元スレモバP「時子、もうやめてくれないか」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
財前時子「アァン?」
モバP「……」
時子「わざわざこの私を呼びつけておいて、一体何の話をしだすかと思えば」
時子「下僕が主人に口答えとはね。恥という感情を喪失したのかしら」
時子「それとも躾けが足りていなかったと考えるべきかしら」
P「……」
時子「まぁいいわ。温情を施すことも支配者の嗜み。貴方の用件を仕方なく聞いてあげる」
時子「それで?」
P「……」
時子「私に……『何』をやめてほしいって?」
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2 = 1 :
P「いや、その……言いにくいんだが」
P「………」
時子「なあに? 言語中枢までやられたの?」
時子「貴方と本物の豚を隔てる唯一の壁だったのに。その脳味噌が更地になる前に早く事を済ませてほしいものだわ」
P「……俺と……してる時に」
P「……のをやめてほしいんだ」
時子「声が小さいわよ。聞こえない」
時子「相変わらず時間の無駄遣いだけは上手ね。日ごろ私を不快にさせるための練習でも積んでいるのかしら」
P「……」
時子「もういいわ。これ以上付き合っていたらこちらまで腐る。貴方の代わりなんていくらでもいるもの」
時子「ノロマな下僕は……切り捨てるだけよ」
P「っ、わかった……言うよっ、言うから」
3 = 1 :
P「………だいしゅきホールド」
時子「……」
4 = 1 :
P「………」
時子「………」
P「だいしゅきホールドするのをやめてほしい」
時子「………」
P「………」
時子「せめて人語を喋ってくれることを期待していたのだけど」
P「……」
時子「滑稽さも度を越すと悲劇的ね。哀れだわ」
P「……」
時子「もういい。短い間だったけど、ささやかな退屈しのぎにはなったわ。さようなら」クルッ
P「待て、わかった。言葉を変えよう」
5 = 1 :
P「つまり、ほら……俺と……してる時に」
時子「やる気あるの貴方?」
時子「さっきからモゴモゴと。反芻する牛のマネかしら」
P「よ、夜にさ……するやつだよ」
時子「奇怪極まりないわ。今回の件はなかったことにしてあげる。さようなら」
時子「もう会うこともないでしょうけど」クルッ
P「待ってくれ! 聞いてほしいんだ!!」
P「俺と時子がしてる時にギューッてしてくるやつだよ!! すごいギューッてしてくるじゃないか!!」
時子「あまり喚かないでくれる? 貴方の存在を記憶の底に沈めるのが大変になるわ」
P「いや、でもこれは大事なことなんだ! 時子だってわかってるだろ!?」
P「俺としてる時必ずと言っていいほどギューッて……!」
時子「喚くなと言ったはずよ。よくまあこの短時間で評価を地に堕とせるわね」
P「だって、ギューッて……」
時子「良い知見を得られたわ。本当に価値のない豚は一顧だに値しないということを。調教する気すら失せる」
P「っ……」
時子「さようなら」クルッ
P「時子っ、待っ……!」
ガチャッ
バタン
6 = 1 :
P「クソ……行ってしまった」
P「こうなったら、無理矢理にでも止めさせるしかないのか……?」
P「……家に帰ろう」
・ ・ ・
7 = 1 :
~その日の夜~
P「……っはっ……時子っ……時子っ……」
時子「………」
P「……っく……時子……はぁっ……!」
時子「………」
P「……ふ、ぅっ……くっ……」
時子「………」
8 = 1 :
P「……ぁ、く……もう、そろそろっ……」
時子「………」
P「限界だっ……時子っ……もうっ……」
時子「………」
P「好きだ、愛してるっ、時子っ……!!」
時子「………」
ガシッ!
