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    元スレあかり「最近ごらく部にいてもつまらない」

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    201 = 1 :


    結衣「あの時言ったけれど、今回のことに関しては私は謝る気はない」

    京子「うん……分かってる。あれは私が最低だったもん」

    結衣「まったく、あんなこと言われて私がどれくらいショックだったか分かってるのか?」

    京子「う、うん…………」ビクビク

    結衣「ったく、そんな目で見るなよ。全部許すよ」

    京子「ほ、本当!?」パァァ

    結衣「ああ。心の中でちなつちゃんにも謝っておけよ」

    京子「もちろんだよ! ごめんねちなちゅ~ちゅっちゅ~!」

    結衣「反省してないだろ」グッ

    京子「は、反省してま~す!! だからまずはその手を降ろそうよ!!」

    結衣「ったく……」




    ガラララ




    綾乃「へ?」

    京子「へ?」

    結衣「あ」


    綾乃「歳納京子!!」

    京子「あ、綾乃どしたの?」

    202 = 1 :

    綾乃「どうしたのはこっちのセリフよ。外が騒がしいから開けてみたら…… ここはあなたが来るような所じゃないはずだけども」

    結衣「そ、そんな言い方しなくたって………」

    綾乃「船見さんもよ! 今更なにしに来たの!!」

    櫻子「どうしたんですか? あ、歳納先輩に船見先輩。こんちは」

    京子「ちょうどいい所にちっぱいちゃん!」

    向日葵「あら?」

    結衣「おっぱいも来た!」

    向日葵「は?」

    結衣「あ、あぁいや何でもない! つ、つい京子に釣られて……」カアァァ

    向日葵「べ、別に構いませんが……」

    京子「そんなことはどうでもいいんだ! それよりもあかりを呼んでよ!」

    千歳「ちょっと待ち」ジロッ

    結衣「ち、千歳…………」

    千歳「赤座さんに何の用なん?」ジロッ

    櫻子(い、池田先輩から笑顔が消えた!?)

    向日葵(普段温厚な方が怒ると怖いと言いますが……)

    千歳「もしまた赤座さんにちょっかい出そう言うんならうちらも黙っておかんよ」ギロッ

    京子「あ、いや………その…」チラッ

    結衣「へ、あ……あっ…………え…………」アタフタ

    綾乃(千歳がこんな風に対応するなんて向こうも予想外だったんでしょうね。完全にテンパりパリコレクションね!)

    203 = 1 :

    千歳「なんなん? 用がないなら帰ってくれへん? うちらも暇じゃないんやで?」

    京子「よ、用事はある! あかりに!」

    結衣「あかりは今日来てないの?」

    向日葵「赤座さんなら今日は帰りましたわ」

    京子「帰った?」

    櫻子「今日だけで3回も保健室に運ばれてますから。主にちなつちゃんのせいで」

    京子「ちなつちゃんが!? あ、あかりに何かしたの!?」

    向日葵「鯖折りとバイオテロですわ」

    結衣「鯖折り? ………………あぁ」

    京子「バイオテロ? ………………あぁ」

    綾乃「これだけで分かるの!?」

    千歳「腐ってもごらく部っちゅう事やな」

    結衣「ちなみにあと一回は?」

    櫻子「ちなみに朝には悍ましい絵が下駄箱に入ってたんです!」

    京子結衣「悍ましい絵? ………………あぁ」

    向日葵「これも心当たりが?」

    京子「ま、まぁね」

    結衣「多分悪気はなかったんだと思うよ。悪気は……」

    結衣(それだけにタチが悪いんだよなぁ……)

    京子「で、でもそれならさ! これからあかりの家に行こうよ結衣! そこなら絶対会えるでしょ!」

    綾乃「あ! それはやめたほうがいいと思うわ!」

    結衣「なんでだよ! 別に私達があかりの家にお見舞いに行く分には構わないはずだ!」

    綾乃「あ、いえ……そうじゃなくて、その………… 邪魔しちゃ悪いというか……そのっ…………」ボソボソ

    向日葵「へっ!? ま、まさか!?」

    櫻子「んあ?」

    204 = 1 :



