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    元スレあかり「最近ごらく部にいてもつまらない」

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    251 = 1 :

    綾乃「で、でも……古谷さんはあんなに副会長になりがってたのに………………」

    千歳「ええんちゃう?」

    綾乃「千歳……」

    千歳「古谷さんはうちと同じ決断をしたんやね」

    向日葵「はい、そうですわ。池田先輩のようになりたいと思ってますの」

    千歳「あははは~照れるで古谷さん」

    綾乃「大室さんは? 念願の副会長にならなくていいの!?」

    櫻子「私ですか? ええ、大丈夫ですとも!」

    綾乃「そんなあっさり!?」ガーン

    櫻子「だって私が福会長になりたかったのって元々は向日葵に対抗してたからですから。向日葵がいいなら私もいいんです。もぐし! うめぇ!」

    綾乃「そんな簡単に……って! それ私のプリンじゃないのぉ!!」

    櫻子「いただいてます! 流石は杉浦先輩です! こんなに美味しいプリンを買ってくるなんて!」

    りせ「…………」モグモグ

    綾乃「会長までぇ!! 私のプリンがぁ……」

    向日葵「うふふふ、全く櫻子ったら」

    綾乃「笑い事じゃないわよぉ!」

    千歳「ところで赤座さんは選挙の時の応援演説は誰に頼むん?」

    向日葵・櫻子「それはもちろん私が………って、え?」

    あかり「え?」

    252 = 1 :

    向日葵「バカなこと言うのはよしなさいな。貴女に演説の文章を考えるなんて無理でしょうに」ハァ

    櫻子「そういうそっちだって! 舞台に立った途端に緊張で一言も喋れなくなるに決まってる!」

    向日葵「そ、そんなことはありませんわよ!」

    櫻子「ふん、どーだか!」

    あかり「ま、まぁまぁ2人とも落ち着いてよぉ」

    櫻子「あかりちゃんはどっちに応援演説してほしいの!」

    向日葵「もちろん私ですわよね赤座さん! 生徒会の同級生で一番仲がいいのは私達ですもの!」

    櫻子「ぬぁ~にが仲がいいだ! 仲が良かったらあかりちゃんの事を赤座さんだなんて呼ぶわけないじゃんか!」

    向日葵「私は親しみと尊敬を込めて色々な方をさん付けで呼んでいるの。同級生では貴女だけですわよ、私が尊敬も親しみも込めてないのは」

    櫻子「バカにしてんのかぁ!」

    向日葵「櫻子をバカにしてなにがいけないの!」

    櫻子「このばかっぱい!!」

    向日葵「お黙りなさい!!」

    櫻子・向日葵「ぐぬぬぬぬぬぬ~~!!」

    あかり「あ、あの!えと! ………杉浦先輩!」チラッ

    綾乃「………………………私の演説は任せたわよ千歳」

    千歳「任しといて!」

    あかり(見捨てられたよぉ!!)ガーン

    253 = 1 :

    りせ「…………………………」クイックイッ

    あかり「どうしたのりせちゃん?」

    りせ「……………!」フンスッ

    あかり「あ、その……えっと……………ゴメンナサイ」ペコリ

    りせ「」ガーン

    綾乃(まぁ会長じゃ演説する以前の問題だものね)

    向日葵「くっ! こうなったらどちらがより素晴らしい文章を書けるか勝負ですわ!!」

    櫻子「おおー乗ったとも!! 私の白菜な部分を見せてやる!!」

    綾乃(白菜?)チラッ

    千歳(多分博識と秀才が混ざったんやろなぁ……どの道“博才”だと賭け事の才能って意味になってまうねんけどな)チラッ

    櫻子「よっしゃ! あかりちゃん今日泊まりに来て!! 私の文才を見せてあげるから!」

    あかり「え? べ、別にいいけれど……」

    向日葵「いえ! 今日は私の家に泊まりに来てくださいな! 私もあまり文才はありませんが、それでも櫻子なんかよりは数十倍はマシな文章に仕上げて見せますわ!」

    あかり「いや、その…………あのっ……」

    櫻子・向日葵「あかりちゃんの応援演説の座をかけて勝負!!」

    あかり「」ポカーン

    綾乃(別に演説する人は2人でもいいのだけれども)

