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    元スレあかり「最近ごらく部にいてもつまらない」

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    51 = 1 :

    京子「いや、だってさぁ。普段のあかりならどんな事があっても、一日中ちなつちゃんに話しかけないなんてあり得ないっしょ……」

    結衣「やっぱり私たち、避けられてるんだなって考えちゃうと……来るものがある」

    京子「なんかイメージできないけどさ。でもあかりだって、ずっと私たちにベッタリってわけじゃないんだもんな……」

    結衣「でも、こんな分かれ方だなんて納得できない……! もしあかりが私たちの何かが気に入らないと言うのなら、それを教えてもらって改善したい!」

    京子「やっぱりあかりを少しいじり過ぎたのかも……」

    結衣「私もだよ。京子のおふざけに乗っかって色々あかりに酷い事を言っちゃったし……」

    京子「全部私なりの愛情表現だったんだけど……あかりはずっと我慢してたのかな……ずっと溜め込んでたのかな……」グスッ

    結衣「\アッカリ~ン/ とかも……あの時のあかりは本当に……心の底から私のことを…………」ウルッ

    ちなつ「もう、2人とも! そんな事をいつまでもウジウジ考えていてもしょうがないじゃないですか!」

    京子「ちなつちゃん……」

    ちなつ「私だってあかりちゃんにはずっと迷惑かけてきましたよ! むしろ一番恨まれてるとしたら私に決まってますよ!」

    京子(確かに……)

    結衣(あの玄関の事件)

    ちなつ「過ぎてしまった事はもう取り消せない! それならばそれを受け入れてあかりちゃんに精一杯謝ればいいんです!」

    ちなつ「ほら、うじうじ考えてないで早く行きますよ!」

    京子「…………そうだね」

    結衣「……そうだよ、確かにこんなところで考えててもなにも解決しない!」

    京子「よっし行くぞ! ちっぱいちゃんの魔の手からあかりを救い出せぇ!」

    ちなつ「その意気です! 頑張りましょう京子先輩!」

    京子「流石ちなちゅ! そんな所が大好きだよーんちゅっちゅー♪」ダキッ

    ちなつ「ぎゃー! 途中までいい調子だったのにこんな所でぇ! 助けてください結衣先輩!」グッ

    京子「そんなに照れるなよ~ちなちゅ♡」

    ちなつ「こ、こらぁ! 首を弄らないでくださぁ~い!」

    結衣「いい加減にしろ!」

    京子「へん、やめろと言われてやめる京子様ではないのだ! なんならこのまんまの体勢で生徒会に………」



    ガラララ



    あかり「……………楽しそうだね、みんな」

    53 = 1 :

    京子「あ、あかり……」

    ちなつ「あかりちゃん……!」

    結衣「ぁ……」


    あかり(外まで楽しそうな声が聞こえてきてたのに、あかりが部屋に入った途端に静かになっちゃった……)

    あかり(ごめんね、京子ちゃん、結衣ちゃん、ちなつちゃん。あかり、もう決心がついたよ。今まで…ありがとう……)ウルッ


    京子「……あかり、あのっ…………」

    あかり「京子ちゃん! あの、これを見て!」スッ

    京子「……へ? なにこれ…………ッ!」

    結衣「な、なに…それ……生徒会役員就任推薦書……」

    あかり「あかりね、昨日たまたま生徒会にお手伝いに行ったんだけれども、少しそっちに興味が出ちゃって。やってみたいなって思ったんだぁ」ニコッ

    あかり「松本会長と杉浦副会長にも是非って勧められてね。でも生徒会と部活動の掛け持ちって出来ないらしいの」ニコッ

    京子「ま、まさか……あか………」









    あかり「京子ちゃん。あかり、ごらく部を辞めてもいいかな?」

    結衣「な………」

    ちなつ「あ、あかりちゃ……」


    京子「………うん、わかった。無理に入って貰って悪かったなあかり」ニコッ

    結衣・ちなつ「「なっ!?」」


    あかり(全く引き止めてもくれない………それどころかあかりがいなくなると分かった途端にこんな笑顔に……)


    あかり「う、うん……あ、ありがとう京子ちゃん…………」ニコッ

    京子「いいってことよ! いままでお疲れさん! そんじゃな!」グッ

    あかり「そ、それじゃああかり、生徒会室に、行かなくちゃだから…………い、今まで……ありがとッ!!」タタタタッ


    ガラララ!