    ーあかりの部屋ー



    ガチャ


    りせ「………………」

    あかり「あっ、美味しそうだよぉ! これりせちゃんが作ってくれたんだよねぇ」

    りせ「………………」クスッ

    あかり「えへへ、それもそうだよねぇ。この家今はあかり達しかいないものねぇ」

    りせ「………………」

    あかり「え、ちょっと恥ずかしいかもだよぉ」カアァ

    りせ「………………」クイッ

    あかり「う、うん。あ~ん」パクッ

    りせ「………………………」ドキドキ

    あかり「美味しい!」

    りせ「……………………!」

    あかり「凄いよりせちゃん! あかりこんなに美味しいオムライス食べたの初めてだよぉ! たまごはフワフワでご飯も味付けが丁度良くて! あかり幸せだよぉ」キラキラ

    205 = 1 :


    りせ「……………………」フンスッ

    あかり「えっへへへ」ニコッ

    りせ「………………」ナデナデ

    あかり「うん、ありがとう。お昼ご飯も食べてなくてお腹減ってたから本当に助かったよぉ」

    りせ「……………」ナデナデ

    あかり「うん、ありがとう。今度りせちゃんに何かあったらすぐにあかりが駆けつけるからね!」

    りせ「………………」ダキッ

    あかり「えへへ、りせちゃんあったかい……」ギュッ

    りせ「…………………………」

    あかり「………………………」

    りせ「…………………………」

    あかり「………………………」

    りせ「…………」チラッ

    あかり「………………うん、いいよ」ニコッ

    りせ「…………」スッ

    あかり「…………………………」スッ




    ちゅっ

















    ちなつ「」

    206 = 1 :




    櫻子「え、えぇえええっ!? あかりちゃんと会長が!?」

    綾乃「た、多分よ!? でもこの前のあんみつ屋さんの時、赤座さんの家に会長が泊まりに行ったらしいのよ」

    向日葵「そ、それがなんでお付き合いしてるという事に?」

    綾乃「その日からね、会長が何かそわそわしてるなぁって思ってたの。ほんのちょっとだけだけど。そうしたらこの前生徒会室でね…………」

    西垣「キスしている2人を見てしまったと」

    綾乃「そうです……って西垣先生!?」

    西垣「呼ばれた気がしてな!」

    綾乃「誰も呼んでませんけど……」

    西垣「まぁとにかく、杉浦はその現場を見てしまったと」

    綾乃「い、いえ! もしかしたら私の見間違いかもしれませんし! 赤座さんが会長の顔に顔を近づけてたところを見たくらいなので多分私の勘違い…………」

    西垣「いや、2人は付き合っているぞ。キスもしたと言っていたな!」

    綾乃「」

    千歳「ほ、ほんまなんですか?」

    西垣「ああ。最近は松本の惚気話が凄くてな。私の装置が爆発することも多くなったよ。これが本当の“リア充爆発した”という奴だな。ハッハッハ!」


    千歳「………………」スチャ



    ドバッ!!



    千歳「」バタン

    綾乃「ち、千歳ぇ!? しっかりしなさい!!」

    千歳「」

    綾乃「こ、このままじゃいけないわ!」

    向日葵「ティッシュですわ! これで早く鼻を塞いでください」

    櫻子「メガネはそこにありますんで踏まないように気をつけて下さい!!」

    綾乃「わかったわ! 千歳しっかりして!」

    向日葵「な、何か言ってますわ!」

    千歳「ひ、ひさびさの……豊作…やでぇ………………ガクッ」

    207 = 1 :

    綾乃「千歳ぇ!! こ、こうなったら保健室へ運ばないと! 」

    櫻子「わ、分かりました! 向日葵手伝え!」

    向日葵「アンダスタン!」

    綾乃「そ、そこの2人も手伝って………いない!!」

    西垣「2人なら池田が鼻血を撒き散らす前に走って出て行ったぞ」

    綾乃「そんなぁ!!」

    向日葵「は、早く鼻に詰め物をしないと!! このままでは出血多量で命が危ないですわ!」

    櫻子「でもポケットティッシュがもう一つしかないよ! これじゃ足りないよ!!」

    綾乃「ああもう! いまから持ってきたんじゃ間に合わないわ!!」

    西垣「ふふふ、私の出番だな!これを見ろ!!」ドーン

    綾乃「な、なんですかこれは!? なんかすごい複雑そうな機械ですけれど!」

    西垣「ふふふ、これは同一物製造マシーンだ! まだ試作品だから大したものはコピーできないがティッシュの箱くらいなら平気だろう。それ!!」



    ビビビビーッ!!


