元スレ提督「そんなに喧嘩するなら比叡とケッコンするぞ!」 比叡「ヒエー!?」
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551 = 532 :
提督「何言って……」
霧島「それにしては随分と身なりがみすぼらしいですが」
榛名「霧島、みすぼらしい人にみすぼらしいなんて言ってはいけません」
提督「えっ、あの……」
比叡「金剛お姉様ー!司令を見つけましたよー!!」
金剛「さすが比叡!グッジョブデース!!」
提督「おい、司令ならココに……」
552 = 532 :
榛名「金剛お姉様、お待ちください!榛名もお伴します!」
金剛「提督の股間を掴むのは私デース!」
霧島「すみませんお客人、我々急いでいますので失礼します」
比叡「あれ?あのー……あなたどこかで」
金剛「比叡!どこか早く案内するデース!!」
比叡「ひえー!待ってくださーい!」
その後も何人かと顔を合わせたが誰も提督を覚えていなかった。
553 = 532 :
提督「なんだこれ……えっ?ドッキリ?」
夕雲「提督……?」カサッ
提督「ひっ……!ゆ、夕雲!?なぜいつも後ろから!!」
夕雲「ちゃんとお家に居てくださいって言いましたよね……私」
提督「ま、待って!お仕置きは、もう苦しいのはーー」
夕雲「……」スタスタ
提督「ああっ……」
夕雲「……」
554 = 532 :
ぎゅっ
提督「……っ」
夕雲「今まで隠していてごめんなさい、提督……」
提督「……?」
夕雲「実は金剛さん達に縛られ深海棲艦に攻め込まれて避難したあの日……提督は深海棲艦にさらわれた、もしくは死んでしまったと思われてしまったの」
提督「えっ?」
夕雲「もちろん私は提督の居場所を知っているけど鎮守府にも提督の命を狙っている人がいる以上、話すわけにもいかないし……」
提督「なんかどんどん話が大きくなっていってるな……」
555 = 532 :
夕雲「それでとりあえず黙っていたらある日いきなり大本営からの命令で代わりの提督が着任してしまって……」
提督「俺は!?」
夕雲「大本営は矢面にさらされている鎮守府を提督不在のまま放置できなかったみたいなんです……」
夕雲「提督は解任。艦娘は今現在着任中の提督以外には好意を抱かないように作られているから、それ以前の提督に対する記憶を完全に失ってしまうの」
提督「そんな……」
夕雲「ごめんなさい。私、提督にどう伝えたら良いのか分からなくて……それで事実を隠すために閉じ込めるような真似……」ぐすっ
提督「じゃあもう俺の居場所は……」
夕雲「でも大丈夫です。私は、夕雲だけは提督の事を忘れたりしませんから。だから帰りましょう?」
提督「帰る……?」
夕雲「はい。私達の家へ」
提督「……」
夕雲「だってもうココには提督の居場所は無いんですもの。ね?」
提督「ああ……そうだな」
556 = 532 :
小屋
提督「……なあ夕雲」
夕雲「はい、なんですか?」
提督「鎮守府へ帰れないなら一般人として街で住もう思うんだけど。ほら、ここだと不便だしさ」
夕雲「それがその……そういう訳にもいかないんです」
提督「?」
夕雲「実は提督が私達を裏切って深海棲艦側に寝返ったんじゃないかという話が大本営で出ていて……」
提督「は!?」
夕雲「深海棲艦と親しげにしていたとか、殺されていないのはおかしい。さらう理由が無いとか……」
557 = 532 :
提督「ならすぐに弁解しないと!」
夕雲「でも街じゅうに提督の指名手配書まで出回っているんですよ?」
提督「ええー……」
夕雲「ですからほとぼりが冷めるまではココで暮らしましょう?夕雲もお供しますから」
提督「ん……そういえば、どうして夕雲は俺の事を覚えてるんだ?」
夕雲「うーん……そう言えば強い絆で結ばれている艦娘は提督の事を覚えている事が稀にあるらしいですよ?」
提督「強い絆か……それなら夕雲より比叡が覚えてそうなもんだけどなぁ。一応ケッコンしてるし」
