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    元スレ女提督「甘い時間は溶けるように」

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    1 :

    提督「甘えさせたり甘えたり」
    http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1447160420

    2 :

    なつかしいスレだ

    3 = 1 :

    ー加賀に指輪を渡すちょっと前のお話ー

    ガチャ

    キィ…

    バタン

    提督「うぅ……」ブルッ

    提督「寒い……」

    パタパタ

    提督「まだ二月……しかも陽も昇ってないし、凍えそう……」ブルブル

    提督「……前にヲ級ちゃんと会ったのはこの辺だっけ……」

    提督「う〜…来てくれるかな〜……」

    4 = 1 :

    提督「……………」

    提督「……………」

    提督「…………ううぅ」ブルッ

    提督「コート着て来ればよかった…」ガタガタ

    提督「………っくしゅ!!」

    提督「はぁ……来ないなぁ…」ズズ

    提督「………やっぱり、深海棲艦との交流なんて無理だったのかな…」

    提督「……………」

    提督「………ダメか……」

    5 = 1 :

    提督「……戻ろう…」

    提督「ただ、私が変に希望を持ってただけ…か…」トボトボ

    ザバッ
    ピチャ…

    提督「………!」バッ

    ヲ級「……………」

    提督「あ……!き、君は……前に、ここに…来た子……だよね?」

    ヲ級「……………」コク

    提督「! じゃ、じゃあ、あの時の約束、覚えててくれたの!?」

    ヲ級「……………」コク

    提督「うわあ、嬉しい!!ほんとに来てくれるなんて!!」ギュ

    ヲ級「……………」

    提督「っうわ、冷た!?そういえばそんなに濡れて寒くないの?大丈夫?」

    ヲ級「……………」コク

    提督「あー…それもそうか、海にいるから…」

    6 = 1 :

    提督「はっ、くしゅ!」

    ヲ級「…………!」

    提督「うう…ごめんね、このままだと風邪引いちゃうから…とりあえず中に入ろう?」ギュ グイ

    ヲ級「…………」グウウ

    提督「…………?」

    ヲ級「……………?」

    提督「……もしかして君、お腹空いてる?」

    ヲ級「……………」コク

    提督「あ、なら何か作ってあげる!ちょうどいいから食堂に案内するね!」

    ヲ級「……………」

    7 = 1 :

    提督「よいしょっと…」

    ガチャ

    木曾「ん、戻ったか」

    提督「あれ、木曾!?起きてたの?」

    ヲ級「………!」サッ

    木曾「そう身構えるなよ、何もしないさ。お前が何もしない限りはな」

    提督「あ…大丈夫だよ、木曾は優しい子だから」

    ヲ級「……………」スッ

    木曾「警戒は解いてくれたか…まあ、艤装も何も着けていないもんな」

    提督「ところで木曾、どうしてここにいるの?」

    木曾「ああ、今日は例の約束の日だったのを思い出してな。心配で見に来たんだが…杞憂だったよ」

    提督「そうなんだ…ごめんね、わざわざこんな朝早くから」

    木曾「いいさ、俺が好きでやってることなんだ」

    8 = 1 :

    ヲ級「……………」グゥゥ

    提督「おっと、お腹空いてたんだっけ。食堂、こっちだよ」グイ

    木曾「俺も行く。何かあったら大変だからな」

    提督「木曾もお腹空いてるんじゃないの?」

    木曾「……まあな」

    提督「ふふっ、素直でいいね」

    ガチャ

    提督「はーあったかい…あ、適当なところに座っていいよ」

    ヲ級「……………」ストン

    提督「……床じゃなくて、この椅子に座るんだよ」ゴゴ

    ヲ級「…………」ガタ

    木曾「深海に椅子はないのか…」

    9 = 1 :

    提督「それじゃ私、ササっとなにか作ってくるね」

    木曾「ああ、俺はこの子を見張ってるよ」

    提督「うん、何もしないとは思うけど…よろしくね」

    パタパタ…

    ヲ級「……………」ジッ

    木曾「……なんだ?俺のことが嫌いか?」

    ヲ級「……………」

    木曾「…まあ無理もないだろうな。俺たちは、お前の仲間達を何人も沈めてきたんだから…」

    ヲ級「……………」フルフル

    木曾「……?憎いとは思わないのか?」

    ヲ級「……………」コク

    木曾「…………そうか。詳しいことは分からないが…そう言ってくれるのなら、少し気は和らぐよ」

    10 = 1 :

