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    元スレモバP「絶対監禁なんかされないんだから!」

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    451 :

    晶葉『ふむ? どうした助手よ。何やら言いたげな表情だな?』

    P「いや、それが……」

    晶葉『待て待て。皆まで言うな。……もっと知りたいのだろう? 他にどんなアイドルがどのようなAMPを持っているのかを』

    晶葉『ふふふ……好奇心旺盛なのはいいことだ。アイドル個人のプライバシーにも関わることだから、本来ならば開示できない情報だが……仕方ない。知りたがりの助手の為に教えてやろう!』

    P(自分の研究成果を語りたい晶葉ちゃんモードだこれ……)

    452 = 1 :

    晶葉『他の固有AMPを持っているのは……』カタカタ

    晶葉『神崎蘭子――彼女と話している時に、左耳からいつものよく分からない言葉、右耳からそれを標準語に直した言葉が聞こえる能力』

    P「あれ、俺の熊本弁理解能力が上がったわけじゃなかったのか……」

    晶葉『多田李衣菜――彼女のにわかロック知識を聞いていても、あまりイラッと来ない能力』

    P「確かにあんまりイラッと来ないな……」

    晶葉『棟方愛海――アイドルの胸を揉もうとしても必ず誰かに妨害される能力』

    P「昭和アニメのスケベ主人公みたいだな……」

    晶葉『日下部若葉――いつ職務質問されてもいいように、一瞬で財布の中から免許証を取り出せる能力』

    P「いや、それは……技術じゃないか?」

    晶葉『和久井留美――猫が好きなのに猫に近づくとくしゃみや涙が出てしまう悲しい能力』

    P(それただのアレルギー……)

    晶葉『鷺沢文香――一旦読書に集中すると周りで何があっても気づかない能力』

    P(性格……)

    晶葉『三村かな子――お菓子作りが趣味』

    P「もう能力関係ないな。ただのプロフィールだな」

    晶葉『……む。まだまだAMPには不明な部分が多いんだ。情報の整理もままならない状態なんだ。あまり深く突っ込まないでくれ』

    453 = 1 :

    P(AMPとは一体……まあ、これについてはこれ以上突っ込んでも仕方ない気がする)

    晶葉『AMPについての講義もここらで切り上げるとしよう』

    晶葉『さて、今日の挑戦者は一体誰だ?』

    晶葉『AMPジャマーの動作を確認したいからな。できるだけ協力なAMP保持者を期待したいが……』

    P「今日か?」

    P「今日は確か……ほたるのはずだ」

    455 :

    あっ…

    456 = 1 :

    晶葉『……』

    晶葉『……なんだと?』

    P「ほたる。今日の挑戦者はほたるだ」

    晶葉『……マズイ』ダラダラ

    晶葉『助手、今すぐにシェルターを出ろ』

    P「え、なんで?」

    晶葉『いいから早く! 間に合わなくなっても知らんぞ!?』

    晶葉『くっ、白菊ほたるの現在位置は……既に扉の前だと!?』

    P「どうしたんだよ晶葉? そんなに慌てて……」

    晶葉『助手こそ何を暢気にしている!? 彼女が持つ不幸が及ぼす力を知っているだろうに!? こんなシェルターなんて彼女の前では――』

    ピピピピ……ピー……ガガガガガ……ボンッ

    晶葉『セキュリティが破壊された!?』

    ガシャンガシャンガシャン……ガチャ……サラァ……

    晶葉『扉のロックが特に意味もなく原子分解された!?』

    プシュー……ガコ、ガコ、ガコガコッ……パカッ

    晶葉『スライド式の扉が割れた!?』

    晶葉『く、来る……!?』ガタガタ

    ツカツカツカ……

    457 = 1 :

