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    元スレ京太郎「とにかく愛でてみたい、そう思ったんだ」

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    251 :

    一瞬出てきたぞ、なんかみゃくらくなくて驚いたけど

    252 = 1 :

    >>251
    ああごめんなさい、あれね、書いてないけどずいっ、と、前に出てきていった…つまりゆみの邪魔を追従したって感じなんだよね。
    書いて無いけど!

    253 :

    かおりんとむっきーは同級生やで

    254 :

    タイトルまで戻っ……戻ってないぞこれ!?

    255 :

    駄目だ、文章が下手すぎて入り込めない

    256 :

    こええww

    257 :

    本性がこれなんだから、あっちが酷くなるのも頷けるかな~コレモウワカンネェナー……(棒)

    258 :

    さて、続きを書いていきます。

    259 :

    おっ来るか

    260 :

    まってた

    261 = 1 :

    佳織「最近、京太郎くんと睦月ちゃん、仲良いですね」

    智美「ワハハ、そうだな」

    ゆみ「ああ、良いことだ。須賀は人と仲良くなるのが早い、こちらとしても助かる」

    佳織「でもちょっと近すぎじゃないですか?」

    ゆみ「そうか? あー…そうかもしれないな。まぁ二人が良いならば、わざわざ横から邪魔するのも無粋だろう。なに、気にすることは無い」

    智美「ワハハ、そうだな」

    佳織「…つき、あってるんでしょうか?」

    ゆみ「須賀と睦月が? はは、まさか。まだであって一か月だぞ?」

    佳織「でも、恋に時間なんて関係ないと思います!」

    ゆみ「あ、ああ…そう、なのか? まぁそうかもな」

    智美「ワハハ、そうだな」

    佳織「ずるいですよね。せっかくの新入部員を独り占めするなんて」

    ゆみ「ははは、もしかして嫉妬か?」

    佳織「…はい、嫉妬です。うらやましいです」

    ゆみ「おお…まさか素直に言ってくるとは…」

    佳織「……やっぱり、許せないよ…そんなの絶対ダメだもん…」

    262 = 1 :

    京太郎「あ、妹尾さん! 今帰りですか?」

    佳織「京太郎くん。今日は睦月ちゃんとは一緒じゃないんだね」

    京太郎「はい、用事があるとかで。一緒に帰りませんか?」

    佳織「……! うん!」

    京太郎くんが隣に並んで、私に歩幅を合わせてくれる。
    私に合わせてくれる、そんな些細なことが、私にはとても特別なことのように思えた。
    本当に京太郎くんって、ずるい。ずるくて、暖かくて、気持ちいい。

    京太郎「ん、どうかしました?」

    佳織「ふえっ…あ、ううん! なんでもないよ!」

    京太郎「そうですか?」

    佳織「う、うん……」

    私に笑いかけてくれる京太郎くんを、抱きしめたくなった。
    京太郎くんは、大きい胸が好き。だから抱きしめて、京太郎くんをメロメロに……。

    佳織「はう……」

    京太郎「おっ? どうしました妹尾さん?」

    佳織「ん!? ううん! なん、なんでもない!」

    京太郎「今日の妹尾さんなんか変ですねぇ…なにか隠し事してます!?」グイッ

    佳織「あっ!?」

    か、顔が近い……!
    あともうちょっと近づけば……き、き、キス……。

    佳織「……きょ、京太郎くん! ち、近いよ!」バッ

    京太郎「わっ、っと。ごめんなさい!」アハハ

    263 = 1 :

    佳織「うう…な、なんでもないから本当に…」

    京太郎「顔も赤いし……もしかして体調不良ですか?」

    佳織「ち、違うよ…!」

    京太郎「なら良いんですけどね。体調悪かったら言ってくださいね?」

    ………良いな、本当に。
    もっと近づきたい。
    睦月ちゃんって本当にずるい。
    ……手、つなぎたい。良いかな、繋いでも。良いよね? 別に、ちょっとくらい…後輩と手を繋いで帰るなんて、ふつうだよね?

    京太郎「あー寒い! 妹尾さん、失礼します!」

    佳織「ふえっ!? 冷たい!」

    えっ? えっ? あれ? なんか手が…あれ?