    木曾「……そういえばお前、さっきから喋らないが…」

    ヲ級「……………?」

    木曾「もしかして、無口なタチなのか?」

    ヲ級「……………」フルフル

    木曾「…?ならなんで…」

    パタパタ

    提督「お待たせ、とりあえず適当にベーコンエッグともう少しでクロワッサンが……ってあれ?どうかしたの?」

    木曾「いや、この子、ずっと喋らないから…無口なやつだと思ってな」

    提督「………ん?ちょっと待って、私たちさっきからずっと普通に話しかけてるけど…まさか言葉が分からないんじゃ…?」

    木曾「それは…でも、質問したらちゃんと首で返事してるぞ?」

    提督「だよね…ならなんで喋らないんだろう………あ」

    ヲ級「……………」

    11 = 1 :

    提督「ねえ、君」

    ヲ級「…………?」

    提督「私たちの言葉は、分かるんだよね?」

    ヲ級「……………」コク

    提督「じゃあ、えっと…その言葉は話せる?」

    ヲ級「……………」フルフル

    提督「ああ、やっぱり…」

    木曾「どういうことだ?」

    提督「えっとね、恐らくだけど、ヒアリングはできるけど喋ることはできないんだと思う。犬とか猫みたいな状態かな」

    木曾「ふむ……なるほどな」

    12 = 1 :

    ヲ級「……コトバ……」

    提督「!」

    木曾「喋った…!」

    ヲ級「コトバ、ムズカシイ…」

    提督「難しい……もしかして私たちが喋りかけるのも、あんまり理解できてないことってある?」

    ヲ級「……………」コク

    提督「そっか……なら、これからゆっくり覚えていけばいいよ。今はとりあえず、腹ごしらえをしよう?」コト

    木曾「ん、ありがとう」

    ヲ級「……………!」

    スッ

    提督「あ、待って!手で食べちゃダメだよ!」

    ヲ級「……………?」ピタ

    提督「洋食だから…はいこれ、フォーク」

    ヲ級「…………??」

    13 = 1 :

    木曾「こうやってな、先を刺して食べるんだ」ザク

    ヲ級「……………」グサ

    提督「そうそう、上手上手」

    パク

    ヲ級「…………!?〜〜〜ッ!??」ガタッ

    提督「ああっ!?熱かった!?」

    ヲ級「ヲッ…………」

    提督「ごめんね…ちゃんとこうやって、ふーふーってすれば熱くないはずだから」

    ヲ級「……………」フーッ フーッ

    パクッ

    ヲ級「…………!」モグモグ

    提督「どう?」

    ヲ級「……………!!」グサ パクパク

    提督「ふふ…そういう時は美味しい、って言うんだよ」

    ヲ級「オイシイ……」モグモグ

    14 = 1 :

    ヲ級「……………」ゲフ

    提督「お腹いっぱいになった?」

    ヲ級「オイシイ……」

    提督「そっかそっか、ならよかった」

    木曾「すごい勢いだったな…俺なんてまだ半分も食べていないぞ」

    提督「まだクロワッサンもあるんだけど…この様子だといらないかな?」

    木曾「ああ、俺が食べるよ」

    ガチャ

    鳳翔「あら、もう食堂に人が………あ、提督でしたか」

    提督「あ、鳳翔さん、おはよー」

    木曾「おはよう、鳳翔さん」

    鳳翔「はい、提督、木曾さん、おはようございます………って、え…?」

    ヲ級「……………?」

    15 = 1 :

    鳳翔「…えっ!?そ、その子、深海棲艦の…!?」

    提督「あー………あのね、これには事情があって……」

    〜〜〜かくかくしかじか〜〜〜

    鳳翔「そ、そうだったんですか……へえぇ…」

    提督「混乱させちゃったみたいで…ごめんね」

    鳳翔「い、いえ、それは良いのですが……この子、本当に敵意はないのでしょうか…」

    提督「今のところはまだ…ね」

    鳳翔「…大丈夫なのですか?」

    提督「艤装も着けていないし、ここだけなら持ち帰られて困る情報もないから大丈夫だよ。ただ、問題はこれからの交流だけど…」

    ヲ級「……………」シュル

    提督「ん、お…?どうしたの?」

    ヲ級「……………」クイクイ

    提督「手を…出してほしいの?というかその触手みたいなの動かせるんだ…」

    16 = 1 :

