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    元スレ京太郎「俺が三年生?」恒子「ねぇねぇ、お姉さんの相方やってみない?」

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    951 = 1 :



    小蒔「みかんが……みかんがありません!」


    「みかんが……」

    初美「そんなバカな……」

    「これは……誰かが取ってくるしか」

    小蒔「寒いので出たくないです……」

    初美「正面に同じく」

    「私はさっきお菓子の補充したし……」

    「お茶のおかわり用意したのは私ね」

    初美「むむっ、よく見ると霞ちゃん、一番みかんの皮が多いような」

    「……そうかしら?」

    小蒔「巴ちゃんもお菓子の袋が多いような……」

    「ごめんなさい、ちょっと食べすぎちゃったかも」

    952 = 1 :



    初美「こうなったらもう、勝負して決めるしかないのですよ!」


    「勝負? じゃんけんとか?」

    初美「私たちは一応麻雀部なのですよ?」

    「ふんふむ……おもしろそうね」

    小蒔「つまり、ラス引いた人がみかんを?」

    初美「それにお菓子とお茶の用意も加えちゃいましょう」

    「三つもやるとなれば、それなりの時間コタツから離れなきゃいけませんね」

    「負けられないわ……」

    小蒔「頑張ります!」


    「じゃあ、私は自動卓から麻雀牌を」スクッ

    初美「なら私はマットを持ってくるのですよ」スクッ

    「私は……コタツの上を片付けますね」スクッ

    953 :

    本末転倒だww

    954 = 1 :



    「……」

    初美「……」

    「……」


    「「「寒いっ!」」」


    「そ、想像以上だわ……」ゴソゴソ

    初美「かくも現実は厳しいのですよー」ゴソゴソ

    「お、温度差で……」ゴソゴソ


    小蒔「もうじゃんけんで決めちゃいましょうか」


    955 :

    出てるじゃねぇ~かw

    956 = 1 :




    小蒔「はふぅ……もう抜けられません」

    初美「さっき同じことを聞いた気がしますねー」

    小蒔「今度は眠くなってきました……」ウトウト

    「そういえばはるる、明日帰り遅くなるって言ってたね」

    「よっぽど戒能さんと会えて嬉しかったのかしら?」

    「それについてなんですけど……」

    「なに?」

    初美「問題ありですか?」

    「ちょっと二人とも、耳貸してもらってもいいですか?」

    957 = 1 :



    初美(で、なんなのですか?)

    (戒能さんの仕事先について行ったみたいで)

    (迷惑かけてなければいいけれど……)

    (問題はそれだけじゃなくて)

    初美(というかそれだけだったらたいした問題じゃないのですよ)

    (行き先が……その、長野みたいで)

    (長野? ……まさか)

    (そのまさかだと思うんです)

    初美(ふむふむ……つまり抜け駆けですねー)

    (これ、姫様には言わない方がいいですよね?)

    (そうね……記憶が戻ったとはいえ、不必要に揺さぶるのはどうかと思うし)

    初美(了解なのですよ)

    (あと、春ちゃんにはちょっとお話を聞かないとね)

    初美(こわっ)


    小蒔「zzz……京太郎さまぁ」


    958 = 1 :




    京太郎「ふわぁ……」

    京太郎「朝……というより昼か」

    京太郎「寝すぎたかな……でも、久しぶりにゆっくり寝た気がするな」

    京太郎「最近はなぜか土日が忙しいからなぁ」

    京太郎「ま、今日は何もないしのんびり――」


    「おはよう」ガチャッ


    京太郎「……」

    「どうしたの?」

    京太郎「……」

    「私に会えて嬉しいとか?」

    京太郎「……いや、思いっきり自分でフラグ立ててたことに今更ながら気づいた」

    「?」

    京太郎「とりあえず着替えるから出てってくれ」

    「見学希望」

    京太郎「見学希望ってな……まぁ、減るもんじゃないしいいけど」


    959 = 1 :




    良子「グッモーニン、には少し遅すぎますね」

    京太郎「戒能さん? どうしてまた」

    良子「セルフィッシュな従姉妹の付き合いですよ」

    京太郎「従姉妹……もしかしてこいつの?」

    良子「イグザクトリィ」


    「……すごかった」カァァ


    良子「ところで、春になにかしましたか?」

    京太郎「のーうぇい、むしろされました」

    良子「ふむ……まあ、それは置いときましょう」

    京太郎「うちの親、どこいったか知りません?」

    良子「出かけましたよ」

    京太郎「……そうだった、そういえばそんなこと言ってたな」

    960 = 1 :