    京太郎「妹尾さん、手あったか! アハハ!」

    手…繋いでくれた……京太郎くん……。
    な、なんで…? あ、なんかすごく近い京太郎くんギュッって。
    頭がクラクラしてきた。これ、夢なのかなもしかして。

    佳織「あふっ」ボンッ

    京太郎「うわぁあああ妹尾さんが真っ赤になって倒れたぁ!?」

    264 = 1 :

    ……ん…ここ、どこだろう…?
    なんか、京太郎くんの匂いがするけど……。

    京太郎「っと、目覚ましました?」

    佳織「京太郎、くん…?」

    京太郎「はい。倒れたこと、覚えてます?」

    そっか…私、倒れちゃったんだ……。
    …ここ、どこだろう…?

    京太郎「ここは俺の部屋なんで、ゆっくりくつろいでください」

    京太郎くんの、部屋……?
    ………えっ!?

    佳織「………あっ…あっ……うう…」

    京太郎「大丈夫ですか? 辛い所でもあります?」

    佳織「わああ!! い、今何時!?」

    京太郎「えっ!? っと、今は10時20分です、ね」

    佳織「お、怒られる……で、電話しないと…」

    京太郎「ああ、それなら部長に頼んで連絡してもらいましたから大丈夫ですよ」

    佳織「………え?」

    京太郎「捜索願なんてされても困りますからね…」ハハッ

    京太郎「さっきまでは部長と、睦月さんがいましたけど、もう帰りましたよ」

    265 = 1 :

    佳織「そ、そうなんだ…あ、ありがとう」

    京太郎「いえいえ。体調悪いのに付き合わせてしまってすいません」

    佳織「そんなことないよ! 私、嬉しかったから!」

    京太郎「お、おう……ありがとうございます……」

    京太郎「ああ、今お粥温めてるんで、ちょっと待っててくださいね」

    佳織「あ、う、うん…」

    京太郎くんが出て行った。
    そっか、京太郎くんの部屋……今私が寝てるの、京太郎くんの…?
    ………だから、こんなに気持ちいいんだ……なんか京太郎くんを全身で感じられるもんね…。
    いつも京太郎くんが寝てる場所……いつも京太郎くんがいる場所……。
    今、京太郎くんと重なってる感じがする……えへへ………。
    匂い……私に移りそうなくらい、京太郎くんであふれてる……。
    枕……凄い……濃厚な……京太郎くん…頭……蕩けちゃう……。

    京太郎「もってきまー………た?」

    佳織「京太郎くん……良い匂い……」

    京太郎「……妹尾さん?」

    佳織「えっ!? あっ…きょ、京太郎くん!?」

    京太郎「今…」

    見られた。
    京太郎くんに見られちゃった。
    嫌われる。キラワレル。

    佳織「違うの! 今のは!」

    266 = 1 :

    京太郎「はは……まったく、節操がないですね。いつも犬みたいに俺の近くに寄って匂い嗅いでる癖に、一人でもそうやって慰めようとするんですか?」

    佳織「……え?」

    何を言われたのか、すぐには理解できなかった。
    京太郎くんが近くに寄ってくる。

    京太郎「別に、そんな物使わなくても、直接来てくれれば良いのに」

    佳織「きょ、京太郎、くん…?」

    頭を撫でられて、頭の中が真っ白になっていく。
    焦りは羞恥心に変わり、いつの間にかどうでもよくなっていった。

    京太郎「ん? 知ってますよ、妹尾さんが俺の匂いを嗅いで一人で悦んじゃう変態さんだってことは」

    佳織「そ、れは…」

    京太郎「俺に嘘はつかないで良いですよ。別にそんなことで軽蔑するつもりも、遠ざかるつもりもありませんから」

    それを聞いただけで、幸せがこみあげてきた。
    京太郎くんが私を受け入れてくれた、その事実が私を心の底から高揚させた。

    京太郎「でも、俺もう睦月さんと付き合っちゃってるんですよねぇ…」

    佳織「……―――え」

    その気持ちは、即座に奈落に叩き落とされる。
    睦月ちゃんと、付き合ってる?
    ………やっぱり。
    ………そんな……やだ…。

    267 = 1 :