    提督「これでいいのかな…?」

    スッ

    ヲ級「……………」シュルシュル ギュ

    提督「お、おお…?」

    ヲ級「……………」スリ

    提督「……?えと、これは何を表してるんだろう…?」

    木曾「ご飯作ってくれたのに感謝してるんじゃないか?」

    鳳翔「こんなコミュニケーションの方法があるのですね…」

    提督「なるほど……なら」ギュ

    ヲ級「…………!」

    提督「こちらこそ、どういたしまして」ニコ

    ヲ級「……………」ギュ ギュッ

    提督「あはは、そういう時はありがとうって言うんだよ」

    ヲ級「アリガトウ……テイトク…」

    提督「ん、私のこと?」

    ヲ級「テイトク……ソウヨンデタ……」

    提督「…うん、私は提督。君はヲ級ちゃんでいい?のかな?」

    ヲ級「……………」コクコク

    17 = 1 :

    提督「ふふ、ならこれからよろしくね、ヲ級ちゃん」

    ヲ級「………ヨロシクネ……?」

    提督「あ、よろしくっていうのはね…」

    木曾「……………」

    鳳翔「……………」

    木曾「……あの分だと、心配はいらなさそうだな」

    鳳翔「はい…私たちのことも少なからず好意的に思ってくれているみたいです」

    木曾「ここからどうなっていくのか…楽しみだな」

    鳳翔「ええ…ちゃんと、見守ってあげましょう」

    18 = 1 :

    前回書けなかった部分の回想でした
    次からいつも通りだらだらと書いていきます

    19 :

    待ってた

    20 :

    続きキター!
    待ってました

    21 :

    乙乙

    22 :

    龍田「ねえ、提督?」

    提督「ん、なに?」

    龍田「前々から気になっていたんだけど…」

    提督「うん」

    龍田「天龍ちゃんって、入渠ドックに入れようとすると暴れるじゃない?」

    提督「あー、よく文句言うね」

    龍田「あれ、いつもどうやって言い聞かせてるの?」

    提督「ん?私が無理やり入れてるよ」

    龍田「無理やり!?暴れる天龍ちゃんを押さえつけてるの…?」

    提督「うん、そうでもしないと修復できないし…」

    龍田「でも、天龍ちゃんを押さえつけるのってすごく大変なんじゃ…」

    提督「そうでもないよ」

    龍田「え〜…?」

    23 = 1 :

    龍田「……そういえば、提督はものすごく強いって天龍ちゃんが言ってたような…」

    提督「あんまり自分のことを強いとか思ってはいないんだけど…まあ、仮にも私は軍人だからね」

    龍田「強くないと軍人にはなれないの?」

    提督「もちろん。元々軍人志望だったわけじゃなかったんだけど、小さい頃からおじいちゃんに剣術も柔術も一通り教えられたからこの仕事が向いてるかなって思って」

    龍田「でも、提督が戦うことなんてないじゃない?」

    提督「あはは、それなんだよね…何のための試験だったのやら…」

    龍田「剣術…もしかして、この薙刀も使えたりする〜?」

    提督「うん、できるよ」

    龍田「やってみて?」スッ

    提督「よーし…」

    24 = 1 :

    ギュンッ

    ヒュッ ヒュンヒュン
    ブオッ

    提督「………ふぅ」

    龍田「おお〜」パチパチ

    提督「どうだった?」

    龍田「と〜っても綺麗よ、弱い敵なら一瞬で首を刈れるわ〜」ニコニコ

    提督「そ、そっか…ありがと」スッ

    龍田「もういいの?」

    提督「うん、あんまり振り回すと危ないからね」

    龍田「それもそうね〜、うふふ」

    25 = 1 :

    龍田「あ、もう一つ聞きたいことがあるんだけど」

    提督「うん?」

    龍田「天龍ちゃんとは、どこまで行ったのかしら〜?」

    提督「ぶっっ」

    龍田「うふふ、その反応はビンゴね?」

    提督「い、いや…うん、まあ…」

    龍田「で?どこまで?」

    提督「………あ、あの…Bまで……です……」

    龍田「へぇ〜」ニコニコ

    提督(すごい威圧感…!!)