    千歳(もう言い出せる雰囲気じゃないから黙っとこうなぁ)

    りせ「……………」ウルウル

    254 = 1 :

    ー教室ー


    ちなつ(はぁ、あれからというもののまったくごらく部に顔出してないなぁ………)

    ちなつ(でも京子先輩も結衣先輩も2人だけで楽しくやってるみたいだし……今更私が行っても居づらいだけだもんなぁ……このまま喧嘩別れしちゃうのかなぁ)

    ちなつ(…………………………帰ろ)



    ガラララ!



    「すみません、この教室に吉川さんって方はいますか?」

    ちなつ「え、あっ……はい? な、何のようですか?」

    「あなたが吉川さん?」

    ちなつ「は、はい……」

    ちなつ(誰だろこの人? 学年違うよね?)

    「あぁ、ごめん。私は3年の者なんだけれども、少しお話ししても良いかしら?」

    ちなつ「さ、3年生!? 先輩でしたか!」

    「いいわよ、そんなに気を使わないでも。急に押しかけちゃったこっちが悪いんだし」

    ちなつ「は、はぁ……」

    「それでどう? 少し時間をもらっても良いかしら?」

    ちなつ「わ、分かりました」

    ちなつ(一体何の用事だろ? こんな人まったく知らないのに)

    「実はね、私の姉が吉川ともこさんという人とお友達でね」

    ちなつ「私の姉とですか?」

    「そうなの。やっぱりあなたのお姉さんだったのね!」

    ちなつ「は、はい……」

    「それでね、その繋がりから貴女の事を聞いて勧誘に来たの!」

    ちなつ「か、勧誘……ですか?」

    「えぇ! 吉川さん、貴女ーーーーーー」







    ちなつ「……………え?」

    255 = 1 :

    ー大室家ー



    あかり「と、いうことがあって…………」

    撫子「それで2人ともあんな形相で原稿用紙と睨めっこしてるのか」

    花子「櫻子のくせにいつになく真剣な表情だし」

    櫻子「………………」カリカリ

    向日葵「………………」カリカリ

    花子「今日の食事当番は櫻子だから早く終わらせてくれないと困るし」

    あかり「あ、それならあかりが変わってあげたんだ。だから今日はあかりが作るよ!」

    花子「え? 大丈夫なの?」

    あかり「今日も泊めてもらうんだもん。このくらいの恩返しはさせてよぉ」

    花子「いや、そうじゃなくて。ちゃんと食べれる物作れるのか心配だし」

    あかり「そっちなのぉ!?」ガーン

    花子「うっかりしてお団子を鍋に落としちゃうとか、塩と胡椒を間違えるとかしそうだし」

    あかり「このお団子は着脱式じゃないよぉ! それにお塩と胡椒って……お塩とお砂糖ですらないのぉ!?」

    花子「お鍋とか爆発しない?」

    あかり「そんなの現実ではありえないよぉ!! もう花子ちゃん、あかりのことバカにしてるでしょ!」プンプン

    花子「ちゃんと作ってくれるし?」

    あかり「もちろんだよ!」

    花子「それはそれで詰まらないし」

    あかり「花子ちゃんはあかりになにを求めてるの!?」

    花子「面白い失敗と安全な食事だし!」

    あかり「それは絶対に両立できないよねぇ!?」

    花子「是非とも頑張って欲しいし!」キラキラ

    あかり「無理だよぉ!」

    256 = 1 :

