元スレ京太郎「俺が三年生?」恒子「ねぇねぇ、お姉さんの相方やってみない?」
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351 = 1 :
久「さて、今日も始まったわね」
京太郎「そうだな」
久「というわけでよろしく頼むわ」
京太郎「久ちゃん、俺は思うんだ」
久「なによいきなり」
京太郎「準備で散々頑張ったから自由があってもいいんじゃないかってな」
久「内木くん、捕まえて!」
一太「えっ?」
京太郎「おさらばっ!」ガラッ
久「くっ、逃げられた……!」
一太「あー、これはぼくのせいか?」
久「そんなわけないわよ。七割ぐらいじゃない?」
一太「それ大半だよね!」
「会長どうします? 須賀くんのお茶がないと何人かのモチベーションが……」
「で、でも私たちで先輩捕まえるのはちょっと難しいと思うんですけど……」
久「うーん、なにか餌でも用意しとけばよかったかな」
美穂子「すみません、竹井さんは――」
久「餌、来た!」
美穂子「え?」
352 = 1 :
京太郎「追手は……来ないみたいだな」
京太郎「ふぅ……手伝いだけで学祭潰すのはさすがにな」
京太郎「さて、どこ行こうかなー」
京太郎「まこっちゃんのとこでも冷やかしに行くか、咲とか和のとこに顔出すか……」
「い、いきなり会いに行って迷惑やないかな?」
「せやからここまで来といてなに言うとんねんて」
京太郎「なーんか見覚えある声と後ろ姿」
京太郎「声かけてみるか? でも人違いだったらただのナンパだよな……」
京太郎「今の俺の身の上でそれはちょっと……いや、かなりまずい」
京太郎「とりあえずもうちょっと近づいて確認しよう、そうしよう」
「君たち、なんか予定とかある?」
「えっと……」
「なんやお兄さん、ナンパ?」
「ナンパじゃなくて客引き。うちの店の売上に貢献してくれよー」
353 = 1 :
京太郎「あ、キャッチに捕まった」
京太郎「でもこれではっきりしたな。遊びに来てたのか、あの二人」
京太郎「とりあえず助け出すか」
「ねぇねぇ、行こうよー。いっぱいサービスするからさー」
京太郎「おいこら、いかがわしい店の客引きに聞こえんぞ」
怜「あ、須賀くん」
竜華「え、須賀くん!?」
「あ、あんたがあの伝説の……」
京太郎「伝説?」
「すいませんっした! 先輩の彼女さんたちでしたか」
竜華「か、彼女……」
怜「その言い方やと複数人と付き合うとるみたいやな」
「それはもう――」
京太郎「おいお前、ちょっと顔貸せ」グイッ
354 = 1 :
京太郎「名前は?」
「一年の高久田誠っす。できればもてる秘訣なんかを教えてもらえると……」
京太郎「高久田な。よし、あとで覚えとけ」
誠「マジっすか……」
京太郎「お待たせ。とりあえず移動しようぜ」
竜華「う、うん」
怜「オーケーやで」
誠「早速両手に花……くぅ~、俺もあやかりたい!」
355 = 1 :
怜「久しぶりー」
竜華「うん、インハイのとき以来」
京太郎「遊びに来るなら言えよ。そしたら色々用意したのに」
竜華「そんな、気にせんでもええよ」
怜「そうそう、竜華はもう目的の一つ達したようなもんだしー」
竜華「こ、こらっ」
京太郎「まぁいいや、久ちゃんたちのところは……ほとぼりが冷めるまでダメだな」
竜華「喧嘩でもした?」
京太郎「いや、自由への脱走」
怜「なんや、サボりかいな」
京太郎「ちげーよ、俺はあくまで手伝いだから。散々準備手伝ったんだからもういいんだよ」
怜「とにもかくにも今はフリーなんやな。良かったやん、竜華」ポン
竜華「だ、だからっ」