    ボンッ!


    ポケットティッシュ × 2


    櫻子「す、凄い!? ティッシュの箱に光線が当たったと思ったら二つになった!!」

    向日葵「な、中身も全く同じですわ!! これなら鼻血が止められますわよ!!」

    綾乃「な、な、な………………」ガクガク

    西垣「ふふふ、成功だ! どうだ驚いたか!」

    綾乃「驚くもなにもないですよ!! これどんな手品なんですか!?」

    西垣「科学だとも!」

    綾乃「科学の範疇を軽く超えてますよ!! もはやSFです!!」

    西垣「SRだとも。Science Fiction ではなくScience REALだ!」

    綾乃「そ、そんな馬鹿な………………」

    櫻子「この際どっちでもいいです! これで池田先輩は安泰です!」



    ヴ……ヴヴヴ…………



    櫻子「へ?」

    向日葵「あ…………」

    綾乃「ま、まさか…………」

    西垣「ふっふふふ…………」








    西垣「芸術は爆発だ!!」

    208 = 1 :


    ー赤座家玄関前ー



    京子「ぜぇ、ぜえ……ま、まさかあかりが…………」

    結衣「い、いやまだ決まったわけじゃない。綾乃の勘違いという可能性も……!」

    京子「いやでも! もしかしたらもしかする可能性も……………って、あれちなつちゃんじゃない!?」

    結衣「本当だ! ちなつちゃんもあかりのお見舞いかな? おーい、ちなつちゃん!」

    ちなつ「あ、結衣先輩。それと京子先輩……」

    京子「どうしたのちなつちゃん、なんか元気がないけれど?」

    ちなつ「お二人はいつも通りの元気が戻って来ましたね……」

    結衣「う、うん。いろいろあってね。ちなつちゃんには心配かけちゃってごめんね」

    京子「私たちがいつまでも腑抜けてちゃダメだもんね。これからは私たちも出来るだけ頑張ってみるよ」

    ちなつ「…………はい。でももう手遅れかも」

    結衣「え?」

    ちなつ「いや、それがですね………生徒会長が…」

    京子「会長!? ま、まさか……綾乃が言ってたこと…」

    ちなつ「恐らくはそのまさかですよ京子先輩。あの2人デキてます。ガチな方で。私見ちゃいましたから!」

    結衣「み、見たって……!」

    ちなつ「さっきお見舞いに家に上がらせてもらって、あかりちゃんの部屋に行ったんです。そしたら……生徒会長とあかりちゃんが…………」

    京子「トランプしてたの?」

    ちなつ「そうじゃありませんよ! キスですキス!!」

    209 = 1 :


    結衣「はぅ…………」カアァァ

    京子「あ、あかりが……ちゅうして……たの?」

    ちなつ「その前もあ~んとか恋人同士の熱い抱擁、見つめ合い、そしてどちらからともなくキス! ま、まさかあかりちゃんが……!!」ガクガク

    京子「…………………………」

    結衣「…………………………」

    ちなつ「せ、先輩?」

    京子「そ、想像できない………あのあかりが……?」

    結衣「私たちはあかりの事を小さい頃からずっと知ってるから…………とても想像できない」

    ちなつ「で、でもっ……!」



    ガチャ




    結衣「っ!! 隠れろ京子!ちなつちゃんも!!」グイッ

    京子「あわっ!?」

    ちなつ(結衣先輩に腕つかまれちゃった♪)

    ちなつ(ってそんなこと考えてる場合じゃない!!)

    210 = 1 :