    京太郎「でも、妹尾さんさえ良ければ、俺たち付き合います? 睦月さんには了解を得てますし」

    佳織「えっ?」

    京太郎「独占させてあげる訳にはいかないんですけど、一緒にいる間だけ、愛してあげることはできますよ?」

    佳織「……? …???」

    京太郎「もし断るならそれでもいいですよ。妹尾さんのことは愛してあげられないけど、でも良い後輩ではいてあげますから」

    京太郎くんに、愛してもらえる……でも、二股……。
    そんなの、やだ……私だけ……。

    京太郎「ったく、ゴチャゴチャ考えんなよ。俺に愛されたいか、愛されたくないか…どっちだ?」

    京太郎くんの顔が目の前にある。
    あとちょっと動けばキスでき――

    チュッ

    京太郎「……それが答え、でいいんですね?」

    佳織「京太郎くんが欲しいの……二股でもいい……何でもいいから私のこと愛して…」

    京太郎「………。ははっ、良いですよ。今だけは、佳織さんのことを…佳織さんだけを愛します……今だけはあなただけの京太郎ですよ」

    優しく私の唇を舐めて、口の中に侵入してくる京太郎くん。
    もう私、ダメ……京太郎くんだけいれば良いかなって思ってる…。
    好き……大好き……。

    佳織「でも…私を捨てたら、絶対に許さないからね…?」

    鞄の中のスタンガン、使わないで済んで、よかったな……。

    佳織編、完。

    268 = 1 :

    ・・・・・・・・・

    京太郎「妹尾さんのこと教えてくれてありがとうね」ナデナデ

    睦月「いや…そんな……ふふ…」

    京太郎「おかげで妹尾さんとも仲良くなれたよ」

    睦月「……」

    京太郎「そんなつまらなさそうな顔しないでよ。最終的には皆と仲良くしたいんだ。だから、ね?」ナデナデ

    睦月「う、うん…京太郎くんの為ならなんでも言うこと聞くよ…」ニヤニヤ

    京太郎「そっか。ええと、あとは桃子さんだっけ?」

    睦月「ああ。桃子も、たぶん」

    京太郎「……ふふ。ありがとう。大好きだよ」チュッ

    睦月「………わた、私もだ…」チュッ

    269 = 1 :

    ヤンデレを期待した人、ごめんなさい。
    イチャイチャを期待した人、こんにちは。

    >>1より
    熱が38.5超えました。
    そのせいで普通の甘いのが書けました。
    みなさんも風邪には気を付けてください。

    それでは失礼します。

    270 :

    イチャイチャ?これもうわかんねえな

    271 :

    イチャイチャにスタンガンが出てくるのか(困惑)

    272 = 259 :

    甘くない言いながらゲロ甘イチャイチャ書く人もいるしこのくらいセーフ

    274 :

    いやアウトォ!

    275 :

    セーフセーフ

    276 :

    結構日にち開けてしまった。申し訳ない。

    ごはん食べたら智美編開始します。

    279 = 1 :

    すいませんちょっと頭働かなくなってきたので、起きてから続き書いて投下します。
    あんまりヤイチャイチャの引き出し多くなくて……

    280 :

    ワハハ。
    最近部活の雰囲気がガラッと変わった。
    ちょっと前までユミちんを中心に回っていたのに、今は京太郎が中心となっている。
    ただ、それが麻雀で纏まっている訳ではない。
    早い話が、皆が皆恋愛に現を抜かしている。

    全員が京太郎に熱い視線を向けている。
    ……その熱意をもう少し麻雀に向けてほしいなぁ……。
    と、京太郎の膝の上に座って思っている。

    最近のむっきーと佳織の二人は本当に目に余る。
    どこだろうと構わず、イチャイチャしている。
    まったく、本当にまったくだ。
    だから部長の私が二人を京太郎に近づけないようにしているというのに、二人……だけでなく桃子にまで恨みがましい視線を向けられる。
    ユミちんまで何か言いたそうにこちらを見ている。
    なんだというんだろうか。
    京太郎だって別に嫌がっていない。
    私は部長として当然のことをしているだけ。
    何も問題はない。
    他人に恨まれるようなことは何もしていない。

    智美「ワハハ。京太郎、重くないかー?」

    京太郎「全然。軽いくらいですよ」

    智美「そうかー。ワハハ」

    281 = 1 :