    54 = 1 :

    京子「あっははは、あかりもとうとう私たちから巣立つんだね。いや~感慨深いもんだ」

    結衣「おい京子! おまえどういうつもりだよ!!」グイッ

    ちなつ「そうですよ! あかりちゃんがいなくて一番ショックを受けてたのは京子先輩じゃないですか! それなのにあんなッ!」

    結衣「おまえあかりの事がどうでもいいのかよ! もうあかりに謝る事だって諦めたのかよ!!」

    ちなつ「京子先輩のバカッ! もう京子先輩何て知りません! 結衣先輩、あかりちゃんを引き止めに行きましょう!」

    京子「だめだよちなつちゃん」バッ

    ちなつ「なっ!? 京子先輩そこをどいてください!」

    結衣「どけ京子! 今日という今日はお前のおふざけに構ってる暇はないんだ!」

    京子「いいや、ダメだよ2人とも! あかりを連れ戻すことは部長の私が許さない!」

    ちなつ「京子先輩!」バシッ!

    京子「ッ! た、叩いてもダメだよちなつちゃん!」

    結衣「どいてちなつちゃん!」

    ちなつ「きゃ!」

    結衣「………」グイッ!

    京子「……ッ なんだよ結衣、胸倉なんか掴んじゃって、らしくないぞ?」

    結衣「おまえ、本当にあかりをこのまま生徒会に入れさせるつもりか?」

    京子「だからそうだって言ってるじゃん」

    結衣「ふざけるなよ! 私達にはあかりがいないとダメなんだ! あかりがこの部を去ろうとしてるのは恐らく私達のせいだ! だから土下座してでもあかりに帰って来てもらう義務が私達にはあるんだよ!」

    京子「私は、そうは思わない」

    結衣「なっ………」

    京子「あかりがこの部を去るのは私達のせい、だから謝る必要がある、そこまでは私も同意見。だけどごらく部に戻って来てもらう義務はない」

    結衣「きょ、京子……おま、え本当にこのままでいいのか?」

    京子「……………………」

    結衣「あのあかりが……10年以上ずっと一緒に過ごしてきたあかりが! こんな簡単に私たちから離れて行っちゃうんだぞ!」

    京子「……………………」

    結衣「しかもその理由が私達があかりを苛めたからだ! そんな理由であかりはイヤイヤこの部を去って行ったんだぞ!」グスッ

    京子「…………………………」

    結衣「本当に……本当にこんな結末でいいのかよ!? 答えろよ歳納京子ォ!!」

    55 :




    京子「いいわけないだろ!!」ポロポロ


    結衣「………ッ!」

    ちなつ「京子、先輩?」

    京子「そりゃ私たちがごらく部に戻って来るように頼んだらあの優しいあかりは多分戻ってきてくれるよ! でも本当にそれでいいのッ?」

    京子「あのあかりが! 初めて私たちから離れてやりたい事を見つけたんだぞ! そんなあかりに私たちのわがままでそれを諦めろだなんて言えるはずないだろ!」ポロポロ

    結衣「……京子」

    京子「結衣だってそう思うでしょ! 今の私たちがする事は、あかりをごらく部に戻すんじゃなくてあかりの事を応援してあげる事じゃんか!」

    ちなつ「京子先輩……」

    京子「それにあかりだって最近はイヤイヤごらく部に来てたんだよ!? あかりは昨日体調不良で帰るって言ってたのに実は生徒会で仕事をしていた! つまりズル休みをしてまでごらく部を休んでたんだぞ!」

    ちなつ「ぁ………」

    京子「あのあかりをそこまで追い込んじゃった私達が、今更どのツラ下げてあかりに戻ってくるよう頼むってんだよ!!」

    結衣「……そ、それは」

    京子「それに2人とも見ただろ!? あかりが推薦書を出して来た時の得意気な顔を! 笑顔を! そして退部を許した途端に私達に目もくれず、生徒会室まで走って行っちゃったあかりの姿を!」

