元スレ提督「安価で艦娘の相談に乗る」
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201 :
リベッチオはガチって言われたんだけどガチってなーに?
202 :
203 = 198 :
リベッチオ「ちゃお! 提督さん!」
提督「ボンジュール。リベ。元気そうだな」
リベッチオ「にひひ~。当たり前じゃん! 元気だよ~!」
提督「うんうん。元気なのは良いことだ」
リベッチオ「で! リベね、提督さんにちょっと聞きたいことがあるんだけど」
提督「任せろ。俺に答えられることなら何だって答えるよ」
リベッチオ「リベッチオはガチって言われたんだけどガチってなーに?」
提督「……そっかあ」
204 = 198 :
リベッチオ「ね、ね。どういうこと?」
提督「……純金に金箔を張り、ユリの花に絵の具を塗り、スミレに香水をふりかけ、氷を滑らかにし、虹にもう一つ別の色を加える」
リベッチオ「え?」
提督「それは無駄で、馬鹿らしい、余分なことだと思わないか?」
リベッチオ「それは、まあ、そうだろうけど」
提督「それと同じだ。世の中にはしなくていい、余分なことがあるってことだ。さっきの質問に答えるのは簡単だ。でもリベッチオはそのまま純粋なままでいてほしいんだ」
リベッチオ「……ふーん」
提督「わかってくれたな?」
リベッチオ「うん!」
提督「ベネ! いい子だ」
リベッチオ「で、ガチってなーに?」
提督「避けらんねえ」
205 = 198 :
提督「……ところでそれってどういうときに言われたんだ?」
リベッチオ「うーん。あ! ハロウィンの衣装を着てるときに言われたの!」
提督「……そっかあ」
リベッチオ「どういう意味かなあ?」
提督「……。あ、思い出したわ。『cute』って意味だ?」
リベッチオ「キュート? kawaiiってこと? そ、そうかな。かわいいかあ」
提督「そうだ。キュートを、えーっと古代イスラエル語で読んだらガチって読むんだ」
リベッチオ「え? そうなの? でもどうして古代イスラエル語なんて使うの?」
提督「あ……。えーっと、日本には温故知新という言葉があってな。旧きを巡り新しきを知るという意味なんだ」
リベッチオ「……? だから古代の言葉なんて使ったの?」
提督「多分な。歴史から学び今に活かせ。前時代の駆逐艦の魂を持つ艦娘だったらそれが出来る。そんな意味もこめてお前に『ガチ』っていったのかもな」
リベッチオ「……そっかあ。日本語って面白いね。言葉一つに色々な意味がこめられてるんだ」
提督「そ、そうだ。あー、あと日本では謙虚でいることが重要だ。決してこのことは口外しないように」
リベッチオ「え? あ、そうだね。かわいいって言われたなんて自分から言うもんじゃないしねー。うひひ~」
提督「ベネ」
206 = 198 :
提督「『cute』って頑張ればガチって読めそうやん。それはそうとリベッチオにガチって教えた馬鹿はどいつだ」
↓1 艦娘
↓3 相談内容
207 :
阿武隈
209 :
提督のことが大好き過ぎて夜も眠れない
210 :
北上さんにいつもイタズラされる
211 :
とうとう来てしまったか
212 = 198 :
阿武隈「提督。こんにちは」
提督「おつかれさん」
阿武隈「……」
提督「あれ? どうしたんだ? 気分でも悪いのか?」
阿武隈「今日は! 提督に! 大事な話があります!」
提督「お、おう。びっくりした。何だ急に」
阿武隈「実は……。実はあたし……。提督の顔を見ただけで胸がどきどきするんです……」
提督「……これはまさか」
阿武隈「実を言うと提督のことが大好きすぎて夜も眠れないんですけど!」
提督「ほんとに来ちゃったよ!」
213 = 198 :
阿武隈「提督的にはあたし、どうですか?」
提督「えーっと、堂には入ってるんじゃないか」
阿武隈「え?」
提督「……」
阿武隈「……」
提督「まあ、俺がスベったのは良しとしよう」
阿武隈「悪しですよ。もう」