    京太郎の声が真後ろから聞こえる。
    こんな幸せな状態を他の人間に

    ザザ……

    一瞬、ノイズのようなものが聴こえた。
    あれ、今なにか考えてなかったっけ。
    忘れてしまった。つまり大したことは無いだろう。

    軽いと言われたのは嬉しいことだ。
    京太郎は優しい後輩だ。すぐに部活に馴染めたのも、皆に好かれるのも、この性格だからだろう。
    それは良いことだ。ただ、周りが度を過ぎているだけで。
    京太郎は何も悪くなかった。ただ優しくて、気配り上手で、笑顔が素敵で。
    それを勘違いしてしまったのは周りの方なのだから、部長としてちゃんと周りを正さなきゃいけないなー。

    京太郎「あ、その牌だ桃子…さん」

    桃子「え?」

    智美「ワハハ。集中してないから京太郎なんかにロンされるんだぞー桃子」

    桃子「ッ……」

    京太郎「ですね。桃子さん、調子でも悪いんですか?」

    智美「……」

    すぐこれだ。
    ほら、桃子が焦りながら、嬉しそうにしてる。
    京太郎は優しいだけなのに、それを勘違いして

    282 = 1 :

    いや……?
    優しくするのは良いことだ。
    うん。良いことだ。そうだよなー?
    なんでこんなに引っかかるのか分からない。

    智美「……ワハハ」

    自分の気持ちを誤魔化すように、小さく笑った。

    そうして、他の部員を京太郎から遠ざけるように動き回っていたある日。
    京太郎が忙しそうにスマホをいじっていた。

    智美「どうしたんだー? 今日は部活中もずっとそうしてたけど」

    京太郎「え? あ、あぁ……いえ、親戚がたまには顔を見せろ、ってあちこち連絡をしてきて……あはは、明日は休みなので、そちらの方に行こうかな、とか話をしていたところです」

    京太郎がぎこち無く笑う。
    嘘だ、と直感で判断した。
    何故分かったかは分からないが/京太郎のことで分からないことなんて無いから
    私はそう思った。
    これはたぶん……。

    智美「女…か」

    京太郎「えっ……!?」

    図星を突かれたのか、京太郎が驚愕した。
    胸がズキッ、と痛みを感じる。
    当たってほしくない予想が当たってしまった。

    283 = 1 :

    智美「彼女かー?」

    京太郎「えー……と…。す、すいません……本当に親戚で」

    智美「誤魔化せると思ってるのかー? ずっと京太郎のことを見てきたんだぞー?」

    動揺している京太郎に近づいて、顔を覗き込む。
    目と目が合う。
    じっ、とその目を見続ける。

    京太郎「……ま、前の彼女、みたいなものです。会いたい、って…」

    智美「なるほどなー」

    ようやく白状した。
    さて、どうしてやろうか。
    ここは京太郎には是非会ってもらおう。
    相手の顔が把握できてなければ行動も起こせないからな。
    ここは嫌でも京太郎を応援するべきだ。

    智美「ヨリを戻そう、ってことかー?」

    京太郎「………そんなような所、ですかね」

    また、これは嘘だ、と確信した。
    というよりも。
    まだ別れていないんじゃないか?
    昔付き合っていた彼女が会いたいと言ってきてヨリを戻そうっていう話でないのなら、友人に戻ったということも考えられるが、友人であるならば隠す必要も前の彼女と言う必要も無い。
    前の学校で付き合っていた彼女と、遠距離でつながっている。
    ……いや。そういえば。
    京太郎は部室に来てからずっとスマホを弄っていた。
    ちょっとすいません、と言われて黙ってみていたが、同じ人間と長々連絡するだろうか。
    ………複数? 多股? 浮気?