    ほたる「あ、あの、すみません……ここにプロデューサーさん、いませんか……?」オドオド

    P「あ、ほたる」

    ほたる「プ、プロデューサーさん……!」パタパタ

    ほたる「よかったぁ……このまま見つからないと思ってました。私って運が悪いから……」

    ほたる「でも、こうやってプロデューサーさんに会えたから私……やっぱり不幸じゃありません……えへへ」

    ピシ、ピシピシ……ビシビシビシ

    晶葉『あ、あああ……シェルターに亀裂が……』

    晶葉『AMPジャマーは……作動している! やはり彼女の不幸も鷹富士茄子と同じく、元より備わっていた力だったか……!』

    パラパラ……

    P「マズイな……崩れる。逃げるぞほたる!」

    ほたる「えっ、も、もしかして私のせいですか……!?」

    P「いいんだほたる。形ある物はいずれ失われる……このシェルターもその因果から逃れられなかった、それだけだ」

    晶葉『よくはないぞ!? 全くよくはないからな!? まだまともなデータも取れていないんだぞ!?』

    ガラガラガラ

    晶葉『わ、私のシェルターが……崩れていく……』

    晶葉『ああ、もう……』

    晶葉『運なんて大嫌いだ……』グスン

    459 :

    幸子がかわいいのもAMPか

    460 = 1 :

    P(崩壊していくシェルター)

    P(ほたるの肩に手を置きながら、俺は思った)

    P(やはり俺はアイドルには絶対に勝てないのかもしれない)

    P(今まで色んな方法を試してみたが……結局1度もゲームに勝つことはできなかった)

    P(……)

    P(いや、もしかして……そういうことなのか?)

    P(俺はもしかすると……)

    461 = 1 :

    ■金曜日■

    ☆事務室☆

    P「結局シェルターはほぼ全壊で、復旧には1ヶ月近くかかる、か……」

    P「さて、どうするかなー」

    P「……」

    P「今日の挑戦者は……」

    バン!

    幸子「そう――ボ ク で す」ドヤーン

    幸子「お待たせしました! 満を持してのボク登場です! さあ皆さん拍手を! そしてボクを讃えて下さい!」ドヤヤーン

    幸子「遅れてしまってごめんなさい……だけど真打は遅れて登場するもの! カワイイボクは登場するのは最後と決まっているんです! つまりラスト! おおトリ!」

    P(オチ……)

    P「ん? 最後って……このゲーム終わるのか?」

    幸子「おや、ちひろさんから聞いてませんか? 全アイドルが1順したので、一旦終了みたいですよ」

    P「そうか……いつの間にそんなに……」

    P「長いようで短かったなぁ……」

    P「結局、全部1度も勝てなかったな……」

    462 = 1 :

    幸子「ちょ、ちょっと待ってください! ボク! ボクとの勝負がまだ終わってませんよっ」

    P「ああ、すまんすまん」

    幸子「まあかわいいボクを前にすると無条件で負けを認める気持ちは分かります……なにせボクはかわいいので!」

    P「で、幸子は俺はどうやって監禁ルームまで連れて行く気だ?」

    P「薬か? それとも何か道具でも用意してるのか? まさか丸腰で俺を捕まえる気か?」

    幸子「いーえ、違いますよ」

    P「……じゃあお前も何かAMPを持ってるのか? それともこの間の即身仏イベントを経て何かの力に開眼でもしたか?」

    幸子「それも違います。……まずそのAMPというのが分からないんですけど」

    幸子「あと誰かさんが『スカイダイビングで空やったし、次は地面……即身仏はどうだ?』という安易かつ意味不明な提案でボクを地面の下に埋めた素敵なイベントについては、一生根に持ち続けるので」ジトー

    463 = 1 :

    幸子「薬や道具、その他よく分からない力なんてボクには必要ありません」

    幸子「そんな物ボクには不要です!」

    幸子「フフーン! だってボクはカワイイですから!」

    幸子「カワイイボクのお願いをプロデューサーさんが断れるはずないじゃないですかぁ!」ドヤァ

    幸子「さあ、行きますよ! カワイイボクのカワイイ笛の音に合わせて付いて来て下さいね!」ピッツピッピ

    バタン
    ピッピッピ……ピッピッピ……

    P「……」

    P「カワイイか……幸子らしいな」

    464 = 1 :

    P「俺の負けだ」

    P(だが全く、悔しいという気持ちはなかった)

    P(このゲームを通して、アイドル達の色々な魅力を見ることができた)

    P(今まであった魅力を更に増してきたアイドル)

