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元スレ上条「これが幻想殺しだ」
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同時刻
インデックス「八極、則ち八方の極遠に迄達する威にて、敵の門を打ち破らん」
インデックス「八極拳とは則ち陸の船也。基本功則ち小八極、それにより大八極、六大開拳、八大招式を成す」
インデックス「武術は面白いんだよ!」
インデックスは上条当麻の蔵書を貪るように読んでいた。
インデックス「八極、則ち八方の極遠に迄達する威にて、敵の門を打ち破らん」
インデックス「八極拳とは則ち陸の船也。基本功則ち小八極、それにより大八極、六大開拳、八大招式を成す」
インデックス「武術は面白いんだよ!」
インデックスは上条当麻の蔵書を貪るように読んでいた。
ここの一方通行はもしかして鍛えてるのかね
あと駒場はオリンピア石像じゃね
あと駒場はオリンピア石像じゃね
上条当麻は走る
上条「~~っ!」
木原数多は言った。
記憶で脳が破裂することはない。
ならば――救える。
上条当麻「おおおおおっ!」
不良「スゲェ!走ってアスファルトが捲れてる!」
上条「インデックス!」
上条当麻はドアを吹き飛ばす。
インデックス「どうしたのかな?」
上条当麻は拳を握る。
上条「今からお前の呪縛を解く」
インデックス「それと拳を握ることは何か関係があるのかな?」
上条「木原博士は言った――」
上条「記憶によって死ぬことはない」
上条「なら――それが俺の右手で殺せる可能性が高い」
上条当麻はじっとインデックスの胸を見る。
上条「いいぜ――」
上条「その幻想をぶち[ピーーー]!」
上条当麻の拳が振るわれる。
それは――正確無比にインデックスの胸骨を殴る。
インデックス「えぎぇっ!」ゴバッ
インデックスの口から血が吹き出る。
それと共に――バキンと何かが壊れる音がした。
上条「インデックス!」
上条当麻はドアを吹き飛ばす。
インデックス「どうしたのかな?」
上条当麻は拳を握る。
上条「今からお前の呪縛を解く」
インデックス「それと拳を握ることは何か関係があるのかな?」
上条「木原博士は言った――」
上条「記憶によって死ぬことはない」
上条「なら――それが俺の右手で殺せる可能性が高い」
上条当麻はじっとインデックスの胸を見る。
上条「いいぜ――」
上条「その幻想をぶち殺す!」
上条当麻の拳が振るわれる。
それは――正確無比にインデックスの胸骨を殴る。
インデックス「えぎぇっ!」ゴバッ
インデックスの口から血が吹き出る。
それと共に――バキンと何かが壊れる音がした。
インデックスの体内を、幻想殺しが駆け巡る。
殴打の一撃と共に、全身を貫くような衝撃は、ともに幻想殺しの効果を運んでいた。
その中で多少、インデックスの胸骨は破壊され、気管――即ち彼女を縛っていた首輪がある部分から血が出、首輪は破壊された。
インデックス「ぐぼっ、かはっ。ヨハ――」
そういった瞬間――
上条「――っ!」ゾクッ
インデクスに何か底知れぬ気配を感じた。
それ故に、上条当麻は走る。
だが――
インデックス「ネの――」
それは遅すぎだ。
インデックス「ペン」
あまりにも遅すぎた。
魔法の発動速度に、筋肉が負けた瞬間だった。
竜王の殺息
それはインデックス最強の攻撃。
放たれる郁恵の魔法を練りこんだ砲撃に、上条当麻は右手を出す。
上条「くっ!」
右掌に、質量をもっているのかと錯覚させるほど重い魔法の一撃が来る。
上条「ぐぅっ!」
奥歯を食いしばる。ミシリ、と歯が音を立てる。
上条「ぐっ!」
筋肉が悲鳴を上げる。
たった一人で竜王の殺息を止める。
上条「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
それは筋肉を鍛えた男が行う、超常の御業だった。
上条「限界を越えたバーベル上げに比べればぁ!」
上条当麻は右手の幻想殺しを竜王の殺息から外し――
上条当麻「この程度、蚊蜻蛉だぁ!」
竜王の殺息を大胸筋で受け止めた。
上条当麻「ぐうっ!」
胸に強烈な圧力。
だが、信じて鍛えぬいた大胸筋はそれを防ぐ。
