTELTEL…
平沢進「私です」
翠星石「まきますか!まきませんか!」
平沢進「違います」ガチャ
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1520516916
2 = 1 :
平沢進「……」
TELTELTEL…
平沢進「…私です」
翠星石『まきますか!!まきませんか!!って言ってるんですぅ!とっとと答えやがれですぅ!』
平沢進「誰かと間違えてないか?私は平沢進だそ。平沢唯じゃない」
翠星石『は、はぁ?名前なんて聞いてねーですぅ!いいからさっさと質問に答えるです!』
平沢進「さっきから喧しいぞ。私に何か質問があるならTwitterに投稿してくるといい」
翠星石『つ、つい…?何だかよく分からないですが、そこに手紙か何かを送ればいいですか?』
平沢進「好きにしなさい。では」ガチャ
3 = 1 :
ー数日後ー
TELTELTEL…
平沢進「私です」
翠星石『ちょっと!いったい全体どういうつもりなんですか!』
平沢進「うるさいぞ」
翠星石『うるさいも何もねーです!せっかくついったーに向けて頑張って手紙を書いたのに、普通に送り返されてきたじゃねーですか!ちゃんとヒラサワって名前の欄にも書いたのに!』
平沢進「Twitterはヒラサワではない。ヒラサワは癪なことに既にTwitterの一部かもしれないが少なくともイコールではない」
翠星石『なっ!?だ、騙しやがったですね!!これだからオトナは信用ならねーんですぅ!』
平沢進「勘違いしたオマエが悪い。大体、Twitterへの投稿といえば世間一般にはTwitter運営会社にファンレターを送ることでは決してない。妖怪「世間知らず」はそう思わなかったみたいだが」
翠星石『う、うるせーです!翠星石には翠星石って立派な名前があるんですぅ!あと、妖怪でもねぇです!ローゼンメイデンを馬鹿にすると後がコワイですよ!』
平沢進「あ、そう」
翠星石『きぃーっ!!やたらなめくさった態度のヤローですぅ!とにかく!今度こそTwitterに質問するから覚悟して待ってやがれですぅ!』ガチャ
4 = 1 :
ー更に数日後ー
平沢進「私です」
翠星石『ちょっと!いい加減にしやがれです!!流石にこの温厚な翠星石も堪忍袋の緒が切れるですよ!!』
平沢進「へえ、そう」
翠星石『ちゃんとTwitterに質問したのに!まきますか!まきませんか!って!それなのに全然反応がねーじゃねーですか!!今度という今度は許さねーですよ!』
平沢進「ファンと馴れ合うつもりはないので」
翠星石『はい?ファン?ファンじゃねーです!どっちかと言えばその逆ですよ、ぎゃく!あーもうめんどくせーです!早く答えるです!まくか!まかないか!』
平沢進「大体何を巻くのか。とぐろか?」
翠星石『ネジですよ!ネジ!』
平沢進「ネジ巻き?それは古典的な趣味をお持ちで」
翠星石『趣味じゃねーです!大事なことなんです!まかねーと動かないんです!』
5 :
続けて?