    京太郎(というか一声かけてってくれればいいのに)

    京太郎(……腹減った)グゥ


    「お腹すいたの?」

    京太郎「ご飯とか残ってないかな……」ガチャッ


    『女の子の手料理って最高じゃない? きゃっ♪』


    京太郎「……」グシャッ

    「炊飯器に何かあった?」

    京太郎「いや、なにもなかった……なにも」


    京太郎(きゃっ、じゃねーよ。あのアラフォーめ)


    「……」

    京太郎「そういやお前、今日はあれ食べてないな」

    「こ、黒糖は……」プルプル

    京太郎「え、なんかあったのかよ」

    「黒糖は、あの悪魔に……!」グスッ

    良子「だれがデビルですか」


    961 = 1 :




    京太郎「まあ。動かずに食べてりゃそうなるよな」

    「言わないでって言ったのに……」ムスッ

    良子「人をデビル呼ばわりしておいて何を言いますか」


    京太郎(照ちゃんにもお菓子をひかえさせようとしたことがあったっけ)

    京太郎(……ものすごい徒労だったけど)


    京太郎「でもまぁ、お前が黒糖食ってる姿が見られないのも寂しいしな」

    「……ぁう、不意打ち」

    良子「……ふむ」

    京太郎「そういうことなら俺も協力しよう」

    「一緒に黒糖を取り返して――」


    京太郎「とりあえずちょっと走ってみるか?」


    「……」

    良子「ナイスアイディアです」

    京太郎「なんにしてもまずは飯だな。俺が動けない」

    「……もうどうにでもなーれ」


    962 = 1 :




    京太郎「さて、なに作ろうかな」

    良子「作る? 買ってくるのではないのですか?」

    京太郎「材料あるし、わざわざ買いに行くのも面倒ですし」

    良子「なるほど……ハイスクールボーイに対して少々偏見があったようです」

    京太郎「戒能さんはなんでもできそうですよね。まぁ、勝手なイメージなんですけど」

    良子「それは……」


    「姉さんは料理ができない」


    良子「春?」

    「これは事実。黒糖の恨みなんてこもってない」プイッ

    良子「……たしかにあまりクッキングはしませんが、それは忙しいだけでできないというわけでは……」

    「口では何とでも言えるよね」

    良子「……」ピキッ

    963 = 1 :



    京太郎(なんか妙な流れになってきた……)

    京太郎(でもこういうとこで口出すと、確実に飛び火するんだよなぁ)


    良子「いいでしょう、私のスキルを見せてあげましょう……!」

    「できるの?」

    良子「ちょうどいいタイミングです。クッキングバトルといきましょうか」

    「わかった。なら審査員は私が」

    京太郎「えっ、俺も作る側なのかよ。おかしくない?」

    良子「決まりですね……負けませんよ?」


    京太郎(口出さなくても飛び火した……!)


    964 = 1 :

    コンマ判定 料理勝負の結果


    1-25 戒能プロ、惨敗
    26-50 戒能プロ、敗北
    51-75 戒能プロ、惜敗
    76-00 戒能プロ、引き分け

    ゾロ目 戒能プロ、勝利


    直下

    965 :

    966 :

    はい

    967 :

    968 = 1 :

    コンマ61 戒能プロ、惜敗



    京太郎「おし、できた」

    良子「フィニッシュ、出来上がりです」


    「うん、どっちも見た目と匂いは合格」

    京太郎「お前の上から目線は気になるけど、早く食ったらどうだ? ってか俺が食いたいわ」

    良子「春、まずは私のディッシュから」

    「いただきます」パクッ


    (……思った以上に美味しい)

    (悔しいけど、このパスタに限っては多分私と同じくらい)

    (姉さんめ、いつの間にこんなに腕を……)


    良子(今日のパスタは……まさにミラクルと言ってもいい)

    良子(一年に……いえ、数年に一度の出来。それが負けるはずありませんね)フフン

    969 = 1 :



    「じゃあ、今度はこっちを……」パクッ

    「……」モグモグ


    (この出来は姉さんのパスタと同じくらい……でも)

    (なんだか、気になる味が……)