    あかり「本当にありがとう、りせちゃん。おかげでもうバッチリだよぉ」

    りせ「……………」コクコク

    あかり「えへへ、でもごめんね。わざわざあかりの家までお見舞いに来てくれちゃって」

    りせ「…………」フルフル

    あかり「ううん、本当に嬉しかったんだぁ。あかり、りせちゃんの事大好きだよ」

    りせ「…………」カアァァ

    あかり「え、えへへ。そんなこと言われちゃうと照れちゃうよぉ」




    京子「あかりの奴会長と会話してるよ!」ボソッ

    結衣「なんで言ってる事が分かるんだ!?」ボソッ

    ちなつ「存在感が薄い人同士で波長が合ったんじゃないかって向日葵ちゃんが言ってました」ボソッ

    京子「お、おっぱいちゃん……」ボソッ

    結衣「以外と黒いこと言うね」ボソッ

    京子「で、でもさ! やっぱりあの様子を見るとただのお見舞いみたいじゃない?」ボソッ

    結衣「そ、そうみたいだ。生徒会の部下のお見舞いに来た会長って感じじゃない?」

    ちなつ「で、でもさっき見たんです! 2人がキスしてるところを! 信じてください!」

    結衣「シィー 静かに」ボソッ

    京子「多分見間違いだよ。ちなつちゃんって思い込み激しいから~ アハハ」

    ちなつ「そんなはずは……」

    結衣「だってほら見てご覧。あの様子は恋人って感じじゃ」





    りせ「……………」
    あかり「……………」


    ちゅっ






    結衣「」
    京子「」
    あかね「」

    211 = 1 :

    ちなつの絵 参考画像

    /nox/remoteimages/10/f5/e2c3c90568ade9f978a3fe6f3f26.jpeg

    212 :

    あかねさん……

    213 :

    義妹が増えるよ!やったねあかねちゃん

    214 :

    これはもうあっかりんごらく部に戻りませんわ…………

    215 :

    あかりせ素晴らしいな

    216 :

    罪深き大天使よ……

    217 :

    さくあかかと思ったら綾あかかと見せかけてあかりせかよ
    特定の相手はつくらずに生徒会全員に好かれるほうがよかったわ
    まああかりせ好きだけど

    218 :

    あかり依存治すにはいいだろう

    219 :

    乙乙
    すごい予想外の方向に

    220 :


    ちなつ「ほら、やっぱ……え?」


    あかね「」





    ちなつ「りぃぃぃぃ!!?」

    221 = 1 :




    京子「ひいっ!?」

    結衣「あ、あかねさん!!」

    あかね「」

    ちなつ「ま、まずいわこれは…………」ガクガク

    京子「ひ、ひとまずここは」

    結衣「お、お先に失礼しま……」

    あかね「」ガシッ!

    結衣「うわっ!?」

    ちなつ「ゆ、結衣先輩!! は、早く逃げ……っ!」

    あかね「誰? あの子は?」ゴゴゴゴゴ

    京子「ひいっ!?」

    あかね「誰・な・の? あかりの唇を奪ったあの娘は。だれもしらないの?」ゴゴゴゴゴ

    結衣「い、いやその! あ、あれは…………」

    京子「う、うちの学校の……生徒会長…………です」

    あかね「ふぅん、そうなの。生徒会長があかりにねぇ…………」サッ

    結衣「!」

    あかね「………………」コツコツ






    ちなつ「結衣先輩、無事ですか!?」

    結衣「べ、別に平気だって。そこまで強く掴まれてた訳じゃないし」

    京子「し、死んだかと思った…………」

    結衣「大袈裟な」

    京子・ちなつ(全然大袈裟じゃない!!)

    ちなつ「このままじゃ会長さんが危なくないですか!?」

    京子「そ、そうだよ!! 八つ裂きにされてもおかしくない!!」ガクガク

    結衣「そんな馬鹿な……」ハァ

    ちなつ「あっ! 見てください!!」




    あかね「」クイッ

    あかり「」ニコニコ

    りせ「」ペコリ




    京子「ああ!! 遠くて何言ってるか分からないけれど、会長が再びあかりの家にぃ!!」

    222 = 1 :


    ちなつ「だ、大丈夫! あかりちゃんがいます! あかりちゃんがいれば流石のあかねさんも何もしないはず!」

    京子「そんなのどうとでもなるよ! あかねさんが一言部屋に戻ってなさいと言えばあかりはそれに従うだろうし!! もうどうしょうもない!!」グスッ

    ちなつ「そ、そんなっ!! 会長~」グスッ

    結衣(この2人大丈夫か?)