6 :
ヨンヤー
7 :
SSの書き手よ、そのまま続けたまえ
8 :
平沢進「何故私が巻かなきゃならないんだ。オマエが巻けば済む話だろう。因みに私にはハンドパワーで骨董品を治したりする力はないぞ」
翠星石『こ、骨董品!?い、今…言ってはいけないことを言いやがりましたね…!』
平沢進「?…骨董品といってもいい方の骨董品だ。ほら、博物館とかに拘束されている、アレみたいな」
翠星石『アレじゃ分かんねぇです!というか、本気で怒りますよ!あんまりそうやって馬鹿にすると…!』
平沢進「そんなに大事なものなのか?なら、修理屋に持っていくといい。赤の他人の私にどうこうしてもらおうとするのは明らかに間違っている」
翠星石『修理ってなんですぅ!壊れてなんかねーんですよ!まくか!まかないか!ってのが重要なんです!』
平沢進「…正直、10日ほど前からずっと話が見えてこない。馬の骨どもの刺客でも無いくせにこんなに電話を掛けてくる。その上骨董品のネジ巻だけを求めてくるとは」
9 = 8 :
平沢進「たまに誤解されるが私は別に新興宗教を開いたりはしてないので。ネジ巻教なる邪教を生み出そうとする一派か何かの手先でしたらどうぞご退場を」
翠星石『あー!もうわけの分からない事ばっかり…!つ・ま・り・は!ローゼンメイデンいちの才色兼備のこの私の!マスターになる気があるかどうか!って話なんですぅ!!』
平沢進「はい?」
翠星石『だから!ローゼンメイ…あ!もしかしてローゼンメイデンを知らないですか?』
平沢進「知っている。骨董品の一種でネジを巻くと動き出す代物だ」
翠星石『そうそう…って、それは今翠星石が言ったことまんまじゃねーですか!いいですか、ローゼンメイデンっていうものはですね…』
10 = 8 :
~説明終了~
平沢進「なるほど」
翠星石『ふう。ようやく分かってくれたですか?』
平沢進「話は分かった。旧世代からの動く人形にはネジの巻き手が必要だと。が、信ずるに値する証拠がない」
翠星石『まだ疑ってるですか…もう、そんな風に疑ってばっかりだと嫌われますよ!』
平沢進「疑り深いのは否定しないが。この件においては疑わないほうがどうかしている」
翠星石『うーん証拠…証拠ですか…じゃあ、今からヒラサワの家に行って翠星石の可憐なる姿を魅せてやるです!それで信用してくれますか?』
平沢進「えー」
翠星石『えー、じゃないです!なんでイヤそうなんですか』
平沢進「いや別に。電話越しでさえ国道沿い並の騒音を発する娘に、そばに来られたらたまったもんじゃないと思っただけ」
翠星石『どストレートなイヤミじゃないですか!きぃーっ!!…こ、こほん。確かに今のはちょっとうるさかったかもですが…』
12 = 8 :
平沢進「まあ、縁が無かったということで。じゃ」
翠星石『あ!ま、待つですぅ!!』
平沢進「……」
翠星石『こ、これ以上マスターがいないままだと、翠星石はすぐ水銀燈とかにやられてしまうですぅ。だから、一生懸命色んな人に電話を掛けたんですが、誰も彼もちょっと声を聞いただけですぐ切ってしまうんですぅ…』
平沢進「私もそうした覚えがある」
翠星石『で、でも!身も蓋もなく断ったりはしなかったです』
平沢進「確かにそれはそうだが単に質問の意味が分からなかっただけで」
翠星石『う~っ…!と、とにかく!何か分からないですが電話を掛けてみてビビッと来たんですよ!』
平沢進「私には特に天啓に似たものは降りてこなかったが」
翠星石『……そうですか。…そうですよね。すまんですぅ、こんな風におしつけて…』
平沢進「…」
翠星石『何日も何日も、いろいろうるさくして悪かったですぅ…じゃあ…』
13 = 8 :
平沢進「待ちなさい」
翠星石『…?』