    P(今までとは全く違った方向性を見せてきたアイドル)

    P(改めてその尋常ではない個性を見せ付けてきたアイドル)

    P(色んなアイドルがいた)

    P(俺を捕まえる為に、様々な魅力を発揮するアイドル達を見るのが楽しくて仕方がなかった)

    P(途中からは勝負であることを忘れて「次はどんなアイドルがどんな一面を見せてくれるのか」なんて期待をしていくらいだ)

    P(結局1人で週末を過ごすことはできなかったけど……アイドル達の魅力をこれでもかってほど味わえたんだ)

    P(それだけでこのゲームに参加した意義は十分ある)

    P(ゲーム形式にしてくれたちひろさんいは感謝をしないとな)

    465 = 1 :

    P「ん? ちひろさんと言えば……最近あんまり見ないな」

    P「いつもだったら平日休日問わずに俺の前に現れて、例のドリンクを売りつけてくるのに……」

    P「平日も妙に忙しそうだし、週末に連絡をとっても全然繋がらないし……」

    バタン!

    幸子「何でついて来てないんですか!?」

    幸子「廊下で1人笛を吹くボクが馬鹿みたいじゃないですかぁ!?」ナミダメ

    「あ、ごめん。普通に忘れてた」

    幸子「カワイイボクを忘れるなんて、本当にプロデューサーさんは酷い人ですねっ」

    幸子「仕方ありません。のろまなプロデューサーさんの為に、ボクが手を握ってあげます!」ギュッ

    幸子「時間は有限なんです。早く行きますよっ」

    幸子「週末は遊園地ですからねっ」

    466 = 448 :

    あれ、博士のターンは

    467 = 1 :

    1週間近く付き合っていただき、ありがとうございました。
    一応これで終わりになります。
    あとオチ的なおまけがあるので、もう少しお付き合いください。

    468 = 454 :

    おう乙
    もっと色々見ていたかったわぁ

    469 :


    流石に全員分は無理だったか…
    おまけのおまけで>>318な子とかサポートに徹してくれた
    幸子と晶葉と桃華と乃々の休日エピソードがあっても い い の よ

    470 :

    一巡って何年かかったんですかね…

    471 :

    時が加速して宇宙も一巡したから皆気づいてないだけだよ

    472 :

    だいたい4年掛かる計算になるな

    473 :

    時間操るAMPを持つアイドルとか居ますし

    474 :

    サザエさん時空だから怖いものはない

    475 :

    わかるわ

    476 :

    4回誕生日をやっても年齢は動かない!それがアイマス!

    477 :

    ちひろそん?...

    478 :

    一番やりそうなままゆが出てきてないな…

    479 :

    乙!未央スペシャル可愛かった

    480 :

    >>476
    なおキラリの背は伸びる模様

    481 :

    >>476
    でも10年やったら1歳は増えるらしいぞ

    482 :

    なるほど
    新田ちゃんがエロいエロい言われるのもAMPのせいだったんだな!

    483 :

    ☆おまけ☆


    千川ちひろの《SSS》

    484 = 1 :

    ☆第二事務室☆

    ちひろ「……」カタカタカタ

    ちひろ「……んんー」タカラダノバシ

    ちひろ「もうこんな時間ですか。そろそろゲームの方も終わった頃ですかね」

    ちひろ「ゲームが終わり次第、まゆちゃんが来てくれるはずなんですけど……」

    まゆ「まゆならここですよぉ」スッ

    ちひろ「ちひっ!?」ガタッ

    ちひろ「い、いつから私の背後に……?」

    まゆ「うふふ……今来たばっかりですよ」クスクス

    485 = 1 :

    ちひろ(び、びっくりした……)

    ちひろ(まゆちゃんの力《クイーン・オブ・ハイド》は姿、気配、匂い、音、あらゆる痕跡を消すことができる……)

    ちひろ(今回の作戦でこの能力はとても役立ってくれたけど、いきなり何もない所から現れるのは未だに慣れませんね……)ドキドキ

    ちひろ「そ、それで例の物は?」

    まゆ「はい、どうぞ。これが今まで行われた『絶対監禁するアイドルVS絶対逃げ切るモバP』のゲーム内容。そしてPさんと参加したアイドルの能力値の偏移をまとめた物です」スッ