夕雲「……ッ」イラッ
558 = 532 :
提督「ん?どうした夕雲……いたっ!」
バタンッ
夕雲「比叡さんは提督の事を忘れていたんですよね?だったら私が1番に決まってるじゃ無いですか」ググッ
提督「く、苦しい……!」
夕雲「提督が悪いんですよ?提督には私しかいないのに、私が1番強い絆で結ばれているのに……昔の人の話なんてするから……」ギリギリ
提督「カ、ハッ……」
夕雲「あらやだ私ったら。ごめんなさい提督、大丈夫ですか?」
提督「ゲホッ!ゲホッ!!」
夕雲「それじゃあ夕飯作っちゃいますね♪」
559 = 532 :
翌日
夕雲「それじゃあ私は鎮守府へ行ってきますから」
提督「ああ……」
夕雲「ちゃんとお昼は食べてくださいね?」
ガチャガチャ……
提督「……」
提督「ふんっ!」ガチャンッ
提督「空くわけ無いか」
提督「おーい、誰かー」
560 = 532 :
夕雲は毎朝7時に小屋を出て夕方5時まで帰宅することはなかった。
小屋の中には水と食料のみ。娯楽は一切なく、窓も時計も無いため提督は今が何時なのかも分からなかった。
最初の頃は夕雲が家を出てしばらくすると扉を叩いたり、誰かに呼びかけてみたりして助けを求めていた。
何日か経つと扉を壊すのは無理と諦め、声を出して助けを求めるだけになった。
さらに数日経つとそれすらも止め、提督は何も無い部屋で1人ぼーっと時間が経つのを待つだけの日々
最初の頃は恐怖でしかなかった夕雲だったが、今では夕方に帰って来て話をするのが提督の唯一の楽しみになっていた。
561 = 532 :
ガチャッ
夕雲「ただいま戻りました」
提督「おかえり。今日は遅かったな」
夕雲「いつも通りちょうど5時ですよ?」
提督「そうか……最近夕雲がいないと時間が長く感じて」
夕雲「私がいないと寂しいですか?」
提督「当たり前だろ。俺にはもう夕雲しかいないんだから」
夕雲「そうですね♪さぁ、夕飯にしましょうか」
562 = 532 :
翌日
提督「もう行くのか……?」
夕雲「そんな顔しないでください。夕方には帰りますから」
提督「……」
夕雲「はいはい。巻雲さんと言い、提督と言い……本当に甘えんぼさんなんですから」なでなで
提督「早く帰ってきてくれよ……?」
夕雲「なるべく早く帰りますね♪それじゃあ行ってきます」
ガチャガチャ……
563 = 532 :
夕雲が出て行くと提督はいつも通りその場に倒れこんだ。
部屋にある毛布に包まり夕雲を待つだけの毎日
提督「夕雲はそろそろ鎮守府に着いたかな……あと何時間で帰ってくるんだ……」
いつしか提督は一日中夕雲の事だけを考える様になっていた。
小屋を出て数メートル先の岩の上。鎮守府へ行くと言った夕雲は毎日そこへ腰をかけ夕方5時まで小屋を眺めていた。
夕雲「今日も逃げ出そうとしたり助けを呼ぶ事も無し……。やっと提督が私だけのものに……♪」
提督「夕雲ー、夕雲ー……早く帰ってこーい……」
夕雲「あらあら、提督ったら。本当に私がいないとダメなんだから♪」
564 = 532 :
夕雲「ただいま戻りました」
提督「夕雲!」ダッ
ギュッ
夕雲「キャッ……提督?」
提督「夕雲、夕雲……」
夕雲「はいはい。夕雲はここにいますよ?本当にスキンシップ大好きなんですから……♪」
提督「さあ今日は何の話をしようか!そうだ、一緒に夕飯を作ろう!あっ、それよりも肩でも揉もうか?」
夕雲「ふふっ、落ち着いてゆっくり話してください。今日はもうどこにも行きませんから」
565 = 532 :
夕雲「提督、そんなに毎日寂しいんですか?」
提督「あたりまえだろ?毎日夕雲がいなくなる朝が来るのが怖いくらいだよ」
夕雲「そうですか……じゃあ寂しくならない様に新しい家族を作りましょうか……」
提督「新しい家族?」
夕雲「はい。私と提督の新しい家族……赤ちゃん、欲しくありませんか?」
提督「夕雲……」
夕雲「子供の作り方……ご存知ですよね?」スルッ
提督「夕雲!」ガバッ