平沢進「やはり私も人間なので、動く人形という魅惑的な言葉に煽られた好奇心には勝てない。一応本物かどうかだけ確認するべきかもしれない」
翠星石『!!ほ、ホントですか?』
平沢進「ホント。というか最初から取り敢えず見るだけ見ておこうとは思っていた」
翠星石『ズコー!!じゃあなんでとっととそう言わないんですか!うそつきも嫌われますよ!』
平沢進「ウソツキはヒラサワの始まり。この言葉を覚えておきましょう。では今週の土曜の五時丁度、つくば駅の三番出口近くで待つ。ちゃんと場所を調べてくるように。Twが使えるならそれぐらいは出来るだろう」
翠星石『は、はぁ…。分かったですぅ!ちゃんと待ってるですよ!!』
平沢進「そっちこそちゃんと来なさい。ではまたこんど」
14 = 8 :
ーつくば駅ー PM 4:55
平沢進「……」
平沢進「喋る人形という言葉の魔翌力は恐ろしい。期待で5分も早く集合場所に着いてしまった。ヒラサワ不覚」
15 = 8 :
PM5:30
平沢進「…」
平沢進「これはまさか、あれか。寝坊か」
平沢進「ヒラサワの心は30分ぐらいの誤差を許容する程度の広さはあるので静かにしていよう」
16 = 8 :
PM6:30
平沢進「…………」
平沢進「時が止めようもなく西へ西へと流れていくのを有意的に感じるには有意義な時間だった」
平沢進「だがそれはあくまで副次的なメリットであって今回の目的はそれではない」
平沢進「……あの辺りに高品位粗食を売る店があったはずだ。一つだけ選んで、時の流れを忘れる努力をしよう」
17 = 8 :
PM7:30
平沢進「………」
TELTELTELガチャ
平沢進「一体何をしている。待ちくたび…」
平沢進「え?神様?違った。鎮さん?はい」
平沢進「いや。あ、そう。それ。じゃ」
平沢進「……」
TELTELTEL(留守電)
平沢進「東京のヒラサワです。やい、動く人形。つくば駅がいくらステルスメジャーな駅だからといって迷うのは神か人かの被造物としてどうかしている。来る気があるのなら返信されたし。どうぞ」ガチャ
18 = 8 :
PM8:00
平沢進「……」
平沢進「たまには騙されてみるのもいい経験だった。と、自分に言い聞かせるのは癪だ」
平沢進「だが、これ以上待つことに時を費やすと自律神経に多少の乱れが出るかもしれない。それはたいへん宜しくない」
平沢進「仕方がない。帰……」
ザァー…………
平沢進「……」
平沢進「たまには雨に降られるのもいい経験だ。そう思わないとやっていられない」
19 = 8 :
平沢進「さて、あろるの館まであと少し」
平沢進「雨に降られるのも悪くない。そう自身に言い聞かせる不毛な時間も終わりを迎える…はずだったが」
ザァー…………
「うっ……う……」
平沢進「排泄物!間違えた!」
「けほっ………」
平沢進「私は家の前に骨董品を並べる趣味はない。また、そういう趣味を持った隣人も居らず。しかもこの骨董品は喋っている。つまり…」
平沢進「あの得体も気もしれない電話人形に違いない」
「……」
平沢進「我が家の前に落とし物があれば、一時的に拾得した所で罪には問われないだろうか。まあ、バレなければいいか」ガシッ
「…う……さ、むい…ですぅ…」
平沢進「…人形は風邪をひくのか?俄然興味が湧いてきた」スタスタ
20 = 8 :
ーあろるの館ー
翠星石「うぅ……ん……」
翠星石「あ…あれ……ここは…?」
平沢進「あろるの館だ」
翠星石「へえ…あろるの……って、ええっ!?」ガバッ
平沢進「質問に答えただけで驚かれるとは驚いた」
翠星石「いや、驚いたはこっちのセリフですぅ!ここどこですか!?お前も誰ですぅ!?翠星石は確か、水銀燈に襲われて…つくば駅に行かなきゃ行けなかったのに…」