P「!?」
時子「………」ギュウウウウ
P「時子、ちょ、まっ、それ!! それだよ時子!!! ギューッてほら時子!!!」
10 = 1 :
時子「………」ギュウウウウ
P「いやいやそれそれそれ!!! 時子今のやつ!! 今やってるやつ!!! 昼に俺が言ったやつ!!!」
時子「………」ギュウウウウ
P「時子!! ストッ、時子!!! わかってるだろ!? な!? 時子のそれ!! それだからな!!??」
P「あぁ待て避妊っ、あれっ、あ、何で!? 避妊具取れて、何で!!?」
時子「………」ギュウウウウ
P「うぉおああああ時子!! ちょっ、まっ時子いったんストップだホント!! なし!! これなし!!!!」
時子「………」ギュウウウウ
P「なしのやつ!!! 時子だめだって!! 離れるぞ!? なしのやつだから離れっ、はな、しっ、はな」
時子「………」ギュウウウウ
P「離れないぃい!!! 離れないんだが!?? はなしっ、ほしっ、時子離れっ!!! 離れないんだがぁああ!!?」
時子「………」ギュウウウウ
P「離れないんだがぁあああああ!!!????」
11 = 1 :
~翌日 事務所~
P「………」
時子「………」
P「………」
時子「………」
P「……なぁ」
時子「………」
P「昨日やってただろ」
時子「………」
P「だいしゅきホールド」
時子「………」
P「………」
12 = 1 :
時子「人語を話せと言ったはずだけど」
P「だからほら……足を交差させるやつだよ……腰のあたりで。それも念入りに」
P「絶対やってたと思うんだけど」
時子「………」
P「………」
時子「………」
P「………」
時子「………」
時子「記憶にないわ」
P「無理がないか!?」
13 :
なるほど
14 = 1 :
P「それは無理がないか!? だって昨日俺されたからさギューッて!! すっごい!!」
P「されたし!!!」
時子「ピーピーうるさいわね。私は下僕の主人であっても親鳥になった覚えはないわ」
P「だって……されたし……」
時子「記憶にないものはないの。あまり煩わしい思いをさせないで頂戴」
時子「いくらこの私が明晰な頭脳を持っているといっても、極小の漏れくらいはあるものよ」
P「極小ではないと思うし……」
時子「時間の無駄ね。まるで価値を見出せない議論だわ。犬も食わないどころか唾棄するでしょうね」
P「あのさ、時子とする時って必ずと言っていいほどいつの間にか避妊具が取れてて……」
P「魔法なのか?」
時子「あまり誇大妄想を繰り広げられると狂人かと見紛うわね。帰ってこれなくなるわよ」
時子「もっとも……貴方程度が消え去ったとしても私の世界に何ら影響はないけど」
P「………」
時子「なあに? 何か文句でも?」
15 = 1 :
P「……本当か?」
時子「アァン?」
P「俺がいなくなっても平気ってことだな」
時子「貴方にしては理解が早くて感心しているわ」
P「じゃあもうだいしゅきホールドしないな?」
時子「『じゃあ』とそれに続く言葉の意味が理解しがたいけど、全て豚の妄想よ」
P「……」
時子「貴方の仕事は、私の前に跪いて頭を垂れ、私にその身を捧げることでしょう」
時子「余計な考えに気を取られて、まともに働けないような豚なら用済みよ」
P「……」
時子「せいぜい見捨てられないようになさい。ほかに貴方の居場所なんてほとんど皆無に近いんだから」
時子「さようなら」クルッ
P「あっ、時子っ……」
ガチャッ
バタン
16 = 1 :
P「クッ……行ってしまった」
P「覚悟が……そう、昨日の俺には覚悟が足りなかったんだ」
P「絶対に諦めてはいけないという覚悟……」
P「……家に帰ろう」
17 :
素晴らしい
18 = 1 :
~その日の夜~
P「……時子っ……時子っ……!」
時子「………」
P「……はぁっ……ふっ……!」
時子「………」
P「う、ぁっ……く……うっ……」
時子「………」
19 = 1 :
P「時子っ……そろそろ……!」
時子「………」
P「でもっ……俺は、離れるからっ……離れるっ……!」
時子「………」
P「いったん離れるけどっ……好きだっ、好きだぞ時子っ……!」
時子「………」
P「愛してるっ……!! 離れ……!!」
時子「………」
ガシッ!!