    ガチャ




    結衣「誰か出て来るぞ?」

    ちなつ「なっ!? は、早い!!」

    京子「血塗れのあかねさんじゃないの?」

    結衣「お前はあかねさんをどうしたいんだ!」

    ちなつ「逆に血にまみれた会長さんという可能性も!」

    京子「うぅ…………い、一体」

    ちなつ「生き残ったのは………………」







    結衣「え?」
    ちなつ「は?」
    京子「ふぇ?」







    松本りせ

    装備品

    頭 : くまさんぱんつ
    右手: あかり抱き枕(着ぐるみパジャマver)
    左手 : 分厚いアルバム






    結衣「」
    京子「」
    ちなつ「」

    223 = 1 :




    あかね「」フラフラ


    結衣「あ、あかねさん!?」

    あかね「ま、負けたわ…………」

    ちなつ「へ?」

    あかね「負けたわ……うふふふ………………」フラフラ

    京子「ちょ、ちょっと!!」

    あかね「ごめんなさいみんな。今日は帰ってもらってもいいかしら………………気持ちの整理をしたいから」

    ちなつ「は、はい…………」

    あかね「うふふふ……うふふふふ………………」フラフラ

    224 = 1 :


    ー帰り道ー



    京子「ねぇ、結衣」

    結衣「なんだよ、京子」

    京子「さっきのさ、その……ちゅーしてるあかり、見てどう思った」

    結衣「…………………京子は?」

    京子「質問に質問で返すなよ~」

    結衣「うん、ごめん」

    京子「もう」

    結衣「…………なんかさ、すごい恥ずかしい…のかな…よくわからない」

    京子「うん、私もだよ。なんか、昔のあかりを思い出すと身を捩りたくなるくらい恥ずかしい感じがする」

    結衣「でも恥ずかしいとはちょっと違う気がするんだよなぁ」

    京子「うん。なんなんだろねこの気持ち」

    ちなつ「多分それは背徳感なんじゃないですかね……」

    結衣「背徳感?」

    ちなつ「幼馴染の見てはいけない一面を見てしまった事に対する背徳感。小さく無垢だった女の子が大人の女性になった瞬間を見てしまった事に対する……嫌悪感でもなく罪悪感でもない。背徳感」

    京子「……………………」

    ちなつ「背徳感の使い方が合ってるかどうかは分かりませんけれど、先輩方の感情を表すのはこれが一番近いと思います。私だってもしもお姉ちゃんがって考えると…………」

    結衣「背徳感、か…………」

    京子「なるほど。確かにそれが一番近いのかもしれない…………」

    225 = 1 :


    結衣「なぁ、京子」

    京子「なに、結衣」

    結衣「あかりさ、今すっごく幸せそうだよね」

    京子「うん。良い友達に恵まれて、良い先輩にも恵まれて」

    結衣「そして恋人まで出来た」

    京子「私さ、あのとき泣いちゃったけれど……」

    結衣「ん?」

    京子「今なら笑って言えるよ。あかりをごらく部から生徒会に行かせて良かったって。心の底から!」

    結衣「…………そうだな。あかりにとって本当に必要なものが今は揃ってる」

    京子「私みたいにあかりを虐める先輩はいないし」

    結衣「私みたいにあかりを無自覚で不快にさせてしまう人もいない」

    京子「綾乃も千歳も、心の底からあかりのことを大切に思ってくれてる。それこそ私たち以上に。でなきゃあんなに怒らないもんな」

    結衣「大室さんや古谷さんもね。それにちなつちゃんも」

    ちなつ「わ、私ですか!?」

    結衣「うん。今日だってあかりの為に色々してくれたんでしょ?」

    ちなつ「でも結果は空回りしちゃって……」

    京子「それでもだよ。あかりの為を思って行動したんだもの。私たちは自分のことしか考えてなかった」

    ちなつ「ち、違います! 私だって自分のことしか考えて…………!」

    結衣「それでも、私たちよりは全然立派だよ」

    ちなつ「そんなっ! そんなこと言わないでください!!」

    京子「ううん。分かったんだよちなつちゃん」

    ちなつ「分かったって……何がですか!!」

    京子「あかりにとって私は」

    結衣「あかりにとって私は」





    “もはや必要のない人間なんだって事が”

    226 = 1 :