566 = 532 :
翌日
提督「今日も行くのか?」
夕雲「そんな顔しないで?生きて行くためにはお仕事しなくちゃ」
提督「そうか……迷惑かけて悪いな」
夕雲「提督と私の為だもの。迷惑だなんて思ってませんよ?それにお腹にも新しい家族がいるかもしれませんし……」
提督「……」
夕雲「元気出してください。提督がそんな顔していたら私も悲しくなりますから」
提督「……わかった。じゃあ気を付けてな」
567 = 532 :
夕雲「それじゃあ行って来ますけど……」
夕雲「この外鍵はもう必要ありませんよね……♪」
夕雲「提督、私が出たら内から鍵を掛けてもらえますか?」
提督「わかった」
夕雲「私以外の誰が来ても開けちゃダメですよ?もし開けたりしたら……」
提督「絶対開けないよ。俺を信じてくれ」
夕雲「はい♪じゃあちゃんと約束が守れたら今夜もしてあげますね……♪」
提督はマグロでした
568 :
迷走しまくった挙句やっと見つけた終着点なんだろうけどここから何とかハッピーエンドに持っていって欲しいという個人的な願望
569 = 532 :
夕雲「さてと、流石に生活費くらい稼がなきゃ生きていけないし街まで行って仕事を探さなきゃ」
夕雲「待っててくださいね、提督」
榛名「くんくん……比叡お姉様、あの小屋で間違いないかと」
比叡「さすが犬よりも鋭い嗅覚を持つ匂いフェチ!上出来です!」
榛名「ですがどうしてあの日きた人の匂いなんて……榛名は提督の匂いしか嗅ぎたくありません」
比叡「その司令の匂いじゃないですか!って言っても誰も覚えていませんでしたけど……」
榛名「はい?」
比叡「とにかくいきますよ!司令をお助けしないと」
570 = 532 :
比叡「どうですか?」
榛名「いくつか匂いは混ざっていますが……いまいるのはあの人だけですね」くんかくんか
比叡「よし、でしたら……司令、司令!いたら返事してください!」
榛名「…………」
比叡「司令ー!」
提督「……誰だ?」
比叡「司令!比叡です、助けにきました!」
提督「比叡?助け?」
571 :
比叡有能
572 = 532 :
比叡「いったい何があったんですか!とにかくドアを開けてください!」
提督「ダメだ。それは出来ない」
比叡「出来ない?まさか拘束されているんですか!?」
提督「違う。帰ってくるまで誰が来ても開けるなと言われているから」
比叡「はい?」
榛名「これは……暗示の様なものがかけられているんじゃないでしょうか」
比叡「何ですかそれ?破壊僧か何かですか?」
榛名「マインドコントロール。洗脳ですね。余程過酷な状況に追い込まれたのではないかと」
573 = 532 :
比叡「ひえー!なんですかそれ!洗脳とか怖すぎますよ!」
提督「俺は洗脳なんてされてない。自分の意思でこうしている!」
比叡「らしいですよ?」
榛名「それが洗脳です」
提督「悪いが帰ってくれ」
比叡「どうしてもドアは開けていただけませんか?」
提督「ああ、このドアは絶対に開けない約束だからな」
榛名「どうしますか?」
比叡「仕方ありませんね……」
574 = 532 :
コンコン
提督「?」
比叡「司令ー、この音が壁から聞こえますかー?」
提督「なんのつもりだ」
比叡「ではそこから離れてくださーい。いきますよー?さん、にー、いち……よっこいせ」
ドガンッ!!バラバラバラ
提督「ひえっ!?」
比叡「あっ、いたいた。司令、帰りますよ」
提督「さっきも言っただろ!このドアは開けないって!」
比叡「ご安心ください。だからこうして壁に穴をあけたんじゃないですか!」どやぁ
575 = 568 :
女体化する緑髪リスペクトシナリオなら泣いちゃうわ
確かリマスターでハッピー出たらしいけどw
576 = 532 :
比叡「さあ、早く行きましょう」
提督「眩し……」
榛名「比叡お姉様、急がないと犯人が戻ってくるかもしれませんよ」
比叡「司令?動かないなら無理矢理にでも連れ出しますよ?」