京太郎「よし、せっかくだし俺が案内しよう。前に案内してもらったしな」
356 = 1 :
まこ「で、うちに来たと」
京太郎「グッドなアイディアだろ?」
まこ「まぁ、構わんがの」
怜「竜華、このチャイナドレス着てみーひん?」
竜華「ちょっとこれはスリットが深すぎるような……」
怜「そこがええんやん。すぐに太ももすりすりーってできるで」スリスリ
竜華「ちょっ、くすぐったいっ」
京太郎「……いいなー」
まこ「こら、本音本音」
京太郎「おっと」
まこ「それにしてもあの二人、たしか千里山の」
京太郎「遊びに来たらしくてさ。せっかくだし案内してる」
まこ「まーたあんたは他校の女子に粉かけて」
京太郎「かけてないかけてない」
357 = 1 :
怜「店員さーん、注文ええかな」
まこ「はいはい、なんでしょうか」
竜華「ふぅ……」
京太郎「お疲れだな」
竜華「あはは、怜に振り回されてる気がするわぁ」
京太郎「それで今日はこっちにか」
竜華「まぁ、それだけやないけどね」
京太郎「なんでもいいよ。ついででも会いに来てくれたんだったら嬉しいしさ」
竜華「え……う、嬉しかった?」
京太郎「メールとか電話もいいけど、やっぱり顔合わせたいじゃん」
竜華「うん、うちもそう思う」
358 = 1 :
怜「お二人さんは何頼む?」
竜華「えっと……」
京太郎「あー、俺は……」
美穂子「京太郎さん?」
京太郎「あれ、みほっちゃん?」
怜「……ふむ」
竜華「……」
竜華(みほっちゃん?)
竜華(たしか風越の福路美穂子……いかにも仲良さげやん)
京太郎「来てたのか。今日は久ちゃんに?」
美穂子「はい、それと京太郎さんにも……」
京太郎「そ、そっか」
359 = 1 :
怜(……あかんなぁ、これ)
怜(むこうが意識しとるのは見え見え、しかも須賀くんの方もちょっと……)
怜(まさかの強敵出現やん……どないしよ)
美穂子「あの、もしよかったらなんですけど……」
「須賀先輩、発見しました!」
「捕まえろ!」
京太郎「げっ」
美穂子「あら?」
京太郎「あのさ、もしかして久ちゃんと話した?」
美穂子「はい、京太郎さんを探してるなら人を貸すって……私は遠慮したんですけど」
京太郎「くそっ、そういうことか!」
360 = 1 :
京太郎(俺がみほっちゃんに会えば油断することを見越して……!)
京太郎「悪い、また今度な!」ダッ
「逃がすなっ!」
美穂子「あっ」
竜華「……」
怜「竜華、行ったれ!」
竜華「え、怜?」
怜「いいからはよっ」ゲシッ
竜華「わっ……っとと」
怜「うちはこの店でダラダラしとるから気にせんでなー」
竜華「……うん、ありがと」
361 = 1 :
竜華「はぁ、はぁ……追って来てない?」
京太郎「そうだな……てか、一緒になって逃げることなかったのに」
竜華「もう、案内してくれるって言ったやん」
京太郎「まぁ、そうだけどさ。園城寺、置いてきちゃったな」
竜華「うん……ちょっと心配かな」
京太郎「しかし、マークされてそうだから戻るのは危険か」
京太郎(まこっちゃんがいるから大丈夫だろうけどさ)
竜華「……」
京太郎「やっぱ戻るか?」
竜華「ううん……怜の好意に甘える」
京太郎「好意?」
竜華「な、なんでもない……行こ」ギュッ
京太郎「あ、ああ」
362 = 1 :
京太郎「ここならいいんじゃないか? 屋上」
竜華「休憩スペースと……ステージ?」
京太郎「なんかライブとかやるらしいな」
竜華「へぇ、演劇とかは?」
京太郎「うっ、頭が……」
竜華「え、大丈夫?」
京太郎「ただの黒歴史だから気にしないでくれ……いや、本当に」
竜華「そう?」
京太郎(まさかここで公演したりはしないよな?)