    26 = 1 :

    龍田「そっかそっか、天龍ちゃんとはそこまで行ったのね〜」

    提督(この笑顔が恐ろしい…)

    龍田「…で?私とはどこまで行ってくれるのかしら?」

    提督「え?」

    龍田「天龍ちゃんだけ抜け駆けなんて、ずるいでしょう?」

    提督「え?あ、え…?ああ、うん、そうだね…?」

    龍田「私だって提督のことは好きなんだから…ね?」

    提督「面と向かってそう言われると照れるなぁ…///」

    龍田「…お返事は?」

    提督「…天龍と同じところまでね」

    龍田「……!うふふ…嬉しいわ〜…///」

    提督(また加賀に謝らなきゃなぁ…でも、この笑顔が見られるなら…まあ、いいか…)

    27 = 1 :

    短いのおわり
    提督が女だと龍田はガチレズになる風潮

    28 :

    (提督が女だと提督ラブ勢はもれなく全員ガチレズになるだろ!)

    29 :

    乙乙

    30 :

    時間は経過して………

    飛龍「夏ッッ」

    「夏ー!!提督、夏だよ!!夏!!」

    提督「……………」

    加賀「……………」

    「提督?」

    提督「………ああ、うん…そうだね…」

    「もう、提督!どうしてそんなにテンション低いの!?」

    提督「逆に聞くけど、なんでそんなにテンション高いの…?」

    「だって、夏だよ夏!!生きてるって実感が湧くじゃない!?」

    提督「そうかな……」

    飛龍「蒼龍、前は夏に沈んじゃったから……」

    提督「ああ…そういうこと……」

    31 = 1 :

    ガチャ

    大淀「提督、失礼しま……なんですか、これ…」

    提督「家具の有効活用…」

    大淀「は、はぁ……だからと言って執務室にそのままビニールプールを置くのはどうかと思いますが…」

    提督「だって、足だけでも冷やさないと暑さで死にそうだもん…」

    加賀「そうね……」グデー

    大淀「冷房を点ければいいのでは…」

    提督「鳳翔さんが節電してくださいって…」

    大淀「そ、そうですか…」

    提督「……暑い……」グデー

    加賀「そうね……」グデー

    大淀(大丈夫でしょうか、この人たち…)

    32 = 1 :

    提督「……それで、何か用?」

    大淀「え?ああ…こほん、提督宛に書類が届いています」サッ

    提督「ああ、どうも……どれどれ…」

    ピラッ

    提督「………ふむふむ……」

    「なになに、何の書類?」パタパタ

    飛龍「見せて見せて!」

    提督「ん…いつものあれだよ」スッ

    飛龍「いつものあれ?」

    「いつものあれ……ああ、あれって!」

    大淀「はい、そうです」



    「特別海域攻略!」

    33 = 1 :

    ドッドッドッドッ……

    時雨「それじゃ提督、行ってくるね」

    夕立「夕立、頑張るっぽい!」フンス

    提督「うん、信じてるよ!」

    天龍「うっしゃあ!!オレについて来い!!」

    夕立「はーい!」

    ザザザザ

    提督「気を付けてねー!」

    加賀「……この程度なら私たちが出るまでもないわね」

    「でも、さっきまでやる気なんてまるでなさそうだったのにどうしていきなり出撃命令を出したの?」

    飛龍「蒼龍、新しく出会える艦娘の写真見た?」

    「え?まあ、一応…」

    34 = 1 :

    飛龍「その中にリベッチオって子がいたでしょ?」

    「ああ、いたね」

    飛龍「それを見た途端目の色変えちゃって…」

    〜〜〜

    提督「特別海域ねえ……資材の消費も激しいしみんなの負担もすごいからやりたくないんだけど…」ペラッ

    大淀「ですが、新しく戦力になってくれる子もいますよ?」

    提督「それはわかってる……けど……」ペラッ

    提督「…………!!」

    大淀「どうかしましたか?」

    提督「行こう」

    大淀「え?」

    提督「特別海域!行こう!!」

    〜〜〜

    飛龍「ということがあったの」

    「ああ、なるほど…」

    35 = 1 :

    飛龍「提督がロリコンなのは言うまでもないよね」

    「うん、みんな知ってる」

    提督「二人とも何か言った?」

    飛龍「いや、なんでも!」

    「ねー!」

    提督「ふーん…そっか」

    加賀「そんなことより早く戻りましょう、暑くて仕方がないわ」

    提督「そうだね、プールに足浸けよう」

    飛龍「涼みたいなら脱げばいいのにね」

    「脱ぐ?シャイ魔王の提督が?」

    飛龍「…それもそうか」

    提督「何か言った?」

    飛龍「んーん、なんでも!」

    36 :

    ロリコン!ロリコン!