    ちひろ「ありがとうございます。どれどれ……うん、お見事。物凄く細かく、そして正確なデータね」パラパラ

    ちひろ(しかし何故手書き……)

    ちひろ(これほどの量を手書きで書くとなると、相当面倒くさかったはず……)

    ちひろ(今気づいたけど、まゆちゃん……今日は手首にリボンじゃなくて湿布を貼ってる……)

    ちひろ「ゲーム内容をまとめるだけじゃなくて、アイドルが不正をしないか監督役も頼んじゃってごめんなさいね」

    まゆ「うふふ。いいんですよ。Pさんのすぐ側で色々な表情を見られましたから」

    まゆ「Pさんと他の皆さんが目の前でイチャイチャする光景を見せ付けられるのは、少し……ほんの少しだけ辛かったですけどねぇ」

    486 = 1 :

    ちひろ「……と、とにかく、ありがとうね、まゆちゃん」

    ちひろ「このデータは有効活用させてもらうわ」

    ちひろ「ちなみにこのデータを何に使うかというと……」

    まゆ「特に興味はないからいいです。それよりも約束の物を」

    ちひろ「……ああ、はい。どうぞ」

    ちひろ「プロデューサーさんが小学4年生の時の運動会の写真です」スッ

    まゆ「ありがとうございます。……うふふ、これでまたコレクションが増えました」スリスリ

    ちひろ「本当にこんな物でいいの? まゆちゃんが望むならもっと貴重な報酬を用意するけど」

    ちひろ「その写真もちょっとPさんの実家に行って、お母様に『ちょっと書類で使うので……』って言って貰ってきただけよ?」

    まゆ「いいんですよぉ。まゆはまだPさんの実家に行くことなんて出来ないから助かります」

    まゆ「まゆがPさんの実家に行く時は、Pさんと一緒に結婚の報告に行く時って決めてますから……」ポッ

    ちひろ「……はぁ」

    まゆ「じゃあ貰う物も戴いたので、まゆは行きますね」スッ

    487 = 1 :

    ちひろ(まあ、余計な出費がかからなかったから、いいと思いましょう)

    ちひろ「さて、データを見る限り、ゲーム開始前と比べてプロデューサーさん、アイドルの双方の能力値がかなり上がってますね」

    ちひろ「特にアイドル側の成長具合が著しい……」

    ちひろ「たった数時間のゲームとは思えないほどの成長具合ですね」

    ちひろ「何より、今まで力……晶葉ちゃんの言葉を借りるならAMP。今までAMPが目覚める兆候がなかったアイドルが、ゲームの間にAMPを開花させたのは素晴らしい収穫でした」

    ちひろ「ただのレクリエーション感覚のゲームでここまで成長するとは……」

    ちひろ「やはり鍵はプロデューサーさん、ですね。彼が関わるものになると、アイドル達の変化は凄まじい」

    ちひろ「ふふふ……流石私が選んだプロデューサーさん」

    ちひろ「これからも頼みますね。アイドルの成長はあなたにかかっているんですよ」

    ちひろ「そして私の最終目標……SSSの成就も……ふふふ……」

    ちひろ「ふふふ……ふっふっふ……ちーっひっひ!」

    コンコン

    「入るよ千川君」

    ちひろ「は、はいっ」ササッ

    社長「……今あからさまに何かを隠さなかったかね?」

    ちひろ「い、いえいえ」

    社長「まあ、いい。……さ、追加の仕事だ」バサッ

    ちひろ「……」ゲンナリ

    社長「では頑張ってくれたまえ」ツカツカ

    バタン

    488 = 1 :

    ちひろ「……書類の束がマシマシ」

    ちひろ「……やりますか」カタカタ

    ちひろ「……」カタカタ

    ちひろ「それにしても今回の作戦は大成功でした」

    ちひろ「ゲームを通してアイドルとプロデューサー双方のレベルアップを図る」

    ちひろ「成功としか言いようがありませんね」

    ちひろ「途中、晶葉ちゃんやマキノちゃんが厄介な部分に気づきそうになりましたけど……まあ、まだ大丈夫でしょう」

    ちひろ「今回の作戦の成功で、またSSS成就への道が近づきました」

    ちひろ「SSS……子供の頃に抱いた夢にこんな形で近づくことになるなんて……人生は不思議ですね」

    ちひろ「ここまで来るのは……長かったですねぇ」シミジミ

    489 = 1 :