京太郎(あの脚本家が諦めたとは思えないんだよなぁ)
京太郎「まぁ、ちょっと休憩しようぜ。飲み物買ってくるよ。なにがいい?」
竜華「あ、それならうちも一緒に行く」
京太郎「わかった」
竜華「……」
363 = 1 :
怜『竜華のふとももはもちろん、胸も武器になるんやで?』
竜華『いきなりどしたん?』
怜『たとえばやけど、こうやってムギュって押し付けたら大抵はイチコロやねん』
竜華(前もしたことがあるって言うても、足痺れてたからやし)
竜華(でも、男の人は喜ぶって怜も……)
竜華「――えいっ」ムギュッ
京太郎「……清水谷?」
竜華「な、なぁに?」
京太郎「えっと、また足痺れたのか?」
竜華「そ、それは……ちょっと疲れたというか」
京太郎「なら休んでた方がいいと思うけど」
竜華「とにかく行こか。ほら、ジュースなくなるでっ」
京太郎「そ、そうか……」
竜華(うちの意気地なしぃ!)
364 = 1 :
竜華「……はぁ」
京太郎「幸せゲット」
竜華「ふふ、怜と同じこと言っとる」
京太郎「ネタ被りかよ……地味にショックだ」
竜華「そない気になるん?」
京太郎「それよりそっちのため息だ。退屈させてるのかって思っちゃっただろ」
竜華「あ……そ、そんなことない!」
京太郎「なら悩み事とか……そうだな、恋愛に関してとか?」
竜華「――っ」ギクッ
京太郎「なんてな。そんなことまでわかったらエスパーだよ、俺」
竜華「あ、あはは……」
京太郎「ま、話したくなったら話してくれよ。聞くだけなら俺でもできるからな」
竜華「じゃあ――」
365 = 1 :
唐突にコンマ判定
高ければ高いほどいい感じです
直下
366 :
あ
367 = 1 :
コンマ81以上 竜華、結構勇気出す
竜華「す、須賀くんて、好きな娘はおらへんの?」
京太郎「好きな娘……」
竜華「も、もしだれもおらんかったら、その――」
「その機材、こっちに運んでー!」
竜華「あ、なんか始まるみたいやな」
京太郎「ふむ、あれは……げっ」
「彼を主役に迎えられなかったのは残念だったけど……気合入れていくわよ!」
竜華「あのセット……演劇」
京太郎「あわわわ……やばいってこれ」
竜華「え、どしたん?」
京太郎「俺の天敵の登場だ……」
368 = 1 :
京太郎(屋上のドアから逃げようとしたら確実に見つかる)
京太郎(かといってステージの方からは屋上のどこにでも目が届く)
京太郎(どうする……いや、待てよ?)
京太郎「こっちだ!」グイッ
竜華「ど、どこ行くん?」
京太郎「あそこ、登るぞ」
369 = 1 :
すまぬ、猛烈に眠いので寝落ちする前に落ちます……
376 :
スレタイどおりこーこちゃんとか出して欲しい
377 = 1 :
福与アナが出るかどうかは安価とコンマしだい……
他にも出る可能性があるとしたらすこやんか他のプロ、アナウンサーが選ばれた場合ですかね
こっちの方は絶対とは言い切れませんけど
それじゃ、もうちょっとしたら昨日の続きから始めます
378 = 366 :
待ってる
379 = 1 :
そんじゃあ、始めます
380 = 1 :
京太郎「ん、ここなら大丈夫そうだな」
竜華「たしかにここならむこうから見えへんな」
京太郎「貯水槽がこんなところで役に立つなんて……」
竜華「でもここって普通に立ち入り禁止やない?」
京太郎「非常事態だからいいんだ。悪いけどしばらく待機な」
竜華「ううん、ここも案外悪うないし」
竜華(他の誰もいない二人きりなとことか)
京太郎「ひやひやしたぜ……ふぅ」
竜華「ふふ、幸せもらい」
京太郎「あ、パクんな」
竜華「怜とネタ被りやん」
京太郎「ぐふっ」
381 = 1 :
竜華「じゃあ……はい、どうぞ」ポンポン
京太郎「えっと……膝枕?」
竜華「幸せもろたから、そのお返しってことで。他にすることもあらへんしな」
京太郎「……だな、じゃあ失礼して」
竜華「んっ……」
京太郎「やっぱいいな、これ」
竜華「そう?」