    「……もしかして黒糖?」

    京太郎「当たり、肉のタレに使ってみた」

    「こっちの勝ち」

    良子「なっ、まさか好物で攻めてくるなんて……!」

    京太郎「まあ、料理に使う分なら大丈夫ですよね?」

    良子「くっ、私は思いつきもしなかったというのに……」


    良子「……いいでしょう、負けを認めます」


    970 = 1 :




    良子「では、夕方に迎えに来るのでそれまで春をおねがいします……」


    京太郎「……なんか目に見えて落ち込んでたな」

    「意地はるから」

    京太郎「お前が挑発したせいだろ」コツン

    「黒糖の恨みは深い」

    京太郎「やっぱりそれじゃねえか」

    「でも、邪魔者はいなくなったから――」


    京太郎「よし、走りに行くか」


    「……」

    京太郎「そんな顔すんな。俺がばっちり付き合ってやるから」

    「……あとでご褒美くれるなら」


    971 = 1 :




    「このジャージ……」

    京太郎「シューズも母さんのだけど、きついか?」

    「ううん……あ、胸はちょっときついかも」

    京太郎「そ、そうか……」

    「たしかめてみる?」

    京太郎「たしかめねーよ」

    「残念」

    京太郎「てか年上をからかおうとするんじゃない」

    「私の復讐はまだ終わってないから」

    京太郎「まだ覚えてたのか……」


    京太郎(となると、さっき言ってたご褒美の意図も見えてくるな……)

    京太郎(いっそ、そんなことも考えられないくらい疲れさせてみるか?)


    京太郎「そろそろ出るぞー」

    「んしょ……準備完了」


    972 = 1 :




    京太郎「よし、ここらで休憩にするか」


    「も、もうダメ……」ヨロヨロ

    京太郎「思ったよりへばらなかったな」

    「明日は、きっと、全身筋肉痛……」

    京太郎「今夜は気持ちよく眠れるんじゃないか?」

    「この、鬼畜……!」

    京太郎「まぁ、しゃべれるだけの元気があれば十分だな」

    「うぅ……黒糖が足りない……」

    京太郎「はいはい、飲み物買ってくるからちょっと待ってろよ」


    973 = 1 :




    京太郎「おーい、生きてるかー?」

    「死んでる……死因は黒糖分欠乏症」

    京太郎「休んで回復したみたいだな。ほら、飲め」

    「……なんか手慣れてる」

    京太郎「昔はお菓子ばっか食ってる奴の相手してたし、最近まではタコス娘の相手だからな」

    「そうやって手篭めにしてきたの?」

    京太郎「そうそう……ってちげーわ」

    「私もするの?」

    京太郎「飲み物取り上げるぞこの野郎」

    「……いただきます」


    京太郎「ところで、お前にはいいものを用意してるんだよな」

    「いいもの?」

    京太郎「やる気を出させる上で重要なのはモチベーションだからな」ゴソゴソ

    974 = 1 :



    京太郎「これ、ついでに買ってきたんだけど――」


    「こ、黒糖っ」ガバッ

    京太郎「おっと」ヒョイ

    「なんで避けるの!?」

    京太郎「そりゃ避けるだろ。大体これは帰ってからだ」

    「うぅ……じゃあご褒美の先払いは?」

    京太郎「いや、ダメだろ」

    「本当にダメ?」

    京太郎「ダメだ」

    「本当の本当にダメ?」

    京太郎「ダメ」

    「ほ、本当の本当の本当に?」ウルウル

    京太郎「……」


    京太郎「わかったよ……ただし、量は俺が決めるからな」

    「やった」パァァ


    975 = 1 :




    「あーん」

    京太郎「……いや待て、これはおかしいだろ」

    「早く食べさせて。口開けてると疲れるから」

    京太郎「自分で食べなさい」

    「そうしたら多分一瞬でなくなっちゃう。ほら、早くして」

    京太郎「なんか納得いかないが……」スッ

    「あむっ……」パクッ


    「~~っ、幸せ……」フニャッ


    京太郎「……」


    京太郎(うまそうに食うなぁ)


    「次、早く」ソワソワ

    京太郎「わかったわかった」


    976 = 1 :




    京太郎「終わり、終わりだ終わり」

    「えっ」

    京太郎「これ以上はまた後でだな」


    京太郎(ついつい予定より多く食わせちゃったしな)

    京太郎(こいつがあんなに美味しそうに食べるもんだから……)