    ちひろ(拠点となるこの事務所の設立)

    ちひろ(私の手となり足となる幹部達の引き抜き)

    ちひろ(アイドルの素質がある少女達の選出)

    ちひろ(そんなアイドル達をスカウトし導いていく核となるプロデューサーさんを見つけ出す)

    ちひろ(苦労はしましたが……ここまで順調に来ました)

    ちひろ(今は計画の第2段階)

    ちひろ(様々な試練やチャンス、今回のようなイベントを用意して皆さんのレベルアップを図る)

    ちひろ(アイドルとしての能力、そして個人が持っている資質をガンガン磨いてもらいます)

    ちひろ(そしてライブやテレビ番組への出演、その他諸々により、我がプロダクションのアイドル達の知名度を完璧にします)

    ちひろ(高い人気と能力を持ったアイドル達には、この業界だけで留まらずに各分野に進出してもらいます)

    ちひろ(スポーツ、経済、芸能、科学、政治、IT、サブカルチャー、宇宙……日本だけでなく世界中の様々な業界へ)

    ちひろ(アイドルとして得た圧倒的な人気と、卓越した能力を持った彼女達は……あっという間にその分野での頂点に辿りつくでしょう)

    490 = 1 :

    ちひろ(世界中のありとあらゆる分野のトップに、我がプロダクションのアイドルが君臨する)

    ちひろ(するとどうなると思います?)

    ちひろ(勘のいい人ならもうお気づきでしょう)

    ちひろ(私の一声で――世界が動く)

    ちひろ(そう、世界が動くんですよ)

    ちひろ(そんなのまるで? そう、それです。その通りですよ)

    ちひろ(――世界征服です)

    491 = 1 :

    ちひろ(圧倒的な人気を持ったアイドル達に、民衆は盲目的に従うでしょう)

    ちひろ(そしてそんな彼女達を裏で操る私――ふふふ! なんてナイスな世界なんでしょう!)

    ちひろ(アイドル達による最も優しい世界征服――これが私の夢《SSS》)

    《S(千川ちひろの)S(世界征服)S(作戦)》

    ちひろ「ふっふっふ……今の時代、巨大ロボットや怪人、デュエルで世界征服なんて古いんですよ」

    ちひろ「これからはアイドルによる世界征服の時代です!」

    ちひろ「楽しみですねぇ! 昔からの夢、世界を裏から動かす黒幕になる日もそう遠くないかもしれませんね!」

    ちひろ「ちーっひっひっひ! ちーっひっひっひ!」バンバン

    492 :

    デスクバンバンしてるちっひかわいい

    493 = 1 :

    ガチャ

    社長「入るぞ千川君」

    ちひろ「ちひっ!?」ビクーン

    社長「部屋の中から、仕事をしている千川君が馬鹿笑いしている声と机をテンポよく叩く音が聞こえたようが気がするんだが?」

    ちひろ「き、気のせいですよ! だってほら! 千川ちひろは真面目に仕事をしてますから」カタカタカタッ

    社長「ならいいんだがね。さ、追加の仕事だ」バサッ

    ちひろ「……う」ゲンナリ

    社長「何か言いたげな顔だね?」

    ちひろ「いや、その……ちょっとお仕事の量が多すぎるかなぁと」

    494 = 1 :

    社長「何を言っているのかね? 千川君、君が最初に言い出したんだろう?」

    社長「まともに休みがとれていない彼に土日フルで休んでもらう為に、必要な仕事は自分が全てやると」

    社長「実際は君だけでは消化しきれず、私も手伝っているわけだが」

    社長「まあ、彼の休みについては私も思うところがあったから、こうして文句を言わずに私も手伝っている」

    ちひろ「ええ、はい……その、とても感謝をしております、はい」ヘコヘコ

    社長「君が仕事を放り投げても構わないが、その場合彼に休日に出てきてもらうことになるが?」

    ちひろ「そ、それは駄目です!」

    ちひろ(アイドルの皆さんには『土日の2日間誰にも邪魔されずにプロデューサーさんと過ごせる』そういう触れ込みで、くじびきに参加する権利を買ってもらってるんです)