上条「見せてやる――」
上条当麻は息を吸って、叫ぶ。
大胸筋で受け止めた竜王の殺息は、上条の進撃を止めようとしていた。
だが、上条当麻は諦めない。
上条(意識が飛びそうだ・・・・・・)
しかし、上条当麻は進む。
嘗て、上条当麻は不良達から「幻想殺し」と呼ばれていた。
それは右手の力――が由来ではない。
銃を使っても倒れぬ頑強な肉体。
「勝てるかも」という淡い幻想を[ピーーー]強者の肉体。
それこそが、上条当麻の誇るもうひとつの幻想殺しだった。
上条「インデックス――」
上条当麻は今目の前の少女に自らを重ねる。
弱々しかった――嘗ての自分を。
一方通行が普通に殴り倒される未来が見える…
反射出来たとして木原神拳があるし…
補助機つける理由が変わりそうだな…
反射出来たとして木原神拳があるし…
補助機つける理由が変わりそうだな…
――嘗て、上条当麻は普通の幼児だった。
そう言ったら誤解があるが、少なくとも筋肉の鎧などは纏っていなかった。
ただ、不幸な子供だった。
嫌がらせのように不幸が迫る。
周囲から迫害されること数えきれず。
故に、上条当麻は内気だった。
内気で、弱い子供だった。
ただ、そんな彼にも許せないことがあった。
彼が不幸にあい、疫病神と謗られる度に聞いた、父母の声。
不幸に生んでごめんなさい
それは父母の謝罪だった。
それが、上条当麻には許せなかった。
だから上条当麻は――
上条「はっ!はっ!」
一日一万回、自らの父母に感謝の正拳突きを始めた。
初めは、一日で終わらなかった。
上条「はっ!はっ!」
しかしいつしか――
上条「一万回終わり!」
正拳突きは午前中に終わるようになった。
代わりに、スクワットと腹筋と背筋の時間が増えた。
こうして、学園都市に入る頃には――
上条「じゃあいってくるぜ」
刀夜「いってこい、当麻」
詩織「いってらっしゃい、当麻さん」
身長二米を上回る、闘う肉体を手に入れた。
上条(――過去を思い出すとは・・・・・・)
上条当麻は竜王の殺息を大胸筋で受け止め、歩を進めながら苦笑いする。
上条「俺も丸くなったもんだなぁ!」
その一言と共に、力強く一歩を踏み出す。
純然たる強度の踏み出しは、壁に皹を入れた。
インデックス「――竜王の殺息が無意味と判断」
その時、インデックスの竜王の殺息が止まった。
上条「っ!」
やっとだ――やっとインデックスを救える。
ふざけた奴等の思惑からこの少女を救える。
そう思った。
だから上条当麻は駆け出した。
上条「インデックス!」
彼女の名前を叫び、呪縛を解くための一撃を放とうとした。
放とうとしたのだ。
インデックス「――猛虎硬爬山」
上条「がはっ!」
だが、上条当麻は鳩尾に鋭い一撃――嘗て七日七晩殴りあい、友情を育んだ削板軍覇の一撃に等しい一撃――を刻まれた。
上条「ぐっ!」
口から吐き出された鮮血は、嘗て味わったそれと全く同じ味だった。
インデックス「余所見ですか」
気がつくと、インデックスは上条当麻の懐に潜り込んでいた。
上条「っ!」
慌てて地面を蹴る。
壁を突き破り、外に躍り出る。
インデックス「竜王の殺息、効果なし。此れより異物、上条当麻の排除に最も的確な手段をとります」
インデックスは無機質な声で、そう言った。
上条「完全記憶能力――っ!」
上条当麻は恐怖する。
今の一撃は、間違いなくインデックスという少女が放てる最強の一撃以上だ。
あの一撃は、まるで大男が放つ一撃。
だが、武とは智で補える。
達人と寸分違わず完全な型で放てば、それは少女の柔肌で泰山を砕くことも可能にする。
インデックスは弱い。
上条当麻が一撫ですれば胴体と首が直角となり息絶えるだろう。
だが、完全記憶能力が彼女を化けさせた。
自己の体重を一点に凝縮する繊細にして緻密な体裁きを、彼女は上条当麻が土御門元春から誕生日プレゼントで与えられたDVDから学んだのだ。
インデックス「上条当麻を排除します」
上条「ははっ」
インデックスの無機質な声を聞き、上条当麻は笑う。
それは――歓喜だった。
上条「らっ!」
たわしをインデックスの脚に向かって投げる。
インデックス「ほっ」
最小限の動きでインデックスは避けた。
上条「なるほど」
上条は唇の端を噛む
上条「むん!」
距離を詰め、全力でインデックスを殴り抜く。