京太郎「園城寺がご執心なのもなんとなくわかる」
竜華「怜はなぁ……怠けとるだけだったりして」
京太郎「はは、そうかもな」
竜華「……」
京太郎「……」
382 = 1 :
竜華「ため息で幸せが逃げて、それをもらえば幸せが増える」
竜華「なら、もし……もしやけどね? キスしたらどないなるんかなーって」
京太郎「……清水谷、なんか発想がエロい」
竜華「え!?」
京太郎「だってそれ、ため息通り越して唾液の交換だろ。うん、エロい」
竜華「ちっ、ちがうからっ」カァァ
京太郎「一瞬だけ誘われてるかと思ったぞ、マジで」
竜華「それは、なんというか……」モジモジ
京太郎(え、なにその反応)
京太郎(これじゃまるで――)
383 = 1 :
竜華「もっかい聞くけど、須賀くんて好きな娘……恋人、おらへんの?」
京太郎「恋人ならいない、てかいたこともないけど――」
竜華「ならその……うちじゃダメ?」
京太郎「ちょっと待て、いきなりすぎて戸惑うから待ってくれ!」ガバッ
竜華「わっ」
京太郎「それはつまりあれか、俺のことが……」
竜華「うん……好き」
京太郎「マジか……」
竜華「やっぱ迷惑やった? それとも他に気になる子が……」
京太郎「ごめん、正直言うといっぱいいる」
竜華「むぅ、浮気者やん」
京太郎「それに関しては返す言葉もないけどさ……」
竜華「でも……んっ――」
竜華「これでうちのことも見てくれる?」
384 = 1 :
京太郎「……やりすぎだ」ギュッ
竜華「あんっ」
京太郎「そこまでされると抑え、きかなくなるだろ」
竜華「ふふ、怜が言ってたとおり。押せばいけるって……ね、もっかいキスせぇへん?」
京太郎「清水谷……」
竜華「ダメ、竜華って呼んで」
京太郎「りゅう、か……」
「そこでなにをしている!」
京太郎「――っ」ビクッ
竜華「――っ」ビクッ
385 = 1 :
「もう逃がさないぞ、覚悟しろ!」
「くっ、見つかったか……!」
京太郎「びっくりした……劇のセリフか」
竜華「あ、あぁ……」カァァ
京太郎「……大丈夫か?」
竜華「う、うちなにしとったんやろ……」
京太郎「あー、正気に戻ったみたいな?」
竜華「あれじゃ痴女やん……ごめん」
京太郎「まぁ、忘れた方がいいなら忘れとくけど」
京太郎(俺も思いっきり流されそうになったしな)
京太郎(いや、ホント危なかった)
竜華「……でも、嘘は言うとらんというか……」モジモジ
京太郎「そっか、わかったよ……なんつーか、ありがとう」
386 :
京太郎は簡単に流されるからなー
387 = 1 :
京太郎「お、もうすぐ演劇の方は終わりそうだな」
竜華「戻る?」
京太郎「時間も経ったし、もう大丈夫かもな」
竜華「怜、大丈夫かな?」
京太郎「俺の後輩を信じろ」
竜華「うん、そやな」
京太郎「ところでどうだった?」
竜華「なんの話?」
京太郎「キスしたらどうなるかって言ってたろ」
竜華「あ……あ、アホっ」カァァ
388 = 1 :
怜「うぅーん、これもなかなか……」スリスリ
美穂子「あ、あの、そろそろ開放してくれると……」
怜「ごほっ、ごほっ……」
美穂子「だ、大丈夫ですか?」
怜「すいません、こうしてると楽なんやけど、やっぱ迷惑ですよね……ごほっ」
美穂子「……わかりました、それであなたが楽になるなら」
まこ「どうみても演技……風越の元主将はどこまでお人好しなんじゃ……」
怜「竜華は不動の一位やけど、福路さんのも悪うないで」
美穂子「えっと、ありがとうございます?」
まこ「やれやれ、この茶番はいつまで続くんだかの」
389 = 1 :
というわけで終了
安価取りたいけど人いますかね?
392 = 386 :
はいよー
393 :
はい
394 = 334 :
いますぞー
397 = 375 :
はい
398 :
はい
399 :
いる
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