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    元スレ女教師「君を私の物にする為ならどんなことだってやるよ」

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    101 = 93 :

    ーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーー

    ガラガラ

    「…」

    「あ、先生こんにちは…」

    「今日も残っていてくれたんですね」

    「すいません…いつも…」

    「いえ、大丈夫ですよ。なんでも聞いてください」

    「ありがとうございます、助かります」ニコッ

    「…」

    102 = 93 :

    「ここはこの公式を使って…」

    「あ、なるほど…」

    「…」

    「ん、どうかしました?」

    「いえ…別に…なんでもないです…」

    「そ、そうですか……」

    「…」

    「…君は…私と一緒にいて……その…嫌ではないのですか…?」

    「え?」

    「私みたいに…無表情で…愛想もない…その上みんなに嫌われてる…」

    「…」

    「そんな私と一緒にいて…君は……本当にいいのですか?」

    「もし無理に残ってるのでしたら素直に言ってくださいね…私の代わりに別の先生が教えてくれるよう頼みますから」

    「…僕は別に嫌じゃないですよ」

    「……え…」

    「う~ん…確かに先生の授業は嫌だって言ってる人も…まあ中にはいますね…」

    「…中には、ではなく…全員ですよ…誰も私の授業なんて聞いてもいない…」


    103 = 93 :

    「…」

    「…」

    「…あ、ちなみに僕は数学の先生が少し苦手ですね…」


    「…数学の…?」

    「これ言ったの内緒ですよ?」

    「…でもあの先生の授業は面白いと、他の生徒からは人気のはずですが…」

    「そうですね…確かに面白いんですけど…う~ん…なんて言えばいいのかな…」

    「なんだかあの先生…全然楽しそうじゃないんですよ」

    「…顔だけが笑ってる…本当は笑いたくないのに無理に笑顔を作ってる感じ…」

    「…」

    「ま、まあわからないですけどね!これは僕の個人的な意見なので…」



    104 = 93 :

    「…私は…」

    「?」

    「私のことはどういう風に見えていますか?」

    「…」

    「…っ…ば、馬鹿なことを聞いてしまいました…すいません…今のはなかったことに…」

    「先生は…いつも楽しそうに授業していますよね」

    「…」

    「顔にはあまり出てないけど…なんだかいつも楽しそう…」

    「きっと人に何かを教えるのが…好きなんだろうなって…そんな感じがします…」

    「…」

    「それに先生、…他の生徒に話かけられた時…本当は嬉しいんじゃないかなって…」

    「…みんなは邪険にされてると思ってるらしいですけど…僕にはなんだか違って見えてますね」

    「…」

    「どうしていいかわからないんですよ」

    「…」

    105 = 93 :

    「どう接するのか正解なのか…どうしてもわからないんです…」

    「正解とか…そういうのはないと思いますよ?」

    「…」

    「あはは…ごめんなさい…偉そうなこと言っちゃって…」

    「……私は…その…どうすれば……いいのでしょうか…どうすれば……」

    「…」

    「それはちょっとわからないですけど……でも…僕は…」




    「先生の授業……好きですよ」

    「っ……」

    「む、むむ無駄話が過ぎましたね…今日はもうこの辺りにしておきましょう」

    「あ、はい…わかりました…今日もありがとうございました」

    「…い、いえ…こちらこそありがとうございました…」

    「…」

    「明日も…よければ一緒に勉強しましょう……き、君さえ……よければですが……」

    「はい、明日もお願いします…まだわからないところ多いので、色々教えてください」

    「…ふふっ…もちろんです…わかるようになるまで何度でも教えてあげますからね…」



    「だって君は…私の生徒ですから…」

    106 = 93 :

    ものすっごいツンデレなんだよ
    おやすみまた夜にくらいに

    107 :

    いい

    108 :

    不器用なだけで良い人じゃないか

    109 :

    これ妹が本格的にやばいだけか

    110 :

    >>108
    そこからが問題なんで…

    111 :

    いい人と思いかけたけどスレタイを見て踏みとどまった

    112 :

    虐待シリーズの人?