    京子「今頃あかりは生徒会室で喜んでるはずだよ! 退部して嫌いな私達と離れられたことを! 生徒会に入ってみんなと仲良く楽しく過ごせることを!!」

    あかり「そんなあかりに……そんな、あかっ、りに…………」プルプル

    結衣「……京子」




    京子「………………やだ……」



    京子「嫌だよあかりぃーッ!! お願いだから戻ってきてよ!! なんでもするからぁ!! 100回だって1000回だって謝るからぁ!! もう二度とあかりの事弄ったりしないからっ!! うわあああぁぁぁあぁぁぁあん!!!」

    結衣「…………………………」グスッ

    ちなつ(あかりちゃん…………)








    あかり「うわあああぁあん! 京子ちゃんも結衣ちゃんもちなつちゃんも! 全員全員大っ嫌いなんだから! うわあああぁぁぁあぁぁぁあッ!!」

    松本「…………」ナデナデ

    綾乃「赤座さん……」グスッ

    千歳「よう頑張ったなぁ赤座さん……もう大丈夫やで」



    向日葵「櫻子、帰りますわよ」

    櫻子「えっ、でも………」

    向日葵「赤座さんだってクラスメイトの私達に泣き顔なんて見られたくないでしょう。あとは先輩方に任せましょう」

    櫻子「う、うん………」



    松本「…………」ギュッ

    あかり「うわあああぁぁぁあぁぁぁあんッ!! 嫌だよぉ! こんな別れ方なんて絶対にやだよぉ!! みんなのバカッ! あかりの大バカッ! うわあああぁぁぁあッ!!」

    松本「………………」ナデナデ

    56 = 1 :

    続く

    57 = 1 :

    このSS自体はここで終わりです
    続きはまた別のスレ、もしくはこのスレに投稿します

    58 :

    おお、もう…

    59 :

    ええ…続きが気になる…

    60 :

    このスレでええやん

    61 :

    別スレ立てる必要ないだろ

    62 :

    日づけが空くなら新スレでもいいんじゃね?放置されるよりはっきりしてていいわ
    ずっと待ってでも続きは読みたいから>>1のやり易いようにやってくれ

    63 :

    新スレでやるならそれはそれでいいけどその時はこっちで誘導して欲しいな
    見逃すやもしれんし

    64 :

    まだ1000まで余裕あるし2ヶ月ルールまで時間もあるから
    できれば同じスレのほうがいいなぁ

    65 :

    すれ違ったまま終わるのはつらい

    66 :

    皆さんの意見を参考にしここで投下します
    シルバーウィーク中に終わるといいな

    67 :

    やったぜ
    楽しみにしてるよ

    68 :

    おおー凄い楽しみです

    69 :

    早く

    70 :

    頑張って...

    71 :

    結局放置かよ

    72 :

    おいこら

    73 :

    放置はしないのでもう少し待って

    74 :

    これあかりは部室去ったあとの京子たちのやりとり聞いてたってことでいいんだよね?

    75 :

    >>74
    どうしてそう思ったんだよ

    76 = 74 :

    >>75
    >>55 あかり「そんなあかりに……そんな、あかっ、りに…………」プルプル
    てこれあかりが京子たちのやりとり陰で聞いてプルプルしてんのかと思った

    これは台詞主があかりじゃなくて京子の間違い?

    77 :

    >>76
    お前国語の点数悪かっただろ

    78 = 74 :

    あれ、わかってねえ俺がおかしいのか…すまん

    79 = 1 :

    >>76
    うん、全くもってその通りです
    言われるまで気づかんかったです

    そこのところのセリフは京子でお願い
    他のみなさんもいろいろ申し訳ないです

    80 :

    誤字は脳内変換しましょうね

    81 :

    これと似たような内容、どっかで読んだ記憶あるんだけど、リメイクかな?

    82 :

    あかりが生徒会に出入りするssは同じ展開になると思うけど、その度にリメイクリメイク言うんですかねぇ?