平沢進「だから、あろるの館。そして私は…」
翠星石「だからあろるって…!!あれ、その声…」
平沢進「人の話を高周波で遮るな。だが、私もその声に心当たりがある」
翠星石「ひ、ヒラサワ…ですか…?」
平沢進「そう、私は平沢進だ。間違っても平沢唯じゃない」
21 = 8 :
翠星石「よ、良かったです…なんとか、会えた…」
平沢進「私も同じような感想を持ったが口には出さないでおく」
翠星石「あ…わ、悪かったですぅ、集合場所に行けなくて。さっきも言いましたが、水銀燈に襲われて、逃げるので精いっぱいで…」
平沢進「水銀の化身か。それはいかにも強そうだ。掴みどころがなさそうで」
翠星石「んー、まあそんなもんですね。しかも、やたら毒を吐いてくるイヤなヤツなんですぅ。でも、悔しいですが今の翠星石じゃ全然歯が立たなくて…」
平沢進「なるほど」
翠星石「逃げることだけに全力を注いでもこのザマでした…同じローゼンメイデンで、しかも翠星石のほうが早く生まれたのに…」
22 = 8 :
あ、水銀燈って長女だった…
すみませんちょっとミスりました
そこだけ脳内変換で… 水銀党の人ゆるして
23 = 8 :
翠星石「まあ…今はいいですぅ。取り敢えずヒラサワに会えたので目的は達成です!」
平沢進「私も今日の目的は達成した。とっとと寝たいところだ。が、やはり動く人形を眼前にすると好奇心というヤツが眠気を阻害し始める」
翠星石「ふっふーん。やっぱり気になりますか?ローゼンメイデンのことが!仕方ねーですね、話してやるですぅ。ローゼンメイデンはまず、お父様が究極の乙女を創り出すために挑戦をし始めたもので…」
………
24 = 8 :
ー次の日ー
翠星石「ふぁあ~…あれ?ここどこですぅ?」
平沢進「あろるの館」
翠星石「うわっ!び、びっくりさせんなですぅ!…ああ、そういえばヒラサワの家に辿り着いたんでしたっけ…」
平沢進「昨日のことが夢かどうか、買った覚えのない骨董鞄を見ながら思案していたがやはり夢ではなかったらしい」
翠星石「そうですよ!翠星石は夢の産物なんかじゃねーですぅ。まあ、夢に見るほどの才色兼備のカンペキ乙女なのは否定しないですけど」
平沢進「ああ、そう」
翠星石「…スルーされると張合いがねーです。で、それ、何を食べてるですか?」
平沢進「高品位粗食ー1.0。カスとも呼ばれる」
翠星石「え…それ、ベーグルの半周ですよね…?」
平沢進「それは別名だ」
翠星石「…前々から思ってましたがヒラサワって凄くおかしいですよね」
平沢進「流石に人形に言われるとへこむ、なんてことも無い」
25 = 8 :
翠星石「それだけで力が出るんですか…?翠星石はその5倍は食べないとお昼までに飢え死にしてしまうですぅ」
平沢進「背丈は私の5分の1も無いのに食欲は5倍とはこれいかに。腹の中に熔鉱炉でもあるわけじゃないだろうに」
翠星石「す、翠星石が食いしん坊なんじゃねーです!ヒラサワが食べなさすぎなんですぅ!…しょうがねーですね、今度この翠星石特製のスコーンを作ってやるですう。期待して待ってるですよ!」
平沢進「えー」
翠星石「えーじゃねぇですぅ!ホントに美味しいんですよ!」
平沢進「私の腹の虫は「いいえ、粗食で満たされるので結構です」という響きの鳴き声を上げている。私も今回ばかりは渋々ながら虫の叫びに同調する」
翠星石「いーや!翠星石は知ってるんですよ?甘いものは別腹っていう名言を!材料揃えてちゃちゃっと作っちゃうので覚悟しておけ!って腹の虫にも言っておくんですね!」
平沢進「人形を虫の力で説得するのは難しかったか。と、腹の虫が嘆いております」
26 = 8 :
一旦疲れたのでここまで