    113 :

    ーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーー
    ーーーーー

    「…」

    「私は君に救われました……あの何気ない一言がどれ程嬉しかったことか…」

    「…私…あの時決めたんです…他に何と思われようとも…どんなに嫌われても……」

    「ただ……君だけが、私のことを理解し…認めてくれさえすれば……それでいいと…」

    「これからは君だけのために生きていこうって……そう決意しました…」

    「…」

    「申し訳ないですが男くん、もう諦めてくださいね……私は君のためだったらどんなことだってしますから…」

    「君を私の物にする為なら…どんなことだって……」

    「…」

    「私の言ってる意味……わかりますよね?」ニコッ

    男 ゾクッ

    「ふふっ……よかったです…わかってくれたみたいで…」

    「…」

    「さ、次の質問ですが…


    ドンドンッ!!

    「ちょっと!!なに鍵閉めてるんですか!!!!?」

    「兄さん!!いるんでしょ!?早く開けなさい!!」ドンドン

    「…チッ」

    「…」

    「…邪魔が入ってしまいましたね」

    「…」

    「この続きはまた今度にしましょう」

    「大丈夫…時間はたっぷりあります……これから…君は一生私と一緒にいることのなるんですから…」

    114 = 113 :

    「早く開けろって言ってるでしょ!!兄さん私の言うことが聞けないの!!」ドンドン

    ガチャ

    「…どうかしましたか?」

    「っ…どうかしたかじゃないでしょ!なんで鍵閉める必要があるんですか!!」

    「…?」

    「何をそんなに怒っているのですか?私はただ彼と大事な話が合ったので…」

    「少しの間二人きりにさせてもらっただけですよ?」

    「…大事な話って一体なんの話ですか?」

    「私と彼についてのことですので…あなたには関係のないことですよ?」

    「…」

    「兄さん?」

    「…な、なに…?」

    「この女と何の話をしていたんですか?」

    「ですから…あなたには関係のない話です」

    「うるさい!お前には聞いてない!!私は兄さんに聞いているんです!!」

    「…」

    「兄さん!何か私に言えない話でもしてたんですか!?答えてください!!」

    「…っ…」

    「このくずが…早く答えろって言ってるでしょ!!」

    「…い、いや…あの…」ビクビク

    「私の言うことが聞けないの!?いい加減にしないとまたひどい目n」

    バチンッ

    「う…っ…」

    「いい加減にするのはあなたの方ですよ?彼が脅えているでしょ?」



    115 = 113 :

    「いたっ……な、何すんの…あんた…」

    「あなたが私の男くんを脅えさせるようなことをするからです」

    「は、はぁ!?な、何馬鹿なこと言ってるんですか!?」

    「私が何かおかしいことでも言いましたか?」

    「…あ、あははは…馬鹿だ…この人絶対頭おかしい人だ…」

    「だから…何がおかしいのでしょうか?」

    「くっ…」

    「…い、いいですか?兄さんはあなたのものなんかじゃないです、私の物なんです」

    「ずーっと…ずーーーっと前から兄さんは私の物に…私だけのものなんです!!」

    「…」

    「今はもう私の物ですけどね」

    116 :