    84 :

    あかり「お姉ちゃんおはよう!」

    あかね「あら、あかりおはよう。最近早くに起きて学校に行っているけれどどうしたの?」ゴゴゴゴゴ

    あかり「うん! 今日はクラスのお友達と一緒に登校するんだ! あかりが2人のお家まで迎えに行くんだよぉ!」

    あかね「ふぅん、そうなの。楽しそうで良かったわ」ゴゴゴゴゴ

    あかり「うん! 櫻子ちゃんと向日葵ちゃんっていうんだけど、とっても優しくて素敵な子なんだ!」ニコッ

    あかね「あらあら、本当に楽しいのね」ナデナデ

    あかり「えへへへ」

    あかね(この笑顔を見るだけでご飯3倍はいけるわ! つまり普段が2杯だから今日は6杯! 自分でも何を言ってるか分からないけれどとりあえずそういう事!)ゴゴゴゴゴ

    あかり「それじゃあ行ってきまーす!」ガチャ

    あかね「行ってらっしゃ~い」ゴゴゴゴゴ

    あかね(今日は一日中フリー! そしてあかりは学校! 親はいない! うっふふふふふ! 宴(カーニバル)の始まりよ!!)

    あかね「えっと、まずはパンツで次にスク水……あ、使用済みの歯ブラシとお尻の触れる椅子、ベッドのシーツにさっきかんでた鼻水のティッシュに………うっふふふ………あふぁはははは!!」ゴゴゴゴゴ

    85 = 1 :

    あかり「おはよう向日葵ちゃん!」タタタタッ

    向日葵「おはようございます赤座さん。わざわざ私たちの家まで来てもらってすみません」ペコリ

    あかり「べ、別に大丈夫だよぉ! あかりが2人と一緒に登校したくてやってるんだから」

    向日葵「そう言って頂けると嬉しいですわ」

    あかり「えへへ。ところで櫻子ちゃんは?」

    向日葵「多分まだ学校の準備ができてないのではないかと……約束の時間はもう過ぎてるというのに……」


    ガチャ



    撫子「あ、ひま子」

    向日葵「おはようございます撫子さん」

    撫子「おはよう。櫻子でしょ?ちょっと待ってて」



    バタン



    ハヤクオキナサイ、ヒマコガマッテルヨ

    サクラコハヤクオキロシ!

    マダネムイ…

    コンダケネムッテマダネムイトカシンジラレナイシ……

    オネガイシマスハヤクオキテクダサイ

    アア…ツイニナデシコオネエチャンガドゲザヲ……

    ココマデシテマデオキテホシイノカヨ!

    86 = 1 :

    あかり「な、なんか中ですごい事が起こってる気がするよぉ」

    向日葵(撫子さん、また櫻子に土下座してらっしゃるんですね……)


    ガチャ


    撫子「ひま子、もうすぐ用意終わらせてくると思うから悪いけどもう少し待ってて」

    向日葵「えぇ、いつも櫻子を起こしてもらって申し訳ありません」

    撫子「いや、どちらかと言えばそれはこっちのセリフだと思うんだけど」

    あかり「あははは」

    撫子「ん? そっちの子はいつからそこに?」

    向日葵「最初からいましたわよ!?」

    あかり「………………」ズーン

    あかり(やっぱり影が薄いのはそう簡単に変わらないんだねぇ……)

    向日葵「あぁ、赤座さん! そう気を落とさないで下さい。ほら、あれですわよ! 撫子さんには先入観があったからですわよ! 櫻子を迎えに来るのはいつも私一人だっていう!」

    撫子「気付かなくてすみませんでした」ゲザァ

    あかり「あ、あわわわ! そ、そんな外で土下座しないでください!」アタフタ

    向日葵(流れるような土下座でしたわね)

    撫子「愚妹櫻子の愚姉の大室撫子です。本日は愚妹が至らないばかりにとんだご迷惑をおかけしました。そして私も大変失礼なことを」ゲザァ

    あかり「そ、そんな事ないですよぉ! とりあえず頭を上げて下さい!」

    撫子「はい」

    向日葵(素直ですわね)

    87 = 1 :

    あかり「あの、あか……私、赤座あかりです! 櫻子さんにはいつもお世話になってます!」ペコ

    撫子「お世話になってる? お世話してるじゃなくて?」

    あかり「あ、あはははは………」

    向日葵(なにも言い返す事ができませんわね……)