    ちひろ(それなのに途中で仕事に呼び出されるなんてことになったら……)

    ちひろ(暴動……暴動が起きちゃいますよ……)

    495 = 1 :

    社長「だったらしっかり働くといい」

    ちひろ「うっ……そ、その社長? ちょっとお願いが……」

    社長「何だね?」

    ちひろ「来週! 来週は休日返上で働きますから! 今週だけは何とか家に帰らせていただけないでしょうか!?」

    社長「何か用事でも?」

    ちひろ(帰って2順目のクジを作ります)

    ちひろ(アイドルの皆さんには十分に楽しんでもらいましたし、今度は私の番ということで。中身を全部千川ちひろに入れ替えたクジですけど)

    ちひろ(い、言えない……そんなこと間違っても言えない)

    ちひろ「いや、それはその……あはは」

    社長「なら駄目だ。それに私だってこの後、用事があるのにこうやってギリギリまで手伝っているんだよ」

    ちひろ「用事ですか?」

    社長「ああ」

    496 :

    このちひろはポンコツ臭がするなぁ

    497 = 1 :

    社長「『時子様の豚になれるクジ』でようやく当たりを引いてね。この後、時子様の下に馳せ参じなければならないんだよ」

    社長「というか既に約束の時間は過ぎている」

    社長「時子様をお待たせするなんて……どんなお仕置きをされるやら……」

    社長「きっとこの世のものとは思えない苦痛を与えられるのだろう」

    社長「尊厳も何もかもを放棄してしまうような、過酷な罵倒を浴びせられるはず」

    社長「築き上げてきた地位を自らの手で最も恥ずかしい方法で捨てさせられるかもしれない」

    社長「もう、想像するだけで私は私は……イクッ!」ビクンビクン

    社長「……ふぅ。というわけだ。もう少し手伝うが、残りは君が頑張ってくれたまえ」ツカツカツカ

    498 = 1 :

    ちひろ(うわぁ……)

    ちひろ(今更ながら、事務所のトップにあの人を選んだのは間違いだった気が……)

    ちひろ(いや、昔はもっとまともだったんですけど……アイドルの魅力にやられてあんな風に……)

    ちひろ(ポ、ポジティブに考えましょう! やはりアイドルが人間に与える影響力は凄まじいということで! 私の計画は何一つ間違っていないということで!)

    ブルルルルル

    ちひろ「あ、プロデューサーさんから電話が……。今頃は幸子ちゃんと一緒に家に帰ってるんでしょうね」

    ちひろ「出たい……でも出られない……! そういうルール、アイドルと2人の時間を邪魔しちゃいけないんです……!」

    ちひろ「ぐぅぅ……」プルプル

    ちひろ「はぁ。仕事しよ」

    499 = 1 :

    ちひろ「フンフンフフーン、せかいせいふくー。プロデューサーさんといっしょに、せかいせいふくー」カタカタカタ

    まゆ「……」

    まゆ(何となく姿を消してちひろさんを観察してましたけど……)

    まゆ(世界征服、ですかぁ)

    まゆ(……まあ、いいでしょう)

    まゆ(今のところ、Pさんにも私達にも害はないようですし……見逃してあげます)

    まゆ(ただ少しでも、害を成すようなら……うふふ)

    ちひろ「……ひっ!? な、なんでしょう……首元に包丁を突きつけられたような悪寒が……気のせい、ですよね?」タラァ

    ちひろ「う、うん、気のせい気のせい。さて、夢の為に頑張ってお仕事お仕事!」


    おしまい。

    500 = 1 :

    これでおしまいです。長々とお付き合い頂きありがとうございました。
    微妙に世界観が一緒なSSを近いうちに書く予定なので、よろしくお願いします。そっちはもっと短くするつもりです。
    ありがとうございました。


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