    「ち、違うって言ってるでしょ!!」

    「私はもう彼なしでは生きていけません」

    「じゃあ勝手に死になさいよ!!今すぐ[ピーーー]!早く[ピーーー]よこのくそ野郎が!!」

    「おや…ずいぶんと口が悪いんですね…」

    「大体何であんたみたいな人に私の兄さんを取られないといけないわけ!?」

    「ですから…あなたのではないとさっきも言ったではありませんか…」

    「う、うるさい!!うるさいうるさい!!兄さんは私の物なんだ!!お前なんかに絶対渡さない!!」

    「別にあなたの許可はいらないとおもうのですけど…」

    「兄さんは私の所有物なんだよ!!お前が勝手にどうこうして良い物じゃない!!」

    「…はぁ~…」

    「面倒くさい人ですね…」

    「私と兄さんは今までの上手くやってきたんだ…それをあんたが横から出てきて勝手に…」

    「黙れクソガキ」ギロッ

    「…!!…っぅ…」ビクッ

    「…」

    「失礼…子供相手についムキになってしまいました…」

    「…子供…じゃない…私は…」

    「いいえ、あなたは子供ですよ?くそ生意気なお子様です」

    「…」

    「あなたは頭もよく…容姿もかなり良いほうですね…きっと小さい頃から周りに甘やかされて育ってきたんでしょう」

    「今も周りには自分の好意を持ってる人…敬ってくれる人…頼りにしてくれている人…色々いるでしょうが…今だけですよ」

    「みんないなくなりますから…あなたの周りには誰もいなくなる」

    「…やめろ…」



    117 :

    女教師がこうなった理由はわかったが妹はどうなんだろう・・・
    男があんなだから近年歪んだとかじゃなくて
    昔から歪んでてその結果男が卑屈になったってパターンっぽいし…

    118 :

    さすがの説得力である

    119 = 116 :

    「それはそうですよね…だってあなたは自分以外の人間すべてを見下して…クズとでも思っているのでしょうから…」

    「やめてって…言ってるの…」

    「私は他の連中とは違う…私は一人でなんだって出来る…私は強いんだ…」

    「なんて…今は思ってるでしょうが……それはあなたの勘違いですよ?」

    「…」

    「あなたは一人では何もできない、自分を理解してくれる人がいないとまともに生きてすらいけない弱く小さな人間なんです」

    「違う…それは違う…私は弱くなんかない…」

    「賢いあなたにはきっとわかっているのでしょうね、いずれ自分の周りには本当に誰もいなくなるってことが」

    「…」

    「だから…一番近くにいた彼を………兄さんを…自分の一番近くに置いておきたいのですよね」

    「本当のあなたを知っても……いなくなったりせず…優しく接してくれているお兄さんを」

    「…やめてよ…お願い…もうやめて…」ウルウル

    「…」

    「でもだめですよ?もうお兄さんはあなたの物ではなく私の物になるんですからね?」

    「や…だ……に、兄さんは私の…私の物…」ウルウル

    「違うと何度言えばわかるんですかね…はぁ~…本当に…子供相手は疲れます…」

    120 :

    経験者は語る

    121 = 116 :

    「子供扱い…するな…ヒックッ…」ポロポロ

    「おやおや…泣いてしまいましたか…これだから…お子様は……」ハァ~

    「よく君もこんなおかしな妹さんに長い間付き合ってあげていましたね…」

    「…」

    「とても…辛かったでしょうね…可哀想に…」

    「やめろ…そんなこと言うな…ヒックッ…兄さんは辛くなんか…ヒック…私と一緒に…いることが…兄さんにとって一番…ヒックッ…」ポロポロ

    「…」

    「いい加減…イライラしてきました…」

    ガシッ

    「うぅ…いたいっ…ヒック…は、離してよ…痛いよ……」ポロポロ

    「…」

    「…ヒックッ…くぅ…兄さん…」ポロポロ

    「…なるほど…本当にあなたは…とても賢いですね…」

    「…」ポロポロ




    「っ!!先生もうやめてください!!」

    122 = 116 :

    「ヒックッ…に、兄さん……」

    「…」

    「妹を今すぐ離してください!」

    「ええ…もちろん……君がそういうのなら…」パッ

    「…ヒックッ…うぅ…」

    「大丈夫?妹…」

    「グスッ…怖かったよ…兄さん…ヒックッ」ギュ

    「…」

    「…先生…すいません…もう帰ってください…」

    「…そんな目で私を見ないでください……私はただ…君のことが…」

    「お願いですから…帰ってください…」

    「…」

    「…」

    「…わかりました。今日のところはこれで帰ります」

    「…すいません…」

    「いえ…私の気持ちはすべて…きみに伝えれましたので…今日はもういいです…」

    「ヒックッ…ヒックッ…」ギュー

    「大丈夫…大丈夫だから…落ち着いて…」

    「…」






    123 = 116 :