P「チクショウ来やがったァ!!!」
20 = 1 :
時子「………」ギュウウウウ
P「やっぱりだ!! やっぱりじゃないかこの!! どうなってるんだ!!! 約束と違う!!!」
時子「………」ギュウウウウ
P「言ってたじゃないか!! やらないって言って、言っ、あれ言ってたっけ!!? 言ってた!!?」
時子「………」ギュウウウウ
P「いっ、ぃっ、ひにっ、あっ、避妊具取れてるっ、何故!? 越えた!!? 人智越えた!!?」
時子「………」ギュウウウウ
P「時子っ、離れるんだ時子ぉおおっ、逆にっ!! 逆に離れるんだぁあ!!!」
時子「………」ギュウウウウ
P「離れなぃいいいい!! 離れることがないっ、でっ、も、諦めなっ、諦めない俺はぁ!!」
時子「………」ギュウウウウ
P「落ち着けっ、クールだ俺クールっ、よし時子、一旦!!」
時子「………」ギュウウウウ
P「手だ、腕っ、俺の首に回してるのを……まずこれをっ、剥がし、てっ……」
時子「………」ギュウ
P「よし、時子落ち着けぇ、いいぞぉ剥が」
時子「………」ギュウウウウウウウウ
P「……れないんすわ!!! 剥がれないんすわ!!!!」
21 :
こんなん笑うわ
22 = 1 :
P「何で!!? 何なん!!?? 剥がさして!!???」
時子「………」ギュウウウウ
P「強すぎる!!! いや俺が弱すぎるのか!!? どっちなんだ!! なぁみんなどっちだ!!?」
時子「………」ギュウウウウ
P「二段構えっ、腕と脚の両方でっ、ク、ソぉおおっ、まだ、諦めないっ、まだぁ!!!」
時子「………」ギュウウウウ
P「無理やり、力ずくでっ……意地でもぉ……っ」グイイイイイ
時子「………」ギュウウウウ
P「意地っ……俺のぉおおっ……」グイイイイ
時子「………」ギュウウウウ
P「意地っ……俺の意地弱くね!!? は!!? バフは!!? バフ無いの!!?? 修正入った!!??」
時子「………」ギュウウウウ
P「ぐぉおあああ離れないいいっ、ちょ、時子待って!! しがみつきすぎ!!! しがみつきすぎよ!!」
時子「………」ギュウウウウ
P「時子!! 離れっ、時子!!! 時子コアラ!!! もうコアラみたいになってる時子!!!」
時子「………」ギュウウウウ
P「コアラァ!! 時子っ、うぁあああコアラ!!? コアラとは!!? 時子!!???」
P「ぐぁああああああああああ!!!!」
23 :
凛「これが本当の夫婦漫才ってやつだね、ハハッ。チクショォォ!!」
24 = 1 :
~翌日 事務所~
P「………」
時子「………」
P「………」
時子「………」
P「……なぁ」
時子「………」
P「………」
時子「………」
P「どうしたらいい?」
時子「………」
P「どうしたら強くなれる?」
25 = 1 :
時子「貴方、夢遊病なの? 妙な寝言が聞こえるけれど」
P「いや……目はバッチリ覚めてるよ。快適な目覚めだったよ」
P「ついでに言うと時子と一緒に朝ご飯も食べたよ。豚肉だったよ」
時子「随分と調子に乗っているようね。口の利き方がなってないわ。『ご主人様』でしょう?」
P「え……今まで何度も時子って呼んでるし、いいのかなって……」
時子「いいはずないでしょう。貴方と私の関係を忘れたわけではないでしょうね」
P「え……バカップル……」
時子「本格的に再教育が必要なようね。そのめでたい頭の中を畏怖と崇敬で満たしてやるわ」
P「そんな! 別にいいだろ時子って呼ぶくらい」
時子「いいわけないわ」
P「いいだろ時子って呼ぶくらい」
時子「いいわけない」
P「いいだろ時子って呼んでも」
時子「よくない」
P「いいだろ時子って」