見てわかるように見切り発車かつ初SSなので変だと思ったらいくらでも文句をどうぞ。あと平沢さんはこんなこと言わない!とか翠星石はこんなこと言わねーです!とかもあったらお願いします
馬の骨歴一年でローゼン知識も微妙なのでゆるして 出来れば色々教えて欲しいです
こうやって自分でどんどん予防線張っていくスタイル ほんとクソ
27 :
続けて
28 :
続けて
29 = 8 :
平沢進「では、私は珍しく朝から仕事を始める。いい加減口を閉じて静かにするように」
翠星石「む…何だかいつもうるさいみたいでちょっとムカッとしますね」
平沢進「いつもと言うほど見てきたわけではないが今のところはずっとうるさいぞ」
翠星石「んなこたねぇです!」
平沢進「ほらまたうるさい」
翠星石「む、むぅ~っ!!」
平沢進「うるさい人形とはそれはそれで人によっては趣を感じるのかもしれないが、残念ながら私は現代の2D的風雅に詳しくないので」
翠星石「ふ~ん、そうですか。まあ確かにヒラサワって現代人って感じがしないですけど」
30 = 8 :
平沢進「失敬な。Tw(hz)に酷使される私が現代人で無いなら現代人は皆古代人だ。つまり現代に生きる人はみな古代人ということになり矛盾が生じる。結果私は現代人ということになる」
翠星石「あんなのをやってるからって現代的だなんて言えねーです。現代的っていうのは…そう!お菓子を作れたり掃除が出来たりする美麗な乙女のことを言うんです!」
平沢進「ふーん、そう」
翠星石「あっ、また話を聞いてないですね!もう…!」
平沢進「いや、仕事をすると私は言って、静かにしろとも言ったので。話を聞くとは言った覚えがない」
翠星石「そ、そうでしたけど!…って、そういえば仕事って何をするですか?見た感じ、この部屋で何かするみたいですけど…」チラッ
31 = 8 :
レーザーハープ チューブラヘルツ テスラコイル
翠星石「………」
翠星石(そういえばヒラサワが何してる人なのかとか全然気にしてなかったですが…この置いてある道具は…実験器具?)
翠星石(ヒラサワはカガクシャなんでしょうか。そういえば、そんな感じの顔もしてますし。喋ることがサッパリワケわからねぇのもだからなのかも……!!まさか…)
翠星石(翠星石に、動く人形に好奇心を掻き立てられたって…!まさか、実験の道具として、とかってことなんじゃあ…?)
平沢進「………」カタカタ
翠星石「!!」
32 = 8 :
翠星石(ぱ、ぱそこん?を操作してるですぅ!知ってます、あの道具はカガクシャにのみ許された禁断の道具!あの蒼星石ですら、使うのには慣れが必要だって言ってましたし、きっと生半可なニンゲンには使えないもののはず…)
翠星石(まさか…ヒラサワは…)バッ
平沢進「……」
翠星石(恐ろしく真面目な顔で黙ってるです…一体何を見てるですか…?)チラッ
翠星石(?よく分からない記号がいっぱい…日本語はどこですか!日本語は…っと)
翠星石(あ、あそこに小さく文字がありますね。えーと…)
翠星石(サイボー…グ…!?)
33 = 8 :
翠星石「あ……あ…!!」ガタガタ
翠星石(す、翠星石は気づいてしまったですぅ…!サイボーグっていうのは、確か機械仕掛けの人形…または部品!よく考えると、どことなくローゼンメイデンに似てるです…)
翠星石(つまりヒラサワは、ローゼンメイデンを見てサイボーグを作るヒントを得ちまったって事なんです!よく分からねぇですが、今きっと画面を見ながら頭の中で翠星石を分解してるんです…どこをバラバラにしたら、上手くサイボーグにも仕組みが当てはまるかなって!)
翠星石(ここにいたら、ホントにバラバラにされてしまうですぅ!ヒラサワは変だけど良い人そうでしたが、カガクの為なら人道を忘れるのがニンゲンだって…テレビで見ましたし!)