    284 = 1 :

    智美「京太郎。正直に答えてほしい。京太郎は同時に女子数人と関係をもっているのか?」

    唐突に言われたら、驚きもするだろう。
    だがこの時の京太郎は、私の考える驚きよりも微妙に違う、困ることに気付かれた、というような表情をした。
    ビンゴだった。
    京太郎がそんなことをする筈が無い、と信じたかった/おそらく優しい京太郎に付け込んで逃げ場を無くさせたのだろう。最低な女共
    が。とにかく今は京太郎の話を聞こう。

    京太郎「………。流石、部長ですね。ハハ、勘が良い……はい、そうです。俺は何人もの女の子と関係をもっています。それは今も続いている」

    智美「やっぱりなー。京太郎、分かり易いぞー?」

    京太郎「そうですか? 気付かれないように隠してたつもりだったんですが、向こうの方でついに怒りが爆発したらしくて……はは、来ないなら押しかける、って言われちゃったので」

    智美「なるほどなー。許せないなー」

    京太郎「……麻雀部から追放ですか…? まぁこんな軟派やろ―――」

    智美「は? 何を言ってるんだ? 京太郎をそんなふうに扱う訳ないだろ。許せないのは、その女たちだぞ。京太郎が優しいのに付け込んで、自分の気持ちを押し通すなんて最低だからなー」

    京太郎「え? …………あ、あぁ…」

    智美「大丈夫だぞー。京太郎は私が守ってやるからなー。心配しなくても良いぞー」

    智美「まずそいつらの連絡先を」

    京太郎「部長!!!」

    285 = 1 :

    突然、京太郎に抱きしめられた。
    カッとなっていた頭に冷水をぶっかけられたように急激に冷え込み、次いで別の意味で頭が熱くなっていった。

    智美「きょ、きょうたろう!? な、なんだなんだ!?」

    京太郎「俺、それでいいんです。俺も望んでることなんです。俺は、俺の所為で皆が争うのが嫌なんです」

    京太郎「俺が皆と仲良くできて、皆も仲良くするには、これが一番なんです」

    京太郎「お願いですから、争おうとしないでください……俺の好きな智美さんが他の皆と喧嘩するなんて、俺嫌です…」

    智美「きょ、京太郎……」

    京太郎「………俺、智美さんのことを信じて、話します。もう実は、睦月と佳織、それに桃子とも関係を持ってます。すいません、部の和を乱すような真似して」

    智美「え……?」

    京太郎「俺は、いつもその選択を選んできました。求められたら断りません」

    その発言が、ここにきて純粋に悲しくなって、俯いてしまう。
    京太郎の特別になることは無理だ、と宣言されたのと一緒だからだ。
    だが、同時にもう一つだけ、思ったことがある。

    京太郎は拒まない。なら私がそこの一人になるのも何も問題は無いんじゃないか。

    たった一人が良くても、それが無理なら/京太郎に愛されるのなら何人目だろうと
    私は構わない。

    智美「京太郎。私も、その中の一人に入っちゃダメか?」

    京太郎「……良いんですか? 俺は良いですよ」

    智美「…京太郎に愛してもらえるなら、それでも私は良いぞ」

    京太郎「智美さん!」

    キスされた。
    一瞬頭が真っ白になるが、この幸せをしっかりと味わうように京太郎に身を委ねる。
    初めてのキスなのに、舌を入れられた。
    慣れてるな、と少しだけモヤっとしたが、もうそんなことどうでも良くなってきた。
    京太郎の家に連れていかれ…そのあと起こったことは二人だけの秘密だ。

    智美編、完。

    286 :

    すばら

    287 :

    まあ他の子に比べればまともなのかなー?

    288 = 1 :

    どうすれば………。

    【はやく会いたい】

    【もっと愛し合いたい】

    【今すぐに】

    【私、もうダメです】

    【京ちゃん】

    クソッ!!!