    その後のことは朧げにしか覚えていない

    でも確かなことは、ちなつちゃんが泣きながら去っていった事

    そして私たち2人が今後あかりに極力関わらない事を決めた事

    この2つくらいだ

    もうあかりは私たちを必要としていないしそして私たちもあかりを必要としなくなった

    後者に関しては間違いなく強がりだけれどもそれでもいい

    今後はこの事に触れずに2人でまた1年前のようにやって行こう

    今後はもうこの事で泣くのはよそうと決めた

    だからその日の夜だけは涙が枯れるまで泣いた

    翌朝に会ったとき向こうも目が真っ赤だった

    多分私と同じように泣きつかれるまで泣いたんだと思う

    その日の放課後にちなつちゃんのいない部室で2人で話し合った

    その結果2人であかりに手紙を書く事になった

    内容は掻い摘むとこうだ



    今まで私たちに付き合ってくれてありがとう

    いままで辛い思いをさせてごめんなさい

    あかりが私たちを嫌いになるような態度をとってしまってごめんなさい

    もうあかりは私たちに縛られることもない

    私たちなんかよりも素晴らしい人たちに囲まれて楽しい学園生活を送って下さい

    今後はもう私たちは一切あかりに関わりません

    あかりはこのまま生徒会で楽しく充実した日を過ごしてください

    いままでありがとう

    私たちはあかりの事が大好きだよ




    私たちは当然あかりに嫌われている

    だからあかりもこの手紙を読んで喜んで私たちと縁を切ってくれると思ってた

    そしてら手紙を出した当日にあかりが部室へとやって来た

    その後ろからは慌ててついてきたと思われる綾乃と千歳と会長がいた

    227 = 1 :


    あかり「ねぇ京子ちゃん! 結衣ちゃん! この手紙どういうこと!!」

    京子「どういうことってその手紙の通りだよ、あかり」ニコッ

    結衣「そうだよ」

    あかり「そんなっ……! どうしてもうあかりと関わらないようにするなんて書いたのぉ…………」

    京子「それがあかりの為だからだよ」

    結衣「そう。あかりは私たちみたいな最低な人間と一緒にいちゃいけないんだ」

    あかり「そんなこと言わないで!! 京子ちゃんも結衣ちゃんもあかりの大切な人なの!! 最低な人間だなんて言わないで!!」

    千歳「そうやで! うちらもあんな風に怒っちゃったけれども、こんな事をして欲しくて怒ったんやない!」

    綾乃「2人とも赤座さんの事を大切に思ってるって私たちは知ってるわよ! だからこんな手紙を出したんでしょう! 完全に空回りしてるわよ!」

    千歳「せやで! 今からでも遅くない! 赤座さんの気持ちを汲み取ってあげな!」

    結衣「無自覚にあかりの事を傷付けた私がか?」ニコッ

    あかり「っ!!」

    千歳「ぁ……」

    綾乃「そ、それは…………」

    京子「いつもあかりの事を虐めて、最終的にあかりから嫌われた私が?」

    あかり「そ、そんなことないよぉ! あかりは京子ちゃんも結衣ちゃんも大好きだもん!」

    京子「それならなんでごらく部を辞めたんだよ、あかり」ニコッ

    あかり「ッ!! そ、それは…………」

    結衣「無理しなくていいんだよあかり。あかりは優しいからね、私たちにどうしても気を使っちゃうんだろ?」

    京子「遠慮なく言っていいんだよ。あかりは京子ちゃんと結衣ちゃんが大嫌い! ってさ」

    あかり「ち、違う………そんな…………違っ………………」プルプル

    京子「ほら、無理するなってば。私たちももう踏ん切りがついてるんだから」

    結衣「あかりももう自分の考えを押し殺してまでいい子でいる必要はないんだって」

    あかり「そ、そうじゃないよぉ…… だってあかりは…………京子ちゃんと結衣ちゃんとちなつちゃんに嫌われてるって勘違いしちゃって……それでぇ…………」

    あかり「あかりが勝手に思い込んで落ち込んで……全部全部あかりが悪いんだよぉ……!!」

    あかり「あかりは2人に大好きって思われてて本当に嬉しかったんだよ! だから今日は謝りに来たの!」

    あかり「あかりの勝手な思い込みで2人の事を嫌っちゃってごめんなさい! あかりも2人の事が大好きなんだもん!」

    229 = 1 :