    37 :

    〜〜〜

    提督「時雨達、上手くやってるかなー」パチャパチャ

    加賀「あの子達ならきっと大丈夫よ」

    提督「そうだよね、まだE-1だし…」

    ダダダダ

    バンッ

    夕立「てーーーとくさーーーーーん!!」ピョーン

    提督「うわっ!?」

    ドサッ

    夕立「えへへへ、提督さん、ただいま!」ギュゥゥ

    提督「おかえり…って、もう終わったの?」

    夕立「うん!夕立、頑張ったっぽい!」

    提督「そうなんだ、よくやってくれたね」ワシャワシャ

    夕立「きゃ〜♪」パタパタ

    38 = 1 :

    時雨「ただいま、提督」

    提督「あ、時雨もおかえり」

    時雨「…その様子だと、また夕立が褒めてってごねたのかな?」

    提督「ふふ、まあそんなところ」

    時雨「本当は北上さんの雷撃が上手く当たったからすぐに終わったんだけどね…」

    提督「そっか、ならあとで北上も褒めてあげないとね」

    時雨「うん。はい、報告書」スッ

    提督「ありがと…時雨、もう少しこっちに来て?」

    時雨「? こう?」

    ナデ

    時雨「!」

    提督「時雨も、よく頑張ってくれたね」ナデナデ

    時雨「……提督は優しいね……///」

    39 = 1 :

    提督「…はい、今はここまで。二人とも中破してるみたいだし、修復に入ってゆっくりしておいで」

    時雨「うん、そうさせてもらうね。ほら、夕立も行くよ」

    夕立「ん〜、もうちょっと…」

    提督「あとでいっぱいかまってあげるから、ね?」

    夕立「むぅ…提督さんがそう言うなら仕方ないっぽい!じゃ、またあとでね!」パタパタ

    時雨「それじゃ、失礼するよ」

    提督「うん、しっかり補給してね」

    バタン

    加賀「……私が見ている前で他の子に手を出すのね」

    提督「うっ」ギクッ

    40 = 1 :

    ガチャ

    天龍「よう、何回も悪いな」

    提督「天龍?どうしたの?もしかして天龍も褒めてもらいたいの?」

    天龍「そんなんじゃねえよ!ほら、忘れもんだ!」サッ

    提督「……?これ、なに?」

    天龍「あいつらブッ倒したら落としたぞ」

    提督「どう見てもおにぎり……だよね…」

    天龍「大本営からの報告書になんか書いてないのか?」

    提督「ちょっと待ってね……あ、これかな?」ピラッ

    加賀「………戦闘糧食。見た目はただの握り飯だが、その成分は激しい強壮効果を有しており艦娘の戦意を高揚させる」

    提督「へー、そんなにすごいものなんだ……」

    41 = 1 :

    提督「あと、それは?」

    加賀「これも報告書があるわ」

    提督「読んでみて?」

    加賀「補強増設。艤装の接合部を増設し装備の拡張を行える…」

    天龍「増設っつっても、この大きさじゃせいぜいダメコンとかこの戦闘糧食しか積めないんじゃねえのか?」

    加賀「そうね、艦載機をより多く積めるわけでもないから今はまだ使う機会ではないみたい」

    提督「それにしてもこのおにぎり、艦娘への激しい強壮効果って書いてあったけど…私が食べたらどうなるんだろう?」

    天龍「そりゃあ……あ、アレが止まらなくなるんだろ…」

    提督「アレ?」

    加賀「…止まらなくなるでしょうね」

    天龍「一晩中……だろうな……」

    加賀「ええ……」

    提督「え?え?」

    42 :

    え?ダチョウ倶楽部方式ですか?押すな押すなですか?