    ガチャ

    「ただいまああ!!シュークリーム買ってきたぞ!!先生!!一緒に食べましょう!!」

    「あ、お父様こんにちは…お邪魔しました」

    「ええ!?もう帰られるのですか!?」

    「はい、今日はもう十分に進みましたので…また後日…」

    「明日ですか!?明日もですよね!?」

    「そうですね…その予定でしたが…どうなるか…」

    「おっふ…そ、そんなー…」

    「申し訳ありません…少し忙しくなりそうなので…」

    「ですが、出来る限りは伺わせていただきす」

    「約束ですよ!近いうちまた来てください!」

    「ええ…では…今日のところは失礼しますね」

    「お邪魔いたしました」

    ガチャン



    124 = 116 :

    「ヒックッ…グスッ…」

    「先生…もう帰ったよ…そろそろ泣き止んで……ね?」

    「私…とっても怖かったです…ヒックッ…」

    「…ごめんね…また僕のせいで…」

    「…」

    「ん?どうかした…?」



    「そうです…よね…」ニヤッ

    「…」

    「これは…全部兄さんが悪いんです…兄さんのせいで私がこんな目に合っちゃったんです…」

    「…うん」

    「…兄さんがあんな女に出会わなければ…兄さんが私だけを見ていてくれていればこんなことにはならなかったんです…」

    「…うん…そうだよね…」

    「これは全部兄さんのせい……あなたのせいで…全部…全部兄さんのせい…」

    「…わかってる…ごめん…」

    「…ごめんでは済みませんよ?…それもわかっていますよね?」

    男 コクン

    「…ふふっ…さすが兄さんです…」

    「兄さんがあの女の物になる?ふふっ…バカバカしいにも程があります…」

    「兄さんは私から離れられない…永遠に私の物………誰かに取られるくらいなら……私が自分で壊す…」

    「…」ギュウウ

    「っう…!」

    125 = 116 :

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーー

    「…」

    「ふふっ…本当に兄さんが…人が良すぎますよ…」

    「私はあんなことで泣くわけないのに……信じちゃって…」

    「…」

    「まあ…兄さんがどれだけ私のことを想っていてくれているのかがわかったのでよかったです」

    「あの人には少しだけ感謝しないといけませんかね…ふふっ…」

    「…」

    「にいさーん?聞こえていますかー?」

    「…」

    「おかしいですねー…急所や血が多く出るところは外してるはずなんですが…」

    「…えいっ」ボキッ

    「……ああ…よかった…生きてましたか…」

    「ちょっと…あまり騒がないでください…両親が起きてしまうでしょう?……それにたかが指一本くらいで情けないですよ…」

    「…さて…起きてくれたことですし…続きをしましょうか…」

    「??…これで終わりなわけないじゃないですよ?…こんなことで今日のことが許されるわけがないじゃないですか…

    「…ああ…その顔いいですねー…ゾクゾクします……もっと見せてくださいそういう兄さんの情けない顔…」

    「…」

    「…もう許して?」

    「だから駄目ですってば…」

    「…」

    「絶対に許しませんからね…あの女は特に…」

    ボキッ…バキッ…ドカッ…

    126 = 116 :

    >>112
    うん、たぶん


    お休みまた明日

    127 :

    お休み

    129 :

    サンドバッグかーい

    130 :

    ヤンデレ好きだが好きな人に暴力を振るうのはなぁ

    131 = 130 :

    あげてしまいました…申し訳ない

    132 :

    もう明日やぞはやくかけたろう

    133 :

    病んでてデレデレしてるからヤンデレで正しいな

    134 :

    (メンヘラなのでは…?)

    135 :


    ーーーーーーーーーーーーーー

    「では兄さん…死なない程度に上手く落ちてくださいね」

    「っ…」ビクビク

    「…」スッ

    ドタドタドタッ!!