    撫子「こら、花子。あまりあかりちゃんを困らすんじゃないよ。ごめんねあかりちゃん」

    あかり「い、いえ! 全然平気です。それにむしろ楽しいです!」

    花子「!!」パァァ

    撫子「そう言ってもらえると助かるよ。花子もね、最近は暇さえあればあかりちゃんの話をしてるもんだからさ」

    花子「ちょ、撫子お姉ちゃん! それは言わない約束だし!!」

    撫子「ふふふ、だってもう1人姉妹が出来たみたいだってすっごく喜んでたから」

    あかり「えへへへ」

    撫子「妹が出来たみたいだって」

    あかり「あかりお姉ちゃんじゃなくて妹なのぉ!?」ガーン

    花子「ふふん、花子の方がお姉ちゃんだし。あかりお姉さんはお姉さんという敬称のついた花子の妹だし」

    撫子「ついでに私の妹でもある」

    あかり「一気にお姉ちゃんが3人になっちゃったよぉ!?」

    花子「ひま姉もいるから4人体制だし。完璧だし!」

    あかり「さ、櫻子ちゃんはどうなっちゃうの!?」

    花子「とりあえずペットにしとくし」

    あかり「人間ですらないよぉ!?」

    257 = 1 :

    櫻子「おいこら花子! うっさいから静かにしてろってば!」

    あかり「ごめんね櫻子ちゃん。あかりの為に書いてくれてるのに邪魔しちゃって」

    向日葵「いえいえ、むしろこれだけ賑やかな方が赤座さんの良いところをより一層鮮明に思い出せますわ」

    花子「流石はひま姉だし」

    撫子「まぁでも少しは静かにしないとね。せっかく櫻子が本気で頑張ってるんだからそこは汲んであげないと」

    花子「……仕方ないし。それじゃあかりお姉さん、一緒にご飯作るし!」

    あかり「花子ちゃん手伝ってくれるの?」

    花子「もちろんだし! 妹の面倒をみるのも姉の役目だし」

    あかり「えへへへ、ありがとう花子お姉ちゃん!」

    花子「ふぁっ!? お、お姉ちゃんって……からかうのはやめて欲しいし!」カアァァ

    撫子(花子のやつからかわれるのには慣れてないのか)

    あかり「ほら、早く作ろうよぉお姉ちゃん」

    花子「わ、わ、わ、わかったし! この花子様に任せておけだし!!」




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





    あかり「向日葵ちゃん、櫻子ちゃん! ご飯できたよ!」

    花子「ふふん。2人で頑張って作った肉じゃがだし。櫻子は感激で噎び泣きながら食べるといいし」

    櫻子「お前はもう少しお姉様である私に敬意を払え! あ、それと演説の文章できたよ!」

    向日葵「私もできましたわ」

    あかり「本当!? うわぁ凄い沢山書いてあるよぉ!」

    258 :


    撫子「一言も喋らず黙々と描いていたからね」

    花子「その態度を普段からとって欲しいし」

    櫻子「ふっふっふ。そんなことをしたら櫻子様のアイアンマンがなくなるだろう!」

    花子「は?」

    あかり「あ、アイアンマン?」

    向日葵「もしかしてアイデンティティの事ですの?」

    櫻子「そうだっけ? まーそんなことはどうでもいい! さぁ! この文章を読んで…………」

    撫子「よっと」ヒョイ

    櫻子「ちょっとねーちゃん!!」

    撫子「櫻子の場合とんでもなくトンチンカンな文章を書いているかもしれないからまず私が読んで推敲してあげないと」

    向日葵「それではまずこちらから。私の赤座さんに対する全想いを込めた文章ですわ」

    あかり「ありがとう向日葵ちゃん! 早速読んでみるね」

    花子「ワクワクするし」

    撫子「えっと、ここも違う。ここもか。あとここも。漢字の間違いが多い。それに文脈もおかしい」ブツブツ

    櫻子「ああぁ~ 私の文章がどんどん赤字塗れに…………」

    259 = 1 :




    撫子「さてと。2人の文章を読んだけれども、どっちの方がいい?」

    あかり「え、えっと…………」チラッ

    向日葵「」ドキドキ

    櫻子「」ドキドキ

    撫子「ひま子の文章は言わずもがなだけど、櫻子の方も伝えたいことは中々上等だったと思う。誤字脱字が非常に多かったけれどもね」

    花子「もうなに書いてあるかわからないくらい真っ赤だし。元々なに書いてあるか読めないくらい櫻子の字が汚いというのもあるけど……」ヒョイ

    櫻子「うっさい!」

    あかり「えっと……その」

    向日葵「遠慮することはありません! どちらがいいかをビシッと言ってください。もし負けても悔いはありませんわ」

    櫻子「私の圧勝だからって向日葵に気を使う事はないよ!」

    向日葵「やかましい!」

    櫻子「むしろ負けて凹ませた方が良いってば! おっぱい的な意味でも!」

    向日葵「ふんっ!」バシッ

    櫻子「あべしっ!!」

    花子「いつも通りの展開だし」

    撫子(それで本当に凹むのなら私も協力は惜しまないけれども……)