    花子「ほら、とっとと出ろし!」

    櫻子「あだっ! 花子ぉ、もっと優しくしてよ!」

    あかり「あ、櫻子ちゃんおはよー!」

    櫻子「あれあかりちゃん? なんでここにいるの?」

    向日葵「昨日約束したじゃないですの! もう忘れたんですかあなたは!?」

    櫻子「あれ、そだっけ?」

    あかり「酷いよ櫻子ちゃん!」プンプン

    櫻子「あ、あはははは! ごめんごめん」

    あかり「もう、今度から忘れちゃダメだよぉ?」

    櫻子「オッケィ!」

    向日葵「はぁ、心配ですわね」

    撫子「櫻子、ひま子だけならまだしもあかりちゃんにまで迷惑かけるんじゃないよ」

    櫻子「はぁ? なに言ってんのさねーちゃん。私が向日葵に迷惑かけた事なんてないじゃん! 逆ならまだしも」

    撫子「え?」

    向日葵「おいコラ」

    櫻子「あいたたた! 向日葵ぃ私の頬っぺたを抓るんじゃないぃー!」

    88 = 1 :

    向日葵「あなたに迷惑かけないようないい所なんて一つもないじゃないですの! 寝言は寝てから言いなさい!」

    撫子「その通りだよ櫻子」

    あかり「あはは、本当に仲がいいんだねぇ。そうだ! 櫻子ちゃん、向日葵ちゃん、今度からあかりにもうんと迷惑をかけてよ!」

    向日葵「へ?」

    櫻子「え、マジで!? さっすがあかりちゃん! でもどうして?」

    あかり「だって迷惑をかけあえる仲だなんてとっても羨ましいんだもん。あかりももっと2人と仲良くなりたいなって、えへへへ」

    櫻子「お、おぉ………」

    向日葵「あ、赤座さんそんな事を言ってはダメです! 櫻子の事ですわ、調子に乗ってとんでもない事を要求され………」

    あかり「大丈夫だよぉ。あかり、櫻子ちゃんがすっごく優しくて気遣いのできる子だって知ってるもん。向日葵ちゃんだってあかり以上に櫻子ちゃんのいい所を知ってるはずだよ」

    向日葵「ぇ……ま、まぁ……」

    あかり「ね? だから大丈夫。あかり、櫻子ちゃんの事信じてるから」ニコッ

    櫻子「あかりちゃん」ジワッ

    あかり「ん?」

    櫻子「大好きだぁ!」ガバッ

    あかり「あわわわ!! あ、あんまりくっ付かないでぇ!!」アタフタ

    撫子(なにこのいい子? うちの妹にしたいくらいだね)

    89 = 1 :

    花子「話は全部聞かせてもらったし!」

    向日葵「あら、花子ちゃん」

    撫子「花子いたの」

    花子「是非とも花子のお姉ちゃんになってもらいたいし。櫻子は要らないし」

    櫻子「にゃ、にゃにおぅ!? 貴様はそれでも櫻子様の妹か!」

    花子「櫻子の事を姉と認めてる部分なんて遺伝子くらいだし。いいからとっとと出て行けし。送別会くらいはしてやるし」

    櫻子「本気で追い出す気だ!? そ、それじゃあ私はあかりちゃんの代わりに赤座家の娘に……」

    撫子「それ迷惑どころか、かなり悪質な嫌がらせになるよ」

    櫻子「ひ、酷い……」ガクッ

    向日葵「まぁ、赤座さんと比べてしまうと……」

    あかり「あ、あははは……」

    櫻子「もうこんな家出て行ってやるー!!」タタタタッ

    あかり「あ、櫻子ちゃん待ってよぉ!!」

    向日葵「さ、櫻子! それではすみません、行ってきますわ」

    撫子「うん、櫻子のことをよろしく頼むよ」

    花子「頼んだし、ひま姉」

    向日葵「任せておいてください」





    早いもので赤座さんが生徒会に来てから3週間が経った。赤座さんは既に、私たちと同時期に生徒会に入ったと錯覚してしまうほどよく馴染んでいる。



    赤座さんはもうごらく部の方々とは特に連絡を取っていないらしい。それでも教室では吉川さんと特にこれといった問題もなくやって行けている。







    表向きは…………

    90 = 1 :