    京太郎「ハギヨシさん!」パチンッ

    ハギヨシ「ここに」ヒュン

    京太郎「……清澄と、龍門渕は、今は?」

    ハギヨシ「………あまりよろしくないかと。今にも暴動が起きかねません。最悪、京太郎くんの身によくないことが起こります」

    京太郎「……クソッ……こっちは順調だってのに……」

    ハギヨシ「一度戻られた方がよろしいかと……」

    京太郎「……そう、ですね………でも、今会えば確実に数日の足止めを食らってしまいます。その間にこちらに何か無いとも限りません」

    京太郎「睦月さんも佳織さんも桃子も智美さんも大人しくしてくれてはいますが、部内の雰囲気はあまり良いとは言えません。これから変えていくつもりだったんですが…」

    ハギヨシ「ですが、そちらに時間をかけすぎると…」

    京太郎「分かってます! ………クソッ、前も透華さんがいきなり会いに来たことがあったし……今ももしかしたら、誰かが近くにいるのかもしれません…」

    ハギヨシ「…その節は迷惑をおかけしました…」

    京太郎「いえ、ハギヨシさんが気にすることではありません。まさかハギヨシさんの目をかいくぐってくるなんて夢にも思っていませんでしたから…」

    ハギヨシ「残念ながら、私という防波堤ではもはや京太郎くんを守れない域にまで、彼女たちは到達しようとしています」

    ハギヨシ「一刻も早く戻られることを、お願い致します」

    京太郎「ありがとうございます……。ちなみに、今近くに人は……」

    ハギヨシ「いない、と、思います。…申し訳ありません、断言はできかねます……最近、私の索敵に引っかからない動きをする方が多く…」

    京太郎「……いきなり俺の後ろに……なんてこともあり得る訳ですね……ハハ…来るところまで来ちゃいましたね」

    ハギヨシ「…私の侮りが、京太郎くんを危険に招いたことを、心の底から謝罪します」

    京太郎「まさか俺だって、本気を出したら病む子が増える能力を手に入れた、なんて信じられませんよ。ハギヨシさんは何も悪くありません」

    京太郎「上手くいってるように見えて、こっちでも実の所何も上手くいってませんからね。あくまで、大人しくしているだけ……」

    ハギヨシ「もう一手、何かをしなければならないようですね…」

    京太郎「大体、俺があちこちの学校に転校することになった原因の久さんが自分でさせてる癖に、俺が女の子と仲良くなるのに嫉妬して手助けしてくれないっていうのが本当に悪いんですよ…」

    ハギヨシ「いっそこのまま逃亡されてはいかがでしょう? 私が最大限力を貸しますが…」

    京太郎「どこに逃げるっていうんですか? あの龍門渕に本気で追われて逃げ切れるとは思えませんし、今攻略済みの女の子全員でかかられたら三日もすれば居場所を突き止められますよ」

    ハギヨシ「………」

    京太郎「それに、最悪俺の家族を人質にとる可能性だってある。俺はもう袋の鼠状態なんですよ、ハギヨシさん」

    京太郎「だったら、現状で俺がどうすればいいかを考えて、最良の道を掴みとります」

    京太郎「そのためにハギヨシさんに迷惑をいっぱいかけるかもしれませんが……助けて、くれますか?」

    ハギヨシ「は……はい! 私でよければ、なんでもいたします!」キュン

    京太郎「ありがとうございます…。…それでは、俺は行きます。あと一人、ゆみさんを攻略すれば、また別の学校に転校してゆっくりできますからね…」ハハ

    ハギヨシ「はい。何かありましたらいつでもおよびください」

    289 = 1 :

    >>1より

    病み要素が無くなった途端筆が鈍るのは本当にもう(ry

    私だって理解してるんですよ、異常だって。でも仕方ないじゃないですか……
    病女可愛いんですもん!!!!!

    それでは失礼します。
    本編で病み要素少ない分背後で状況を最悪にしていきますよー

    291 :

    もはや目的が違ういいぞもっとやれ

    292 :

    気のせいだろうか、桃子編やってなくね?

    293 :

    ステルスかぁ……(白目)

    294 :

    0時半過ぎくらいに桃子編投下できたらします

    296 :

    桃子「京さん。寒くないっすか?」

    京太郎「全然寒くないよ。桃子が暖かいからね」

    桃子「それなら良かったっす。京さんも暖かいっすよ」

    京太郎「桃子は甘えん坊だなぁ」

    桃子「京さんと加治木先輩だけっすよ?」

    京太郎「はいはい」

    桃子「明日はかおりん先輩とデートっすよね?」

    京太郎「おう。いつも通り着いてくるんだろ?」

    桃子「最近かおりん先輩怖いんすよねー。よく気配に気付かれるし」

    京太郎「マジか……麻雀上手くなってるからその影響かもなぁ」

    私だけを見てほしい。

    297 = 1 :