    「……ケチ」

    京太郎「ケチで結構。もう少ししたら行くぞ」

    「……」ジー

    京太郎「聞いてんのか?」

    「……あむっ」パクッ

    京太郎「はぁ!?」

    「んっ……」ピチャピチャ

    京太郎「ちょっ、お前なにしてんの!?」スポッ

    「ああっ」


    京太郎「お前はあれか、いきなり人の指を舐める変態なのか?」

    「……指に黒糖が残ってたから」

    京太郎「ああ、変態じゃなくてジャンキーか……」


    977 = 1 :




    「はぁ、はぁ……やっと、帰ってきた……」

    京太郎「お疲れ、頑張ったな」

    「それよりも、黒糖、早くっ……」

    京太郎「もはや執念だな……」



    「生き返る……」ポリポリ

    京太郎「今日ほどじゃなくても少しは動いとけ。歩くだけでもいいから」

    「ん」ポリポリ

    京太郎「見事に生返事……まったく」


    「……はい」

    京太郎「くれるのか?」

    「今日はお世話になったから」

    京太郎「そうか……ま、そういうことなら素直に受け取っておくよ」スッ

    「ダメ」ヒョイ

    京太郎「いや、くれるんじゃないのか?」

    「私が食べさせる」

    京太郎「またそれか」

    「今は誰も見てないし」

    京太郎「そういう問題じゃないんだけど……」

    「……ダメ?」

    京太郎「……」

    978 = 1 :

    唐突にコンマ判定

    高ければ高いほどいい感じです


    直下

    979 = 967 :

    980 :

    はい

    981 = 1 :

    コンマ41以上 了承されるも口移しならず


    京太郎「わかった。たしかに今は誰もいないしな」

    「……まさかいいって言われるとは思わなかった」

    京太郎「ならやめとくか?」

    「ううん、やる」


    「口、開けて?」スッ


    京太郎「んっ」パクッ


    (本当に食べてくれた……)

    (嬉しい……嬉しいな)


    「じゃあ次は口で――」

    京太郎「アホ、調子に乗んな」コツン

    「あうっ」


    982 = 1 :




    良子「では、私たちはこれで」

    京太郎「気をつけて。お前も戒能さんに迷惑かけんなよ」

    「私には黒糖を与えておけば基本安全」

    良子「それを自分で言いますか」


    良子「しかし……今日のことは忘れません。あなたも覚えておいてください」


    京太郎「えっと……は、い?」

    良子「次に会うときはリベンジを果たします、必ず」

    「……」

    良子「それでは、ご両親によろしく伝えておいてください」

    「さよなら」


    京太郎「リベンジって……まさか料理のことか?」

    京太郎「……従姉妹だからなんか似たようなとこにこだわるってことなのか」

    京太郎「まあ、綺麗な年上の女の人とお近づきになれると考えれば……」

    京太郎「って、こんなこと言ってたらだれかにぶっ殺されそうだな」


    984 = 1 :




    「……姉さん」

    良子「なんですか?」

    「あんまりあの人に深入りしちゃ、ダメ」

    良子「姫様やあなたの気持ちはわかっているつもりですよ。私も麻雀生命を捨てようとは思いませんしね」

    「……ならいいんだけど」


    (あの人が姫様を選ぶなら、私は傍にいられる)

    (でも、それが他の人なら……)

    (やめた、考えないようにする)


    「……姫様とは、キスしたんだよね」ボソッ


    (私も同じ……ううん、もっとそれ以上……)

    (でもそれだと姫様に悪いし……)


    良子「何か言いましたか?」

    「黒糖が食べたい」

    良子「それは向こうに着いてからですね」


    (けど、やっぱり――)


    「もっと、欲しいかも」



    985 = 1 :

    というわけで終了

    次スレタイをコンマで決めます

    1-16 淡
    17-32 衣
    33-48 竜華
    49-64 エイスリン
    65-80 哩
    81-00 春


    直下

    986 = 980 :

    はい

    987 = 965 :

    988 :

    990 = 1 :

    次スレ見参

    京太郎「俺が三年生?」エイスリン「ツキ、キレイ……」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1468777208/

    安価とかは向こうでやります
    こっちは埋めちゃってください
    1000についてはいつも通りってことで

    993 :

    1000なら松実姉妹丼

    995 = 966 :

    乙梅

    996 = 992 :

    1000なら、照の帰省

    997 = 988 :

    埋め


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