    櫻子「あ、そう言えばさ。昨日の夕方学校を超えた先にある、なもりんスーパーに行ったんだけどさ」

    向日葵「あら、ずいぶん遠くまで行きましたのね」

    あかり「そういえば昨日特売日だったんだよねぇ。お姉ちゃんが何か買いに行ってたみたいだよぉ」

    櫻子「そうそう。ねーちゃんと花子に行けって言われてさ。そん時にね、ちなつちゃんを見たんだ」

    あかり「へー、ちなつちゃんもいたんだぁ」

    櫻子「そうそう。なんかさ、ラムレーズンのアイスをスッゲー買い込んでてね。凄かったなぁ。羨ましいー!」

    向日葵「あら、吉川さんってそんなにラムレーズンが好きなんですの?」

    あかり「ううん、違うよ。多分それは京子ちゃんの分じゃないかなぁ。京子ちゃんってラムレーズン好きだから」

    櫻子「くうぅー! ちなつちゃんって歳納先輩のためにラムレーズンを買ってくれるほど優しいんだ! 向日葵、私の分のアイスを今日買ってこい! これは命令だ!」

    向日葵「櫻子に命令されるほど落ちぶれてなんていませんわ! それよりも、なぜ吉川さんが歳納先輩のアイスを?」

    あかり「なもりんスーパーって結衣ちゃんの家から近いんだぁ。多分昨日3人でお泊まり会をしたんだと思うよぉ」

    向日葵「……………!」

    91 = 1 :

    櫻子「むむむ、それは羨ましい!」

    あかり「3人とも仲良くごらく部でやってるみたいで良かったよぉ!」ニコニコ

    櫻子「……よっし! それなら今日私たちもお泊まり会をしよう!」

    あかり「へ?」

    向日葵「はぁ?」

    櫻子「生徒会の親交を深めるための会合! ほら、明日って休みでしょ? 丁度いいじゃん!」

    向日葵「そんな急に……大体どこでそんな事を………」

    櫻子「今日はうちの両親がいないから! ちょっと待ってて、今からねーちゃんに許可もらってくる!」タタタタッ!

    向日葵「さ、櫻子っ!! バ……」

    あかり「櫻子ちゃん戻ってきてよぉ! 遅刻しちゃうよぉ~!!」





    ー教室ー


    ガラララ!


    櫻子「っ! セーフ!!」

    向日葵「ぜぇぜぇ……こ、こんな朝早くから………は、走るだ…なんて……」ハァハァ

    あかり「ぎ、ギリギリだったよぉ……」

    櫻子「まぁまぁ! 間に合ったんだし気にしない気にしない!」

    あかり「ちょっとは気にしてよぉ……」

    向日葵「ぜぇぜぇぜぇぜぇ…………」

    あかり「向日葵ちゃん大丈夫!?」

    櫻子「まったくもう。そんな重いものを二つもぶら下げてっから体力がすぐなくなるんだよ」

    向日葵(か、回復したら殴る!)


    あかり「あれ、まだちなつちゃんが来てないねぇ」

    櫻子「本当だ。いつもならこの時間には来ているはずなのに」


    ガラララ!


    ちなつ「……はぁ、はぁ」

    あかり「あ、ちなつちゃんおはよう」ニコッ

    ちなつ「あ、あかりちゃん……はぁ………お、おはよう」ハァハァ

    櫻子「なになに、ちなつちゃん寝坊したの?」

    ちなつ「ま、まぁそんなとこ。夜遅くまで起きてて」

    あかり「ちゃんと早く寝ないとダメだよ、ちなつちゃん」

    ちなつ「う、うん」ハァハァ


    ちなつ(い、言えない。昨日、結衣先輩の家で夜遅くまであかりちゃんの思い出話されてただなんて……)

    ちなつ(終いには泣いちゃうし……それを慰めるのに私達がどれほど苦労したと………あかりちゃん、お願いだからカムバーック!!)