    あかり「あのね……あかり2人の文章読んだけれどもどっちもとっても嬉しいから。だからどちらかを選ぶなんて出来ないよぉ」

    260 = 1 :



    向日葵「あ、赤座さん……」

    櫻子「むむむむ、でもどっちかを選ばないと演説が出来ないよ……!」

    あかり「うん、分かってる……でもあかりの為にこんなに素晴らしい文章を書いてくれた2人のどちらかを切り捨てるなんてあかりには出来ないよぉ……」

    花子「あかりお姉さん…………」

    撫子「…………確かにね。櫻子にしても向日葵にしてもあかりちゃんのことを本当に想って書いてくれたんだから。あかりちゃんはそれを選ぶなんて出来ないよね」ナデナデ

    あかり「はい…… ごめんね、2人とも。せっかく書いてもらったのにこんなこと言っちゃって」

    向日葵「べ、別に赤座さんが謝る必要は全くありませんわ!」

    櫻子「そうだよ! むしろ私たちの文才があまりにも卓越していたのが間違いだったんだって!」

    花子「櫻子のは何か違うし」

    向日葵「この子は謙遜という言葉を知らないんですわ」

    櫻子「でも、それじゃあどうすればいいの……?」

    撫子「足して2で割りなよ」

    向日葵「へ?」

    櫻子「どういうこと?」

    撫子「2人のを読んだけどさ。櫻子には櫻子にしか知らないあかりちゃんの良いところ、ひま子にはひま子にしか知らないあかりちゃんの良いところがそれぞれ書いてあるんだよ」

    向日葵「た、確かにそうですわね」

    櫻子「私の知らないあかりちゃんの良いところも沢山あるもんね」

    撫子「それなら2人で情報を共有して1枚にまとめたら、それが最も素晴らしい応援演説になるんじゃないのかな」

    261 = 1 :

    櫻子「で、でもこれは私と向日葵の勝負だし…………」

    撫子「ひま子との勝ち負けとあかりちゃん、どっちが大事なの」

    櫻子「あかりちゃん!」

    撫子「ならもう答えは出てるでしょ」

    向日葵「…………………………」チラッ

    櫻子「…………………………」チラッ

    向日葵「仕方ありませんわね。ここは呉越同舟ですわね」

    櫻子「ごえごえ? なに訳のわからないこと言ってんの向日葵、バカじゃない?」

    向日葵「…………確かにそうですわね。櫻子に四字熟語を使った私がバカでしたわ」

    櫻子「なんだとごらぁ!!」



    ワーワーギャーギャー オッパイチッパイ!



    撫子「これでよかったかな、あかりちゃん」

    あかり「はい! ありがとうございました撫子さん!」

    花子「流石は撫子お姉ちゃんだし。もうお姉ちゃんが応援演説したらどうだし?」

    撫子「いいや、私なんかよりもあの2人の方がこの子のことをよく知ってるよ。私にはこんなに良い文章は書けない」

    あかり「えへへ、本当に嬉しかったです」

    撫子「これからもあの2人のこと、よろしく頼むよあかりちゃん」

    あかり「はい!」

    262 = 1 :