提督「そんなことしたらーー」
比叡「大丈夫です。比叡がお守りしますから。だって私達仮にもケッコンカッコカリした仲じゃありませんか」
比叡「あれ?仮にもカッコカリってなんか変?」
提督「ケッコン……比叡、俺を覚えているのか……?」
比叡「なんですか今更?覚えていなければ助けになんて来ませんよ?」
577 = 532 :
比叡「あの日鎮守府で見てからずっと引っかかってたんですよ。どうして司令を忘れてたんでしょうかね?」
榛名「比叡お姉様はどうかしているんです。この方が提督だったなんて……みんな知らないって言ってるのに……」
比叡「まあこんな感じで誰も信じてくれないんですけど」
提督「そうだ、鎮守府にはもう新しい提督がいるんだろ。今更俺が戻っても」
比叡「あの人は臨時で指揮をとってるだけですよ。自分の鎮守府が暇だったから代わりにうちで司令やるように言われてきたらしいです」
提督「そんな適当な……」
578 = 532 :
比叡「さあさあ!早く帰りましょう!」
提督「帰る……?」
比叡「はい!私達の鎮守府へ!」グイッ
提督「あっ……」
比叡「どうしました?」
提督「いや、空なんて久しぶりに見たからさ……空、綺麗だな」
比叡「なんですか?額でも撃ち抜かれそうな事言い出して」
榛名「あのー、もう帰って良いでしょうか?」
提督「……そうだな。帰るか」
579 = 571 :
シリアス消えてきたな
580 = 532 :
鎮守府
比叡「ふんふーん」
吹雪「きゃー!!」ダッ
比叡「大声どうしたんですか?そんな裸で走り回っていたら大井さんにレイプされますよ?」
吹雪「お、お風呂に、お風呂に知らない男の人が!」
比叡「あー、あんまり汚かったから先にお風呂へ入るように言ったんですよ」
吹雪「汚れているからって知らない人をお風呂に入れないでくださいよー!」ダッ
比叡「おっかしいなー、やっぱりみんな覚えていないんですね」
581 = 532 :
司令室
ガチャッ
提督「失礼します」
司令「おお!よく無事に帰ってきてくれたな!待っていたよ」
金剛「うぅー……!やっぱり納得いきまセーン!!どうして提督の代わりがこんな青二才なんデスカ!!」
榛名「そうですよ!榛名は提督のダンディズムが好きなんです!」
提督(やっぱり歓迎されてないよな……)
司令「まあそう言うな。君達も彼を気にいるさ。すぐにね」
582 = 532 :
司令「上には連絡しておいた。この椅子に座ったと同時に君が提督だ」
提督「えっ、そんなあっさり……大本営って本当に大丈夫なんですか?」
司令「私も自分の鎮守府を長門に任せっきりだしな。それにーー」
金剛「ていとくぅー」すりすり
司令「自分の鎮守府以外の艦娘とこう言う関係でいるのは浮気をしている気分でどうもね……」
提督「しかし椅子に座ったくらいで何か変わるとも」
ストンッ
583 = 532 :
提督「…………」
金剛「て、て、ていとくぅー!!やっぱり帰ってきてくれたんデスネ!!……ホワッ!?なんですかこのご老人は!!」ドンッ
司令「おっとっと……」
榛名「提督、榛名はきっと生きていると信じて待ち続けていました……っ」ぽろぽろ
霧島「司令!お留守はこの霧島が、ええい!どきなさい、このゴボウ!!」ペシッ
司令「あいたっ!!」
一同「提督!司令!!」
提督「なんだろう」
司令「分かってはいたが……」
提督・司令(なんかせつない……)
584 = 571 :
このシステム何か嫌だなwww
585 = 532 :
数日後
巻雲「司令官さまー?夕雲姉さんはまだ遠征から帰らないんですかー?」
提督「ああ……少し遠くまで行っていてな……」
巻雲「はぁ、もう何日もお顔を見ていなくて巻雲は元気が出ないです」
提督「……巻雲、比叡を呼んできてくれるかな?」
巻雲「はぁーい」
提督「……はぁ。気が重いな」
586 = 532 :
比叡「司令、お呼びでしょうか?」
提督「ちょっと大事な話があるんだ。そこに座ってくれ」