    京太郎「本当ですか、ゆみ先輩! ありがとうございます!」

    ゆみ「い、いや……あまり、期待しないでくれ……私もあまり上手くはないから……」

    京太郎「なにいってんすか! ゆみ先輩の手作り弁当なんて、もう窓から愛を叫びたいくらいに嬉しいっすよ!」

    ゆみ「それは絶対にやらないでくれよ……?」

    京太郎「はい! 早速いただきましょう! わーい!」

    佳織「…………」カリ

    智美「ワハハ」カタカタカタ

    睦月「京太郎。私も実は弁当を持ってきたんだが、良ければどうだ?」

    ゆみ「え!?」

    佳織智美「!?」

    京太郎「マジですか! わー、嬉しいなー。ちょっと多いけどいただきますね!」

    ゆみ「む、睦月も持ってきていたのか……そうか……」シュン

    京太郎「あ……。あむ……うめぇー! ゆみ先輩、メチャクチャ美味いっすよ! 本当幸せもんだなぁ俺は!」

    ゆみ「……ふふ。須賀はいつも元気だな」

    京太郎「あったりまえじゃないっすか! これ食ったら三日はなにも食わなくても満腹っすよ!」

    ゆみ「大げさ過ぎるぞ? ……ふふふ」

    睦月「……」クイ

    京太郎「ん……あ、睦月先輩のも美味いっす! いやー、両手に花で幸せだなぁ」

    私知ってるんすよ。
    私たちに向ける感情と、加治木先輩に向ける感情は別だってこと。

    298 = 1 :

    京太郎「……お、加カン!」

    智美「えっ」

    ゆみ「須賀、それロンだ」

    京太郎「げっ! マジかよ!」

    智美「京太郎……なんで加カンしたんだ……? 今のでテンパイだっただろー?」

    京太郎「え? いや、なんか安いから、カンしてドラ乗らないかなーと」

    睦月「……いつまでたっても麻雀の腕は成長しないな……」

    京太郎「いやー……ははは、申し訳ない」

    佳織「大丈夫だよ! 私もこんなに上手くなったんだから、京太郎くんもすぐにうまくなるよ!」フニョ

    京太郎「うおっ! 当たってます当たってます!」

    佳織「えへへ……」

    智美「離れろー。部活中だぞー?」バッ

    佳織「あう」

    京太郎「ふぅ……」チラ

    ゆみ「……ん!」プイ

    京太郎「……さ、さぁ続けましょうか!」

    私知ってるっす。
    道化を演じてみんなの共有の愛玩具になったフリをして、加治木先輩の見てる所では他の人に接触されるのを嫌がってるって。

    299 = 1 :

    京太郎「桃子、好きだよ」

    私は知ってるっす。
    こんなの全部嘘だって。

    京太郎「桃子、愛してる」

    私は知ってる。
    京さんが好きなのは加治木先輩だけだって。

    京太郎「桃子、愛してくれ」

    私は知ってる。
    京さんが欲しいのは加治木先輩だけだって。

    嘘つき。

    京太郎「桃子」

    嘘つき。

    今だけは私のことだけを見てるフリをして。

    京太郎「桃子」

    嘘つき。

    他の人とベッドで愛を囁くときも。

    京太郎「ゆみ先輩……」

    嘘つき!

    ずっと加治木先輩を想ってる!

    300 = 1 :

    私の中の何かが砕け散りそうになった。

    その名前だけは聞きたくなかった。

    ここでは、私のことだけを見て欲しかった。

    京さんは私のことを見てくれる。

    私は京さんのことだけを見てる。

    なんであの人の名前がでるんすか。

    卑怯じゃないすか。

    私たちは何がなんでも京さんの愛を貰おうとして、ここまで来たのに。

    こんなところまで来たのに。

    自分はただ近付こうとして、近づけないで、そんなことの繰り返しをしてるだけ。

    それなのに、京さんからの愛を受けられるなんて。

    ずるいっすよ。

    ずるいっす。

    京さんなんて嫌い。

    嘘。好き。大好き。愛してる。

    嘘つき。

    もっと愛して。

    卑怯。

    京さんの嘘つき。

    ダメ。

    でも良い。

    ………………。


    まだしばらくは。

    悔しそうな。

    加治木先輩の顔を。

    見てられるから。

    好きです。

    京太郎さん。

    桃子編、完。


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