    「うおっ!!」ビクッ

    「な、何今の音!?」

    「か、階段から誰か落ちたのか!?」

    「ちょっとお父さん邪魔だから退いて!!」

    「いてっ!け、蹴ることないだろ…」

    136 :

    これはヤンデレでもメンヘラでもない
    ただのクズや

    137 = 135 :

    「…うぐっ…うぅう…」

    「お、男!!?い、一体どうして…だ、大丈夫なの!?」

    「大丈夫じゃないだろ!!救急車!!早く救急車を呼べ!!」

    「だ、だいじょう……ぶ……だから……」

    「どこが!?指が一本変な方向に曲がってるし……一体どんな落方したんだよ!!」

    「ほ、ほんとに……大丈夫……っう…」

    「いいからお父さん早く救急車を呼んで!!」

    「うるさいですね…こんな夜中に何を騒いでいるのですか?」

    「男の奴が階段から落ちたんだよ…それで救急車呼ぼうとしてるんだけど……」

    「…っ……」

    「…」

    「兄さん大丈夫ですか?」

    「だ、大丈夫……だよ…」

    「…そうですか…それならよかったです」

    「いやいやいや!良くはないでしょ!?どう見ても重症だから!!」

    「…大丈夫ですよ…この程度でわざわざ救急車なんて呼ぶ必要ないです」

    「え……そ、そうなの?…」

    「ええ…私が手当てしますから……問題ないです」

    「…ま、まあ妹ちゃんがそういうなら問題ない……かな?」

    「はい、兄さんのことは私に任せて、父さんたちはもう寝てください…明日もお仕事なのですから」

    「さ、兄さん……私に捕まってください」

    「…う、うん…っ…」

    「…」

    「良くできましたね。上出来ですよ」ボソボソ







    138 :

    妹には報いがあってほしいけど
    かといって女教師も大丈夫そうじゃないのがまた…

    139 :

    親も終わってんな

    140 :

    理不尽さに興奮してきた

    141 :

    少年漫画なら男が良いヒロインと出会って成長して
    この二人をどうかするんだろうが、このSSのヒロイン二人共にあれだからね…

    142 :


    「…んっ…」スゥスゥ

    「兄さん」

    「!!」バッ

    「もう朝ですよ。早く起きてください」

    「…いたっ……つぅ…」

    「…?」

    「ご、ごめん…もう少しだけ待って……すぐ起きるから…」

    「…昨日しっかりと冷やしてあげたのに………情けないですね」

    「普通、男の子ならその程度なんともないでしょう?」

    「っ…そ、そうだよね…………つぅ…いてて……」ヨロヨロ

    「…学校に行く準備をしましょう……家を出る前に包帯を変えてあげますから…」

    「うん……ありがとう…」

    143 = 142 :



    「男くん大丈夫ー?」

    「うわっどうしたの…痛そうだね……車にでもはねられた?」

    「…ちょっとね…」

    「本当に大丈夫か?ちゃんと病院とか行った?」

    「……うん…もちろん…」

    「それ指折れてるんだよね……」

    「邪魔ですどいてください」

    「え…あ、はい…」

    「男くん」

    「…」

    「その怪我はどうしたんですか?」

    「…ちょっと…色々ありまして…」

    「病院には……行ってないですよね?」

    「…」

    「え…さっき行ったって…」

    「すぐに医務室に行きましょう…そんな雑な処置では治るはずありません」

    「…大丈夫ですから…本当に…」

    「男くん……悪いですがそんな状態で授業を受けさせるわけにはいきませんよ」

    「…」

    「さあ…行きましょう…そこの君、ちょっと手伝ってください」

    「あ、はい」







    144 :

    指折れてるのわかってるのに病院連れて行かない親ってヤバイだろ

    145 = 142 :


    「はーい…これでよしっと」

    「…」

    「すいません、ありがとうございます」

    「いいえ~…大丈夫ですよ」

    「男くん?だったよね、今日は学校が終わるまでそこのベッドで寝ていなさい」

    「その後出来ればちゃんと病院で診てもらったほうがいいのだけども……」

    「それは本人が嫌がっていますので……」

    「まあ、それなら仕方ないですね。しばらく安静にしてれば腫れも引くでしょう」

    「…ありがとうございます」

    「ささ、そこで横になって…あ、何か飲み物飲むかい?」

    「いえ…」

    「ふむ、じゃあ横になって…ゆっくり休んでいなさい」

    「…」

    「先生には少しお話しがあります…ちょっとよろしいですか?」

    「ええ、わかりました」

    146 = 142 :