提督「……俺のせいで夜も眠れないって?」
阿武隈「そうなんですよ!」
提督「あー、それはなんというか悪かったよ」
阿武隈「いえ、提督は悪くないんです……」
提督「いや、気付いてやれなかった俺が悪いよ」
阿武隈「いえ、あたしがカラオケで夜通し歌ってるのが悪いんです」
提督「それはほんとにお前が悪いよ! 帰って寝ろよ!」
214 = 198 :
提督「そういや暁がお前と週8でカラオケに行ってるって言ってたな。夜中に行くの?」
阿武隈「はい。暁ちゃんと行くのは大体お昼ですけど。たまに夜にも誘ってるんですよ」
提督「思わぬところで週8の謎が解けたよ……。そんなにカラオケがすきなの?」
阿武隈「……駆逐艦がなかなかあたしの命令に従ってくれないんですよ」
提督「ん? そうなのか?」
阿武隈「はい。だから声がちっさいのかなあと思って、カラオケに通ってるんです」
提督「……」
阿武隈「それとも単に駆逐艦に慕われてないのかなあ。あーあ、あたしって指揮官に向いてないのかなあ」
提督「……話は変わるが、阿武隈。クラウゼヴィッツの戦争論における卓越した指揮官の条件を知ってるか?」
阿武隈「……? いや、知りませんけど」
提督「創造的頭脳の持ち主というより、反省的頭脳の持ち主であり、一途にあるものを追い求めるよりは総括的にものを把握する人物であり、熱血漢というよりは冷静な理性の持ち主であることだ」
阿武隈「じゃあやっぱりあたしは指揮官に向いてないですね……」
提督「何を言うか。さっきからお前は何が悪いのか把握して、冷静に分析して、反省していただろうが。何だお前は。指揮官の申し子か」
阿武隈「……」
提督「つーかそもそも週8でカラオケに付き合ってくれるやつがいる時点で慕われまくってるわ。なめんな」
阿武隈「……ふふふ。そう、ですね」
215 = 198 :
提督「どうだ? 気分は晴れたか?」
阿武隈「はい! 提督に相談してよかった! すっきりしました。これで今夜からよく眠れそうです!」
提督「うむ。睡眠不足は大敵だからな」
阿武隈「提督ありがとうございます!」ペコ
提督「おう。また何でも言ってくれ」
バタン
提督「……」
提督「……俺のこと好きって話はどうなったんだ」
216 = 198 :
提督「仕事が上手く言ってないと上司の顔を見ただけで胸がドキドキすることってあるよな。なんだこれ恋か」
↓1 艦娘
↓3 相談内容
217 = 208 :
初霜
218 :
みんなが事あるごとに輪形陣で祝ってくる
219 :
雪風と仲良くなりたい
220 = 198 :
初霜「提督。お疲れ様です」
提督「よう」
初霜「……こうやって改まってお話しするとなんだか照れくさいですね」
提督「そういわれたら意識しちゃうな。困る」
初霜「ふふふ。提督ったら」
提督「それで今日はどうしたんだ?」
初霜「……前に一度編成されて以来、良く雪風と遊ぶんですよ」
提督「そういや一度編成したっけ」
初霜「だんだん仲良くはなってきていると思うんですが、それでも雪風が心を開いてくれない気がして」
提督「あー」
初霜「私はもっと雪風と仲良くなりたいんです」
提督「……うん」
221 = 198 :
初霜「提督も知ってのとおり雪風は昔、その幸運ぶりから奇跡の駆逐艦と呼ばれてました」
提督「そだね」
初霜「でもそれはただ自分が生き残るだけ。ほかの艦が沈んでも自分だけは生き残ってしまうだけ」
提督「……」
初霜「だから雪風は心を開いてくれないんじゃないでしょうか。誰かと仲良くなってその人を自分のせいで沈めてしまったらどうしようって」
提督「うん」
初霜「提督、だったら私はどうすればいいでしょう? そんな雪風にどうやって心を開いてもらったらいいでしょうか? 教えてください」
提督「……そうだな」
222 = 198 :
提督「例えばの話、お前がソロで出撃したとする」
初霜「……? 無謀な作戦は駄目ですよ」
提督「深海棲艦の主力部隊までたどり着いたものの、道中に戦闘に巻き込まれて弾も魚雷も残ってない。おまけに敵は戦艦級も混じってる」