翠星石(に、逃げなきゃですぅ…)スッ…
34 = 8 :
平沢進「そういえば」グルッ
翠星石「うぎゃあああああああああ!!!翠星石はバラバラにしても美味しくないですぅうう!!」
平沢進「…うるさいの記録を更新してもここにギネス・ブックの審査員はいないので無意味だと思われる」
翠星石「こ、これが黙ってられるですか!翠星石は、ローゼンメイデン第三ドールとしてここで倒れるわけには行かないんですぅ!」
平沢進「倒れそうなのは三半規管に不意な衝撃を受けた私のほうだ」
翠星石「あっ、ご、ごめんですぅ。じゃなくて!翠星石は気づいてしまったです!ヒラサワはカガクシャで、翠星石を科学の発展につきものの犠牲にしようとしてるってことに!」
35 = 8 :
平沢進「私は実験はしないこともないが、科学者と名乗った覚えはない。Tw(hz)でもないはずだ。たぶん」
翠星石「う、ウソですぅ!またお得意のウソで騙そうったってそうはいかんです!そこにある道具と、画面のサイボーグっていう文字が決め手ですぅ!言い逃れられるものなら逃れてみろですぅ!!」
平沢進「いや、これは」カチッ
?*¨*?.??♪
翠星石「…はへ?」
平沢進「楽器だ」
36 = 8 :
なんか音符の所が文字化けしてるけどテスラコイルの音色だと思えば納得出来るね、うん
朝から珍しく文章を書いたので短いですがここまで
37 = 28 :
おつ
38 :
乙
平沢進てこんな人だったんだな。ツイッター見てきたら笑った
下手な小説家より小説家みたいな文章書く人だわw
39 :
本人もTwitterは頭の訓練?に丁度いいからやってるみたいなこと言ってるしな
40 :
翠星石「…疑って悪かったですぅ」
平沢進「気にしていない。ただうるさかったのは気にしている」
翠星石「う…で、でもでも、あんな道具を見て楽器だなんてすぐ分かるはずねーですぅ。ちゅーぶら?何とかは…あれも十分怪しいですがともかくとして、ほかの2つはどう見ても実験器具ですぅ」
平沢進「どう見ても実験器具だろうと実情は楽器なので」
翠星石「それ、本来の使い方と違うんじゃないですか?テスラコイルとか…」
平沢進「私が楽器として用いることに対して、本来の使い方を気にする必要はない」
翠星石「自分がルールブックってことですか…なんと傲慢不遜なやろうですぅ」
41 = 40 :
平沢進「いや、傲慢不遜は目の前で腕組んでる人形の代名詞だから。私はその真反対の左隅辺りに位置すると自負している」
翠星石「なんですか左隅って。謙虚とも言いきれないって事なら大いに分かりますけど」
平沢進「大いにだろうと小いにだろうと分かったのならそれでよろしい」
翠星石「む~…そういうとこですよね。澄ました感じで言いくるめてきて!もやもやするですぅ。もっとはっきりした言葉で言えってんですぅ」
平沢進「じゃあ、や~いこの骨董品。お前の母ちゃん博物館勤め~とか言えばいいのか?」
翠星石「よくないです」
平沢進「そうだろう。だからもう言わない」
42 = 40 :
翠星石「楽器については一応分かりましたけど…画面のサイボーグって文字は何なんですか?…まさかヒラサワがサイボーグだとかそういう話ですか?」
平沢進「実は…」
翠星石「え!?やっぱり!?」
平沢進「そんなわけないだろう」
翠星石「ズコー!!息をするようにウソをつくのはやめるですぅ!翠星石のツッコミ能力にも限界があるですよ!」
平沢進「へえ。ツッコミを専門職とする人形かと。というか、やっぱりってなんだ。私ほど人間らしい人間を捕まえて機械と混同するのは不適切だぞ。まあ人間らしい機械とかもいるっちゃいるかもだけど」
翠星石「えぇ…?人間らしい…?ヒラサワがぁ…?」
平沢進「たいへん不愉快です」
43 = 40 :