    京子「はぁ、面倒臭いなぁ。せっかく波風立たないように手紙を出してあげたのに」

    あかり「………………え」

    綾乃「と、歳納京子?」

    結衣「本当になんでこうなるんだか。あかりは本当に馬鹿だな」

    千歳「船見さんまで………」

    あかり「京子ちゃん……? 結衣ちゃん……?」ビクッ

    京子「これは最後まで言いたくなかったんだよ。いったら多分あかりの事を傷付けちゃうから」

    結衣「でもここまで来たらもう言うしかないな。はぁ……」

    あかり「ふ、2人とも一体どうしたの…………」




    京子結衣「私達、あかりの事が大嫌いだから」



    あかり「………………え?」

    綾乃「なっ!?」

    千歳「っ!」


    京子「だってあかりってさ、何も特徴がないじゃん。正直言っていてもいなくてもどうでもいい存在だし」

    結衣「むしろいたらいたで邪魔だもんな。目障りだし」

    京子「大して面白い話もできないし、会話を振ってあげたら振ってあげたで特に話も続かないし」

    結衣「昔から幼馴染のよしみで付き合ってあげてたら図に乗って先輩の私たちをちゃん付けするしさ。失礼にもほどがある」

    京子「まさかあかりは私達が好き好んで遊んでたと思ってた? そんなのは小学校の頃までだよ。中学に入ってからは完全に仕方なく、だったんだよ」

    結衣「それを自覚してごらく部を辞めてくれたと思ったらそうじゃなかったのか。本当に呆れちゃうよ」

    京子「なにが京子ちゃんも結衣ちゃんも大好き、だよ。気持ち悪くて吐きそうになる」

    結衣「本当だよ。せっかくあかりがいなくなって平和が戻って来てたのにさ。まさかこのまま戻ってくるつもりだったの? こっちの迷惑も考えて欲しいよ」

    あかり「い、嫌だよ……や、やめ………………」

    京子「何度でも行ってあげるよ」

    あかり「やめて! お願いだからやめてよぉ!!」

    結衣「私たちはあかりの事が」






    “世界で一番大嫌いだ”

    230 = 1 :



    そこまで言った途端急に視界が真っ白になった

    その理由が後ろに控えていた綾乃と千歳のビンタによるものだと気付くのにそう時間はいらなかった

    普段なら恐らく泣いていただろうけれどあいにく私たちはもう泣かないと決めてある

    だから私達は涙の代わりに笑みを零した

    それが気に食わなかったのか2人はまたしても手を振りかぶる

    けれどもその手が振り下ろされることはなかった

    松本会長の腕の中で泣き噦るあかり

    泣き噦りながらも必死に綾乃と千歳を抑えていたから

    ビンタするのを止めてくださいと

    悪いのは全て自分だからと

    私が2人に嫌われるような事をしてしまったからだと

    綾乃達はまだ収まらない様子だったけど取り敢えずは手を下ろした

    そしてあかりと共にそのまま部室から出て行った

    出て生きざまに見せた怒りにまみれた瞳がよく印象に残っている

    それと対照に悲しみに満ちた松本会長の瞳もよく印象に残っている

    4人が出て行った後に私たちは顔を見合わせて共に微笑んだ

    これであかりはもう私たちと関わらないようにするだろう

    あかりはもう私たちと縁を切って生徒会で充実した毎日を過ごせるだろう

    それが嬉しくてしょうがなかった

    そしてそのようにあかりを導けた事を私たちは誇りに思う



    それからしばらくしてあかりと会長の事が学校中に知れ渡った

    有能な会長とその恋人兼優秀な部下というカップルは瞬く間に生徒の話題の中心となり

    全員が全員2人を祝福した

    元々クラスで根強い人気があったあかりはその人気を他のクラス

    遂には他の学年までに伸ばしていき

    ファンクラブと言っては大げさかもしれないけれどとにかくそういう物まで出来たようだった

    こうしてみるとやはりあかりは私たちといてはいけないんだなって再認識できる

    綾乃と千歳もあかりの事を誇りに思っているようでクラスでよくその話をしている

    もちろんその相手は私たちではなく他のクラスメイト達だ

    最初の頃は私たちが全く会話をしなくなったことに違和感を覚えていた人もいたみたいだったけれども

    やがてそれが日常となってしまった

    そして私たちは今日も2人でごらく部にいる

    231 :

    悲しいなぁ…

    232 :

    アマガミも疎遠になったらアイドルになる娘いたの思い出した

    233 :

    切ない

    234 :

    綾乃も恋が覚めて千歳も妄想をやめるだろうから千歳の身体的によかったかもな

    235 :

    いい終わりファッた

    236 = 235 :

    いい終わりファッた

    237 :

    これ以降は自己満足
    >>230で満足という人は読まない、もしくはifストーリーとして読んで下さい

    238 = 1 :