    あかり「??」キョトン

    92 = 1 :

    向日葵「せいっ!」ガツン

    櫻子「痛い!!」

    向日葵「忘れるところでしたわ」

    櫻子「何をだよ!!」

    93 :

    やっぱあっかりんは生徒会にいるべきだわ

    94 = 1 :

    ー生徒会室ー



    あかり「終わったよぉ」
    綾乃「お、終わったわ!!」


    櫻子「あかりちゃん、お疲れ様」

    向日葵「すみません。いつもいつも私たちの作業まで手伝ってもらっちゃって」

    あかり「ううん、大丈夫だよぉ」ニコッ

    櫻子「朝にあかりちゃんあんなこと言ってたけど、私たち既に多大な迷惑をかけてるんじゃない?」

    向日葵「ま、全くもってその通りですわ」

    千歳「赤座さん、今日も凄かったなぁ。あれだけの仕事を短時間で終わらせて、そればかりか2人の手伝いまでしてしまうなんてなぁ」

    綾乃「そ、そうね……」グデー

    千歳「あらあら、満身創痍やね」

    綾乃「さ、流石に赤座さんに負けてしまうんじゃ副会長としてのプライドが………」

    千歳「別にそないなこと考えんでもええのに」ニコニコ

    綾乃「うぅ……疲れたぁ……………」

    あかり「杉浦先輩、池田先輩。紅茶入れました。どうぞ」カチャ

    千歳「ありがとな赤座さん~」

    綾乃「あ、ありがと……」グッタリ

    95 = 1 :

    向日葵「杉浦先輩、ずいぶんとお疲れのようですわね」

    櫻子「やっぱり福会長って疲れるんだね。それだけ頑張らなくちゃいけないから」

    あかり「うん。だからあかりももっともっと頑張って杉浦先輩みたいになりたいんだぁ」

    綾乃「そ、それ以上頑張られたらこっちの身が持たないわよぉ~!!」バタン!

    あかり「す、杉浦先輩しっかりしてください!!」

    千歳「しばらく放っといてあげてな。綾乃ちゃん、お疲れみたいやから」

    向日葵(半分は赤座さんのせいでしょうね……)



    ガラララ!



    あかり「あ、お疲れ様で…………」

    りせ「…………………」ムギュ

    りせ「…………………」スリスリスリスリスリスリスリスリ

    向日葵「いつもの事ながら、入ると同時に赤座さんに抱きついて頬ずりし始めましたわね」

    あかり「あ、あのぉ………」

    りせ「………………………」スリスリナデナデスリスリナデナデ

    あかり「あ、あにょぉ………」

    96 = 1 :

    櫻子「なんか最近ずっとこんな感じだよね。会長は仕事とかちゃんとしてるのかなぁ?」

    向日葵「さすがに会長ですからやってるでしょう。この方は見えない場所で努力なさる方ですから」

    りせ「…………………………」フンスッ

    西垣「変なところで威張ってる松本も可愛いぞ」

    向日葵「西垣先生いつの間に……」

    西垣「松本が大声で赤座を愛でる声が聞こえてきてな。何事かと駆けつけた次第だ」

    櫻子「ふーん、大声出してたんだ」

    向日葵「未だによくわかりませんわね」

    あかり「も、もうりせちゃん。恥ずかしいよぉ」カアア

    りせ「………………♪」スリスリ

    向日葵「あ、そうですわ。会長、今日なんですけれども、私たちこの後用事がありまして。仕事ももう終わりましたので、申し訳ないですがそろそろお暇してもよろしいでしょうか?」

    りせ「……………………」グッ!

    櫻子「ものすごい笑顔とサムズアップだ!」

    西垣「やっと詰まらない会議を終わらせてきたのでテンションが高めなんだ」

    櫻子「へぇ~ ま、とにかくありがとうございます! んじゃ帰ろっか向日葵、あかりちゃん!」

    りせ「………………!?」

    あかり「あ、そうだねぇ。それじゃあ皆さん、お疲れ様で…………」

    りせ「…………!!」ムギュ

    あかり「あわわわ!?」

    向日葵「会長?」

    西垣「赤座にまだ帰ってほしくないらしい。やっと会えたのにこんなすぐに別れるのはあんまりだ。あかりちゃん、愛してるわ! ちゅきちゅき~(はぁと) と松本は言っている」

    りせ「………………」プンスカ

    あかり「後半は言ってないって怒ってます」

    西垣「心を読んだつもりだったのだが……余計なお世話だったかな」

    97 :

    見てるぞ

    99 :

    見てる


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