    ー同時刻の生徒会ー


    綾乃「さてと、これでもうこの辺の整理は終わりましたね会長」

    りせ「………………」コクコク

    綾乃「でもよかったんですか? 3人を先に帰らせちゃっても。結構時間かかっちゃいましたし」

    りせ「………………」

    西垣「赤座には素晴らしい演説と応援演説をして貰いたい。だから早めに帰ってもらって用意をして欲しいと松本は言っている」

    綾乃「西垣先生いつの間に!? って、このツッコミももうそろそろ飽きてきましたよ」ハァ

    千歳「ホンマに会長は赤座さんが好きなんやね」ニコニコ

    りせ「………………」ブイッ

    綾乃「ま、まぁだって恋人だっていう……ね………」ボソボソ

    千歳「それにしてももうすぐ綾乃ちゃんが生徒会長かぁ~ あっという間やったねぇ」

    綾乃「まだ決まったわけじゃないわよ。他の人が立候補したりとか……」

    千歳「そんなんあり得へんに決まっとるやんか~」

    綾乃「そ、そうね! 落ち着かないと!」

    千歳(綾乃ちゃん大丈夫かなぁ…… 演説の真っ最中に倒れたりせぇへんよね?)




    コンコン




    綾乃「はい、どうぞ」

    「すみません、失礼します」

    綾乃「えっと、なんの用かしら?」

    りせ「……………」

    西垣「松本と同じクラスの奴らしい」

    263 = 1 :

    綾乃「うぇ!? それじゃあ先輩!? すみませんでした!」

    「いや、別に大丈夫ですよ。それでですね、実はこれを受理して貰いたくて」

    綾乃「えっと……部活動の申請書ね。分かりました、今日はもう遅いので明日以降なるべく早く処理しますね」

    「はい。えっと、これで大丈夫ですか?」

    綾乃「何か不備があったらこちらから連絡しますね。確かに預かりました」

    「はい、それじゃあ失礼します」



    ガラララ




    綾乃「こんな時期になって来るなんて珍しいわね。えっとなになに……あぁなるほど」

    千歳「どういうこと?」

    綾乃「入部希望届けじゃなくて部活動の発足申請書なのよ。最初に5人揃わないといけないやつ。多分今まで色々なところで勧誘活動してたのね」

    千歳「へぇ。3年生なのに今から部活始めるんかぁ~」

    りせ「………………」

    西垣「彼女はもう進学がほとんど決まったも同然らしい。部活に入るのも我慢して勉学に励んでいた奴らしい」

    千歳「へぇ~」

    264 = 1 :


    綾乃「なるほど。もう受験が終わったから部活を今からでも始めようってことね」

    千歳「そっかぁ、うちらも来年生徒会を引退したら部活を始めてみよっか」

    綾乃「あはは、それもいいわね。さて、と。会長、この申請書は会長でないと処理できないので」サッ

    りせ「…………………」コク

    りせ「…………………………」ジーッ

    りせ「っ!?」

    りせ「ッ!!」バンッ!

    綾乃「きゃっ!?」

    千歳「か、会長!」

    綾乃「ど、どうしたんですか!? 会長がそこまで取り乱すなんて……なにが?」

    りせ「………………」

    西垣「ま、松本……?」

    りせ「…………………」チラッ

    千歳「あの、会長はなんて?」

    西垣「少し1人になりたいらしい」

    りせ「………………」コクッ

    綾乃「え、あの……私たちは………」

    千歳「それじゃ帰ろか。まだ千鶴もいるはずだから図書室に寄ってってもええ?」

    綾乃「い、いいけれど……」

    千歳「それじゃあお先に失礼します~」

    綾乃「お、お先に失礼します」





    西垣「松本、私には教えてくれてもいいだろう。それは一体なんなんだ? ただの申請書ではないのは察したんだが」

    りせ「……………………」サッ

    西垣「ふむふむ、見た所別におかしくはないな。爆発もしなさそうだし……」

    りせ「…………………」スッ

    西垣「ん? …………………………………」ジーッ

    りせ「………………」フルフル

    西垣「…………………なるほど。そういう事か」

    りせ「…………………」ハァ

    西垣「辛い立場だな、松本」

    りせ「………」

    西垣「どうするんだ?」

    りせ「………」フルフル

    西垣「決断は早めにな。せめて松本が生徒会長であるうちに全てに片をつけた方がいい。それが赤座と杉浦の為になる」

    りせ「…………………………」ガタッ




    パサッ

    265 = 1 :




    部活動発足申請書

    発起人代表 : ○○○○
    発起人 : ○○○○
    同 : ○○○○
    同 : ○○○○
    同 : 吉川ちなつ
    同 : ○○○○


    顧問 : ○○○○ 先生



    発足希望部名 : 茶道部


    267 :


    チーナの茶道部志望設定が活かされる時が来るとは...