時子「ちょっと貴方どさくさに紛れて何回も呼んで死にたいのかしら」
26 :
相変わらず突き放したくなる性格してる
27 = 1 :
時子「今日だけで三十回もそう呼んでいるわ。一体何様のつもり?」
P「数えてたのか」
時子「それとも……そんなにかまってほしいの豚? ククッ、可愛い所もあるじゃない」
P「ひょっとして……数えるくらい嬉しいのか?」
時子「下衆の勘繰りをやめなさい。やっぱり付き合い方を改めるべきかしら」
P「あ、今『付き合い』って! 付き合ってるって認めるんだな!」
時子「意味が違うでしょう、ガキか何かなの?」
P「あぁ、どうせ俺はガキだよ!」
時子「………」
P「けど……けどさ!!」
P「そっちはだいしゅきホールドしてるんだぞ!!!」
時子「………」
28 = 1 :
P「あのだいしゅきホールドに比べたら大したことないだろ!!!」
時子「………」
P「全てささいなことだろ!! あのだいしゅきホールドの前では!!!」
時子「………」
P「ビッグバンだろあのだいしゅきホールドは!!!」
時子「………」
P「あとずっと気になってたけど昼間は饒舌なのに夜は大人しいの何で!!?」
時子「………」
29 = 1 :
P「喋っていいから夜も!! なんか言ってくれた方が嬉しいからこっちも!!」
P「もう『あん』とかでいいから!! 『あん』だけでいいから!!」
時子「………」
P「あとだいしゅきホールドやめて!!!」
時子「……言いたいことはそれだけかしら?」
P「あと俺のこと可愛いって言ってたけど時子の方が可愛いからな!!」
時子「……言いたいことはそれだけ?」
P「時子好きだからな!! 愛してるからな!!!」
時子「……もう済んだかしら?」
P「べらぼうに愛してる!!!」
時子「いい加減にしないと口削ぐわよ」
30 = 1 :
時子「……貴方がそんなにお仕置きを望んでいたとはね」
時子「いいわ、望みを叶えてあげる。もう許しを求めたって無駄よ」
P「っ!」
時子「泣き声を上げる準備ならまだ間に合うわよ豚?」
P「そっちがその気なら……俺だって手段は選ばないからな!」
時子「好きになさい。今夜みっちりと上下関係を叩きこんであげる」
時子「絶望にまみれた貴方の顔を見るのが楽しみだわ」
ガチャッ
ちひろ「おはようございまーす……って、あら」
時子「フン……さようなら」クルッ
P「時子っ……!」
31 = 1 :
今日はこのへんで。書き溜めてきます
ちょっと時間がかかるかもしれません
32 :
期待
これは元の意味のツンデレと取るべきか
33 = 9 :
これはひどい(褒め言葉)
乙、かわいい
34 :
思ってたよりギャグでワロタ
35 :
おつ
時子様可愛じゃないか
36 :
これ、時子様が孕むんじゃないかぬ?
37 :
孕む気満々じゃないすか…
38 :
そもそもしないという選択肢は……
39 :
なんて興味深いスレなんだ
40 :
時子様かわいいw
41 :
この夜は静かな感じ、雪美が大人になったらこうなるのかな
43 :
R18であると同時にギャグSSだからエロかったらむしろ失敗だろ
44 :
雑談が多過ぎて萎える
45 :
ときこあら……(ぼそっ)
46 :
時子様ではなく時子呼び……う、羨ましい(本音)
47 :
夜の詳細もっと!
48 :
時子様マグロやんけ
49 :
>>48
ホールドしてるとこみるに満足してるっぽいからセーフ
50 :
おもしろい
みんなの評価 : ☆
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