インデックスの顔面に拳が刺さるが、インデックスはくるりと一回転して――
インデックス「正拳突き」
完璧な重心移動から放たれる一撃が、上条の腹筋に刺さる。
上条「ぐっ!」
殴られながら、上条当麻は悟る。
これは、消力だと
上条「らぁっ!」
一撃当てれば、幻想殺しが効く
だから上条当麻は一撃を当てることを狙う
しかし当たらない。
完全なり記憶能力は、少女を達人に変える。
上条当麻は、少女を救わねばという焦燥と、戦いの快楽で揺れる。
よくある上条さん無双かと思いきや……
よく練られたギャグSSだ………
よく練られたギャグSSだ………
あれ、レスぶっ飛んで見えない
SS板でNG設定とかしてないんだが…
SS板でNG設定とかしてないんだが…
上条「らぁっ!」
上条当麻は一撃を放つ
インデックス「やっ!」
インデックスはそれを受け流し――
インデックス「むん!」
一撃を放つ
上条「ぐぶっ」
また、血が流れる。
一方的な、戦いだった。
上条当麻は侮っていた。完璧なる型は、実力差など容易に覆す。
上条(不味いな・・・・・・既にインデックスと戦いはじめて三時間・・・・・・)
上条当麻は時間を計算する。
三時間、常人なら打ち合いを続けることなどできない。
だというのに、彼らは打ち合う。
武の逢瀬だ。
純粋な力と完璧な型の、せめぎ合いだった。
上条「――っ!」
どうするか、そう思った瞬間に上条当麻に電撃走る。
上条「インデックス――」
上条当麻はニヤリと笑う。
インデックス「あなたの勝ちはもうありません。諦めたらどうですか?」
勝ち誇るインデックスに――
上条「いいぜ――」
上条「お前が俺に勝てるというなら――まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!」
インデックス「っ!」
上条当麻のそれは、はったりではない、インデックスは確信する。その顔は、まさしく勝利を掴んだ雄の顔。
上条「覇っ!」
そして、上条当麻は地面に足の裏を叩きつける。
震脚――
本来なら踏み込みによって打撃を強化する震脚であるが――
インデックス「何を仰ってるのですか?」
インデックスは上条当麻の言葉がわからなかったが――
直後床に皹が入り、崩れ落ちた。
インデックス「なっ!」
インデックスの体が落ちていく。
だんだんと、アパートが崩れていく。
学生「オイ、アパートガクズレテルゾ」
学生「ツチミカドガイモウトトケンカシタカ?」
学生「ドウセカミジョウガネボケテダイコクバシラクダイタンダロウ?」
学生たちは貴重品を持って逃げる。
上条「いくら完全記憶でも――」
上条当麻の岩のような拳が――インデックスに迫る。
インデックス(消力? いや、死ぬ! 八極拳? 無理!)
インデックスの武は所詮完全記憶による模写。
天地がなければ、無意味。
これぞ、上条当麻の逆転の手段!
上条「歯を食いしばれ」
こうして――
上条「らっ!」
インデックス「ぐぶう」
インデックスは全ての肋骨と鎖骨を骨折し、全治3ヶ月の怪我を代償に鎖から解放された。
上条当麻はそのあとの羽根で記憶を破壊されたが、筋肉が全てを覚えていた。
学園都市の病院
カエル顔の医者「驚いた・・・・・・緻密に絡み合った筋細胞が擬似的なニューロンのようになっている・・・・・・言ってしまえば筋肉が脳になっているようだね」
上条「えっと・・・・・・それはどういうことですか?」
カエル顔の医者「君は脳筋ならぬ筋脳ということだ」
上条「はぁ」
カエル顔の医者(アレイスター・・・・・・君はここまで予見して、上条当麻を学園都市に招いたのかい?)
上条「で、先生。インデックスの様子は?」
カエル顔の医者「ああ、彼女かい? ちょっと肋骨が粉々になったりしてたけど元通りだね。彼女は問題ないさ」
上条「良かった・・・」
上条はほっと胸を撫で下ろした。
上条「じゃあ俺――インデックスのお見舞い行ってきます」
上条当麻はそのまま走って病室に向かう。
カエル顔の医者「あ、しまった・・・君は彼女の所にいくと・・・まぁ、いいか」
カエル顔の医者は何かを諦めたように遠くを見た
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