    「先生…あの子は…何かひどい虐めにでもあっているのでしょうか?」

    「どういうことでしょう?」

    「本人は階段から落ちて怪我をしたと言い張っていますが…どう見てもそうは見えませんね」

    「あれは誰かに固いもので殴られた……そんな傷ですね………あと…いくつか切り傷のようなものもありました」

    「…」

    「彼の目は何かに脅えてるようでした……いじめ……もしくは虐待…」

    「……傷は…本当にすぐに治りますか」

    「ええ…折れている指はともかく…その他の傷に関しては簡易的ではありましたが応急処置などがしてありましたので…」

    「ですが…やはり病院には行ったほうがいいです」

    「わかりました…私が学校が終わり次第すぐに連れていきます」

    「それにしてもひどい…何でこんなこと…」

    「…本当に…ひどいですよね……許せない…」

    「他の先生方にも相談しましょう。いじめにしろ、虐待にしろ……このままにはしておけません」

    「それは……もう少しだけ待ってください…」

    「だめです……早くこのことは問題にしないと…」

    「お願いします………私が…あの子の担任である私が何とかしますから…」

    「…」

    「お願いします……」

    「…わかりました…そこまで言うのでしたらあなたに任せます……が。これ以上彼の傷が増えるようなことがあれば……」

    「わかっています…絶対にそんなことはさせません」

    「…」

    「もう絶対に……彼を傷つけさせるようなことはさせない」



    147 = 142 :

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーーー

    「…次に…」カキカキ

    ザワザワ

    「…ねぇ」ボソボソ

    「なんだよくそブス」

    「黙れ童貞…って今はそういうのもういいから…」

    「男くん…帰ってこないけど大丈夫かな?」

    「大丈夫だろ」

    「なに?あんた心配じゃないわけ?昔からの友達なんでしょ?」

    「だから大丈夫だって………あれくらいの怪我なら昔から何度もしてるよあいつは…」

    「そ、そうなの?」

    「てかお前こそなに?いつもあいつのことばっかり話してるけど……もしかしてあいつのこと好きなのか?」

    「ち、違うし!なに言ってんのよ馬鹿!!」カァ

    「図星かよ」

    「う、うるさいっ……あ、あんたこそいっつも男くんの側にばかりいるけど………実はホモなんじゃないの?」

    「はあああ!!ほ、ホモじゃねえしふざけんなブス!!」

    「そこ、いい加減黙りなさい」

    「「…はい」」

    148 = 142 :


    キーンコーンカーンコーン

    「では今日の授業はここまでにします」

    キリーツレイアザシタ

    「…」スタスタ

    「あ、せ、先生!!待ってください!」

    「なんでしょうか?」

    「あの…男くんは大丈夫なんですか?」

    「大丈夫ですよ、これから私が病院に連れていきますから」

    「…そ、そうですか……も、もしかして入院とか…しちゃうんですかね…?」

    「そうですね…少しの間入院することになる可能性もありますね…私の勝手な判断ではなんとも言えませんが…」

    「…」

    「…」

    「…もし…そうなった場合は……私の父が経営する病院ですので…」

    「え?」

    「面会時間などは気にすることなくいつでも通すように伝えておきますから……好きな時に来てください…」

    「い、いいんですか…?」

    「はい」

    「あ、ありがとうございます!男君のことよろしくお願いします!」

    「…では…私は急いでますので…」スタスタ




    149 = 142 :

    ガラガラ

    「あ、女先生…」

    「どうですか?彼の調子は…」

    「ぐっすり眠ってますね…きっとずいぶんと寝不足だったのでしょう」

    「…」

    「…」スゥスゥ

    「あ、いけない…私ったら…放課後職員室に呼ばれてるのすっかり忘れてた…」

    「大丈夫ですよ。ここは私に任せてくだされば…幸い今は他の生徒もいないみたいですし」

    「助かります…彼が目を覚ましたら…まずしっかりと落ち着かせてから病院に連れて行ってくださいね」

    「はい、わかっています」

    「…」スゥスゥ



    150 :

    あっ


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