    それからしばらくしてあかりと会長の事が学校中に知れ渡った

    有能な会長とその恋人兼優秀な部下というカップルは瞬く間に生徒の話題の中心となり

    全員が全員2人を祝福した

    元々クラスで根強い人気があったあかりはその人気を他のクラス

    遂には他の学年までに伸ばしていき

    ファンクラブと言っては大げさかもしれないけれどとにかくそういう物まで出来たようだった

    こうしてみるとやはりあかりは私たちといてはいけないんだなって再認識できる

    綾乃と千歳もあかりの事を誇りに思っているようでクラスでよくその話をしている

    もちろんその相手は私たちではなく他のクラスメイト達だ

    最初の頃は私たちが全く会話をしなくなったことに違和感を覚えていた人もいたみたいだったけれども

    やがてそれが日常となってしまった

    そして私たちは今日も2人でごらく部にいる










    そして時は流れ11月

    生徒会選挙が近づいてきた

    239 :

    ギャグ描写であってもあかねさんが負けるなんてあり得ないんだよなあ

    240 :

    どこからが京子の夢だ

    241 :

    >>239
    あかあか好きは死んでどうぞ(迫真)

    242 :

    ちなつはこの間どう過ごしてるんだ…

    243 = 239 :

    >>241
    すぐカップリングの話だと思い込む低脳さんこそ死んで、どうぞ

    244 :

    >>243
    だったら何故あかねが負けないか三行でシクヨロ

    245 :

    >>243
    沸点低すぎだろ

    246 :

    このままだとあまりに悲しすぎるのでちなちゅに期待

    247 :

    あかりが空気でなくなったことで損なわれたバランスを誰が取るのか
    つまりちなつは……

    248 :

    あかりなんていらんだろ
    結京にはちなつがいるから

    249 :

    ー生徒会室ー



    あかり「そ、それじゃあ2人は本当に立候補しないの!?」

    向日葵「ええ。そう決めましたの」

    櫻子「うんうん」

    あかり「べ、別にあかりが副会長に立候補することになったからって遠慮しなくても……」

    向日葵「いいえ、そうではありません赤座さん。私たちは赤座さんに遠慮なんてしてませんわ」

    あかり「それじゃあなんで……」

    櫻子「いやぁ~ だって勝ち目ないでしょ。あかりちゃん相手じゃ」

    あかり「そんな事ないよぉ!」オロオロ

    綾乃「大室さん。それじゃあ貴女は赤座さんに勝てそうもないから立候補するのをやめるってことなの?」

    向日葵「あ、すみません杉浦先輩。そうではありません」

    綾乃「それじゃあどうして……?」

    向日葵「私が生徒会副会長になりたかったのは、この学校をより良いものにしたかったからです。それが私の目的でした」

    綾乃「だったら尚更立候補するべきじゃないのかしら?」

    250 = 1 :

    向日葵「ずっと赤座さんと一緒に仕事をしてきたから分かります。悔しいですが赤座さんの生徒会としての能力は私よりも遥かに卓越しています。櫻子とは比べるのが烏滸がましいくらいに」

    櫻子「お、おこ……? なんだって?」

    向日葵「更に1年から3年の先輩方まで、殆どの方に赤座さんは愛されています。副会長になる為にはそのような人望も必要だと私は思いました」

    あかり「向日葵ちゃん褒めすぎだよぉ!」カアァァ

    りせ「………………!!」クワッ

    櫻子「会長はなんだって?」

    あかり「え、えと…………はぅ……」カアァァ

    綾乃(多分赤座さんが愛されてる、の部分に反応してるんでしょうね。一番愛してるのは私だって言ってるみたい)

    向日葵「それに私の目的である学校をより良いものにする、という事を実現する為にはなにも私が副会長になる必要はないと思いましたの。赤座さんをサポートするという方法もあるのかな、と」

    あかり「そ、そんなこと………」

    向日葵「私が副会長になって赤座さんにサポートしてもらうよりもその方が学校の為になる。私はそう確信しました。だからこそわたしは胸を張って副会長の座を赤座さんに譲ることが出来ます」

    櫻子「ただでさえ張ってる胸を更に張ると申すかこの巨乳オバケ」ボソッ

    向日葵「黙りなさい」バシッ

    櫻子「ぎゃふぇ!!」

    あかり「さ、櫻子ちゃんしっかりしてぇ!!」


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