    268 :

    乙乙
    そういや茶道部希望だったのを今思い出した

    269 :

    これで良かったんだよ...うん

    270 :

    あかり生徒会行き確定ながらも京子たちへのキャラ的な意味での救済もあってすきだよ
    ピンクのもさもさはどうでもいい

    271 :

    ーごらく部ー




    結衣「そろそろ帰ろうか、京子」

    京子「そうしよっか。宿題ももうとっくに終わっちゃったし」

    結衣「2人だけだとお前も真面目に宿題やってくれるんだな。そこは喜ぶべきところかな」

    京子「不幸中の幸いって奴だね!」ブイッ

    結衣「はいはい。さて、と………」

    京子「ねえ、結衣。もうさ、私たち元には戻れないよね」

    結衣「なんだよいきなり、別れたカップルみたいなこと言いだして」

    京子「いやさ、あかりのこと。もうすぐ副会長になるじゃん。そうなっちゃったらもう本当に終わっちゃうんだなあって思って」

    結衣「今更にもほどがある」ビシィ

    京子「あははは、最近あかりの話題が凄いからつい思っちゃって」

    結衣「本当にもう天の上の人だからなぁ。この前サインを求められてるのを見かけたよ」

    京子「サイン!? あかりの!?」

    結衣「私もあれはびっくりした」

    京子「はんぱねーな……」

    272 = 1 :


    結衣「全学年でいまやあかりの事を知らない人はいないくらいだからね。会長とセットでみんなから慕われてるよ」

    京子「ううむ…………」

    結衣「京子?」

    京子「私の家にあるあかりグッズ、売れば金持ちになれっかな」

    結衣「下世話すぎる!!」

    京子「ははは、まぁ冗談だけどね。半分は!」

    結衣「半分本気だったのかよ!?」

    京子「お金は大事!」

    結衣「身も蓋もない……!」

    京子「よし、帰ろう!」

    結衣「お、おい! ったく、本当にマイペースなんだから……」

    京子「ほらほら、置いてっちゃうぞ!」

    結衣「今いくよ!」




    ー下駄箱前ー




    結衣「ふぅ、走るなって」

    京子「時間は待ってくれないのだよ!」

    りせ「…………」

    結衣「あっ…………」

    京子「ん? へぁ!?」

    りせ「……………」

    結衣「か、会長。どうも」

    りせ「…………」コク

    273 = 1 :


    京子「あの、それじゃあ私たちはこれで……」

    りせ「………………」スッ

    結衣「あ、あの……ひとつだけ聞いていいですか?」

    京子「ゆ、結衣!」

    結衣「いいから! あの、会長。あかり、最近どうですか? ちゃんと生徒会で頑張ってますか!」

    りせ「………………」コク

    結衣「そうですか。よかった」

    りせ「…………………………」

    結衣「あと、あかりって最近は私たちの事とかごらく部の事とか話題にしてますか?」

    りせ「…………………」フルフル

    結衣「そうですか」ホッ

    りせ「…………!」

    結衣「すみません会長、ありがとうございました。それじゃ帰るぞ京子」

    京子「う、うん……… あの、お先に失礼します!」





    京子「ちょっと結衣! ダメだよあんなこと聞いちゃ! 会長にとって私たちはあかりの敵だよ!?」

    結衣「それでもどうしても聞いておきたかったんだ。あかりの事をさ」

    京子「そう」

    結衣「良かったよ本当に」

    京子「うん」

    274 = 1 :