    44 :

    乙乙

    45 = 1 :

    翌日

    ドッドッドッドッ……

    提督「さて、みんな準備はいい?」

    隼鷹「おー、いつでもいいよ」

    龍驤「もっちろん!」

    飛鷹「しかし、なんでまた私たちを機動部隊に?」

    提督「あー……今回の作戦、かなり長いみたいでね…深部に行くまでに少しでも資材を温存しておきたいんだ」

    隼鷹「それで正規空母に比べて消費の少ないあたし達を選んだわけねぇ」

    提督「うん、そういうこと。正規空母なしでも上手くやれそう?」

    飛鷹「当たり前よ!すぐにやっつけちゃうんだから!」

    提督「よーし、じゃあ連合艦隊出撃開始!」

    金剛「イエース!フォローミー!」バッ

    龍驤「って、旗艦はうちやろ!!なんで戦闘におるんや!こらー!!」ザザザ

    加古「ふぁ〜ぁ…ねみー…」ザザ

    古鷹(大丈夫かな、これ…)ザザザ

    46 = 1 :

    『ひゃっはー!!ガンガン行くよー!!』

    提督「隼鷹、あまり気張りすぎると危ないよ」

    『分かってる分かってる、これでもちゃんと敵は見えてるからねぇ!』

    『隼鷹、最後の一隻よ!』

    『任せて!』

    提督「……この分だと道中は心配ないかな」

    大淀「それにしても珍しいですね、提督が直接指揮を執られるなんて」

    提督「今回の特別海域はかなり厳しいって報告が挙がってるからね、さすがにちゃんとした指揮じゃないと危険そうだし」

    大淀「はい、皆さんも提督の指揮を頼りにしていますよ」

    提督「うん、頑張るね」

    『あ、いた!軽巡棲鬼!』

    提督「! それがこの作戦のターゲットだよ、注意して!」

    『了解!砲雷撃戦、用意!』

    47 = 1 :

    軽巡棲鬼「ニドトフジョウデキナイ……シンカイヘ……シズメッ!」

    金剛「それはこっちの台詞ネー!Fire!!」ドドンッ

    ボゴォッ

    軽巡棲鬼「グウッ…!?」

    飛鷹「チャンスよ!続いて!」ビュン

    龍驤「よっし、一気に決めるでぇ!」ビュン

    隼鷹「いっけぇー!!」ビュン

    軽巡棲鬼「チョッ……」

    ドドドオォン

    軽巡棲鬼「ク……コノ……」

    隼鷹「へへっ、こっちこっち!」ザザザ

    軽巡棲鬼「オノレ…!」ザザッ

    48 = 1 :

    『……ヒトキューマルマル!隼鷹、もういいよ!』

    隼鷹「オッケー!時雨、決めちゃって!」

    「了解」

    軽巡棲鬼「ナニッ……!?」バッ

    時雨「残念だったね」ガシャン



    ドォン!!

    49 = 1 :

    〜〜〜

    隼鷹「はーつっかれたぁ…」

    提督「お疲れ様…ごめんね、ずっと陽動に走らせて」

    隼鷹「いーよいーよ、あたしらが昼のうちに倒せなかったのが悪いんだから」

    提督「お詫びとして入渠ドックに熱燗があるから、それ飲んでね」

    隼鷹「マジ!?やーりぃ!!」ダッ

    飛鷹「こら、隼鷹!報告書!」

    「あー悪い!飛鷹、渡しといて!」

    飛鷹「もう…ごめんなさい、報告は私からするわね」

    提督「あとでいいよ、作戦は成功だったんでしょ?ほら、飛鷹も小破してるんだから早く入渠しておいで」グイグイ

    飛鷹「ちょっ………分かった、分かったから押さないで」

    提督「行く?」

    飛鷹「はいはい…またあとで来るわ」

    提督「うん、飛鷹もお疲れ様」

    飛鷹「ええ」

    バタン

    50 = 1 :

    提督「ふぅ……順調、かな…」ギシッ

    コンコン

    「提督、時雨だよ」

    提督「ん、入っていいよ」

    時雨「失礼するね」

    提督「おかえり、時雨……そして、初めまして、江風!」

    江風「おっ、ちゃんと名前覚えてくれてンだな!じゃあ改めて自己紹介するぞ!」

    提督「白露型九番艦、改白露型駆逐艦の江風…だね」

    江風「ありゃ、もう知られてるのか。まあいいや、名前はかわかぜだからな!間違えンなよ!」

    提督「うん、よろしくね」

    江風「おう、よろしくな!」

    提督「時雨、部屋の案内頼める?」

    時雨「うん、任せて。江風、こっちだよ」

    提督「また明日改めてこの鎮守府を案内するから、今日はご飯食べて、お風呂入って、ゆっくり休んでね」

    江風「わかった、ありがとな!それじゃ!」

    バタン


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