初霜「それは……。絶望的ですね」
提督「そんな時お前ならどうする? 逃げるのか?」
初霜「に、逃げるわけがありません! たとえ勝ち目がなくっても戦い続けるのが水雷魂です! そうでしょ? 提督!」
提督「何言ってんだ。逃げたらいいだろ」
初霜「……え?」
223 = 198 :
提督「初霜はどうも難しいことを考えすぎなんだよ。雪風と仲良くしたかったら一緒にいてやればいいし、勝ち目がないんだったら逃げればいい。簡単な話だろうが」
初霜「……そうでしょうか?」
提督「だが、まあそんなところもお前の魅力なんだろうな。だからそのために俺がいるわけだ」
初霜「提督が?」
提督「うん。では今から駆逐艦初霜に任務を与える!」
初霜「……はい?」
提督「水雷戦隊の連携には日ごろからの繋がりが必須である! なので駆逐艦初霜は駆逐艦雪風と交流を深め、えー、一層精進するように!」
初霜「……慣れない事するものだからあんまり様になってないですね」
提督「やかましい。なお、報酬は先払い制とする。報酬は……。これだ」ピラ
初霜「……! よろしいんですか?」
提督「外出許可証だ。俺の裁量をフル活用してなんとかする。楽しんで来い」
初霜「……駆逐艦初霜! 謹んでその任務受けさせていただきます!」
提督「頑張れよ」
224 = 198 :
(……)
大淀「はい、お茶です」
提督「ありがとよ。あー、しんどかった。慣れないことはするもんじゃないな」
大淀「ふふっ、本当にお疲れ様です。でも提督って意外と相談に乗るの上手ですね。皆さん喜んでいましたよ」
提督「そうか? そいつはよかった」
大淀「はい。正直見直しました。何か相談に乗るコツとかあるんですか?」
提督「……。そうだな。基本は肯定と共感だ」
大淀「肯定と共感?」
提督「まあつまり相手のことを認めて、自分も同じ気持ちだって言ってやるんだよ」
大淀「なるほど」
提督「相手の悩みを解決できるんならそれが一番いいけどな。出来ない場合もある。そんなときでも親身になって話を聞いてやるだけで少しは気が楽になるもんだよ」
大淀「……ありがとうございます。よくわかりました」
提督「まあ全部がそれで上手くいくわけじゃないけどな」
大淀「……ところで提督」
提督「何だ?」
大淀「何か悩み事はありませんか? よろしければ私が相談に乗ってあげますよ!」ウズウズ
提督「知ったことを誰かに試したくて仕方がないとか子供かお前は」
225 = 198 :
提督「うーん。そうだな。急に悩みって言われてもな」
大淀「何かないですか?」
提督「……あ、そういや一つだけあったわ」
大淀「ありました? さあ言ってみてください! 何でも聞いてあげますから!」
提督「ほんとになんでも?」
大淀「どんとこいです!」
提督「そうか。だったら……」
大淀「はい!」
提督「好きだ。結婚してくれ大淀」
大淀「さすが提督ですね! 私も同じ気持ちです! ……って、え?」
提督「そっか。よかった。大淀も同じ気持ちだったか」
大淀「え?」
提督「プロポーズも上手くいったことだし、さっそく最上階のスイートルームを予約してくるか。ちょっと待ってろよ」
大淀「え? え? え?」
226 = 198 :
大淀「えええええええええ!!!!」
完!
227 = 198 :
たまには原点に帰って告白オチもいいんじゃないかな。久しぶりに安価したから疲れた。
付き合ってくれたみんなありがとうございました。お疲れ様でした。
昔書いた似たようなやつ
提督「安価で艦娘にパネエ質問をする」
提督「適当な話」
229 :
乙なのです
230 :
おっつー
およど大勝利
231 :
このキレのあるギャグ扇子はやっぱパネエ人か
乙
232 :
乙
あぶぅは犠牲になったのだ・・
233 :
乙乙
234 :
おつ
みんなの評価 : ○
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