    結衣「それにちょっと心配もしてたんだよ。あかりが自分の事を未だに責めてるんじゃないかって」

    京子「ああ、あれね」

    結衣「あそこまであかりの事を攻撃したのに」




    あかり『全部あかりが悪いんです!! あかりが結衣ちゃんと京子ちゃんに嫌われるようなことをしちゃったからです!!』




    結衣「とか言い出すんだもんな」

    京子「あれには驚いたよ。あかりはどこまでいい子なんだってさ」

    結衣「あの時、もう少しで泣きそうだったよ。心が痛すぎて」

    京子「私も私も! あかりに抱き付いて泣きかけた!」

    結衣「千歳にビンタしてもらって良かったよ」

    京子「結衣、何てことを!?」

    結衣「は?」

    京子「ビンタされて嬉しいだなんて……そんな性癖持ってたなんて……」ガクガク

    結衣「………」バシッ

    京子「あたっ!!」








    りせ「……………………」コソコソ

    西垣「……………………」コソコソ

    りせ「……………」ハァ

    西垣「なんとなく想像はしていたが、やはりこういうことだったのか」

    りせ「………………」

    275 = 1 :


    西垣「なに? 私は最初から気づいていただと?」

    りせ「………………」

    西垣「そもそも最初から赤座とごらく部の間にはなんの確執もない。ただのすれ違いだった、だって?」

    りせ「…………………………」

    西垣「だから歳納にはもうその事を伝えている。悲しい事だけど赤座がごらく部を選ぶなら私はそれを尊重すると。だから貴女も早く誤解を解きなさい、だって?」

    りせ「…………」コクコク

    西垣「因みにそれいつの事だ?」

    りせ「………………」

    西垣「随分前? たまたま図書室近くの空き教室にいたからその時に話した、か」

    りせ「…………」コクコク

    西垣「………………なぁ、言いにくいんだが」

    りせ「……………?」キョトン

    西垣「多分それ伝わってないぞ」

    りせ「」ガーン

    西垣「でもそれなら今からでも赤座にその事を伝えれば」

    りせ「…………!」フルフル

    西垣「なに? もう嫌だ、あかりちゃんはごらく部に渡したくない! だって?」

    りせ「…………」ウルウル

    西垣「ふふふ、大丈夫だ松本。お前がそんな事を考えても私はお前の事を見損なったりなんてしない」ナデナデ

    りせ「……………」

    西垣「それでも赤座の事を決めるのは赤座自身、どんな決断でも赤座の意思を尊重する、か」

    りせ「………………」

    西垣「ふふふ」ナデナデ

    りせ「…………」

    西垣「あ、ところで……」

    りせ「……………?」

    西垣「その、程々にしとけよ。赤座が好きなのは分かるんだが、部屋を見たら多分、いや絶対に引かれると思うから」

    りせ「…………………!」グッ

    276 :

    待ってた

    277 :

    流石会長、俺は信じてたよ

    278 :

    2ヶ月近く書き込みなしか……
    期待してたのにな

    279 :

    結局こういう系のSSで結京は受け身あかりからしか行動に移さないのか…
    たまにはなりふり構わず本気であかりを取り戻そうとする結京が見たいんだが

    280 :

    いくらでもあるから探せ

    281 :

    大体があかりから折れて歩み寄るか、京子たちが必死になるけど後の祭りで生徒会に阻まれる話が大半だと思うが?
    いくらでもとか言うなら挙げてみろよ

    282 :

    なんでか既視感があるんだよなー
    最近のスレなのに我ながら何でなのか分かんねぇ…

    283 :

    あかりせだからってのもある
    あかり生徒会ものはさくあかorあかりせばかり

    284 :

    そぉらまた喧嘩が始まった
    ゆるゆりスレの治安の悪さは異常

    285 :

    ゆるゆりスレ×
    あかりスレ○

    286 :

    続き待ってます

    287 :

    >>279
    あるこたあるが、大体結京がヤンデレてあかりや相手[ピーーー]か監禁するバッドエンド

    288 :

    りせあかしたいだけなら娯楽部は巻き込むなよ、これだから糞あかり厨は
    ちな結京で完結してるんだからしゃしゃってくんな

    289 :

    カプ厨怖いな〜とづまりすとこ

    292 :


    今週のBパート観てこのスレ思い出した
    まだかな

    295 :

    「4人揃ってごらく部なんだからね!」

    296 :

    続き頼むよー

    297 :

    娯楽部にあかりは不要
    だからって生徒会に連れてくのは当てつけとしか思えない
    不必要キャラなんだからモブとでも仲良くしとけ

    298 :

    お前がいらん

    300 :

    エタったか


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