翠星石「で、結局サイボーグってなんのことなんです?このままじゃ気になって夢にサイボーグ・ヒラサワ・マシンが出てきそうですぅ」
平沢進「いやに具体的に夢見る人形だな。サイボーグというのは、私が昔作った楽曲だ」
翠星石「ガッキョク?…歌ですか?じゃあつまりヒラサワは…」
平沢進「そう、音楽家」
翠星石「へぇ~…じゃあ仕事ってつまり作曲のことだったんですか。…なるほど、確かに今見るとヒラサワの顔は音楽家って雰囲気を醸し出してる気がするですぅ」
平沢進「そう?」
翠星石「気がするだけですぅ。カガクシャと言ってもキョウソとか言っても正直通るような気も…まあいいです、そんなことは」
44 = 40 :
翠星石「取り敢えず謎が解けたので翠星石はまんぞくです。じゃあ、仕事頑張るですよ!翠星石は朝メシをその辺で食べてくるですぅ」
平沢進「あ、そう。では静かに出ていくように」
翠星石「あいあーい、ですぅ」スタスタ
翠星石「…いや、ちょっと待ったです」ピタッ
平沢進「いや、待たない」
翠星石「いいや、待つです!何だかそのサイボーグって曲がやたら気になりだしたです!」
平沢進「えー」
45 = 40 :
翠星石「えーじゃねーです!何か気になりだしたら朝メシも喉を通らない気持ちになってきたです!ヒラサワみたいな変な人が作る曲、気にならない方がおかしいってもんです!」
平沢進「けなしながら人を褒める、人形風のアメとムチに初めて触れた私の心はP派のようにごく微弱な感動に震えた」
翠星石「褒めてねーです!」
平沢進「あ、そう」
翠星石「とにかくちょっと聴かせろですぅ!あ!そこのぱそこんに思わせ振りなえんたーきーがありますね!」
平沢進「さして思わせ振りな素振りもしていないように私には見えるが」
翠星石「いーや、してるですぅ!あれが再生ボタンですね!とりゃー!」
平沢進「あのねぇ…」パシッ
翠星石「ふっふーん!手だけ止めても無駄ですぅ!きてっ!スィドリーム!」ピカッ
平沢進「うわっ、如雨露を屋内で振り回すとは」
翠星石「問答無用!勧善懲悪です!えーいっ!」カチッ
46 = 40 :
http://youtu.be/xov7Aia64Qk
♪サイボーグ P-MODEL(平沢進) 1985
あきらめに行こう
人魚の信者の舟で
人の世は赤い
太古の噴火のエコー
Love you ホラ吹き
夢も見れたはずに
お土産は吹き矢
バスの駅から放つ
明日までに消える
石の橋の上で
折り紙に折った
長いダイヤグラム
Love you ホラ吹き
空も飛べたはずに
おみやげは磁石
夜の砂場で回す
47 = 40 :
翠星石「………」ポカーン…
平沢進「はい、ここまで」カチッ
翠星石「………」
平沢進「もう少し流れていたら著作権料の匂いを嗅ぎつけた輩に夜襲をかけられるところだった。ヒラサワ不覚」
翠星石「……」
平沢進「あと、屋内で如雨露は振り回さないように。別にフローリングに潤いは求めてないので」
翠星石「………なんというか…ヘンな曲ですぅ」
平沢進「やっぱり?」
翠星石「やっぱりですぅ」
48 = 40 :
翠星石「…じゃあ、朝メシ行ってくるですぅ。仕事ジャマして悪かったですぅ」
平沢進「あ、そう。じゃあ、また」
翠星石「またですぅ」スタスタ フワー
平沢進「…人形は鞄に乗って空を翔ける。またひとつ平常なら知り得ないものを知ってしまった」
49 = 40 :
翠星石「………」フワー…
翠星石「………」
翠星石「……あーきらめにいーこう~♪…」
翠星石「……」
翠星石「…やっぱヘンな曲ですぅ」
50 = 40 :
一旦ここまで
感想とか指摘とか、くれてもくれなくてもいいよ
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