比叡「はい」ストン
提督「まだ誰にも言っていないんだがな……実は俺を監禁していたのは夕雲だったんだ」
比叡「ひえー!深海棲艦じゃ無かったんですか!?」
提督「うん……でな、色々あってその……俺は夕雲と…………子作り的なアレをアレして……」
比叡「え?監禁していた犯人の夕雲さんとアナルセックスしたんですか?」
提督「いや、普通のセックスなんだけど」
587 = 532 :
提督「それでな、状況はどうあれしてしまったからには責任を取らなくてはいけないと思うんだ」
比叡「はあ」
提督「だから……夕雲とケッコン、つまり重婚させて欲しいんだ!勝手なことだと分かってる。でも!」
比叡「あ、はい。良いんじゃないですか?」
提督「あれー……思ってた以上にかるいなぁ……」
比叡「大丈夫ですよ司令!私はまったく気にしていませんから!と言うか司令に異性として興味ありませんから!」にっこり
提督(逆に辛い)
588 = 568 :
てか今気付いたけどそういやマナマナと夕雲って見た目も似てるな だからか(察し
蛍ちゃんポジションはいないんか……
589 = 532 :
提督「もし半日経っても帰って来なかったら前の小屋まできてくれ」
提督「とは言って出てきたけど大丈夫かな……実際トラウマだらけの場所だし」
提督「会って早々、半日以内に殺されたりしないだろうか……」
提督「まああの小屋にまだいるとも限らないしーー」
小屋
夕雲「…………提督」ぐったり
提督「いた……」
590 = 532 :
提督「夕雲……」
夕雲「提督……てい、とく……」
提督「夕雲?」
夕雲「てい……とく……?」ずりっ…ずりっ…
提督「どうした?立てないのか!?」ダッ
夕雲「もう、どこ行ってたんですか……心配、してたんですよ……?」ぱたっ…
提督「おい!な、なんだ?少し見ない間に痩せすぎじゃ……」
夕雲「提督がいなくなってから……殆ど何も、水しか口にしてませんでしたから……」
591 = 532 :
夕雲「提督……?どこへ行っていたんですか……?」
提督「鎮守府へ戻ったんだ。女に……じゃなくて提督に戻れたよ」
夕雲「そう……」
提督「夕雲、鎮守府に帰って来ないか?」
夕雲「私はもう……除隊しましたから……」
提督「大本営から聞いたよ。俺が消えた責任をとって辞めるって言ったんだろ?だったら俺も戻ったんだし問題ないよ」
夕雲「提督がそう言ってくれるのは嬉しいわ……でも、みんなに合わせる顔がないから……」
592 = 532 :
提督「それも大丈夫だ。俺が夕雲に監禁されてた事は比叡しか知らないから。口止めもしてある」
夕雲「ふふっ……やっぱり提督は優しいのね……でもどうせなら2人だけの秘密が良かったわ」
提督「一応ケッコンしてるからな。比叡には隠し事できないよ」
夕雲「……」
提督「夕雲?」
夕雲「提督、最後にもう一度お顔が見れて夕雲は幸せだわ……」
提督「えっ?なんだよそれ?」
593 = 532 :
夕雲「真冬にこの穴の空いた小屋にいたから……もう体があまり動かなくなって……手足にも感覚が無いんです……」
提督「そんな……うわっ!冷たっ!なんだこの手!?」
夕雲「そんなに冷たいですか……?自分ではよくわからないんだけれど……」
提督「大丈夫だ!すぐにあっためてやるからな!」
夕雲「提督……巻雲さんの事、よろしくお願いします……。あの子、提督と同じで甘えんぼですから……」
提督「ダメだ夕雲!目を瞑るな!せっかく迎えに来たのに……俺が遅かったせいで……!」
夕雲「…………」
提督「ケッコンするつもりで戻ってきたのに!」
夕雲「……え?」
594 = 532 :
提督「この指輪は夕雲の為に用意したんだぞ!お前が居なくなったらどうすればいいんだ!!」
夕雲「指輪?ケッコン……?」
駆け巡る夕雲の脳内物質っ……!β-エンドルフィン……!チロシン……!エンケファリン……!バリン、リジン、ロイシン、イソロイシン……!ヒアルロン酸……!
提督「夕雲……俺は……せめてこの指輪だけでも」スッ
夕雲「もう、何をめそめそしているんですか?さぁ帰りますよ♪」ぷりっぷり
提督「あれ?夕雲、さっきまで死にそうだったのにお肌がぷりっぷりに……」
595 = 532 :
帰路
提督「いやー、一時はどうなる事かと思ったよ」
夕雲「フフッ、でも良かったんですか?提督を監禁した犯人を連れ帰って」
提督「怖いこと言うなよ」
夕雲「また監禁しちゃうかもしれませんよ?」
提督「トラウマだからやめて!」
夕雲「フフッ、冗談ですよ。……たくさん酷い事してゴメンなさい。トラウマになるような事」
提督「いや、トラウマは窓も無い部屋に閉じ込められた事で、殴られたり絞められたり夕雲にされた事はなかなか興奮したよ」
提督は童貞からドM変態になりつつあった。
596 = 532 :
鎮守府
巻雲「夕雲姉さん!」
夕雲「今戻りました。巻雲さん、提督の言う事をちゃんと聞いてましたか?」
巻雲「はい!巻雲も夕雲姉さんがぷりっぷりしてて安心しました!」
夕雲「あらあら」キラッ←どやぁ
金剛「ハッ!!そ、その指輪はまさか……!」
夕雲「はい、提督からいただいたんです♪」
金剛「ててて、提督ぅ!!私の順番はどうなってるデース!!理由を聞かせてくだサーイ!」
597 = 532 :
提督「いや、そのあれだ……夕雲は俺を助けてくれて、それでアレがアレして……」
金剛「アレばっかりじゃ分からないネ!!」
夕雲「理由なんて簡単ですよ。ただ単に提督が私を特別愛しているからくれたんです♪」にこにこ
金剛「ムキィー!!」
提督(夕雲……金剛達が俺を縛ってたのねにもってるのかな……)
金剛「こうなったらティータイムで気を落ち着かせるデース!」
夕雲「私たちも行きましょうか♪」
598 = 532 :
提督「あっ、比叡と夕雲はここに残ってくれ。話がある」
比叡「またですか?」
夕雲「なにかしら?」
提督「実はな、もう1人責任を取らなくてはいけない相手がいるんだ」
比叡「ひぇー、どんだけ手を出してるんですか!」
夕雲「提督ったら……お仕置きが必要かしら?」
提督「違うんだ。あれは縛られて目隠しされていた時に!声だけ聞こえたんだが相手はその……」
夕雲「まさか……」
599 = 532 :
北方海域
比叡「ひぇー、本当に来ちゃいましたよ」
夕雲「提督ったら本当に律儀なんだから……」
提督「おんぶと護衛ご苦労さん」
夕雲「いくら主力オブ主力と言っても大丈夫かしら」
提督「戦いに来たわけじゃ無い。穏便に済ますさ」
比叡「そうこう言ってるうちに来たみたいですよ。機嫌良く話してくれればいいですけど」
提督「おーい」
北方棲姫「カエレ!!」
600 = 532 :
北方棲姫「コンドハ、ナニヲ、ウバイニキタ!!」
比叡「なんかめちゃくちゃ機嫌悪く無いですか……?」
北方棲姫「セツブンカ!バレンタインカ!!ナニモナイ!カエレ!!」
夕雲「色んな所から搾取され続けて荒んじゃったみたいね」
北方棲姫「オカザリ、カエセ!サンマ、カエセ!プレゼント、カエセ!カエセ!カエセ!!カエセ!!」
提督「お、落ち着いてくれ。今日はほっぽちゃんにプレゼントをあげようと思って来たんだ!」
北方棲姫「ナ、ナンダッテー!」ダダダ
比叡「すごい勢いでこっち来ますよ!」
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